最終更新:ID:fgGyDG/1lg 2017年03月31日(金) 17:34:31履歴
耳を疑うというのは、こういう状況のことを言うのでしょう。
最近、人事異動によって着任してきた、私―――綾瀬穂乃香の新しいプロデューサーさん。
事務所の敷地内にあるカフェに呼び出された際には、お仕事の話かと思っていましたが―――そこで彼が始めた話は、私にとっては俄かに信じ難い話でした。
「な、何を……言ってるんですか……?」
「あれ?説明が足りなかったかな?枕だよ、ま・く・ら。つまりね、プロダクションのために―――君と君のユニット、フリルドスクエアのために、穂乃香ちゃんの身体が欲しいって言ってるんだよ。……そして君は、それを断れないわけだ」
私の目の前に置かれた紙を顎でしゃくられ、自然私はそれに目を通します。
アイドルとしてこの346プロと契約する前に書いた、最初の契約書。
そこには、契約期間中であれば例えどんな仕事であろうと、プロダクション側の指示に従うという文言が小さく添えられていました。
……その契約に違反した場合の、莫大な金銭的ペナルティまで。
「まあ、とはいえ僕らも鬼じゃない。本当に穂乃香ちゃんが嫌だったら、別に僕らの指示に従う必要なんかないさ」
「………………」
「ただし、その場合は穂乃香ちゃんの代わりに―――フリルドスクエアの誰かに犠牲になってもらうしかないね。個人的にはあずきちゃんがいいかなぁ、と思ってるんだけど……」
「そ、そんな滅茶苦茶な……!そ、それにこんなこと、警察とかが許すはずが……!」
「いやいや、心配には及ばないよ。うちは知っての通り名前の通った大企業だ。色々コネも強くて、多少のことは目こぼししてもらえる。……例えば、アイドルが一人体を売らされるくらいは、ね」
プロデューサーさんはそう言い、笑顔さえ見せました。
どうしようもなく爽やかで、それでいて厭らしい笑み。
「それで、話を戻すけど……。そういうわけで、穂乃香ちゃんの身体が欲しいんだよ。どうかな?」
新しいプロデューサーさんは、優しそうな人だったよ―――私に先立って彼と個人面談を行った忍ちゃんの話が思い起こされます。
フレンドリーで気さくな話し方はそれを裏付け、そして、その表情の奥にある酷薄さと好色さは、その話を裏切っていました。
「……私が言うとおりにしたら……忍ちゃんや柚ちゃん、あずきちゃんには手を出さないんですよね……?」
「そうだよ?穂乃香ちゃんがほんの少し男の人と寝るだけで、他はだーれも不幸にならなくなる。お仕事も増えるし、アイドルとしてランクも上がって、君たちのお給料も上がって、いいことずくめだ」
……最低な、人。
「…………」
……忍ちゃん、柚ちゃん、あずきちゃん……。
大切なお友達、3人の笑顔が浮かびます。
固くて真面目すぎる、と散々言われていた私に笑顔をくれて、毎日を楽しくさせてくれた存在。
一緒に同じ道を歩む、信頼のおける仲間。
そんなみんなの笑顔が、守れるんだったら―――!
「……分かりました」
「ふふっ、賢いね、穂乃香ちゃんは。じゃあ、日程をじきに連絡するから。みんなを守りたいんだったら、誰にも気づかれないように、指定された場所に来てね」
「……はい……」
―――今にして思えば。
この時の私は、まったく理解していませんでした。
新しいプロデューサーさんの、そしてこの事務所の悪意を。
ただ私が耐えるだけでいい、なんて甘い考えに浸って、理解することを放棄していたんです。
それが分かった時には、もう遅かったんですけれど。
―――通話記録―――
あ、お疲れ様です。
前からご要望があった女の子、確保しましたよ♪
はい……はい……もちろん、うちのアイドルなんで、可愛さは保証します。
ええ、パイオツもなかなかで、結構いい身体したJKです。
穂乃香ちゃんっていうんですけどね。
いやいや、手はまだ出してないですよ!
完全に保証はできないですけど、まだ処女のはずです―――いや、バレエやってたっていうから、もしかしたら膜はもうないかも―――面倒じゃなくていい?はははっ。
ええ……ええ……そうです。
要望通り清純そうな、真面目な女の子ですよ。
かなり仕込みがいがあると思いますね。
はい……分かりました。
二週間くらい、穂乃香ちゃんを派遣すればいいわけですね?
承知しました。
じゃあ、うちのアイドルをよろしくお願いします。
翌日 午後19時50分
××ロイヤルホテル 14階 スイートルーム
「ははは、その調子だ。いいぞぉ」
「あぅ……いやぁ……!」
嫌なのに。
やめたいのに。
うわごとのような言葉に反して、私はこの初老の男性―――テレビ局の重役さんとのことでした―――の体に跨っていきます。
「随分と素直になったじゃないか。やっぱりプレイ前にお薬打っといたのは正解だったなあ」
「はぁっ……うぅん……!」
声に力がないのが、自分でも分かります。
身体がおかしなくらい熱くなって、ありえないくらい興奮させられてるのも。
首筋に変なお薬を打たれて以来、身体が甘く痺れて、自分が自分じゃないみたい。
自分からはしたなく性器を曝け出して、あまつさえ初めて男の人を中に導いているというのに、痛みより強い快感が背筋に走っています。
「う〜ん、裂ける感覚はやはりないか。情報通り、処女膜はないんだねぇ」
私の股からは、流れ出ると思っていた血液が流れていません。
必要以上の痛みがないのは、そのせいでしょうか。
けれど感じたことのない感覚に飲み込まれそうな今となっては、その痛みがあったらとさえ思います。
痛みがあれば、自分を保ち続けることもできるのに、と。
「……とはいえ、この締まりは初物の女のそれだ。膜破れないのは残念だけど、十分味見には足るというものだ」
「くぅぅ……あぁぁ……」
男性に言われて、改めて自分の純潔を汚されたんだと、再認識させられます。
みんなを守るためとはいえ、一生に一度しか訪れない瞬間を、好きでもない異性と消費してしまった。
その事実に、じわりと涙が出てくるのを抑えきれません。
「きっ……ひぅぅっ……く、ひ……!」
「おお、どんどん奥に入ってくよぉ。女になった気分はどうだい?穂乃香ちゃん」
「いっ、言わないでぇ……!」
悲しくて、でも気持ちよくて、どうしようもなく声が震えます。
お薬のせいで体が熱くて、あるにはある痛みも、むず痒いようなもどかしさに変換されて。
そんな有様で段々昂っていく自分を認めたくなくて、私はぎゅっと目を閉じ、快感を振り払うように首を振ります。
「ん?穂乃香ちゃん、我慢しようとしてる?ダメだよ、初めてのセックス、開き直って楽しまなきゃ」
「あぁ……んひっ……!いや……!」
「嫌、か……。これから何回もするんだから、ある程度楽しんだほうが絶対得だと思うんだけどねぇ……ま、それは君の自由だけど」
言いながら、男性は本格的に私の中をかき混ぜていきます。
その初めての感覚に翻弄されながら、私はこの悪夢が早く終わるようにと、それだけを考えていました―――。
―――通話記録―――
もしもし、お疲れさん。
いやぁ、穂乃香ちゃんいいよぉ♪
2週間くらい仕込んでるけどエロい身体で、感度も良くて……。
それでいてメンタルが強いのも最高だね。
なに?同じユニットのお友達のために頑張ってるんだっけ?
その健気さと真面目さもいいよねぇ。
この前君が派遣してくれたあの娘、名前なんだっけ―――そう、羽田リサちゃんを思い出すよ。
あの娘も穂乃香ちゃん以上にいい身体してて、仕込みがいがあったなぁ……。
穂乃香ちゃんもそうだけど、バレエとかやってた子ってみんなあんな感じなのかな?ははは。
そういえばリサちゃんは今度AV出るんだよね。
穂乃香ちゃんも同じくAV路線でいかせるわけ?
……へぇぇ、なるほど。
そういう路線でやらせるのかぁ。
私が言えたことじゃないけど君はとんでもなく鬼畜で変態だねぇ。
それもこの業界屈指のレベルで。
……いやいや、褒め言葉だよ。
似たような嗜好を持つ同志としてのね。
それじゃあ、あと1週間くらいしたら穂乃香ちゃん返すから。
もしまたなんかよさげな娘がいたら連絡してよ♪
じゃあね〜。
―――同時刻、346プロダクション関係者用通用口
「……じゃあ、また明日ね。忍ちゃん……」
「う、うん。またね、穂乃香ちゃん!」
なんだか儚げにすら見える笑みを浮かべて、穂乃香ちゃんがアタシに背を向ける。
レッスンが終わって、一緒に帰ろうと誘ったんだけど、用事があるって言って断られちゃった。
最近、穂乃香ちゃんはそういうことが多い。
付き合いが悪いっていうんじゃないけど、何だか一緒にいる時間が少なくなったような気がする。
元気もちょっとないみたいだし、何かあったのかな……?
(柚ちゃんやあずきちゃんにも相談したいけど……2人はお仕事で地方ロケ中なんだよね……)
2人は大体2週間くらいの予定でロケに出てて、今こっちにはいない。
別に連絡が取れないわけじゃないけど、こういう話はラインとかじゃなくて直接相談したいから……。
(ちょっとアタシのほうでも、色々探ってみようかな?あずきちゃん風に言うと、名探偵大作戦って感じ?)
とにかく、大切なお友達が元気ないのを放ってはおけない。
直接穂乃香ちゃんに聞くのはダメかもだけど、少し探るくらいはしたほうがいいかも。
そうと決まれば……。
(尾行、しちゃおうかな……)
少しだけ、気は引けるけれど。
遠ざかる穂乃香ちゃんの後ろ姿を見ながら、アタシはしかし、決意を固める。
大切な、お友達のためだもんね……!
1週間後 午前1時46分
都内某高級マンション 9階
「ほらほらっ!出るぞ出るぞっ!!」
「はおっ!?お゛っ……!?」
行為が始まってからの何度目かになる精液が、お腹の奥に注ぎ込まれるのを感じます。
アソコが腫れているのが自覚できるくらいセックスを重ねられた私は、ベッドに突っ伏してシーツをギュッと握りしめ、それをやり過ごすので精一杯でした。
抵抗なんて、もう2週間くらい前から出来なくなってます。
この男性に前から後ろから、あらゆる体位で犯されるたび、甘く緩んだ悲鳴を上げて翻弄されるだけ。
「ふぅぅぅ……そら、もう一度だ……!」
残り汁を全部私の中に擦り付けきってから、余韻もそこそこにまた膣内の肉棒が動き始めます。
セックスで何度もイって敏感になり過ぎた膣が、中で動かされておかしくなりそうな快感を伝えてきました。
「ひぅっ……!!?な、何回目ぇっ……!?」
もう何度もしつこく射精されたはずなのに、まだまだ膣内をかき回す巨根は硬さを失いません。
それどころか注ぎ込まれた精液の逆流を防ぐかのように膨らんで、さらに私の弱い部分を含む中を圧迫してきます。
「ひぅっ……!!?はへっ……!!?」
奥も中も入り口も。
弱い部分をおっきな肉棒で全部削られ、全身が引きつけを起こしたかのように痙攣してきます。
ガチガチと歯が鳴って、またおっきな波がお腹の奥から押し寄せてきそう。
そんなイキかけの状態でまた男性のモノを締め上げてしまっていたのか、彼が一声、気持ちよさそうな唸りを上げました。
「おお……!いい締まりだ、いくぞっ!」
「っ!?ま、待ってくださいっ、も、もうっ……!くふぅっ!!?」
さらに激しく、遠慮なく膣内をかき回すと、男性は強烈な衝動をまたも私にぶつけてきます。
あっという間にペニスがさらに膨らんで、そして。
「ふんっ!ぬおおっ!」
「ひっ!?ぎい゛っ!?い゛い゛っ!!?」
中に感じる熱い精液と共に、津波のように押し寄せてくる快感の波。
シーツをさらにギュッと両手で握りしめ、これ以上ないくらい枕に顔を押し付け、必死でそのイキ波をやり過ごします。
痙攣なんて止められなくて、そんなことしたくないのにギュウっとペニスを膣肉で締め上げていました。
「くおっ!穂乃香ちゃん、イッてるね!?中出しされてアクメしてるねっ!?」
「いっ、言わないでぇっ!ひぃぃっ!いいいっ!?ぎっ……!!」
指摘されて恥ずかしくなり、慌てて何とかこれ以上感じないように、我慢しようとします。
歯を食いしばって、手足指先をピンと張って―――けれど。
「あひぃっ!?おおっ!?いぃぃっ……!!!」
「口ではそういうけど、どう見てもイキっぱなしじゃないか!そんなになるまでチンポ大好きになってくれて嬉しいよっ!」
「あ゛ぎっ……!お゛お゛っ……!!ち、ちがいましゅぅ……んひっ!」
トンでしまいそうな感覚に押し流されかけながら、ギリギリ否定の言葉を吐き出します。
認めたくない現実を否定せんがために、絞り出した言葉。
その言葉を聞いた男性はしかし、短く笑うと繋がったまま私の体勢を強引に仰向けに変えました。
その動きだけでまたアクメしちゃって、視界が白く明滅します。
「――――――っっ!!?ふおお……!!?」
「またイッてるね?顔もこんな蕩けて、涎と涙でグシャグシャで……。アイドルがするような顔じゃないねぇ」
「ああ……!はーっ、はーっ……」
「ほらほら、こんなとこでバテてちゃ駄目だよ。今日は朝まで交尾するんだから」
「しょ、しょんなっ……あさっ……いや―――あ゛お゛っ!?」
絶望的な宣告に上げかけた悲鳴は、またも再開された腰の動きにかき消されました。
イッたばかりの体を蹂躙される強引なセックスが、呼吸困難に似た苦痛と、頭がおかしくなりそうな気持ちよさを押し付けてきます。
ここまで来てしまえば、もう私にできることは一つだけ。
甘く下品な声を絞り出しながら、早くこの時間が過ぎるように願う―――ただ、それだけでした。
―――通話記録―――
もしもし、お疲れさま。
しばらくぶりだねえ、この前調教を頼んだ時以来だから……半年ぶりくらいか?
悪いね、なかなか連絡できなくってさ。
ちょうどいい娘が見つからなくて……。
と、まあ、それはいいや。
うん、そう。
お待ちかねの調教依頼だ。
え?ああ、もう話は伝わってるのか。
そうそう、綾瀬穂乃香ちゃんって子。
ひとしきりお偉いさんに枕させてたんだけど、しばらく使い出がないからさ。
その間だけ、ちょっとそっちで躾けてもらえればと思って。
―――うん、そうそう、もう彼女は処女じゃないよ。
身体の方は膣内イキできるくらいには仕込んである。
まだ全然心は堕ちきってないけどね。
中々魅力的な調教素材だろ?
……ん?ああ、方針はね―――っと、ごめん、少し外すよ。
おいおい忍ちゃん、人が電話してんのにそんなおっきなアクメ声上げてよがっちゃだめでしょ?
確かに僕が電話してる間オナニーで5回以上アクメしろとは言ったけどさぁ。
ペナルティで10回以上アクメしないとお仕置きに変更するから。
―――悪いね、ちょっと予定になく調教する羽目になった性奴隷候補がうるさくて……。
ああ、そうそう、調教方針だったよね。
とりあえず体をもっと開発していってくれない?
心は堕とさなくていいから、何されても、マンコ濡らしちゃうくらいを目安に。
あとは―――そうだね、少しアイデアがあるんだけど―――。
1週間後 午後12時1分
都内某公園 公衆トイレ内
「はぁっ、はぁっ……はひゅっ!?な、何を……!?」
無理矢理腰を抱かれ、便座に座っていた私は強引に立たされました。
さっきまで散々指で絶頂させられていたせいで、足腰がフラフラしてろくに体重を支えられません。
自然と、この男子トイレの個室に手をついて腰を突き出してしまう形になります。
そしてそんな体勢をとってしまえば、放っておかれるはずもなく。
「ひゃうっ!?はっ、んっ、はふぅぅんっ!?」
さっき必死で胸で射精させたはずなのに、再び硬さを取り戻したペニスが私の入り口に押し当てられます。
たったそれだけの刺激で、意思に反して腰がビクンと跳ねてしまいました。
無理矢理セックスさせられているはずなのに、腰に手を回されて挿入の体勢を整えられるだけで、独りでに子宮がキュンキュン反応しちゃいます。
そこから逃れよう、なんて思う間もなく、ズップリと肉棒が突き込まれました。
「ひゃううううっ!?あうっ!こっ、こんな場所でぇっ……!?ひぃぃっ!?」
「なんでそんなに驚いてるんだ?そりゃあ、わざわざ女を男子トイレに連れ込んでパイズリと指マンだけで終わるわけないじゃん」
「だっ、だからって……ひっ、こんな人の来るような場所で……!」
貫かれる甘い感覚に震えが止まらなくなりながら、私は何とか抗議します。
今まで着たことのないような超ミニのスカートと、胸元の大きく露出したキャミソール。
そんな服装でジロジロ見られながら街を歩かされるだけでも嫌だったのに、あまつさえ男子トイレに連れ込まれてセックスなんて……もう耐えられません。
「人が来るからいいんだろ?それに、ここでしないんだったらわざわざ俺が穂乃香ちゃんにビッチな服装させて街中連れ回す意味がないだろうが。ヤリたくなった時にすぐ犯せるよう、そんな服装させてるんだぞ?」
「そ、そんなっ……!あっ、あぁっ、も、もぅっ…奥までっ…ハクッ!?くゥッ……ふっ、ふぁっ、も、もぅっ……奥まで入れてるっ…んぁああっ」
「穂乃香ちゃん、最近奥っていうか、子宮口好きになってきたよなぁ。俺の元に来たときはクリやGスポットのほうが好きだったのに」
「そっ、それはぁっ……!ずっと奥ばっかり、責められるからぁっ……!はおぉ……!?」
「ほらほら、頑張って否定するのはいいけど声大きいぞ?アクメ声をここに入ってくる男に聞かせたいのか?」
「ぉぉっ!?うぅっ、ん……うぅーっ……!」
「そうそう、それでいいんだよ。じゃあ、もっと深くまで子宮潰して犯すからな〜」
そう宣言すると、彼はゆっくりと、しかし奥深くまでグラインドするように、腰を動かし始めます。
ここ数週間ですっかりそれに慣らされた私の身体は、頭の中に無理矢理痺れるような快感を送り込んできて、私は声を抑えるので精一杯です。
「ひぅぅっ……!あぁ、くぅぅっ……!」
「おっ、誰か来たみたいだぞ」
「え……っ!?」
快感に酔いかけていた私の震える身体が、思わず硬直します。
聞こえてきたのは足音と、話をする男の人の声。
いる。
扉の向こうに―――私がはしたなく交尾してる場所と一枚扉を隔てて、男の人がいる。
その絶望的な事実に口を引き結んで、私は何とか扉の向こうの彼らが気づかず去ってくれることを願います。
変わらず続くゆっくりとしたピストン運動から漏れ出る、グチョッ、グチョッという小さな水音が恨めしい。
その音で気づかれはしないかと気が気でない私を尻目に、男性は耳元で囁いてきます。
「さっきより締まって、ビクビクしてきたぞ。まさか見られそうになって感じてるのか?」
「いぃっ!?そ、そんなわけ……!んおっ!?」
言うと同時、ゆっくりと突かれるだけだった膣奥にグリグリ抉るような動きが加えられ、一瞬高みに上り詰めそうになりました。
決壊を予感させる軽い絶頂を味わわされたことで、引き結んだ唇がだらしなく開き、視界が白く明滅してきます。
早くどこかに行って―――。
余裕のない私の必死な願いも虚しく、トイレに入ってきた人達は何事かを喋りながら、ゆっくりと用を足しているようでした。
このままじゃ、バレちゃう―――。
快楽に負けて大声を上げて、アクメを見られちゃう。
アイドルなのに、調教されてるとこ、見られてしまう。
みんなを守るためにこんなことしてるのに、はしたない姿を見られて、拡散されて。
みんなに迷惑をかけちゃう。
絶対、我慢しなきゃいけないのに、意思とは関係なくどんどん体は昂ぶって、そして―――。
「え――――――?」
待ったなしの強すぎる絶頂を予期して体を強張らせた矢先。
膣内のペニスの動きが止まります。
困惑。
勝手に破滅への絶頂を期待していた身体が強く渇望を訴え、同時、囁かれる言葉。
それは桃色に蕩けた頭でも分かるくらい、あからさまな堕落への誘いで―――。
けれどそれ故に、追い詰められた私には受け入れざるを得ないものでした。
「お゛お゛っ……!そっ、それでいいでしゅっ……!」
絶頂しかけの身体を鞭打って、何とか喉から承諾の返事を絞り出します。
その先に絶望しかないと分かっていても、目の前の破滅から逃れるために―――。
―――通話記録―――
「もっ、もひもひっ!はおっ!?」
「は〜い、もしもし。……おっ、その声は穂乃香ちゃんだね?何か用?」
「は、はいぃぃっ!ひゅぅっ!?そっ、そこぉっ……!!?感じっ……!」
「ははは、ハメハメ中かい?サカるのはいいけど、わざわざ電話してきてくれたんだから用件を言ってくれないとこっちも困るよ。君らのセックスをずっと音だけ聞いてるほど、こっちも暇じゃないしね」
「は、はいぃ……んひっ、でっ、出ようとおもいっ、んっ、ます……!おっ、んうっ!オークション……!」
「うんうん、君を今調教してる彼から話聞いたんだね♪いやぁ、承諾してくれて嬉しいよ。穂乃香ちゃんは絶対拒否するだろうなって思ってたから♪」
「うう……あ……」
「ふふっ、なんで泣いてるのさ?大丈夫だよ。穂乃香ちゃんがちゃんとオークションに出て、偉い人からお値段がついたら他のフリスクメンバーにはこっちから手は出さないから♪約束するよ」
「ああ……!し、忍ちゃんや……みんなには……!」
「分かってるよ。柚ちゃんたちには家庭の事情でアイドルやめちゃったって言っておく。……それにしても、本当に君たちはお友達想いだねぇ」
「うう……!……んひぃっ!?いっ、今は……!あうっ!?」
「おっと、セックスの続きするんだ?じゃあお邪魔にならないように、こっちは電話切るよ。またね、穂乃香ちゃん」
……ふぅ。
よかったね、忍ちゃん。
穂乃香ちゃんが自分を犠牲にして、フリルドスクエアを守ってくれたよ。
いやぁ、これで君たちは救われたね。
よかったよかった。
……ん?ということは、さっき忍ちゃんが書いたオークション出品の承諾契約書はどうなるんだって?
もちろん、契約は有効だよ!
だってそうでしょ?
穂乃香ちゃんが君たちを助けてくれるって言ったほんの10分前に、忍ちゃんはあの契約書にハンコまで押しちゃったじゃないか。
残念だったねぇ、もう少し耐えてれば、忍ちゃんもオークションに出なくて済んだのに。
穂乃香ちゃんの努力、ムダになっちゃったね?
ふふふ、何泣いてるの?
自己責任だよ?
たかだか二日、ずーっと寸止めされたくらいで、土下座してセックスしてくださいってねだってきたのは忍ちゃんでしょ?
それの交換条件として、忍ちゃんがオークションに出ることになったんじゃない。
僕にはこれっぽっちも責任がないってこと、理解してるのかなぁ?
まぁいいや。
別に忍ちゃんにとっても、悪い話じゃないと思うよ?
尿道開発されておしっこ我慢できなくなって、しかもおしっこする度に軽くアクメ決めちゃうような女の子がアイドルできると思う?
しかもマンコは全部開発済みで、毎日気絶するまでセックスしないと満足できない体の女の子だよ?
絶対無理だよねぇ♪
忍ちゃんにも分かってるでしょ?
アイドルになりたくて反対を押し切って上京したのに、これじゃ田舎で大人しく暮らしてた方がマシだったかな?
はははっ♪
じゃ、オークションの日まで地下のお部屋でゆっくりしておいで。
ムラムラしてきたら呼んでね。
片手間に相手くらいしてあげるよ。
まあ、ラボの人たちが君で軽く実験したいって言ってたから、そんな暇はないのかもしれないけどね。
アイドルマスター シンデレラガールズ エロ隔離スレ 83人目
229-245
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