最終更新:ID:r+s1lcFiaQ 2010年05月28日(金) 12:09:10履歴
- 458 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/10/22 17:21
- 学生時代に仲の良かった友達が死んだ。自殺だった。
もう何年も連絡してなかったから、どうしてそんなことになったのか、
詳しい状況も理由も全然判らない。
葬式のただ中、慌ただしくしているご両親に訊ねる訳にもいかず、ましてや、
連絡をとらずにいたのは俺なんだから聞く資格もなかった。ないと思った。
それでも彼の母は、ずっと前に数回遊びにいったきりの俺の顔を覚えていてくれた。
当時の俺たちのことを懐かしそうに、泣き笑いの表情で話すのを聞きながら、
心臓掴まれたみたく胸が痛くなった。
お前には言わなかったけど、俺、引き篭りになりかけてたんだよ。
連絡とらなかったんじゃない、とれなかったんだ、恥ずかしくて。
挙げ句自殺未遂もした。ぎりぎりで助かったけど。
自殺未遂をやらかしたことを、俺は悪いと思ってなかった。
色々事情もあったし、あの時の俺はそうするしか仕方なかったんだって。
なんとか立ち直ってからはすっかり忘れた気になって、
一人暮らしを始めて仕事が軌道に乗ってからは実際ほとんど忘れて、
その頃のことなんか思い出しもしなくなってた。
葬式の後、帰ってから実家に電話した。母親が出た。
話しながら、彼の気配を感じた。
あんなこともあった、こんなこともあったと、帰りの電車でずっと
奴を思い出していた俺の、ただの気のせいかもしれないけど。
そのまま少し話をして、切る直前にひとことだけ、ごめんと言った。
この10年間、どうやっても出なかった謝罪の言葉がはじめて、
口をついて出た。
電話の向こうで母親は絶句して、泣いているようだった。
電話を切って、俺も泣いた。
お前も色々辛かったんだろう。
昔の俺みたいに、そうするしか仕方なかったのかもしれない。
この世界は時々、もの凄く生き難いし、
ひと足先におりてしまったお前を残念に思っても、責めることは俺にはできない。
出来るならもう一度ぐらい声聞きたかったけど、まあそのへんは俺の自業自得だ。
お前の分までとは言えないけど、俺はこっちでもうちょっと頑張ってみるから、
もう少しだけ待っててくれ。
ここ読んでたら、どうしても書きたくなった。
心霊あまり関係なくてスマソ。
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