終わらなかった夏休みの自由研究
感想を言葉にする事は『食べ物の味を言葉にすること』と、例えて色々考えてみました。
お試し感覚で感想の調理方法や味の種類を増やしてみよう。
お試し感覚で感想の調理方法や味の種類を増やしてみよう。
食べ物は楽曲の中から見つけ出す「要素」を呼ぶための言葉で、味は感想を述べる人が「与える言葉」かな。
何がどうした、主語&述語、のシンプルな表現。
とりあえずの感想文の始まりはこういう言葉になるんじゃなかろうか?
言葉と言葉を組み合わせて「文」を作ろう。
混ざりっ気がなくて素直で自然で十分な感想文!
そのままでも十分なんだけども、もしももしも、文字数を増やしてみたい場合は次以降のことを考えてみてください。
とりあえずの感想文の始まりはこういう言葉になるんじゃなかろうか?
言葉と言葉を組み合わせて「文」を作ろう。
食べ物 | 味わい |
---|---|
ご飯が | おいしい |
旋律が | 好き |
音が | 聞こえる |
構成が | たまらない |
混ざりっ気がなくて素直で自然で十分な感想文!
そのままでも十分なんだけども、もしももしも、文字数を増やしてみたい場合は次以降のことを考えてみてください。
「メルヘン!!」「好き!!」「音が!」
「不穏!!!!」「旋律が!旋律が!!」「構成」
「不穏!!!!」「旋律が!旋律が!!」「構成」
単語だけの感想も、それはそれで強く鮮明です。(文じゃないけど感想だ!)
語彙を失ったんだな、とにかく勢いが強いんだな、そういった事が伝わってきます。
その曲を知っている人なら省略されている部分を補完する事ができます。
その曲のことを知らない人に楽曲を紹介する場合は少し落ち必要がありますが、いっそもっと興奮して熱量で表現するという手もアリです。
どんな曲なんだ?
わかんないけど人が作品に触れて何かに突き動かされてる姿は面白いなぁ。
わかんないけど人が作品に触れて何かに突き動かされてる姿は面白いなぁ。
(分からん猫)
食べ物を味付けしただけのシンプルな料理も食べやすくて良いですが、盛り付け方を変えて印象を変えたり、調味料をプラスして複雑な味付けにしたり、相性のよさそうな付け合せと一緒に並べてみたりすることで、あなただけの感想を調理することができます。
例えば、擬音やイメージをプラスして飾りつけてみたり、文字表現を工夫して食感に変化をつけたり、自家製スパイスを合わせてみたり、表現にアクセントを加えて色々遊んでみよう。
「ホッとするようなやさしい旋律」「かなしい旋律……」「暗い記憶の中を迷いながら、かけがえの無い答えを見つけるような旋律」
食べ物を味付けする味を味付けて、食べた後にどんな味がするかを味付けしながら表現して、深い味わいを目指してみよう。
もしくは、味付けに頼らず素材と向き合い一番大切な物を丁寧に磨いて、雑味のない味わいを目指してみよう。
でも、素材そのものの中で自分が気になった部分を選ぶだけでも、十分にあなたの感想です。
「ホッとするようなやさしい旋律」「かなしい旋律……」「暗い記憶の中を迷いながら、かけがえの無い答えを見つけるような旋律」
食べ物を味付けする味を味付けて、食べた後にどんな味がするかを味付けしながら表現して、深い味わいを目指してみよう。
もしくは、味付けに頼らず素材と向き合い一番大切な物を丁寧に磨いて、雑味のない味わいを目指してみよう。
でも、素材そのものの中で自分が気になった部分を選ぶだけでも、十分にあなたの感想です。
最初に聞こえるメルヘンな旋律が好きなんですが、だんだん不穏な音が聞こえてきたり旋律がガタガタ崩れていったりして、曲の進行とともにおとぎ話っぽかった世界が得体のしれない悪意に侵食されて変化してくような構成が、夢の中を彷徨っているみたいでたまらないです!!!
どんな曲なんだろう?
わかんないけどなんか面白そうな曲だなぁ。
わかんないけどなんか面白そうな曲だなぁ。
(分からん猫)
(ここまでは主語とか述語とか形容詞とかに向き合う事から逃げつつ、言葉の役割を分類したかった)
「食べ物」として味付けの対象にできそうな言葉(ナニがドウシタの"ナニ"のパーツ)が増えると、感想文を書く時に示したい部分を示せるようになれて可動範囲が増え、機動力が上がるかもしれません。
食べ物は音楽鑑賞の中にありがち、味は自己探求の中にありがち。
食べ物は音楽鑑賞の中にありがち、味は自己探求の中にありがち。
呼び名 | 用途の主観的な考察 | 『例文』(主観的な考察) |
---|---|---|
音楽 | music 人間が音を使って生み出す物事を広くを示す言葉。一曲の事を差す文脈で使った場合にはなんだか壮大な効果が出る。 | 『この音楽が好き』 その曲を構成するあらゆる要素や、それを織りなす精神性まで含めて好きって言ってるみたいな印象かも? |
楽曲 | 音楽、よりは範囲が狭い言葉。一曲一曲の事を差す。 | 『この楽曲が好き』 複数あることを前提とした曲目のなかから、好きなものを選択した場合にこの表現に成り立ち、な気がする。 |
曲 | 楽曲、より文字数が少なく音数が少ない。 | 『この曲が好き』 自然に出てきた、素直な言葉のような印象かも。 |
音源 | 一つの楽曲も、仕上げの仕方次第で印象が変わる。一つだけではないその楽曲の姿の中で「それ」が好きな場合はこの言葉が便利なのだろう。 | 『この音源が好き』 それ以外を知る、通のような印象かも。 |
音 | 小さい言葉。小さい言葉だからこそ全てを指す事ができる。全であり一 | 『この音が好き』 一目惚れみたいかも |
音色 | 音、に色をつけた言葉。「音」と比べると、集中力があり動的な印象?? | 『この音色が好き』 音色に聞き惚れてそう |
サウンド | 英語で音。電子機器を使って生み出された物と相性が良いかも | 『このサウンドが好き』 音源の仕上げの結果が心地よい、のかな? |
響き | 音の広がり方や残り方。空間に対しても響くし心に対しても響く。 | 『ピアノの音が響く』『呼ぶように響く』 |
旋律 | 音楽を構成する要素のうち、音階の変化のラインの一つを抽出すると旋律になるのかな? | 「ピアノの旋律が印象的」 美しそう |
メロディ | 旋律と同じ意味なんだろうけどカタカナだから軽やか | 「ピアノのメロディが印象的」 軽やかそう |
フレーズ | 旋律と似た意味なんだろうけども、旋律より瞬間的、もしくは楽器演奏に対する視点が強い、かな? メロディと比較すると旋律・メロディが心理的解釈への作用が重視されがちで、フレーズは印象や高揚感への作用が重視されてる気がする。 調べた所「メロディの人まとまりがフレーズ」らしい。 | 『弦楽器のフレーズが好き』『サビの左手のフレーズが難しい』『サビ前のリフのフレーズが新鮮』 |
モチーフ | 楽曲の題材やイメージとして使われている題材。景色であったりシーンであったり物であったり物語だったり様々。 音楽においては「音楽形式を形作る最小単位」という意味があり、特にクラシックでは"主題"を様々に変化させながら繰り返す形式の音楽が多い。 調べた所「モチーフ < メロディ < フレーズ」の順でサイズ感が大きいらしい | 『Op.2のストーリー楽曲には世界をモチーフにした楽曲が多い』『nostosとNoah's songでは同じモチーフが使われている』 |
ハーモニー | 旋律と旋律が組み合わさることで生まれる効果のうち、寄り添うように動作する物をハーモニーと呼ぶ | 「ハーモニーが印象的」 複数の音から成る作品で、旋律が目立つような構成で、一つの音色ではなく複数の音色が重なって力を持っているんだろうな。 |
掛け合い | 旋律と旋律が組み合わさることで生まれる効果のうち、独立して互い違いに動作する物を掛け合いと呼ぶ | 「掛け合いが印象的」 複数の音から成る作品で、旋律が目立つような構成で、2つ以上の旋律の関係性が目立っているんだろうな。 |
主旋律 | 楽曲の中心に当たる旋律。その他の要素によって盛り上げられている。 | 『主旋律が綺麗』 |
装飾音 | 楽曲の中心とは違う部分で楽曲を盛り上げている音のうち、旋律に関わる要素が薄い音。 | 『装飾音が綺麗』 |
伴奏 | 主役ではない旋律や、それらの集合体の事。旋律に関わりながらも主張しすぎない音達。主に歌もの楽曲において歌を引き立てる働きをする演奏に使う。 | 『伴奏が綺麗』 |
コーラス | 主役ではない歌声。楽曲を外側から盛り上げている。 | 『コーラスが綺麗』 |
リズム | 音楽を構成する要素の内、音階を持たない部分。主に打楽器によって表現されるが旋律の中にもリズムは在る。 | 「リズムに心が躍る」「ラテンのリズムを感じさせる」「リズムパートが凄い」 |
テンポ | 楽曲の速さ。音楽が音の集まりではなく"曲"となるためには、繰り返し繰りの要素を要するのが一般的で、その間隔がテンポとなる。 | 「早いテンポに心が躍る」「テンポの変化がポイント」「遅いテンポだからワンフレーズ毎に心に残る」 |
速さ | 何らかの速さ。楽曲全体のテンポにも使われるし、部分的な要素にも使われる。"速さ"自体はその量の大小に着目する言葉だが、"速さ"の言葉を使用している場合は、ゆっくりの場合よりも早い場合が多い。 | 「テンポの速さに心が躍る」「展開の速さが好き」「速さがゆっくりなのが特徴的」 |
遅さ | 何らかの遅さ。楽曲全体のテンポにも使われるし、部分的な要素にも使われる。"遅さ"自体はその量の大小に着目する言葉でもあるが、同じ用途の場合でも"速さ"のほうが用途が広い。 | 「テンポの遅さが落ち着く」「展開の遅さが良い」「…遅さがが早いのが特徴的……とはいわないね」 |
スピード | 何らかの速さか遅さ。楽曲全体のテンポにも使われるし、部分的な要素にも使われる。"スピード"自体はその量の大小に着目する言葉でもあるが、"スピード"の言葉を使用している場合は、ゆっくりの場合よりも早い場合が多い。"速さ"よりシャープで無機質的な雰囲気に合う。 | 「スピードの遅さが好きです」「展開のスピードが良い」「スピードが早いのが特徴的」 |
高速※ | すごく早い速さ。丁度いい速さよりもかなり速い感じの速さ。楽曲全体にも使われるし、部分的な要素にも使われる | 「高速の旋律がかっこいい」「高速で展開するプログレ」「ピアノが高速」 |
抑揚 | 速さや音程、強弱の付き方が均一ではなく、変動することで効果を発揮している事 | 「抑揚が豊か」「チェロの旋律の抑揚」 |
「味」として使える言葉が増えると、感想文は風味豊かになってゆきます。
言葉の知識が増えたり、それまで知ってても使わなかった言葉を「この言葉は味付けに使える」と気づくことで、味のパターンは増えてゆきます。
言葉の知識が増えたり、それまで知ってても使わなかった言葉を「この言葉は味付けに使える」と気づくことで、味のパターンは増えてゆきます。
〜音楽、〜な音楽、と繋げられそうな言葉。
…and more!!
今用意してある分で2万文字数ほどにいろんな物を用意してあるんですが、まだまだ空欄が多すぎて……。
埋めたり整えたりしつつチョットずつ出してゆくことにしますね〜
主観的楽曲例欄埋めるのめちゃなやんじゃう、むずかし、主観でゴメンナサイ。
味つけ | 考察・言い換え・イメージ展開 | 楽曲例(※主観・ノスオリ中心) |
---|---|---|
優しい | 優しい、ってどういう事なのか、私には分かるようでわからないんだ…… 優しい音楽は多分おだやかめで複雑すぎなくて、聴く人のペースに寄り添ってくれるような楽曲なんだろうなと思います。 | I Echoes of Oblivion minne My dear child, mother's arm |
癒やし系 | ヒーリング。聴くもののストレスを緩和して、心の傷を癒やしてくれそうな心地よさを感じさせてくれるもの。自然のイメージがあったり穏やかで美しかったり。 | パネル・風の丘の東 夢ハ夢ノママデ |
おとなしい | 興奮体験が求められがちな音ゲーでは希少だが、主張しすぎない事は時に音楽に求められる大切な要素でもある。 おとなしい楽曲はどの楽曲かと考えると挙げる事は難しい、楽曲内におとなしい区間とそうでない区間がありがち。 | |
落ち着いた | 興奮体験が求められがちな音ゲーでは希少だが、主張しすぎない事は時に音楽に求められる大切な要素でもある。 落ち着いた気分でしっとり浸れる楽曲は、何気ない時間を愛おしくしてくれるノスタルジアのウリの一つ。 | アーカーシャの碑文 Sweet tea |
大人っぽい | 大人のイメージは色々。激しくてスリリングな大人っぽさ、落ち着いてて安定感のある大人っぽさ、色々。 | 愛、遠く テンションコードにくちづけを Scandal? 虚空を飛ぶ鳥は誰の夢を見るか? Afterimage d'automne |
色気がある | 色気は、エロさ、とも評してしまえるけども、音楽における色気って直接的ではない表現である場合が多いので、奥ゆかしくて深みが在って上品で褒め言葉にしやすい気がするね。 何に色気を感じるかは個人の感覚の差が大きそうね。 | 一夜の恋? insist Carezza |
かっこいい | かっこいい、ってどういう事なのか、私には分かるようでわからないんだ…… かっこいい音楽は多分、甘くなかったり技術の高さを感じさせて、聴く人のペースより先を魅せてくれるような楽曲なんだろうなと思います。 | Danza Pantera? Le Vent? |
クールな | かっこいい、のべつの言い方。ひんやり感が高いけど熱いものに対してもクールと称することはある。賢い、冷徹とかの要素も含むけどそうでもない場合もある、意味が広くてテンションが上がった時にも言う。 | Enigmatic Synchronization モノクロモーメント? PF flowing? 氷上の激情? |
今用意してある分で2万文字数ほどにいろんな物を用意してあるんですが、まだまだ空欄が多すぎて……。
埋めたり整えたりしつつチョットずつ出してゆくことにしますね〜
主観的楽曲例欄埋めるのめちゃなやんじゃう、むずかし、主観でゴメンナサイ。
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