ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。





「俺は生きたいだけだ。……ただ生きるだけじゃない。
 生を、この全身で実感し続けたい。そのために、あの場所は俺には合わなかった……それだけの話だ」



■基本情報

【氏名】カレブ・アシュクロフト
【性別】雄(便宜上。正確には両性具有)【年齢】14〜6歳ほど(詳細不明)
【出身】フリーメイソン第13ロッジ廃棄場
【身長】154cm【体重】87kg*1
【肌色】白【髪色】翠【瞳色】赤
【イメージカラー】爬虫類の肌色(翠)
【属性】中立・悪
【魔術属性】水
【起源】『捕食』
【特技】狩り、食事、学習
【好きなもの】素手に依る殺し、肉(ミディアムレア)
【苦手なもの】無菌室、檻、野菜全般(特に生トマト)
【魔術系統】無し。だが人造生物ゆえに、魔術回路の質は高い。
【魔術回路】質:B  量:E  編成:異常

■外見・容姿

中性的な顔立ちを持つ少年。
しかしその放つオーラは、初対面の人間ならば仄かにどこか、殺気に近いものを感じる。
だが何度も顔を合わせた者ならばなれる程度である。これは「顔見知りに手をかけるような人間じゃない」と付き合えば分かる為。

■概要

2018年頃に、魔術組織フリーメイソンから脱走してきた少年魔術師。
元はフリーメイソン第33階位の魔術研究者、ケイシー・アシュクロフトの孫として入団し研究を行っていた。
だが、メイソンに息苦しさを感じた彼はメイソンより脱走。放浪する内に、自分と同じように居場所のない者たちの吹き溜まり、『荊』の構成員と出会う。
詳しい経緯は不明だが、彼はその構成員と交戦し、その内1名を殺害。その殺害した構成員と代わる形で荊の一員となった。

────というのが、彼が表立って説明している来歴だが、真実を言うと彼は人間ではない。
その正体は、フリーメイソンが行った研究の1つにて生み落とされた実験動物のうちの一匹。
「捕食者」として生み出されるも、肉や命ではなく『情報』を学習するくらうという、特異な性質を持つ。
その学習ほしょく行為の中で、この現代に於いては人間という種であるのが最も生きる事に都合がいいと学び、人間として生きている。
だが、人間として生きたいという思いと同時に、生を謳歌したいという願いも持っている。その2つを両立できる場所として、今は荊を居場所として選んでいる。
荊においては、その常識人的な性格とそれに反する出自からよく同僚に弄られる。ついでに人間じゃない事もだいぶ荊内では周知の事実となっている。

■来歴

かつて、魔術組織フリーメイソンが行った、「食物連鎖の頂点を零から生み出す」という常軌を逸した計画があった。
"暗闇の謝肉祭"と呼ばれたその計画で、生み出されては廃棄された数多の人造生物達。彼はその中で唯一生き残った存在が、人の形を取ったモノである。
正式名称『捕食支配種プレデター・ロードCode.Υウプシロン』。生まれながらに、捕食者である事を定められた存在である。

"暗闇の謝肉祭"には、戸籍上は彼の祖父となっているケイシー・アシュクロフトも、その計画の参加者だった。
ケイシーは彼が本来研究している魔術である「世界そのもののエネルギー化」の概念を取り入れ、食物連鎖の頂点……即ち最強の捕食者を「世界そのものを喰らう生物」と定義。
世界そのものを喰らうなど、あまりにも荒唐無稽が過ぎると、初めは多くの魔術師が実現不可能だと思っていた。

だがケイシーは、人間を始めとする多くの種が行っている『学習』という行為に目を付けた。
彼は学習という行為を、情報を捕食して血肉に変えているものと定義できるとし、それを魔術に転用しようと考えた。
魔術における原始的な基礎とも言える類感呪術(類似したもの同士は互いに影響しあうという魔術)を用いれば、この世界の情報と、その情報が表す物を結び付けられる。
そう言った情報を学習ほしょくする事で、その情報が表す現実世界に影響を与えられるのでは──────とケイシーは考えていた。
即ち、学習すればするほどそれを実際に捕食できる。うまくいけば世界法則や概念などすらも捕食できる最強種が生み出せると、彼は豪語していた。

…………が、ケイシーのその計画は破綻した。
情報を捕食する生物を生み出すまでは上手くいった。だがそれを類感呪術を用いて現実世界に照応させる段階が、どうしても上手くできずにいた。
結果として生み出されたのは、生命とは到底遠い駄作であった。世界を喰らう最強種など程遠く、照応により世界に対して影響を与える事も出来ない。ただ蠢くだけの肉塊だった。
他の実験動物たちも、全て似たような結果だった。中には生物のような反射を見せるものもいたが、それらは全て生命の定義に当て嵌まる事の出来ないモノばかりだった。
結果として、その実験で作り出された千を超える「駄作たち」は、まとめて破砕処理をされた上で廃棄場へと打ち棄てられる事となった。

そう、思われていた。

破砕処理されて死んだ「駄作たち」は、死して尚も声にならぬ無念を叫び続けた。
「いたい」「しにたくない」「いきたい」「いやだ」「たすけて」──────無数の怨嗟が、廃棄場の中に響き渡り続けた。
その無数の声なき声を、彼────正確には、後に彼となる肉塊は捕食した。情報を喰らうが故に、その周辺に満ちる怨嗟の声を、情報として学習ほしょくした。
学習ほしょくという学習ほしょくを続け、生命として認められない程の駄作だった"それ"は、彼らの声を束ねて1つの渇望に至った。


「生きたい」と。


声として確立する程の意思ねがいを得たそれは、破砕処理された多くの仲間たちの血肉と同化し、やがて1つの生物となった。
自分たちを作り出し、そしてゴミのように破砕して掃き棄てた上位種たちの姿を思い出し、そして写し身として再現し、それは人間と同じ姿となった。
その瞬間を偶然発見したケイシー・アシュクロフトは、それを(あくまで研究材料として、と冠詞が付くが)保護。自らの孫と詐称して戸籍を作り出し、研究成果を独り占めしようとした、
ギリシャ神話に語られる舟喰いの怪物、カリュブディスに由来しカレブと名付け、2年の歳月をかけてあらゆる情報を学習ほしょくさせ、彼を育成した。

だがその毎日は、カレブにとってはまるで満たされない日々であった。
食事は十分に与えられる。知識も十分に蓄えられる。だがそれでも、何処か満たされない。例えるのならば、死にながら生きているとでも言うかのような、無機質感。
最初は義祖父たるケイシーのせいかと思っていたが、2013年頃に帰らぬ人となってから独学で様々な知識を学習ほしょくするようになってからも、その感覚は変わらなかった。
時は流れ、2018年。彼の所属するフリーメイソンのトップが死亡するという混乱が奔ると同時に、意を決してフリーメイソンから脱走した。

脱走しても、彼に逃げる先があるはずがない。野生動物を喰らって肉体的な空腹を紛らわすだけの毎日。
だが精神的な渇きに、彼は常に苛まれ続けていた。当然だ。学習ほしょくこそが生きる目的として作られた彼は、知識を得なければ常に飢餓感に苛まれる。
メイソンにいた時と同じ無機質感に加え、狂いそうになる程の飢餓感を覚える中で、彼はある2人組の魔術師と出会った。

「お前も、どっかから逃げてきたクチか?」

魔術師の片割れは笑いながら、カレブと問答を交わした。カレブは自分がメイソンから逃げ出してきたという事だけを語った。
それに対して魔術師は、自分が所属する組織『荊』の事を─────カレブのような、居場所のない存在たちの居場所の事を語った。
カレブは居場所を欲した。そこに行けばこの飢餓感と無機質感は消えると思ったからだ。だが魔術師は『荊』にもう空いている席はないと言い、続けてこう告げた。

「俺を殺せば、まだ可能性はあるかもしれないが、な」

焚きつけるかのような言葉だった。続けて、「お前を殺して死体を売り捌けば金になるかもしれない」とも言った。
殺せば居場所が手に入る。殺さなければ、自分が餌となる──────。食うか食われるかの極限状態の戦闘が勃発し、カレブはその戦闘を制した。
この時、今まで感じていた無機質な感覚から解放されるかのような感覚を覚え、「何かを生きるために殺す瞬間」こそが、自分にとって最も満たされる瞬間だと自覚した。
衝動のままに、その殺した魔術師と共にいたネロ・ネグロ・チョールヌィも殺そうとするが、返り討ちにあい捕縛。そのまま『荊』本部へと連行され、殺した魔術師と入れ替わる形で荊の一員となった。
殺したことを咎められるかと初めは感じていたが、特に非難などなく荊に加入できたことに初めは戸惑いを覚えていた。が、荊が"そう言う場所"と理解してからは順応は早かった。
今では『殺す』事で最も生を実感できるというその精神性も相まって、荊にて依頼される任務────主に"人殺し"の任務を優先して執り行っている。
生きるために誰かを殺す。そうして今生きている自分を実感するために、彼は今日も荊にて誰かを殺し続けている。

■魔術・特殊技能・特性など

知識の捕食者ノウレッジ・プレデター

ケイシー・アシュクロフトの理論により創り出された、情報を学習ほしょくする異端の捕食者。その生態。
彼が何らかの情報を学習ほしょくした際、その学習した情報を瞬時に理解そしゃくする事が可能。言い換えれば、高い学習能力と適応能力を持つと言える。
本来であれば、その学習ほしょくに際して類感魔術の理論を応用し、学習した対象そのものに対して捕食という結果を与える計画であったが、実現には至らなかった。
その為、現状ではあくまで学習能力や感応能力、そして適応能力が高いだけの生物として収まっている。

元々人間でない彼が、人間のような見た目や倫理、言葉や感情を扱えているのも、この高い学習能力に由来する。
彼は人間はおろか生物としても出来損ないの状態がスタートラインであったが、その驚異的な学習ほしょく能力によってここまで人間として擬態できるようになった。
現状の彼は、人の怒りや悲しみなどの感情や、痛みや味覚などと言った感覚までも学び、その全てに対し人間と同じように感じる事が出来る。
だが根本は人間ではない為、その持つ感覚はおろか肉体構造に至るまで、人間とは決定的に異なっている。それでも彼は人間であろうとする。
基本彼が模倣する人間は"一般的な"人間の為、常識から外れた荊の他の面々とは、ときおり会話がかみ合わずに食い違う事が多々ある。
肉体の相違点に関しては、医療術が使えないという欠点もあるが、心臓や脳を狙撃されても行動が可能という利点もある。

『躯体操作』

彼の肉体は人間を模している為、基本的には人間と同じような骨格や内臓がある。
だが彼はそれらが喪われたりしても命に別状はなく、肉体を構成するたんぱく質の大部分を喪失しない限りは肉などを捕食する事で時間はかかるが再生する。
そのため、奥の手としてそう言った肉体を構成する一部、主に骨格を武器として操作し、敵への攻撃手段とする技術を彼は持っている。
主な戦い方としては、腕の骨を延長して剣のように鋭利にして戦う近接戦法や、指の骨を銃弾のように射出する遠距離攻撃がある。
他にも、腕や脚に体細胞を集中させて筋繊維を増幅させ、獣のような跳躍を見せて急所を突くなどと言うような戦い方も見せる。

これらの戦い方は、肉体を構成する物質を消費するため余りこの戦い方を彼は好まない。
学習ほしょくによりナイフや銃などと言った人間的な戦い方を習得しているためと、不合理的な戦い方と彼は見ている。
他にも、彼は基本的に「人間らしく」あろうとするため、肉体を変化させて戦うという行為はその人間らしさに背くから……という理由も存在する。
だがそれでも、万策尽きた場合には「生きるために」人間らしさをかなぐり捨ててこの手法を用いて戦う。この際の彼はまるで、野生動物を想起させるような荒々しい戦い方をする。

礼装・装備など

『絆』

彼が後付けで付与された呪印。
他メンバーとの意思疎通や魔力の共有を行う事が出来る。
彼は元々人間ではないが、生み出したケイシーが魔術回路とその仕組みを学習ほしょくさせたためにそれに近い体内器官が創り出されていた。
それに呪印を刻んだところ、特に拒絶反応などは起きず、高い適応能力を見せた。これは彼がそもそも人間じゃないから、魔力に対して拒絶反応を見せないのではと推測されている。

■人物


【一人称】俺【二人称】あんた、君【三人称】○○さん、人間(感情が昂った時のみ)

性格

多くの廃棄された命、怨嗟の声を捕食するという形で生を受けたため、「生とは、死の上に成り立つもの」という哲学を持つ。
故に彼は、『何かをその手で殺した時』にその生を最も大きく感じる事ができる。メイソン所属時には気付けなかったが、荊の構成員を殺した時に初めて実感した。
それ以来彼は、基本的に殺す事でその生を実感し続けている。荊にて受ける依頼で誰かを殺し続ける日々は、メイソン所属時に抱き続けていた無機質感とは無縁のものだった。
端的に言えば、彼は実際の捕食行為よりも「実際にその手で殺した」という情報により充足感を得る。これは彼が、情報を捕食する存在として設計された事が理由なのではと自己分析している。
そのため、生きるために他者を殺す荊での生活はまさに天職であり満足している。逆に誰も殺す事の出来なかったメイソンでの生活を『無菌室』と呼び嫌悪している。

他に特筆すべき点として、人間であり続ける事にステータスを感じている。
これは彼、ひいては彼と同じように作り出された無数の命が、人間によって作り出されては棄てられた事に由来する。
どれだけ強い牙や爪、能力を得た所で、今この環境においては人間以上の力を持つ捕食者は存在できない。そういった強迫観念にも近い"学習"が、彼の根幹には横たわる。
故に彼は、現状は人間としての姿・生態系・倫理を模倣した方が生きるのに最も都合がいいと考えており、そのため積極的に人間としての感情や知識を学習しようとする。
そのため彼は基本的には、比較的『常識人』と呼ばれるような、人間にとって平均的な価値観を持っている。(ただし上述の、殺す事で生を実感する点以外は)
だが荊に所属する面々はよく言えば個性的、悪く言えば常識外れな面々がデフォルトの為、よく振り回されたりツッコミ役に回る事がしばしばある。

このように、基本的には人間として生きたいのが彼の本音である。
のだが、彼が生を受けた瞬間、最初の学習ほしょく。多くの死の上に生を受けた事による、死と生の哲学は彼を人間から遠ざける。
普通の人間として生きたい。しかし何かを殺さなくては生を実感する事が出来ない。そんな矛盾を抱えながら、彼は葛藤し続け生きている。
「何かを殺して生きる事ははたして、"人間らしい"のか?」その問いに答えを出せる時が、彼の"人"生の1つの分岐点となるであろう。

行動指針

生きたい。
それもただ生きるんじゃない。無菌室で飼われ続けるような、生きながらに死んでいるような生じゃない。
全身全霊を以てして、生きているという事実を実感しながら生きていたい。

役どころ

人間じゃない立場から「命とは何か」を問い掛ける役割。
基本的に「生きるために殺すのは仕方がない」というスタンスだが、それは人間が人間を殺す事にも当て嵌まるのか?と常に考えている。
スピンオフにしたら割と長編になりそうなキャラ。

因縁キャラ

ケイシー・"パンクシンガー"・アシュクロフト
彼を作り出した魔術師にして、戸籍上の祖父。知識を学習させくわせてくれるのはありがたかったが、言動がいちいちうざかったと記憶している。
殺しという行為を封じられていたのは嫌悪の対象だが、だが自分が生まれた際に(研究対象としてではあるが)保護した点については感謝しているという、複雑な印象を抱く。
死んだという報告があった時は、特に悲しみはわかなかった。何故なら彼は生きている存在はいつか死ぬものと考えているから。
それが拾い上げて育てた存在であろうと、特に思い入れなどは無いし悲しむことも無い。

ネロ・ネグロ・チョールヌィ
彼を荊へと連れて行った人間。その為か、他の所属員より多少ではあるが交流が多い。
その非常に知見に溢れた言葉はカレブにとって非常に良い知識しょくりょうとなるため、任務の合間には時折問答じみた事をする事も。
白や黒といった色に拘る理由がいまいち理解できていないが、そういった細かい点に拘るのもまた人間なのだろう、と勝手に納得している。
「なるほどなぁ。そう言う意見もあるわけかぁ。あんたと話していると、知らなかった知識がどんどん増えて楽しいよ」
「俺はあの日、アンタの目の前で同僚を殺した。それを憎まないってのは嬉しいけど、それでいいのか?
 ま、"色"に拘る気持ちも理解できないし、そこんところもなんかあるのかね。人間って、色々いるからな。色だけに」

シスター・アマツカ
彼から見て後輩にあたる荊の構成員。軽いノリが育てた魔術師たるケイシーを連想させるため苦手。
だが「こういう人間がいる」という側面から見れば、非常に良い教材しょくざいになるため、苦手意識を振り払うように付き合おうとすることもある。
その場合、基本的に常識人的な感性を持つカレブが振り回されるというのがオチとなっている為、あまり距離が縮まらないのが現状である。
「アマツカ……。頼むもうVシネはやめてくれ。この前夢にまでヤクザが出てきたんだ。もうチャカと仁義はこりごりだ」
「初めは無菌室で飼われていた……と書けば、俺とお前は同じと言えるかもな。
 だが、さしずめあんたは……解き放たれた後に野生化し過ぎた獣だな。少し憧れはするけどな」

アイオラ・ヴィクトーリア
同僚である荊の構成員。強いと肌で感じるその立ち振る舞いに、言葉にはしないが実は憧れている。
自分よりも小柄な身体でありながら、ナイフなどの武器を巧みに使って戦うその姿に対して、時折戦闘術を学んでいる。
曰く、カレブの認識では武器を巧みに扱うのは『人間の戦い方』だそうで、その最たるものとしてアイオラに憧れを抱いているらしい。
「あんたの戦い方すげぇ良いよ! 武器を使って……それでいて徒手空拳も技を使ってる…! まさに人間だ!」
「ナイフってどう使えばいいんだ? こんな短い刃物、持ってても意味ないだろ……?
 ……あーそうやって使うのか。ちっさい身体してるのに器用に使うなぁ」

カローラ・ブカティーニ
同僚である荊の構成員。肉体を傷つけられてもカレブはすぐに再生するが、蛋白質が変質する熱には弱い。
そう言う意味では天敵と言っても良いような存在だが、精神的な年齢が近い事もあってか近い距離を取ろうとする。
最初は「天敵ほど仲良くするのが人間だ」という認識からの打算的な行動だったが、今ではそう言った打算抜きに仲が良い。
「な、なぁ。このー……えっと。次の任務なんだが、一緒にやらないか? 俺もお前も、敵を追い詰める事なら、得意だろうし」
「あんた……意外と仲間想いなのか? ただ口下手なだけだったりするのか…?」

アリア・ジェミナイ
同僚である荊の構成員。「生とは、死の上に成り立つもの」という彼の哲学を別の意味で証明している人間。
だが、彼女にとっての"死"とカレブにとっての"死"はどこか異なると薄々感じており、理解しえないものだとも思っている。
死は食らうものであり、利用するものではない。そういった、今は言語化出来ない差異がある故に、あまり任務などで一緒になる事はない。
「確かに、多くの死を以てして自分の生を補強する。それも……見方によっては俺と同じなのかもしれない」
「だが……。あんたは俺と違う。喰らう事と、利用する事は違うんだから。
 どう違うか……って聞かれると、答えられないけど……」

カリュブディス
彼の名前の由来になった舟喰いの怪物。
恐らくサーヴァントを召喚する事になったら、縁召喚される可能性が高い。
「え!? 想像以上にアホっぽい……いや普通に強いなコイツ! やっぱ怪物だけあるか……」
「ああそうだよ。喰いたきゃ食え! それで食われる方が悪いんだ……。生きる為ならば、殺してでも喰らうしかないんだ」

先代となる荊の構成員はじめてのえもの
初めて、その手で殺した人間。初めて殺したという事実じょうほうを、その全霊を以て感じたくらった獲物。
その名前は聞いていない。荊の構成員から聴けばすぐにわかる事ではあるが、彼は意図的にその情報を避けているように思える。
曰く、死んだ獲物は既にこの世に存在しないもの。だから例え名前だけであろうと、この世に残る痕跡はあってはならない。との事らしい。
だがこれは方便であり、本音はただ、自分が捕食ころした人間の家族や関係者を知る手がかりとなる名前を知るのが怖いだけである。
その恐怖を乗り越えた時、彼は人間として──────あるいは捕食者として、完成する一歩を踏み出す事になる。

■台詞

「俺はカレブ。カレブ・アシュクロフト……まぁ、戸籍上はそういう名前になってる。
 ギリシャ神話の舟喰いの怪物が由来なんだと。デリカシーねぇ名前だよなぁ。本当に」

「ああー……。あんま言いたか無いんだけど、まぁ別に言ったからってどうにかなるもんじゃないか。
 そ。俺人間じゃねぇの。どっかの悪の秘密結社サマが作り出した実験動物。だから、腕が折れようが脳みそ撃たれようが生きてんの。
 あんま言いふらさないでね? じゃないと俺、捕まっちゃうからさ。表面上は人間ってことで、何卒宜しく」

「この瞬間だ……。この一瞬が一番、"生きている"って感じがする。
 他でもない、俺自身の手で……誰かの命が終わる瞬間。そうだ。俺が殺したんだ。他者の命を糧に、俺が生きるために……」

「離れてみて初めて分かった。メイソンでの生活、あれは異常以外の何物でもなかった……。
 漂白された無菌室にずっと閉じ込められているみたいな感覚……。あれはもう、思い出すだけで嫌になる。二度と戻りたくない。
 こういうの、吐き気がするっていうの? それとも鳥肌が立つ? まぁ俺、鳥肌立てる機能ないんだけど」

「ふと、思うんだ。"人間が人間を殺す"って……どこまで許されるのかな?
 憎悪や怒りで殺すとか、役割を持って殺すとか、金や名誉の為に殺すとか、いっぱいあるけどさ……。
 ………………殺された奴に、悲しむ人とか家族がいたらさ……。って思うと……」

「だーかーらー!! 俺のサラダにトマト入れるなっつったろ!!
 野菜は許すよドレッシングかけて流し込めばまだ食えるから! だけどトマトはやめろ! しかも生!!!
 このデロデロした部分とか人間の食うもんじゃないだろ!! ああ!? 食わないと人間らしくなれませんよだァ!? 俺はガキか!!」

「あれ? ちょ、俺の腕知らない? 切られてどっか落ちちゃったんだけど……。
 もしかして……野生動物に持ってかれた? うそだろ……。軽く見積もって2kgは体積が減った……。
 あーくそ……。今月食費やべぇな……。経費で落ちないかなー……。"肉体体積回復の為の補給"、とかで」

■コメント

最初は完全な『無』から「生きたい」という願いが生まれた……というコンセプトで練っていた。
「今自分が感じている感覚やこの思考は、何処から来たのだろうか?」と考えながら生きる『哲学する野生動物』として方針だった。
練る自分のIQが足りないと判断した為その要素を削った。文章も冗長になるし。
彼が殺した先代についてはまた別個で練る予定。

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