最終更新: quote_mraz 2022年03月09日(水) 06:47:57履歴
巡洋艦を改良したものの中で、ワープ妨害型巡洋艦はちょっと特殊な存在です。
この艦はワープ妨害フィールド発生装置という特殊装備を扱うことに特化しています。この装備により周囲にワープ妨害フィールド(通称:バブル)を展開し、一定範囲内の艦を全てワープ不能にするのです。
関連ページ:ワープ妨害フィールド(バブル)ガイド
この装備は、帝国領域では法律により起動できません。逆に言えば扱えるのは、ヌルセクおよびワームホールの無法地帯のみ。
そしてもうひとつ、この装置には大きな能力があります。専用のスクリプトを組み込むことで、バブルとして周囲に展開するエネルギーを一点に集約し、強度無限大のワープ妨害として投射できるのです。これにはタイタンも苦笑い。全ての電子戦攻撃を無効化するSuper Capitalもワープ不能な状態に陥らせることができます。
駆逐艦ベースのワープ妨害型駆逐艦(Interdictor)とは異なり、ワープ妨害型駆逐艦は非常に高い防御力を備えたバブル・プラットフォームです。大規模艦隊戦ではいざ知らず、遭遇戦程度でこの艦種を撃沈せしめることは非常に困難が伴います。
そして居続ける限りワープ妨害フィールドはその周囲に展開されており、敵艦隊を苦しめ続けるのです。
素体となっているのはMaller(モーラー)やRupture(ラプチャー)などの戦闘型の艦です。攻めの改良という位置づけなのでしょうが、実際かなりの攻撃力も同時に保持しています。
改良されたのはおよそ以下の点です。
・アーマーHP、シールドHP、ストラクチャHPの強化(Broadswordなど、減少した艦も)
・キャパシタリチャージ性能の強化
・ワープ速度、ほんのり増加
・国家に応じたアーマーレジスタンス・シールドレジスタンスの増加
・ワープ妨害型巡洋艦スキル依存のボーナス追加
・ワープ妨害型巡洋艦の性能ボーナス追加
下方修正されたパラメータは以下の点です。
・ドローン性能の除去
・最高速度の低下
沈んではいけない、沈まない。Super Capitalに対抗するために全体的に強化されています。
また、T2艦の常としてリグスロットは2個になっています。
敵艦隊からのヘイトを一身に受け、またSuperの捕獲の代償として血眼で撃たれるワープ妨害型巡洋艦は特徴として、敵対国が得意な攻撃属性に対して高いレジスタンスを持ちます。
国家 | 強化レジスト |
アマー | エクスプローシブ・キネティック |
カルダリ | サーマル・キネティック |
ガレンテ | キネティック・サーマル |
ミンマター | EM・サーマル |
アマーは、ミンマターが得意とするプロジェクタイルタレットに対抗してデザインされています。プロジェクタイルは属性を選ぶことができますが、中でも得意なのはエクスプローシブ属性です。
カルダリは、ガレンテが得意とするハイブリッドタレットに対抗してデザインされています。また、ガレンテは特にサーマル属性のドローンなどが強く、キネティックよりサーマルに特化しています。
ガレンテは、カルダリが得意とするランチャー・ハイブリッドタレットに対抗してデザインされています。ランチャーは属性を選ぶことができますが、カルダリ艦は主にキネティック属性の強化ボーナスを持つためこのようになっています。
ミンマターは、アマーが得意とするエネルギータレットに対抗してデザインされています。本来シールドの弱点であるEM属性を強化したことにより、ミンマターTech 2 艦はシールド艦としては素晴らしい適性を獲得しています。
ワープ妨害型巡洋艦は、巡洋艦スキル依存のボーナスとワープ妨害型巡洋艦スキル依存のボーナスの二種類を持ちます。
ですが艦に搭乗する前提条件として巡洋艦(Cruiser)Lv5が必要なので、実質前者のボーナスはフルに発揮することができる点に注意してください。
ワープ妨害型巡洋艦のスキルは、基本的に射程の拡張です。ひとつは砲やミサイルの射程、精度低下範囲が伸びることで、実質的に遠くまで届くようになっています。Onyx(オニキス)の場合はミサイルの速度を上げることで、結果的にそれを実現しています。
もうひとつはバブルの範囲。Lvを上げれば上げるほど、範囲が広くなります。
強力なボーナスですが、必ずしもLv5まで上げなくてはいけないというものではありません。適度なところまでで止めておいても良いでしょう。
ただでさえ高いシールド・またはアーマーのレジスタンスがさらに20%増加するという規格外のボーナスを持ちます。
これにより、得意な属性なら90%を超えることも珍しくありません。
もうひとつのボーナスはおなじみ、ワープ妨害フィールド発生装置を装備可能、というボーナスです。
共通
・パワーグリッド管理(Power Grid Management) Lv5
科学(Science) Lv5
└ 重力子物理学(Graviton Physics) Lv4
・航行技術(Navigation) Lv2
CPU管理(CPU Management) Lv3
└ 推進力ジャミング(Propulsion Jamming) Lv5
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv5
重力子物理学(Graviton Physics) Lv4
推進力ジャミング(Propulsion Jamming) Lv5
└ ワープ妨害型巡洋艦(Heavy Interdiction Cruisers) Lv1 (Lv1〜Lv5)
Amarr(アマー)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ アマーフリゲート(Amarr Frigate) Lv3
└ アマー駆逐艦(Amarr Destroyer) Lv3
└ アマー巡洋艦(Amarr Cruiser) Lv5
Caldari(カルダリ)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ カルダリフリゲート(Caldari Frigate) Lv3
└ カルダリ駆逐艦(Caldari Destroyer) Lv3
└ カルダリ巡洋艦(Caldari Cruiser) Lv5
Gallente(ガレンテ)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ ガレンテフリゲート(Gallente Frigate) Lv3
└ ガレンテ駆逐艦(Gallente Destroyer) Lv3
└ ガレンテ巡洋艦(Gallente Cruiser) Lv5
Minmatar(ミンマター)
・宇宙船操作(Spaceship Command) Lv1
└ ミンマターフリゲート(Minmatar Frigate) Lv3
└ ミンマター駆逐艦(Minmatar Destroyer) Lv3
└ ミンマター巡洋艦(Minmatar Cruiser) Lv5
ワープ妨害フィールド発生装置(Warp Disruption Field Generator)
・パワーグリッド管理(Power Grid Management) Lv5
科学(Science) Lv5
└ 重力子物理学(Graviton Physics) Lv4 (Lv4〜Lv5)
・航行技術(Navigation) Lv2
CPU管理(CPU Management) Lv3
└ 推進力ジャミング(Propulsion Jamming) Lv5
自艦の周囲にワープ妨害フィールドを発生させます。
扱うのがバブルであるため、ヌルセク、ワームホールでのみ使用可能ですが、スクリプトを搭載して一点投射モードにすれば、ハイセク、ローセクでも使用できます。
このモジュールを起動中は、幾つかの制約を受けます。
制約 | 数値 |
アフターバーナー/マイクロワープドライブ最高速度 | -90 % |
アフターバーナー/マイクロワープドライブ推進力 | -80 % |
質量 | -80 % |
艦隊からの支援 | 無効 |
すなわち起動中は、推進力強化モジュールの効果はほぼ発揮されません。その代わり質量-80%という脅威の減少(どういう理屈か)のおかげで、この艦は高い機動性を獲得します。方向転換、加速減速もかなり自在に行えるため、位置取りがとても楽になります。ふらふらと移動するワープ妨害バブルは、他の設置型にはない脅威となります。
逆にバブル中にバンプされると、軽い質量のせいでひどいことになります。
さらに艦隊からの支援・・・すなわちリモートリペアなどを全て受け付けなくなります。ワープ妨害中は地力で敵艦隊の攻撃に耐え続ける必要があるわけです。そのため、大規模艦隊戦での使用はほぼ無いと言ってよいでしょう。
ワープ妨害範囲は、Tech 1で16.00 km 、Tech 2で19.20 kmとなります。広いのは広いほうが良いので、可能ならばTech 2を搭載しましょう。
ただしスキルトレーニング時間乗数×5となるため、プラス16日コースとかなり重たいものとなります。
巨大な艦隊と遭遇しづらい(しないとは言っていない)ワームホールにおいては、有事にスパッとワープ妨害を行い、使い減りしないこの艦種は非常に有効なものとなります。
艦隊に先駆けて目標に飛び込み、ワープ妨害フィールドを展開して捕獲する・・・ターゲットロックの要らないこの手段は、小型の敵をも手軽に捕獲できます。
また、同様にターゲット遅延がかかる遮蔽状態からも即ワープ妨害を発動できるので、ワームホール出入口での待ち伏せなどにも非常に適しています。
フリゲート級くらいなら、この艦だけで捕獲して倒せることでしょう。
バブル無効の能力がついた要撃型フリゲート(Interceptor)や戦略的巡洋艦(Strategic Cruiser)には通用しないので注意が必要です。また、遮蔽をはがせるわけではないのでそこも注意しましょう。
ローセクでSuper Capitalを捕獲する手段は他にありません。スクリプトを搭載して敵艦に肉薄し、ひたすら捕獲しましょう。
ECMバーストやセンサーダンプナーには注意が必要です。この艦種はそこまでセンサー強度が高くありません。
また、高価な艦を捕獲しているのを敵が見逃してくれるはずもなく、集中砲火に晒されることは請け合いです。
単独でいけるなどという夢は捨て、いざというときのために複数のワープ妨害艦であたるのが良いでしょう。
スクリプトを搭載した無限強度のワープ妨害はSuper Capitalにのみ有効なのではありません。
世の中には危険地域を、ワープコア制御装置満載で駆け抜けようとする輩がいます。また、スマートボム戦艦などはターゲットが不要なので、特にシールド艦はローパワースロットをワープコア制御装置で埋めていることが多いです。
このような艦を捕獲することができるのは、この艦種の右に出るものはありません。
安心しきってる豚どもをブッ殺しましょう。
スキルの構成的にワープ妨害型駆逐艦(Interdictor)と互換性があります。巡洋艦Lv5を駆逐艦Lv5をに置き換えれば覚えることができます。用途によって使い分けられると非常に強力なので、考慮してみるとよいでしょう。
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