最終更新:ID:SEIcoYccJg 2016年08月06日(土) 00:54:15履歴
アッキー「フルボッコちゃん!出番なの!」
麗奈「アタシにまかせときなさい!行くわよ!」
まばゆい光に包まれた小関麗奈はフルボッコちゃんへと変身する。
そうして颯爽と戦いに赴くフルボッコちゃんを見送る一つの影があった。
光「……麗奈…」
光は親友(と一方的に思っているつもり)の麗奈がフルボッコちゃんの正体であると感付いていた。
ヒーローが身近にいるという興奮を抑えられず光は熱心に麗奈の動向を観察した。
…最初は純粋にヒーローに対する憧れだったはずだ。
フルボッコちゃんの「幽体離脱」という特異な変身システムを突き止めた時、そこに悪戯心が芽生えたのは麗奈の影響か。
人目につかぬようにひっそりととり残された麗奈の肉体は、フルボッコちゃんが戦いに出ている間は抜け殻も同然だった。
光「…麗奈っ、麗奈っ…!」
悪戯で済んでいる間は可愛いものだった。もともと過激な悪戯など仕掛けられる性質でもない。
…どうして自分はこうなってしまったんだろう。踏み外したきっかけはなんだったか。もう思い出せない。
一度親友の無反応な身体を弄ぶ快感を覚えてしまった本能は、もはや止められないところまで肥大していた。
−−−−−
麗奈「まったく歯ごたえのない相手だったわね!」
アッキー「あふぅ。アッキー疲れちゃったの」
麗奈「ご主人サマを差し置いてアンタが言う?まったくずうずうしい使い魔nっ!?」
突如脳天を貫く電気信号。
いつも通り肉体に戻ろうと悠々と続いていた空の旅は、唐突に中断を余儀なくされた。
アッキー「? どうしたのフルボッコちゃん?」
麗奈「な、なんでもないわよっ。…んっ、アンタは先に帰って寝てなさい…っ!」
アッキー「最近チョーシ悪そうなの。無理はよくないって思うな。ま、お言葉に甘えてお先にしつれーするの」
かけらも敬意を感じられないその態度に文句をつけてやりたいところだったが、あいにく今の麗奈にそんな余裕はなかった。
麗奈「…ん、はぁっ…! アイツ…今日もおっ始めてくれたわね……!」
「…ぁっ、ちょっ、やぁっ……! これっ、アタシのほ、方からじゃっ、止まんっ、ないっ、んだからぁっ……!」
−−−−−
光「…あぁっ、麗奈の身体……すべすべして気持ちいい………」
なんの反応も帰ってこないのをいいことに、光は一心不乱に自身の身体を麗奈の身体に擦り付ける。
もともと人目につかぬところなのだから、周囲を窺う必要もない。
今の光は生まれたままの姿で、同じく生まれたままの姿にした麗奈の身体に絡み付いていた。
光「麗奈…っ!アタシ、麗奈に好き勝手してる…!」
光の為すがままカクンカクンと揺れ動く麗奈の肉体に、こみ上げる征服感。
ヒーローになって悪を倒す。そんな幼い討伐願望は、禁断の邂逅によって歪んだ征服欲へと変わり果ててしまった。
光「……っ!!! っ、ぁ…ぅ……ん……は、ぁ……」
果たして今回だけでも何度目の絶頂だろうか。
疲れも手伝って、獣のような衝動もさすがに冷静さに上塗りされ始めた。
…早く片付けないと不味い。
光「…はは、麗奈、べたべただなあ…。…さすがにこれじゃあ、何もなかったなんて思えるハズないよな…」
丁寧に麗奈の身体を塗り固めてしまった自身の体液を拭き取る。
…拭き取る過程でも、自分の思うがままに麗奈の身体を動かしているという事実に興奮して達してしまうから始末が悪い。
そのまま放っておいたらどうなるだろうなどと考えたこともある。
が、さすがにそれはショックが大きすぎるだろうと、光の良心が今さらにも今さらなセーブをかけて実行には至らなかった。
光「こんなことしてるって麗奈にバレたら、とても親友ではいてくれなくなるよなあ…。
それどころか訴えられて大変な事になるかも…」
首尾よく麗奈の肉体を整えて、光はそそくさとその場を後にした。
−−−−−
麗奈「―――――――っ、あ゛ーっ……ぁっ、ぅん…」
肉体に戻ってきてもしばらくの間は身動きができなかった。
自分ではまったく阻止しようがないというのに、快感は容赦なく精神だけになった麗奈を責めたてるのだ。
正直、身体がある状態でする自慰なんてものはよっぽど気楽なものだと、この頃はつくづく思うようになった。
麗奈「あーーー……、ふうっ……ふうっ……ふうーっ……」
「……まったく、アイツったらホンットに手加減ってもんを知らないんだから…」
「こちとら感覚だけが飛んできて自分じゃどうしようもないのよ…。アンタがよがってるのとは比べ物にならないんだっての…」
ようやく息が落ち着いてくる。
光がご丁寧にも整えてくれているおかげで、今すぐ動くことに支障はない。
……“肉体”の方に蓄積された火照りを除けば。
麗奈「…んっ、もう…。そこら中うずうずして落ち着かないったらありゃしない…」
「帰って静めないと…。…これが病みつきになってるってんだからアタシも大概よね…はぁ…」
最初こそ幽体の自分を襲った得体のしれない感覚と、戻ってきても一向に落ちつかない肉体に仰天したものだが、
今ではすっかりハマってしまっている自分がいることは否定しようもない。
結局のところ、お互いに得をしているようなのだからなんとも…。
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