最終更新:ID:cVyEGbzY6g 2020年01月07日(火) 17:49:31履歴
人よ、その胸に夢を抱け。
───ナナシ
日本近海を根城とする、どのモザイク市にも帰属しない無縁領域 。潜水と浮上を繰り返し、夢追う者を招き寄せる、実像を持った蜃気楼。それが、機動海中都市『フロンティア』である。
都市は、《聖杯》やカレンシリーズを含む外部からの一切の影響を無差別に遮断し、更に特殊な情報封鎖によって、都市情報網はおろかディープウェブと呼ばれる領域にすらその痕跡を残さない。
ただ唯一、「夢を心から追い求める者」に対してのみその存在を現し、夢の追究を可能とする場として、己という独立都市への移住を提案する。
既存の俗世間から完全に疎外された領域。それまでの全てを捨ててでも此処に到達することを望むものは、しかし、思いの外多い。
都市は、《聖杯》やカレンシリーズを含む外部からの一切の影響を無差別に遮断し、更に特殊な情報封鎖によって、都市情報網はおろかディープウェブと呼ばれる領域にすらその痕跡を残さない。
ただ唯一、「夢を心から追い求める者」に対してのみその存在を現し、夢の追究を可能とする場として、己という独立都市への移住を提案する。
既存の俗世間から完全に疎外された領域。それまでの全てを捨ててでも此処に到達することを望むものは、しかし、思いの外多い。
明確な始まりは定かではないが、戦前に存在していた、魔術と科学の融和を試みる秘密結社が直接的な母体であると言われている。この結社は、世界改変に伴った魔術の一般化を契機に社会へ進出し、大々的な活動を開始した。
様々な術式と科学法則の産物を組み合わせ、一般市場に対して販売する。神秘に対する常識が切り替わりきる以前から行われたこの「商売」は、人々に対し魔術という概念を広めるのに重要な役割を果たした。
しかし、当然であるが、それを快く思わないのが、本来の魔術師達である。神秘の秘匿に真っ向正面から喧嘩を売るこの行為に対し、時計塔を中心とする魔術協会は即座に討伐を決定。
聖堂教会とも暗黙の了解の元連携し、執行者や代行者、或いはそれに並ぶ有力な戦闘能力を持つ魔術師を編成して、これらの結社の殲滅を試みた。
結果として、結社及びその構成員は二つの組織による徹底的な攻撃を受けて、壊滅状態に陥った──とされている。
しかし、実際のところは話が違い、彼らは召喚したサーヴァントや自身の開発した様々な礼装を最大限に活用。『海中都市』に逃走し、そのまま海の底へと姿を消した。
以降、結社は表社会からも裏社会からも姿を消し、彼らが作成した魔術と科学を混淆した礼装は市場から排除され、関連する情報は削除された。
カレンシリーズの監督を経るまでもなく、魔術協会にとって余りにも不都合な真似をしでかした彼らが存在した証拠は、微塵も残らず抹消を受けた。
こうして、実際に討伐作戦に参加したものを除き、結社が存在したということを知る術も、彼らが社会進出する術も失われた。
……それから数年経った頃、奇妙な噂がモザイク市の都市情報網に流れ始めた。「海の底にある都市が、人を攫っていく」というものだ。
実際に、原因不明の失踪事件がある時期から散発するようになり、カレンシリーズも調査を開始したが、一向に原因が分からない。
ただ、失踪した人々の何人かが周囲の人に漏らしていた、「海中都市」という言葉から、そんな都市伝説が拡散し始めた。
これこそが今日フロンティアとして知られる組織、ひいては都市の所業であることは、言うまでもない。
『海中都市』によって討伐部隊から逃れた結社は、その名を「フロンティア」と改め、魔術世界の監視からすら逃れる海の底で活動を続行していた。
無論、魔術世界の事情を考慮し、自らの活動を迂闊に公開しては再び攻撃を受けるとして、その成果は外部に殆ど漏れることはなかった。
一方、海底での秘匿生活を続け、裏社会の事情にも深く関わっていく内、自身と同じように排斥を受ける人々がいることを彼らは知った。
あるものは魔術師であり、あるものは科学者であり、またあるものはその両者を兼ねた。夢を追究することで追い立てられた人々が、余りにも世界には多かった。
その存在を知り、フロンティアはその活動内容を拡充した。即ち、「夢の追究を望むものの保護」。嘗ての自身の姿を其処に見て、放置してはおけなかった、というのが、代表の弁である。
結果、夢を抱いた人々に話を持ちかけ、彼ら自身の承諾を得た時、俗世間の全てを捨てることと引き換えにフロンティアは人々を受け入れるという行為が発生するようになった。
誘拐、人攫いではなく、自発的な移動。実のところ、失踪事件の真相はそういう次第であった。
こうして、フロンティアは今もなお活動を続けている。
夢を追うものを受け入れ、自らも夢を追究する為に、終わらない旅を続けているのだ。
様々な術式と科学法則の産物を組み合わせ、一般市場に対して販売する。神秘に対する常識が切り替わりきる以前から行われたこの「商売」は、人々に対し魔術という概念を広めるのに重要な役割を果たした。
しかし、当然であるが、それを快く思わないのが、本来の魔術師達である。神秘の秘匿に真っ向正面から喧嘩を売るこの行為に対し、時計塔を中心とする魔術協会は即座に討伐を決定。
聖堂教会とも暗黙の了解の元連携し、執行者や代行者、或いはそれに並ぶ有力な戦闘能力を持つ魔術師を編成して、これらの結社の殲滅を試みた。
結果として、結社及びその構成員は二つの組織による徹底的な攻撃を受けて、壊滅状態に陥った──とされている。
しかし、実際のところは話が違い、彼らは召喚したサーヴァントや自身の開発した様々な礼装を最大限に活用。『海中都市』に逃走し、そのまま海の底へと姿を消した。
以降、結社は表社会からも裏社会からも姿を消し、彼らが作成した魔術と科学を混淆した礼装は市場から排除され、関連する情報は削除された。
カレンシリーズの監督を経るまでもなく、魔術協会にとって余りにも不都合な真似をしでかした彼らが存在した証拠は、微塵も残らず抹消を受けた。
こうして、実際に討伐作戦に参加したものを除き、結社が存在したということを知る術も、彼らが社会進出する術も失われた。
……それから数年経った頃、奇妙な噂がモザイク市の都市情報網に流れ始めた。「海の底にある都市が、人を攫っていく」というものだ。
実際に、原因不明の失踪事件がある時期から散発するようになり、カレンシリーズも調査を開始したが、一向に原因が分からない。
ただ、失踪した人々の何人かが周囲の人に漏らしていた、「海中都市」という言葉から、そんな都市伝説が拡散し始めた。
これこそが今日フロンティアとして知られる組織、ひいては都市の所業であることは、言うまでもない。
『海中都市』によって討伐部隊から逃れた結社は、その名を「フロンティア」と改め、魔術世界の監視からすら逃れる海の底で活動を続行していた。
無論、魔術世界の事情を考慮し、自らの活動を迂闊に公開しては再び攻撃を受けるとして、その成果は外部に殆ど漏れることはなかった。
一方、海底での秘匿生活を続け、裏社会の事情にも深く関わっていく内、自身と同じように排斥を受ける人々がいることを彼らは知った。
あるものは魔術師であり、あるものは科学者であり、またあるものはその両者を兼ねた。夢を追究することで追い立てられた人々が、余りにも世界には多かった。
その存在を知り、フロンティアはその活動内容を拡充した。即ち、「夢の追究を望むものの保護」。嘗ての自身の姿を其処に見て、放置してはおけなかった、というのが、代表の弁である。
結果、夢を抱いた人々に話を持ちかけ、彼ら自身の承諾を得た時、俗世間の全てを捨てることと引き換えにフロンティアは人々を受け入れるという行為が発生するようになった。
誘拐、人攫いではなく、自発的な移動。実のところ、失踪事件の真相はそういう次第であった。
こうして、フロンティアは今もなお活動を続けている。
夢を追うものを受け入れ、自らも夢を追究する為に、終わらない旅を続けているのだ。
フロンティアという組織総体として掲げる目的は、「夢を叶える」こと。
無論、聖杯に願いをかけるようなものではなく、都市に帰属する各個人が抱いた夢を、それぞれ自身の手で現実に達成することを旨とし、その為の場を提供することを是とする。
一見すれば怪しげな団体が裏があってやっているような印象を受けるが、少なくとも、都市代表である「ナナシ」はそれを本気で提唱し、そして本気で支援している。
構成員が抱いた夢が実現すれば、それに用いられた関連技術などは、開発した当人の許諾を得ることでフロンティアの改修や産業振興に活かされ、フロンティア自体の技術力や居住性を底上げしていくことになる。
一方、夢を実現する為であればあらゆる種類の支援を惜しまないが、唯一破ってはならないルールがあり、それは「一般社会に迷惑をかけない」、というものである。
道徳・倫理的な側面も勿論あるのだが、それに加えて、フロンティアが有する諸々の技術・生産物が一般社会の経済などに混乱を引き起こし、これを理由としてモザイク市から攻撃されることを回避する為でもある。
嘗て協会と教会から受けた攻撃から離脱できたのは非常に幸運であったからであり、二度目があれば今度こそ壊滅する、というナナシの危機感もあり、このルールを破ったものは、記憶などに細工を施された上で即座にフロンティアから叩き出されることになる。
逆を言えば、一般社会に迷惑さえかけなければ好き放題様々なことをできるということでもあるのだが、流石に都市全体の治安を乱すとなれば自警組織によってキツいお灸が据えられることになる。
無論、聖杯に願いをかけるようなものではなく、都市に帰属する各個人が抱いた夢を、それぞれ自身の手で現実に達成することを旨とし、その為の場を提供することを是とする。
一見すれば怪しげな団体が裏があってやっているような印象を受けるが、少なくとも、都市代表である「ナナシ」はそれを本気で提唱し、そして本気で支援している。
構成員が抱いた夢が実現すれば、それに用いられた関連技術などは、開発した当人の許諾を得ることでフロンティアの改修や産業振興に活かされ、フロンティア自体の技術力や居住性を底上げしていくことになる。
一方、夢を実現する為であればあらゆる種類の支援を惜しまないが、唯一破ってはならないルールがあり、それは「一般社会に迷惑をかけない」、というものである。
道徳・倫理的な側面も勿論あるのだが、それに加えて、フロンティアが有する諸々の技術・生産物が一般社会の経済などに混乱を引き起こし、これを理由としてモザイク市から攻撃されることを回避する為でもある。
嘗て協会と教会から受けた攻撃から離脱できたのは非常に幸運であったからであり、二度目があれば今度こそ壊滅する、というナナシの危機感もあり、このルールを破ったものは、記憶などに細工を施された上で即座にフロンティアから叩き出されることになる。
逆を言えば、一般社会に迷惑さえかけなければ好き放題様々なことをできるということでもあるのだが、流石に都市全体の治安を乱すとなれば自警組織によってキツいお灸が据えられることになる。
この都市は、500m*500m*100mのコアユニット「エクシール 」と、それを覆うように12分割された扇状の航行可能な都市ユニット「アジール 」から構成される。
これら全てが合体・接続することで、半径約10km、全高300m程の真円柱型海中都市が完成する。『フロンティア』とは、都市総体、及び組織と同時に、この合体形態をも指す言葉である。
また、アジールはそれぞれがフロンティアが包括する研究分野の何れかに所属しており、紅玉・碧玉・黒珠・白珠からなる四つの艦隊として区分される。
通常フロンティアは合体した状態であり、研究分野の長を兼ねる艦隊のリーダーと運営側による合議制で運用されている。
一方、必要に応じてユニット及び艦隊は分離して活動することも可能であり、その場合は、各ユニットの運用は艦隊のリーダーもしくはユニットごとの長に委任される。
都市ユニット及びコアユニットに対しては極めて高度な防御術式・隠蔽術式が施されており、航行中に一般的なレーダー・ソナーに引っかかることはまずない。隠蔽は徹底されており、故にこそフロンティアは隠れ潜んだまま活動を続けられている。
この隠蔽は物理的なもののみならず、概念的・電子的な領域にも及び、更には《聖杯》から“聖杯”への魔力供給すらも寸断する強固な概念結界と化している。
魔力供給については、都市自体に張り巡らされた人工の魔力流が“聖杯”と結びつくことで代替されているが、その供給量は《聖杯》に比して余りにも少ない。
この為、サーヴァントの能力はモザイク市にいる時以上に弱体化してしまう。
コアを含む各種ユニットは、外部との往還用の潜水艦を係留する乾式ドッグを始めとする、複数種のモジュールが組み合わさって出来ており、それらを元にユニット毎に必要な設備を住人自身が選んで配置している。
ただし、食糧生産プラントと環境調整システムの組み込みは義務化されている他、一定規模以上の工業製品については、モジュールの都合上エクシールに備えられた専用の工業プラントに生産が限定されている。
外部への依存率を可能な限り減らし、都市だけで全ての産業と物資の循環が完結することを目的とした設計にはなっているが、物理的制約や経済面での課題もあり、完全独立には程遠い状態である。
紅玉艦隊で扱うのは「神代魔術」。かの彷徨海と同じく、神代の魔術を研究することに特化しており、ユニットの一部には擬似的な異界化を果たしている領域があるなど、都市住民ですら訪問するに危険を伴う。
碧玉艦隊で扱うのは「総合魔術」。西暦以降発達した、主に時計塔で扱うような魔術全般を研究するが、一部アトラス院系の錬金術師がいる他、西洋の外で発達した呪術などについても研究が盛んである。
黒珠艦隊で扱うのは「人文科学」。人類史が包括する領域横断的な学問を取り扱い、最も盛んなのは人類学の文脈から魔術を読み解く文化人類学。そのほか、旧人類史からの情報復元なども担っており、海中からの遺産サルベージを生業とするものも多い。
白珠艦隊で扱うのは「自然科学」。一般的に科学と呼ばれるものを研究する最も「科学者」らしい研究内容であり、最も所属人員が多いのはここ。研究者の中には、廃れた航空技術の復元を試みるものもいる。
エクシールで扱うのは「神秘科学」。フロンティアの前身となった組織から引き継いだ科学と魔術の融和を目指す研究派閥であり、戦後世界に於いても腫れ物扱いされがちな変人の割合が非常に高い。が、ナナシに率いられた研究者達の技術水準は、変人の割合と同じくらいには高く、一説にはロストHCUに伍するとも言われる。
これら全てが合体・接続することで、半径約10km、全高300m程の真円柱型海中都市が完成する。『フロンティア』とは、都市総体、及び組織と同時に、この合体形態をも指す言葉である。
また、アジールはそれぞれがフロンティアが包括する研究分野の何れかに所属しており、紅玉・碧玉・黒珠・白珠からなる四つの艦隊として区分される。
通常フロンティアは合体した状態であり、研究分野の長を兼ねる艦隊のリーダーと運営側による合議制で運用されている。
一方、必要に応じてユニット及び艦隊は分離して活動することも可能であり、その場合は、各ユニットの運用は艦隊のリーダーもしくはユニットごとの長に委任される。
都市ユニット及びコアユニットに対しては極めて高度な防御術式・隠蔽術式が施されており、航行中に一般的なレーダー・ソナーに引っかかることはまずない。隠蔽は徹底されており、故にこそフロンティアは隠れ潜んだまま活動を続けられている。
この隠蔽は物理的なもののみならず、概念的・電子的な領域にも及び、更には《聖杯》から“聖杯”への魔力供給すらも寸断する強固な概念結界と化している。
魔力供給については、都市自体に張り巡らされた人工の魔力流が“聖杯”と結びつくことで代替されているが、その供給量は《聖杯》に比して余りにも少ない。
この為、サーヴァントの能力はモザイク市にいる時以上に弱体化してしまう。
コアを含む各種ユニットは、外部との往還用の潜水艦を係留する乾式ドッグを始めとする、複数種のモジュールが組み合わさって出来ており、それらを元にユニット毎に必要な設備を住人自身が選んで配置している。
ただし、食糧生産プラントと環境調整システムの組み込みは義務化されている他、一定規模以上の工業製品については、モジュールの都合上エクシールに備えられた専用の工業プラントに生産が限定されている。
外部への依存率を可能な限り減らし、都市だけで全ての産業と物資の循環が完結することを目的とした設計にはなっているが、物理的制約や経済面での課題もあり、完全独立には程遠い状態である。
紅玉艦隊で扱うのは「神代魔術」。かの彷徨海と同じく、神代の魔術を研究することに特化しており、ユニットの一部には擬似的な異界化を果たしている領域があるなど、都市住民ですら訪問するに危険を伴う。
碧玉艦隊で扱うのは「総合魔術」。西暦以降発達した、主に時計塔で扱うような魔術全般を研究するが、一部アトラス院系の錬金術師がいる他、西洋の外で発達した呪術などについても研究が盛んである。
黒珠艦隊で扱うのは「人文科学」。人類史が包括する領域横断的な学問を取り扱い、最も盛んなのは人類学の文脈から魔術を読み解く文化人類学。そのほか、旧人類史からの情報復元なども担っており、海中からの遺産サルベージを生業とするものも多い。
白珠艦隊で扱うのは「自然科学」。一般的に科学と呼ばれるものを研究する最も「科学者」らしい研究内容であり、最も所属人員が多いのはここ。研究者の中には、廃れた航空技術の復元を試みるものもいる。
エクシールで扱うのは「神秘科学」。フロンティアの前身となった組織から引き継いだ科学と魔術の融和を目指す研究派閥であり、戦後世界に於いても腫れ物扱いされがちな変人の割合が非常に高い。が、ナナシに率いられた研究者達の技術水準は、変人の割合と同じくらいには高く、一説にはロストHCUに伍するとも言われる。
組織の構成人員は基本的にそれほど上下関係をとやかく言うタイプではないが、規律の維持の為にある程度の役職割当てがされている。
役職とは言っても、上位の役職になっても仕事が増えるだけで基本的にメリットはなく、敢えて言えば合議で自分の意見を尊重されやすくなる程度のもの。
この為、上の役職になるほどになりたがるものは少なくなるが、その代わりやろうという気があるものは大変な情熱で以て仕事を務める為、あまり問題は起きていない。
一般構成員に対して課された義務はあまりないが、情報秘匿の観点から、上陸して一般社会内部で活動することができるものは限られている。
上陸を許されたものに対しては別個役職が与えられ、上陸時に物資の調達などの仕事を任される代わりに、嘗ての知人などと合わないなどの条件の元一定時間の自由行動が許可される。
なお、役割割当てについては、年に数度ある都市全体の運営会議で前期の役職持ちの合議に基づいて行われ、立候補があれば立候補者の間で、なければ他薦式か前任者の続投で投票が行われることになる。
因みに、基本的にはサーヴァントも役職へ立候補可能であるが、モザイク市の管理システムに引っかかる関係上、対外的な接触を持つ可能性のある役職には就けない。
役職とは言っても、上位の役職になっても仕事が増えるだけで基本的にメリットはなく、敢えて言えば合議で自分の意見を尊重されやすくなる程度のもの。
この為、上の役職になるほどになりたがるものは少なくなるが、その代わりやろうという気があるものは大変な情熱で以て仕事を務める為、あまり問題は起きていない。
一般構成員に対して課された義務はあまりないが、情報秘匿の観点から、上陸して一般社会内部で活動することができるものは限られている。
上陸を許されたものに対しては別個役職が与えられ、上陸時に物資の調達などの仕事を任される代わりに、嘗ての知人などと合わないなどの条件の元一定時間の自由行動が許可される。
なお、役割割当てについては、年に数度ある都市全体の運営会議で前期の役職持ちの合議に基づいて行われ、立候補があれば立候補者の間で、なければ他薦式か前任者の続投で投票が行われることになる。
因みに、基本的にはサーヴァントも役職へ立候補可能であるが、モザイク市の管理システムに引っかかる関係上、対外的な接触を持つ可能性のある役職には就けない。
組織、そして都市全体の代表者。フロンティア運行に対する全責任を負う最高責任者にして、名目上とはいえ都市全体を運営する市長でもある。任期は5年単位。定員は1名。
背負う責務と仕事量に対して見返りがなさすぎるが、それでも必要な役割。流石にこれをやろうという構成員はいない為、組織の始まりから現在に至るまでただ一人がこの役職を引き受け続けている。
運営会議では議長の役割を務め、最終的な決議を取り都市の行く先を決定する。
背負う責務と仕事量に対して見返りがなさすぎるが、それでも必要な役割。流石にこれをやろうという構成員はいない為、組織の始まりから現在に至るまでただ一人がこの役職を引き受け続けている。
運営会議では議長の役割を務め、最終的な決議を取り都市の行く先を決定する。
各艦隊の長。基本的にその艦隊に属する人間から選ばれるが、なり手がどうしても見つからない場合、他の艦隊からお呼びがかかることもある。任期は5年単位。定員は4名。
これに関してはやってみたいというものも少なからずおり、任期ごとにちゃんとなり手が交代することの方が多い。
運営会議では、各艦隊の代表者として各ユニットの居住者の意見を吸い上げ、議題として会議で提示する。
これに関してはやってみたいというものも少なからずおり、任期ごとにちゃんとなり手が交代することの方が多い。
運営会議では、各艦隊の代表者として各ユニットの居住者の意見を吸い上げ、議題として会議で提示する。
各都市ユニットの運営管理者。都市ユニットから必ず1人選ばれ、提督及び他の船長と共に艦隊・ユニットの運営に携わる。任期は5年単位。定員は13だが、エクシールの船長はナナシが兼任している為、実質12名である。
提督の役職につきたいと思うものは、まず船長として経験を積んでからのキャリアアップを狙うのが一般的なルートである。
様々な場面で提督の補佐を務め、運営会議ではユニットからの情報吸い上げを一手に担う。
提督の役職につきたいと思うものは、まず船長として経験を積んでからのキャリアアップを狙うのが一般的なルートである。
様々な場面で提督の補佐を務め、運営会議ではユニットからの情報吸い上げを一手に担う。
モザイク市を始めとする一般社会へ上陸し、活動することが許された構成員に対して与えられる役職。任期は3年単位。定員なし。但し2期連続では務められない。
基本的に一般社会に残したしがらみが少ないもの、またはしがらみがあってもそれらとの関わりを断つことができるものの内、カレンシリーズのお咎めを受けないような人間から選ばれる。
同時に何人でもなることができるが、カレンシリーズの印象に残ることを避ける為に、一度務めると最低でも1期は開けなければ再びなることができない。
カレンシリーズに目をつけられるような真似をした場合は更にその期間が伸び、最悪二度と一般社会へ出ることができなくなる。
運営会議では唯一外界へ積極的に接触する立場に基づき、社会情勢などを踏まえた意見を述べる役割を担う。
基本的に一般社会に残したしがらみが少ないもの、またはしがらみがあってもそれらとの関わりを断つことができるものの内、カレンシリーズのお咎めを受けないような人間から選ばれる。
同時に何人でもなることができるが、カレンシリーズの印象に残ることを避ける為に、一度務めると最低でも1期は開けなければ再びなることができない。
カレンシリーズに目をつけられるような真似をした場合は更にその期間が伸び、最悪二度と一般社会へ出ることができなくなる。
運営会議では唯一外界へ積極的に接触する立場に基づき、社会情勢などを踏まえた意見を述べる役割を担う。
エクシールに内蔵された工業プラント、及び其処に併設された研究開発設備の管理運営に携わるもの。任期は2年単位、定員は100名。
各都市ユニットで研究された諸々の成果物の情報を権利者の許す限り収集し、これを元に都市全体の設備改善などに活かす為のセクションを回している。
単純な研究職ではなく、都市全体の財政や資源残量と相談しつつ開発計画を実行していけるだけの経営に関するバランス感覚の持ち主でなければ任命されることはない。
また、下記の自警隊が使用する兵器や武装、連絡員を通じて対外輸出されている大規模な工業製品などの生産も此処で行われており、都市の経済及び産業の基幹となっている。
各都市ユニットで研究された諸々の成果物の情報を権利者の許す限り収集し、これを元に都市全体の設備改善などに活かす為のセクションを回している。
単純な研究職ではなく、都市全体の財政や資源残量と相談しつつ開発計画を実行していけるだけの経営に関するバランス感覚の持ち主でなければ任命されることはない。
また、下記の自警隊が使用する兵器や武装、連絡員を通じて対外輸出されている大規模な工業製品などの生産も此処で行われており、都市の経済及び産業の基幹となっている。
フロンティアが保有する戦闘部隊。自警隊、とは言うものの、ガラパゴス的進化を遂げたフロンティアの技術に支えられた兵器や武装は、その総員数に見合わぬ一個の軍事戦力として完成されている。
この役職は完全志願制であり、任期はなく、定員も決まってはいない。しかし、物珍しさや興味本位で、予備役という形でとりあえず所属しておくものもいる。
海軍相当の「陰陽艦隊 」、陸軍相当の「陰陽師団 」、そして都市内部の警護担当である「陰陽護軍 」から構成される。
この内、「陰陽艦隊 」と「陰陽師団 」は、隠れ蓑の関連企業を間に挟んで秘匿性を確保しつつ、PMCという形でモザイク市での催し物や警護などに携わり、希少な外貨獲得手段となっている。
なお、大仰な名前がついているのは伊達ではなく、全軍の総合的な戦力は、「御苑」の右京軍もしくは左京軍に匹敵するとされる。構成員数は、艦隊500名、師団200名、護軍300名である*1。
一方で、これだけの戦力を一都市が備えているという点についてはフロンティア内部でも疑問の声が上がっているが、その理由は判然としない。一部では、誰かの「夢」を実現した結果なのでは?と言われている。
この役職は完全志願制であり、任期はなく、定員も決まってはいない。しかし、物珍しさや興味本位で、予備役という形でとりあえず所属しておくものもいる。
海軍相当の「
この内、「
なお、大仰な名前がついているのは伊達ではなく、全軍の総合的な戦力は、「御苑」の右京軍もしくは左京軍に匹敵するとされる。構成員数は、艦隊500名、師団200名、護軍300名である*1。
一方で、これだけの戦力を一都市が備えているという点についてはフロンティア内部でも疑問の声が上がっているが、その理由は判然としない。一部では、誰かの「夢」を実現した結果なのでは?と言われている。
海軍に相当する組織。潜水艦からなる水中打撃群を主戦力とし、極僅かながら潜水揚陸艦を揃えているなど、揚陸戦時の主兵力としての役割も持つ。世界から空への道が絶たれていない場合は、機動艦隊をも備える予定だったという。
艦隊指揮官である前原蔵良の座乗艦である『日本 』を旗艦とする。強力な砲火力を備えた砲撃型潜水艦とされるが、詳細は不明。
艦隊指揮官である前原蔵良の座乗艦である『
陸軍に相当する組織。師団はサーヴァントを殆ど含まない構成であり、数的優位と強化外骨格などの兵器によって、サーヴァントの足止めを行うことに特化している。特定戦域に対象をとどめ、陰陽艦隊 による火力支援でとどめを刺すのが基本の戦術ドクトリンである。
師団指揮官である本郷鷹常は、特別にカスタムされた強化外骨格、『21年型都市工廠式対英霊強化外装「ガ21号」』によって前線指揮を執る。
師団指揮官である本郷鷹常は、特別にカスタムされた強化外骨格、『21年型都市工廠式対英霊強化外装「ガ21号」』によって前線指揮を執る。
自警団に相当する組織。名の通り、拠点防衛に特化した精鋭集団であり、フロンティアの物理構造を隅から隅まで把握したもののみで構成されている。エクシールを拠点とし、工廠設備からロールアウトしたばかりの最新技術でがっちり身を固めた彼らは、名実ともに都市の最高戦力でもある。
部隊指揮官である大高侃時の意向もあり、稀に他二軍の活動に協力することもあるものの、基本的には専守防衛を徹底しており、彼らの活躍の時が来るということは、フロンティアが陥落しかけているということでもある。
部隊指揮官である大高侃時の意向もあり、稀に他二軍の活動に協力することもあるものの、基本的には専守防衛を徹底しており、彼らの活躍の時が来るということは、フロンティアが陥落しかけているということでもある。
詳細設定はこちら
氏名 | サーヴァント | 役職 | 所属ユニット | 備考 |
---|---|---|---|---|
エクシール(神秘科学分野) | ||||
ナナシ | “海都”のアドベンチャー | 市長 | エクシール | 「お前にゃ夢があるか!? あるんだったらつべこべ言わず、ワシに付いて来い!!!!!」 フロンティア創始者。《聖杯》と“令呪”による肉体改造で極限まで若返った、2025年現在で御年120歳の老人。 本名や経歴については誰も知らないが、本人の言に従ってナナシと呼ばれている。 フロンティアの前身組織たる結社の構成員でもあり、『海中都市』を準備して構成員を逃した最大の功労者だというが、どうやって都市を準備したのかは不明である。 彼が市長を務め続けているのは、彼でないと分からないことがフロンティアにまだ多いということもある。 |
遠里小野学 | “██”のキャスター | 連絡員 | エクシール | 「どうも皆様ご機嫌よう、ロボットエンジニア系Youtuberのドクター・Oです! 今日も一緒に人型ロボットを作っていきましょう!」 人型ロボット研究者兼Youtuber。 外界で顔を積極的に晒している事が認められている数少ない連絡員。 |
ティア・ニーパス | “真理”のキャスター | 研究員 | エクシール | 「神秘など尽く消え失せろ。魔術など須く焼け落ちろ。人類史に、あらゆる蒙昧は不要だ」 魔術を未知の相互作用による現象とみなし、統一理論に組み込まんとする女性。 神秘蔓延るこの世界を否定し、全てを解明することを望む。 |
紅玉艦隊(神代魔術分野) | ||||
“最果て”のアドベンチャー | 提督 | アジール01 | 「もう、せっかくきもちよくねてたのに」「しょうがないなあ、つきあってあげよう」 マスター無しで活動する少年少女二人組のサーヴァント。本人曰く海であれば半永久的に活動が可能であるらしい。 その幼い外見とは裏腹に賢者顔負けの深く広い知識を有し、そして近代系の英霊でありながら極めて濃密な神秘を纏っている。 | |
目占タタラ | 未定 | 船長 | アジール01 | 「うちの古文書が偽書ォォォ!? んな訳ゃねえだろぶっ飛ばされてぇのかこのボケェ!!!!」 信憑性皆無の「秘伝の書」を元に、ヒヒイロカネの再現を試みる少女。 なお、目占タタラの名は偽名である。 |
大武智 | 船長 | アジール02 | 「外宇宙よりまだ遠く、そして近い場所。僕はそこに行ってみたいのです」 高度の耐圧・断熱・生体システム保護効果を維持するための魔術を求める男。 既存魔術ではカバーしきれない分野のため神代魔術からのアプローチを試みる。 | |
碧玉艦隊(総合魔術分野) | ||||
陽之宮涼陰 | “万能”のランサー | 船長 | アジール04 | 「ゲイ?違うな、俺はバイだ」 硬さと柔らかさを両立した筋肉、喉仏にEカップの巨乳、性別の垣根を超えた完全なる肉体。 魔術も両刀、完全を求めて不完全を愛する変態無敵のアベレージ・ワン。 |
黒珠艦隊(人文科学分野) | ||||
室生祥山 | “言葉”のキャスター | 提督 | アジール07 | 「英雄は造り出せる。それを実証してみせよう」 英雄という概念とそれに纏わる信仰を中心に研究する魔術師兼文化人類学者。元々は「継承の王」で研究チームを率いていたという老人。 生み出した王器の廃棄に伴ってチームが解散し、その後行く宛がなかったところをフロンティアに合流したという。 |
折敷ナズナ | 船長 | アジール07 | 「無機物にだって“心”はあると……私はその証明のためにここまで来たんですよ」 無機物を愛し、無機物には“心”があると説く女性。元々は名古屋で働くIT技術者だった。 科学的なアプローチにより、“心”を解析し数値化して「出力可能なもの」とする事を目指す。 | |
DD(ツー・ディー) | 船長 | アジール09 | 「僕の居場所は、こんな薄汚い次元じゃない」 二次元化されたモデルを介して他人と接する、自称「二次元の住人」。 小さい頃から夢見る「二次元」世界へ到達すべく、次元を超えるための方法を模索する。 | |
白珠艦隊(自然科学分野) | ||||
三十嵐豪 | “宇宙卵”のキャスター | 船長 | アジール10 | 「己が欲を諦める…。それ即ち、己の人生の敗北と知れ!!」 ビッグバンをその手で生み出す為歩み続ける強欲の化身 彼は”欲しい”を諦めない。その強欲は、文字通り世界を獲る為に動き出す |
レジュアム・ループ | “磁鉄”のセイバー | 船長 | アジール11 | 「あー、うン。また失敗しちまッたかァ?」 宇宙へ行く為の技術として大砲を研究する青年。 ムカデ砲、レールガンなどの研究開発を行っている。 |
天堂山碧羅 | “方舟”のルーラー | 船長 | アジール12 | 「おお、なんと脆い事よ。我が渇欲を満たすには余りに程遠い」 殺戮の技巧を極め、獣が如き殺気を纏う老爺。 殺せども死なぬ完全なる生物を作り出さんと、幾億の命を生み出し、殺し続ける生命の冒涜者。 |
鴻池眞秀等 | なし | なし | アジール10 | 「その姿が、何よりも美しかったから」 ロケット工学の研究者を目指す青年。 『誰か』が待つ宇宙へ、再び飛翔する日を夢見ている。 |
自警隊 | ||||
前原蔵良 | “盾船”のシールダー | 陰陽艦隊 | アジール04 | 「両舷前進ッ、第三戦速・黒二〇! 電磁砲、投射用意!」 海軍に相当する |
本郷鷹常 | “最終戦争”のベアラー | 陰陽師団 | アジール12 | 「砲兵隊、鉄槌弾装填。奴らの頭を抑えるぞ」 陸軍に相当する |
大高侃時 | “憎月”のアサシン | 陰陽護軍 | アジール03 | 「弾幕回廊展開! 蟻の子一匹此処を通すな!」 本来の意味での自警組織であり、フロンティア防衛における最後の砦、 |
フロンティアは、彼らの目的を一種の「夢」と捉えており、また彼らが生み出した王器などについても、夢に向かっている一個人として好ましい対象として見ている。
組織として此方から干渉することはないが、廃棄された「試作品」や研究開発チームが望むのであれば、フロンティアに受け入れる準備をしている。
組織として此方から干渉することはないが、廃棄された「試作品」や研究開発チームが望むのであれば、フロンティアに受け入れる準備をしている。
PMC業における競合他社。これらの企業のニッチを埋めるような形での活動を心がけているとはいえ、時にはシェアを奪い合ったり、戦場で相まみえることもある。
基本的に規模では劣っている上、余計な探りを入れられないようにする為、なるべく此方からの干渉は避け、ぶつかり合わないようにしている。
基本的に規模では劣っている上、余計な探りを入れられないようにする為、なるべく此方からの干渉は避け、ぶつかり合わないようにしている。
船舶に形成された都市という点で類似する集団。彼らもまたPMC業における競合他社ということになるが、モザイク市側からの干渉及び排撃を受けたという共通点から、上記二社よりは距離が近い。
また、九州棄民発生時には水面下で手を回し、細やかながら匿名での支援を続けるなど、フロンティア側からの心証としては比較的良好。但し、匿名での活動であった為あちら側からの反応などはない。
また、九州棄民発生時には水面下で手を回し、細やかながら匿名での支援を続けるなど、フロンティア側からの心証としては比較的良好。但し、匿名での活動であった為あちら側からの反応などはない。
一般社会では知られてはいないが、HCU、特に三島技研やストレガと秘密裏に提携し、技術研究などの面で共同プロジェクトを立ち上げるなど、カレンに対する情報漏洩対策をしっかり取った上で、モザイク市の中では例外的に緊密な関係性を維持していた。また、主に神秘科学分野の技術供与に代えて、一部試作品を「事故による喪失」を装う形で譲渡されることもあり、フロンティアでは、一部のロストHCUが保管・使用されている。
プラント暴走事故の際は、出向していた連絡員数名を失いつつも、同都市から離脱してきたHCU社員、或いは一般市民を、陰陽艦隊の隠れ蓑であるフロント企業を経由して収容・保護。望んだものの搭乗を認め、そうではないものは、記憶処理を施した上で混乱する「港島」に送還するなど、全面的に協力した。
「神戸」の奪還や“羽付き”となった人々の治療(或いは人間への再変化)を求めるものの一部は、フロンティアの支援を得て研究に全力を注いでいる。
プラント暴走事故の際は、出向していた連絡員数名を失いつつも、同都市から離脱してきたHCU社員、或いは一般市民を、陰陽艦隊の隠れ蓑であるフロント企業を経由して収容・保護。望んだものの搭乗を認め、そうではないものは、記憶処理を施した上で混乱する「港島」に送還するなど、全面的に協力した。
「神戸」の奪還や“羽付き”となった人々の治療(或いは人間への再変化)を求めるものの一部は、フロンティアの支援を得て研究に全力を注いでいる。
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