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- 256 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/03/05(月) 05:42
- この前のお正月に主人の実家に帰省した時のこと。
正月2日目の朝、義母がやけにブーブーふくれて、珍しく
朝からお屠蘇をあおってたんです。
義姉にさり気にワケを聞いて、思わず笑ってしまいました。
前夜、ばあちゃん(義母のこと)の枕元にじいちゃんが
会いにきたんだそうです。ばあちゃんが、「じいちゃん、
そっちはどうかね?不自由してないかね?」って聞いたら、
「いや〜毎日楽しく暮らしてるよ。べっぴんさんがいっぱいおってな〜
面白くてたまらん。んだからオレのことはもう忘れてくれや〜」
とのたまったんだそうな。
義母は義父の死後、毎日かかさず仏壇を掃除し水をあげ、
何かにつけては「じいちゃんのおかげ」「じいちゃんが守ってくれた」
と言っては仏壇のじいちゃんに話かけてる人だったので、じいちゃんに
裏切られたような思いがして口惜しくて仕方なかったようです。
でも義父の死後、義母はだんだん元気がなくなってきてましたし
昔話ばかりするようになってきていたので、主人や義姉達は、
「じいちゃんはね、ばあちゃんのことを心配して、オレのことは
何も心配しなくていいから、残りの人生をもっと楽しく生きろ」
って言いにきてくれたんだよ、と言って義母を慰めていました。
義父は生前とても真面目で家族思いの人だったんです。まだ若くて
いたらない私のような不出来な嫁にも、こまごまと気を配って下さる
ような方でした。私も義父は義母を励ましにきたんだと思います。
きっと憎まれ口でも言ってみせないと義母は義父への思いから
解放されなかったでしょう。義父らしいやり方だなぁと思いました。
最近の義母は「じいちゃんにフラれちゃったんだよ〜」と言いながら
老人会の旅行等に積極的に出かけて行くようになったそうなので
義父の作戦は、見事成功したようです。
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