最終更新:ID:Xu2xplwGIQ 2019年04月28日(日) 07:46:26履歴
「この身は全て、全て、マニハルト様の為に!」
「ミーシャ・L・ランドルト……『最優の導き手』たるマニハルト様に仕えし最高大総監です。どうぞお見知り置きを」
世界秩序同盟O-13序列第六位、『最優の導き手』に付き従う最高大総監。
紙幣に絶対の『信頼』を寄せ、同時に上司であるマニハルト・ウィーヴィクセンにも忠実な秘書の女性。
イエスマンではあるが腕も確かで、信頼を第一とする上司が“最高大総監”として認める程度には実力を兼ね備えた人物である。
信頼と期待に答えるべく、そして彼が目指す理想の成就の為、その身を擲つ程に心酔しているようだが……。
【一人称】私 【二人称】貴方様、貴方 【三人称】彼、彼女、あの方
紙幣に絶対の『信頼』を寄せ、同時に上司であるマニハルト・ウィーヴィクセンにも忠実な秘書の女性。
イエスマンではあるが腕も確かで、信頼を第一とする上司が“最高大総監”として認める程度には実力を兼ね備えた人物である。
信頼と期待に答えるべく、そして彼が目指す理想の成就の為、その身を擲つ程に心酔しているようだが……。
【一人称】私 【二人称】貴方様、貴方 【三人称】彼、彼女、あの方
表情豊かで心象の良い、よく口の回る秘書然とした人物。
上司であるマニハルトには確固たる忠誠を誓っており、彼の提案・発言・思想その全てを是とする。
彼を称える発言、礼賛する言動も多く見受けられ、その振る舞いは心酔者のようでもあり……同時に、“演者”のようでもある。
貨幣への『信頼』も持ち合わせるが、それを第一とすることはなく、あくまでもマニハルトへの忠誠だけを行動理念としている様子。
……一方で、豊かな表情や口調からは一切の“本音”が伺えず、徹底して私情を排しているような振る舞いを訝しむ声も多い。
上司以外の人物と接する際は数段テンションが落ちる。平均よりややダウナーな敬語口調、といった所か。
マニハルトの居ないところでは気力が無くなる……と言うよりは、マニハルトが居ないことで「気が抜けている」ようにも見える。
上司であるマニハルトには確固たる忠誠を誓っており、彼の提案・発言・思想その全てを是とする。
彼を称える発言、礼賛する言動も多く見受けられ、その振る舞いは心酔者のようでもあり……同時に、“演者”のようでもある。
貨幣への『信頼』も持ち合わせるが、それを第一とすることはなく、あくまでもマニハルトへの忠誠だけを行動理念としている様子。
……一方で、豊かな表情や口調からは一切の“本音”が伺えず、徹底して私情を排しているような振る舞いを訝しむ声も多い。
上司以外の人物と接する際は数段テンションが落ちる。平均よりややダウナーな敬語口調、といった所か。
マニハルトの居ないところでは気力が無くなる……と言うよりは、マニハルトが居ないことで「気が抜けている」ようにも見える。
一切“あの組織”と関わること無く、一人の女性として人生を過ごした世界のミーシャ。
燻った熱を抱いたまま、代わり映えのない日々を繰り返し、社会という歯車に組み込まれて己を殺したOL。
突出した野望も無ければそれを抱くだけの情熱もない。色の絶えた世界の中で、名もなき“モブ”として生きるのみ。
―――――――可能性と出会わない限りは。
燻った熱を抱いたまま、代わり映えのない日々を繰り返し、社会という歯車に組み込まれて己を殺したOL。
突出した野望も無ければそれを抱くだけの情熱もない。色の絶えた世界の中で、名もなき“モブ”として生きるのみ。
―――――――可能性と出会わない限りは。
マニハルト・ウィーヴィクセン:上司。
徹底して忠誠心を示し、彼の言葉に異を成すものには容赦しない。ミーシャが何よりも『信頼』を置く人物。
彼からの『信託魔術』を誇りに思っていて、彼の理想を成し遂げるためなら己の命を差し出す事も躊躇わない、と語る。
立場としては秘書に近く、基本的には常に側で彼の補佐を担い、戦闘時にも彼を称える語彙を並べ立てる事で精神的なバフを与える。
彼への信頼はもはや心酔とも呼べるレベルで、他導き手や最高大総監にも周知される程に厚く熱い忠誠心を抱いている。
――――――――――ある者は、その完璧過ぎる忠誠心を「あまりにも揺らぎがなさすぎる」と表するが……。
ガフ・V・K・ボネリ:導き手。
接する機会はほぼ無いが、最高大総監達も出席する会合では顔を合わせる。
上司と最も思想が対立する相手であるため、上司に代わって激を飛ばす場面が度々見受けられる。
アーノルディア・ミオート=花宴=ラヴァティルパ:導き手。
ガフ同様、最高大総監達も出席する会合にて顔を合わせることがある相手。
立場が下であるためか、彼女には徹底した礼節を以て接し、上司を批判されようとも穏やかに諌めるに留まる唯一の相手。
一晴望:最高大総監としての同僚。
……なのだが、面識は一切無い。ただ「そういった人物がいる」という情報を把握する程度に留まっている。
ディエール・ファブリティウス:最高大総監としての同僚。
鼻につく相手。苦手、と言うわけでもないが……言ってみれば「同族嫌悪」に近いか。
思想、性格、目的全てが似通っているものの、そこへ至るためのプロセスが大きく異なっている。故に道を共にする事はなく、お互い相容れる事も無い。
会議の場では他の者同様に平然と接するだろうが、もし“素”で出会えたのなら一言二言物申したい程度には思うところがある様子である。
……或いは、徹底して“己だけ”で完結した彼の在り方に、おぼろげな“将来の――行く末を見失った――自分”の姿を重ねているのかもしれない。
余談だが、彼の上司であるアークライト博士に「素晴らしい活動ですね」と世辞を告げたところ、休日返上で美化活動に駆り出された事を未だに根に持っていたりする。
アミ・スダチ:最高大総監としての同僚。
…………子供ですよね?まだ小学生であろう少女が最高大総監としての地位に座っていることに違和感を覚える。
まだ幼く、会合の場では緊張して縮こまってしまうため、代わりに積極的に提案を行ったり意見を説いたりと密かにサポートしてあげている。
……呼び名が「めがねのおねーさん」なのがちょっと心に来る。まあ確かに、眼鏡以外に特徴はないけどね……。
ベチュラ・メディスン:最高大総監としての同僚。
すがたが みえない。 ただし第一位の最高大総監とは異なり、面識(というと語弊はあるが)はそこそこある様子。
接する機会は少ないが「信頼できる相手」として比較的友好的に捉えており、透明であることを除けば理想の最高大総監だろう、と評価する。
サムエーレ・ユビキティストーン:最高大総監としての同僚。
悩みのタネ。彼の下卑た笑い声を聞くたびに眉間に皺が寄り、所構わず火種を振りまくスタイルに頭を抱えざるを得ない。
最高大総監達が集う場では特に顕著で、会議を終える度にどうにかして対策出来ないものかと頭を捻っている。ミーシャが最も苦手とする、まさに天敵と呼べる人物。
……ディエールも同様だが、やがて自身が導き手の座に着くのだという野望を抱く者同士……決して、相容れることはないのだろう。
アズ=アズィン:最高大総監としての同僚。
昼行灯めいた彼に対しては、話術も交渉も暖簾に腕押し同然なので無干渉。
「眼鏡の言うことは聞くな」という命令はミーシャにも適応されるもののようで、それを理解してからは言葉を交わすこと自体無くなった。
……私欲がほぼ感じられない、さながら“道具”のような在り方に、言い知れぬ感情と恐怖も覚えていたりする。
アトリス・アーレント:最高大総監としての同僚。
いい…………。ミーシャにとっての心のオアシス。その人形細工めいた美しさに、日々の業務と“仮面”の積み重ねで荒んだ心を癒やしている。
面食い……というわけでもなく、どちらかと言うと美しい景色、美しい絵画を見て心を癒やすのと同じように、その端麗ぶりを「美麗品」として捉え、心の糧としているようだ。
……その素顔、実年齢に関しては一切未干渉。というより、知りたくないというのが本音。知ってしまったら恐らく……その完成された美しさに、邪な考えが入ってしまうから。
ンドップ・トニルン:最高大総監としての同僚。
悪意も無く、純粋な善人である彼に対し、ミーシャは何処か複雑な表情を向ける。
しかし上司である導き手同士が互いに協力的なため、ミーシャもまた(表面上は)友好的に接している。
……理由は単純に、自分とは相対するような「根っからの善人」だから苦手、というだけ。見ていると劣等感に苛まれてしまう。
ディストルツィオーネ:最高大総監としての同僚。
比較的合理主義者なミーシャにとって、彼のような狂犬的人物は天敵に近い。
極力接することは避けているが、会合などで顔を合わせる際は一瞬露骨な表情を見せつつ、いつも通りの笑顔で“何事もなかったかのように”接する。
……あまり表と裏での評価、反応が変わらない相手。予測不可能な狂犬は極力避け、触らぬ神に祟り無し、と言ったように最低限の会話に留める。
サー・ベルナルド:最高大総監としての同僚。
その実力や思想から、最高大総監の面々の中では比較的信頼を置く人物。
自身と同じく「主の願望成就」を掲げる者同士であるが――――――何故か、彼からは怪訝な眼で見られている様子。
……彼は恐らく、ミーシャの本質を見透かしている。一方でミーシャはその「鉄の仮面」の向こう側には気がついておらず、優秀な同僚として友好的に接する。
ペシュメルガ:最高大総監としての同僚。
激しい言い争いに発展することが多い―――――と思いきや、あまり声を荒らげることもなく、彼女の前ではヴィルジニアへの罵言は伏せている。
理由は単純……喧嘩を売ると、まず負けるから。彼女の思想として、そもそも喧嘩にまで発展することはないのだろうが、それでも危ない橋を渡る必要ない……とミーシャは判断した。
故に現在は互いに丁寧かつ冷静な、穏やかな関係を築いていて、必要以上には干渉しない節度を保った間柄となっている。
ジェスター・クラウン:最高大総監としての同僚。
お互いにお互いの“領域”には干渉せず、交渉や業務上の会話のみで関係を成り立たせているドライな間柄。
その人物像に関しては深く関わらぬようにしており、常に一人の“同僚”として捉え、ベチュラ同様「信頼出来る同僚」として認識している様子。
……彼が上司へ抱く感情がどういったものか、おぼろげながら理解しているようではある。理由は単純……ミーシャは人よりも、他人の『熱意』に敏い為。
恵月環:妹。
嘗てランドルト家の後継ぎとして『魔眼』を与えられた者同士であり……ミーシャが見捨てた、今となっては唯一の肉親。
出奔後は一切家の情報を仕入れなかったため、彼女が成長して日本にいる事。彼女が殺し屋として過ごしている事。そして……両親を殺した事には一切気がついていない。
幼い頃からその『奪熱の魔眼』の真価に気がついていて、子供ながらにそれを使いこなしていた妹の姿に、ミーシャはどこか“恐怖”を覚えていた。
故に、普段は「仲のいい姉妹」という仮面を被って過ごし……自分を唯一の拠り所としていた妹に対しても、「騙し」「本音を隠す」事しか出来ないのか、と嫌気が差していた。
結果として、ミーシャは妹にも告げること無く家を飛び出し、未練も残さないよう一切の情報を断ち切って“あの地位”を目指すために奔走する事となる。
……現在、極東の資産家が街中で「通りざまに斬り殺される」という事件が立て続けに起こっている。
その上、事件の殆どが……まるで唐突に熱を失ったように収束し、捜査もそこそこに「未解決事件」として扱われてしまっているのである。
何処かで見たような手口に違和感を感じているが……今は、主であるマニハルトの安全を最優先に考えねば、と判断を保留している。
徹底して忠誠心を示し、彼の言葉に異を成すものには容赦しない。ミーシャが何よりも『信頼』を置く人物。
彼からの『信託魔術』を誇りに思っていて、彼の理想を成し遂げるためなら己の命を差し出す事も躊躇わない、と語る。
立場としては秘書に近く、基本的には常に側で彼の補佐を担い、戦闘時にも彼を称える語彙を並べ立てる事で精神的なバフを与える。
彼への信頼はもはや心酔とも呼べるレベルで、他導き手や最高大総監にも周知される程に厚く熱い忠誠心を抱いている。
――――――――――ある者は、その完璧過ぎる忠誠心を「あまりにも揺らぎがなさすぎる」と表するが……。
ガフ・V・K・ボネリ:導き手。
接する機会はほぼ無いが、最高大総監達も出席する会合では顔を合わせる。
上司と最も思想が対立する相手であるため、上司に代わって激を飛ばす場面が度々見受けられる。
アーノルディア・ミオート=花宴=ラヴァティルパ:導き手。
ガフ同様、最高大総監達も出席する会合にて顔を合わせることがある相手。
立場が下であるためか、彼女には徹底した礼節を以て接し、上司を批判されようとも穏やかに諌めるに留まる唯一の相手。
一晴望:最高大総監としての同僚。
……なのだが、面識は一切無い。ただ「そういった人物がいる」という情報を把握する程度に留まっている。
ディエール・ファブリティウス:最高大総監としての同僚。
鼻につく相手。苦手、と言うわけでもないが……言ってみれば「同族嫌悪」に近いか。
思想、性格、目的全てが似通っているものの、そこへ至るためのプロセスが大きく異なっている。故に道を共にする事はなく、お互い相容れる事も無い。
会議の場では他の者同様に平然と接するだろうが、もし“素”で出会えたのなら一言二言物申したい程度には思うところがある様子である。
……或いは、徹底して“己だけ”で完結した彼の在り方に、おぼろげな“将来の――行く末を見失った――自分”の姿を重ねているのかもしれない。
余談だが、彼の上司であるアークライト博士に「素晴らしい活動ですね」と世辞を告げたところ、休日返上で美化活動に駆り出された事を未だに根に持っていたりする。
アミ・スダチ:最高大総監としての同僚。
…………子供ですよね?まだ小学生であろう少女が最高大総監としての地位に座っていることに違和感を覚える。
まだ幼く、会合の場では緊張して縮こまってしまうため、代わりに積極的に提案を行ったり意見を説いたりと密かにサポートしてあげている。
……呼び名が「めがねのおねーさん」なのがちょっと心に来る。まあ確かに、眼鏡以外に特徴はないけどね……。
ベチュラ・メディスン:最高大総監としての同僚。
すがたが みえない。 ただし第一位の最高大総監とは異なり、面識(というと語弊はあるが)はそこそこある様子。
接する機会は少ないが「信頼できる相手」として比較的友好的に捉えており、透明であることを除けば理想の最高大総監だろう、と評価する。
サムエーレ・ユビキティストーン:最高大総監としての同僚。
悩みのタネ。彼の下卑た笑い声を聞くたびに眉間に皺が寄り、所構わず火種を振りまくスタイルに頭を抱えざるを得ない。
最高大総監達が集う場では特に顕著で、会議を終える度にどうにかして対策出来ないものかと頭を捻っている。ミーシャが最も苦手とする、まさに天敵と呼べる人物。
……ディエールも同様だが、やがて自身が導き手の座に着くのだという野望を抱く者同士……決して、相容れることはないのだろう。
アズ=アズィン:最高大総監としての同僚。
昼行灯めいた彼に対しては、話術も交渉も暖簾に腕押し同然なので無干渉。
「眼鏡の言うことは聞くな」という命令はミーシャにも適応されるもののようで、それを理解してからは言葉を交わすこと自体無くなった。
……私欲がほぼ感じられない、さながら“道具”のような在り方に、言い知れぬ感情と恐怖も覚えていたりする。
アトリス・アーレント:最高大総監としての同僚。
いい…………。ミーシャにとっての心のオアシス。その人形細工めいた美しさに、日々の業務と“仮面”の積み重ねで荒んだ心を癒やしている。
面食い……というわけでもなく、どちらかと言うと美しい景色、美しい絵画を見て心を癒やすのと同じように、その端麗ぶりを「美麗品」として捉え、心の糧としているようだ。
……その素顔、実年齢に関しては一切未干渉。というより、知りたくないというのが本音。知ってしまったら恐らく……その完成された美しさに、邪な考えが入ってしまうから。
ンドップ・トニルン:最高大総監としての同僚。
悪意も無く、純粋な善人である彼に対し、ミーシャは何処か複雑な表情を向ける。
しかし上司である導き手同士が互いに協力的なため、ミーシャもまた(表面上は)友好的に接している。
……理由は単純に、自分とは相対するような「根っからの善人」だから苦手、というだけ。見ていると劣等感に苛まれてしまう。
ディストルツィオーネ:最高大総監としての同僚。
比較的合理主義者なミーシャにとって、彼のような狂犬的人物は天敵に近い。
極力接することは避けているが、会合などで顔を合わせる際は一瞬露骨な表情を見せつつ、いつも通りの笑顔で“何事もなかったかのように”接する。
……あまり表と裏での評価、反応が変わらない相手。予測不可能な狂犬は極力避け、触らぬ神に祟り無し、と言ったように最低限の会話に留める。
サー・ベルナルド:最高大総監としての同僚。
その実力や思想から、最高大総監の面々の中では比較的信頼を置く人物。
自身と同じく「主の願望成就」を掲げる者同士であるが――――――何故か、彼からは怪訝な眼で見られている様子。
……彼は恐らく、ミーシャの本質を見透かしている。一方でミーシャはその「鉄の仮面」の向こう側には気がついておらず、優秀な同僚として友好的に接する。
ペシュメルガ:最高大総監としての同僚。
激しい言い争いに発展することが多い―――――と思いきや、あまり声を荒らげることもなく、彼女の前ではヴィルジニアへの罵言は伏せている。
理由は単純……喧嘩を売ると、まず負けるから。彼女の思想として、そもそも喧嘩にまで発展することはないのだろうが、それでも危ない橋を渡る必要ない……とミーシャは判断した。
故に現在は互いに丁寧かつ冷静な、穏やかな関係を築いていて、必要以上には干渉しない節度を保った間柄となっている。
ジェスター・クラウン:最高大総監としての同僚。
お互いにお互いの“領域”には干渉せず、交渉や業務上の会話のみで関係を成り立たせているドライな間柄。
その人物像に関しては深く関わらぬようにしており、常に一人の“同僚”として捉え、ベチュラ同様「信頼出来る同僚」として認識している様子。
……彼が上司へ抱く感情がどういったものか、おぼろげながら理解しているようではある。理由は単純……ミーシャは人よりも、他人の『熱意』に敏い為。
恵月環:妹。
嘗てランドルト家の後継ぎとして『魔眼』を与えられた者同士であり……ミーシャが見捨てた、今となっては唯一の肉親。
出奔後は一切家の情報を仕入れなかったため、彼女が成長して日本にいる事。彼女が殺し屋として過ごしている事。そして……両親を殺した事には一切気がついていない。
幼い頃からその『奪熱の魔眼』の真価に気がついていて、子供ながらにそれを使いこなしていた妹の姿に、ミーシャはどこか“恐怖”を覚えていた。
故に、普段は「仲のいい姉妹」という仮面を被って過ごし……自分を唯一の拠り所としていた妹に対しても、「騙し」「本音を隠す」事しか出来ないのか、と嫌気が差していた。
結果として、ミーシャは妹にも告げること無く家を飛び出し、未練も残さないよう一切の情報を断ち切って“あの地位”を目指すために奔走する事となる。
……現在、極東の資産家が街中で「通りざまに斬り殺される」という事件が立て続けに起こっている。
その上、事件の殆どが……まるで唐突に熱を失ったように収束し、捜査もそこそこに「未解決事件」として扱われてしまっているのである。
何処かで見たような手口に違和感を感じているが……今は、主であるマニハルトの安全を最優先に考えねば、と判断を保留している。
「御意、主様の仰せのままに」
「さぁ、私の目を見て――――――その願望も、その夢も、全てはお金で解決できるんです。ですから……さぁ、払いましょう」
「貴方が望むものも、貴方が焦がれるあの子も、貴方が欲しいあの顔も……全てはお金が解決してくれますよ」
「約束しましょう、全てはお金で叶えられると。この瞳に誓って―――――貴方ならば叶えられる。ですから、ね?投資のチャンスですよ?」
「身の程を弁えない虫どもが居ますね……マニハルト様に逆らおうなどと、愚かな!」
「ええ、ええ!貴方様の理想のためならば、このミーシャ、命を擲つことすら厭わぬと誓いましょう!」
「ああ、
「口を慎め!この御方を何方と心得る!序列第六位にして最優の導き手、そして新たなる世界の導き手!マニハルト様であるぞ!」
「私の魔力でしたらどうぞご自由に!この身は既に主様に捧げたもの、どのように使い潰そうとも主様の意向であれば……」
「この世で最も『信頼』あるべき貨幣……それらを統べるマニハルト様こそ、この世で最も信頼出来る御方なのです」
「この程度、主様の手を煩わせるまでもない……ここで私が直々に処理して差し上げましょう」
「えっ、何それ………いえいえ!なんでもありません!こ、このミーシャ、全力で取り組ませていただきます!」
「あっ、主様ぁーーー!!?!?ご無事でいらっしゃいますか!?…………大丈夫なようですね。ああ、よかった……」
「―――――――――――叶えましょう、その理想を」
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