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アッキー「フルボッコちゃん!出番なの!」
麗奈「アタシにまかせときなさい!行くわよ!」

まばゆい光に包まれた小関麗奈はフルボッコちゃんへと変身する。
そうして颯爽と戦いに赴くフルボッコちゃんを見送る一つの影があった。

光「……麗奈…」

光は親友(と一方的に思っているつもり)の麗奈がフルボッコちゃんの正体であると感付いていた。
ヒーローが身近にいるという興奮を抑えられず光は熱心に麗奈の動向を観察した。
…最初は純粋にヒーローに対する憧れだったはずだ。
フルボッコちゃんの「幽体離脱」という特異な変身システムを突き止めた時、そこに悪戯心が芽生えたのは麗奈の影響か。
人目につかぬようにひっそりととり残された麗奈の肉体は、フルボッコちゃんが戦いに出ている間は抜け殻も同然だった。

光「…麗奈っ、麗奈っ…!」

悪戯で済んでいる間は可愛いものだった。もともと過激な悪戯など仕掛けられる性質でもない。
…どうして自分はこうなってしまったんだろう。踏み外したきっかけはなんだったか。もう思い出せない。
一度親友の無反応な身体を弄ぶ快感を覚えてしまった本能は、もはや止められないところまで肥大していた。

−−−−−

麗奈「まったく歯ごたえのない相手だったわね!」
アッキー「あふぅ。アッキー疲れちゃったの」
麗奈「…ホンットずうずうしいわねアンタ。ほらっ、呑気なこと言ってないで、まだ相手がいないか少し見て回るわよ」
アッキー「フルボッコちゃんってばしゃちくなの。もっと休んでもいいって思うな」
麗奈「余計なお世話よ。アタシは名前の通り、敵をとことんフルボッコにしてやるんだから!アーッハッハ…ゲホゲホ」

軽やかに空を駆けるフルボッコちゃんとアッキー。
無防備なことに、ほったらかしの自身の肉体がどうなっているのかということにはまったく意識は向いていない…。
…むしろそれは幸いなのかもしれない。
もしも肉体から感覚が伝わってくるような機能でもあったとしたら、
今ごろ麗奈は空の上でひとり(アッキーもいるけど)のたうちまわっていたかもしれないのだから…。

麗奈「〜♪」

幽体が鼻唄交じりに飛びまわっている間にも、肉体の方は激しく責めたてられ続けている。
意識がなくとも肉体は責めに反応して快感を蓄積させ続けているだろう。
だが幽体と化している麗奈にはそんなことを知る術など無い。
精神のまったく知らぬうちに、麗奈の肉体はこれでもかと蹂躙されるのだ。

−−−−−

光「…あぁっ、麗奈の身体……すべすべして気持ちいい………」

なんの反応も帰ってこないのをいいことに、光は一心不乱に自身の身体を麗奈の身体に擦り付ける。
もともと人目につかぬところなのだから、周囲を窺う必要もない。
今の光は生まれたままの姿で、同じく生まれたままの姿にした麗奈の身体に絡み付いていた。

光「麗奈…っ!アタシ、麗奈に好き勝手してる…!」

光の為すがままカクンカクンと揺れ動く麗奈の肉体に、こみ上げる征服感。
ヒーローになって悪を倒す。そんな幼い討伐願望は、禁断の邂逅によって歪んだ征服欲へと変わり果ててしまった。

光「……っ!!! っ、ぁ…ぅ……ん……は、ぁ……」

果たして今回だけでも何度目の絶頂だろうか。
疲れも手伝って、獣のような衝動もさすがに冷静さに上塗りされ始めた。
…早く片付けないと不味い。

光「…はは、麗奈、べたべただなあ…。…さすがにこれじゃあ、何もなかったなんて思えるハズないよな…」

丁寧に麗奈の身体を塗り固めてしまった自身の体液を拭き取る。
…拭き取る過程でも、自分の思うがままに麗奈の身体を動かしているという事実に興奮して達してしまうから始末が悪い。
そのまま放っておいたらどうなるだろうなどと考えたこともある。
が、さすがにそれはショックが大きすぎるだろうと、光の良心が今さらにも今さらなセーブをかけて実行には至らなかった。

光「こんなことしてるって麗奈にバレたら、とても親友ではいてくれなくなるよなあ…。
  それどころか訴えられて大変な事になるかも…」

首尾よく麗奈の肉体を整えて、光はそそくさとその場を後にした。

−−−−−

麗奈「――――――――ん、と。ふあ〜ぁ、さすがに疲れたわ…」

戻ってきた肉体の感覚を確かめる様に肩をほぐす麗奈。
ちなみにアッキーはパトロールの途中で眠いと言って帰ってしまった。
その後もしばらくの間麗奈はひとりで空を縦横無尽に飛び回っていたのだ。
…自身の肉体の痴態も知らずに。

麗奈「…んんっ、ぁ、ん…。……はぁ、今日もなの…?」

なんだか身体が火照って熱い。全身がうずうずして落ち着かない。
ここのところ、肉体に戻ってくるといつもこうだ。
だるいような、静めるのが楽しみなような。
戻ってくるたびに襲われるこの複雑な感覚も、最近ではすっかり当たり前のものになってしまった。

麗奈「……帰って、するか…。」

敵をぶちのめした興奮はどこへやら。
家路につく身体はぼんやりとし足取りは重い。

麗奈「…アタシがヒロインとして暴れまわってるだなんて、あのお気楽南条は知りもしないわよね…」
  「…ひかるぅ……。」
  「…!?/// やだ、アタシったらなにを…! …ああもう!落ち着かないったらありゃしない!」

今夜も麗奈は火照りを静めるのだろうか。
太陽の子のような無垢な親友を責めたてる背徳的な妄想と共に。

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