ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

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 /Moonlight Shadow Zero

 とある世界。

 2032年、月。

 ムーンセル内部、霊子虚構世界最深層――。

 電子の深海の中を無数の光の線が走り、数多の光の点が星のように煌めいている。

 その一つ一つの瞬きが、ムーンセルの内部を駆け巡る情報であり、記録であり――そしてそれをぐるりと見回して、満足げに笑う何者かがそこにいた。

『――よし、実に素晴らしい! 流石は! 私! ですね!』

 彼女――少なくとも、そのアバターが女性であるのは確かだ――の名前は、アンビバレンス。
 月の聖杯戦争の主催者を自称する彼女は、まさにその戦いを開催するために参加者を募っているところである。

 そしてルールの説明も兼ねた予選を順調に生き残り、共に本戦の開始を待つ主従はそろそろ三桁が見えてこようかという数になる。
 それに加えてアンビバレンスがあらかじめ用意しておいたNPCを数に入れれば、予定していた参加枠――百二十八組全てが埋まるのもそう遠くはないはずだ。
 既に集った数十人。
 これから新たにやってくるまだ見ぬ幾人か。
 彼らが繰り広げる戦いは、きっと――いや、間違いなくアンビバレンスの目的を叶えてくれるものになるだろう。

 そして彼女は笑う。虚構の海の奥底で。

 ――あまりにも急な衝撃に驚いて、椅子から落ちるまでは。

『――――! ――――!?』

 椅子から落ちると言っても、それはあくまでイメージに過ぎない。
 実際に起こったことは、月に――ムーンセルが展開する霊子虚構空間の内部ではなく、現実世界の星空に浮かぶ月――その表面に、巨大な鉄の塊が飛来し激突したのである。
 その衝撃によってほんの一瞬ではあるがムーンセルの情報処理機能に乱れが生じ、電脳世界にはノイズが走り――そして、電脳世界の全てを常に監視しているアンビバレンスにとってはその一瞬でも十分すぎるほどのショックである。それはもう、言葉を失うほどに。
 アンビバレンスの心は混乱したままで、しかしAIとしての機能はシステムが既に回復していることを認識している。
 まるで人間のように狼狽えながら、だがしかし同時に機械のように冷静かつ正確に虚構空間の全区画を精査して――。

 ――――――――見つけた。

 空っぽだったはずの小部屋に反応が二つ。一つはサーヴァントのもの、もう一つはそのサーヴァントのマスターであろうウィザードのもの。
 予選通過者でもなく、アンビバレンス自ら用意したNPCでもなく、未だ全容を把握していないが存在だけは認識している何者かでもない――さっきまでは存在しなかったはずのその二人。
 アンビバレンスはログを辿り、その二人が一体どうやってここに現れたのかを調べる――と言っても実のところ調べるまでもなく予想はついているのだが。
 そして予想を違えることのない結果が出たことに、アンビバレンスは思わず笑顔を零す。
 この二人は――先ほどの一瞬の混乱に乗じて強引にムーンセルへと接続し、予選を無視して直接今いる空間にアクセスしてきたのだ。

 そしてそのアクセス元の座標は地上のどこでもなく――月面の、あの衝撃の中心地である。

 月を揺らした鉄塊の正体は巨大な砲弾。
 それは中に人を乗せて地上から撃ち出され。
 遥か遠い地球から、重力の鎖を振り切って。
 四十万キロメートルの真空を超えて月へと辿り着いたのだ。

 ――なんという暴挙。
 ――あり得ない理不尽。

 それを実現するものがこの世にあるとしたら――それは人の心に他ならないだろう。
 であれば――ああ、なんて素晴らしい。
 彼らには、この月の戦いに参加する資格がある。

『――初めまして! 私はアンビバレンス! この月の聖杯戦争の主催者です!』

 興奮を抑えきれないアンビバレンスは、モニタ越しに二人に呼びかける。
 そのモニターとそこに映るアンビバレンスを見つめ返す二人――。

 マスターは『この月を手に入れる』と言う確かな意志を潜ませた静かな瞳で、沈黙したままモニタを見据える。
 そしてサーヴァントは燃える冒険心を湛えた不敵な笑みと共に口を開く。

「初めまして、月の支配者グランド・ルナー。戦いの席は、まだ空いているのかな?」
『ええ、ええ、もちろんですとも! ようこそムーンセルへ!
 主催者たるこの私、アンビバレンスの名の下に貴方がたの参加を認め、ムーンキャンサーのクラスを与えましょう!
 ――どうか最高の戦いを。貴方の可能性に期待します!』

 ……こうしてまた一つ、枠が埋まる。
 月の聖杯戦争、本選開催まであと――――。

 


『さあ、月を目指すぞ』

【基本情報】

【元ネタ】SF
【CLASS】ムーンキャンサー/ガンナー
【真名】ミシェル・C・アルダン
【性別】男性
【身長・体重】168cm・56kg
【容姿】大き目の服の上に白衣を着た男
【属性】中立・善
【天地人属性】星
【ステータス】筋力:E 耐久:D 敏捷:C+ 魔力:C 幸運:A++ 宝具:A

【クラス別スキル】

射撃:C++

射撃の才能。
より正確には砲撃の技術。特に弾道計算の正確さは極め付きと言っていい。

【保有スキル】

道具作成:C

本来はキャスターのクラススキル。魔力を帯びた器具を作成できる。
だがそれらの道具は魔術的なものとは言えず、かと言って純粋に科学的なものとも言い難い。

一意専心:B

一つの物事に没頭し、超人的な集中力を見せる。
計算、設計、製造などの行動に対して発揮される。
道具作成スキルに対するプラス補正として働く。

鋼鉄の冒険心:A

月を目指し地上を飛び出した鋼の冒険心と行動力がスキルとなったもの。
夢を求める好奇心は恐怖を克服し、冷徹な思考力と発想力は未知なる謎を解き明かす。

空想科学:EX

『星の開拓者』とは似て非なるもの。
不条理を実現するためのスキルであり、あらゆる不可能が空想の及ぶ限りは可能なことになる。
人間が想像できることは、必ず人間が実現できる。
――少なくとも、空想物語の中では。

【Weapon】

『火器類』
銃や大砲など。

【解説】

『幻霊合体』と呼ばれる極めて特殊な召喚技法によって召喚されたサーヴァント。
なぜそのような技法を用いることが出来たのか――それについては、現状の『本来の姿ではない』ムーンセルが持つ特殊性によるものである、と推察されている。

さておき、このサーヴァントを構成する幻霊は二つ。

第一に、H・G・ウェルズ著『月世界最初の人間』の登場人物、ケイヴァー博士。
彼は、ケイヴァーライトと呼ばれる新物質を開発した科学者である。

第二に、ジュール・ヴェルヌ著『地球から月へ』『月世界へ行く』の登場人物、ミシェル・アルダン。
彼は、ガン・クラブの月面狙撃計画をさらに改良し砲弾に乗り込んでの月旅行計画を提案、実現した人物である。

共に、物語の中で『月を目指した』人物である。

真っ当な手段で月の聖杯戦争にアクセスした、あるいは主催者によって生み出された通常の参加者たちとは違い、『物理的に月へと接触』することによって参戦したサーヴァント。
つまり、月にとっての異物であり脅威――に、なり得る可能性を持っている『月の癌ムーンキャンサー』である。

【宝具】

Cavorite Sphereケイヴァーライト・スフィア

ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜3 最大捕捉:5
『月世界最初の人間』に登場する架空金属、ケイヴァーライト。
ヘリウムといくつかの金属から作られるこの特殊合金は、重力に対し不透明な性質を持つ――つまり、重力を遮断することが出来る――と説明されている。
作中ではこの金属を用いて作った船に乗って月に辿り着いている。
この宝具はその宇宙船を改良、小型化したもの――言わば携帯型の重力制御装置とでも言うべき道具である。
外観的には手の平サイズほどの機械の球体。起動することで対象にかかっている重力を遮断し、重力下における常識を無視した行動を可能にする。
応用として、自分ではなく敵に対して使うことで空に打ち上げ叩き落すような使い方もできる。

Columbiad Space gunコロンビヤード・スペースガン

ランク:A 種別:対星宝具 レンジ:約40万km 最大捕捉:1000
『地球から月へ』『月世界へ行く』に登場する、900ヤード(約270m)の巨大な大砲。
作中ではこの大砲を用いて、内部が空洞になった搭乗用の砲弾を撃ち出して月へ向かっている。
大砲であるため当然ながら武器としても使用可能。
元々地上から月を狙うために造られたために砲としては規格外の射程と弾速を持ち、神秘らしい神秘もないただの金属塊でありながら非常に高い破壊力を持つ。
また、作中で使われたように移動の手段としても使用可能。

【人物・性格】

謎と冒険を求めて月にやって来た、冒険家の好奇心と科学者の探求心を併せ持つ男。
ムーンセルの調査、及び入手を基本目的として動く――つまり、概ね一般的なマスターと同じ活動方針を持っている。
ただし、戦闘そのものに対してはさしたる興味を持っていないため優先度は低い。
一方で、明確に敵であれば戦うことに躊躇があるわけでもない。
敵意がないことを示せば協力関係を結ぶことは比較的容易な部類に入るだろう。

【台詞】

【一人称】僕/私 【二人称】貴方/君 【三人称】彼、彼女

会敵:「さあ、新しい冒険だ!」
コマンド入力:「計算を始めよう」
コマンド入力(宝具使用可能):「宇宙への夢をお見せしよう!」
行動開始:「イエス、キャプテン!」
ATTACK:「feu!」
GUARD:「おっと」
GUARD反撃:「軽いぞ!」
BREAK:「飛べ!」
EXTRAターン:「続けて行こう!」
EXTRA攻撃:「一斉射撃だ!」
ダメージ:「ぐっ!」
大ダメージ:「まだまだ!」
回復:「呼吸が戻ってきた」
勝利:「我々の勝利だ」
敗北:「ここまでか……」
スキル発動『飛ぶ男The Flying Man』:「重力に縛られる時代は終わりだ」
スキル発動『妖星The Star』:「限りない夢が、そこにある」
スキル発動『上もなく下もなくSans dessusdessous』:「無重力を楽しもう」
スキル発動『南十字星L'Étoile du sud』:「人は今や夜空の星に手を掛けた!」
スキル発動『水晶の卵The Crystal Egg』:「輝け――星よりもなお眩く!」
スキル発動『彗星飛行Hector Servadac』:「軌道計算は既に終わっている」
スキル発動『宇宙戦争TheWar of the Worlds』:「一斉掃射だ!」
スキル発動『Cavorite Sphereケイヴァーライト・スフィア』:「宇宙旅行に招待だ――スイッチオン! 『Cavorite Sphereケイヴァーライト・スフィア』!」
宝具発動:「――弾道計算終了。射角よし、照準固定、対衝撃防御展開――発射準備全完了。
       撃ち抜け――『Columbiad Space gunコロンビヤード・スペースガン』!」

【関連キャラ】

シラノ?
同類であり先達。
『地球から月へ』の中で引用されている人物、あるいは物語。そのため一方的にではあるがよく知っている相手である。
この二組が協力関係を結ぶことで月に何かが起こる可能性も――。

フォン・ブラウン
ユーリイ・ガガーリン
ニール・アームストロング(原作)
かつての空想を実現した偉大なる実在の人物たち。
人間が想像できることは、必ず人間が実現できる。
その言葉の証明が、彼らである。

月の主催者
月の支配者グランド・ルナー』と呼びかける相手。
ライダーにとっては求める月、あるいは未知なる謎そのものに等しい。

月のアルターエゴたち
地上の記録の複写再現ではなく、純粋に月で生まれた『月人セレナイト』たち。
主催者に次ぐ興味の対象。

月面都市
月に存在するもう一つの未知。
存在を知れば必ずそこに向かうことだろう。

AS
いいや、お断りだ。

キニチ・ハナーブ・パカル1世
……ああ、うん……うん……?

クフ
一説によれば、彼の時代のエジプトには人間を弾として射出するファラオ人間砲弾なる技があったと言われている。
実はこれが宇宙旅行物語の発想元である可能性が――ないだろう、多分。

ジョルジュ・メリエス(原作・マンガで分かるライダー)
どこかで見たような話の筋ととても見覚えのある道具立ての映画を作ったやつ。
版権料の取り立てとか出来るのだろうか。

【Matrix】

Lv.1


Lv.2


Lv.3


Lv.E

【コメント】

マスターについては何も考えてないので既存の誰かかも知れないし新しい誰かかも知れません

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