最終更新:ID:r+s1lcFiaQ 2009年09月11日(金) 10:17:20履歴
- 435 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 2001/07/05(木) 20:00
- 母は長男の嫁です。
父の兄弟はみな肉親だというのに冷たく、
曾祖母、祖父、祖母の介護を全部押し付けられ、
お嬢様だった母は泣きながらもよくやってあげていたと思います。
そんな曾祖母、祖父も亡くなり、
残った祖母の最期も母が優しく面倒をみてあげました。
元気な時はたいして仲もよくなかったし
20年間くらいぼけてて、ほんとに苦労をかけられていましたが…
亡くなる前、祖母はボケはかなり進んでいたけれど、
血の繋がらない母の顔だけはわかったのです。
寂しがりやの祖母でしたが、
母に本当に救われていたと思います。
葬式の日
「終わったんやねえ」
と母がつぶやきました。
父の兄弟達が血相変えて形見を奪い合いする中
母はぼーっとしていました。
翌朝、私達が起きると
なぜか母の枕元に淡い紫の桐の花が5つ6つ。
寝る前にはなかったし、窓もしまっているし、
人の出入りもなかったのですが。
そして家の近所には桐の木などありません。
私達は「?」
という感じでしたが、母はそれを大事に仏壇に飾りました。
祖母が末期近く、病院の窓から桐の花が咲いているのを
ジッと眺めていたので、
母が一枝もらってくると大変いい顔で笑ったそうです。
「おばあちゃんがあいさつにきてくれたんよ」
祖母が、母にお礼を贈ったのでしょうか。
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