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KAMIKAZE(Suicide Gank)とは

セキュリティステータスが0.5以上のハイ・セキュリティ宙域では、プレイヤー艦船に不当な攻撃を仕掛けるとCONCORDがプレイヤーの艦船を守るために出動してその相手を撃沈してくれます。しかし、この仕組みによって秩序と平和が保たれている・・・というのは間違いです。このルールには抜け道があるためです。

それは、火力投射に特化し、CONCORDが出動してくる前に対象を撃沈するというものです。仕掛けた攻撃側の艦船はCONCORDに必ず撃沈される運命であるため、Suicide Gank(※だいたい自殺特攻の意味)と呼ばれています。特に日本では第二次世界大戦のあれになぞらえてKAMIKAZEと呼ばれています。

クローンステータスによる制限

KAMIKAZEはハイセクで犯罪行為を行うため、キャラクターのセキュリティステータスが大幅に低下します。そのためにアルファクローンキャラで必要最小限のスキルを取得させ、使い捨てにするという行為が行われてきました。

2022年11月 アップデートから、アルファクローンキャラでセーフティ設定を赤(制限なし)に変更できなくなりました。これにより、KAMIKAZEに使うことは不可能になりました。

いくつかの前提知識

狙われる艦船

多くの場合、狙われる艦船は以下のような特徴を持ちます。
    • 高額なモジュールを搭載している
    • 高額な荷物を積んでいる
    • そもそも艦船が高額である

これはすなわち、襲う側の思考は「艦船を失っても、それ以上の(十分な)利益が出る場合はやる」であるということです。実際、高額な艦船を落とすKAMIKAZEは金策としても優秀です。

利益を度外視する場合もあります。例えば標的の艦船がレアな艦船(限定報酬品など)である場合は、撃沈の名誉(記録は永遠に残る)を求めてやることもあります。また、そのプレイヤーに対する恨みなど感情的な要因、アイスなどの採掘場における利権で相手を追い出したいとき、あるいは単純にストレス発散でやる場合もあります。他には、ロールプレイによって襲うこともあります。オートパイロットをしているというだけで「オートパイロットを行うとはけしからん」と攻撃を繰り返す人々もいます。

場所による要素もあります。最も多くKAMIKAZEが発生するのは、商都(あるいはその隣接星系)や商都を結ぶ商業航路、有名なミッション地など多くの人が集まる場所、場所がわかっている高額な堀場(アイスなど)、ジャンプドライブ搭載型輸送艦が輸送路としているローセク隣接のハイセク、獲物を求めるために巡回しやすい星系群(ループしているなど)です。

いずれの理由でやられるにせよ、全てに共通する特徴は「KAMIKAZEに対して無防備だった」ということです。

事前に起きる「艦船のスキャン」

どうやって「この船は高額な獲物である」と見分けるのでしょうか?艦船そのものが高額な場合はすぐにわかりますが、装備や積み荷などについては艦船スキャナー(Ship Scanner)モジュールを用いて(ALTキャラクターなどによって)事前にスキャンする必要があります。
艦船の積み荷やモジュールのドロップ率の期待値は50%程度と言われています。高Meta品(レアなやつ)は燃えやすいなどの事柄を考慮しつつ、利益が出るかどうかを計算して襲うかどうかを決めます。

関連ページ:艦船スキャナーガイド


逆に言えば、利益が絡むKAMIKAZEの前には必ずこのスキャンが発生するということです。ターゲットはパッシブターゲットで隠せてもスキャンのエフェクト自体は発生するので、画面を見ていれば必ずこれを事前に察知することができます。された場合は自分が標的になりそうかを冷静に計算し、ダメそうなら輸送を中断する、移動ルートを変更する、などの手を打たなければなりません。

なお、高額な(高額そうに見える)船や、高額な積み荷を積んでいる(積んでいそうに見える)船は、とりあえず撃たれる可能性もあります。

よく使われる艦船

KAMIKAZEに使用される艦船は「安価で」「とても火力が出る」艦船です。よく使用される艦船とその特徴は以下の通りです。KAMIKAZEを1隻でやらなければならない道理はなく、シチュエーションによって同じ艦船を複数隻揃え、必要な火力を確保します。
艦船特徴
Catalyst(カタリスト)
Talos(タロス)
火力と発射間隔が優秀なハイブリッドタレットにボーナスを持つ。
近距離まで接近する必要があるものの、安価なわりに非常に火力が出る。
Thrasher(シュラッシャー)
Tornado(トルネード)
プロジェクタイルタレットにボーナスを持つ。
アーティレリは発射間隔が長い分、一撃のダメージが非常に大きく、遠距離から獲物をワンパンできる。

近距離・短時間に高火力の連続ダメージを叩き込んで落とす場合はハイブリッドタレット(ブラスター)がよく用いられます。動きが遅く接近が容易い採掘艦や超大型輸送艦に向いています。遠距離・高ダメージで一撃で落としたい場合はプロジェクタイルタレット(アーティレリ)を用いるのが通常です。これはワープに入る一瞬に防御がなってない輸送艦などを吹き飛ばすのに使います。
これらの艦船が、特に複数隻飛んでいるのを指向性スキャンなどで捉えたら、どんな呑気なカプセラでも瞬時にステーションに逃げ込むほどヤバいものです。

FIT
これらの艦船のFITは、防御を捨て、ボーナス等の特徴を活かしてなるべく火力が出るように仕立てるのが基本です。接近戦の場合、ワープやマイクロワープドライブの加速で逃げられないようにワープスクランブラー(Warp Scrambler)などで対象の動きを封じます。一瞬の一撃に賭ける場合など、ターゲットを高速化するためにセンサーブースターなどを搭載する場合もあります。デッドスペースの奥にいる戦艦などを襲うなど、場合によってはマイクロワープドライブなどで接近する速度を稼ぐ必要がある場合もあります。

KAMIKAZE用の艦船は必ず撃沈されるため、余計なモジュールは省き、グレードを落とせるものは落としてなるべく安価に仕立てるのも重要です。余計な弾薬なども積まないようにします。



セキュリティステータスとCONCORDの出動

CONCORDはセキュリティステータス1.0から0.5までの星系を守っています。高いセキュリティステータスの星系ほど堅固であり、出動までの時間は短くなります。CCPは出動時間について明確なデータを出していませんが、多くの「実例」によってだいたい以下のようになるようです。なお、この時間はサーバーとの通信時間により1〜2秒変動することがあります。
セキュリティステータスCONCORD出動までの時間
1.06 秒
0.96 秒
0.87 秒
0.710 秒
0.614 秒
0.519 秒

また、CONCORDが現場に到着してから実際に攻撃手を撃沈するまでさらに時間がかかることに注意しましょう。まず、攻撃手をターゲットするまでに少なくとも2秒ほどかかります。攻撃手をターゲットしたCONCORD艦はニュートライザ、ECMなどによって攻撃手を無力化し(つまりここで攻撃が途切れる場合がある)、高ダメージの攻撃を加えて撃沈します。15秒間攻撃しても対象が沈まない場合は、極大ダメージの攻撃で一撃撃沈してくるようです。

KAMIKAZEによって艦船を撃沈しようとした場合、この出動時間(目安)を元にダメージ計算を行っておく必要があります。使用する艦船のDPSと数、そして想定される相手の防御性能とHPを元に、出動までに相手を確実に撃沈できるだけの数、ダメージを出せる艦船を揃えます。

さらに重要な情報として、この出動時間はKAMIKAZEが他に発生しておらず、CONCORDの初動であることを前提にしています。他の場所でKAMIKAZEが発生していてCONCORDがそちらに出張っている場合、CONCORDは新たなKAMIKAZEに対処するために追加の時間(5〜6秒)を必要とします。対象を撃沈する時間を稼ぐためにこの仕様を利用することも可能です。

バンピング(Bumping)

バンプ(Bump)は、高質量の艦船を相手にぶつけることで弾き飛ばし、ワープを妨害するテクニックです。この行動によってはCONCORDは出動しないため、相手のワープを無力化しつつ攻撃艦を待つ場合などに利用できることもあります。

最新の仕様では、どんなにバンプによってワープを妨害されていても3分経てば無条件でワープすることができます。この点も考慮に入れる必要があります。

最後にはCONCORDによる撃沈

CONCORDの出動時間によっては対象を撃沈した後ワープで逃げられるかもしれません。しかしCONCORDはどこまでも追いかけてくるでしょう。場合によってはステーションなどに逃げ込めるかもしれませんが、未確認ですが、KAMIKAZEを行って撃沈されないことはルール違反であると言われています。場合によってはアカウント停止などの処分が下るという説もあります。

攻撃プロセスと回避

実際に攻撃に移る前にセーフティやオーバーヒートの事前設定をきちんと確認します。標的の目の前まで行って撃てずに逃がすことがないようにしましょう。明確な犯罪行為を行うため、セーフティは無効にしておく必要があります。




相手が察知してから退避行動を取るまでの時間は極力短くする必要があります。そのため、例えば採掘艦を襲う場合に「アステロイドベルトにワープし、接近する」などという行動は悪手です。戦闘プローブによる対象のスキャンや、別の遮蔽艦などによる事前の接近(ワープ用のピン)によって「ワープした直後にはすでに攻撃範囲である」ことが重要になってきます。アーティレリなどによる攻撃の場合は、姿を見せた瞬間に攻撃範囲であるように心がけましょう。

腕のいい標的の場合は、戦闘プローブによる場所特定(指向性スキャナにプローブは映る)や不審なフリゲートの接近などによく反応します。指向性スキャナーなどによってワープしてくる艦船を捕捉したり、ワープアウトしてくる艦船を見て行動を起こしたりします。悪行が知られている場合、ローカルチャットに映る(星系に入る)段階で行動したりもします。気づいてからワープに入るまでが勝負です。



攻撃範囲に入ったら即座にワープ妨害をかけて攻撃を開始しましょう。モジュールなどは全て失う予定なので、遠慮なくオーバーヒートして攻撃します。
この先制攻撃はハイ・セキュリティ宙域では明確な犯罪行為であり、この時点で犯罪者タイマー(Criminal Timer)(※または犯罪者フラグ(Criminal Flag))が起動し、攻撃手のセキュリティステータスは大きく低下します。もう後戻りはできません。CONCORDに撃沈されることは決定しました。あとは標的が落ちるかどうかです。



また、同時にこの時点で殺害許可(Kill rights)が発行されます。これはもちろん相手にも通知され、自分のキャラクター情報から確認することもできます。



関連ページ:殺害許可(Kill Rights)


相手を撃沈したら、可能であればカプセルまで焼いてしまいましょう。毒を食えば皿までです。カプセルまで落としても殺害許可も1つですし、CONCORDに落とされる運命が変わるわけではありません。首尾よく相手を撃沈するにしろ、失敗するにしろ、最後にはCONCORDの制裁に任せます。




CONCORDはカプセルまでは攻撃してきません。この時点で全てのプロセスは終了です。首尾よく相手を撃沈している場合は残骸を回収したいところです。ただし自分は犯罪者フラグが立っているので、しばらく新しい船には乗れません。回収は別のキャラクターを動員して行いましょう。この横取りを防ぐため、回収役もなるべく近くに待機させておくと良いでしょう。

特殊で危険な大規模攻撃

CONCORDの出動時間が「他の場所でKAMIKAZEが発生することによって伸びる」ことは前述の通りですが、これを利用した大変危険なKAMIKAZEがあります。それは、同じ星系内で同時多発的にKAMIKAZEを発生させることで、実質的にCONCORDの動きを麻痺させてしまうというものです。CONCORDが来るまでは近くを通る相手を攻撃し放題(毒皿の極致)になるため、ハイセクにも関わらず被害はひたすら拡大します。

有名なものは、Goonswarm Federationが何度か行ったBurn Jita(バーンジタ)があります。事前に告知などを行うものの、情報に疎いカプセラがいつもの調子で出入りするため、ジタ星系はこの世の地獄のような有様になります。



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