最終更新:ID:gHPOVXcT4Q 2021年05月06日(木) 17:53:26履歴
「我々は、世界を壊している。」
ターミネーター。終わらせる者、破壊者のクラス。
培われた文明、時代、概念を崩壊させ、完膚なきまでに“終わらせた”者へと与えられるクラス。
それは征服による帝国の破壊であったり、革命による文化の上書きであったり、発明による旧文明の一新であったり―――――。
形は問わず、既存のモノを凋落の運命へ導いた者へ与えられるクラスであり、性質としては反英霊に属する。
真っ当な召喚で呼び出されることはまず無く、聖杯のような媒体由来ではまず当てはめられない。
彼らが呼び出されるのは戦争や守護、人類の救済といった華々しい目的の為ではなく……『破壊』、ただその一点を目的として存在する。
意義の無い戦争。世界を破滅に導く組織。均衡を揺るがしうる装置。人の理に背く文明。それらを秘密裏に『終わらせる』為に遣わされる。
抑止力が定めた破壊機構。手に負えぬ事態、或いは手を下す価値もない物事の対処を担う、誉れなき『掃除屋』達。
名も無い抑止の守護者達と異なる部分は、対応する規模の大きさ――――ターミネーターはその枠組自体、関わった者全てを滅ぼすということ。
形は問わない。物理的な侵掠でも、成長による破綻でも、文化の一新でも構わない。彼らはただ偏に、あらゆるものを『終わらせる』。
人類の先達者。未知を切り開き文明を築き上げた『ハービンジャー』とは真逆のクラス。
人類の破壊者。未知を閉ざし文明を終わらせる―――――それが彼ら『ターミネーター』である。
文明を破壊し、培われてきた概念を終わらせた所業を持つ者に与えられるスキル。
信仰、文化、それらに準ずる価値観を無へと帰し、塗り替える……或いは完全に“破壊”する。
そこに対象への理解など無く、慈悲などもありはしない。純粋な破壊の意思、全てを終わらせるという決断だけが存在する。
名誉や功績とは真逆のスキル。このスキルを所有する者は、多くの亡骸と文明の残骸の上に立つ“反英霊”である。
個人としての夢、目的、願いが失われ、代わりに目的遂行のための“補正”を獲得。また、単独で存在を維持するというスキルも得られる。
言ってしまえば『英霊を破壊のための機構』へと貶めるスキルであり、通常の聖杯戦争、英霊召喚では使用されないし当て嵌められない。
信仰、文化、それらに準ずる価値観を無へと帰し、塗り替える……或いは完全に“破壊”する。
そこに対象への理解など無く、慈悲などもありはしない。純粋な破壊の意思、全てを終わらせるという決断だけが存在する。
名誉や功績とは真逆のスキル。このスキルを所有する者は、多くの亡骸と文明の残骸の上に立つ“反英霊”である。
個人としての夢、目的、願いが失われ、代わりに目的遂行のための“補正”を獲得。また、単独で存在を維持するというスキルも得られる。
言ってしまえば『英霊を破壊のための機構』へと貶めるスキルであり、通常の聖杯戦争、英霊召喚では使用されないし当て嵌められない。
対象に及ぼす影響力。ステータスやスキル、宝具などを参照し、形として算出される「破壊の規模」。
高ければ高いほど迅速に、かつ大規模な破壊を行うことが出来るが、代わりに人間としての理性や判断力は失われていく。
ターミネーターという機構のスペックを評するスキルであり、狂化と似て「理性を失わせることでパラメータをアップさせる」類のスキルである。
Eランクであれば通常の英霊と変わらず意思疎通を図れるが、Bランクともなれば言葉すらも理解しない。Aランク以上は完全な“機械”と化し、目的を達成する為だけに力を振るう。
同時に「元の英雄像」からどれだけかけ離れているか、英霊そのものからどれだけ変質しているかを表すスキルでもあり
誉れ高く、誇りある英雄であればあるほど、反転し『破壊者』へ落ちた際の反動は大きくなっていく。
つまるところ、このスキルは本人の破壊性を表すと同時に―――――どれだけ“破壊されているか”をも示すスキルなのである。
高ければ高いほど迅速に、かつ大規模な破壊を行うことが出来るが、代わりに人間としての理性や判断力は失われていく。
ターミネーターという機構のスペックを評するスキルであり、狂化と似て「理性を失わせることでパラメータをアップさせる」類のスキルである。
Eランクであれば通常の英霊と変わらず意思疎通を図れるが、Bランクともなれば言葉すらも理解しない。Aランク以上は完全な“機械”と化し、目的を達成する為だけに力を振るう。
同時に「元の英雄像」からどれだけかけ離れているか、英霊そのものからどれだけ変質しているかを表すスキルでもあり
誉れ高く、誇りある英雄であればあるほど、反転し『破壊者』へ落ちた際の反動は大きくなっていく。
つまるところ、このスキルは本人の破壊性を表すと同時に―――――どれだけ“破壊されているか”をも示すスキルなのである。
ターミネーターの該当者は、大きく分けて三種類存在する。
一つは「文明の破壊者」。人文を終わらせる者。
築かれた文明、国家として成立している既存文化の破壊。
侵略者、征服者と呼ばれる者達も該当し、国家自体の「破壊」のみならず、支配権の獲得による文明の「上書き」でも該当しうる。
より高度な「ターミネーター」となるには、その略奪の完全性……如何に「一方的に」「跡形も残さず」破壊するかが問われる。
性質上、人の上に立つ支配者や統率者が多く当て嵌められ、破壊者であると同時に『英雄』としての側面も持ち合わせる事が多い。
偉大なる征服王イスカンダル。東方よりの侵略王アルテラ。彼らのような王は、世界に名だたる英雄であると同時に『破壊者』としても該当しうる。
また新大陸を武力で制圧したコンキスタドール達も多く該当し、明確な「文化破壊」の象徴である彼らは『ターミネーター』のクラスとして当て嵌められやすい。
端的に言ってしまえば「被害者側から見た英雄」のカタチ。名誉ある王、輝かしきかの騎士王ですら――――破壊者と呼ばれうるのである。
呼び出されうる事態は「人類の存続を脅かす国家、組織の破壊」。剪定事象に於ける“世界構造の激変”を防ぐため、世界の均衡を保つために派遣される。
真名 | 地域 | 異名 | 所業 | 適正クラス |
エルナン・コルテス〔オルタ〕 | スペイン | コンキスタドール | アステカ帝国を滅ぼし同地域の神話文明を破壊した征服者 | アーチャー |
アーサー王 | ブリテン | 戦士王 | 『剣』からの啓示によって殺戮を続ける“破壊者”という機構 | セイバー、他多数 |
リーゼ・マイトナー | オーストリア | 人類愛を失わなかった物理学者 | 核分裂反応の発見により、人類文明の崩壊の要因を産み出した科学者 | ターミネーター |
ジョン・フォン・ノイマン | アメリカ | 悪魔の頭脳 | 二つ名の通りに高い思考能力に加え、生前の典型的タカ派思想が強く表出しているため適正あり | ハービンジャー |
センナケリブ | アッシリア | 偽りの | 支配に従わぬバビロンの民を、彼らが信仰する神々の像、神殿を徹底的に破壊し尽くすことで、 自らに服従させようとした。その際に彼は、自らをマルドゥークであると謡った | キャスター*1 |
カルロス1世 | スペイン及び神聖ローマ帝国など | 帝王 | 16世紀のヨーロッパを支配し、世界の中心に君臨した太陽の沈まぬ国の王。 文明の破壊者としては最高の能力を有する一方、その信心深さにより意図せぬ破壊を及ぼす可能性も秘める。 | ライダー |
ハインリヒ・シュリーマン〔オルタ〕 | トルコ/ギリシャ | 神話の破壊者 | 功績のためにトロイア遺跡の出土品に手を加えた改竄者 | ターミネーター |
次に「概念の破壊者」。未知を閉ざす者。
当時では当たり前とされていた常識、誰しもが疑わなかった既成概念の破壊。
一つ目が剣を取り、血で血を争った「英雄」の別側面であるとすれば、こちらは文化的な英雄……端的に言えば「偉人」が持つ別側面である。
学説を覆すようなパラダイムシフト、人類のレベルを一段上げた科学革命……ブレイクスルーを成し遂げた数々の学者、技術者、発明者が該当する。
ファブリカにより人体の神秘は破壊された。万有引力の法則により世界の法則は破壊された。地動説の提唱によって宇宙のカタチは破壊された。
相対性理論によって、この世のあらゆる成り立ちは破壊された――――そういった、本来は「偉業」と呼ばれるべき功績を『破壊』として変換し、成立させる。
『破壊』を過程ではなく結果として出力する。故にこのクラスに当て嵌められた偉人達は、己の功績で世界を“拓く”事は無く、ただひたすらに概念を破壊する機構と化す。
正しい偉人が「スキルツリーを成長させる」功績を持つのなら、この偉人達は「該当のスキルツリー以外を全て破棄する」。選択肢を狭め道を剪定する、歪なる英霊が集うクラス。
呼び出されうる事態は「新たな技術的躍進を及ぼしうる概念、発見の破壊」。剪定事象で“新たな可能性の誕生”を防ぎ、編纂事象とならぬよう調整を行うために派遣される。
真名 | 地域 | 異名 | 所業 | 適正クラス |
アイザック・ニュートン | イギリス | 文学の詩情の破壊者 | 虹の輝きなど、数多くの神秘性を解明し、”神秘的”という概念の多くを地に落とした | 最も適正が高いのはルーラー |
アントニオ・エガス・モニス | ポルトガル | ロボトミーの父 | 前部前頭葉白質切截法、いわゆるロボトミー手術を確立し、数多くの患者の人間性を不可逆的に破壊した。より先鋭化された「思考、人格の破壊者」 | キャスター、セイバー、バーサーカー |
ジョン・フォン・ノイマン | アメリカ | 悪魔の頭脳 | 機械文明の発展により、古代から続いた伝統や人と人の繋がりを破壊した「火星人」 | ハービンジャー |
リーゼ・マイトナー | オーストリア | 人類愛を失わなかった物理学者 | 核分裂反応の発見により、火や電気を始めとするエネルギーを過去の概念とした科学者 | ターミネーター |
最後に「万物の破壊者」。物質を破壊するモノ。
文明や概念という形ないモノの破壊ではなく、圧倒的な質量、火力、時には“現象”により及ばされる森羅万象の破壊。
所業や発見による破壊を由来とするのではなく、そのものが持つ破壊性、危険性を以て『ターミネーター』の名を与えられた「存在」達。
該当するものは大量破壊兵器及びその発明者等であり、純然たる“人間”は少ない。その多くが無機物……ひいては“現象”で埋め尽くされている。
サーヴァントそのものが『破壊』の化身として呼び出され、上述二つ比べて殆どが“思考力”すらも持ち合わせないことから、極めて高い危険性を秘めており
その場での判断力が求められない、ただ対象を“破壊し尽くす”為だけに召喚される……破壊機構という言葉すら生温い“終末機構”。
原則として人のカタチを成さず、意思疎通を測ることも出来ないが、必要に応じて人型の端末が呼び出される事はある。
呼び出される事態は「剪定事象の破壊」。袋小路に達し、もはや自分で滅ぶ事すらも出来なくなった世界を滅ぼすために抑止力から“投下”される。
真名 | 地域 | 異名 | 所業 | 適正クラス |
グレイ・グー | 未来、終末 | 星を喰らうもの | 暴走した自己複製能力を持つナノマシンにより星が喰い尽くされるという仮想の事象 | ターミネーター |
ジョン・フォン・ノイマン | アメリカ | 悪魔の頭脳 | 機械文明の発達により、全ての武器を過去とする最悪の人造の陽を作り上げた「悪魔の頭脳」 | ハービンジャー |
リーゼ・マイトナー | オーストリア | 人類愛を失わなかった物理学者 | 核分裂反応の発見により、地表全てを滅ぼす「終末の日」の訪れを招いた科学者 | ターミネーター |
ハインリヒ・シュリーマン〔オルタ〕 | トルコ/ギリシャ | 神話の破壊者 | 栄光のためにトロイア遺跡を無理やり発掘し損壊させた考古学者 | ターミネーター |
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