激情が加速するショパンエチュード孤高の一曲
| 紹介No.126 【パネル編集】 【PC編集】 ? |
Normal | Hard | Expert | Real |
5 | 8 | 12 | 3(13.5) |
Op.3追加 2019.12.02 デフォルト楽曲 |
コナステ版:ベーシックコース楽曲 |
ショパンのエチュードの1つ。シンプルな名前と裏腹に,まるで襲いかかるように激しく展開していく高難易度曲。ショパンの本気。 |
所属カテゴリ:クラシック/ジャズ |
関連:ショパン |
ノーツ数:N-499 H-1119 Ex-1613 演奏時間:約2分 |
J.S.バッハの時代に「紡ぎ出し」と呼ばれていた手法で,最初の旋律から糸が次々に繰り出されるかのように楽曲が進行する。ショパンの手にかかれば,ただの練習曲も壮大なスケールの芸術作品となってしまうのだ。海外ではTorrent(激発)と呼ばれることもある。
元々は「
別れの曲」(Op.10-3)を弾いた後,間髪入れず立て続けにこの曲に入るよう指示があったという。「
別れの曲」とはガラリと雰囲気が変わり派手で演奏効果が高く,「のだめカンタービレ」や「四月は君の嘘」,「さよならドビュッシー」などいろいろなアニメや映画に登場している。
ここで,エチュード Op.10の内容を整理しておこう。ちなみに木枯らしのエチュードはこちらではなくOp.25内の楽曲なので間違えないように注意。
◆エチュード Op.10-1(滝のエチュード)
◆エチュード Op.10-2
◆エチュード Op.10-3(
別れの曲)
◆エチュード Op.10-4
◆エチュード Op.10-5(黒鍵のエチュード。Pianistaに収録されている)
◆エチュード Op.10-6
◆エチュード Op.10-7(トッカータ)
◆エチュード Op.10-8
◆エチュード Op.10-9
◆エチュード Op.10-10
◆エチュード Op.10-11
◆エチュード Op.10-12(革命)
ショパンは敬愛していたJ.S.バッハの24の前奏曲に倣って,これらのエチュード集を作り上げたと考えられている。
余談だがリストはショパンのエチュードを初見で弾く事ができず,しばらく人々の前から姿を消した(とある情報によれば,「頼む,あと1週間時間をくれ。1週間で仕上げるから!」などと言ったらしい)。ジャケット絵のピアノを弾いている人物は,山にこもって猛特訓しているリストをイメージしているのではないか?・・・あくまで推測だが。
やがて帰ってきたリストは見事にエチュードを弾いてみせ,ショパンはこれらのエチュードをリストに献呈し2人は友人となった。ショパンは手紙の中で,「僕の横でリストがエチュードを弾いているので興奮している」とか「僕もあんな風にエチュードを弾いてみたい」などと語っている。