ImgCell-Automaton。 ここはimgにおけるいわゆる「僕鯖wiki」です。 オランダ&ネバダの座と並行して数多の泥鯖を、そして泥鱒をも記録し続けます。

「嘆けとて月やは物を思はする、かこち顔なるわが涙かな―――――」


基本情報

【元ネタ】史実、『西行物語』、『雨月物語』
【CLASS】キャスター
【マスター】
【真名】西行
【異名・別名・表記揺れ】西行法師、円位法師、佐藤義清、“西行の■”
【性別】女性
【身長・体重】135cm・30kg
【肌色】色白 【髪色】薄墨の桜色/鮮やかな桜色 【瞳色】深い桜色
【スリーサイズ】
【外見・容姿】桜の意匠が散りばめられた僧衣を引きずり、枝の髪飾りを身に着けた幼女
【地域】日本
【年代】平安時代末期
【属性】秩序・中庸
【天地人属性】人
【ステータス】筋力:D 耐久:D 敏捷:C 魔力:B 幸運:B 宝具:A

◆完全フリー素材◆

この泥はどなたでも自由に加筆・修正・追記していただいて構いません。
性能を変えたり解説を正しくしたり因縁欄を更新したりなど、ご自由にどうぞ。
全体的にまるっと書き換えてしまっても全然大丈夫です!

【クラス別スキル】

陣地作成:C

 自らに有利な陣地を作り上げる。その形は、いわゆる「庵」に準ずる。
 工房としての性能は持たないが、心を落ち着かせて周囲の自然に目を向けるほどの精神的な余裕が得られる。

道具作成:B

 後述するスキルによるランク。
 心を持たず、所有者の指示に従って動く「死体」を召喚し操ることが出来る。

【保有スキル】

幽玄:B

 日本武芸に於ける根底の心理。趣深く高尚で、幽雅なる在りよう。
 形として明確に有らず、概念のみで成り立つ甚深な様。それは見る者の心を写す明鏡の如く。
 自己の境界を薄め、その存在自体を虚ろなものとする……これは一例に過ぎず、このスキルを明確に説明することは難しい。

反魂(偽):B

 死者の魂を呼び戻し、蘇らせるとされた東洋魔術での秘術。
 媒介は骨、伴って香を焚けば死人は蘇り、魂を取り戻すという降霊の技。
 伝説の中で西行は反魂を試みるも、失敗して人未満の「器」だけが蘇ってしまったという。

生得の歌人:A

 歌仙の詩歌と同種のスキル。他者の心や運命に作用する和歌を作成し、詠む能力。
 直接的な精神の干渉、いわゆる呪歌ではなく、人の心を落ち着かせ自然な状態へ戻すもの。
 花は咲き、鳥は歌い、風は薫り、月が輝く。歌仙であらずとも歌壇に多大な影響を残し、新たな風を吹かせた。
 『新古今和歌集』には最も多くの歌が選ばれており、まさに当代を代表する歌人であると言える。

【宝具】

雨月物語・白峯暁よしやきみ、むかしのたまのゆかとても

ランク:B 種別:対怨宝具 レンジ:1-60 最大捕捉:1人
 恨みを抱く者、心に蔓延る怨念を反転させ、成仏させる「僧」としての宝具。
 生前がどのような人物であったとしても、死後は皆平等であり、安らかに眠るべきである……と歌い、昂ぶる気持ちを「萎え」させる。
 菅原道真に並ぶ大怨霊、崇徳天皇の御霊を鎮め、成仏させてみせた彼の達観した悟りの具現。故に種別は「対怨念宝具」である。
 恨みの対象が大規模で、範囲が広いほどに効力を増す。例えば「国全体」に恨みを置いていたり、「一族全体」に恨みを置いていたり等。
 個人では成し得ない物事で、その恨みが復讐というよりも逆恨み、負け惜しみに近いほど、彼の「説得」が強く効いてしまうのである。
 つまるところ、歌を要約すれば「どうせ無理な怨念抱いて苦しみ続けるより忘れて気持ちよく眠りませんか?」ということ。
 一見すると火に油を注いでいるようにも思えるが……ドストレートに、しかし幽玄な歌にして伝えられれば、どうにも納得してしまうのだ。
 勿論その怨念を根本から取り除くことは出来ず、霊格自体に影響を及ぼすことはない。
 
 逆に明確な個人に対する恨み、個々人での関係が原因で産まれた怨恨には効果を発揮しづらく、説得も通じにくい。
 そもそも個人同士の揉め事に首を突っ込むのは性に合わない、ということで歌うことすらしない。

西行物語・墨染桜はるやあやかし、すみぞめのさくら

ランク:B 種別:対心宝具 レンジ:1-50 最大捕捉:100人
 揺れ動く感情ではなく、落ち着き静まり返った心象を描き出す固有結界。
 森閑なる木々、舞い落ちる花びら。木漏れ日に鳥は鳴き、吹き抜ける一迅に風薫る。
 戦闘とは無縁の、美しき自然を周囲に展開することで対象の感情を沈静化させ、戦いへの感情を掻き消してしまう。
 今此処にある自然。目の前に広がる風景に心を寄せ、僅かにでも剣を下ろしてしまったのなら……そこで戦闘は終了する。
 彼が多く歌を載せた『新古今和歌集』に於ける理念……幽玄の在り方。そして自然体にあり、今をこそ重んじる心の有り様。
 舞い落ちる桜の、僅かに色あせた薄墨の花びらに気がつくほど、自然へと心を寄せる。それこそがこの宝具の目指す所。

 とあるキラキラのアーチャーによれば、別名は「チルアウトエンジン・フルブレーク」。
 精神へのアプローチであるという点は同じだが、抱かせる感情は真逆。心を強く動かすことで戦意を失わせるか、心を静まらせるかの違いである。
 とはいえ同質の宝具ではあり、2つの宝具が同時に発動された場合、間に挟まれた者は感情の恐ろしい上下に耐えきれず精神が摩耗してしまう。

【解説】

平安時代末期、また鎌倉時代初期の僧侶、歌人。
俗名は佐藤義清であり、鳥羽上皇に仕えた北面の武士の一員でもあった。
武芸に秀で、特に流鏑馬の腕ではかの源頼朝すらも教えを請うた程であったとされる。
また先祖にはかの平将門を討ち取った大英雄、藤原秀郷がおり、生まれながらにして将来を約束された血筋を持っていた。

が―――23歳の時、その地位や家族すらもかなぐり捨てて出家。
仏道を選んだ理由には諸説あるが、親しい友人を亡くした事で無常を悟ったとも、恋に破れ全てを投げ出したためともされる。
何れにせよ、彼の出家への思いは強固なもので、父を止めるべく縋り付いた娘を縁側から叩き落としてまで遁世を選ぶ。
『世を捨つる人はまことに捨つるかは 捨てぬ人をぞ捨つるとはいふ』……そうして彼は、深い山の奥へと姿を隠す。
何処かの寺に入るのではなく、ただ単身にて庵を結び、己と向き合う。その在り方もまた唯一無二であり、特異なものであった。

『花に染む心のいかで残りけん 捨て果ててきと思ふわが身に』。
僧侶となっても煩悩を捨て去ることが出来ず、吉野にて咲く10万本の桜に心を奪われた。
完全に俗世から離れるのではなく、身近な自然に寄り添って居たからこそ、この西行という歌人は産まれたのだろう。

長きに渡る旅路の末、世の戦乱も他所に歌を詠み続けた。
その中で、死して大怨霊と化したという上皇の御霊を鎮めるべく四国を訪問。
『よしや君昔の玉の床とても かからむ後は何にかはせん』。白峯陵にてこう綴り、その怨恨を取り去ってみせた。

源平の乱にて揺れ動く中、絶え間なく続く争いや死にゆく若者に思いを馳せて
『死出の山越ゆる絶え間はあらじかし 亡くなる人の数続きつつ』。そう歌を残していた。

やがて70を迎えようかというある日、奥州にて西行はかの源頼朝と出会う。
頼朝は音に聞こえし歌人、西行と出会えたことにいたく喜び、館に招いて歌道や流鏑馬について問いかけた。
すると西行は、歌というものは自然を見て感動したという事を三十一字の中で表すだけだと告げ、流鏑馬についてははぐらかしてみせる。
とはいえ、彼の好意を無下にする訳にも行かず己の技術をあるがままに話すと、頼朝は書紀にそれを書き留めるよう指示。
流鏑馬の極意を学んだ頼朝は、翌年より祭りを開催。この祭りはいま現在にまで続いている。
話は終夜続き、別れを惜しむ頼朝に引き止められながらも奥州を出発。別れ際に渡された土産も、近くの子供にあげてしまった。

そうして西行は京都高尾へ戻り、この地にてその生涯を終えることとなる。
花が咲き誇る春、満開の桜の下にて。2月16日――――奇しくも釈迦の命日の一日後に、彼は“浄土西行”へと旅立った。


『願はくは花のもとにて春死なむ その如月の望月の頃』

―――どうか、私が逝くときは。咲き誇る花の下、釈迦の命日でありますように。


悟りを目指し、けれども煩悩を捨てきれず、美しき花鳥風月に心を奪われ歌を残した。
技術や理論で凝るのではなく、ただ自然のあるがままに言葉を綴った彼の句は、素朴でありながら趣深い。
宮廷ではなく人里離れた山の中にて歌を残し、静かに在る森の如く。動乱に心乱されること無く己を貫いた。
歌仙とは呼ばれずとも、平安の世を生き抜いた大歌人――――その生涯は、後の歌人に多大なる影響を残したほど。

名を西行法師。あるがままに生き、あるがままに逝った一人の歌人。

【人物・性格】

丁寧な物腰で他人を敬うことの出来る子……と思わせて、どことなく飄々かつ淡々とした性格。
誰かに依存することもなく、従うこともない。風の赴くまま“自然”に生き、日々遍く物事に心を動かすチルマスター。
良く言えば物事に素直で物怖じしない性格、悪く言えば歯に衣を着せずバッサリ言い捨てる無邪気なクソガ……子供。
今風のさとり世代でもあるようで、喜怒哀楽があまり激しい方ではなく、感情を表に出すことはあまりない。
無論、感受性は豊かで自然や美しいものに心を動かされることはあれど、それで声を荒げるようなことはまず無い。
目にした景色を心に留めて、無言でたぷたぷとスマホにしたためる現代っ子。これも科学の発展があってこそ。

それは同時に、自分の感情を表に出して吐露することが苦手ということでもある。
故に、自分の感情が上手く伝わらない時……無言で抱きついて離れなかったり、裾をずっと握って付きまとうなどの行動に出ることがある。
己の感情を上手く制御できず、矛盾に悩みながらも思いを出力する。子供らしく人間らしい、文字通りに「自然」な性格の持ち主。


イメージカラー:墨染の桜
特技:チルアウト
好きなもの:自然、心を奪われるような和歌
嫌いなもの:理屈や理論、馴れ馴れしい人
天敵:
願い:受肉(現代の日本を旅してみたい)

FGO性能


セリフ集


【一人称】私 【二人称】あなた、○○さん 【三人称】あの人、彼/彼女

【因縁キャラ】

俵藤太(原作):先祖
 藤原北家秀郷流の流れをくむ西行は、百足退治で知られる俵藤太を祖先に持つ。
 竹を割ったような、あっさりとした人となりを好いており、武人としても尊敬を抱く誇り高いご先祖さま。

紫式部(原作):顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。うちに秘めたる心根を称賛するも、歌の良さはあんまりわからない。

清少納言(原作):顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。何もかもが間逆だが、一緒に居て楽しいので嫌いではない。彼女からは一方的に「チルたん」と呼ばれている。


崇徳上皇:友人
 荒ぶる彼の御霊を鎮め、浄土に導いた。復讐者として呼ばれる彼はまさしくあの日、白峯にて問答を行った怨霊そのものであり、苦笑い。
 「すーたんはさぁ……そういうとこですよ。まぁこうしてお互い呼び出されるということは何か理由があるんでしょうし?もう一度この西行さんとおうたバトルでもしましょうか」
 「…………わたしのこと、“西行”って呼ぶということは……そーですか、気づいてましたか。まーお父様にはまだまだ及びませんからね……いつかあなたがまた、私を“圓位”と呼ぶその日まで。あなたに歌を送り続けますよ」

平清盛:同僚
 北面の武士として仕えていた頃の同期。なにげに同い年。だが恐らくあっちから見れば「同僚がなんか知らない幼女になってる」状態。
 「遂にここまで来ましたか。まあその節は前々からありましたし、驚きはないですけどね。怨霊でもなし、ほうっておいてもいいでしょう。あ、歌とか聞いていきますか?」

紀貫之:顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。こう見えて新しいことは大好きなので、youtuberという新たな道を征く彼を(密かに)応援している。
 「そう言えばバ美肉みたいな事をしてた人が前に居たなと思ってたら本人で笑っちゃいました。でもまあ、それが“自然”に振る舞うということなら良いと思いますよ」

小野小町:顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。ちょっと苦手。彼女のように「己」を抑え、理を以て振る舞う人物は天敵に近い。
 「あー……パスです。リムーブです。勝ち目のない戦いには、西行たんは挑みません。宮廷で歌を嗜む才女と山に引き篭もって自然ばっか歌う男とじゃ、勝負の土俵が違いすぎますし」

清少納言:顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。もうひとりの彼女と同じく、比較的気心の知れた相手。打てば響くタイプなのでからかいがいのある、数少ない「友人」。
 「諾子さん諾子さん、また一緒におうたバトル*2しましょう。今回のお題はあの満開の桜でどうですか?99勝99敗、今日こそ勝って大台の100勝目を迎えてみせます」

和泉式部:顔見知り
 英霊の座で知り合った歌人。彼女に対して投げかける言葉はない。それは――――自分では、到底及ばぬ人生を辿った者であるため。
 「いい日ですね、今日は。月は咲き誇り……風は歌い……けれど、こんな日なのに彼女はずっと……涙の業火に焼かれるしか無い……」

在原業平:顔見知り
 苦笑い。
 「現代に染まりすぎるのも考えものですね。歌はいいのに、どうしてこうなったんでしょう」

【コメント】

チルたんぽっぽー




























『春ごとの花に心をなぐさめて 六十あまりの年を経にける』。


お父様が、命を懸けてくれたこのチャンス。

もう二度と……失うわけにはいかないんですよ。





反魂桜はんごんざくら

ランク:EX 種別:対生宝具 レンジ:- 最大捕捉:1人
 「死者の完全なる復活」。それは反魂の完全なる形、黄泉より咲かす墨染の桜。
 自らの身体を媒介として他者を蘇らせる。それは「魂」自体を塗り替える禁忌であり、霊格すらも覆す。
 故にこそ、彼女の真名は西行改め「西行の娘」。彼は己の娘こそを一番に案じ、己の魂を捧げてまで英霊に昇華させたのだ。

 本来、死者を完全な状態で蘇らせるというのは禁忌に等しく、聖杯すらもリソースがなければ成し得ない奇跡である。
 彼は己の身体を、霊基を、霊格を、霊核を……その存在全てを費やした。そしてその全てを、娘である彼女を「呼び寄せる」事に用いた。
 血の繋がりがあるからこそ魂は降臨し、それは“反魂”として成る。骸より咲き誇る薄墨の桜、黄泉帰る富士見の娘。
 何故?何故彼は、一度見捨てた娘を蘇らせたのだ?既に物言わぬ塵となり、花を咲かすのみの“父”に寄りかかり思い耽る。
 彼の記録は結びついている。だがその記憶までは持ち越していない。彼が何を思い、蘇らせるに至ったのか……その決断までは。

 けれど、彼女はその解明を目的としない。
 そも“別人”である父の思いを読み解くなど、およそ不可能な事なのだから。
 ……だから。いつか彼女が、心から誰かを『蘇らせたい』と思うまで。その身を捧げてまで蘇らせたい誰かと出会う、その瞬間にこそ。

 彼女は初めて……「答え」に辿り着くことが出来るのだ。

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