最終更新:ID:VYd3iQxtAw 2022年02月20日(日) 21:34:41履歴
「小娘と見くびったのがあなたの敗因です」
【氏名】アイオラ・ヴィクトーリア
【性別】女性
【年齢】14歳
【出身】イギリス
【身長・体重】146cm・43kg
【髪色】銀
【瞳色】金
【スリーサイズ】非公開
【外見・容姿】銀髪ツインテロリ
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】決闘魔術、降霊術
【魔術属性】火・風
【魔術特性】射出、強化、憑依、使役
【魔術回路】質:A 量:B+ 編成:正常
【起源】『分かれる』
【所属】『荊』
【性別】女性
【年齢】14歳
【出身】イギリス
【身長・体重】146cm・43kg
【髪色】銀
【瞳色】金
【スリーサイズ】非公開
【外見・容姿】銀髪ツインテロリ
【属性】混沌・中庸
【魔術系統】決闘魔術、降霊術
【魔術属性】火・風
【魔術特性】射出、強化、憑依、使役
【魔術回路】質:A 量:B+ 編成:正常
【起源】『分かれる』
【所属】『荊』
見るからに気の強そうなツリ目の少女。
銀の長髪を金属製の髪留めでツインテールに纏めている。
表情は基本的に不機嫌。むすっとしている。
とはいえ常に周囲への警戒を怠っていないためにそうなってしまうだけであり、何か怒っているというわけではない。
好物を目にするとその顔のまま目だけ輝く。
組織の制服であるスーツはサイズの都合上特注のもので、また成長や激しい戦闘のことを加味して他メンバーのものに比べ少し伸びの良い生地が使用されている。
銀の長髪を金属製の髪留めでツインテールに纏めている。
表情は基本的に不機嫌。むすっとしている。
とはいえ常に周囲への警戒を怠っていないためにそうなってしまうだけであり、何か怒っているというわけではない。
好物を目にするとその顔のまま目だけ輝く。
組織の制服であるスーツはサイズの都合上特注のもので、また成長や激しい戦闘のことを加味して他メンバーのものに比べ少し伸びの良い生地が使用されている。
大柄な投げナイフのような、投げつけることを目的として作られた片刃の剣。
アイオラはこれを常に六本携帯しており、後述する魔術によって戦闘に使用する。
仮に破損しても刃として加工できる材料さえあれば魔術ですぐに作り直すことができる程度に簡素な構造。
そのため、これといって特殊な刻印等は施されていない。
アイオラはこれを常に六本携帯しており、後述する魔術によって戦闘に使用する。
仮に破損しても刃として加工できる材料さえあれば魔術ですぐに作り直すことができる程度に簡素な構造。
そのため、これといって特殊な刻印等は施されていない。
荊の制服としてメンバーに支給される黒一色のスーツ。
魔力を織り込んで編まれており、光を跳ね返さない特殊な素材は夜間にて高い迷彩能力を発揮する。
探知系の魔術から逃れるための概念補強も成されており、見た目に反し魔術戦に特化した性能を持つ。
防刃・防弾加工も施されているが直接の戦闘に耐え切れる程のものではなく、あくまでも奇襲や暗殺を防ぐ程度のものである。
魔力を織り込んで編まれており、光を跳ね返さない特殊な素材は夜間にて高い迷彩能力を発揮する。
探知系の魔術から逃れるための概念補強も成されており、見た目に反し魔術戦に特化した性能を持つ。
防刃・防弾加工も施されているが直接の戦闘に耐え切れる程のものではなく、あくまでも奇襲や暗殺を防ぐ程度のものである。
『荊』の一員が一つのみ身に付けることを許されている装身具。これは一対で一つという換算。
鋭利なデザインの、挟み込むタイプの髪留めであり、アイオラのトレードマークであるツインテールを作り出している。
髪に宿る魔力を身体に流しやすくなる術式が仕組まれてはいるが、ほぼ誤差レベル。
鋭利なデザインの、挟み込むタイプの髪留めであり、アイオラのトレードマークであるツインテールを作り出している。
髪に宿る魔力を身体に流しやすくなる術式が仕組まれてはいるが、ほぼ誤差レベル。
ヴィクトーリア家が代々強化魔術を自らに使い続けてきたためか、アイオラはただ魔術回路に魔力を通すだけで身体能力が異常に高まる特性を持つ。
最たるものが筋力であり、アイオラはその細腕でもってして容易く林檎を握り潰し、鋼鉄の管を曲げ、数十枚の瓦を粉砕する。
当然、その力で振るわれる刃は例え鈍であろうとも人体程度なら容易く切り裂く。
最たるものが筋力であり、アイオラはその細腕でもってして容易く林檎を握り潰し、鋼鉄の管を曲げ、数十枚の瓦を粉砕する。
当然、その力で振るわれる刃は例え鈍であろうとも人体程度なら容易く切り裂く。
ヴィクトーリア家に受け継がれる魔術。
決闘魔術師が握るのは杖ではなく剣である、との家訓の通り、仮想敵である魔術師の魔術戦に付き合わず一瞬で勝負を決めることを目的とする戦闘特化の魔術。
速度重視の身体強化や、状況判断による擬似的な未来視能力を与える術式を一回の詠唱に圧縮。
一度の呪言により、一定時間の間だが飛躍的なバフを得ることができる。
それに加え、アイオラはその強化や思考能力を自身の武器に対して同期し、自身を含めた六本の剣により多対一の状況を生み出す魔術を編み出しこの魔術の一端とした。
これは降霊術の要領であり、同期と言えども完全に思考を同じくするわけではなく、それぞれの剣に対して自身の思考パターンを疑似憑依、コピーするもの。
そのため一つ一つの武器の動かし方を一人で考えたり、それぞれのために詠唱を行う必要はなく、魔力の消耗こそ多いものの術式自体は非常にコンパクト。
…本来は正面からの戦闘に特化した、自身の強化と敵の無力化を主としたまさしく決闘用の魔術だった。
しかし、敗北により失墜し勝利を渇望するようになったアイオラの父によってその伝統も歪み、結果、当代のアイオラには完全なる殺人魔術として改変され受け継がれることとなった。
決闘魔術師が握るのは杖ではなく剣である、との家訓の通り、仮想敵である魔術師の魔術戦に付き合わず一瞬で勝負を決めることを目的とする戦闘特化の魔術。
速度重視の身体強化や、状況判断による擬似的な未来視能力を与える術式を一回の詠唱に圧縮。
一度の呪言により、一定時間の間だが飛躍的なバフを得ることができる。
それに加え、アイオラはその強化や思考能力を自身の武器に対して同期し、自身を含めた六本の剣により多対一の状況を生み出す魔術を編み出しこの魔術の一端とした。
これは降霊術の要領であり、同期と言えども完全に思考を同じくするわけではなく、それぞれの剣に対して自身の思考パターンを疑似憑依、コピーするもの。
そのため一つ一つの武器の動かし方を一人で考えたり、それぞれのために詠唱を行う必要はなく、魔力の消耗こそ多いものの術式自体は非常にコンパクト。
…本来は正面からの戦闘に特化した、自身の強化と敵の無力化を主としたまさしく決闘用の魔術だった。
しかし、敗北により失墜し勝利を渇望するようになったアイオラの父によってその伝統も歪み、結果、当代のアイオラには完全なる殺人魔術として改変され受け継がれることとなった。
メンバーの魔術回路に刻まれる呪印。
絆を刻まれたメンバーは、絆を通じて他メンバーと遠隔で意思疎通を図ることが可能であり、常に居場所を把握できる。
また近い絆とは強く結びつき、互いの魔術回路が"共有"されることで魔力が結合し、他人の属性や魔術特性を利用する事も可能となる。
アイオラの戦闘能力が優れている、という評価は彼女個人の能力のみにあらず。
アイオラの持つ『絆』への高い適合率もまた、彼女の強さの一端である。
天性の才能を持つ降霊に感覚的に近しいものがあるらしく、自身の力を分け与えることも、他人の力を借り受けることも非常にスムーズ。
共に最初から身に付けていたかのように使いこなせる、という程であり、他者との共闘という点で『荊』としてのアイオラの本領は発揮される。
絆を刻まれたメンバーは、絆を通じて他メンバーと遠隔で意思疎通を図ることが可能であり、常に居場所を把握できる。
また近い絆とは強く結びつき、互いの魔術回路が"共有"されることで魔力が結合し、他人の属性や魔術特性を利用する事も可能となる。
アイオラの戦闘能力が優れている、という評価は彼女個人の能力のみにあらず。
アイオラの持つ『絆』への高い適合率もまた、彼女の強さの一端である。
天性の才能を持つ降霊に感覚的に近しいものがあるらしく、自身の力を分け与えることも、他人の力を借り受けることも非常にスムーズ。
共に最初から身に付けていたかのように使いこなせる、という程であり、他者との共闘という点で『荊』としてのアイオラの本領は発揮される。
非認可魔術組織『荊』所属の若き魔術師。
少女の形をとる殺戮の怪物。
嵐の如く吹き荒れる六枚の刃は、あらゆる命を瞬く間に刈り取る。
イメージカラー:くすんだ銀
特技:殺すこと
好きなもの:ぬいぐるみ、一人
苦手なもの:話すこと
天敵:おばけ
願い:母
【一人称】私
【二人称】あなた、◯◯さん
【三人称】あの人、◯◯さん
少女の形をとる殺戮の怪物。
嵐の如く吹き荒れる六枚の刃は、あらゆる命を瞬く間に刈り取る。
イメージカラー:くすんだ銀
特技:殺すこと
好きなもの:ぬいぐるみ、一人
苦手なもの:話すこと
天敵:おばけ
願い:母
【一人称】私
【二人称】あなた、◯◯さん
【三人称】あの人、◯◯さん
魔術協会・時計塔においては一般的である魔術師同士の決闘であるが、それを血生臭い風習、戦闘を想定するなど時間の無駄だとし忌避する魔術師は一定数存在する。
そんな魔術師達と金銭や家系による繋がりによって契約し、代理の決闘人として代わりに戦うのが決闘魔術師である*1。
そんな決闘魔術師の中でも古い家であったヴィクトーリア家の十五代目、デヴォー・ヴィクトーリアの子として生を受けたのがアイオラである。
……ただし、アイオラが産まれた頃には既に、父デヴォーは決闘魔術師ではなくなっていたが。
決闘魔術師にとって必要な条件は複数ある。
嫡子ではない子の婚姻によるパトロンの形成、代理人として恥じない決闘中の礼儀作法、決闘のみを命題とせず自らの魔道も追及すること……等々。
しかし、最も重要なのはやはり「敗北しないこと」である。
デヴォー・ヴィクトーリアはそこを違えた。それもあろうことか、時計塔の生徒でしかない相手との決闘で敗北したのだ。
もともとヴィクトーリア家へと決闘を依頼した魔術師が、その生徒へと一方的な難癖をつけた挙げ句決闘を申し込んだのが発端だった……とはいえ、その敗北を期にヴィクトーリア家の立場、権力は瞬く間に下落。
遂には妻のマニエ・ヴィクトーリア共々時計塔を追放されるに至り、彼らが失意の元にたどり着いた安住の地であったコッツウォルズの小さな家で産まれたのがアイオラであった。
もともと自らに強さが足りなかったからこんな状況になったのだ、と悔やんでいたデヴォーは、娘の誕生を引き金としてただ「勝利」のみに執着する怪物となってしまった。
これまでは決闘の為に磨かれていた魔術を単なる殺戮のためのものへと変化させていき───以前のように生きていくだけの金を得るため、時計塔の近辺に赴いては魔術師に辻斬りじみた決闘を仕掛け財産を奪った。
同時にその術のすべてを徹底的に叩き込まれ続けたアイオラは、文字より先に人の殺し方を知るような生活をし、辛うじて人間として扱ってくれた母以外にまともな話し相手もないまま育つ。
しかし、デヴォーのそんな狼藉が許されるわけもなく。
時計塔はむざむざ魔術師を派遣して潰すなど面目に関わるとして、秘密裏に『荊』へとヴィクトーリア家の根絶を依頼。
結果として派遣された二人の『荊』、センザン・ゴジョウ及び『屍犬 』によりデヴォーは死に、マニエもまた殺害された。
……この時、二人(正確には一人と一匹だが)には「デヴォーには幼い娘がいる」という情報しか知らされていなかったし、よもやその娘が既にデヴォーを越える実力を身に付け、ヴィクトーリア家への襲撃の前日に魔術刻印を受け継いでいたことなど知るよしもなかった。
斬り殺した二人の死亡を確認し、「南無」と呟いたセンザンの首めがけて放たれたのは儀式用の短剣。
それを即座に抜刀した刀で弾き飛ばし、一歩退こうとしたセンザンの首は、相次いで放たれた硝子の欠片によって一瞬で斬り飛ばされていた。
異変に気付き、階上を見やった『屍犬 』の目に映ったのは、ポルターガイストのようにあらゆる物質が浮遊し、凄まじい速度で暴れ狂う異常な光景と、その嵐の中心に存在した幼い少女。
「それ」が依頼にあったヴィクトーリア家の娘であると認識するより速く、『屍犬 』は『絆』を通して危機を伝え。
間も無く、数刻前までは家財道具であったはずの膨大な質量と加速度を誇る質量兵器により、憐れな合成獣は物言わぬ肉塊と成り果てていた。
最後に伝えられた異変から駆けつけた『荊』のメンバーが目にしたのは、母の屍の近くで佇むアイオラだった。
「……こんな人達より、私の方が強いですよ」
「殺してしまった分、今なら代わりになってあげますけど。どうします?」
真っ直ぐと侵入者を見据え、そう言い放って交渉を持ち掛ける少女を、『荊』という掃き溜めは受け入れた。
それから二年経った今、アイオラは『荊』の一員としてさらにその戦闘術を洗練させ続けている。
……本来の彼女の適正を活かせる場所、という意味であればより適した場所はあるだろうが。
「ただ強いだけ」でも居ることを許されるこの場所は、彼女にとってはある種の理想郷でもある。
そんな魔術師達と金銭や家系による繋がりによって契約し、代理の決闘人として代わりに戦うのが決闘魔術師である*1。
そんな決闘魔術師の中でも古い家であったヴィクトーリア家の十五代目、デヴォー・ヴィクトーリアの子として生を受けたのがアイオラである。
……ただし、アイオラが産まれた頃には既に、父デヴォーは決闘魔術師ではなくなっていたが。
決闘魔術師にとって必要な条件は複数ある。
嫡子ではない子の婚姻によるパトロンの形成、代理人として恥じない決闘中の礼儀作法、決闘のみを命題とせず自らの魔道も追及すること……等々。
しかし、最も重要なのはやはり「敗北しないこと」である。
デヴォー・ヴィクトーリアはそこを違えた。それもあろうことか、時計塔の生徒でしかない相手との決闘で敗北したのだ。
もともとヴィクトーリア家へと決闘を依頼した魔術師が、その生徒へと一方的な難癖をつけた挙げ句決闘を申し込んだのが発端だった……とはいえ、その敗北を期にヴィクトーリア家の立場、権力は瞬く間に下落。
遂には妻のマニエ・ヴィクトーリア共々時計塔を追放されるに至り、彼らが失意の元にたどり着いた安住の地であったコッツウォルズの小さな家で産まれたのがアイオラであった。
もともと自らに強さが足りなかったからこんな状況になったのだ、と悔やんでいたデヴォーは、娘の誕生を引き金としてただ「勝利」のみに執着する怪物となってしまった。
これまでは決闘の為に磨かれていた魔術を単なる殺戮のためのものへと変化させていき───以前のように生きていくだけの金を得るため、時計塔の近辺に赴いては魔術師に辻斬りじみた決闘を仕掛け財産を奪った。
同時にその術のすべてを徹底的に叩き込まれ続けたアイオラは、文字より先に人の殺し方を知るような生活をし、辛うじて人間として扱ってくれた母以外にまともな話し相手もないまま育つ。
しかし、デヴォーのそんな狼藉が許されるわけもなく。
時計塔はむざむざ魔術師を派遣して潰すなど面目に関わるとして、秘密裏に『荊』へとヴィクトーリア家の根絶を依頼。
結果として派遣された二人の『荊』、センザン・ゴジョウ及び『
……この時、二人(正確には一人と一匹だが)には「デヴォーには幼い娘がいる」という情報しか知らされていなかったし、よもやその娘が既にデヴォーを越える実力を身に付け、ヴィクトーリア家への襲撃の前日に魔術刻印を受け継いでいたことなど知るよしもなかった。
斬り殺した二人の死亡を確認し、「南無」と呟いたセンザンの首めがけて放たれたのは儀式用の短剣。
それを即座に抜刀した刀で弾き飛ばし、一歩退こうとしたセンザンの首は、相次いで放たれた硝子の欠片によって一瞬で斬り飛ばされていた。
異変に気付き、階上を見やった『
「それ」が依頼にあったヴィクトーリア家の娘であると認識するより速く、『
間も無く、数刻前までは家財道具であったはずの膨大な質量と加速度を誇る質量兵器により、憐れな合成獣は物言わぬ肉塊と成り果てていた。
最後に伝えられた異変から駆けつけた『荊』のメンバーが目にしたのは、母の屍の近くで佇むアイオラだった。
「……こんな人達より、私の方が強いですよ」
「殺してしまった分、今なら代わりになってあげますけど。どうします?」
真っ直ぐと侵入者を見据え、そう言い放って交渉を持ち掛ける少女を、『荊』という掃き溜めは受け入れた。
それから二年経った今、アイオラは『荊』の一員としてさらにその戦闘術を洗練させ続けている。
……本来の彼女の適正を活かせる場所、という意味であればより適した場所はあるだろうが。
「ただ強いだけ」でも居ることを許されるこの場所は、彼女にとってはある種の理想郷でもある。
誰に対してもふてぶてしい態度を崩さず、格上と判断しようと臆せずに整然とした口調で接する恐れ知らず。
戦闘中も含め常に冷静であり、怒るときも楽しむときも悲しむときも言葉を荒らげることはない。
狂った父により戦闘に関することばかりを叩き込まれて育ってきた影響で人間のことを強さでしか判断しない上まったくといっていいほど教養がなく、字も(『荊』でだいぶ矯正されたが)汚い。
そも戦闘以外で人と対すること自体に未だに慣れておらず、口下手を誤魔化すために無意識に硬い口調とつっけんどんな態度を取っている面もある。
意外にも、遍歴の割に普段の彼女は他者に対して攻撃的ではない。
こと戦闘においての知識に(だけは)長けている彼女は、自分より弱い相手であろうと群れれば驚異であることも、自分より強い相手も油断を突けば幾らでも勝ちの目があることも知っている。
それゆえに余計な軋轢や警戒を生む行動は控え、可能な限り無用な戦闘は避けようとするからだ。
降霊術への適正の影響か人形やぬいぐるみといった「生物の形をとった無機物」が好きで、特に気に入っているのはぬいぐるみ。
アジト内の彼女の寝床の周りは、自ら買ったものと他メンバーに貰ったものが混じった大量のぬいぐるみゾーンと、適当な廃材を加工し投擲剣の最適な形状について研究している工房ゾーンに大きく分かれている。
なお、アイオラが寝ている時に他人が近付くと、寝言によって勝手に降霊されたぬいぐるみが襲い掛かってくることがあり、危険はないものの多少怖がられている。
戦闘中も含め常に冷静であり、怒るときも楽しむときも悲しむときも言葉を荒らげることはない。
狂った父により戦闘に関することばかりを叩き込まれて育ってきた影響で人間のことを強さでしか判断しない上まったくといっていいほど教養がなく、字も(『荊』でだいぶ矯正されたが)汚い。
そも戦闘以外で人と対すること自体に未だに慣れておらず、口下手を誤魔化すために無意識に硬い口調とつっけんどんな態度を取っている面もある。
意外にも、遍歴の割に普段の彼女は他者に対して攻撃的ではない。
こと戦闘においての知識に(だけは)長けている彼女は、自分より弱い相手であろうと群れれば驚異であることも、自分より強い相手も油断を突けば幾らでも勝ちの目があることも知っている。
それゆえに余計な軋轢や警戒を生む行動は控え、可能な限り無用な戦闘は避けようとするからだ。
降霊術への適正の影響か人形やぬいぐるみといった「生物の形をとった無機物」が好きで、特に気に入っているのはぬいぐるみ。
アジト内の彼女の寝床の周りは、自ら買ったものと他メンバーに貰ったものが混じった大量のぬいぐるみゾーンと、適当な廃材を加工し投擲剣の最適な形状について研究している工房ゾーンに大きく分かれている。
なお、アイオラが寝ている時に他人が近付くと、寝言によって勝手に降霊されたぬいぐるみが襲い掛かってくることがあり、危険はないものの多少怖がられている。
デヴォー・ヴィクトーリア:父。当然、魔術の師である。アイオラは彼のことが嫌いだった。
アイオラが言葉を覚えたばかりの頃から魔術の手解きをしようとし、結果的に幼いアイオラに自らの編み出した戦闘術と代々の秘伝を教え尽くすまでに5年もかけなかったという超スパルタ教育者。
そのような教育を成し遂げてしまえる実力と向上心は確かであり、かつて名誉を失った敗北も、言ってみれば単に相性が悪かっただけであった。
ヴィクトーリア家襲撃の際には、正面玄関から丁寧に入ってきたセンザン・ゴジョウにより一対一の決闘を申し込まれ、万全の態勢で決闘。
魔術刻印こそアイオラに譲っていたものの、かするだけでも死の呪いをもたらす魔術が刻まれた剣と、自動で敵の死角を突く特殊な呪い針の二つの礼装に加え、普段ならば扱わない、身体能力を何十倍にも跳ね上げる最高位の決闘魔術という凄まじい準備を整えて決闘に臨んだ。
しかし『荊』きっての達人であったセンザン・ゴジョウにはその全てが通用せず、斬られた事すら理解できないほどの瞬く間に斬り伏せられた。
マニエ・ヴィクトーリア:母。『荊』に入る以前のアイオラが唯一接した"人間"。
魔術師の妻ではあり優秀な魔力回路は持つもののが、自らの生家の魔術刻印を継承していないため魔術はほとんど扱えなかった。
夫が狂っていく様を間近で見ながらも、それを見捨てることも止めることも出来なかったが、娘のことだけはできる限りで守り抜こうとした優しすぎる人物。
ヴィクトーリア家襲撃の際にはアイオラを部屋に残し、夫の決闘を見届ける。
そして夫の二度目の敗北と死を目の当たりにしたことで自らの命運を悟ると、ただ黙して死を受け入れた。
シスター・アマツカ:『荊』の仲間。後輩。
初めてできた後輩であるが、別段上下関係はなく、割と気軽に接することのできる相手だった。
早いうちに別れることとはなったが、関係性は悪くなかったと言える。
「……私は嫌いじゃないですよ、アマツカさんのこと。正直死ぬほどうるさいですし、可能な限り近くに居たくないのはありますが」
「即物的な加護がないのなら、信仰に意味はありません。弱者の論など強者の暴力の前に無力ということを、アマツカさんはよく分かっています」
カレブ・アシュクロフト:『荊』の仲間。数年上の先輩。
戦闘技術に興味を持たれることは、ある種アイオラにとっては自分が興味を持たれるより嬉しいことでもある。
彼の哲学的な話にも時折付き合う反面、あまりにもドライなアイオラの思考が彼と一致しないこともしばしば。
「……私の、というよりは、基本は父の編み出した戦闘術ではありますが。認められて悪い気はしませんね」
「何を厭う必要があるのですか?家畜を屠り食らうのも、眼前の敵を殺すのも。得たものこそ違えど、奪ったものは同じ命。何も、変わらないではないですか」
カローラ・ブカティーニ:『荊』の仲間。一年だけ先輩。
アイオラは入団の際に彼の同僚を二人ぶち殺しているため、彼の性格の割には距離を置きがち、置かれがち。
同じこと黒黒黒さんにも言えるけどまぁあっちはたぶん気にしてないだろう
「速度と殺傷力に特化した魔術。共に戦うものと仮定すれば、私に足りないものを補ってはくれます、が……」
「まぁ、あまり好かれるとは思っていませんよ。……カローラさんは、本当は一段と仲間思いですから」
ネロ・ネグロ・チョールヌィ:『荊』の仲間。
戦闘での相性が良いため共に戦うことが多い一方で、性格を掴みかねており距離があった。
最近ではぬいぐるみを渡してもらった件を発端に彼への理解が深まりつつあり、考えを改めている。
「変な人、ですよね。……ですが、この世界では実力が全てです。私も、他のメンバーも、ネロさんのことは認めざるを得ません」
「この間、黒いぬいぐるみをくれました。実はいい人かもしれません。そういえばイカスミ料理も美味しかったです」
サンクティ=XIII:
冬歌百古:『荊』の仲間。
彼女が(下心があるとはいえ)なにかと気にかけてくれることは、人との繋がりが希薄だったアイオラにとっては基本的に嬉しいことである。
にも関わらず本能的に危険を察知しており、やや強烈な抵抗をすることもしばしば。
「百古さん、私はあまりそういうことへの知識はありませんが、あなたがその…性的に興奮していることは分かります。できれば、やめてください」
「…………どこか、私は、あの人のことを…姉か、母のように見ている、のかもしれません。……いえ、その、おっきいですし。器とか…胸とか」
マシュロー・パズミノ:『荊』の仲間。
まともな父親に育てられなかったアイオラにとって、第二の父のような存在。
ちょっと声が大きいのが怖いと思っているところはあるが、魔術と決闘以外の話をする時点で本当の父親より万倍マシ。
彼がよく酔い潰れている時には、ひっそりと毛布やコートを肩にかけてやっている。
「ありがとうございます、マシュローさん。……もふもふですね。もふもふ…」
「……私も、もっと強くならなければなりませんね。私が奪った命の為にも、私に背を預けてくれる人の為にも」
マツリカ:
アリア・ジェミナイ:『荊』の仲間。
性格面の一致こそ少ないものの共に戦闘する機会は多く、一方的に気に入っている。
割と戦闘に関しては倫理観が薄いアイオラは、彼女が貸与してくれる死骸呪物を積極的に扱う珍しいメンバーの一人。
ただし、アイオラの降霊への才覚がとある問題を引き起こしており……。
「アリアさん、この子、お返ししますね。取り回しも良かったですし、また貸してください。意外と素直で聞き分けも良く……え?……この声、聞こえないんですか?」
「…私が死んだ時には、遠慮なくこの身体を使ってください。その代わり、あなたが死んだときはそのチェンソーを受け継ぐことを許して欲しいんです。…なぜって、きっと良い話相手になるので……え?今すぐあげる?ダメですよ、明日以降の得物どうするんですか」
クレイ・プレイ・バルトアンデルス?:
タマ:『荊』の仲間。
年下のように映る外見に騙された瞬間は殆どなく、半ば魔術師としての勘として初見から最大限の警戒と畏怖を向ける相手。
……なのだが、アジト内ではすっかり仲良し。ぬいぐるみの手触りが好きなアイオラは、彼女がすり寄ってくる事を内心喜んでいる。
「はぁ……遊ぶのは…まぁ良いですが、先に報告書を書きますから。私の部屋で待っていてください。……でも、あの子たちのことを壊さないで下さいよ」
「なぜ、と問われると中々難しいですね。生物の形を模したもの……と捉えれば本物に触れられないから偽物を作る、というのが本質なのでしょうか。私は、単に肌触りが好きなだけですが……」
シシュー・アダマン:
センザン・ゴジョウ:『荊』に加入する際、殺めた相手。父と母の仇。
本来、正面からの直接対決であれば、当時の激昂したアイオラであってもギリギリ五分に持ち込めるかどうかという実力者であった。
…事実、彼があと10年若ければ、或いは殺めた相手へと手を合わせ弔うだけの律儀さがなければ、未来は、簡単に変わっていたかもしれない。
「……百古さん、その…ものを食べる前に手を合わせるのは、どういう行為なのでしょうか。……食べ物への感謝と、命への弔い……?」
「…………そう、ですか。……いえ。なんでも、ありません。気に、しないでください」
『屍犬』 :『荊』に加入する際、殺めた相手。
直接戦闘員ではなかった彼のことを後から思い返すようなことはあまりないが、実際に任務を行ってみて、死体の適切な処理の面倒さを知ってからは私は結構便利なものを殺したのだな……と内心で思っている。
「あの四つん這いの人は、こんな肉の塊を10分で食べ尽くしていたんですか…?」
「……正直、あまりにも弱い、と思いましたが。これならば、ここに置かれていたのも納得、ですね」
アイオラが言葉を覚えたばかりの頃から魔術の手解きをしようとし、結果的に幼いアイオラに自らの編み出した戦闘術と代々の秘伝を教え尽くすまでに5年もかけなかったという超スパルタ教育者。
そのような教育を成し遂げてしまえる実力と向上心は確かであり、かつて名誉を失った敗北も、言ってみれば単に相性が悪かっただけであった。
ヴィクトーリア家襲撃の際には、正面玄関から丁寧に入ってきたセンザン・ゴジョウにより一対一の決闘を申し込まれ、万全の態勢で決闘。
魔術刻印こそアイオラに譲っていたものの、かするだけでも死の呪いをもたらす魔術が刻まれた剣と、自動で敵の死角を突く特殊な呪い針の二つの礼装に加え、普段ならば扱わない、身体能力を何十倍にも跳ね上げる最高位の決闘魔術という凄まじい準備を整えて決闘に臨んだ。
しかし『荊』きっての達人であったセンザン・ゴジョウにはその全てが通用せず、斬られた事すら理解できないほどの瞬く間に斬り伏せられた。
マニエ・ヴィクトーリア:母。『荊』に入る以前のアイオラが唯一接した"人間"。
魔術師の妻ではあり優秀な魔力回路は持つもののが、自らの生家の魔術刻印を継承していないため魔術はほとんど扱えなかった。
夫が狂っていく様を間近で見ながらも、それを見捨てることも止めることも出来なかったが、娘のことだけはできる限りで守り抜こうとした優しすぎる人物。
ヴィクトーリア家襲撃の際にはアイオラを部屋に残し、夫の決闘を見届ける。
そして夫の二度目の敗北と死を目の当たりにしたことで自らの命運を悟ると、ただ黙して死を受け入れた。
シスター・アマツカ:『荊』の仲間。後輩。
初めてできた後輩であるが、別段上下関係はなく、割と気軽に接することのできる相手だった。
早いうちに別れることとはなったが、関係性は悪くなかったと言える。
「……私は嫌いじゃないですよ、アマツカさんのこと。正直死ぬほどうるさいですし、可能な限り近くに居たくないのはありますが」
「即物的な加護がないのなら、信仰に意味はありません。弱者の論など強者の暴力の前に無力ということを、アマツカさんはよく分かっています」
カレブ・アシュクロフト:『荊』の仲間。数年上の先輩。
戦闘技術に興味を持たれることは、ある種アイオラにとっては自分が興味を持たれるより嬉しいことでもある。
彼の哲学的な話にも時折付き合う反面、あまりにもドライなアイオラの思考が彼と一致しないこともしばしば。
「……私の、というよりは、基本は父の編み出した戦闘術ではありますが。認められて悪い気はしませんね」
「何を厭う必要があるのですか?家畜を屠り食らうのも、眼前の敵を殺すのも。得たものこそ違えど、奪ったものは同じ命。何も、変わらないではないですか」
カローラ・ブカティーニ:『荊』の仲間。一年だけ先輩。
アイオラは入団の際に彼の同僚を二人ぶち殺しているため、彼の性格の割には距離を置きがち、置かれがち。
「速度と殺傷力に特化した魔術。共に戦うものと仮定すれば、私に足りないものを補ってはくれます、が……」
「まぁ、あまり好かれるとは思っていませんよ。……カローラさんは、本当は一段と仲間思いですから」
ネロ・ネグロ・チョールヌィ:『荊』の仲間。
戦闘での相性が良いため共に戦うことが多い一方で、性格を掴みかねており距離があった。
最近ではぬいぐるみを渡してもらった件を発端に彼への理解が深まりつつあり、考えを改めている。
「変な人、ですよね。……ですが、この世界では実力が全てです。私も、他のメンバーも、ネロさんのことは認めざるを得ません」
「この間、黒いぬいぐるみをくれました。実はいい人かもしれません。そういえばイカスミ料理も美味しかったです」
サンクティ=XIII:
冬歌百古:『荊』の仲間。
彼女が(下心があるとはいえ)なにかと気にかけてくれることは、人との繋がりが希薄だったアイオラにとっては基本的に嬉しいことである。
にも関わらず本能的に危険を察知しており、やや強烈な抵抗をすることもしばしば。
「百古さん、私はあまりそういうことへの知識はありませんが、あなたがその…性的に興奮していることは分かります。できれば、やめてください」
「…………どこか、私は、あの人のことを…姉か、母のように見ている、のかもしれません。……いえ、その、おっきいですし。器とか…胸とか」
マシュロー・パズミノ:『荊』の仲間。
まともな父親に育てられなかったアイオラにとって、第二の父のような存在。
ちょっと声が大きいのが怖いと思っているところはあるが、魔術と決闘以外の話をする時点で本当の父親より万倍マシ。
彼がよく酔い潰れている時には、ひっそりと毛布やコートを肩にかけてやっている。
「ありがとうございます、マシュローさん。……もふもふですね。もふもふ…」
「……私も、もっと強くならなければなりませんね。私が奪った命の為にも、私に背を預けてくれる人の為にも」
マツリカ:
アリア・ジェミナイ:『荊』の仲間。
性格面の一致こそ少ないものの共に戦闘する機会は多く、一方的に気に入っている。
割と戦闘に関しては倫理観が薄いアイオラは、彼女が貸与してくれる死骸呪物を積極的に扱う珍しいメンバーの一人。
ただし、アイオラの降霊への才覚がとある問題を引き起こしており……。
「アリアさん、この子、お返ししますね。取り回しも良かったですし、また貸してください。意外と素直で聞き分けも良く……え?……この声、聞こえないんですか?」
「…私が死んだ時には、遠慮なくこの身体を使ってください。その代わり、あなたが死んだときはそのチェンソーを受け継ぐことを許して欲しいんです。…なぜって、きっと良い話相手になるので……え?今すぐあげる?ダメですよ、明日以降の得物どうするんですか」
クレイ・プレイ・バルトアンデルス?:
タマ:『荊』の仲間。
年下のように映る外見に騙された瞬間は殆どなく、半ば魔術師としての勘として初見から最大限の警戒と畏怖を向ける相手。
……なのだが、アジト内ではすっかり仲良し。ぬいぐるみの手触りが好きなアイオラは、彼女がすり寄ってくる事を内心喜んでいる。
「はぁ……遊ぶのは…まぁ良いですが、先に報告書を書きますから。私の部屋で待っていてください。……でも、あの子たちのことを壊さないで下さいよ」
「なぜ、と問われると中々難しいですね。生物の形を模したもの……と捉えれば本物に触れられないから偽物を作る、というのが本質なのでしょうか。私は、単に肌触りが好きなだけですが……」
シシュー・アダマン:
センザン・ゴジョウ:『荊』に加入する際、殺めた相手。父と母の仇。
本来、正面からの直接対決であれば、当時の激昂したアイオラであってもギリギリ五分に持ち込めるかどうかという実力者であった。
…事実、彼があと10年若ければ、或いは殺めた相手へと手を合わせ弔うだけの律儀さがなければ、未来は、簡単に変わっていたかもしれない。
「……百古さん、その…ものを食べる前に手を合わせるのは、どういう行為なのでしょうか。……食べ物への感謝と、命への弔い……?」
「…………そう、ですか。……いえ。なんでも、ありません。気に、しないでください」
直接戦闘員ではなかった彼のことを後から思い返すようなことはあまりないが、実際に任務を行ってみて、死体の適切な処理の面倒さを知ってからは私は結構便利なものを殺したのだな……と内心で思っている。
「あの四つん這いの人は、こんな肉の塊を10分で食べ尽くしていたんですか…?」
「……正直、あまりにも弱い、と思いましたが。これならば、ここに置かれていたのも納得、ですね」
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