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最終更新：ID:2in1Hw8mKA 2022年03月18日(金) 00:24:55履歴

　
「居場所もない。道徳もない。礼儀もない。そういうロクでなしどもが行き着く掃き溜めだ。」


概要

元々組織に所属し、何らかの理由によって脱退した“フリーランス”の魔術師達により構成される集団。
除名、追放、処罰、放逐、脱走。多くが何らかの犯罪行為に及び、組織から追い出された……もしくは抜け出した無法者である。
その性質もあり、基本的には表に出すことが出来ないような非合法な仕事から諜報活動、情報収集、傭兵業務等などを請け負っている。

12名の魔術師が所属しており、原則として二人一組及び三人一組での活動を主とする。
常に複数人で行動するのは「裏切りのタイミングを与えないため」であり「メンバーが死亡した際、即座に後始末を行うため」。
情報を与えないために死体を持ち帰ることも可能で、殺害した相手を逆に仕留めることも出来る。そういった「後始末」を行うため、複数人での活動を主とする。
また明確なリーダーは存在せず、互いの信頼関係……もとい利害の一致により平等な立場が成り立ち、均衡を保っている。
黒一色のスーツを制服としており、例外は認めない。これはならず者共が少しでも規律だって過ごすようにと掲げられた掟である。
唯一一箇所のみアクセサリーや外套を着用することを認められ、その装身具には荊棘の意匠が刻まれる。

その実態は魔術協会、聖堂教会のような組織が互いを見張り監視、牽制するための抑止力。
同時に驚異となりうる魔術師をある程度目の届く組織に置き、野放しにさせないという目的も持つ。
両陣営にとって「都合のいいコマ」であると同時に「目の上の瘤」。故にこそ両陣営の均衡が保たれる、鎹のような存在である。
誕生したのは50年ほど前と比較的最近だが、現在では“厄介なアウトロー集団”としてその名を轟かせている様子。

定員は12名までとなっており、その他の構成員は存在しない。
上下関係もなく配下もなく、この12名のみで運営される少数精鋭の組織である。

メンバー

名前所属元脱退理由装身具概要備考
アイオラ・ヴィクトーリア魔術協会
時計塔		先代の決闘での敗北による地位の失墜髪留め"決闘魔術"なる決闘専門の魔術を収め、代理決闘を請け負うことによって地位を保ってきた魔術家の末裔。
生業としている筈の決闘で先代が敗北を喫したことで権力を失い、その一人娘の彼女は自然とこの場へと流れ着いた。
もともと戦闘用の魔術刻印を持つため、純粋な戦闘力はメンバー中でも高い。しかし性格、主に協調性に難あり。
カレブ・アシュクロフトフリーメイソン逃走イヤリング堕天使ルシファーによる人類絶滅計画が頓挫した際の組織再編に伴い逃げ出した、ある魔術師の孫。
『生きる』事に何よりも執着しており、フリーメイソンはその生きるという目的に対して強く反する異常な場所だったため、混乱に乗じて逃げ出した。
生きるという事は他者の屍の上に立つ事、という独自の哲学を持っており、殺す事でしか生を実感できない為、主に殺しの依頼を率先して受ける。
その正体は、メイソンの魔術師ケイシー・"パンクシンガー"・アシュクロフトが戯れに作り出した実験動物が人間状に育った新生命体。
戸籍上はケイシーの孫という事になっている。基本は人間としての倫理を持つが、その内面の奥底は人間ではなく野生動物のそれに近い。		独自の哲学こそ持っているが、
感性は普通なのでツッコミ役になる事多し
カローラ・ブカティーニパララララ機関所属していた親族の失踪シューズ厳密にはパララララ機関に属していたのはカローラの親族で、同機関の壊滅後残党狩りから逃れるためにカローラを残して失踪したため孤児となる。カローラ自身はあくまで適性があった魔術の中でも基礎の部分のみを鍛え続けているが、ローラーシューズ及びフックショット、体術と併せて生身のままで乗物を上回る機動力を見せ、これを活かした任務をよく取る。武器は実弾銃。
行き場のない人生の中で組織が唯一の居場所であり、組織への思いこそ強く他メンバーの事も好ましく思っているものの、能力上あまり集団での行動に向いていない。		当然のように偽名
ネロ・ネグロ・チョールヌィ魔術協会
時計塔		所属する魔術師の殺害
及び魔術刻印の破壊		ベルト『黒』を名乗る男。
同じ時計塔の在学生とちょっとした諍いから決闘することになり、これを殺害。
その際に魔術刻印を徹底的に破壊しようとして他の在学生や教員に止められるも、これらも殺害。
時計塔を自主退学し逃走後すぐに封印指定され執行者が差し向けられるも、これも殺害している。
サンクティ＝XIIIアトラス院廃棄処分手袋アトラス院に在籍する錬金術師によって作製された後、失敗作として廃棄されたホムンクルス。
未来を演算する能力を持ちながら、それを出力する術を持たない欠陥品。
直接搭載された概念武装も併せて、戦闘においてのみ無類の力を発揮する。
冬歌百古ももこ綺羅星の園殺し合いせいへきふいっちの結果、逃亡たいがく眼鏡“夢魔の歩みスクブス”なる一種の幽体離脱を行使し、生物改造を繰り返した体を肉の器とする夢魔の末。
スウェーデンにある私塾を中退し、様々な中小魔術組織を渡り歩いては（主に性癖的な）問題を起こして追い出され（或いは壊滅させ）て、最終的に荊へと流れ着いた経歴を持つ。
童顔だが綺羅星でのかつての序列は�此７佞砲倭論濕圓隆蕕鯆樟楔�ている程度には居座っている古参ババア。ももこおばーちゃん		汚物バイのロリコン
マシュロー・パズミノ納剣典礼司式会異端認定サーコート未だ色濃い神秘を遺す南アにおいて、跳梁跋扈する異類から人界を守護するため活動する、人外狩りのプロテスタント系異端審問機関『納剣典礼司式会』の元十四席。
血を喰らって稼働する装着型の吸血種を纏い続けるうちに、肉に食い込んだ牙が癒着して外れなくなってしまい、その結果、討伐するべき人外に堕ちたものとして異端認定を受け、長きにわたる逃亡生活の末『荊』へと流れ着いた。
文字通り狩り立てるように追い出されたものの、当人は古巣への未練を捨てきれていないと見え、戦闘スタイルや信仰は異端審問官時代から変わっていない。また、人類ではない存在には当たりが強く、サンクティ＝XIIIを一方的に毛嫌いしている。
マツリカ奈切女学院脱走ホワイトプリムさる極東の山奥で殺戮機械として製造され、しかし要求される仕様を満たせなかった落ちこぼれ。
鉄面皮の少女メイド。メイドの仕事はしない。偏食。
アリア・ジェミナイカナダ
王立対魔警察		離反眼帯カナダ連邦政府が秘密裏に設立する対魔術師・異能力組織に属していたエージェント。
人死にを厭わず、仲間の犠牲すら顧みずに戦う生来の死霊術師。むしろ人が死ねば手駒が増えると考えている節がある。
ただ「強い組織にいれば強い奴の死体が手に入る」という理由で所属していたが、プライベートで“死体の調達”を行っていた際に『荊』の構成員と遭遇。
死闘の末辛うじて片割れを殺害し、もう一方から『荊』に招き入れられたため二つ返事で承諾。流れるように『荊』に加入する事となった。		殺害したメンバーを死霊術で操り戦う
クレイ・プレイ・バルトアンデルスプラハ協会追放ピアス元プラハの協会所属の錬金術師。
協会内で起こった殺人事件の犯人ではないかと疑われ、確たる証拠はなかったものの無実を証明することもできず追放処分。
奇妙なことに、取り調べの際に一切の釈明をしなかった。
黄金の環の黒獣モスクワ総主教庁古儀式派スタロヴェル
欠件機密院		委任収容タン・ピアス主流教会からは分離教徒ラスコーリニキとあだ名される古儀式派の擁する欠件機密院は、東・南スラヴ諸地域に発生する死徒や魔獣に対し、歴史的に教義と同化させた古儀的な呪術や魔術を『欠件機密』として運用し、抗する組織である。
構成員の多くはもはや人間ではなく、その組織的意義は審問機関というよりも、むしろ収容所に近い。彼女は古ルーシの時代に開拓間もない北東ルーシを喰い荒らした”銀狼”、黄金の環ザリエーシェの黒獣の当代の憑代である。
現代に残る幻。銀の人狼の呪詛。管理責任の分担、収容の易化、飼料供給等の思惑から『荊』へ身柄を委任された。
シシュー・アダマン詳細不明売却チョーカー人の心を読み取る異能を持つ女性。
奴隷として売買されていたところを、『荊』の構成員に買われ、そのままメンバー入りを果たす。
組織内では情報収集と諜報を担う。



元メンバー

現時点では死亡している元メンバーのリスト。
こちらは定員無しで際限なく追加可能です。
名前所属元脱退理由装身具概要死因
ミロクインド
聖堂教会		自ら離反なし『荊』創設者。魔術協会にて“異教のミロク”と呼ばれ、多くの汚れ仕事を買って出た暗殺任務のスペシャリスト。
代行者として多くの異端狩りを成し、時に名のある人物を殺害する業務も請け負ってきた。
しかし元々異教徒であったことが災いし組織内での不和を齎し、次第に孤立して行き最終的には退会を余儀なくされる。
慈愛に溢れた献身的な女性。当時の構成員からは“マザー”と呼ばれており、彼らに魔術刻印を分け与えることで魔術的な意味での「子」とした。
『荊』の存在が魔術社会の和平を齎す土台となるのだと信じ、いつか構成員の志が同じく為ることを願っていた。
享年は48歳だが、信仰の加護により10代後半程度の容姿を保っていたという。		聖堂教会による粛清。
当時の報告書には「作戦行動中行方不明」とだけ記されている。
リアド・スローンズドイツ
魔術協会		追放なし『荊』創設時メンバー。結界魔術や空間魔術に長け、「座標」を指定することで遠く離れた場所を繋げるという稀有な魔術の使い手であった。
『ポータル』と呼称される空間接続魔術は魔術協会でも極めて珍しいものとされ、歴史の浅い家系ながら協会内での地位を確立していた。
しかし厳重に保管されていた遺物の持ち出しや横流しへの関与が疑われ、釈明の機会も与えられないまま強引に協会を追放される事となった。
『荊』加入後は自らの魔術を「機構」として分解し、『絆』を座標として登録するなどアジトの構築に貢献。現在でも彼の結界魔術によりアジトの秘匿性は守られている。		当時バディを組んでいたメンバーを庇うような形で殉職。
入瀬アマギ夕刹絶縁指輪『荊』創設時メンバー。「切除」を起源に持ち、モノの状態や機能、概念を保持したまま切り取ることが出来る呪術系統の魔術を扱っていた。
日本の極道組織「夕刹」に所属する構成員だったが、組織の名を借りて多くの非人道的な実験を繰り返していたことが発覚し絶縁処分を受ける。
ミロクの魔術刻印をメンバーに分け与え、後に改良を加えたのも彼女であり、ミロク亡き後は『荊』の主導権を握っていた。		任務中に殉死。
但し遺体は残っておらず、死亡したという事実だけが記録された。
ニーツ・シュナイダーFFF社解雇処分なし『荊』創設時メンバー。その名の通り“仕立て屋”と呼ばれ知られた礼装技師兼錬金術師で、多国籍企業FFF社に席を置いていた。
作成した礼装は一般的な販売経路に留まらず裏社会にも流出しており、非合法な営業方法が問題視され解雇処分を受ける。
構造学に長け、物体の解析と把握、再現を得意とする。ミロク亡き後に『荊』の制服となる喪服を仕立て、魔術的な礼装として仕立て上げたのもこの人物。		老衰。
享年は89歳であり、数年前まで存命であった最古参メンバー。
シスター・モカフランス
聖堂教会		薬品横領
医療器具の私的利用		眼鏡元聖堂教会所属の女性。医療を専門とする部署で働いていた医者。
表社会でも医者として働いており、多額な医療費を要求する見返りとして魔術的な治療を施していた。
民間に対する神秘の使用を見咎められ教会を通報。優れた医療の腕を買われ『荊』にスカウトされた。		魔獣討伐に失敗し殉死。
遺品の眼鏡は後のメンバーに受け継がれた。
センザン・ゴジョウ日本
矢衾警備保障(株)		円満退職草履現代に生きた人斬り。コンマ2秒で人を殺す、とされたその剣術は芸術の域。
その腕を買われ矢衾警備保障で先代となる『斬殺』のスペシャリストを担当していた。
しかし、依頼先で出会った『荊』の構成員を一人斬った際にスカウトされ、正式に辞表を出して退職した後『荊』へと加わった。		比較的古株の構成員であったが、2年前の"ヴィクトーリア家鏖殺任務"にて当時12歳のアイオラ・ヴィクトーリアの不意打ちにより殺害された。
『屍犬ハイエナ』グロース紋章院脱走首輪人型(素材は不明)の合成獣。紋章院に所属するとある魔術師により造られたが脱走した。
『荊』の任務で捕獲された後に「人間の死体を好んで食べ、ものの10分程で骨まで食い尽くす」という性質が判明し、共用ペットとしての扱いを経た後正式メンバーとなった。
性別はオス。メンバーだった期間中に合計40人以上の屍を食らった。		2年前の"ヴィクトーリア家鏖殺任務"にて当時12歳のアイオラ・ヴィクトーリアと交戦。抵抗虚しく殺害された。
チフラ・サイファー秘骸解剖局逃走左腕(義手)生身の『右手』と礼装である『左手』を用いてモノを探す事に優れた魔術師。解剖局でもその力を発揮していたものの、霊墓内で自身の属していたチームを襲った事件をきっかけに逃亡。その後何らかのきっかけで『荊』に属する事になった。諜報、探査、追跡において無類の力を見せていたものの極端に『未知』を怖がるきらいがあった。『荊』の立場上老いて衰えれば居場所が無くなるのではと思い至り、そうなった場合殺害されてしまうと恐れた事をきっかけに5年かけてある空き家を調べ上げ、『荊』と同じく魔術協会でも聖堂教会でもない、その間のとある組織に取り入ろうと画策。『荊』の追手から逃れるため子どもを人質に取った際、人質の反撃を受け死亡。
ロロ・ラ・ロンドドイツ
ベルリン芸術大学人間科学研究科超心理学部		退学処分ヘッドホン20を超える楽器を同時に操り、自在に演奏するほど卓越した超能力を持つ念動力者テレキネシスト。
伴って音を媒介とした催眠魔術も得意としており、大学全体を掌握しようとしたが失敗に終わり退学。その後『荊』に加入する。		カナダにて墓荒らし討伐の依頼を受け、激闘の末殉死。
その死体は墓荒らしであったアリアが持ち帰り、現在は彼女の“道具”となっている。
シスター・アマツカドイツ
聖堂教会		素行不良
規則違反、魔術の使用		眼鏡『天輪ハイロゥ』と呼ばれる輪を操る元シスターの女性。
聖職者らしからぬ言動や勤務態度、魔術の不正利用を咎められ追放処分となった。
常日頃から煙草を吹かし、刹那的に生きる事を望む無鉄砲な女。メンバーの中では最も新参者だった。		極東にて開催された民間の聖杯大戦に監督役として参加し、戦火の中で命を落とす。（予定）
天乃管理白岡高校封殺名札天摩市のある高校教師が学舎内で保護した少女。数ヶ月程そこで過ごしたが、名札とそこに名前だけ書かれていた以外には身元不明。
ある日魔術を目撃。暗示で朦朧としていた所現地の犯罪者により拉致や隠蔽も行われ、不祥事を嫌った学校側の人間も存在ごと封殺。
その後になんとか脱出、紆余曲折を経て「荊」へ接触、流れ着いた。その際偶然発露したナニカを「以前見た魔術に類似している」と判断、欠番や長期行方不明のあった時期に本人の申し立てから短期間のみ在籍。		突如跡形もなく失踪。体面や不祥事、何より「荊」に触れづらい点もあり追跡は行われず、各機関も関知しないとして実質的な死を遂げる。
八百口虚子日本
EMG団		そんなものはなかった腕輪800万人の団員を誇ると噂されていた超一級の情報屋組織「EMG団」の首魁。
EMG団は繋がりのない組織を数えた方が早いとまで言われるほどの超巨大な情報網を有し、金さえ払えばどんな情報でも抜き取り提供すると恐れられていた。
……がその実態は、彼女1人の複垢や自演、嘘八百によって出来上がった虚構の組織。
酔っ払ってやらかした結果嘘がバレ、巡り巡って荊に逃げおおせてきた。
ある依頼で「知ってはならない真実」を知ってしまい、組織に被害が及ばないように過労自殺した。
遺書には「死体の扱いは早いもの順でお任せします」とだけ書かれていた。
(彼女の情報網等に関しては死体がどうなったかによって変化)
リース能無し曲馬団売却包帯右目右手右足と五臓六腑の半分をドナーとして提供し、名前の一部すら切り取って売り渡した生粋の献身主義者。
切り取られた部位に悪魔を宿し、住まわせることで憑依を行う悪魔憑き。その自罰的な振る舞いから身を案じられ、『荊』へと“売り渡された”。
傍目には献身的で利他的な少女のようだが、その優しげな笑顔の裏には言い知れぬ狂気が潜む。		亜種聖杯戦争にて戦死。

用語

絆

メンバーの魔術回路に刻まれる呪印。
絆を刻まれたメンバーは、絆を通じて他メンバーと遠隔で意思疎通を図ることが可能であり、常に居場所を把握できる。
また近い絆とは強く結びつき、互いの魔術回路が“共有”されることで魔力が結合し、他人の属性や魔術特性を利用する事も可能となる。
荊のメンバーとして一蓮托生であることを示す文字通りの“絆”だが、一人が死亡したとしても他のメンバーが危うくなると行ったことはない。
むしろ他人の魔力が入り込むことで拒絶反応を起こす可能性もあり、適応能力を持つかどうかも加入の際に検査される。

スーツ

荊の制服としてメンバーに支給される黒一色のスーツ。
魔力を織り込んで編まれており、光を跳ね返さない特殊な素材は夜間にて高い迷彩能力を発揮する。
探知系の魔術から逃れるための概念補強も成されており、見た目に反し魔術戦に特化した性能を持つ。
防刃・防弾加工も施されているが直接の戦闘に耐え切れる程のものではなく、あくまでも奇襲や暗殺を防ぐ程度のものである。
着崩す程度なら見逃されるが、アレンジを施したりシルエットを変えるような細工をすると他メンバーから指導が入る。

デザインは男女共用で黒のスーツジャケット、スラックス。
ネクタイの着用も義務付けられており制服の一部として扱われる。柄は無地の黒で統一され、メンバーが殉死した際の喪服も兼ねる。

アジト

絆を用いた時空間魔術によってのみ入ることが出来る荊の本拠地。
複数人の絆を強く繋ぎ合わせ、アジト内のメンバーと座標を一致させることで初めて入口が現れ、干渉することが可能となる。
アジト自体は異空間に在る訳ではなく、あくまでも空間の距離を捻じ曲げて同期させているだけに過ぎない。
実際にどこにあるのかはメンバーすら知り得ず、外的な干渉は不可能とされるほど外界から隔離された土地であるという。

内観は廃墟となった地下鉄駅を彷彿とさせるもの。
メンバーは思い思いに空き部屋を自室としていたり、そこいらのホームにパーソナルスペースを作り上げていたりする。
彩りもなく簡素な空間で、とあるメンバーによれば何処からともなく怨念のような声が聞こえてくるのだという。
アリア・ジェミナイの自室
元々は駅係員用の仮眠室。比較的立派なベッドが置かれ、脇に小さめのデスクが置かれただけの手狭な部屋。
遺体の解体や礼装の改造は別の場所（基本は駅ホーム）で行うため、自室にはアリア本人のQOLを上げるものだけしか置かれていない。
睡眠の質を上げることが人生を豊かにすると豪語するアリアは寝具に対して異様な拘りを持ち、廃墟内とは思えぬほどに快適で清潔な寝床を確保している。
一方で生活のための道具は然程置かれておらず、映画鑑賞用のコンパクトなモニターとDVDが数本置かれている程度。後は作成した礼装が幾つか転がっている。
ロロが使用する楽器は彼女の自室にそのまま置かせてもらっているが、唯一フルートのみ手元に置いている。実は自分でも催眠魔術を扱えるように演奏の練習をしていたりする。
アイオラ・ヴィクトーリアの自室
元々はホーム上の売店…だったと思わしき構造物。
決して広いとは言えない空間は色彩がある/なしにはっきりと分かれた二つの領域に分断されており、片側には色とりどりのぬいぐるみに囲まれたアイオラの寝床が、もう片側には任務先から拾ってきた廃材や殺害対象から奪ってきた武器等が雑多に置かれている。
未だ魔術師である彼女にとってその廃材置き場は『工房』であり、魔術による元素変換や構造変化、或いはその他物理的な加工によって、より良い得物を生み出すための実験場である。
この"部屋"の前住人であったセンザン・ゴジョウは寝床以外の私物を一切持ち込まず、またそれ以外の室内の物品を徹底的に排除していたため、アイオラは半ば空っぽの部屋に思うがままに自分の領域を構築することができた。
なお、寝床に拘りのないアイオラは、前住人の使っていた質素な布団をそのまま受け継いで使っている。
ネロ・ネグロ・チョールヌィの自室
元になった場所はない。壁を魔術で繰り抜いてスペースを確保した。
アジト全体の強度を損なわず、時空間魔術にも問題が起きていない辺り、ネロが建築関係や時空間魔術への造詣も深いことが伺える。
入ってすぐの書庫と奥の寝室の2部屋に分かれており、本以外の私物は全て寝室に配置されている。
扉から壁、床、本棚にブックカバー、ベッドや机などなど、照明を除くほぼすべてのものが黒色で統一されている。
書庫は半ば共用施設として扱われており、ネロの私物以外に他メンバーから寄贈された書物も収められている。現在約10万冊。
キッチン
元々は駅の改札。ネロによってダイニングキッチン風に改装された。
こちらは完全な共用スペースであり、メンバーであれば誰でも使用できる。
製作者のネロはよく使用しており、その際に頼めば(手間や時間にもよるが)その分の料理を用意してくれる。
食材の管理や掃除の担当は特に決められていないが、食材に関してはネロが定期的に仕入れてくるためまず尽きることはない。

任務報告書

任務完了後には報告書を提出すること。
報告を怠った者、記入ミスが発覚した者は一ヶ月間の減給処分とする。くれぐれも忘れぬように。　　　――――創設者より
討伐依頼：お化け退治 シャルルロア郊外廃教会掃討戦

殺害依頼：ヴィクトーリア家鏖殺任務

警備依頼：ガティノー地下魔術霊廟警備

追跡依頼：オルコロッソ家捕捉任務

間諜依頼：『海の聖母の会』諜報任務


時系列

年出来事備考
1964年ミロク、聖堂教会より追放。他代行者からフリーランスの立場を利用し、魔術協会に潜り込めと命じられる。
同時期、教会側の動きを察した魔術協会はミロクに二重スパイとなるよう持ちかける。
結果両陣営の申し出を断り、協会教会双方の緩衝材としての立場を貫き不和を遠ざける。		当時、ミロク32歳
教会追放より数ヶ月後、自身と同じように組織を追われスパイとして活動していた魔術師達に誘いをかけ若干名より成る組織を結成。
何処でもない野より生え、魔術社会を支える組織を搦め捕るものという意味を込め『荊』と命名する。
魔術協会、聖堂教会は『非認可とする』と声明を出すことで“組織として認めることは出来ないが、その存在自体は認める”という立場を取った。		結成時のメンバーは4名
1967年バーゼル・ファスナハト掃討任務発生。スイス北西部のライン川上流にて魔力による汚染が生じ、祭りで賑わう街に魔性の悪霊が解き放たれた。
民衆が多く居る中での騒動であり教会側は表立って行動できず、直接の原因である協会側も静観の構えを崩さずにいたが
密かに両陣営からの依頼を受けた『荊』により悪霊は掃討され、生じた被害も「非認可組織によるもの」として悪名を押し付ける形で片付けられる。
この一件により組織の存在、及び「スケープゴート」としての有用性が明らかとなり、魔術社会での知名度を向上させた。		殉職者2名
1968年構成員の増加に伴いルールを制定。本拠地となる「アジト」を造り、本格的に組織としての体裁を整える。
当時は創設者であるミロクがリーダーとして指揮を取り、任務の受領や報酬の割当等の管理を行っていた。		12人を定員としたのもこの時期
1972年別の非認可組織による諜報行為及び破壊工作により、構成員を複数名失う。
事態を重く見たミロクはメンバーに自身の魔術刻印を細かく分け与えることで、動向を逐一監視しつつ束縛の為の手綱とする。
後に『絆』となる前身のシステムで、現在扱われる『絆』は当時のミロクの魔術回路を単純化し呪印として再構築したもの。
刻印を植え付け監視される代わり、ミロクがリーダーの座を降りそれぞれが対等の立場となることで組織体制が完成する。		犠牲者3名
同時期、破壊工作によりアジトの秘匿性が薄れたため本拠地を変更。
共有された魔術刻印を「鍵」として、同じ刻印を持つ者だけがアクセス出来る工房を造り出し新たなアジトとする。		地下廃駅アジトは202*年でも現役
1980年魔術協会からの要請により、聖堂教会傘下組織の“壊滅”を命じられる。
壊滅任務には『荊』構成員全員が参加し、ミロクを含めた12名と傘下組織総力による大規模な衝突となった。
結果、傘下組織を再起不能に追い込む事に成功するも構成員を半数以上失う事となった。		殉職者7名
重傷者3名
この一件により聖堂教会からの怒りを買い、『荊』に対し粛清の刃が向けられる。
組織の崩壊を危惧したミロクは自らの命を差し出し、報復や魔術協会からの追求を避けるためこれを承諾。
ミロクは聖堂教会により葬られ、残された構成員には『行方不明』という結果だけが知らされた。		この事実は創設当初の構成員3名のみが知る
残された構成員達は喪に服し、制服を黒のスーツで統一。
以降、『荊』の制服は黒のスーツというのが原則となり、装身具の着用も必要最低限に義務付けられる。
この経緯は深く語り継がれることなく風化しかけ、現在では「殉職者を弔うために創設者が制定した」と誤って認識されてもいる。		当時男性はスラックス、女性はスカートと定められていた
スラックスに統一されたのは2000年以降のこと
2018年ベルリン芸術大学洗脳未遂事件の犯人として、行き場を失っていたロロ・ラ・ロンドが『荊』に加入。
2019年ガティノー地下魔術霊廟警備にて対象の抵抗、及び依頼人であるカナダ王立対魔警察の攻撃に合い1名殉死。
対魔警察部隊の殲滅と対象の『荊』加入により事件は収束、以後クライアントの身辺調査が徹底されるようになる。		ロロ・ラ・ロンド、殉死
同事件にてメンバーからのスカウトを受け、アリア・ジェミナイが『荊』に加入。
2021年聖堂教会からのコネクションを通してシスター・アマツカが『荊』に加入。
2022年大阪聖杯戦争勃発。参加した『荊』メンバーのうち1名が戦死。シスター・アマツカ、殉死

コンセプト

NARUTOの暁とかキンハーのXIII機関みたいな少数精鋭の組織いいよね…と思った
衣装統一してたりするのもそういう理由からです
突発的に作ったものなので設定の追加とか質問とかお待ちしてます






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