旅はまだ、続いていく
先に断っておきますが、この文章を書いている人間はまだOp.3ストーリーを完走していません。昨年の5月頃からノスタルジアを始め、FORTEストーリーからOp.2を。そして現在進行形でOp.3ストーリーを進め基本的にHardで楽しんでいる音ゲー素人の自分語りと言っても差し支えない文章です。Op.3の作文と呼ぶには相応しくないかもしれませんが、それでもよければお付き合いいただけたら幸いです。
私のノスタルジアとの出会いは、元を辿ると転職が切っ掛けでした。
というのもいきなり個人的な話になってしまい申し訳ありませんが、昨年の初めに転職し環境が激変したのがそもそもの始まりです。慣れない環境に心身共に疲弊してしまい、通勤中に車内で音楽を聴くのが一日の数少ない癒しの時間でした。それでもやがては飽きてくるもので、ツイッターでおすすめのCDとかないかなとゆるく呟いたら仲のいいフォロワー氏から勧められたのが、ノスタルジアOp.1とOp.2のサントラだったのです。沢山の曲名も覚えられないまま、この曲いいなあとぼんやり思いながら何度も聞いていたのを覚えています。
それから暫くして、ゲーム自体に手を出すようになりました。ゲームセンターに行くのも本当に久しぶりで最近のゲームがどうなっているかも知らず、右も左も分からないままe-amusement passの発行と設定諸々に四苦八苦していたのは今ではいい思い出です。
そして初のゲームプレイ。クラシックにそこまで明るい訳でもなくオリジナル曲のタイトルもまだまだ覚えられないまま、さらにBEMANI知識は昔ポップンを少しだけやっていた程度でほぼ皆無に近い自分が分かる曲はごく僅か。選択中のイントロだけで、「これ確かサントラにあったな。やってみるか」と記憶を手繰り寄せ、時には「知らないけどこの曲好きかも」と自分の直感を信じ、知らない曲に挑戦したりととにかく手探り状態でプレイしていました。ほんの気まぐれでリサイタルの道を進んでしまい、当然リサイタルの仕様など何も知らないままだったので、シャノからは何度も0点を突きつけられながら……。
プレイを続けていく中で時々フォロワー氏からアドバイスを頂きながら、少しずつリサイタルの仕様やオプション設定を覚えていき分かること。そして出来ることが少しずつ増えていくのはそれこそ、階段を一歩一歩上るように新しく見えてくるものがありました。
筐体にイヤホンを差し、あの幻想的な雰囲気と音楽の世界に浸る中で、それまで知らなかった曲、あるいはアーティストに興味を持ち、また新しい曲やアーティストを知る。時には躓いてしまうことがあっても、いつかもっと上手くなりたいというモチベーションに繋がることだってある(それはそれとしてもエチュードOp.10-4はいくらやっても苦手で、勝手に宿敵ポジションに任命していますが)。
余裕のない中で焦りや不安を抱き悪循環に陥りがちだった自分に、音楽を通しちょっとは落ち着いて深呼吸して、周りを見てみなよと言われたような気がするのは気のせいではないと思いたいです。主よ人の望みの喜びよの穏やかな旋律が、プレイしているととても落ち着いて難易度が低めなのもありよく選んでいました。
曲の解禁が重いと何度か愚痴りながらもストーリーを進めていたのは、それまで知らなかったものを知り、新しいものが見えてくるのが面白かったから。そして音楽は聴くのもいいけど、触れるのも楽しいのだと教えてくれたから。FORTEをクリアしOp.2ではロボルートに胸を痛めながらもなんとかOp.2も完走し、気が付けば様々な曲を選べるようになり始めは出来なかった曲も出来るようになっていました。
そしていよいよ始めたOp.3。KETERのこれから新たな物語が始まると告げるようなメロディに、この3人の赤ちゃん達はどうなっていくんだろうと期待に胸を膨らませながら鍵盤に手を伸ばす。
その名の通り冷静かつ物静かに、だけど芯の強さが伝わるような氷上の激情。初めてプレイした時から3月発売のサントラで歌詞を見るのを楽しみにしているハテノサキ等々、これまでに負けず劣らず魅力的な音楽に、次はどんな曲が出てくるんだろうと胸を弾ませながら進めていきました。
幸運にも始めた頃に丁度星屑ブーストがかかるようになったので、ストーリーも一気に進めていき徐々に展開的には不穏になってきながらも、新しい曲が解禁されるのに喜びを覚えながら駆け足でどんどん進め第八章に。
これを見てくださっている方は、恐らくその後の展開も知っている人が大半だと思います。それでももし叶うなら、初代からリアルタイムでプレイしてみたかったな……と思わずにはいられませんでした。
つい先日物語の最終章が配信されましたが、Op.3の物語は終わりを迎えても新たな世界に触れるきっかけが続くのを願って止みません。
ノスタルジアの今後の展開が明るいものであるのを願い、こうして書き綴ってきましたがここまで読んで下さりありがとうございました。
2023.2.17 プレイヤーネーム・SORA (twitter)
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