破戒はかい




『手札を捨てることを効果条件としたキャラクター』と『手札を捨てて捨てたカードが効果の発動で戦う』中高速悪役単所属悪魔属性デッキ。他の高速デッキと比べて中高コスト帯が展開向きな効果が内蔵されている。
全体としてバトルエリア上での殴り合いを得意とするカテゴリテーマであり、パワーラインが高めなほか強烈な超越同調の性能を押し付けて盤面差を突き放すのが常とう手段。

基本情報

デッキタイプ
手札発動、展開、ディスカード
構築難易度★★☆☆☆(簡単)プレイ難度★★★☆☆(普通)
デッキの速さ★★★★☆(中高)デッキの強さ★★★☆☆(平均)
主力コスト帯4・10デッキパワー★★★☆☆(並)

低・中コストカード

デッキ構築上必須となる展開の基盤を支える低〜中コストカード。
《破戒龍の影喰》cipまたは起動で手札を1枚捨てて2枚ドロー。捨てられた時は味方のアンタップが可能で本デッキのエンジンとなる必須パーツ。基本的にフル投入となる
《破戒龍の地均し》cipで手札を1枚捨てて山上1枚マナ置き+1枚ドロー。こちらも基本初動札であるが速攻持ちの為運用するべきタイミングが若干異なる。
《破戒龍の御霊》cipで山上1枚をマナ置き。手札を1枚捨てて2枚に変更可。手札から捨てられると相手キャラクター1体にパワー−1カウンター1個設置。効果自体は控えめながら永続デバフであり思わぬところで刺さること請負いだろう。
《破戒龍の歩哨》他の悪役が相手キャラクターを撃破した時手札を1枚捨てて追放化。自身の能力は貧弱ながら手札から捨てられるとマナエリアに行くため、コンボパーツとして採用するなら一考の価値アリ。
《破戒龍の紅核》[帰属−悪役][速攻]『破戒』カードの効果が捨てられトリガーすると1ドロー。手札から捨てられた場合は相手キャラクター効果の無効化とパワー5を持ちアタッカーも兼ねることができる手札補充要因。
《破戒龍の尖鋭》[帰属−悪役][速攻]cipで捨札のコスト4以上の悪役を手札に回収。消耗を軽減できるがやや地味な印象。手札から捨てられると相手の捨札のキャラクターを1体追放でき、捨てても出ても仕事をしてくれる地味ながら重要な仕事を持つ。
《破戒龍の眷属》コスト踏み倒しメタ。手札コストが必要になるが永続パワー0化であり、相手とのパワーラインを突き放す。cipは無効化できないので注意。手札から捨てられると相手の捨札の呪文を1枚追放。再起+防衛などを排除するのに一役買ってくれる。

高コストカード

枚数は少ないがいずれも試合を動かせるカードパワーを持つ。
《破戒龍の肉裂き》[帰属−悪役][速攻]手札の『悪魔』属性2体をコストに自己コスト軽減−3。手札消費は激しいが3コストでパワー8速攻を展開できる強烈なアタッカー。手札から捨てられた時相手をタップできる効果はできれば相手ターンを狙って発動したいところ。
《破戒龍の海喰い》[速攻]cipで手札の『悪魔』属性1体を捨てることで捨札の4以下の『破戒』踏み倒し。自身も速攻持ちであり、即座に超越同調に繋げることができる。状況次第ではそのままアタッカーを務めるのも視野か。手札か捨てられた時ターン中ピーピングも持ち、相手の防衛等を事前察知できるのも強い。
《破戒龍の空駆》[帰属−悪役][速攻]捨札14枚以上でブロックされない。『破戒』カード枚数に応じて自己コスト軽減もでき、アンブロッカルアタッカーとしても同調素材としても運用可能。同調先にブロック不能はつかないので注意。
《超融合破戒界怪獣ハルタイヲン》[進化−コスト6以上の悪役2体][帰属−悪役]貫通とダメージ誘発メタを兼ねた強烈な進化キャラクター。召喚はだいぶ困難だが直撃できれば相手に絶大なダメージと誘発完封を同時に打ち込むことができる。

採用候補となる超越同調カード

『悪魔』属性超越同調は基本的に本デッキでは選び放題と言っても過言ではないが、好みは分かれるため戦術に合わせて採用カードを吟味したい。
《破戒鎧霊ノスフェラトウ》[超越同調−悪役2体以上][速攻]お互いの捨札枚数でパワーが変動するキャラクター。攻撃が通れば相手に踏み倒しメタ封じがかかり、本カードを除去しても1ターン続く踏み倒し妨害効果を押し付けることが可能。Xパワーゆえの天井には注意
《智略縦横 シアン&デュオロス》[要捨札14枚以上:超越同調−悪役/自由2体以上]cipで踏み倒しor味方バフ。どちらも腐りにくいが自身が速攻を持たないので他の同調キャラクターがいるときや後記の【終焉序曲】併用型では呪詛キャラクターを対象にすることで爆発力を発揮できる。
《リュシージュ・カペラ Mono》[要捨札14枚以上:超越同調−悪魔/魔物2体以上][速攻]ATで山札の上3枚をめくり中からコスト6以下の『悪魔』『魔物』踏み倒し。高い展開力に更に磨きをかけることができる。コストが少し出しづらいのに注意。
《侵略工作部隊 ヤクヤク & コマコマ》[超越同調−悪役2体以上]相手全体デバフ。効果はシンプルながら高いデバフ値で相手に圧を掛けられる。防御よりに戦いたい場合に。
《破戒皇獣ルガンダイヲン》[要捨札14枚以上:超越同調−悪役2体以上][速攻]攻撃時にパワー7以上の相手キャラクターを自身の下に重ねる除去。『バトルエリアを離れない』耐性をも貫通する強烈な除去カードであり、対高パワーキラーとして活躍する。
《破戒劫馬レムヴェントス》[超越同調−悪魔2体以上][速攻]超絶的な盤面破壊力を誇る同調キャラクター。カテゴリに内包しているだけあり相性は抜群で消耗以上に相手バトルエリアを破壊することが期待できる。
《破戒魔蟲ハルターマルト》[超越同調−悪役2体以上]効果条件が厳しいが、成立すると相手のダメージ誘発や防衛などを自身の攻撃時に一切完封する極悪アタッカーに豹変する。狙うのは困難だが性質時の絶望感は異常。
《破戒疫蛇ヴァナルガント》[超越同調−悪魔2体以上]手札の『破戒』が捨てられるたびにパワー−1カウンター2個設置。味方の攻撃時に強制ブロックを要求する為[貫通][突破]とコンボすることで手痛いダメージを叩き込める。コストの重さには注意したい。
《破戒王ヴートガルザ》[超越同調−悪魔2体以上][速攻]手札の『破戒』が捨てられるたびに1ドロー+パワー+1カウンター1個設置。捨札の悪役が14枚以上で[突破]と相手の効果無視も追加され、自動手札補充と超火力を叩き込む。
《破戒の鎧骨龍》[超越同調−悪役2体以上][速攻]cipリバースとATで捨札呪文踏み倒し。14コストは出しにくいが唱える呪文次第で戦況を大きく変えるカードパワーを持つ。

その他候補になるカード

純パーツのみではダメージ誘発が極めて薄くなる為、回転の補助やダメージ誘発をこれらの汎用パーツなどでカバーしたい。
《戦闘員 ギガントデビル》[奇跡3]超越同調を多用する関係上、素材として優秀。単独でもアタッカー運用が可能であり余裕があれば採用したい。
《星剣の轟斬奇譚》[帰属−英雄or悪役]手札を1枚捨て、捨札の4以下踏み倒し。コストが極めて軽く、手札を捨てる本デッキのギミックとかみ合う。捨てられた時の効果が無いのは注意。
《破滅の誘い》[背水3]なら手札を2枚捨てて追加山札から発動可。3枚ドロー。手札交換と各種破戒カードの効果トリガーを同時にこなす。
《はじまりの鏡》手札にコスト3以下のキャラクターが無い事故対策。手札の回転が悪い構築の場合にカバーをすることができる。
《邪教の呪術》[再起]手札を2枚捨てて任意のカードを回収。重いコストも破戒デッキでは一転デッキの回転を促しシナジーが良い。
《漆黒の狂戦士 フェニア/魔竜の咆哮》分割カード。上面の火力を押し付けるも下面のスタンで追撃防止と本デッキに不足しがちな要素を纏めてカバーできる。
《VN・ハザードテンペスト》4バーンor捨札のコスト5以下『悪魔』属性2体蘇生。手札から捨てられた『破戒』キャラクターを再利用可能だがコストが6、ダメージ誘発もなしとかなり重めなので注意。
《かなで錚錚》[要逆境5:奇跡5]汎用逆境サイクルの1つ。シンボル除去に乏しい本デッキでは貴重な対シンボルカードとなる。相手の小型キャラクター除去や蘇生もあり様々な状況に対応しやすい。

概要

『手札を捨てることを効果条件としたキャラクター』と『手札を捨てて捨てたカードが効果の発動で戦う』中高速悪役単所属デッキ。他の高速デッキと比べて中高コスト帯が展開向きな効果が内蔵されている。
特徴としては高速デッキの中でも高コストを場に出す能力が特に高い。6コストキャラクターがどちらも自己コスト軽減持ち、捨てられた時〜する効果の中にマナ置きなども含まれている為高コストキャラクターの召喚難易度はかなり低い。デッキ全体で見ても専用パーツが殆どで構成されており構築難易度も優しくプレイングも比較的簡単。
高コストはそれ単体でも高いパワーを持つためそのままアタッカーとして運用するか、相手の盤面を荒らすために同調の素材とするかは少々悩ましい数値であるのがネックになりがち。とはいえ一気に攻めに行くときはすぐに高打点を自己コスト軽減で安く構築されるためマナの消費も優しめ。

同調を狙うチャンスも多く1試合に2〜3回の超越同調キャラクターを狙うのも難しくない。性能も高く中でも《破戒劫馬レムヴェントス》の盤面掃討力、《破戒皇獣ルガンダイヲン》の対高パワー能力も非常に高く積極的に攻めの姿勢を掛け相手のバトルエリアを荒らし続けることもできる。この2体の盤面破壊性能は熾烈の一言。
同調を使う場合コストが8と10に偏りやすく、構造上捨札は素早く肥えていく事になるので追加山札のカードには捨て札枚数条件を要求する超越同調を無理なく採用できるのも強み。
キャラクター同士の殴り合い性能は同作者の中では最高クラス。低コストのパワーこそ2が殆どだが4コスト以上のキャラクターのパワーは『最低で』4と全体的に高く、その中で手札から捨てられた時にトリガーする効果が連動する為相手の強化や妨害は大半を踏み越えて押し潰す為多少の妨害程度は意に介す事もない。

手札事故に関しても追加山札から唱えられる呪文の追加コストとして捨てることでギミックを誘発可能等ある程度はリカバリーが可能といった特性があり、追加コストとして手札を捨てるカードも本デッキにとっては潤滑油となりうるためユーティリティカードによる負担が気にならないというのも強み。
《破戒龍の紅核》がバトルエリアに存在する状況であれば手札枚数を減らす事さえない為アドバンテージのロスも大幅軽減できるといった点も見逃せない。

欠点はギミックが突出している為事故を回避するためには手札から捨てられた時のトリガー持ちカードが多くなり相対的にダメージ誘発が薄くならざるを得ない事、また高速デッキの中では速度は遅い部類にあること。

高速型デッキの構造はカテゴリとして完成しているが、高速マナブーストデッキと比較すると展開の方式が自己コスト軽減やマナエリアに置かれる誘発トリガー等で賄われており純粋なマナブースト数はあちらと比べて大きく劣る。またカードは基本手札に加わってから捨てる動きを要求する為山札の上からのマナブーストをするデッキと比べるとどうしても後手になる。
中速デッキと比べると早いが、高速デッキ同士の戦いとなると自分が後れを取るのはほぼ避けられなくなる。
追いつくためにはその分手札から捨てられた時にトリガー出来るカードを多くしなければならず、そちらに尖らせれば尖らせるほどダメージ誘発も薄くなる。そのため純構築で攻めに特化すればするほどダメージ誘発に頼れず、バトルエリアでのにらみ合いで相手の攻撃をシャットアウトできなければならない。
その為『盤面は制圧しているように見える』が『突破された場合ダメージ誘発に頼れない』といった状態であることは決して少なくなく、実際には制圧ではなく確実に勝ちを確定させる必要がある。そのうえでダメージを取る性能はといえば対して高くない為、高パワーでのゲーム決着といった手段は実は不得手になる。

またこちらがリアクションを行うには何かしらと手札を捨てるコストを要求されるためマナエリアに置くカードまで考えていけなければならず、マナ・手札の管理が動きが簡単でありながらシビアであるためマナ置きが厳しいと感じたら《巡りゆく魂、リアラ》などのカードを出張させ手札保持をするのも1つの手。
一応、《破戒龍の影喰い》がcip兼起動、《破戒龍の紅核》の誘発効果で手札補充ができるので、減りが激しいと感じたら無理に手札を捨て切らずに補充するべき。

総じてダメージ耐性を犠牲にキャラクターで盤面の殴り合いを中心とし、手札捨ててトリガーするギミックを軸に戦うコンセプトが具現化されたかのような攻め特化デッキ。とはいえ高速型デッキゆえのダメージ耐性の低さを抱えつつ本デッキの場合は更にダメージ誘発の密度を濃くしづらいの二重苦を抱えるため兎に角『殺られる前に殺る』を徹底できるかどうかが勝敗のカギ。
純粋な速度・耐久力こそ劣るが高い性能の妨害突破力・高コスト展開力・専用同調の突出した盤面掃討力をカテゴリ内のみで十分に備えており同調の使い分けや捨てられた時の効果をうまく使い分けできればこの低いダメージ耐性も気になることは無い。終末の獣の力を存分に発揮し、相手バトルエリアを破壊し蹂躙し殲滅しつくしてあげよう。

このデッキの派生形

  • 【終焉序曲】併用型
コスト4以上の悪役が簡単に展開できる点に着目し、《破戒龍ヴェルティモノウズ》をエースに添えた構築タイプ。
解放までの速度が極めて速いのをいいことに同調や呪詛キャラクターの圧倒的な性能で制圧し続け、終始優位を握り続けて圧殺する基本形をほぼ変えることなくこの形を作ることができる。
ただしダメージに滅法弱くなってしまうため、アンブロやバーンを含め意地でも受けないプレイングが要求され、呪詛が戦闘で撃破されると即敗北となるのでリスキーさも大きめ。

このデッキの弱点

  • 脆弱な対ダメージ耐性
動きを円滑にすればするほどダメージ誘発の密度が薄くなる構造上、ダメージ誘発密度の低下とダメージに対して弱いという点は避けては通れない。
手札を捨てる+ダメージ誘発は数えられる数しかなく、それらとも相性は良くないので所属汎用などの《戦闘員 ギガントデビル》等を採用してカバーする等はしておきたい。
効果ダメージには兎に角脆く中〜終盤に差し掛かる手前の多少のバーンですら致命傷になりうるので兎に角『意地でも大きい打点を食らわない』プレイングの徹底は型に関係なく不可欠。
  • 『超越同調』への依存度の高さ
アタッカーの驚異的な打点は基本的に超越同調のパワーありきなので、これの展開を封じられると厳しい。盤面掃討力の大半は超越同調に依存する為、ここを止められると盤面差をつけにくくなってしまう。
《破戒龍の肉裂き》など自己コスト軽減+パワー8と強烈なスタッツを持つカードもあるので、同調が封じられた場合の殴り合いの主力となるカードや除去等の手段も確保しておきたい所。
【終焉序曲】併用型では呪詛解放だけでもパワー15を確保してくれるため、打点負けはしにくくなる。
  • 追放メタ
本デッキにとっての泣き所。『相手の手札から捨て札に送られるカードは追放される』などの効果を受けると破戒各キャラクターの捨て札に置かれた『時』が条件の効果のトリガーができなくなり機能停止に追い込まれる。
該当カードこそ少なく遭遇率も極稀だが万一対峙した場合非常に不利な試合展開は免れない。現環境でこそ見られない物の対策は必至レベルであり追加山札などからの対応策を用意しておきたい。

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