ノスしるべ (ノスタルジア紹介wiki) - La fame di Adria

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La fame di Adria / BEMANI Sound Team "PON"

時に囁き 荒れ狂う アドリアの風に想いを馳せて
紹介No.030 【パネル編集】 【PC編集】 
NormalHardExpertReal
4811◆2(12.5)
ƒORTE登場 2017.12.14
MISSION BINGOで解禁
コナステ版:ベーシックコース楽曲
「ラ ファーメ ディ アドリア」。意は"アドリアの空腹"。
ピアノとアコーディオンは互いにその手を引くがごとく導き合い、そして熱風は情熱的に舞い踊る。
他に例を見ない、"PON"名義では初の"単体作曲"のインスト。
今回の雰囲気はアドリアです。で、アドリアってどこ?
開幕の3拍子から展開し、加速と共に8分の6拍子の様なリズムへ目まぐるしく変幻する楽曲。
所属カテゴリ:ノスタルジアオリジナル
関連:PON/pop'n music
ノーツ数:N-267  H-635 Ex-1178  Real-1593 演奏時間:約2分
ノスタルジアƒORTE、2017.12.14からの追加解禁楽曲。
2017.12.13配信のBEMANI生放送(仮) で紹介されたその翌日に「MISSION BINGO」解禁楽曲として実装された。
実は、この前日生配信告知の時点で告知・紹介の声は乗っているものの、曲自体はゲームサイズをほぼフルで確認できる状態にあったようである。
(尚、BE生の配信は放送終了後、限定公開へと切り替わっており、現在はURLからのみ閲覧が可能。)
BEMANI生放送(仮)2017.12.13

初登場時のノスタルジア公式Twitterアカウントによる告知ツイートなのだが、何故か画像なしでの告知となっている。
(本曲以外の曲はどの曲も同じ形式の画像付きの告知ツイートがなされてる)


ジャケットについて

3×3の正方形タイルが並び描かれたジャケット。曲名はその左下のタイルに筆記体で描かれている。
チュニジアタイルのヨーロッパとイスラム文化が混ざる様な花・植物柄をメインに、黄色い帆船をはじめ、モロッコタイルのコラベル柄の様な柄など、ヨーロッパの地中海を連想させる、黄色と緑、そして青が色鮮やかなジャケット。
この楽曲が発表された当時はBEMANI Sound Team体制が敷かれた直後にあり、その時期に発表された社員の楽曲のジャケットにはアーティストが全く明記されていない時期であった。
にも拘らず、このジャケットには作曲者であるPONの名前がタイルの模様の一部として大きく描かれている。左上、真中、右下の模様が各アルファベットにあたり、細やかかつ凄まじい自己主張を発揮している。
P
 O
  N

また、このジャケットとの関連は不明だが、現在発表される楽曲の多くはBEMANI Sound Team表記が付いた上で作曲者の記名がなされている。
BE生の告知時点でジャケットがビンゴそのものの絵面だと勘違いされていましたが、もしかするとそれも意識したデザインだったのかも?
ところで…右下の謎生物はいったいなあに……?


曲名について

"La fame di Adria"はイタリア語。
La fameはしばしば各所で飢餓や空腹と訳される。
ニュアンス的には「おなかすいた」程度でも使われる言葉でもある。
イタリア、ローマの諺に"La fame è il miglior condimento"「食欲は最高の調味料」や、フランスの諺に"La faim chasse le loup du bois."「空腹は狼を森から追い出す」というものがありますが、言葉選び的にはこれらのLa fameと同じものでしょうか。

Adriaはかのアドリア海を連想させる単語。
がしかし「そもそも"Adria"というかつて港だった名の都市があり、Mar Adriatico(アドリア海)の名はそこへ由来する」とも、その逆で「Mar Adriaticoが都市Adriaの名の由来だ」とも、はたまた「都市AdriaもMar Adriaticoも"Adria"という名前の"川"から由来する名だ」とも言われ、アドリアと言われただけではどこを指しているのか、またどこ由来の名前なのか、結果的に何もわかりません。はたして。
また、"Adria"という単語の意味そのものの語源についても諸説あり、「黒」、つまり都市アドリアは「黒の都市」といった意味を指すとも、「水、海」を指す単語だとも言われます。

<2019.09.29追記>
2019年9月3日に「Gondwana Research」にて論文「Orogenic architecture of the Mediterranean region and kinematic reconstruction of its tectonic evolution since the Triassic」(地中海地域の造山構造と三畳紀以降の構造進化の運動学的再構築)が公開されました。
この論文は"Greater Adria"(大アドリア大陸)と名付けられた「失われた大陸」についてのもの。
Utrecht Universityによる国際的な研究者チームにより10年以上前からサンプルの年代情報の収集を続けられており、今回その大陸の正確な形状と位置を"発見"したそうです。

ダビデのコラム_―イタリアのことわざ:La fame è il miglior condimento―
北鎌フランス語講座 - ことわざ編_空腹は狼を森から追い出す
アドリア (イタリア) - Wikipedia
Adria - Wikipedia_Google翻訳
Mar Adriático - Wikipedia, la enciclopedia libre_Google翻訳
adriatic - Online Etymology Dictionary_Google翻訳
ヨーロッパの海底に沈む「失われた大陸」が発見される|ニコニコニュース
Orogenic architecture of the Mediterranean region and kinematic reconstruction of its tectonic evolution since the Triassic

各曲のタイトルにまつわる、難しい言葉の話が聞きたいなあと思っておりました。
思いましたが、調べるのが難しいなあと思いました。自分は専門の人間でもないので、そらそうだなあと思いました。
一応ちゃんと調べてはきているのですが、ことここに至って適当も書けないですし、塩梅が難しい。ここも修正できる方はたのむ……。

MISSION BINGOでの解禁について

ノスしるべでのMISSION BINGOについての解説はこちら
BEMANIWikiでの解禁条件まとめはこちら
  • このビンゴを進める時の注意点、対処法
    • 2マスを阻むアンサンブルコンボ
    • 難易度10以上の指定がある条件
    • ジャンル指定の被りを利用した埋め
2マスを阻むアンサンブルコンボ
アンサンブルコンボに関しては各所で触れられている通り、最低でもノスタルジア筐体が2台ある環境が必要です。(元の筐体が4台並ぶ前提のつくりだった事を考えた条件でもあるのでしょうが……)
今回は2マスを阻む条件であるため、アンサンブルが出来ない環境にあるならば、この条件以外の全てのマスを埋める事が楽曲解禁の条件になってしまいます。
また、このビンゴでの条件は「ノスオリ楽曲でアンサンブルコンボ400以上」「アンサンブルコンボ1000以上を4回達成」とあり、一個目の条件だけならまだしも二個目の条件は難易度が少し高めです。
もし挑戦可能である環境であり、奏者が2人であるならば、後者の条件には「なるべく接続難易度が低い」「ノーツ数が550を超える程度」の楽曲が望ましいでしょう。
ミッションビンゴでのコンボ条件には"片手オプション"の有無は判定上関係がありません。上位難易度の譜面の右手を切り、左手の譜面を両手でプレイするなどの工夫で、条件のクリアがぐっと近づいてきます。
筆者のおすすめは"Timepiece Phase II"のExpert左手譜面。
なんと片手だけで720ノーツが降ってきますが、リズム自体が非常に単調になっているため、そのBPMの速さに耐える事が可能であれば、是非会得しておきたい初心者向け稼ぎになっています。

難易度10以上の指定がある条件
このビンゴ内には「難易度11以上で980000点以上獲得」「難易度11以上でMiss5回以下」「難易度10以上で◆Justを900回以上獲得」「難易度12以上で500コンボ以上獲得」という条件が存在します。
前述の通り、ミッションビンゴでのコンボ条件、またスコア条件には"片手オプション"の有無は判定上関係がありません。上位譜面であればあるほど、片手オプションを利用した際の譜面変化は大きいもの。うまくオプションと付き合っていきましょう。
"Timepiece Phase II"のEx左譜面では、ここの「難易度11以上で980000点以上獲得」「難易度11以上でMiss5回以下」「難易度12以上で500コンボ以上獲得」を同時に埋める事が可能です。
ですが、この連打でスコアを取るのはまた地力が必要になってくるため、別枠で攻略を考えたほうがいいかもしれません…。

ジャンル指定の被りを利用した埋め
このビンゴに限らず、ミッションビンゴには楽曲のジャンルを指定した上で条件を設けるマスが存在します。そして、それらの条件は"ジャンルを複数持つ楽曲"を利用する事で、一度に埋める事が可能です。
このビンゴでの同時処理可能なジャンルは「バラエティ/ポップス」「BEMANI/ノスタルジアオリジナル」ジャンル。BEMANIWikiさんの複数のジャンルカテゴリに含まれる曲一覧を活用していきましょう。
ノスタルジア Op.2/複数のジャンルカテゴリに含まれる曲
ノスタルジア ƒORTE/複数のジャンルカテゴリに含まれる曲

ビンゴ解禁対象楽曲は、各楽曲ページでビンゴを進める際に必要になる、特に初心者向けなおすすめ譜面などを乗せれればいいかもと思ったのですが…
筆者も初心者なので条件に合致する譜面が全然把握できておりません。後は…頼みます……。


アーティストに関して

"PON"とは主に氏がインスト楽曲で用いる名義"Power Of Nature"の略称。
現・ポップンミュージックサウンドディレクター。
専門時代に岡素世、KOHTAなどの師事を受ける。
入社後はIIDX16 EMPRESS、GFDM V5 Rock to Infinity、pm 16 PARTY♪などのサウンドスタッフ経験を経て、pm 18 せんごく列伝よりサウンドディレクターを務めている。
単体インスト楽曲でPON名義を使用するのは本楽曲が初となる。
名義の細かい話
本楽曲の告知時点での名義はBEMANI Sound Team (PON)。
初期は筐体上でも括弧書き表記だったが、現在は筐体上の表記、サイトの表記もBEMANI Sound Team "PON"になっている。
先述の通り、この楽曲は氏に於ける、初の"PON"名義を使用した上での"単体"インスト楽曲になる。
厳密な事を言えば、"ゲーム上で譜面があり、遊ぶ事が出来る"PON名義インストは初、という事になる。
実は単体名義でも、システムBGMそのものや"選曲BGM PON"などはPON名義で発表されている。ポップンミュージックのアルバムではイントロダクションとして収録されている事も。
BEMANI Sound Team - ニコ百
妙な書き方になってしまっていますが、"単体"インスト楽曲、としか表現できないのが氏の名義使い分けの面白い所でもあります。
ざっくりとした組み分けで言えば歌モノがPON名義、インストはPower Of Nature名義、という風にはなっているのですが…
合作インストになるとPON名義を使用するか、合作名義を使用しているかのどちらかになります。
一方で、作曲が複数人でも編曲・REMIXが個人である場合はPower Of Nature名義になります。
こちらはレアケースなので判別が難しい。"L-an!ma"のクレジットが一番わかりやすいかな…

BST体制がはじまった直後、ポップンでの"Dance to Blue (Respect Style)"の名義も含めて、様々なイレギュラーが生じていたのだなあ、という認識を筆者はしています。
…ですが、アドリアの場合そのジャケットが色々な意味で仕事をしたのでは?という疑惑がセットでついてきます。はちゃめちゃ。

演奏のポイント

楽曲の拍子について
La fame di Adriaは、移植先のポップンミュージックではBPM190-241と表記されている。
イントロがBPM190、加速してからがBPM241。
音楽的に考えればこの楽曲は8分の6拍子の楽曲であり、BPMは八分音符の長さを指定しているパターンである筈。
ところが、この楽曲の作曲者であるPONがこの系統の楽曲に於いて「8分のBPMを指定してくること」は非常にまれであり、そのため、確実な根拠を持って「この楽曲が8分の6拍子である」と断言できない事態に発展している。(何を言っているかさっぱりわからない)
これには明確な理由がある。氏が書いた"少年は空を辿る/ムラクモ"というボス曲のテーマに「遅くても手強いボス」「BPM170〜200越えで速ければ難しい、という定説の打破」があり、そのためこの楽曲は8分の変拍子や高速の16分を持ちながら、BPM140と表記されている。
そして、このムラクモのBPM表記の流れを汲むように表記がなされている楽曲が幾つか存在する。ノスタルジア収録楽曲では、"霖が哭く"(BPM154)、"TRUTH behind U"(BPM121)等がこの「4分の長さを指定するBPM表記」の楽曲である。
La fame di Adriaについては、状況に前例がほぼない状態であるため、なぜか拍子の断言が出来ない状態にある、という事になる。(やはり何を言っているか)
…普通にプレイしたり聴く分には、あ〜拍子の取り方今変わったのかな〜?でいいと思います。
楽曲の攻略としては、目まぐるしく展開してゆく楽曲に対して、自分の中でどう拍子の捉え方を変えていくかがポイントになっていきます。

Normal譜面について
イントロ後の展開、そしてアウトロが強烈な歯抜けのリズム難。
反面、サビのリズム自体は非常に取りやすくなっているため、8分の6拍子=2拍子である事を頭の片隅に入れつつ、ゆったりとリズムを確認していきたい。
BPMはそもそも早いため、ゆったりし過ぎるとすっぽ抜けます!だめじゃん!
それでも基本は"待ち"を意識する事でリズム難の認識はしやすくなる筈です。曲中でしっかり頭を切り替える練習をしましょう
Ex譜面について

Real譜面について


ゲーム外での展開

pop'n music うさぎと猫と少年の夢 ナビフェス ノスタルジア STAGEにて2018.07.05に移植。担当キャラはセシル。難易度は13/30/40/48。羊皮紙の上の銀河、nostosが同イベントでポップンへ移植されている。
また、うさぎと猫と少年の夢 Original Soundtrack Disc 3に収録されている。iTuneストアでも絶賛配信中。
pop'n music うさぎと猫と少年の夢 Original Soundtrack 20th Anniversary Edition
ノスタルジア曲あるあるかもしれませんが、ポップン移植の際に音源変更が行われ、大きく印象が変わっております。
また、ポップン筐体で聴ける音と、CDで聴ける音も少しずつ印象が変わっているなあと感じます。
ノスタルジアプレイヤーの皆様はぜひポップンでも一度聴いていただきたいです。そしてポップンプレイヤーの皆様にもノスタルジアで聴いて欲しい!
ばっかお前、ノスタルジアにはイヤホンジャックがついてるだろ!

ノスタルジアの公式サントラへの収録について

2020年8月19日に発売された「NOSTALGIA Music Collection 〜Op.1 & Op.2〜」に収録されている。
ノスタルジアおよびノスタルジアOp.2の楽曲165曲が収録されたCD5枚組の公式サウンドトラックであり、CDはコナミスタイルの限定販売。
ダウンロード版で曲ごとの購入も可能なのだが、コナミスタイル版についてくるブックレットやCDのデザイン等のビジュアルが素晴らしいのでオススメしたい。

→サントラの特設紹介ページはこちら

みんなのコメント

ノスタルジアから!アコーディオンの音がする!説明!
記事を書くにあたりReal譜面で筐体が縦に伸び縮みする悪夢を見ましたが、ポップ君が伸びる時代なので何が起こるかわかったものじゃありませんね。
記事も伸ばしすぎたのでアコーディオンみたいにたたみまくってみました。知らなくても何とかなる話題ばかりなのでアコーディオンみたいに伸ばしたり伸ばさなかったりしてください。追記も何卒。

爽快感溢れるプログレッシブな曲調が良いですね!縦連楽しいです。

プログレッシブでアグレッシブで元気いっぱい!
この曲は譜面の見た目が好きです、ポップンでゲーム性を重視した譜面を作りがちなPONさんらしさがありますね。(勝手な事を言っています)音ゲー的に的に色んな要素を繋いだプログレッシブな譜面で、リズムを刻む縦連に、縦に伸びるようなアコーディオントリル、かけぬけるような階段等が品数豊富に盛り付けてあってカラフルな印象で、初めて解禁して遊んだときは「今だけノスタルジアがノスタルジアじゃ無くなった」みたいな新鮮味を感じました。
そんでもってそれらが楽曲として一筋に纏まってて、広がりを持ちつつもひたむき!な感じ!PONさんのプログレはどれもPONさんらしさは共通しながらも「纏まり感」はそれぞれマチマチだと思うんですけど(勝手な事を言うている)この曲はてんこ盛り感と曲のイメージがうまく一筋に揃って伸びてるなーって感じられて特にお気に入りです。

ノーツは上から下に降ってくるものなんですけどこの曲からは、上に伸びたり外側に向けて翻るもののイメージが湧きます。
腰が細くてヒラっとしたスカートが魅力的な地中海の勝気なネーチャンと青い空、みたいなイメージです(幻覚)
多分fameを勝手に女の人の事だと思っていたせいです。

ページ作ってもらったのが2019年だったかな?4年の時を経て、アコーディオン的に折りたたまれてたものを外に広げる工事をしました。
インパクトが有るものはそのインパクトを生かしたほうが良いかなーと思ってしまったのでして、しかしページ制作者の意図に反するのならば再調整いたしますのでどうもすいません。
いやはやすごいボリューム!ノスしるべ4年?運営してるけど、他に類を見ない特異なページで楽しいです。嬉しい。ノスしるべ作ってよかったです。
(管理人)


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