◆マ・メール・ロワより眠りの森の美女のパヴァーヌ
こちらもパヴァーヌだが,ピアノ連弾版はため息の出る美しさ。曲の長さも1分台と短く聴きやすい。
◆ボレロ
基本リズムは
○_○○○○_○○○○_○_○_○○○○_○○○○○○○○○
の繰り返し.これに2種類のリズムが繰り返される,至ってシンプルな構成.これが最後の2小節を除いて終始演奏される.
最初は小太鼓のみだが,曲が進むにしたがってフルート,ファゴット,トランペットなどが加わっていき,次第に豪華になっていく.
原曲は 15 分もあるため,ノスタルジアへの移植の可能性は低いかもしれない.
因みに,この曲は「TV チャンピオン」,「行列のできる法律相談所」で聴いたことが有る人が多いかもしれない.
◆左手のためのピアノ協奏曲
文字通りピアノ協奏曲なのだが、なんとピアノ独奏は全ての旋律を左手のみで弾ききる。左手のみにも関わらず、難度は高い。しかしながら演奏効果は絶大で、ラヴェルの才能の深さを思い知らされる。
第一次大戦で右手を失ったピアニスト、パウル・ウィトゲンシュタインのために作曲された。
◆バレエ音楽「ダフニスとクロエ」
吹奏楽界隈では非常に有名な曲。
特に有名なのは第二組曲の三曲で、ダフニスとクロエが困難を経て再会し、希望に満ちたような陽が昇る様子を表した「夜明け」、再会を神に感謝し、神に奉じた「パントマイム(無言劇)」、熱狂の大団円「全員の踊り」で構成されている。
ラヴェルの色彩に溢れたオーケストレーションを楽しめる壮大な作品。
◆道化師の朝の歌
「鏡」より。コミカルな楽曲で,単体で演奏される事も多い。テレビで聞いた事のある人もいるのではないか。