最終更新:ID:T/+ykJnWcQ 2022年01月16日(日) 23:07:39履歴
「我々は、世界を闢いている。」
ハービンジャー。解き明かす者、先駆者のクラス。
既存の世界に風穴を開け、決定的な一撃によって世界を“切り開いた”者へと与えられるクラス。
それは征服による天地の開豁であったり、革命による常識の切替えであったり、発明による不可能の崩壊であったり―――――。
形は問わず、神秘のモノを人類の領域へ齎した者へ与えられるクラスであり、英霊らしい英霊であると言える。
召喚に条件はないが、彼らの多くは武力ではない形で人類史に刻まれたものであり、直接の実力行使を目的として意図的に喚び出されることはまずない。
そんな彼らが、英霊として、サーヴァントとして召喚されることがあるとすれば……それは、どうしようもない閉塞を『打破』する為に、であろう。
どうしようもない閉塞。凝り固まった常識。揺るぐことのない不変。押し付けられた首枷。それらを打ち砕き、『先へ進む』事に対し、彼らは真価を発揮する。
人が人自身の力で踏破できるはずの限界の前に立つ何かに蟻の一穴を穿つ、人類史の『先駆け』達。
名も無い抑止の守護者達と異なる部分は、対応する規模の大きさ――――ハービンジャーは人類史全体の停滞、可能性の栓塞を切り開く。
形は問わない。物理的な障壁でも、停滞による破綻でも、文化の分断でも構わない。彼らはただ偏に、あらゆるものを『切り開く』。
人類の破壊者。未知を閉ざし文明を終わらせる『ターミネーター』とは真逆のクラス。
人類の先達者。未知を切り開き文明を築き上げる─────それが彼ら『ハービンジャー』である。
世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
雷電を証明したものは、神々の怒りたる雷撃から、神威を欠落させる。
世界を周航したものは、閉ざされた世界という概念を含む結界を打ち砕く。
娯楽を拡大したものは、限られた人々の手に握られた芸能の神秘 を打ち消す。
宇宙を制覇したものは、天体に宿っていた幻想を破却する。
真実を解明したものは、曖昧さを孕む不確定性を断定する。
知識を集約したものは、隠し秘められた知識が持つ特権性を無に帰す。
彼らの前に、古き神秘は最早その意義を為さない。
漸進せよ。前進せよ。我らは人理の先駆けなり。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
雷電を証明したものは、神々の怒りたる雷撃から、神威を欠落させる。
世界を周航したものは、閉ざされた世界という概念を含む結界を打ち砕く。
娯楽を拡大したものは、限られた人々の手に握られた芸能の
宇宙を制覇したものは、天体に宿っていた幻想を破却する。
真実を解明したものは、曖昧さを孕む不確定性を断定する。
知識を集約したものは、隠し秘められた知識が持つ特権性を無に帰す。
彼らの前に、古き神秘は最早その意義を為さない。
漸進せよ。前進せよ。我らは人理の先駆けなり。
ハービンジャーに該当するものは、大きく三種類に分けることができる。
この分類に複数該当する存在は、クラススキルである『天地の開豁』のランクが高くなりやすく、またハービンジャーとして高い適性を持つと言える。
一つは、「星の開拓者、或いはそれに準ずるものに先駆けた存在」。クラス名通りの先駆者。
後に達成される、人類史全体の開拓。それを導く先駆けとなったものは、ハービンジャーのクラスへの高い適性を持つ。
例えば、雷電の性質をベンジャミン・フランクリンが実験によって証明したことで、後世においてニコラ・テスラは人類に雷電を齎すことができたと言えよう。
真名 | 地域 | 異名 | 偉業 | 適正クラス |
---|---|---|---|---|
アラン・チューリング | イギリス | 人工知能の父 | 人工知能を考案し、コンピュータの知性について最初に触れた人物 | |
アリスタルコス | 古代ギリシャ | 天文の愚人 | 地動説という概念の礎、即ち「地が動いている」事を提唱した最初の人物 | なし |
稲塚権次郎 | 日本 | 農の神 | 後の「緑の革命」を起こした作物の祖となる品種を作り上げた | プランター、キャスター |
パイオニア計画 | アメリカ合衆国 | 世界初の木星・土星探査機であり、また太陽系外に出た人類最初の宇宙機となった | アドベンチャー | |
ハレー・アルマダ | 日本・欧州・アメリカ・ロシア | ハレー艦隊 | 人類全体による共同宇宙開発の先駆的事例 | なし |
ペダニウス・ディオスコリデス | ローマ | 薬理学・薬草学の父 | 肉体と精神を蝕む不可視の「負の存在」への対抗者 | |
禁断の果実 | エデン? | 知恵の実 | 人類に『知恵』を与えた原罪の殻を被った、人類の『知りたい』という欲求 星の開拓者として燃やす情熱そのもの | プランター、■■■■ |
フィニアス・テイラー・バーナム | アメリカ | フリークス興行の変革者、 サーカスの移動に興行列車を初めて使い大規模な全米公演を可能とした | キャスター、ライダー、フェイカー | |
ジョン・フォン・ノイマン | ハンガリー/アメリカ | 火星人、他 | ミニマックス理論の提唱によって、集団の動向の数値解析を可能にし、戦術や企業分析に多大な影響を与えた | ターミネーター |
ジェームズ・プレスコット・ジュール | イギリス | 英国科学振興協会会長 | 熱力学的第一法則の発見、熱物理学の先駆け | キャスター、アルターエゴ(某異聞帯限定) |
二つ目は、「技術や技法、或いは概念などの確立者/それらを利用した物品の製作者」。最初に形にしたものとしての先駆者。
人類史の中に刻まれ、歴史を動かす歯車として重要な役割を演じた「何か」。それを確立・製作したものは、先駆けと呼ばれるに相応しいであろう。
このパターンに当てはまる人物としてはウォルト・ディズニーがおり、新しい手法によるアニメーション、新たな娯楽文化を創造した彼の存在なくして、手塚治虫に始まるマンガ文化やジャパニメーション、それに伴う現在の娯楽文化は完成しなかっただろう。
真名 | 地域 | 異名 | 偉業 | 適正クラス |
---|---|---|---|---|
アベル | エデン? | 人類最初の殺人被害者 | その死によって罪と罰の原理を明らかにした者 | |
アラン・チューリング | イギリス | 人工知能の父 | 人工知能を考案し、コンピュータの知性について最初に触れた人物 | |
アリスタルコス | 古代ギリシャ | 天文の愚人 | 地動説という概念の礎、即ち「地が動いている」事を提唱した最初の人物 | なし |
稲塚権次郎 | 日本 | 農の神 | 後の「緑の革命」を起こした作物の祖となる品種を作り上げた | プランター、キャスター |
伊能忠敬 | 日本 | 推歩先生 | 衛星写真と比較しても遜色ないレベルの地図を作成した者 | |
パイオニア計画 | アメリカ合衆国 | アメリカ合衆国初の探査機であり、後を続く探査機の礎となった | ライダー | |
華岡青洲 | 日本 | 実例として記録された最初の全身麻酔開発者 | ||
ハレー・アルマダ | 日本・欧州・アメリカ・ロシア | ハレー艦隊 | 人類全体による共同宇宙開発の先駆的事例 | なし |
ペダニウス・ディオスコリデス | ローマ | 薬理学・薬草学の父 | 肉体と精神を蝕む不可視の「負の存在」への対抗者 | |
SCORE | アメリカ合衆国 | 始まりの通信衛星 | 世界で初めて、人の声を地上の何処へでも届けられることを証明した | |
ヒッパルコス | 古代ギリシャ | 天文の賢人 | 天動説という概念の礎、即ち「天が動いている」事を提唱した最初の人物 | キャスター、ウォッチャー ターミネーター |
ジョン・フォン・ノイマン | ハンガリー/アメリカ | 火星人、他 | ノイマン・アーキテクチャを提唱し、コンピュータの出来る事を格段に増やし開拓した | ターミネーター |
最後に、「彼方への到達者」。星の最果てへと至ったもの───或いは、人理の最先端に立つものとも。
単純に、今まで誰も行ったことがない場所へ到達し、人類の版図を広げた、或いは広げる切っ掛けとなったもの。その性質上、無機物の英霊が数多く登録されている。
フェルディナンド・マゼランの船団が地球一周、最果ての地からの帰還を果たしたことで、地球が球体であることが証明され、フランシス・ドレイクの航海という大偉業が為された。故に、彼も彼方への到達者と数えることができよう。
真名 | 地域 | 異名 | 偉業 | 適正クラス |
---|---|---|---|---|
アポロ | アメリカ | アポロ計画 | 月面への初の友人着陸を達成させた宇宙船と関連機体 | ターミネーター? |
古代ギリシャ | 天文の愚人 | 地球と人類の傲慢な祈りを背負い、誰も望まぬ極点へと到達する者 | ビースト | |
エクスプローラー1号 | アメリカ | エクスプローラー計画 | 宇宙空間に到達しての本格的な学術的探査を行った最初の機体 | |
スプートニク1号 | ロシア | 宇宙空間へ到達した最初の人工物 | ||
パイオニア計画 | アメリカ合衆国 | 太陽系を抜け出て、そして最果ての渾沌へと到達した | フォーリナー | |
ハレー・アルマダ | 日本・欧州・アメリカ・ロシア | ハレー艦隊 | 人類全体による共同宇宙開発の先駆的事例 | なし |
SCORE | アメリカ合衆国 | 始まりの通信衛星 | 人の声を初めて、大気圏よりも彼方へと届け、そして地上へと送った | |
ニュー・ホライズンズ | アメリカ合衆国 | 新たなる地平線 最速の到達者 | 探査機として初めて冥王星に最接近し、太陽系外縁天体*1に到達した初の探査機 また、地球上の人工物の中で最速の航行物である*2 | |
ジョン・フォン・ノイマン | ハンガリー/アメリカ | 火星人、他 | セル・オートマトンによる数値解析法の開拓により、人の手と目の届かない極小から彼方の自然までをも計測で捉えることを可能にした | ターミネーター |
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