最終更新: nevadakagemiya 2020年06月02日(火) 10:26:26履歴
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「自分が召喚されたという事は、自分が必要とされているという事だ」
「つまり今ボクが召喚されている事に意味がある。だがまだその時じゃないようだ」
「ならば今を知っておこう」
セクターゼロの最奥たる捌號収容棟に封じられている女性、黒澄白亜のサーヴァントとして召喚される。
────が、彼女の能力の暴走と騒動の中で召喚されたため、彼女から遠く離れた地に召喚される結果となる。
当初は魔力消費が最低限になるように計算して行動をしていたが、御苑・左京において力尽きていた所をイライザに介抱される。
はぐれサーヴァントとして御苑の都市聖杯に登録され魔力は困らなくなったが、
自分が誰かの願いの為に紹介された(=マスターが存在する)という確信めいた直感を感じており、
その"必要とされる日"の為に、現在の人類が出来る技術を知り尽くすために管制局セラエノを作り出した。
そのセラエノは現在は、管制局長である彼の『発展の為に知識を集める』という意思に賛同したり、
あるいは知識の坩堝ともいえる魅力的な研究の場に惹かれ、日々多くの英霊や人々があつまり勢力を拡大させている。
昨今は開発塔も彼らから得る知識群によって成り立っており、左京の持つ『破壊と発展』の発展部分の根幹を占めていると言ってもいい。
だが、この施設は表沙汰には決してならない理由がある。その理由こそが左京の王、破界王ガイセリックである。
"知識"────……すなわち言い換えるならば、"過去"を蓄える管制局は、
場合によってはガイセリックによる破壊の対象となりかねない。当然ノイマンはそれを是としない。
何故なら知識は全て平等であり、それらは遍くの人に与えられるべきであり、破壊するなど以ての外であるからだ。
だがどう計算しても、彼に見つかれば破壊を免れないと算出したノイマンは、彼のマスターであるザオラ・ベネホーマに頼った。
ノイマンはザオラへの"最も効率的な説得"の解を計算で導き出して、そして発展の為の知識の大切さを説いた。
「無いものを作るためには在るものを知らなければならない」、と。
ザオラは呵々大笑しながら施設の設立を許可した。同時にいくつかの根回しをし、
その施設の存在が破界王の目に留まらないように融通してくれ、更にいくつかの工作も働いた。
結果として、統制局は知る人ぞ知る知識の坩堝として、左京にひっそりと存在し続ける。
彼の今後の課題はやはりガイセリックとの付き合い方であろう。
これ以上管制局が勢力が拡大し続ければ、いつかきっと左京の王の目に留まる。
その際にどのような破壊が下されるか、あるいは共生か。その答えはノイマンにも出せていない。
ノイマンも日々のヒストリー・マイニングと並列思考をしつつ、ガイセリックとの交渉方法を計算しているが、未だ答えは出ていない。
そして何よりも、セクターゼロの最奥において緩やかではあれど確実に進化を続けているマスターの存在である。
彼はいずれ来たる日の為に知識を人類史から蓄え続けている。だがそれを以てしても、星そのものへと至る可能性を持つ彼女を人間へ戻すことができるのか?
凡ては神のみぞ知る。悪魔の頭脳を持つとすら謡われた彼にも、未来を完全に計算し尽くすことは出来ない────。
黒澄白亜
「ああ……。それが辿り着くべき命題だというのならば、解いて見せようじゃないか。
そのために僕は此処にいる。そのために僕はここに来たのだから」
マスター、なのだが面識はなく、名前も居場所も現在は分からない。
だが必ずどこかに存在すると直感しており、そしてマスターこそが自分の呼ばれた理由だと信じている。
故にこそ、その命題の解を出すために彼は歩み続ける。理由は簡単だ。自分はそのために存在するから。
与えられた問いには必ず解を出す。責任感ではなく、ただ興味と挑戦。それだけしか彼にはない。
だからこそ、彼女を人間へ戻すことに全てを注ぐと考えられる。
イライザ
「いつもすまないね。ところでボクの着替え、どこ置いたっけ?」
日々管制局の業務に励む彼の生活をサポートするサーヴァントの1人。
通訳から日ごろの生活の世話まで非常にお世話になっている。あまりにもお世話になりすぎて、
日用品の置き場所を記憶するのを忘れるほどに頼り切っている。
ガイセリック
「あれは計算できない…が、最近行動パターンが計算できるような気がしてきたよ。
歴史を紐解けば、ヴァンダル族の特徴というのは読めてくるものだね、やっぱり」
彼の現住所、左京を支配する破界の王。いつか対峙することになるだろうと計算している破壊の化身。
こういった血の気の多い存在と接することがなかったため、ある意味では貴重な存在とも見ている。
宇宙機泥 他"機械"系英霊
「嗚呼────……。君たちは、まさしく、"超えた"のか」
心から尊敬の念を表す相手。彼は信じた、いずれ機械は人を超えると。
まさしくそれそのものが、人と変わらず機械が存在する。その事実に、
彼は心からの感謝をする。
「ああ」
「やはりいるわけか」
「そうだよな。僕ならこんな最高の遊び場を無視できない」
「なのに」
・・・・・
「随分とつまらなそうじゃないか、僕のくせに」
ジョン・フォン・ノイマン〔ターミネーター〕
自分自身。正反対にして全く同一なる己の合わせ鏡たる側面。
ノイマンという英霊は、人類史の発展を促したと同時に人類史に多くの破壊を齎した。
故に彼はターミネーターとハービンジャー、全く異なる2つのクラスに完全なる適性を持つ。
破壊と発展は表裏一体。かつて発展の末に破壊された"神戸"と、破壊の上で発展し続ける"左京"。
その2つのモザイク都市に彼"ら"が同時に存在するのは、きっと偶然ではないだろう。
もはやそれは、必然ともいえる運命であった。
彼"ら"は現在互いに互いが存在することを、直感を超えた感覚で認識はしている。
だが互いに合意とも言える感覚がある。"今はまだ出会う時ではない"というシンパシーが。
自分だからこそ分かる。互いに出会えば、最後にこの世界に残るはただ一人のみであると。
簡単な話だ。+と‐が同時に存在できるはずがない。彼"ら"が出会えば唯喰らい合うのみ。
そこに善悪など無く優劣もまた存在しない。単純な、人の普遍的意識が発展を願っているか破滅に絶望しているか。
どちらの感情が優れているかに答えが出るだけの話である。
「僕が召喚されたという事は、僕にやるべき事があるという事だ」
「だったらそれに全てを賭ける。それを果たす。呼ばれた命題をこの手で解き明かす」
「それが、境界記録帯というものの使命だろう?」''
「だったらそれに全てを賭ける。それを果たす。呼ばれた命題をこの手で解き明かす」
「それが、境界記録帯というものの使命だろう?」''
【元ネタ】史実、技術史、通信史
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】黒澄白亜
【真名】ジョン・フォン・ノイマン
【異名・別名・表記揺れ】ノイマン・ヤーノシュ 他
【性別】男性
【身長・体重】171cm・63kg
【肌色】白【髪色】茶に近い黒【瞳色】青に近い黒
【外見・容姿】飄々とした雰囲気を持つ、特に特徴は無い白衣の青年
だがその纏うオーラはとても人間とは思えず、対峙した人間は、
まるで全てを見透かされているのではないかという不気味さを感じる
【地域】 アメリカ合衆国
【年代】 20世紀前半
【属性】中立・善
【天地人属性】 人
【その他属性】人型・碩学者
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:EX*1 魔力:E 幸運:D 宝具:A++
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】黒澄白亜
【真名】ジョン・フォン・ノイマン
【異名・別名・表記揺れ】ノイマン・ヤーノシュ 他
【性別】男性
【身長・体重】171cm・63kg
【肌色】白【髪色】茶に近い黒【瞳色】青に近い黒
【外見・容姿】飄々とした雰囲気を持つ、特に特徴は無い白衣の青年
だがその纏うオーラはとても人間とは思えず、対峙した人間は、
まるで全てを見透かされているのではないかという不気味さを感じる
【地域】 アメリカ合衆国
【年代】 20世紀前半
【属性】中立・善
【天地人属性】 人
【その他属性】人型・碩学者
【ステータス】筋力:E 耐久:E 敏捷:EX*1 魔力:E 幸運:D 宝具:A++
世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
ジョン・フォン・ノイマンは数多の二つ名、肩書で語られるが、その本質は数学者であったといえるだろう。
彼は与えられた命題の悉くを計算によって紐解いていった。読み取ることができない自然を格子状に捉えて計算し、
人の動きを最適な効率に従って動くと想定することで計算し、そして機械の内部データを計算によって最適化させた。
言うならば彼は、目に映る全てを数値として捉えて解体し、そして脳内で計算し開拓する"数値の解明者"であった。
自然を、人を、そして機械を、その目に映して計算し解明し尽くした彼は、このスキルを非常に高いランクで持つ。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
ジョン・フォン・ノイマンは数多の二つ名、肩書で語られるが、その本質は数学者であったといえるだろう。
彼は与えられた命題の悉くを計算によって紐解いていった。読み取ることができない自然を格子状に捉えて計算し、
人の動きを最適な効率に従って動くと想定することで計算し、そして機械の内部データを計算によって最適化させた。
言うならば彼は、目に映る全てを数値として捉えて解体し、そして脳内で計算し開拓する"数値の解明者"であった。
自然を、人を、そして機械を、その目に映して計算し解明し尽くした彼は、このスキルを非常に高いランクで持つ。
オーバー・カリキュレーション。術式と呼ばれるおよそ全ての式を解明する技術。
計算式、化学式、物理演算は当然として、それが例え魔術式と言った超常のモノでさえも、
それが一定の法則に従って動いているのならばその総てを解き明かし、脳内で計算・再現することが可能。
加えて彼の場合、解を導く為の高速思考や天賦の叡智の一部スキルもこのスキルに内包されている。
計算式、化学式、物理演算は当然として、それが例え魔術式と言った超常のモノでさえも、
それが一定の法則に従って動いているのならばその総てを解き明かし、脳内で計算・再現することが可能。
加えて彼の場合、解を導く為の高速思考や天賦の叡智の一部スキルもこのスキルに内包されている。
オーバー・ザ・ワールド。世界を格子状に捉え、俯瞰した状態で世界法則の全てを計算し尽くす感覚。
物理法則の遍くを理解し、放たれた攻撃や宝具がどう言った性質か、どうすれば被害を最小限に抑えられるか、
そして逆にどういった攻撃が急所を突けるか、そう言った物事を瞬時に計算し最適解を導き出す。
疑似的な千里眼にも等しい、簡易的未来予知すらも可能にする悪魔の頭脳。
物理法則の遍くを理解し、放たれた攻撃や宝具がどう言った性質か、どうすれば被害を最小限に抑えられるか、
そして逆にどういった攻撃が急所を突けるか、そう言った物事を瞬時に計算し最適解を導き出す。
疑似的な千里眼にも等しい、簡易的未来予知すらも可能にする悪魔の頭脳。
オーバー・ヒューマニズム。人間の行動すらも数値として計算することを可能にする頭脳。
生物である以上、人間も大なり小なり自分の為に動く。あるいは大切な人の為に行動をする。
そう言ったそれぞれの人間毎の行動原理を数値として捉え、解析し、それぞれの人間の行動を"揺らぎを含め"分析する。
これにより、彼は視界に映る全ての人間の行動をある程度予測することが可能となる。
生物である以上、人間も大なり小なり自分の為に動く。あるいは大切な人の為に行動をする。
そう言ったそれぞれの人間毎の行動原理を数値として捉え、解析し、それぞれの人間の行動を"揺らぎを含め"分析する。
これにより、彼は視界に映る全ての人間の行動をある程度予測することが可能となる。
ランク:A 種別:対機 レンジ:1〜10 最大捕捉:10
彼が作り出した現在のコンピューター全ての基礎であるノイマン型コンピューターが宝具となった物。
機械に触れることで、その機械の制御部分の全てに干渉、その機械を自分の霊基の一部として意のままに出来る。
彼がノイマン型コンピューターを作る以前は、コンピューターという存在はただの計算機としか言えなかった。
だが彼がプログラム内臓式という方式を提唱したことで、コンピューターは現在のコンピューターと呼ばれる
概念へと昇華されたといっても過言ではない。故に彼はその手で、コンピューターと呼ばれる全てを司る。
彼はかつてコンピューターを生み出し「僕の次に頭のいい奴が出来た」と冗談を言ったといわれている。
だが彼は考える。いずれ機械が自分の頭脳すら超える時が来るだろう。その時こそ自分以降の次世代が、
新しい時代を切り開くときなんだ、と。故に彼は、この宝具に対する思いは、機械は人以下であるという"傲慢"でなく、
いずれ機械が人を超えるだろう。それまでは少し使わせてほしい、という"期待"に近い感情が込められている。
そのため、人並みの自我を持っているコンピューター系統の英霊にこの宝具は適用できない。
彼が作り出した現在のコンピューター全ての基礎であるノイマン型コンピューターが宝具となった物。
機械に触れることで、その機械の制御部分の全てに干渉、その機械を自分の霊基の一部として意のままに出来る。
彼がノイマン型コンピューターを作る以前は、コンピューターという存在はただの計算機としか言えなかった。
だが彼がプログラム内臓式という方式を提唱したことで、コンピューターは現在のコンピューターと呼ばれる
概念へと昇華されたといっても過言ではない。故に彼はその手で、コンピューターと呼ばれる全てを司る。
彼はかつてコンピューターを生み出し「僕の次に頭のいい奴が出来た」と冗談を言ったといわれている。
だが彼は考える。いずれ機械が自分の頭脳すら超える時が来るだろう。その時こそ自分以降の次世代が、
新しい時代を切り開くときなんだ、と。故に彼は、この宝具に対する思いは、機械は人以下であるという"傲慢"でなく、
いずれ機械が人を超えるだろう。それまでは少し使わせてほしい、という"期待"に近い感情が込められている。
そのため、人並みの自我を持っているコンピューター系統の英霊にこの宝具は適用できない。
ランク:A 種別:対界 レンジ:1〜1000 最大捕捉:1000
彼が編み出した、格子状のデータを組み合わせて様々なシミュレーションを可能にするプログラム、
セル・オートマトンが宝具となった物。疑似的な世界環境を脳内で再現してシミュレーションを可能にする。
高速思考や天賦の叡智、数値解析などといった、思考を高速化・活性化させるスキルの複合体に近い働きを持ち、
またそれに加え、周囲の環境を数値的に捉えそれら全てを解析することで、疑似的な未来予知を可能にする。
更に、このシミュレーションによって"辿り着くべき命題(こたえ)"に必要なものを弾き出し、
その計算結果によって導き出された"解答"を現実世界に格子状に再現することも可能となっている。
自分の霊基を分割し、内部構造などを計算によって再現し、答えを出すのに必要な存在を格子によって生み出す。
生物のような複雑なものは作り出せないが、必要ならばそれに近い動きをする物質を生成することもできる。
だが、あまり生成しすぎると計算能力を大幅に超過する形で霊基が破損することがある。
彼が編み出した、格子状のデータを組み合わせて様々なシミュレーションを可能にするプログラム、
セル・オートマトンが宝具となった物。疑似的な世界環境を脳内で再現してシミュレーションを可能にする。
高速思考や天賦の叡智、数値解析などといった、思考を高速化・活性化させるスキルの複合体に近い働きを持ち、
またそれに加え、周囲の環境を数値的に捉えそれら全てを解析することで、疑似的な未来予知を可能にする。
更に、このシミュレーションによって"辿り着くべき命題(こたえ)"に必要なものを弾き出し、
その計算結果によって導き出された"解答"を現実世界に格子状に再現することも可能となっている。
自分の霊基を分割し、内部構造などを計算によって再現し、答えを出すのに必要な存在を格子によって生み出す。
生物のような複雑なものは作り出せないが、必要ならばそれに近い動きをする物質を生成することもできる。
だが、あまり生成しすぎると計算能力を大幅に超過する形で霊基が破損することがある。
ランク:A 種別:対人 レンジ:1〜100 最大捕捉:100
彼が提唱した、互いの最善手を予測し続け、現在出し得る最適解を弾き出す計算方法、ミニマックス定理が宝具になった物。
自分の周囲に存在する全ての人々の行動を俯瞰的に捉え、それぞれの人々が望む未来、目指す目標をそれぞれ個々に計算・予測し、
そしてそのために行う最適解と、最適解以外に行われるであろうと考えられる行動、更にそれらを踏まえた自分の目指すべき地点を算出する。
自分の置かれた現状をチェス盤のように、そして自分と自分以外の全ての人間をチェスの駒に置き換えるかのように、彼は人の行動を予測する。
基本的には使用したがらないが、それは魔力を多量に消費しかねないため。理由は本来計算しきれない、人間の感情の揺らぎを計算しなくてはいけないから。
だがそれはあくまで"魔力を大量に消費する"だけであり、決して不可能ではない。彼はやれと言われれば、ひとのかんじょうすらも計算し尽くす。
稀に外れることは在るが、あくまで稀。彼はその頭脳をもってすれば、人の感情による僅かな行動の揺らぎのパーセンテージも計算する。
これにより、非常に信頼性の高い人の行動の予測計算が可能となる。
彼が提唱した、互いの最善手を予測し続け、現在出し得る最適解を弾き出す計算方法、ミニマックス定理が宝具になった物。
自分の周囲に存在する全ての人々の行動を俯瞰的に捉え、それぞれの人々が望む未来、目指す目標をそれぞれ個々に計算・予測し、
そしてそのために行う最適解と、最適解以外に行われるであろうと考えられる行動、更にそれらを踏まえた自分の目指すべき地点を算出する。
自分の置かれた現状をチェス盤のように、そして自分と自分以外の全ての人間をチェスの駒に置き換えるかのように、彼は人の行動を予測する。
基本的には使用したがらないが、それは魔力を多量に消費しかねないため。理由は本来計算しきれない、人間の感情の揺らぎを計算しなくてはいけないから。
だがそれはあくまで"魔力を大量に消費する"だけであり、決して不可能ではない。彼はやれと言われれば、ひとのかんじょうすらも計算し尽くす。
稀に外れることは在るが、あくまで稀。彼はその頭脳をもってすれば、人の感情による僅かな行動の揺らぎのパーセンテージも計算する。
これにより、非常に信頼性の高い人の行動の予測計算が可能となる。
ジョン・フォン・ノイマン。言わずと知れた20世紀の最重要人物。
余りにも有名なので具体的な彼の功績に関しては下記に付属させた、
【おまけ:ノイマンの功績についての分かりやすい資料】を読んでもらいたい。
経済学、物理学、生物学、そして機械工学。その総てに影響を与えた彼であるが、
彼自身がどういう男か? と問われたらこう答えるしかないだろう。「数学者である」と。
かつて、ギリシャの数学者であった男ピタゴラスは言った。「世界は数字でできている」
彼は社会を数式に変えた。世界を数式に変えた。そして数式を解き明かす術を確立した。
まさに彼は、解ける数式全てを解いた、数学者の一種の到達点と言えるだろう。
彼に善悪は無い。ただ自分に与えられた命題(やくわり)をこなすだけである。
理由は簡単だ。自分が人間だから。人間ならば、自分の役割を自分に出来る事で超えていくのは当然だろう、と。
そう考え続けるが故に、彼はただ己に出来る計算を続けた。ただただ与えられた問いに答えを弾き出し続けた。
目の前に命題があればその命題を解き明かし、眼前に不可能があればその不可能を数値で超えようとする。
その姿は何よりも人であると同時に、何よりも人に理解できない"機械"を思わせる。
そう、彼は生まれつきに人ではなかったのかもしれない。だがそれでも彼は人であり続けた。
人でありながら人を超越した類稀なる計算能力を持っていた。故に男はその全てを"人の為"に役立て続けた。
その結果、人を滅ぼしかねない力を生み出す事もあった。が────それでも彼は後悔していない。
何故ならそれもまた、計算で命題に挑み続けた一つの答えなのだから。
故に彼は、英霊になった後も計算し続ける。英霊として召し上げられた後も命題に挑み続ける。
"自分にはこれしかないからね"と自嘲気味に笑いながら、男は数値を以て不可能を可能にし続ける。
読み解けぬものを読み解き、数値に出来ぬものを数値へと変えていく。まさしくその様は"火星人(ひとをこえたひと)"。
ある者は彼を"悪魔の頭脳"と呼び畏怖した。或る者は彼を"完璧な機械"と呼んで敬意を払った。
────だがその正体は、自分が出来る事をただ一所懸命に続けた、一人の青年だったのかもしれない。
余りにも有名なので具体的な彼の功績に関しては下記に付属させた、
【おまけ:ノイマンの功績についての分かりやすい資料】を読んでもらいたい。
経済学、物理学、生物学、そして機械工学。その総てに影響を与えた彼であるが、
彼自身がどういう男か? と問われたらこう答えるしかないだろう。「数学者である」と。
かつて、ギリシャの数学者であった男ピタゴラスは言った。「世界は数字でできている」
彼は社会を数式に変えた。世界を数式に変えた。そして数式を解き明かす術を確立した。
まさに彼は、解ける数式全てを解いた、数学者の一種の到達点と言えるだろう。
彼に善悪は無い。ただ自分に与えられた命題(やくわり)をこなすだけである。
理由は簡単だ。自分が人間だから。人間ならば、自分の役割を自分に出来る事で超えていくのは当然だろう、と。
そう考え続けるが故に、彼はただ己に出来る計算を続けた。ただただ与えられた問いに答えを弾き出し続けた。
目の前に命題があればその命題を解き明かし、眼前に不可能があればその不可能を数値で超えようとする。
その姿は何よりも人であると同時に、何よりも人に理解できない"機械"を思わせる。
そう、彼は生まれつきに人ではなかったのかもしれない。だがそれでも彼は人であり続けた。
人でありながら人を超越した類稀なる計算能力を持っていた。故に男はその全てを"人の為"に役立て続けた。
その結果、人を滅ぼしかねない力を生み出す事もあった。が────それでも彼は後悔していない。
何故ならそれもまた、計算で命題に挑み続けた一つの答えなのだから。
故に彼は、英霊になった後も計算し続ける。英霊として召し上げられた後も命題に挑み続ける。
"自分にはこれしかないからね"と自嘲気味に笑いながら、男は数値を以て不可能を可能にし続ける。
読み解けぬものを読み解き、数値に出来ぬものを数値へと変えていく。まさしくその様は"火星人(ひとをこえたひと)"。
ある者は彼を"悪魔の頭脳"と呼び畏怖した。或る者は彼を"完璧な機械"と呼んで敬意を払った。
────だがその正体は、自分が出来る事をただ一所懸命に続けた、一人の青年だったのかもしれない。
「自分が召喚されたという事は、自分が必要とされているという事だ」
「つまり今ボクが召喚されている事に意味がある。だがまだその時じゃないようだ」
「ならば今を知っておこう」
セクターゼロの最奥たる捌號収容棟に封じられている女性、黒澄白亜のサーヴァントとして召喚される。
────が、彼女の能力の暴走と騒動の中で召喚されたため、彼女から遠く離れた地に召喚される結果となる。
当初は魔力消費が最低限になるように計算して行動をしていたが、御苑・左京において力尽きていた所をイライザに介抱される。
はぐれサーヴァントとして御苑の都市聖杯に登録され魔力は困らなくなったが、
自分が誰かの願いの為に紹介された(=マスターが存在する)という確信めいた直感を感じており、
その"必要とされる日"の為に、現在の人類が出来る技術を知り尽くすために管制局セラエノを作り出した。
そのセラエノは現在は、管制局長である彼の『発展の為に知識を集める』という意思に賛同したり、
あるいは知識の坩堝ともいえる魅力的な研究の場に惹かれ、日々多くの英霊や人々があつまり勢力を拡大させている。
昨今は開発塔も彼らから得る知識群によって成り立っており、左京の持つ『破壊と発展』の発展部分の根幹を占めていると言ってもいい。
だが、この施設は表沙汰には決してならない理由がある。その理由こそが左京の王、破界王ガイセリックである。
"知識"────……すなわち言い換えるならば、"過去"を蓄える管制局は、
場合によってはガイセリックによる破壊の対象となりかねない。当然ノイマンはそれを是としない。
何故なら知識は全て平等であり、それらは遍くの人に与えられるべきであり、破壊するなど以ての外であるからだ。
だがどう計算しても、彼に見つかれば破壊を免れないと算出したノイマンは、彼のマスターであるザオラ・ベネホーマに頼った。
ノイマンはザオラへの"最も効率的な説得"の解を計算で導き出して、そして発展の為の知識の大切さを説いた。
「無いものを作るためには在るものを知らなければならない」、と。
ザオラは呵々大笑しながら施設の設立を許可した。同時にいくつかの根回しをし、
その施設の存在が破界王の目に留まらないように融通してくれ、更にいくつかの工作も働いた。
結果として、統制局は知る人ぞ知る知識の坩堝として、左京にひっそりと存在し続ける。
彼の今後の課題はやはりガイセリックとの付き合い方であろう。
これ以上管制局が勢力が拡大し続ければ、いつかきっと左京の王の目に留まる。
その際にどのような破壊が下されるか、あるいは共生か。その答えはノイマンにも出せていない。
ノイマンも日々のヒストリー・マイニングと並列思考をしつつ、ガイセリックとの交渉方法を計算しているが、未だ答えは出ていない。
そして何よりも、セクターゼロの最奥において緩やかではあれど確実に進化を続けているマスターの存在である。
彼はいずれ来たる日の為に知識を人類史から蓄え続けている。だがそれを以てしても、星そのものへと至る可能性を持つ彼女を人間へ戻すことができるのか?
凡ては神のみぞ知る。悪魔の頭脳を持つとすら謡われた彼にも、未来を完全に計算し尽くすことは出来ない────。
飄々としながらも得体の知れない人物。口では冗談を言いながらも、
その纏う雰囲気はとても人間とは思えないほどで、対面した人間は揃って恐ろしさを抱く。
基本的に瞬きをせず、また口調は穏やかではあるが早口。また言動の節々に人との価値観の違いが見え隠れする。
例を挙げると、敵ならば容赦せず何をしてもいいと違和感なく主張するなど、根が人とズレている。
だからこそ、彼は何よりも"人間らしく"あろうとしており、その為に与えられた命題をこなし続ける。
彼は人とは「目の前の壁に、己の力で立ち向かい、超える者」と定義しており、その役割を演じている。
生まれつき他人を理解できないが親しむことは出来る人間であったため、このように自分から人に近づこうとする。
何故ならただ自分の思うがままに歩めばそれは人ではなく、人の形をした何かであるからだ。
目標を持ち、その到達点に向かって歩み続けてこそ人間であると彼は考えている。
そのために、英霊として彼が召喚されるときは"やるべきこと"がある際に限られる。
得るべき願望機が存在する、あるいは救うべき人がいる、彼に助けを求めている人がいる……、と言ったように、
召喚された時点でその"命題"を彼は本能で察知しており、それを果たすべく彼は自分の持ちうる全てを使う。
責任感ではなく、言うのならば"挑戦することへの喜び"から召喚される。
また他に特筆すべき点としては、自分の事を英霊ともサーヴァントとも呼ばず"境界記録帯 "と呼ぶ。
これは彼の持つ"責任"に対する考えから来ており、生前は「人は自分がいる世界に対して責任を負う必要はない」
とも述べている。このことから、彼は生きることに対して責任を感じるべきではないと考えていることが分かる。
故に、彼は自分を英 れた霊と思っておらず、加えて誰かの下につく従者 とも考えない。
彼にあるのはただ、自分が召喚された役割、命題というものに対する興味と挑戦心だけである。
要は彼にとって召喚されるという事は、新しい命題への挑戦の場に立つ程度の感覚。
それ故に、彼は自分が召喚された"役割"を大事にし、そしてそれに全力を投ずる。
だからこそ、彼という英霊に善も無ければ悪も無い。
ただ求められた答えに辿り着く為に、歩み続ける。それがジョン・フォン・ノイマンという英霊である。
その様は言うならば、サーヴァントというより意志を持ったスーパーコンピューターというべきであろう。
だが、完全に人間らしくない存在か、といえばそうではない。
その頭脳の回転の速さから、目の前に立つ人の本質はすぐさまに理解できるため、
その場を和ませる冗談をいう事もできるし、また好みなども本質的には人間らしい。
世界史を好み、またゲーテなどが描いた物語を好んだこともあった。加えて楽器演奏など人並みに苦手なこともあったという。
冗談も得意であり、生前は意外にも下品なジョークなどを言うこともあったという。
イメージでかしこまりながら出会うと面食らうかもしれない。
その纏う雰囲気はとても人間とは思えないほどで、対面した人間は揃って恐ろしさを抱く。
基本的に瞬きをせず、また口調は穏やかではあるが早口。また言動の節々に人との価値観の違いが見え隠れする。
例を挙げると、敵ならば容赦せず何をしてもいいと違和感なく主張するなど、根が人とズレている。
だからこそ、彼は何よりも"人間らしく"あろうとしており、その為に与えられた命題をこなし続ける。
彼は人とは「目の前の壁に、己の力で立ち向かい、超える者」と定義しており、その役割を演じている。
生まれつき他人を理解できないが親しむことは出来る人間であったため、このように自分から人に近づこうとする。
何故ならただ自分の思うがままに歩めばそれは人ではなく、人の形をした何かであるからだ。
目標を持ち、その到達点に向かって歩み続けてこそ人間であると彼は考えている。
そのために、英霊として彼が召喚されるときは"やるべきこと"がある際に限られる。
得るべき願望機が存在する、あるいは救うべき人がいる、彼に助けを求めている人がいる……、と言ったように、
召喚された時点でその"命題"を彼は本能で察知しており、それを果たすべく彼は自分の持ちうる全てを使う。
責任感ではなく、言うのならば"挑戦することへの喜び"から召喚される。
また他に特筆すべき点としては、自分の事を英霊ともサーヴァントとも呼ばず"
これは彼の持つ"責任"に対する考えから来ており、生前は「人は自分がいる世界に対して責任を負う必要はない」
とも述べている。このことから、彼は生きることに対して責任を感じるべきではないと考えていることが分かる。
故に、彼は自分を
彼にあるのはただ、自分が召喚された役割、命題というものに対する興味と挑戦心だけである。
要は彼にとって召喚されるという事は、新しい命題への挑戦の場に立つ程度の感覚。
それ故に、彼は自分が召喚された"役割"を大事にし、そしてそれに全力を投ずる。
だからこそ、彼という英霊に善も無ければ悪も無い。
ただ求められた答えに辿り着く為に、歩み続ける。それがジョン・フォン・ノイマンという英霊である。
その様は言うならば、サーヴァントというより意志を持ったスーパーコンピューターというべきであろう。
だが、完全に人間らしくない存在か、といえばそうではない。
その頭脳の回転の速さから、目の前に立つ人の本質はすぐさまに理解できるため、
その場を和ませる冗談をいう事もできるし、また好みなども本質的には人間らしい。
世界史を好み、またゲーテなどが描いた物語を好んだこともあった。加えて楽器演奏など人並みに苦手なこともあったという。
冗談も得意であり、生前は意外にも下品なジョークなどを言うこともあったという。
イメージでかしこまりながら出会うと面食らうかもしれない。
リチャード・P・ファインマン
「久しぶりだなぁファインマン。相変わらずなようだねその恰好を見るに」
生前に面識のある科学者の1人。彼の放つ冗談には良く和まされていた。というのも、
"常人"というものを知りたいノイマンからすれば、彼という存在は非常に面白く、
そして話している時間は楽しかったと語る。
チャールズ・バベッジ
「彼がいたからこそ、コンピューターは生まれた。私とは違う、ゼロからの作成者だ」
敬意を表す英霊の1人。彼が改良したコンピューターの原典の作成者。
自分とは違う、計算機をゼロから作り出した事を心から尊敬している。
グレース・ホッパー
「はじめまして。私の整備したコンピューターを、より発展させたその腕に敬意を表しましょう」
自分より後の時代の英霊。プログラミング言語という彼の時代に無かった概念に興味を抱く。
だがプログラミング自体はあったため、その構造は理解できる。問題はそれをどう成したか。
そういった方面から、彼女とは是非長く対話したいと考えている。
ジョン・バッカス
「なるほどゴドーワード……。新しいアプローチだ」
同じくプログラミング言語を作り出した英霊。彼はまた別のアプローチから作った、
という点で興味を抱いている。ノイマンは確かに天才であるが、それと同時に人並みの興味も持つ。
故に、自分より新しい時代の英霊に対して興味を抱くことが多い。
アラン・チューリング
「やぁ久しぶりですねチューリング。貴方から頂いたヒントが役立ちましたよ」
生前に出会ったことがある学者仲間の1人。ロスアラモスの研究所で原子爆弾の開発に参加していた当時、
計算機を求めていた彼に助言を行った。その助言がノイマン型コンピューターの発想に繋がったと言われている。
飄々としているノイマンが敬語で会話する、少ない人物の1人。
エルヴィン・シュレーディンガー
「久しぶりだねぇシュレーディンガー。あの日の論争の続きでもしてみるかい?」
すこし得意げに、そして挑発気味に話す英霊の1人。理由は彼が生前に明確に反論してきたから。
ノイマンは反論は嫌わない。むしろ好きである。何故なら反論こそ実証の足りない点を突いてくれるから。
即ちより完璧な命題の達成に近づけるのだ。だからもっと多くの反論を引き出そうと、やや挑発的言動をとる。
泥新宿の泥人形/アヌンナキ
「自分自身と出会う事になるとは驚きだなぁ。どうです? ひとつ、計算勝負でも」
平行世界の自分であり、そして人ならざる存在。とても興味と、少しの対抗心が沸き上がる相手。
悪魔だの火星人だのと言われ続けたが、真に人ならざる自分自身と計算勝負をしたらどうなるのか、
純粋な興味で彼は対話を試みようとする。
「久しぶりだなぁファインマン。相変わらずなようだねその恰好を見るに」
生前に面識のある科学者の1人。彼の放つ冗談には良く和まされていた。というのも、
"常人"というものを知りたいノイマンからすれば、彼という存在は非常に面白く、
そして話している時間は楽しかったと語る。
チャールズ・バベッジ
「彼がいたからこそ、コンピューターは生まれた。私とは違う、ゼロからの作成者だ」
敬意を表す英霊の1人。彼が改良したコンピューターの原典の作成者。
自分とは違う、計算機をゼロから作り出した事を心から尊敬している。
グレース・ホッパー
「はじめまして。私の整備したコンピューターを、より発展させたその腕に敬意を表しましょう」
自分より後の時代の英霊。プログラミング言語という彼の時代に無かった概念に興味を抱く。
だがプログラミング自体はあったため、その構造は理解できる。問題はそれをどう成したか。
そういった方面から、彼女とは是非長く対話したいと考えている。
ジョン・バッカス
「なるほどゴドーワード……。新しいアプローチだ」
同じくプログラミング言語を作り出した英霊。彼はまた別のアプローチから作った、
という点で興味を抱いている。ノイマンは確かに天才であるが、それと同時に人並みの興味も持つ。
故に、自分より新しい時代の英霊に対して興味を抱くことが多い。
アラン・チューリング
「やぁ久しぶりですねチューリング。貴方から頂いたヒントが役立ちましたよ」
生前に出会ったことがある学者仲間の1人。ロスアラモスの研究所で原子爆弾の開発に参加していた当時、
計算機を求めていた彼に助言を行った。その助言がノイマン型コンピューターの発想に繋がったと言われている。
飄々としているノイマンが敬語で会話する、少ない人物の1人。
エルヴィン・シュレーディンガー
「久しぶりだねぇシュレーディンガー。あの日の論争の続きでもしてみるかい?」
すこし得意げに、そして挑発気味に話す英霊の1人。理由は彼が生前に明確に反論してきたから。
ノイマンは反論は嫌わない。むしろ好きである。何故なら反論こそ実証の足りない点を突いてくれるから。
即ちより完璧な命題の達成に近づけるのだ。だからもっと多くの反論を引き出そうと、やや挑発的言動をとる。
泥新宿の泥人形/アヌンナキ
「自分自身と出会う事になるとは驚きだなぁ。どうです? ひとつ、計算勝負でも」
平行世界の自分であり、そして人ならざる存在。とても興味と、少しの対抗心が沸き上がる相手。
悪魔だの火星人だのと言われ続けたが、真に人ならざる自分自身と計算勝負をしたらどうなるのか、
純粋な興味で彼は対話を試みようとする。
黒澄白亜
「ああ……。それが辿り着くべき命題だというのならば、解いて見せようじゃないか。
そのために僕は此処にいる。そのために僕はここに来たのだから」
マスター、なのだが面識はなく、名前も居場所も現在は分からない。
だが必ずどこかに存在すると直感しており、そしてマスターこそが自分の呼ばれた理由だと信じている。
故にこそ、その命題の解を出すために彼は歩み続ける。理由は簡単だ。自分はそのために存在するから。
与えられた問いには必ず解を出す。責任感ではなく、ただ興味と挑戦。それだけしか彼にはない。
だからこそ、彼女を人間へ戻すことに全てを注ぐと考えられる。
イライザ
「いつもすまないね。ところでボクの着替え、どこ置いたっけ?」
日々管制局の業務に励む彼の生活をサポートするサーヴァントの1人。
通訳から日ごろの生活の世話まで非常にお世話になっている。あまりにもお世話になりすぎて、
日用品の置き場所を記憶するのを忘れるほどに頼り切っている。
ガイセリック
「あれは計算できない…が、最近行動パターンが計算できるような気がしてきたよ。
歴史を紐解けば、ヴァンダル族の特徴というのは読めてくるものだね、やっぱり」
彼の現住所、左京を支配する破界の王。いつか対峙することになるだろうと計算している破壊の化身。
こういった血の気の多い存在と接することがなかったため、ある意味では貴重な存在とも見ている。
宇宙機泥 他"機械"系英霊
「嗚呼────……。君たちは、まさしく、"超えた"のか」
心から尊敬の念を表す相手。彼は信じた、いずれ機械は人を超えると。
まさしくそれそのものが、人と変わらず機械が存在する。その事実に、
彼は心からの感謝をする。
「ああ」
「やはりいるわけか」
「そうだよな。僕ならこんな最高の遊び場を無視できない」
「なのに」
・・・・・
「随分とつまらなそうじゃないか、僕のくせに」
ジョン・フォン・ノイマン〔ターミネーター〕
自分自身。正反対にして全く同一なる己の合わせ鏡たる側面。
ノイマンという英霊は、人類史の発展を促したと同時に人類史に多くの破壊を齎した。
故に彼はターミネーターとハービンジャー、全く異なる2つのクラスに完全なる適性を持つ。
破壊と発展は表裏一体。かつて発展の末に破壊された"神戸"と、破壊の上で発展し続ける"左京"。
その2つのモザイク都市に彼"ら"が同時に存在するのは、きっと偶然ではないだろう。
もはやそれは、必然ともいえる運命であった。
彼"ら"は現在互いに互いが存在することを、直感を超えた感覚で認識はしている。
だが互いに合意とも言える感覚がある。"今はまだ出会う時ではない"というシンパシーが。
自分だからこそ分かる。互いに出会えば、最後にこの世界に残るはただ一人のみであると。
簡単な話だ。+と‐が同時に存在できるはずがない。彼"ら"が出会えば唯喰らい合うのみ。
そこに善悪など無く優劣もまた存在しない。単純な、人の普遍的意識が発展を願っているか破滅に絶望しているか。
どちらの感情が優れているかに答えが出るだけの話である。
イメージカラー:透き通るかのように曇り無き蒼銀
特技:計算、暗記
好きなもの:世界史、ゲーテ
嫌いなもの:楽器演奏、体育、フェンシング
天敵:ノイマン(ターミネーター)
願い:願いは無い。僕の持てる計算能力を十全に生かせる命題さえあれば
【一人称】僕【二人称】貴方、君【三人称】○○さん
特技:計算、暗記
好きなもの:世界史、ゲーテ
嫌いなもの:楽器演奏、体育、フェンシング
天敵:ノイマン(ターミネーター)
願い:願いは無い。僕の持てる計算能力を十全に生かせる命題さえあれば
【一人称】僕【二人称】貴方、君【三人称】○○さん
自己紹介:「初めまして、ボクはノイマン。ジョン・フォン・ノイマンというものだ。
皆は悪魔の頭脳だの、火星人だのと言うけれど、僕はそう大したものじゃあない。
英霊でもないし、君の従者でもない。ただ命題に惹かれてやってきただけの計算好きさ。
だからまぁ、僕の事は気軽に、ただの"境界記録帯(ゴーストライナー)"と呼んでくれ」
戦闘開始:「うーん、殴る蹴るは苦手だけど、相手がどう動くかの計算ぐらいは手伝おうか」
スキル:「セルが教えてくれる。君がどう動くのかをね」
宝具:「"世界は数値で出来ている"────読み解こうか、その総てを。
そして解き明かそう、そのために僕は此処にいる。格子が描くは世界の縮図(セル・オートマトン・ライフメイカー)』 」
ダメージ:「いっつ……」
大ダメージ:「痛たたー……、やっぱ運動は苦手だな」
消滅:「ああ…僕にも計算できないことが、あったとはなぁ…」
勝利:「ご苦労様。僕は一足先に帰って、もう一仕事だ」
好きなこと:「やはり計算かな。ん? 他? そうだな……、世界史が好きだ。
何故かって? 先人の知恵だからだよ。賢人は歴史に学ぶ、ってね。
好きすぎて車を運転しながら読んだね! いやホントホント!」
嫌いなこと:「んー…幼いころに無理やりやらされたからか、フィッシングにはいい思い出が無い。
あと楽器を弾くのも苦手だな。楽譜に隠して数学の本を読んでいたぐらいにはね」
マイルーム:「んー……っと、あ、マスター。ちょうどよかった。ボールペン…どこにあるか知らない?
ちょっと無くしちゃったみたいで…え? ポケットにある? 嗚呼ホントだ! 助かったよ!
じゃあリモコンは何処に……え? それは手に持ってるって? 本当だ……」
放置:「暇だねぇ。そうだ、何か食べにいかないかい? 僕はかなり食べるよ。意外かい?
計算をすると糖分を使うからお腹がすくんだよ。"カロリー計算は出来ないのか"と呆れられたものだ」
会話:「ノーベル賞とかギネス世界記録だとか、僕はそういうのあまり好きじゃないんだ。なんでかって?
あれは人の為の賞だからね。火星人な僕には縁が無いのさ! ハハハハ! イッツノイマンジョーク!」
関連鯖へ:「神とはいると思うかい? 僕はいないと思ってた。でも癌になった時はさすがに神様に祈ったもんだよ。
"君が僕を天才に作ったんだろう!だから助けろ!"ってねぇ。あん時はどうかしてたけど、いやはや、
実際に目にするとやっぱり威圧されちゃうね、神様ってのは。どれだけ頭いいんだろう?」(神霊系サーヴァント)
関連鯖へ:「ん、君奇麗だね。え? いやいや違う違う、顔じゃない。顔もきれいだけれど。
それより足。奇麗な曲線を描いてい────いだだだだ! 蹴らないでください!」(???サーヴァント)
皆は悪魔の頭脳だの、火星人だのと言うけれど、僕はそう大したものじゃあない。
英霊でもないし、君の従者でもない。ただ命題に惹かれてやってきただけの計算好きさ。
だからまぁ、僕の事は気軽に、ただの"境界記録帯(ゴーストライナー)"と呼んでくれ」
戦闘開始:「うーん、殴る蹴るは苦手だけど、相手がどう動くかの計算ぐらいは手伝おうか」
スキル:「セルが教えてくれる。君がどう動くのかをね」
宝具:「"世界は数値で出来ている"────読み解こうか、その総てを。
そして解き明かそう、そのために僕は此処にいる。格子が描くは世界の縮図(セル・オートマトン・ライフメイカー)』 」
ダメージ:「いっつ……」
大ダメージ:「痛たたー……、やっぱ運動は苦手だな」
消滅:「ああ…僕にも計算できないことが、あったとはなぁ…」
勝利:「ご苦労様。僕は一足先に帰って、もう一仕事だ」
好きなこと:「やはり計算かな。ん? 他? そうだな……、世界史が好きだ。
何故かって? 先人の知恵だからだよ。賢人は歴史に学ぶ、ってね。
好きすぎて車を運転しながら読んだね! いやホントホント!」
嫌いなこと:「んー…幼いころに無理やりやらされたからか、フィッシングにはいい思い出が無い。
あと楽器を弾くのも苦手だな。楽譜に隠して数学の本を読んでいたぐらいにはね」
マイルーム:「んー……っと、あ、マスター。ちょうどよかった。ボールペン…どこにあるか知らない?
ちょっと無くしちゃったみたいで…え? ポケットにある? 嗚呼ホントだ! 助かったよ!
じゃあリモコンは何処に……え? それは手に持ってるって? 本当だ……」
放置:「暇だねぇ。そうだ、何か食べにいかないかい? 僕はかなり食べるよ。意外かい?
計算をすると糖分を使うからお腹がすくんだよ。"カロリー計算は出来ないのか"と呆れられたものだ」
会話:「ノーベル賞とかギネス世界記録だとか、僕はそういうのあまり好きじゃないんだ。なんでかって?
あれは人の為の賞だからね。火星人な僕には縁が無いのさ! ハハハハ! イッツノイマンジョーク!」
関連鯖へ:「神とはいると思うかい? 僕はいないと思ってた。でも癌になった時はさすがに神様に祈ったもんだよ。
"君が僕を天才に作ったんだろう!だから助けろ!"ってねぇ。あん時はどうかしてたけど、いやはや、
実際に目にするとやっぱり威圧されちゃうね、神様ってのは。どれだけ頭いいんだろう?」(神霊系サーヴァント)
関連鯖へ:「ん、君奇麗だね。え? いやいや違う違う、顔じゃない。顔もきれいだけれど。
それより足。奇麗な曲線を描いてい────いだだだだ! 蹴らないでください!」(???サーヴァント)
ノイマンが遺した功績は両の手で数えきれないほどあるといってもいい。
だが此度のハービンジャーの泥においては、大きく3つの功績に分けて宝具とした。
この項目ではハービンジャー:ノイマンの3つの功績を紹介していく。
だが此度のハービンジャーの泥においては、大きく3つの功績に分けて宝具とした。
この項目ではハービンジャー:ノイマンの3つの功績を紹介していく。
ノイマンと言えば、まずコンピュータの父のような扱いをされることが多い。
それはノイマン型コンピューターと呼ばれる、今のコンピューターの基礎を作ったからである。
実際に彼がいなかったら現在のコンピュータの歴史はなかったと言っていいほどに重要人物である。
しかし、実際にコンピュータと言える存在を始めて作ったと言えるのはバベッジなのもまた事実である。
これはFGOでも語られている通り、パンチカードで動く"世界で初めてプログラム可能の計算機"と言われる存在、
階差機関というものをバベッジが作り上げたからである。世界で初めてのコンピューターと言うならこちらが妥当だろう。
ではノイマンはどのようにコンピュータ技術史において功績を残したか?
そも、コンピュータという定義とは何か? というところからの話になってくる。
コンピュータと言っても昔のそれは計算機であり、基本四則演算を可能にするものがそれと定義されていた。
ここでは「プログラミングが出来、それに完全に答え、汎用性を見せる機械」をコンピュータと呼ぶこととする。
俗にチューリング完全と呼ばれるのがこれに当たる。ハービンジャーにもいるアラン・チューリングが提唱した概念である。
さてまず初めに、バベッジが理論を組み立てそして作れなかった階差機関であるが、
これはどういうものかと言うと「パンチカードで計算規則などを入力し、そしてその結果を吐き出す機械」である。
すなわちこれは「世界で初めてのプログラミング可能のコンピュータ」となる。実際バベッジの死後数十年経ってら、
実際に作ったらプログラミングが出来たので名実ともにこれは「世界で最初のコンピュータ」と言えるであろう。
そこで浮かぶ疑問は「じゃあノイマンは何した人なの?」となる。
具体的に言うならば、『コンピューターの出来る事を増やした』と言える。
バベッジの死後から数十年が経過し、時は第一次世界大戦から少し経ったあたり、
計算機というものは格段に進歩を果たし、四則演算程度ならボタンを押すだけで可能になった。
しかし、今でいう関数電卓が必要な計算はどうしても複雑なプログラミングが必要不可欠であった。
バベッジも採用したパンチカードシステムで当時は多くのプログラミングを読み込ませて機械に計算させた。
弾道の計算や爆風の計算、火薬がものを言う時代になったからそう言ったものの計算が非常に重要になってきたのだ。
さて時は第二次世界大戦前〜最中、電子回路・特に真空管などが作られ、計算も速くなっていった。
だがしかし、数式をパンチカードにして読み込ませなくてはコンピューターは複雑な計算が出来なかった。
いちいち読み込ませなくてはならないのかという疑問も浮かぶだろうが、そうはいかなかった。
当時は機械は計算"だけ"する物というのが常識であり、ものを覚える事など出来なかった。
今で言うなら100円ショップの電卓にPCと同じことをさせろと言うようなものである。
そこでノイマンは、電子回路の内部構造を組み替えて「計算領域」と併設された「記憶領域」を作り出した。
その中にプログラミングをあらかじめ入れる事で、いちいちプログラミングをせずとも計算を可能にしたというわけだ。
はっきりとわかりやすく言うならば 彼は"CPU"を作ったのだ。これは現在のコンピューターの遍くに搭載されている。
一言で纏めるならば、バベッジがコンピュータの父というのならば、ノイマンはコンピュータの"恩師"と言えるだろう。
ここまで話したが、実はこのノイマン型コンピュータはノイマンだけの功績ではない。
元々「プログラム内蔵させよう」と提案したのはジョン・モークリーとジョン・プレスパー・エッカートという人であり、
ノイマンはこの人たちに助言をして、そして報告書を作成しただけである。ただこのプログラム内臓方式のコンピューター全般が
ノイマンという男の名を冠しているので、本泥ではノイマンの功績として採用し宝具としている。
それはノイマン型コンピューターと呼ばれる、今のコンピューターの基礎を作ったからである。
実際に彼がいなかったら現在のコンピュータの歴史はなかったと言っていいほどに重要人物である。
しかし、実際にコンピュータと言える存在を始めて作ったと言えるのはバベッジなのもまた事実である。
これはFGOでも語られている通り、パンチカードで動く"世界で初めてプログラム可能の計算機"と言われる存在、
階差機関というものをバベッジが作り上げたからである。世界で初めてのコンピューターと言うならこちらが妥当だろう。
ではノイマンはどのようにコンピュータ技術史において功績を残したか?
そも、コンピュータという定義とは何か? というところからの話になってくる。
コンピュータと言っても昔のそれは計算機であり、基本四則演算を可能にするものがそれと定義されていた。
ここでは「プログラミングが出来、それに完全に答え、汎用性を見せる機械」をコンピュータと呼ぶこととする。
俗にチューリング完全と呼ばれるのがこれに当たる。ハービンジャーにもいるアラン・チューリングが提唱した概念である。
さてまず初めに、バベッジが理論を組み立てそして作れなかった階差機関であるが、
これはどういうものかと言うと「パンチカードで計算規則などを入力し、そしてその結果を吐き出す機械」である。
すなわちこれは「世界で初めてのプログラミング可能のコンピュータ」となる。実際バベッジの死後数十年経ってら、
実際に作ったらプログラミングが出来たので名実ともにこれは「世界で最初のコンピュータ」と言えるであろう。
そこで浮かぶ疑問は「じゃあノイマンは何した人なの?」となる。
具体的に言うならば、『コンピューターの出来る事を増やした』と言える。
バベッジの死後から数十年が経過し、時は第一次世界大戦から少し経ったあたり、
計算機というものは格段に進歩を果たし、四則演算程度ならボタンを押すだけで可能になった。
しかし、今でいう関数電卓が必要な計算はどうしても複雑なプログラミングが必要不可欠であった。
バベッジも採用したパンチカードシステムで当時は多くのプログラミングを読み込ませて機械に計算させた。
弾道の計算や爆風の計算、火薬がものを言う時代になったからそう言ったものの計算が非常に重要になってきたのだ。
さて時は第二次世界大戦前〜最中、電子回路・特に真空管などが作られ、計算も速くなっていった。
だがしかし、数式をパンチカードにして読み込ませなくてはコンピューターは複雑な計算が出来なかった。
いちいち読み込ませなくてはならないのかという疑問も浮かぶだろうが、そうはいかなかった。
当時は機械は計算"だけ"する物というのが常識であり、ものを覚える事など出来なかった。
今で言うなら100円ショップの電卓にPCと同じことをさせろと言うようなものである。
そこでノイマンは、電子回路の内部構造を組み替えて「計算領域」と併設された「記憶領域」を作り出した。
その中にプログラミングをあらかじめ入れる事で、いちいちプログラミングをせずとも計算を可能にしたというわけだ。
はっきりとわかりやすく言うならば 彼は"CPU"を作ったのだ。これは現在のコンピューターの遍くに搭載されている。
一言で纏めるならば、バベッジがコンピュータの父というのならば、ノイマンはコンピュータの"恩師"と言えるだろう。
ここまで話したが、実はこのノイマン型コンピュータはノイマンだけの功績ではない。
元々「プログラム内蔵させよう」と提案したのはジョン・モークリーとジョン・プレスパー・エッカートという人であり、
ノイマンはこの人たちに助言をして、そして報告書を作成しただけである。ただこのプログラム内臓方式のコンピューター全般が
ノイマンという男の名を冠しているので、本泥ではノイマンの功績として採用し宝具としている。
コンピュータを現在のコンピュータにした男ノイマンだがそれだけじゃない
コンピューターは言うならば既存の物を改良しただけともいえるが、彼がゼロから生み出した概念もある。
その中で代表的な功績と言えるのがこのセル・オートマトンだ。
正方形の格子(セル)に2〜数十の状態を与え、それらの状態を一定の条件で変化させていく。
それを数百万ほど組み合わせ、一定の配置で変化させ続けると様々な自然のシミュレーションを可能とする技術。
世界を俯瞰的に格子に分解して観察する技術こそがセル・オートマトンである。
このセル・オートマトンだが、元々はノイマンは「無限に増殖する自己複製機械?」という概念を考えていた。
しかしそれをするには無限の部品のパーツがいる。さすがの天才もそれは無理だと匙を投げた。
だがそこに、同じロスアラモス研究所に所属していた学者、スタニスワフ・ウラムが提案した。
「離散的単位の集まりで考えればどうだ?」「それだ!」
そこで格子状のパーツの集まりをイメージとして考えた。
まず手始めにノイマンはウラムと協力して、水の流体力学的な動きのシミュレーションをスタート。
見事に成功させ、当初に考えていた自己複製機械について"紙とペンと暗算だけで"証明することに成功した。
この概念は後の人工生命にも大きな影響を与え、これを元に、グレイ・グーという仮説も提唱された。
そしてこの概念は、非常に単純ながら様々な応用が利くという事が証明されていった。
「セルの状態」と「変化する条件」さえ変えればあらゆる方面でのシミュレーションが可能だからだ。
現在では生命学、物理学など様々に応用され、軍事利用として衝撃波の計算などにも用いられている。
総括すると、ノイマンはセル・オートマトンによって「自然を数値に表す」方法を開拓したと言えるだろう。
コンピューターは言うならば既存の物を改良しただけともいえるが、彼がゼロから生み出した概念もある。
その中で代表的な功績と言えるのがこのセル・オートマトンだ。
正方形の格子(セル)に2〜数十の状態を与え、それらの状態を一定の条件で変化させていく。
それを数百万ほど組み合わせ、一定の配置で変化させ続けると様々な自然のシミュレーションを可能とする技術。
世界を俯瞰的に格子に分解して観察する技術こそがセル・オートマトンである。
このセル・オートマトンだが、元々はノイマンは「無限に増殖する自己複製機械?」という概念を考えていた。
しかしそれをするには無限の部品のパーツがいる。さすがの天才もそれは無理だと匙を投げた。
だがそこに、同じロスアラモス研究所に所属していた学者、スタニスワフ・ウラムが提案した。
「離散的単位の集まりで考えればどうだ?」「それだ!」
そこで格子状のパーツの集まりをイメージとして考えた。
まず手始めにノイマンはウラムと協力して、水の流体力学的な動きのシミュレーションをスタート。
見事に成功させ、当初に考えていた自己複製機械について"紙とペンと暗算だけで"証明することに成功した。
この概念は後の人工生命にも大きな影響を与え、これを元に、グレイ・グーという仮説も提唱された。
そしてこの概念は、非常に単純ながら様々な応用が利くという事が証明されていった。
「セルの状態」と「変化する条件」さえ変えればあらゆる方面でのシミュレーションが可能だからだ。
現在では生命学、物理学など様々に応用され、軍事利用として衝撃波の計算などにも用いられている。
総括すると、ノイマンはセル・オートマトンによって「自然を数値に表す」方法を開拓したと言えるだろう。
セル・オートマトンやノイマン型コンピューターは名前だけ聞くと少しイメージが湧くかもしれないが、
ゲーム理論についてはかなりイメージがぼんやりとした物になる人も多いだろう。具体的に言語化するならば、
「社会や自然界における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問」であり、
分かりやすく言うのならば「人の動きなどを数学で表す学問」である。
元々の開拓者はゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツという数学者。
彼は運が絡まない、互いの実力だけが勝負の要になるチェスをサイコロゲームと同じように数式化しようとしたが失敗した。
サイコロゲームならば確率だけで数式化が可能であるが、チェスの場合は最適解をそれぞれ計算し合うため非常に膨大な計算を必要とした。
時は移り、神の見えざる手でおなじみのアダム・スミスはこういった「社会とは、非常に精密なチェス盤である」と。
これら2つから、社会や人間の群衆の動きを数式化出来るはずとは、以前から数学者の間では囁かれていた。
時は移り変わり20世紀。元々ノイマンは運が絡まないゲームを数式化しようと論文を書いていた。
「社会的ゲームの理論について」という論文で、この時点で彼はミニマックス理論という概念を考案していた。
ミニマックス理論とは、互いに出せる全ての手を読み、それに対する相手の手を読み、その結果自分がどれほどの益/不利益を得るか…
を想定し尽くしたうえで、自分にとっての最適解を計算するという理論である。これは現在の人工知能の最もポピュラーな理論である。
これを思いついてノイマンは「これって社会で人間が自分の利益になるような行動を選ぶのと同じでは?」と気づいた。
同時期、経済学者オスカー・モルゲンシュテルンは悩んでいた。
当時の経済学は「社会に影響を与えない"死んだ"変数しか計算できない」と。
要は、社会に影響を与える生きた変数の動きを予測する方法が当時存在しなかったのだ。
何故なら社会に生きる人間たちは、どのように行動するかを予測立てることができなかったからだ。
しかしちょうどそこに、ナチスに追われて近くに引っ越してきたノイマンと出会ったのだ。
2人はすぐに意気投合した。
どれくらいかって言うと朝食を食ってそのまま夕食を食う時間になるまで一緒に論文を書いていた。
最初オスカーの論文に「短過ぎでは?」と言ってたノイマンだが追記に追記が重なって100ページを超えた。
だがしかし、その論文は経済学を変えた。人の行動を、社会を数値として計算するという手法は瞬く間に世界中に広がった。
現在ではミニマックス定理は人工知能分野で、ゲーム理論は社会学、経済学、果ては軍事シミュレーションに至るまで、
人間が影響するあらゆる分野で活用されている。総括すると ノイマンは人間社会すらも数式に変換したのだ。
ゲーム理論についてはかなりイメージがぼんやりとした物になる人も多いだろう。具体的に言語化するならば、
「社会や自然界における複数主体が関わる意思決定の問題や行動の相互依存的状況を数学的なモデルを用いて研究する学問」であり、
分かりやすく言うのならば「人の動きなどを数学で表す学問」である。
元々の開拓者はゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツという数学者。
彼は運が絡まない、互いの実力だけが勝負の要になるチェスをサイコロゲームと同じように数式化しようとしたが失敗した。
サイコロゲームならば確率だけで数式化が可能であるが、チェスの場合は最適解をそれぞれ計算し合うため非常に膨大な計算を必要とした。
時は移り、神の見えざる手でおなじみのアダム・スミスはこういった「社会とは、非常に精密なチェス盤である」と。
これら2つから、社会や人間の群衆の動きを数式化出来るはずとは、以前から数学者の間では囁かれていた。
時は移り変わり20世紀。元々ノイマンは運が絡まないゲームを数式化しようと論文を書いていた。
「社会的ゲームの理論について」という論文で、この時点で彼はミニマックス理論という概念を考案していた。
ミニマックス理論とは、互いに出せる全ての手を読み、それに対する相手の手を読み、その結果自分がどれほどの益/不利益を得るか…
を想定し尽くしたうえで、自分にとっての最適解を計算するという理論である。これは現在の人工知能の最もポピュラーな理論である。
これを思いついてノイマンは「これって社会で人間が自分の利益になるような行動を選ぶのと同じでは?」と気づいた。
同時期、経済学者オスカー・モルゲンシュテルンは悩んでいた。
当時の経済学は「社会に影響を与えない"死んだ"変数しか計算できない」と。
要は、社会に影響を与える生きた変数の動きを予測する方法が当時存在しなかったのだ。
何故なら社会に生きる人間たちは、どのように行動するかを予測立てることができなかったからだ。
しかしちょうどそこに、ナチスに追われて近くに引っ越してきたノイマンと出会ったのだ。
2人はすぐに意気投合した。
どれくらいかって言うと朝食を食ってそのまま夕食を食う時間になるまで一緒に論文を書いていた。
最初オスカーの論文に「短過ぎでは?」と言ってたノイマンだが追記に追記が重なって100ページを超えた。
だがしかし、その論文は経済学を変えた。人の行動を、社会を数値として計算するという手法は瞬く間に世界中に広がった。
現在ではミニマックス定理は人工知能分野で、ゲーム理論は社会学、経済学、果ては軍事シミュレーションに至るまで、
人間が影響するあらゆる分野で活用されている。総括すると ノイマンは人間社会すらも数式に変換したのだ。
生前の逸話まとめ(個人的なSS、怪文書用)
〜頭おかしい偉業から人間味溢れるエピソードまで〜*2
・幼いころは電話帳を開いて、一目見て、電話番号の合計を計算する遊びをしていた
・幼いころからラテン語とギリシャ語が話せた。ついでに父親と古典ギリシャ語でジョークを言えた。
・幼いころはピアノとかをやらされてはいたが、隠れて計算書を読んでいた
・ギムナジウム*3ではほぼ全ての教科で最高評価を貰っていた。
………のだが、習字・体育・音楽の成績は落第すれすれの「可」だったとかなんとか…
・学生時代は割と友人らに好かれようと努力したこともあったらしい
・「爵位をつけているとキザったらしいからやめよう」と、家族全員でドイツからアメリカに移った時は、
家族はみんな姓を「フォン」を削ってただの「ノイマン」にしたり「フォンノイマン」と一語にする中、
彼一人だけは断固として爵位を持ち続け「ジョン・フォン・ノイマン」を名乗り続けた。
・『世界史』やゲーテの小説を一字一句間違えず暗唱できるレベルで読み込むなど読書家だった。
車を運転しながら読書することもあった。それで事故らないのも凄いと思う
・ブタペスト大学、スイス工科大学、ベルリン大学同時に在籍して全部で博士号を取った
・プリンストン大学で教鞭をとる数学者が3ヶ月の苦心の末に数式に答えを出した。
嬉しすぎてノイマンに伝えようと数語交わしたら「あー、言いたい事ってこういう事?」と答えを出した
・自分が開発に携わったEDVACコンピューターに計算勝負で勝った。
この時の名言こそ有名な「俺の次に頭の良いやつが出来た」*4
・ゲーデルが第一不完全性定理を証明して数学基礎論を確立させた。
ノイマンの方はと言うと独学で似たような事をしていてゲーデルの理論の孔を埋めるように第二不完全性定理を証明した。
(2人は特に打ち合わせなどをしていない。強いて言えば第一の方の発表が早く、それをノイマンが読んで「同じだなこれ…」となった)
・アインシュタインやハイゼンベルクなどなど、座に刻まれる20世紀の天才英霊達は、
全員が口をそろえて「自分たちの中で一番の天才はノイマンだ」と言っていた。*5
・上で言うアインシュタインと、そしてゲーデルは非常にリスペクトしていた。
・生前では割とタカ派だったらしく京都に原爆落そうぜと凄い勢いで進言していた。
ソ連に先制攻撃するべきだとも主張し、明日爆撃しようと言ったら、なぜ今日爆撃しないのかと言い、
今日の5時にと言ったら、なぜ1時にしないのかと言ったと伝えられている。*6
・ナッシュ均衡*7を考え出したジョン・ナッシュに対し「いやただの不動点定理の応用じゃん?」と言ってのけた
・深い思考に入るときに部屋の隅へ行き壁と壁の継ぎ目を凝視するクセがあった
(この逸話をパカってティンダロスの猟犬と絡めたフォーリナーも行けそうだなとは考えた)
・意外に思われるかもだが、極端な暴食家だった。「計算は出来るのにカロリーは計算できない」と評された。
・計算以外はまるでダメで、食器の位置とか人の名前とか覚えるのは非常に苦手だったらしい
・基本自分より頭が悪い人とは話さなかったらしい。が、自分と対等以上の人とは凄まじく仲が良かったとかなんとか
ゲーム理論を一緒に考えたオスカー・モルゲンシュテルンとは、朝食をカフェで共に食べて、夕食の時間になるまでずっと話し合ってたらしい
・戦争になって「空爆とか天気が影響大きすぎて難しいよ〜」となったので「じゃあ予測するか」と提案してマジで出来た。
これが現在の天気予報と気象学の草分けである。衝撃波という概念を作ったのもこの人と言える
・ノーベル賞を受賞することはなかったが、彼が発案したゲーム理論は多くのノーベル賞受賞者を生んだ。
「ノイマンがノーベル賞を受賞できなかったのは、受賞資格に"人間であること"とあったからだろう」というジョークが作られた。
・水爆の効率概算のためにフェルミは大型計算尺で、ファインマンは卓上計算機で、
ノイマンは天井を向いて暗算したが、ノイマンが最も速く正確な値を出した。
・高性能すぎて自分は神に選ばれているんじゃないかと考えていた。
そのため癌になったのは非常にショックで寝込んだらしい。
・だが基本は無神論者だったと言われている。
しかし死が間近になると、一度目の結婚時に改宗したカトリック教会の司祭と話すことを望んだ。
・末期は単純な四則演算ができないほどに癌が進行していたらしい。
それでも彼の入院中は国防長官、副長官、陸海軍の長官や参謀長など多数の見舞いが相次いだ。
・下品なジョークを好み、女性の脚をしつこく眺めるのが好きであったとあるけどホントか…?イメージ会わないんだけど…
〜頭おかしい偉業から人間味溢れるエピソードまで〜*2
・幼いころは電話帳を開いて、一目見て、電話番号の合計を計算する遊びをしていた
・幼いころからラテン語とギリシャ語が話せた。ついでに父親と古典ギリシャ語でジョークを言えた。
・幼いころはピアノとかをやらされてはいたが、隠れて計算書を読んでいた
・ギムナジウム*3ではほぼ全ての教科で最高評価を貰っていた。
………のだが、習字・体育・音楽の成績は落第すれすれの「可」だったとかなんとか…
・学生時代は割と友人らに好かれようと努力したこともあったらしい
・「爵位をつけているとキザったらしいからやめよう」と、家族全員でドイツからアメリカに移った時は、
家族はみんな姓を「フォン」を削ってただの「ノイマン」にしたり「フォンノイマン」と一語にする中、
彼一人だけは断固として爵位を持ち続け「ジョン・フォン・ノイマン」を名乗り続けた。
・『世界史』やゲーテの小説を一字一句間違えず暗唱できるレベルで読み込むなど読書家だった。
車を運転しながら読書することもあった。それで事故らないのも凄いと思う
・ブタペスト大学、スイス工科大学、ベルリン大学同時に在籍して全部で博士号を取った
・プリンストン大学で教鞭をとる数学者が3ヶ月の苦心の末に数式に答えを出した。
嬉しすぎてノイマンに伝えようと数語交わしたら「あー、言いたい事ってこういう事?」と答えを出した
・自分が開発に携わったEDVACコンピューターに計算勝負で勝った。
この時の名言こそ有名な「俺の次に頭の良いやつが出来た」*4
・ゲーデルが第一不完全性定理を証明して数学基礎論を確立させた。
ノイマンの方はと言うと独学で似たような事をしていてゲーデルの理論の孔を埋めるように第二不完全性定理を証明した。
(2人は特に打ち合わせなどをしていない。強いて言えば第一の方の発表が早く、それをノイマンが読んで「同じだなこれ…」となった)
・アインシュタインやハイゼンベルクなどなど、座に刻まれる20世紀の天才英霊達は、
全員が口をそろえて「自分たちの中で一番の天才はノイマンだ」と言っていた。*5
・上で言うアインシュタインと、そしてゲーデルは非常にリスペクトしていた。
・生前では割とタカ派だったらしく京都に原爆落そうぜと凄い勢いで進言していた。
ソ連に先制攻撃するべきだとも主張し、明日爆撃しようと言ったら、なぜ今日爆撃しないのかと言い、
今日の5時にと言ったら、なぜ1時にしないのかと言ったと伝えられている。*6
・ナッシュ均衡*7を考え出したジョン・ナッシュに対し「いやただの不動点定理の応用じゃん?」と言ってのけた
・深い思考に入るときに部屋の隅へ行き壁と壁の継ぎ目を凝視するクセがあった
(この逸話をパカってティンダロスの猟犬と絡めたフォーリナーも行けそうだなとは考えた)
・意外に思われるかもだが、極端な暴食家だった。「計算は出来るのにカロリーは計算できない」と評された。
・計算以外はまるでダメで、食器の位置とか人の名前とか覚えるのは非常に苦手だったらしい
・基本自分より頭が悪い人とは話さなかったらしい。が、自分と対等以上の人とは凄まじく仲が良かったとかなんとか
ゲーム理論を一緒に考えたオスカー・モルゲンシュテルンとは、朝食をカフェで共に食べて、夕食の時間になるまでずっと話し合ってたらしい
・戦争になって「空爆とか天気が影響大きすぎて難しいよ〜」となったので「じゃあ予測するか」と提案してマジで出来た。
これが現在の天気予報と気象学の草分けである。衝撃波という概念を作ったのもこの人と言える
・ノーベル賞を受賞することはなかったが、彼が発案したゲーム理論は多くのノーベル賞受賞者を生んだ。
「ノイマンがノーベル賞を受賞できなかったのは、受賞資格に"人間であること"とあったからだろう」というジョークが作られた。
・水爆の効率概算のためにフェルミは大型計算尺で、ファインマンは卓上計算機で、
ノイマンは天井を向いて暗算したが、ノイマンが最も速く正確な値を出した。
・高性能すぎて自分は神に選ばれているんじゃないかと考えていた。
そのため癌になったのは非常にショックで寝込んだらしい。
・だが基本は無神論者だったと言われている。
しかし死が間近になると、一度目の結婚時に改宗したカトリック教会の司祭と話すことを望んだ。
・末期は単純な四則演算ができないほどに癌が進行していたらしい。
それでも彼の入院中は国防長官、副長官、陸海軍の長官や参謀長など多数の見舞いが相次いだ。
・下品なジョークを好み、女性の脚をしつこく眺めるのが好きであったとあるけどホントか…?イメージ会わないんだけど…
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