Ver.2.6テーマイベント
華やぐ紫苑の庭
イベント概要イベントストーリー

イベント任務「歌仙秘話


前提任務
伝説任務:華彩紫庭真説 第一幕 酔いどれ翠庵の怪しき事件

登場人物



祭典の旅・其の一 「あなたへ贈る物語」

※旅人の一人称と旅人への呼称以外の大きなセリフ差分が無いため、女主人公版のみ掲載しています。余力があれば後々対応します。

アルベドと会話する

「今日はアルベドお兄ちゃんと一緒に、雷がたくさん落ちてる国に来たよ。」
「ここは稲妻だって、アルベドお兄ちゃんは言ってた。」
「稲妻…書くのが難しい名前だね。」
アルベド奇遇だね。ちょうどキミを探そうとしていたところだった。
選択肢分岐
💬何か用?
アルベドふふっ、用がなかったら、キミに会っちゃいけないのかい?
💬私に会いたかったの?
アルベドうん。クレーがキミにすごく会いたがっているみたいでね。
アルベドさて、キミとゆっくり座って話をしたいところなんだけど、今回はクレーのことで頼みがあってね。
上陸する前、ボクは稲妻についての話をクレーに沢山してあげたんだ。そのためか、クレーは稲妻の文化や人々にとても興味を持ったみたいでね。
だけど僕は今回、五歌仙の肖像画以外にも稲妻での用事が色々とあるんだ。暫くはクレーに付き合ってあげる時間が取れないだろう。
流石にモンドじゃないからね、あの子一人で稲妻を走り回らせるわけにもいかない。だから今のところ用事が済むまで、クレーには万国商会で留守番してもらうしかないんだ。
嫌とは言わないけど、やっぱり少し寂しそうにしていてね。
幸い、今はキミとパイモンがいるだろう。だから…
クレーあっ、栄誉騎士のお姉ちゃんだ!
栄誉騎士のお姉ちゃん、何のお話しをしてたの?一緒にお外に遊びに行く話?
💬クレーは遊びに行きたい?
クレーうん!…でも…アルベドお兄ちゃんは忙しいから、あまり遠くには行けないんだ…遠くに行ったら、アルベドお兄ちゃんが心配しちゃうでしょ。
パイモン…クレーは本当に優しくていい子だな。
💬パイモンとは違う。
パイモンふんっ、オイラだって優しいだろ。毎回美味しそうなスライムを目の前にする度に、おまえにも分けてやろうって思ってるんだぞ。
💬わぁ、優しい。
💬うんうん、パイモンが一番優しい。
パイモン分かればいいんだ。
でも、せっかく楽しみにしてた場所に来られたのに、このまま外で遊べないなんて…クレー、かわいそうだよな。
💬私たちがクレーと遊ぶ。
パイモンおう、なんでもできる旅人と頼りになるオイラが、クレーに稲妻を案内してやろうぜ。
💬クレーに面白いものを見せたい。
💬クレーを面白い人に会わせたい。
アルベドクレー、栄誉騎士のお姉ちゃんと一緒に遊びに行きたいかい?
クレーうん、行きたい!
アルベドクレーはボクたちの「火花騎士」だからね…、くれぐれもちゃんと「守って」やってほしい。
コホンッ。えっと…つまり、ボクが言っているのは、クレーをトラブルに巻き込ませないでほしいということだ。
例えば、稲妻の丘の一角が欠けてしまったり、城内で爆発が起きたりするような…そんなトラブルだ…
💬分かった、爆発禁止。
アルベドよかった、安心したよ。
クレーアルベドお兄ちゃん!クレー、面白いものを見つけて、持って帰ってきてあげるね!
アルベドうん、楽しみにしているよ。
パイモン稲妻には面白い場所がたくさんあるんだ。料亭とか、神社とか、どこも個性的で面白いぞ。クレーはどこに行きたいんだ?
クレー料亭って、どんなところ?
パイモン食べ物とか飲み物を売ってる場所だ。モンドで言うと、鹿狩りみたいなレストランのことだな。
クレーレストラン!やったー!おやつが食べられる!
パイモンおう!じゃあ早速、おやつが食べられる場所に向かって、しゅっぱーつ!

話しかける
アルベドクレーのことは、頼んだよ。
容彩祭期間中は、離島でも稲妻城でも花火が禁止されていると聞いた。クレーから目を離さないでいてくれ。
ああ…もうあんなところまで走って。早く行くといい。

クレーと歩き回る

「アルベドお兄ちゃんはとっても忙しいから、クレーと一緒に遊びに行けないんだって。」
「遊びに行けないのはきっと悲しいよね。アルベドお兄ちゃん、かわいそう…」
「それで、その後クレーは栄誉騎士のお姉ちゃんとパイモンちゃんと遊びに行ったの。」
「アルベドお兄ちゃんがさみしくないように、何か面白いものを持って行ってあげるんだ。」
クレーわぁ、いいにおい…この湯気がする四角い鉄の箱から、美味しそうなにおいがするよ。
栄誉騎士のお姉ちゃん、これ見て!この…ヌードル、色んなものが入っててすごくキレイだよ!
岩夫それは「このヌードル」なんかじゃなくて、獣骨ラーメンだぞ。
クレーうぅ…じゃ、じゃあ…あのお皿に入ってる、黄色くて赤いのは何?
岩夫それも知らないのか?それは「串焼き三種」。
クレーじゃあこれは?この黄色い小さなケーキ。
岩夫それは「鳥卵の玉子焼き」さ。すっごく美味しいのに、食べたことないのか?
クレーわぁ、獣骨ラーメンに串焼き三種、それに鳥卵の玉子焼き…すごく美味しそう…
岩夫ふふん、当たり前さ。君、外国から来たんだろ。どうりで食べたことないはずだよな。
俺の小遣いで、君に鳥卵の玉子焼きを一つ奢ってやるよ。俺たち稲妻の美味いもんを食わせてやる。
クレーホント?でも…ジン団長が、他の人のものは取っちゃいけないっていってた…
パイモンしかもそれって、おまえの小遣いなんだろ?子供の小遣いを使わせるのは、なんだか悪いぞ…
💬この子のモラを使わなくても…
💬私がクレーに作ってあげる…
岩夫俺…君のこと知ってるぞ、宵宮姉さんの友達だよな。でも、本当に玉子焼きなんか作れるのか?
パイモンこいつからしたら、そんなの朝飯前だぜ!クレーと岩夫の二人に、玉子焼きを作ってやれるよな?
💬パイモンにも作ってあげる。
パイモンほ…本当か?うわぁ、感動したぞ…おまえ、成長したな…
じゃあ、オイラたちはここで楽しみに待ってるな。

話しかける
岩夫姉ちゃん、本当に玉子焼きが作れるの?
もし腕前に自信がなかったら、志村勘兵衛おじいちゃんのところで買ってきてもいいぜ。大丈夫、笑わないから。

クレーに美味しそうな鳥卵の玉子焼きを3つ渡す

クレー栄誉騎士のお姉ちゃん、玉子焼きってどんな味なの?
岩夫わぁ、本当にできてる…姉ちゃんすげぇ。
クレーうん…甘くて…すっごく美味しい!
パイモン…うん、うまいな…やっぱり旅人は最強だぜ。
岩夫玉子焼きは美味しかったけど…やっぱり俺は、宵宮姉さんのほうがすげぇと思う。
クレー宵宮姉さんって誰?その人も玉子焼きが作れるの?
💬花火屋の店長。
💬スーパーヒーローお姉さん。
岩夫宵宮姉さんは何でもできるんだ!物語が話せて、金魚を飼ってて、花火も打ち上げられて、俺たちに飴もくれる!
世界で一番すごくて、一番いい人なんだぜ。
クレークレーの中では、ママが世界で一番すごくていい人だよ!それに、他にもまだまだ、クレーもいい人を沢山知ってる!アルベドお兄ちゃんでしょ、栄誉騎士のお姉ちゃんに、ジン団長、それからガイアお兄ちゃん…
パイモンクレー…まさか全員の名前を言うつもりじゃないよな…?
岩夫えっと…君の言った人たちのことは知らないけど、宵宮姉さんなら紹介してやれるぜ。一緒に来いよ、宵宮姉さんのところに連れてってやるからさ。
いつもの祭りだと、宵宮姉さんはすごく忙しいんだ。でも今回は忙しくないから、俺たちとも遊んでくれるぜ。
何か宵宮姉さん、最近あんまり元気がないみたいでさ。もしかしたら君が来たら、宵宮姉さんも元気になるかもしれない。
クレーうん、一緒に宵宮お姉ちゃんに会いに行く。

長野原花火屋に行く

「クレーは岩夫くんと、美味しいものをいっぱい見つけたよ。」
「栄誉騎士のお姉ちゃんは鳥卵の玉子焼きをごちそうしてくれて、とっても美味しかった。栄誉騎士のお姉ちゃんはすっごくいい人!」
「それから、岩夫くんと一緒に花火屋に行って、とってもすごくていい人の宵宮お姉ちゃんと遊びに行ったの。」
松坂宵宮姉さん、そんなに悲しまないで…ボクが…面白い話をしてあげるよ!
昨日、角の生えたお兄さんと虫相撲をやったんだけど、三回ともボクの勝ちだったんだよ!
宵宮一斗に勝つなんて、やるやんか。松坂、あんたすごいな。
彩香宵宮お姉ちゃん、容彩祭では花火は上げられないけど、この祭りには他にも面白いものがたくさんあるんだよ!
宵宮うん…おおきに。数日の間、城内で花火が禁止されるだけの話や。うちもそんなに落ち込んでへんさかい。
岩夫宵宮姉さん、遊びに来たよ!
新しい友達を紹介するよ、外国から来た女の子なんだ…えっと、なんて名前だっけ。
クレークレーだよ。
宵宮こんにちは、クレーちゃん。うちは宵宮、この「長野原花火屋」の店長や。
クレーうん…こんにちは。
宵宮その帽子と服、かいらしいなぁ。模様が個性的やわ。それにそのリュックも、へぇ…えらい工夫されて作られとるわ。
クレーこれは四つ葉のクローバーなんだよ。ママとジン団長が、四つ葉のクローバーは幸運を運んできてくれるって言ってたの。
宵宮そうなんや、めっちゃええやん。みんなも気に入ると思うで。
それにリュックに付いてるちっこい精霊もえらいかいらしいやん。
クレーこれはドドコだよ、クレーの一番の友達なの。よく一緒に星落としの湖で、お魚をドカーンしに行ってるんだ。
宵宮ん?ドドコっていうんか。面白い名前やな、気に入ったわ。
クレーうん、ドドコは生まれたら、風に乗って冒険に出るんだ。そうママが言ってたよ。
宵宮「風に乗って冒険に出る」なぁ…クレーちゃんのママ、ロマンチックやん。
クレーうん!ママは一番すごくて、一番いい人だよ。
岩夫くんの言ってたこと、本当だったね。宵宮お姉ちゃんも、すごくいい人。
宵宮えへへ、うちもクレーちゃんとは気ぃ合うわ。うちら、絶対ええ友達になれると思うで。
パイモン二人とも、すっかり意気投合したみたいだな。よかったぜ。
宵宮クレーちゃん。四つ葉のクローバーが好きなんやったら、うちが四つ葉の形した花火作って、クレーちゃんに見せたるわ。
クレーやったー!花火の後は、ドドコと一緒にみんなでお魚をドッカーンしに行こっ!
パイモン待てよ、お魚をドカーン?ダメだからなっ。アルベドから言われてるだろ。
💬どんな爆発もダメ。
宵宮はぁ、少し浮かれすぎてしもたわ。忘れてまうやなんて…
社奉行の人から言われてるんや。容彩祭の期間中は、稲妻全土において花火は禁止や、ってな。
クレーじゃあ、ダメなの?うぅ…、わかった…
パイモンおいおい、新しい友達ができるのって嬉しいことのはずだろ。なんでこんな悲しい空気になってるんだよ?
💬悲しまないで。
パイモンそうだぞ、やることはまだまだ他にも沢山あるんだ!
💬一緒に容彩祭を見に行ってみよう。
パイモンそうそう、さっき彩香が言っただろ。祭りには他にも面白いものがあるんだぞ。
宵宮どうや?クレーちゃん。もしかしたら、容彩祭も楽しいかもしれへんで?
クレーうん!クレー、容彩祭に行ってみる!

話しかける
岩夫俺…なんで宵宮姉さんに元気がないのか、まだわかんねぇや…
彩香バカ岩夫、宵宮お姉ちゃんに元気がないのは、容彩祭でみんなのために花火を上げられないからに決まってるでしょ。
松坂きっと宵宮姉さんは、花火が上げられないのがすごく悲しいんだと思う。ねぇ、宵宮姉さんと一緒に容彩祭に行ってあげて。
ボクは最強のオニカブトムシを持って、角の生えたお兄さんに会いに行く。それでまた勝ってきて、ボクのやり方で宵宮姉さんを喜ばせるんだ。

宵宮、クレーと共に容彩祭を見に行く

「宵宮お姉ちゃんと一緒に魚をドカーンしに行きたいが、栄誉騎士のお姉ちゃんはそうしたらだめだと言ったので、クレーはやめた。」
「魚をドカーンしに行けないのは残念だ。クレーもドドコも少し悲しかった。」
「宵宮お姉ちゃんも花火を打ち上げられないから、宵宮お姉ちゃんも悲しかった。」
「クレーたちを喜ばせるために、栄誉騎士のお姉ちゃんは容彩■を一緒に見に行こうと誘ってくれた…」
「その字が書けない。」
パイモン着いたな、ここが容彩祭の会場だ。
色んな屋台があるぞ。どうだ、見るからに面白そうだろ?
宵宮『異郷人喧嘩旅〜金髪武士に吹く死の風〜』?なっがい名前やな…初めて見るわ。新しい小説やな。
クレー「作者:草茸一鹿」。宵宮お姉ちゃん、このお名前変だよ。
茅葺一慶
屋台の店主
草茸一鹿じゃなく、茅葺一慶だ。コホンッ…まあ、俺の名だがな。
『異郷人喧嘩旅』は俺の最新作で、『金髪武士に吹く死の風』は、シリーズの第一部さ。
クレーその…『いきょうじん…に、ふく…うぅ…』の物語には、いい友達は出てくる?
ガイアお兄ちゃんが言ってたよ、いい物語の主人公には、いい友達がいるもんだって。
茅葺一慶いや、それはない。まったくもってない。そんな安っぽい展開は、俺の小説には絶対に出てこない。
裏切りと血の涙に満ち溢れ!孤独で果てのない!武士道を追い求める人生!これこそが、小説に書くべき物語だ。
宵宮そ…そうなんか。その物語は、クレーちゃんには合わへん気ぃするわ…う、うちらやっぱ他んとこ見てくるな。
茅葺一慶ちょっ、ちょっと待ってくれよお嬢ちゃん。本当に一冊も見て行かないのか?特別に四割引きでもいいぞ!
クレー『フィッシュルなんとか物語…』うーん…フィッシュルお姉ちゃんの物語みたいだね。
宵宮それは「皇女」って読むんや。クレーちゃんはこの小説、読んだことあるんか?
クレーううん、読んだことないよ。でもクレー、フィッシュルお姉ちゃんのことは知ってるよ。
フィッシュルお姉ちゃんは、いつもオズと一緒にいるんだ。これはね、冒険者協会のみんなが知ってることなの。クレーとドドコが、いつも一緒にいるのとおんなじ!
ドドコ…今、退屈だなぁって思ってないかな…?
宵宮クレーちゃん、これも仕方あらへんことなんや。容彩祭には本が多いやろ。燃えてしまうもんやさかい、火に気ぃつけへんかったらあかんねん。
パイモンうーん…容彩祭も、宵宮とクレーを喜ばせられなかったな。
うぅ…でも花火もお魚ドカーンもダメでも、きっと他に、ドドコと一緒にできることがあるはずだ。
宵宮例えば…うーん…
💬例えば…絵を書くとか。
💬例えば…物語を書くとか。
宵宮うん?つまり、どういうことや?
💬容彩祭は物語を作るのにぴったりの祭り。
パイモンそっか!容彩祭っていうのは作品を展示する場なんだから、みんなと同じように、ドドコの物語を展示するといいと思うぞ…
💬ドドコと一緒に遊んだみたいなものだね。
パイモンうんうん。この考え、いいんじゃないか?
クレークレーね、アルベドお兄ちゃんにお絵かきを教えてもらったことあるよ!ドドコが稲妻で出会ったこと、クレー描ける!
宵宮想像力豊かでええやん。うちも賛成!
ふふっ、それに、書けた物語を容彩祭で展示できるなんて楽しみやわ。
クレーやったー!ドドコもきっと喜ぶはずだよ。
宵宮うんうん、よかったな。じゃあクレーちゃん、うちの店に紙とか筆とか絵の具取りに戻ろ。一緒に物語、描くで!
クレーうん!しゅっぱーつ!
パイモンやる気を出した途端、今度はすごい勢いで走ってっちゃったな。オイラたちも追いかけようぜ。

長野原花火屋に行く

「栄誉騎士のお姉ちゃんは、絵の中ならドドコがクレーたちと遊べると言ったの。絵の中なら自由に遊べるし、なんでも遊べるの。魚をドカーンしてもいいって。」
「宵宮お姉ちゃんはクレーを店に連れて、一緒に絵を絵いたんだ。宵宮お姉ちゃんは絵を描いて、クレーは色を塗ったんだ♪」
「ドドコもクレーも楽しかった!」
宵宮(プレイヤー名)、さっきクレーちゃんと相談したんやけどな…
クレーこの物語の内容はね、内緒にするって決めたの。
💬何で?
宵宮まあ理由は聞かんといてぇや。後でわかるし。
うちらが店にいる間、あんたらは容彩祭を見てきたらええわ。また時間経ったらうちらんとこ戻って来い。
クレー宵宮お姉ちゃん、早くぅ。早くお絵かきしに行こっ!
クレーと宵宮は店の中に入っていった。
パイモンあれ、オイラ…みんなで絵が描けると思ったのに…なんか気が収まらないぞ!
あっ、いいこと思いついた。窓辺に行ってみようぜ。

窓辺に行く

宵宮ドドコが稲妻に来たら、どんなことするんかな?
クレーえっとね、ドドコは美味しい串焼き三種と、獣骨ラーメンと、鳥卵の玉子焼きを食べるんだよ。
宵宮へえ、ええ感じゃん。クレーちゃんはそれ描いてるんか?めちゃくちゃ上手に描けてるわ。
描き終わったら、印刷しよか。ぎょうさん刷って、容彩祭で配るで。
うーん、でも印刷するんやったらモラいるやんな。うちが普段から貯めてるお金で足りるんやろか…
クレー宵宮お姉ちゃん、クレーもモラ持ってるよ!ほら!
宵宮五十モラじゃ足りひんかもな…
本当にどうしようもあらへんかったら、旅人になんとかしてもらおか。
クレーうんとね、栄誉騎士のお姉ちゃんはすごく大変だから、クレーもう迷惑かけたくない。
だからクレーがお魚をドカーンして、モラを稼いでくる。
宵宮お魚ドカーンはあかんて、パイモンちゃんと旅人に言われてんのやろ。
クレーうぅ…じゃあ、アルベドお兄ちゃんに頼るしか…
宵宮アルベドお兄ちゃんて?
クレーアルベドお兄ちゃんはクレーのお兄ちゃんだよ。すごーく頭がよくて、何でもできるの!
お絵かきも上手で、ヒルチャールとか、ガイアお兄ちゃんとか、ドドコも描けるんだよ。アルベドお兄ちゃんが稲妻に来たのも、みんなに絵を描いてあげるためなの。
宵宮あー、なるほど。クレーちゃんの言うアルベドお兄ちゃんは、多分八重堂に協力してる画家の先生やねんな。
クレー画家の先生?それって、絵を描く…先生のこと…?アルベドお兄ちゃんって、スクロースお姉ちゃんの先生なだけじゃなくて、お絵かきの先生でもあったんだね。
宵宮お姉ちゃん、見てて!アルベドお兄ちゃんが教えてくれたの。ドドコの色はこうやって塗るんだよ
宵宮へぇ、よう似てるわ。そやったらうちはこっちの街道描いとくし、クレーちゃんはドドコに色塗ってや。
それにほら、ここに字ぃ入れれるから、絵の説明もできるで。
クレーうん、じゃあこう書くね…
宵宮……
パイモンあっ、もう聞こえないみたいだな。
しばらく待つと…
宵宮ドドコは稲妻で、ほんまに楽しそうに遊んでるなぁ。
パイモン二人とも、まるで本当にドドコと一緒に遊びに行ったみたいに、嬉しそうだな。
宵宮さて、後はドドコの物語を印刷するだけや。八重堂に行こか。

八重堂に行く

宵宮着いた、ここが八重堂や。
クレー八重堂の人…あっ、いた!荒谷おばちゃん!クレーの知ってる人!
荒谷お、おばちゃん…誰が私をおばちゃんだって?ああ、白亜先生が連れていた妹ちゃんね。
クレーちゃん、今日はどうしたの?
クレー荒谷おばちゃん、手伝ってほしいことがあるの。ドドコの物語を印刷して、みんなに見せてくれないかな?
荒谷ドドコ?もしかして妹ちゃんも小説を書いてるの?ドドコっていうのは、その物語の主人公かな?
宵宮いや、ちゃうねん。ドドコっていうんはほんまに居てる存在やで。ほら、これがドドコや。
荒谷ええ…わからないわ…
パイモンじゃあ、オイラたちが説明するぜ。
荒谷にドドコの身分、それからクレーと宵宮の願いを話した。
荒谷なるほど。その願いに応えてあげたいのはやまやまだけど、ごめんなさいね…
容彩祭における個人作品の印刷委託は、もう期限が過ぎてるのよ。
クレーそれって、ドドコはみんなに会えないってこと…?
荒谷ごめんね、クレーちゃん。
クレーうぅ…
宵宮クレーちゃん、そんな悲しむことあらへんで。まだうちと旅人がおるやん、うちらが方法考えたるわ!
💬うん、なんとかする。
宵宮その、荒谷さん、本当にどうにもできひんのか?
モラならいっぱい出すで!印刷の人手が足りひん言うんやったら、うちらが手伝う!
荒谷宵宮さん、お気持ちはわかるけれど、これはそう簡単に解決できることじゃないのよ…
今回、私たちが個人作品の印刷まで手伝ったことで、多くの本の印刷が遅れてしまったの。最近は印刷工場も、大急ぎで後れを取り戻そうとしてるわ。
だから、本当に…無理なのよ。
パイモンどうしよう…本当にどうしようもなさそうだぞ…
宵宮いや、諦めさせたりせえへんで。
うちが子供の頃、父ちゃんが祭りに連れてってくれる言うたのに、仕事が忙しすぎて忘れられてしもたことがあんねん。
いつになったら父ちゃんはうちを連れてってくれるんやろうって、ずっと考えて…祭りに参加した人がどんどん帰ってきても、ずっと待ち続けとった…
その夜、うち、大泣きしてん。そんで今でもずっと、あの時どれほど悲しかったか覚えてる。うちは、クレーちゃんにそんな思いさせとうないんや。
印刷できひん言うんやったら、うちはうちのやり方で最善尽くしたるわ!
だから、うちは自分で描く――この何日かを使って描けるだけ描いて、容彩祭に持ってく!
八重神子うふふっ、宵宮のその譲らぬ姿勢、妾はとても気に入っておるぞ。
パイモン神子…それにアルベドも!
八重神子状況はあい分かった。
荒谷申し訳ありません、八重様…
八重神子よい、分かっておる。汝はただ決まりに従ったまで。それに、印刷の進捗も確かに芳しくはないからの。
じゃが、八重堂は人々に夢と喜びを与える存在じゃ。かわゆき女の子の願いすら叶えられぬなど、見っともないことこの上なしじゃ。
そうじゃな…うむ、わかった。
宵宮、そして女の子よ、主らの作品を印刷させてもよいが、ちょっとした「代価」を払ってもらうぞ。それでもよいか?
宵宮宮司様、「代価」なんて、とっくに覚悟してます。勿体ぶらんと言うてください。
八重神子まったく、何も恐ろしいことではあるまいし。妾を鬼ばばのように言うでない。
妾が言いたかったのは、今から印刷をするには一つしか手段が残っておらぬだろうということ。それは――他の印刷物の余白に、「付け合わせ印刷」をする方法じゃ。
じゃが現状、版面にはもう、角しか印刷できそうな余白が残っておらぬ。その本を入れるには、大きさを半分にする必要があるぞ。
そのような犠牲を、汝らは受け入れられるか?
宵宮クレーちゃん、うちらの本を半分までちっちゃくしたら、宮司様が印刷してくれはるらしいんや。それでもええか?
クレーいいよ!ありがとう、「宮司様」お姉ちゃん!
八重神子ふふふっ、この子はなんとかわゆいんじゃ。なら、これで決まりじゃな。荒谷、今晩の印刷に間に合わせよ。
荒谷はい、今すぐ手配してまいります!
アルベド付け合わせ印刷をすることは確かに可能かもしれないけど、印刷工場にはきっと迷惑をかけてしまうだろう。本当にすまない。
八重神子気にせずともよい。この小さき手助けは、クレーちゃんへの手土産じゃ。
それにこの先も、八重堂からは汝に挿し絵を頼むことがあるじゃろうからの。白亜先生、これは妾の投資だと思ってくれて構わぬぞ。
さて、これ以上汝ら兄妹を邪魔するのもあれじゃし、妾は先に行くぞ。
宵宮よし!これで完璧に解決やな。あとは八重堂からの良い知らせを待つだけや。
アルベド宵宮に旅人、まさか二人が、クレーにこんな楽しい思いをさせてくれていたとは。本当にありがとう。
宵宮へへっ、気にせんでええって。
💬アルベドもクレーと遊んであげてね。
アルベドうん、分かっているよ。クレーはボクの大事な家族だからね。

印刷が完了するまで待つ(翌日の14時〜16時)

「ドドコのストーリーはあともう少しでなくなっちゃうところだったの。でも、そこにモフモフした耳を持つお姉ちゃんが来てね。」
「そのお姉ちゃんはすごかったんだよ。ドドコのストーリーを元通り出せるようにしてくれたんだ。」
「その後、クレーと宵宮お姉ちゃんはドドコのストーリーを栄誉騎士のお姉ちゃんとパイモンちゃん、それからアルベドお兄ちゃんにあげた。みんなとってもうれしくて、本当によかった!」

容彩祭会場に行く

クレー栄誉騎士のお姉ちゃん見て見て、荒谷おばちゃんがドドコの物語を持ってきてくれたよ!
パイモンこれでやっと、クレーと宵宮が隠してた秘密の内容が見れるぜ。
宵宮いやまあ、そんな大したもんでもないんやけどな…
クレードドコとクレー…
宵宮それにうち…
そこにあんたらを加えた、みんなで一緒に経験した物語や。
💬私も絵の中に?
💬私とパイモンも絵の中に?
パイモンオイラもかいてくれたのか!本に載るのなんて、オイラ初めてだ!へへっ、オイラ有名になっちゃうな
宵宮もちろんパイモンちゃんかて出てくるで。これはドドコとうちらみんなの楽しい経験なんやから。
クレークレーと宵宮お姉ちゃんから、栄誉騎士のお姉ちゃんに贈る物語だよ。
荒谷八重様から二人に伝言よ。この本は合板印刷されたものだから、量が君たちの想像よりもはるかに多いの。
印刷費はいらないけれど、君たちの本の売れ残りは、一緒に印刷された本の「特典」としてつけられる。どう、それでいいかしら?
宵宮そ、そんなんホンマにええんか?うちらはええとしても、その本の作者さんが…
荒谷実は、一緒に印刷された本の名前は『テイワット観光ガイド』っていうのよ。
クレーあっ、ママの本だ!
宵宮クレーちゃんのママ、本書ける人やったんや。
荒谷クレーちゃんの母親であるアリスさんは、テイワットの有名な冒険者なの。彼女の『テイワット観光ガイド』も、ちょうど新しく「稲妻編」が出るところなのよ。
八重様はすでに宣伝文句を考えているわ。「テイワットで最も有名な冒険者の親子が、ついに手を取り合う…!」うん、大ヒット間違いなしね。
パイモンふんっ、そんなことだろうと思ったぜ。神子が損するような取引をするわけない!
宵宮あははっ、めちゃくちゃ八重様らしいなぁ。でも、これでよかったんちゃう?
クレーうん、クレーうれしい!ママの本と一緒になれるなんて、まるでクレーとママが一緒に冒険してるみたい!
容彩祭に来られて、本当によかった!

入手:
出発!ドドコ(任務アイテム※閲覧可)
編集後記:『出発!ドドコ』は女の子二人の物語ですが、些細なエピソードの中には、二人の優しさと祝福が込められています。それは全ての読者への贈り物です。忙しい毎日を送る読者の皆様に、束の間の喜びを届けられますように。
※手元に残るアイテム任務。男主人公/女主人公に合わせて書籍の内容が一部変わる。詳細は任務アイテム:出発!ドドコ


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