最終更新:ID:S7b6C5Cj/g 2022年06月21日(火) 02:52:23履歴
激情が加速するショパンエチュード孤高の一曲
J.S.バッハの時代に「紡ぎ出し」と呼ばれていた手法で,最初の旋律から糸が次々に繰り出されるかのように楽曲が進行する。ショパンの手にかかれば,ただの練習曲も壮大なスケールの芸術作品となってしまうのだ。海外ではTorrent(激発)と呼ばれることもある。
元々は「別れの曲」(Op.10-3)を弾いた後,間髪入れず立て続けにこの曲に入るよう指示があったという。「別れの曲」とはガラリと雰囲気が変わり派手で演奏効果が高く,「のだめカンタービレ」や「四月は君の嘘」,「さよならドビュッシー」などいろいろなアニメや映画に登場している。
ここで,エチュード Op.10の内容を整理しておこう。ちなみに木枯らしのエチュードはこちらではなくOp.25内の楽曲なので間違えないように注意。
◆エチュード Op.10-1(滝のエチュード)
◆エチュード Op.10-2
◆エチュード Op.10-3(別れの曲)
◆エチュード Op.10-4
◆エチュード Op.10-5(黒鍵のエチュード。Pianistaに収録されている)
◆エチュード Op.10-6
◆エチュード Op.10-7(トッカータ)
◆エチュード Op.10-8
◆エチュード Op.10-9
◆エチュード Op.10-10
◆エチュード Op.10-11
◆エチュード Op.10-12(革命)
ショパンは敬愛していたJ.S.バッハの24の前奏曲に倣って,これらのエチュード集を作り上げたと考えられている。
余談だがリストはショパンのエチュードを初見で弾く事ができず,しばらく人々の前から姿を消した(とある情報によれば,「頼む,あと1週間時間をくれ。1週間で仕上げるから!」などと言ったらしい)。ジャケット絵のピアノを弾いている人物は,山にこもって猛特訓しているリストをイメージしているのではないか?・・・あくまで推測だが。
やがて帰ってきたリストは見事にエチュードを弾いてみせ,ショパンはこれらのエチュードをリストに献呈し2人は友人となった。ショパンは手紙の中で,「僕の横でリストがエチュードを弾いているので興奮している」とか「僕もあんな風にエチュードを弾いてみたい」などと語っている。
紹介No.126 【パネル編集】 【PC編集】 ? | ||||
Normal | Hard | Expert | Real | |
5 | 8 | 12 | 3(13.5) | |
Op.3追加 2019.12.02 デフォルト楽曲 | ||||
コナステ版:ベーシックコース楽曲 | ||||
ショパンのエチュードの1つ。シンプルな名前と裏腹に,まるで襲いかかるように激しく展開していく高難易度曲。ショパンの本気。 | ||||
所属カテゴリ:クラシック/ジャズ | ||||
関連:ショパン | ||||
ノーツ数:N-499 H-1119 Ex-1613 演奏時間:約2分 |
J.S.バッハの時代に「紡ぎ出し」と呼ばれていた手法で,最初の旋律から糸が次々に繰り出されるかのように楽曲が進行する。ショパンの手にかかれば,ただの練習曲も壮大なスケールの芸術作品となってしまうのだ。海外ではTorrent(激発)と呼ばれることもある。
元々は「別れの曲」(Op.10-3)を弾いた後,間髪入れず立て続けにこの曲に入るよう指示があったという。「別れの曲」とはガラリと雰囲気が変わり派手で演奏効果が高く,「のだめカンタービレ」や「四月は君の嘘」,「さよならドビュッシー」などいろいろなアニメや映画に登場している。
ここで,エチュード Op.10の内容を整理しておこう。ちなみに木枯らしのエチュードはこちらではなくOp.25内の楽曲なので間違えないように注意。
◆エチュード Op.10-1(滝のエチュード)
◆エチュード Op.10-2
◆エチュード Op.10-3(別れの曲)
◆エチュード Op.10-4
◆エチュード Op.10-5(黒鍵のエチュード。Pianistaに収録されている)
◆エチュード Op.10-6
◆エチュード Op.10-7(トッカータ)
◆エチュード Op.10-8
◆エチュード Op.10-9
◆エチュード Op.10-10
◆エチュード Op.10-11
◆エチュード Op.10-12(革命)
ショパンは敬愛していたJ.S.バッハの24の前奏曲に倣って,これらのエチュード集を作り上げたと考えられている。
余談だがリストはショパンのエチュードを初見で弾く事ができず,しばらく人々の前から姿を消した(とある情報によれば,「頼む,あと1週間時間をくれ。1週間で仕上げるから!」などと言ったらしい)。ジャケット絵のピアノを弾いている人物は,山にこもって猛特訓しているリストをイメージしているのではないか?・・・あくまで推測だが。
やがて帰ってきたリストは見事にエチュードを弾いてみせ,ショパンはこれらのエチュードをリストに献呈し2人は友人となった。ショパンは手紙の中で,「僕の横でリストがエチュードを弾いているので興奮している」とか「僕もあんな風にエチュードを弾いてみたい」などと語っている。
フレデリック・フランソワ・ショパン(フランス読み)。【Wikipedia】
活動期間1817 - 1849音ゲーマー的な視点で分析すると,当時はショパンとリストが今で言う"高難易度を弾き熟す"方向でピアノの演奏と作曲を行っており,ショパンはその中にも感情を練り込んだ楽曲を,リストは兎に角難易度を上げる技巧を追求する楽曲を多く残したとも言える。
ポーランドの前期ロマン派音楽を代表する作曲家。当時のヨーロッパにおいてもピアニストとして、また作曲家として有名だった。
その作曲のほとんどをピアノ独奏曲が占め、『ピアノの詩人』とも呼ばれるように、様々な形式・美しい旋律・半音階的和声法などによってピアノの表現様式を拡大し、ピアノ音楽の新しい地平を切り開いた。(wikipediaから一部抜粋)
◆24の前奏曲より「雨だれ」
◆革命
◆幻想即興曲
◆華麗なる大円舞曲
◆夜想曲(ノクターン)第2番
◆別れの曲
◆英雄ポロネーズ
◆バラード第1番
◆猫のワルツ
◆小犬のワルツ
◆木枯らしのエチュード (※ビンゴ解禁)
◆エチュード Op.10-4
◆ワルツ第14番
◆スケルツォ第2番 Op.31? (※ビンゴ解禁)
◆エチュード Op.10-1 (※期間限定)
◆エチュード Op.10-2 (※期間限定)
◆ピアノソナタ第2番「葬送」第2楽章 (※期間限定)
◆革命
◆幻想即興曲
◆華麗なる大円舞曲
◆夜想曲(ノクターン)第2番
◆別れの曲
◆英雄ポロネーズ
◆バラード第1番
◆猫のワルツ
◆小犬のワルツ
◆木枯らしのエチュード (※ビンゴ解禁)
◆エチュード Op.10-4
◆ワルツ第14番
◆スケルツォ第2番 Op.31? (※ビンゴ解禁)
◆エチュード Op.10-1 (※期間限定)
◆エチュード Op.10-2 (※期間限定)
◆ピアノソナタ第2番「葬送」第2楽章 (※期間限定)
◆黒鍵のエチュード
黒鍵ばかり弾く曲(白鍵が全くない訳ではない)。華やかで人気はあるが,ショパン自身はあまり面白くない曲と見ていたようだ。
◆エチュードOp.25-4
謎を解かないと進めない,遺跡系のダンジョンのBGM・・・と言われても信じてしまいそうな曲。謎めいたメロディーは,ショパンのどの曲とも似ていない。2分程度で聴きやすく,個人的にはおすすめ。跳躍の練習に使うらしい。
◆三度のエチュード
某キーボードマニアみたいな譜面が表示される番組で登場し,話題になった。全ピアノ曲中でも最高峰の難易度。Fly far bounceのReal譜面ラストに出てくるような,「片手」で2本のトリルを処理するような配置(三度の重音)がえんえん続く。尺も2分程度でピッタリだが・・・流石にひど過ぎるか。
黒鍵ばかり弾く曲(白鍵が全くない訳ではない)。華やかで人気はあるが,ショパン自身はあまり面白くない曲と見ていたようだ。
◆エチュードOp.25-4
謎を解かないと進めない,遺跡系のダンジョンのBGM・・・と言われても信じてしまいそうな曲。謎めいたメロディーは,ショパンのどの曲とも似ていない。2分程度で聴きやすく,個人的にはおすすめ。跳躍の練習に使うらしい。
◆三度のエチュード
某キーボードマニアみたいな譜面が表示される番組で登場し,話題になった。全ピアノ曲中でも最高峰の難易度。Fly far bounceのReal譜面ラストに出てくるような,「片手」で2本のトリルを処理するような配置(三度の重音)がえんえん続く。尺も2分程度でピッタリだが・・・流石にひど過ぎるか。
内部レベル13.5相当。Expertで簡略化されていた左手の階段配置も解禁され、常に左右のどちらかで16分階段を弾き続ける。
幅の狭い4連階段配置が中心ながら、少しずつ右に動いていく。反対の手は緩い4分音符の同時押しだが、ほとんど画面を見ないで取れるようにして、階段側の手に意識を集中したい。
ところが、階段ばかりかと思えばそうではなく、更に音階も広いものと狭いものが織り交ぜられている。中盤には左手階段・右手3点交互を同時に弾く部分あり。最後の最後には左右対称配置で、狭い範囲→広い範囲に変わるために譜面をよく見ないといけない。
とどめにノーツ数は2133という多さ。スライドばかりというわけにもいかず、小手先のテクニックは通用しない。
どうしてもリサイタルで高評価を目指すなら、自信のない部分はいっそ弾かないのも手。下手にミスタッチを増やして減点されるよりはマシだ。
幅の狭い4連階段配置が中心ながら、少しずつ右に動いていく。反対の手は緩い4分音符の同時押しだが、ほとんど画面を見ないで取れるようにして、階段側の手に意識を集中したい。
ところが、階段ばかりかと思えばそうではなく、更に音階も広いものと狭いものが織り交ぜられている。中盤には左手階段・右手3点交互を同時に弾く部分あり。最後の最後には左右対称配置で、狭い範囲→広い範囲に変わるために譜面をよく見ないといけない。
とどめにノーツ数は2133という多さ。スライドばかりというわけにもいかず、小手先のテクニックは通用しない。
どうしてもリサイタルで高評価を目指すなら、自信のない部分はいっそ弾かないのも手。下手にミスタッチを増やして減点されるよりはマシだ。
原曲がノスタルジア版とほぼ同じ長さの為,音源を入手すればあまり違和感なく聴いて楽しめるだろう。クラシックの中では若干マイナーな楽曲だが,アニメコーナーなどで「四月は君の嘘」のサウンドトラックを調べるのが手っ取り早いか。個人的におすすめなのは「のだめカンタービレ」に収録されているバージョン。音の響きが良い。
太鼓の達人やPianistaにも収録されている。さすがはクラシック界のボス曲。
太鼓の達人やPianistaにも収録されている。さすがはクラシック界のボス曲。
隠れた人気曲。KACで来るかと思ったら,意外に収録が早かったですね〜。
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