最終更新:ID:r+s1lcFiaQ 2010年05月20日(木) 16:33:40履歴
- 206 あなたのうしろに名無しさんが・・・ 02/08/22 23:10
- イイ話……というのでもないかもw
数年前になくなった、同居していた祖母。
盆と暮れには戻ってくる。まあ大抵なんとなく気配がするだけなんだが。
しかし、去年暮れに戻ってきたときのこと。
寝ようとしていたらいきなりビキッ……と金縛り。
何かと思えば部屋に祖母が立っている。
「おい、××(私)、にーちゃんはドコや!」
せっかく戻ってきたのに一番かわいがっていた初孫である兄がいないことを不審に思ったらしい。
兄はケコーンして他県の県庁所在地に新居を構えたので、もうここにはいないのだ。
そのことを伝えたかったが何しろ私は思いっきり金縛られている。
せめて金縛りを解いてくれないだろうかばあさまよ。口が動かんのですが。
しかたがないので必死で
「……○○県や! ○○県におる!」
とだけ何とか叫んだ。
「そうか」
と一言いって、祖母はすっといなくなった。同時に金縛りも解けた。
その後で心配になった。
うちの一家は昔、父の仕事の関係でその○○県に短期間だが住んでいたことがあるのだ。
勿論祖母も一緒に。
しかしそのときは県庁所在地でなく端っこの田舎のほうにいた。
○○県とだけいったのでは、祖母はまっすぐに昔いた田舎の社宅に行ってしまうのでは……
盆に兄に会う機会があり、そのときのことを話してみた。
案の定、祖母は兄のところにはたどりつけなかったようだった。
兄と一緒に墓参りして、正しい住所を伝えておいたが
盆には几帳面に親族一同のところをまわっているらしい祖母が
墓にいたかどうかはわからない。
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