数多のピアニストたちを唸らせた超絶技巧の鐘が鳴る
ラ・カンパネラを日本語に訳すと,「ザ・鐘」となる(だいたい合ってる)。教会の鐘の音から着想を得たのかもしれない。フランツ・リストが,ヴァイオリニスト・パガニーニの曲をピアノ用に編曲したもの。あまりに難し過ぎた為,3回ほど改訂されて常識的な難易度に落ち着いた(これでも)。この曲や「主題と変奏」などを含む大練習曲は,シューマンの妻となるクララに献呈された。クララは曲を即興で派手にアレンジしてしまうリストのスタイルに否定的だったが,リストの方はクララの作曲や演奏を高く評価していたようである。
また,リストはこのように人の曲をリメイクばかりしてオリジナル曲をあまり作っていなかったので,ショパンもその点はあまり快く思っていなかった模様。
もともとの尺は4分程度。右手で2オクターブも跳躍して鐘の音を鳴らしたり,両手でのオクターブ奏法が要求される。
紹介No.136 【パネル編集】 【PC編集】 ? | ||||
Normal | Hard | Expert | Real | |
2 | 8 | 12 | ||
ƒORTE登場 2017.08.24 デフォルト楽曲 | ||||
コナステ版:☆トライアル版あり・ベーシックコース楽曲 | ||||
パガニーニによる大練習曲第3番。カンパネラは「鐘」の意。 多種多様なクラシック楽曲の中でもどこかキャラクター的な個性を持った、親しみ易く手強い楽曲。 幾重にも重なるピアノの響きは空間を幻想で満たし、時にそこで聴こえるはずの無い鐘の音と呼応する。 | ||||
所属カテゴリ:クラシック/ジャズ | ||||
関連:リスト | ||||
ノーツ数:N-194 H-833 Ex-1635 演奏時間:約2分 |
ラ・カンパネラを日本語に訳すと,「ザ・鐘」となる(だいたい合ってる)。教会の鐘の音から着想を得たのかもしれない。フランツ・リストが,ヴァイオリニスト・パガニーニの曲をピアノ用に編曲したもの。あまりに難し過ぎた為,3回ほど改訂されて常識的な難易度に落ち着いた(これでも)。この曲や「主題と変奏」などを含む大練習曲は,シューマンの妻となるクララに献呈された。クララは曲を即興で派手にアレンジしてしまうリストのスタイルに否定的だったが,リストの方はクララの作曲や演奏を高く評価していたようである。
また,リストはこのように人の曲をリメイクばかりしてオリジナル曲をあまり作っていなかったので,ショパンもその点はあまり快く思っていなかった模様。
もともとの尺は4分程度。右手で2オクターブも跳躍して鐘の音を鳴らしたり,両手でのオクターブ奏法が要求される。
フランツ・リスト。『ピアノの魔術師』とも呼ばれる。
ハンガリー出身のコンポーザーでサリエリの生徒の1人でもある。パガニーニのヴァイオリンを聴き,超絶技巧の道を歩むよう決意する。派手なパフォーマンスで魅せる美形のスーパースターで,多くの女性たちを虜にした。ピアノの弦を切ってしまう程の力で鍵盤を叩いたので,メーカーは彼に壊されないよう耐久力のあるピアノを開発していった。ちなみに,ノスタルジアのリアルリサイタルでおなじみトークを挟みながらの演奏会という形式は,リストが始めたものとも考えられている。
後には人格者としても知られるようになり,多くのコンポーザーと親交をもち生徒からも慕われていた。彼の演奏を聴いた伊藤博文は,リストを日本に招いて音楽教育をさせたいと駄々をこねたとか。74歳没。
なお、彼の楽曲の譜面に頻発する交差演奏は実際に彼がそのようにして奏でていたものである。
ショパンがノスタルジアにおけるボス的存在であるならば、リストは「裏ボス」的存在である。作曲者名としては表記されていないが、ノスタルジアに収録された管弦楽曲のピアノ用編曲は、多くがリストによって高難度譜面として制作されたものがベースとなっている。
音の響きにリストらしさが現れているので、新曲に「奴の気配」を感じたなら、間違いなくそこにリストが潜んでいるはずだ。
ハンガリー出身のコンポーザーでサリエリの生徒の1人でもある。パガニーニのヴァイオリンを聴き,超絶技巧の道を歩むよう決意する。派手なパフォーマンスで魅せる美形のスーパースターで,多くの女性たちを虜にした。ピアノの弦を切ってしまう程の力で鍵盤を叩いたので,メーカーは彼に壊されないよう耐久力のあるピアノを開発していった。ちなみに,ノスタルジアのリアルリサイタルでおなじみトークを挟みながらの演奏会という形式は,リストが始めたものとも考えられている。
後には人格者としても知られるようになり,多くのコンポーザーと親交をもち生徒からも慕われていた。彼の演奏を聴いた伊藤博文は,リストを日本に招いて音楽教育をさせたいと駄々をこねたとか。74歳没。
なお、彼の楽曲の譜面に頻発する交差演奏は実際に彼がそのようにして奏でていたものである。
ショパンがノスタルジアにおけるボス的存在であるならば、リストは「裏ボス」的存在である。作曲者名としては表記されていないが、ノスタルジアに収録された管弦楽曲のピアノ用編曲は、多くがリストによって高難度譜面として制作されたものがベースとなっている。
音の響きにリストらしさが現れているので、新曲に「奴の気配」を感じたなら、間違いなくそこにリストが潜んでいるはずだ。
◆パガニーニによる大練習曲第6番「主題と変奏」
◆愛の夢
◆ラ・カンパネラ
◆ハンガリー狂詩曲第2番 ※期間限定解禁楽曲
ピアノ編曲
◆結婚行進曲
◆魔王
◆交響曲第5番第1楽章"運命"
◆交響曲第7番第1楽章?
◆交響曲第9番第4楽章"歓喜の歌"
◆ウィリアム・テル序曲?
◆死の舞踏?
◆愛の夢
◆ラ・カンパネラ
◆ハンガリー狂詩曲第2番 ※期間限定解禁楽曲
ピアノ編曲
◆結婚行進曲
◆魔王
◆交響曲第5番第1楽章"運命"
◆交響曲第7番第1楽章?
◆交響曲第9番第4楽章"歓喜の歌"
◆ウィリアム・テル序曲?
◆死の舞踏?
◆超絶技巧練習曲 第4番「マゼッパ」
タイトルからして物騒。8分ほどの曲だが,最初の2分を聴くだけでもその迫力は伝わるはず。弾ける人はそうそういない。
◆演奏会用練習曲より ため息
まさにため息が出るほど美しい楽曲。ノスタルジアに収録されたら,えんえんグリッサンドが続く事うけあい。
◆ハンガリー狂詩曲 第2番
8分程の長い曲であるが,終盤に,なんとクシコス・ポストの元ネタと思われるフレーズが登場する。当時の著作権って一体・・・。
◆ヘクサメロン
この辺からは,知識として知っていただければ・・・。6人のピアニストによる合作。ツェルニーやショパンも参加しており,リストがまとめ上げた。リストはこの曲が気に入っていたらしく,たびたび弾いていたという。みんなで楽しく作っていた思い出があったのかもしれない。コンポーザー達の合作って,音楽ゲームに始まった事ではないんだなぁ。
◆孤独の中の神の祝福
「詩的で宗教的な調べ」第3曲。ガンガンに掲載されていた漫画「スパイラル」で取り上げられていたので,知っている人もいるのでは。傑作だが,15分と長く深い作品なので少々難解ではある。
◆無調のバガテル
音楽を極めたリストは,ついに調のない楽曲まで作ってしまう。それがこのピアノ曲・「無調のバガテル」である。全体を通して,何とも言えない独特の雰囲気が漂う。だがさらにその上を行くのが,下記の「暗い雲」である。
◆暗い雲
「不安な雲」「灰色の雲」など,表記には揺れがある。2分程度の曲だが,聴くには注意が必要。この曲,とてつもなく暗いのである。エリック・サティのヴェクサシオンと良い勝負かも知れない。リストが晩年に作った作品であり,現代音楽に通じる部分もあるという。
タイトルからして物騒。8分ほどの曲だが,最初の2分を聴くだけでもその迫力は伝わるはず。弾ける人はそうそういない。
◆演奏会用練習曲より ため息
まさにため息が出るほど美しい楽曲。ノスタルジアに収録されたら,えんえんグリッサンドが続く事うけあい。
◆ハンガリー狂詩曲 第2番
8分程の長い曲であるが,終盤に,なんとクシコス・ポストの元ネタと思われるフレーズが登場する。当時の著作権って一体・・・。
◆ヘクサメロン
この辺からは,知識として知っていただければ・・・。6人のピアニストによる合作。ツェルニーやショパンも参加しており,リストがまとめ上げた。リストはこの曲が気に入っていたらしく,たびたび弾いていたという。みんなで楽しく作っていた思い出があったのかもしれない。コンポーザー達の合作って,音楽ゲームに始まった事ではないんだなぁ。
◆孤独の中の神の祝福
「詩的で宗教的な調べ」第3曲。ガンガンに掲載されていた漫画「スパイラル」で取り上げられていたので,知っている人もいるのでは。傑作だが,15分と長く深い作品なので少々難解ではある。
◆無調のバガテル
音楽を極めたリストは,ついに調のない楽曲まで作ってしまう。それがこのピアノ曲・「無調のバガテル」である。全体を通して,何とも言えない独特の雰囲気が漂う。だがさらにその上を行くのが,下記の「暗い雲」である。
◆暗い雲
「不安な雲」「灰色の雲」など,表記には揺れがある。2分程度の曲だが,聴くには注意が必要。この曲,とてつもなく暗いのである。エリック・サティのヴェクサシオンと良い勝負かも知れない。リストが晩年に作った作品であり,現代音楽に通じる部分もあるという。
有名な曲なので,大体のクラシック系アルバムに入っている。
beatmaniaIIDX、jubeatにはユニバーサル度胸兄弟によるアレンジ「Thor’s Hammer」が収録されている。
beatmaniaIIDX、jubeatにはユニバーサル度胸兄弟によるアレンジ「Thor’s Hammer」が収録されている。
有名な作曲家陣の中でも,リストの曲は入るまで少し時間がかかりましたね。収録当時は猛威を奮っていました。
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