最終更新:ID:r+s1lcFiaQ 2010年05月25日(火) 10:44:40履歴
- 247 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/08/31 00:04
- 私の母から聞いた話なのですが
母の小学校時代の親友が集団就職で郷里の福島から東京のとある工場で住み込みで働いていたときのこと。
仕事はひじょうに過酷で帰省はもちろん休みすらほとんど取れないような生活だったそうです。
そんなでもどうにか生活にも馴れて来たある日、郷里から「ハハキトク」という電報が届きました。
が、融通の利かない上司は休暇を出してくれません。
今から40年近く前の当時の厳しい世相柄、職を投げ打つわけにもいかず、
田舎の母を想いながらも彼女は仕事に取り組んだそうです。
と、それから数日後の夜、自分の下宿で就寝していた彼女は下宿の窓をコツコツと叩く音に目を覚ましました。
何だろうと窓を見ると、何と窓の外に田舎で臥せっている筈のお母さんがいるではありませんか。
「かあちゃん!」
彼女は飛び起きようとすると、
「(彼女の名前)、ごめんな…」
と、お母さんははらはらと涙を流すとスーッと消えてしまいました。
翌朝、彼女のもとにお母さんが亡くなられたという電報が届いたそうです。
私の母はちょうど高校の夏休みで東京に遊びに来ており、
旧交のことや、彼女の田舎のお母さんとの事なども心配だったので、
他の進学組と集団就職組の友達数人と彼女の下宿を訪ねると、
あの夜こんな事があったんだよーという彼女の涙涙な話に母たち一同もただ涙だったそうです。
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