ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。


「……私は、イリヤー・ムーロメツでなければならない」


基本情報

【原典】ロシア口伝叙事詩『ブィリーナ』
【CLASS】セイバー
【真名】イリヤー・ムーロメツ
【異名・別名・表記揺れ】イリヤー・ムーラミェツ、イッリャー・ムーロメツィ
            イリヤ/イリア・ムーロメッツ/ムウロメツ
【性別】男性
【身長・体重】187cm・■■■kg
【肌色】薄肌色 【髪色】白に近い茶髪 【瞳色】濁った金色
【外見・容姿】巨大な棺桶を背負った猫背の偉丈夫。常に鬱屈とした表情を浮かべる。
【地域】ロシア周辺
【年代】12世紀?
【属性】秩序・■
【天地人属性】地
【その他属性】人型・■■■
【ステータス】筋力:A 耐久:B 敏捷:C 魔力:D+ 幸運:E 宝具:EX

【クラス別スキル】

対魔力:C

魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。
……肉体に備わったスキルであるため、ランクダウンすることなく効果を発揮している。

騎乗:B

騎乗の才能。大抵の獣や乗り物は人並み以上に乗りこなすことができる。
……ランクにこそ影響は出ていないが、どことなく騎乗に慣れていない様子が見受けられる。

【保有スキル】

人授の肉体:C

後天的に生物として完全な肉体を得たことを表すスキル。
筋力の一時的なランクアップや状態異常への耐性などの能力を得るが、天性の肉体よりやや効果は落ちてしまう。
三人の旅の老人から授かった魔法の薬に由来。……本来であればAランクだが、セイバーのものはランクダウンしている。

信仰の加護:-

一つの宗教に殉じた者のみが持つスキル。
加護とはいっても最高存在からの恩恵ではなく、自己の信心から生まれる精神・肉体の絶対性。
正教のために力を振るうという誓い。……セイバーの心は慙愧に支配されており、信仰と共にこのスキルは失われている。

千里眼:C

視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。
高ランクともなってくると透視や読心、一種の未来視さえ可能とするが、Cランクではその域には達しない。
宮殿の尖塔や教会の黄金の装飾品を射落とした逸話に由来。……肉体に備わったスキルであるため、セイバーにも使用可能。

自己改■:EX

詳細不明。解読可能部分から自己改造と思わしきスキル。
自身の肉体にまったく別の肉体を付属・融合させる適性。ランクが上がれば上がるほど、正純の英雄からは遠ざかっていく。
イリヤーの伝承には由来になったであろう話は見受けられない。……セイバーの肉体には何故か継ぎ接ぎの跡が残っている。

■■■■:EX

……それは、運命という道を踏み外す大罪を犯した私に科せられた罰。
この身は私が贖罪より逃れることを許さぬ自縛の枷。私はイリヤー・ムーロメツであり続けよと、世界は絶えず私を戒める。
されど我が身は罪科を糾弾し報いを求める。我が存在は許されず、在り得べからざる私はこの世から消えねばならないのだと。

【宝具】

聖なるかな天上の星スヴャトゴール

ランク:B 種別:対軍(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
巨人スヴャトゴルより受け継いだ力と勇気の発露。大地の祝福による自己強化。
辺り一帯の霊脈から魔力の供給を受けることで、一時的に筋力・耐久・敏捷のステータスと対魔力が2ランクアップされる。
更に地面と接している限り、大地からの加護によって瀕死の状態から一瞬で復活できる程に生命力が賦活される。
加護の強度は環境によって左右され、自然が多く残る地域であれば更に強化されるが、都市部だと十分な効果を得られない。
また、一人を一軍に匹敵するものへと変化させる程の祝福なので反動が凄まじく、使用後はしばらく動けなくなってしまう。
……原理が違う気がする。まるでそれが正しい状態であるように。何より何故大地の力を授かりながら、天上の星を仰ぐのだろうか。

せめて儚き終幕をパスリェードニィ・イストーリア

ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:0〜99 最大捕捉:1000人
イリヤー・ムーロメツの英雄譚の終わり。祈りを捧げ、自軍の石化と引き換えに天軍を還した奇跡の再現。
物語の幕を引く、即ち“断ち切る”もの。理不尽を跳ね除け詰みの状態を覆し、強制的にエピローグを迎えるデウス・エクス・マキナ。
自らの霊基と莫大な魔力リソースを祈りと共に捧げることで、支払った対価に応じた奇跡を起こす究極の『壊れた幻想』。
対価次第では相手が正真正銘の神であろうとも、その不死性や完全性といった耐性を全て無視して打破することさえ可能とする。
しかし、願った奇跡を叶えるのにリソースが足りない場合、周囲、特にセイバーと縁を結んだ者から無理やり搾取してしまうリスクも伴う。
……これは、イリヤー・ムーロメツという英雄の最期が宝具と化したもの。故に、イリヤー・ムーロメツとして生きたセイバーも使用できる。

【Weapon】

『無銘・骨節』

巨大な骨から作られた武器。背骨のようにパーツを連結させることで剣や弓などになる。
イリヤーは弓の名手としても知られ、セイバークラスでの現界でもその技量に陰りは無い。
……イリヤーの伝説には登場しない武器。何処で手に入れたのか、セイバーは決して語らない。

禁忌の棺プラウダ

伝説においてイリヤーと共に旅をした巨人スヴャトゴルを捕らえたとされる巨大な棺桶。
セイバーは何時如何なる時でもこの棺を背負い続け、他者にこれを触られることを非常に嫌う。
……セイバーが背負い続けなければならない罪を納めるもの。中に秘められた真実を、世界は決して容認しないだろう。

【解説】

ロシアの口承叙事詩『ブィリーナ』で語られる英雄。
とある老夫婦の子としてイリヤーは生まれた。しかしイリヤーは生まれつき手足が動かせず、家から出ることさえできなかった。
そうしてイリヤーが30歳になったある日、彼の家を3人の旅の老人たちが訪れた。
老人たちに声をかけられると、イリヤーは立ち上がることができた。そして老人たちから渡された魔法の薬を飲むと強大な力が体に宿った。
しかしイリヤーが得た力が余りにも強すぎたため、老人たちはもう一度薬を飲ませて半分の力になるように調整した。
そして彼にその力を正教と、国を乱す者と戦い弱い者を助けるために使うことを約束させて去り。イリヤーはキエフを目指して旅立つことになる。

キエフの都への旅の途中、巨人スヴャトゴルの妻サルイゴルカに誘惑/脅迫されたイリヤーは、止む無く一晩を共にする。
その場面をスヴャトゴルに見られたイリヤーだったが、正直に真相を語ると彼はサルイゴルカを追放し、イリヤーと兄弟の契りを交わす。
しかしスヴャトゴルは道中で巨大な棺桶に囚われて死んでしまう。その際に彼から溢れた命の泡を舐めたイリヤーは、彼の力と勇気を継承する。

更なる成長を遂げたイリヤーは怪鳥ソロヴェイの捕縛は幽霊退治をしてウラジーミル太陽公の信頼を得て、そうして物語は最終局面を迎える。
タタールの大軍との決戦に挑んだイリヤーたちは敵軍を率いていたママイを倒すも、味方の1人が満身の余り天軍を侮る発言をしてしまう。
これに怒った天軍は死したタタールの軍勢に乗り移り、5倍の数になってイリヤーたちを襲う。6日間戦い続けても敵は減らず、むしろ増えていく。
この敵の正体が天軍であると悟ったイリヤーは後悔の祈りを捧げる。すると天軍は地に倒れ伏し、しかしイリヤーたちも全員石像と化してしまう。
斯くしてイリヤー・ムーロメツの物語は幕を下ろした。……そう、これが人々の知る「汎人類史に刻まれたイリヤー・ムーロメツ」の英雄譚である。

【人物・性格】

英雄と呼ぶには余りにも覇気のない男。厳つい顔は長髪で隠れ、暗い雰囲気を纏っている。
大柄な体格とは裏腹に気が小さく鬱屈としていて、言葉も歯切れが悪い。しかしセイバーと相対した者は皆、正体不明の圧迫感に襲われる。
体中に無数の継ぎ接ぎの跡がある。これを見られることを極めて恐れいるようで、決して肌を見せようとはしない。
かなり消極的。伝承のイリヤーのような豪胆さ快活さは一切無く、マスターの命令が無ければ決して動かず意思表示すら殆どしない。
一方で英雄らしさに関しては並々ならぬ執着を見せる。善き者、弱き者のために戦い、非道な行いを求められれば断固として断るほど。
しかしその気迫は「英雄になろうとしている」ようなものでは無いらしく、言動や雰囲気のちぐはぐさは最早不気味にさえ思えてくる。
……夜な夜な、背負った棺桶を立てかけて告解するような姿が見られる。それは誰に対しての、何の贖罪なのか。それは未だ語られることはない。


イメージカラー:■■色
特技:力仕事、懺悔
好きなもの:■■■■・■■■■■
嫌いなもの:■■■■■■
天敵:■■■■・■■■■■
願い:─────イリヤーは、英雄でなければならない。

【一人称】私、イリヤー 【二人称】貴方、貴様 【三人称】彼、彼ら

台詞例


【因縁キャラ】

イリヤー・ムーロメツ
彼は突き付けるだろう。かつて私が犯した真実を。
ドブルィニャ・ニキーティチ
彼は気づくだろう。契りは魂で結ばれるもの故に。
アリョーシャ・ポポーヴィチ
彼は察するだろう。誰よりも友を信じたからこそ。

【コメント】

お前は誰だ 俺の中のイリヤー


















































「……そうだ……私が……」

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