ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

みんな大好きバンギラスの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/B...

個別分析詳細

バンギラスは長らく「何をしてくるかわからないポケモン」の代名詞として扱われてきたが、2018年時点ではテンプレが定まりつつある。
賛否両論あるかもしれないが、以下の型がテンプレになりつつある。
55バンギラスいわなだれじしんだいもんじばくれつパンチきせきのみFFFF or 7FFF63-63-63-63-63

この型は、複数人の有名なプレイヤーが推している型である。下記の文書は何れも2017年以降に書かれたものである。
  • 参考1
https://stoic4486.hatenablog.com/entry/20170716/15...
→stoic氏のタンスTAで岩雪崩・地震・大文字・爆裂パンチ・奇跡の実型のバンギラスを採用。
  • 参考2
http://majinjima.ma-jide.com/party/2018/evergreen....
→CloveHammer氏のevergreenで岩雪崩・地震・大文字・爆裂パンチ・奇跡の実型のバンギラスを採用。
  • 参考3
http://poke-float.com/upbbs/source/0125.txt
→はまっちゃった人氏が汎用性の高い型として岩雪崩・地震・大文字・爆裂パンチor嫌な音・任意の持ち物型のバンギラスを紹介。

この型は、パルシェンやナッシーに代表される爆破ポケモン等を起点にして相手を崩す上で合理的な型であり、爆破ポケモンを起点にする動きは他のポケモンにはなかなか真似できるものではない。
他にも、55サンダーや55ライコウを初めとする重要なポケモンに対面で勝つことができ、対面構築を作る上でも合理的な型である。
バンギラス同士のミラーに強い型であるということも見逃せない。
詳しいことは、個別の技や持ち物の性能を見ていけばわかるだろう。

ただし、2020年のようにカビゴンエースによるサイクル戦が流行るメタでは、55鈍いカビゴンに圧殺される危険があるフルアタバンギではなく、カビゴンに強い音爆パンのような型が流行ることがある。

なお、ダメージ計算上♀化することによるデメリットが大きくないので、フーディン等のメロメロ対策で♀で運用する手もある。例えば、55めざ氷残飯サンダーへの岩雪崩、55めざ氷残飯ライコウへの地震、50スイクンへの音からの岩雪崩(後述の嫌な音を採用する場合)は♂でも♀でも確2である。影響がある所の代表例としては、バンギラスへの爆パンで低確率1発にできなくなり(急所率・命中率未考慮で7.69%の確率で1発→確2)ミラーマッチが弱体化する、というものがあるが、影響は大きくないだろう。ただし、後述のタイプ強化アイテムを使用する場合は、♀化することにより本来狙っていた恩恵を得られなくなるので注意。

以下では、テンプレ型の技と持ち物、またテンプレから外れる場合の技・持ち物候補について紹介する。

以下はテンプレ型で採用されている技である。
岩雪崩
威力が低いながらも主力技の最有力候補で、まず外すことができない。
55残飯サンダー確2、50パルシェン確2(黄金の場合は命中率・急所率無考慮で22.09%の確率で2発)、50ヘラクロス確3、50ハッサム確3、リフを貼った50サンダー確3、50カビゴン乱数3発(命中率・急所率未考慮で61.67%の確率で3発)、55ハッサム乱数3発(命中率・急所率未考慮で33.42%の確率で3発)。
55残飯カビゴンほぼ確実に5発(74〜88/292,残飯回復18)となるため、爆パン等を絡めたり攻撃ランク/防御ランクに差をつけたりしない限りはタイミング良く怯みが出ないと倒せない。
なお、原始の力にした場合は、55残飯サンダー乱数2発(追加効果発動率・急所率無考慮で37.02%の確率で2発)、50パルシェン低確率乱数2発(追加効果発動率・急所率無考慮で5.19%の確率で2発)、リフを貼った50サンダー低確率乱数3発(追加効果発動率・急所率無考慮で6.33%の確率で2発)となり、追加効果につられて原始の力にしてしまうと素の威力不足により勝率を落としてしまう可能性が高い。
ただし対50ヘラクロスに関しては原始の力でもほぼ確実に3発であり、元々先手怯みを狙えないこともあり、こちらに関しては悪影響は無い。
地震
岩雪崩と攻撃範囲の相性が良い技。
55めざ氷ライコウ確2、55残飯リフめざ氷ライコウほぼ確実に4発(急所率無考慮で99.9%の確率で4発)。
逆に55ライコウの雷で55バンギラス確3。
参考までに、岩雪崩で55めざ氷ライコウを急所率・命中率未考慮で96.92%の確率で3発(69〜82/215)、爆パンだと急所率・命中率未考慮で0.55%の確率で3発(62〜73/215)、攻撃努力レベル0の混乱自滅で14〜17、残飯回復13。「爆パン命中→(残飯回復)→混乱自滅→岩雪崩命中→(残飯回復)→混乱自滅→岩雪崩命中」で228〜271のダメージで残飯無しなら確定で倒せるが、残飯回復有りだと202〜245のダメージでここまで運が良くても乱数運が悪いと倒せない(混乱自滅しなかったり岩雪崩外れで残飯回復が1回増えたりすると、3回の攻撃で倒せない確率が更に高まる)。基本的に攻撃を3発(残飯の場合は4発)当てないとライコウは倒せないし、爆パンがあるとは言え爆パン自体を外したり混乱しても自滅しなかったりする可能性もあるので、眠る薄荷(奇跡)バンギラスでも地震無しでは寝言ライコウやリフライコウにタイマンで勝つのは難しい(恐らく勝率50%を割る)だろう。眠る薄荷(奇跡)バンギラスですらない場合は残飯素眠りライコウすら厳しい。
このように、地震がないと対ライコウで苦戦は免れない。ある意味最も替えが効かない技。
他にも岩雪崩に耐性があるポケモンに広く有効で、対ライコウのみならず汎用性を高める上で重要な技。
50ゴローニャ確2、バンギラスほぼ確実に3発(急所率未考慮で0.85%の確率で2発)、50ハガネール確3、50カイリキーほぼ確実に3発、50ガラガラ高確率3発(急所率無考慮で85.1%の確率で3発)、55ガラガラ確4、50スイクンほぼ確実に4発。
なお、50ゴローニャの地震でバンギラスは高確率2発(急所率非考慮で79.49%の確率で2発)のため、残念ながら50ゴローニャに対してバンギラスを後出しする動きはできない。
(ただし、バンギラスが残飯持ちだと20.58%の確率になり、そもそも50ゴローニャは地震以外の攻撃技を持つことも多いので、場合によってはそのような動きが可能になるが)
大文字
岩雪崩と地震だけではフシギバナを初めとする草ポケモンやハガネール、へラクロス、ハッサムに苦戦する可能性があるが、その問題を一挙に解決する技。
50ナッシーは黄金を持たれても確2。奇跡の実を持てば50ナッシーにほとんど何もさせずに勝つことができる。
他には、岩雪崩だと確3になってしまい先手も取られてしまう50フシギバナや50へラクロスを確2、55ヘラクロスを97.37%の確率で2発で倒すことができ、これらのポケモンで流されてしまうことを防ぐことができる。
バンギラスの取り巻きを3銃士(パルシェン、ナッシー、フシギバナ)で固めるとハッサムも問題になり得るが、バンギラスの大文字であれば55ハッサムであっても確1で倒せるため、ハッサムに3タテを決められにくくなる。
地震で確3になってしまう50ハガネールが確2になるのも地味に重要。50ハガネールの地震でバンギラス確3なので、バンギラスが地震しか持っていないと後出しができず、爆破ポケモン受けとしての性能が少し落ちてしまう。
55イノムーを先手の大文字で確2で倒して対面で勝てるというのも重要になることがある。取り巻きがカビゴンや波乗り無しパルシェン、ナッシー・フシギバナあたりだと、55イノムーを爆破無しで流すのが困難になる。そのような場合に、バンギが55イノムーの起点になってしまうのを防ぐことができる。
なお、50パルシェンには岩雪崩と同じダメージが入り、50ガラガラ確3、50カイリキー低確率3発(命中率・追加効果発動率・急所率無考慮で16.37%の確率で3発)。このように等倍でも相手によっては岩雪崩や地震に負けず劣らずのダメージが出るため、一貫性確保やリフレクター対策する上で有用な技であることも覚えておきたい。
爆裂パンチ
上記の技のみだと寝言カビゴンやミルタンクの突破が困難だが、その問題を解決するために使われる技。
またミラーマッチ対策の上でも重要になる技である。
55カビゴンは乱数2発で、残飯を持たれていたとしても爆パン→爆パン→混乱自滅で約60%の確率で倒せる。
55ミルタンクも乱数2発となり、爆パン→混乱自滅→爆パンで90%以上の確率で倒せる。
バンギラスは低確率でありながら1発で倒せる(急所率・命中率未考慮で7.69%の確率で1発)可能性もあり、爆パン→混乱自滅なら約70%の確率で倒せる。
相手が奇跡持ちでなければ打てば間違いなく有利になる技であるし、奇跡持ちだとしても爆パン命中→地震or冷凍ビームで確実に倒せるため、勝率を高めることができる。
例えば、地震持ち爆パン無しのバンギラスは相手のバンギラスに3回攻撃しなければ倒せないが、爆パン→命中率100%の攻撃技(地震や冷凍ビーム)なら爆パンが命中(50%)すれば2回の攻撃で倒せるし、爆パンを外したとしても次のターンに爆パンを当てれば同速運に持ち込めるため、地震持ち爆パン無しバンギラスに対しては確実にミラーマッチで有利になる。
参考までに、爆パン命中後に地震を打つ奇跡バンギラスと地震を打ち続ける奇跡バンギラスのタイマンの勝率をPBSToolsを用いて10000回試行した所、前者の勝率が59.71%、後者の勝率が40.29%となった。
ちなみに、黒帯爆パンでバンギラスを急所率・命中率未考慮で58.97%の確率で1発で倒せるようになるが、相手の爆パン命中で混乱するようになってしまうため、爆パン命中後に地震を打つ奇跡バンギラスと爆パン命中後に地震を打つ黒帯バンギラスのタイマンはほぼ五分となる。PBSToolsを用いて10000回試行した所、前者の勝率が49.09%、後者の勝率が50.91%となった。
なお、弱点を突けない相手に対しても混乱を絡めることで強引に突破できる可能性を持ち、寝言で粘る体制に入った50カイリキーや50スイクンに対して有効になり得る。

以下は、テンプレ型で用いられている技の代わりになり得る技である。
大文字→冷凍ビーム
非テンプレでは最有力レベルの候補。
大文字と比較し50ヘラクロスや50ハガネールに弱くなるのが難点だが、これらのポケモンはそこまで重要ではない。威力の面でもギリギリ許容できる範囲であり、50ナッシー確2(黄金持ちの場合は急所率非考慮で72.32%の確率で2発)、50フシギバナ乱数2発(急所率非考慮で41.55%の確率で2発)。
メリットとしては、何よりガラガラに対面で勝てるようになるのが重要。55ガラガラは高確率2発(急所率非考慮で92.83%の確率で2発)となり、55めざ虫ガラガラの地震で低確率1発(急所率非考慮で23.08%の確率で1発、めざパ無しでも38.46%の確率で1発)であり、55ガラガラを相手にしても対面で勝つ確率の方が高くなる。
他にも、50サンダーを乱数2発(急所率非考慮で48.65%の確率で2発)、55残飯サンダーを確3で倒すことができる。これだけのダメージが入るなら十分リフ対策になる。また、55サンダーの雷でバンギラスは確3であり、雷外れ・冷凍ビーム凍結の確率を考えるとバンギラスの方が対面の勝率が高くなるので、岩雪崩を外すという選択肢も出てくる。
冷凍ビームの凍結も重要で、かつてはバンギラスを初めとして4匹のポケモンに冷凍ビームを持たせ受けゲーを展開し、凍結で決定力を出すというパーティが存在した(王パ、エビデンス消失)。
なお、カビガラポリの時代に流行った型として、岩雪崩・地震・冷凍ビーム・嫌な音という型がある。この型は、嫌な音で対カビゴン、冷凍ビームで対ガラガラを強化することができ、対カビガラを意識した型であると言える。今でも、55ライコウ等のカビガラを苦手とするエースを他に立てる時は最有力な型である。
地震を併用しない場合は貴重な命中率100%技にもなる。詳しくは火炎放射の項にて後述するが、バンギミラー弱体化を防ぐことができるようになる。
地震→冷凍ビーム
yasu氏のライコウバンギWA+フシギバナグッドチーム(http://yasupoke.hatenablog.com/entry/2019/05/31/20...)で実績のある技構成。
ライコウバンギWAでは両エースが苦手とする地面(ガラガラ等)をカバーするのが重要となるが、そこで前述の冷凍ビームが役に立つ。
冷凍ビームと攻撃範囲が似ているのは大文字であるため、大文字を冷凍ビームに置き替えるとバンギラス単体の汎用性が高まるが、取り巻きをカビゴン+三銃士(パルシェン・ナッシー・フシギバナ)で固めている場合はヘラクロスに弱くなりすぎてしまう。
そこで、地震を冷凍ビームを置き替えるという手が有効になる。
ヘラクロスは大爆発パルシェンで1回ぐらいなら辛うじて流すことができる(55めざ格へラクロスの場合は50黄金無しパルシェンでは不可、50ヘラクロスなら自爆カビゴンでも可)。大爆発による流しのため爆破爆破で1対1のタイマンを狙われると流せなくなるが、そこで爆破役をバンギラスの起点にして大文字で攻められるようにすれば、対ヘラクロスで勝機が生まれる。
(なお、ライコウバンギWAでは、1対1交換の手段が爆破ではなく滅び道連れの場合にライコウで対抗した方が良い場合もある)
対へラクロスを考えるのであれば大文字をめざ飛にする手段もないわけではないが、対ハッサム弱体化(対ヘラクロスが問題になる場合は対ハッサムも問題になる可能性が高い)やステータスの低下、55ヘラクロスに対する有効性の低さ(めざ飛でも結局2発かかる)、対55イノムー弱体化を考えると、大文字の方が汎用性は高いだろう。
地震が無くなるため、特に対ライコウが問題となりやすいが、それについては55眠るライコウ+50フシギバナ(昆布ライコウとのミラーもフシギバナで対抗できる)等の対策を別に施せばカバーできる。
岩雪崩→10万ボルト(大文字→冷凍ビーム時)
冷凍ビームの項で「岩雪崩を外すという選択肢も出てくる」とあるが、岩雪崩を外すとしたら10万ボルトが第一候補となる。
50スイクンを確3で倒すことができ、50スイクンで受け続けられるのを防ぐことができるのが何よりの魅力。
嫌な音は2枚受けで崩壊し、鈍いは積んでも50スイクン確3なので、これらの技よりも50スイクンを安定して潰すことができる。
10万2発+爆パンで203〜240/206でほぼ確定、ここに混乱自滅が加わると確定で50スイクンを倒せるため、爆パンを絡めれば寝言で粘ろうとする50スイクンも強行突破しやすくなる。
50スターミーも確2でこちらも潰すことができる。
岩雪崩を外すと対ファイヤーが問題となるが、10万ボルトであればファイヤーへの打点も確保することができる。
55ファイヤーが確3なので、少なくとも潰すことはできる。
ついでに言うと55残飯フリーザーも確4であり、フリーザーに延々と受け続けられることもない。
50パルシェンは残念ながら低確率1発(急所率未考慮で2.56%の確率で1発)。しかし命中率も考えると岩雪崩と同程度の圧力をかけられるだろう。
この変更の一番のデメリットは対ヘラ性能の低下。冷凍ビーム・10万ボルトで50ヘラ乱数4発で、寝言を使われるとまず受けきられてしまう。
地震→10万ボルト
テンプレ型のバンギラスの技の中では地震の重要度が比較的低いので、その枠を10万ボルトにする手もある。
ただし、素眠りでガン受けされるほどではないが、ライコウやベトベトンの突破が難しくなるデメリットがある。
地震を10万ボルトにしただけのフルアタバンギラスでは、寝言で粘られる割にバンギラスが脆くなるので、50で守りを固めつつ催眠や麻痺でサポートするのが良い。
大文字→めざ飛
大文字とめざ飛の攻撃範囲はほぼ同じで、ハガネールに弱くなる代わりにカイリキーに強くなる。
バンギラス流しを50カイリキーに頼るパーティは少なくなく(例:サンダータンク、HTC-v3A_カビブラ)、そういったパーティに強くすることができる。
めざ飛で50カイリキーを乱数2発で倒すことができる(めざパ無しカイリキーなら急所率非考慮で48.65%の確率で2発、めざ虫カイリキーなら68.38%の確率で2発)。鋭い嘴を持たせると精度が高まり確2となる。
他、50ナッシーが乱数2発(急所率未考慮で2発で倒せる確率を計算すると、めざパ無しナッシー・鋭い嘴無しで2.04%、めざ草ナッシー・鋭い嘴無しで46.81%の確率で2発、めざパ無しナッシー・鋭い嘴有りで61.47%、めざ草ナッシー・鋭い嘴有りで98.69%の確率で2発となる)、50フシギバナ高確率2発(急所率非考慮で80.41%の確率で2発)、50ヘラクロス確1、55ヘラクロスを乱数1発〜確2(急所率未考慮で、めざパ無しへラクロス・鋭い嘴無しで確2、めざパ無しへラクロス・鋭い嘴有で38.46%の確率で1発)となる。
ただしステータスの低下が地味に痛い。バンギラスの爆パンで半分近い確率で1発で倒れるようになるし、55ガラガラの地震でも約80%の確率で1発で倒れるようになる。攻撃力低下もギリギリの計算で成り立っている相手には悪影響があり、例えば爆パン→爆パン→混乱自滅での55残飯カビゴン突破率が約60%→約45%に低下する。
地震or爆裂パンチor大文字→嫌な音
爆パンを採用したのは鈍い寝言カビゴンや鈍いミルタンクの突破のためであるので、その代わりに採用できる。ただし、爆パンを外すとミラーマッチが弱体化する。
ヘラクロスやフシギバナ等は適切なサポートを受ければ嫌な音でも潰せ、また炎ポケモン等を併用している場合はそもそもヘラクロスやフシギバナ等をバンギで倒す必要性が薄くなるため、場合によっては大文字を外して採用する。この場合は、爆パンのみの場合と比べて対鈍いカビゴンや対鈍いミルタンクの確度が増す。
嫌な音を持てば、爆パンや地震を持たない鈍い寝言カビゴンや鈍いミルタンクにタイマンで勝つ、場合によっては流すことも可能になる。
計算の一例を参考までに挙げると、バンギラスが地震音残飯(岩雪崩・爆パン・眠る未所持)を持つことで、55捨て身鈍い寝言残飯カビゴンに十分な安全を確保した上で(1回音を外す前提で)タイマンで勝てるようになるというものがある。「バンギ音外し、カビ鈍い→バンギ音、カビ鈍い(攻撃ランク+2)→バンギ音、カビ捨て身→バンギ音(防御ランク−3で地震確2、この時点で防御ランク−4)、カビ捨て身→バンギ地震、カビ捨て身(残飯があれば急所率未考慮で1.87%でしか倒れない、残飯無いと99.09%で不可)→地震」という流れでバンギラスがタイマンで勝てる。バンギラス側は寝言で粘られないように地震確2ラインで殴り始めるのが最善(確2ラインに入った後にカビが鈍って確2ラインから外れた場合は、眠るターンに音をかければ良い)、カビゴン側は鈍い1回だと音2回命中で地震確2ラインに入ってしまう(鈍い2回の場合と比べて、カビゴンが補助技を使う回数が1回減ってもバンギラス側も同じように1回減るので意味が無い)し、鈍い3回だと鈍い2回と同じように音3回命中で地震確2ラインに入ってしまう上に鈍い2回の時よりバンギラスを倒すチャンスが減る(鈍い3回からの捨て身2回は確定耐えされるため乱数運に賭けられなくなり、急所狙いの試行回数も減る)ため、これがお互いに最適な行動パターンである。
音爆パン併用の場合は、混乱自滅のダメージも音で伸ばすことができる。これにより、後ろに55鈍い眠るカビゴンを控えている50甘える黒まなバトンブラキに対して対面勝負を仕掛けることができるようになる(甘える3回・音3回の状態からカビゴンにバトンされても、爆パン命中+混乱自滅で228〜269/292のダメージとなり、岩雪崩確定圏内に入る)。
カビゴンやミルタンクに爆パンや地震を持たれた場合はタイマンで勝つのは困難になるが、音からの岩雪崩で55残飯カビゴン高確率2発(命中率・急所率無考慮で93.36%の確率で2発)、55ミルタンクは確2となるため、少なくとも流され続けることはないだろう。
その他、流しを突破する上でも有用な技で、音からの岩雪崩で50スイクン・50スターミー・50フシギバナ・50へラクロス確2、音からの地震で50カイリキー・50スターミー・50フシギバナ確2、50スイクンも97%以上の確率で2発。音2回からの岩雪崩・地震で50リフスターミー・50リフフシギバナ確2。50スイクンは波乗りで確3なので後出しされる場合はそのまま突破可能であるし、50フシギバナも葉っぱカッターで確4なので横で誰かを寝かせておけば突破できる。他のポケモンも壁サポから音で突っ込めば強引に突破することができる。バンギラス自身で突破するにはHPが足りない場合は、間接的役割破壊を狙うこともできる。例えば、50スイクンや50フシギバナや50ヘラクロスは50カイリキー受けを兼任することが多いため、50鈍い寝言カイリキーに交代して間接的役割破壊を狙えるケースがある。その他、鈍いの項で後述するように、スターミーのようなポケモンは音岩雪崩(地震)の当て逃げを使って倒せる可能性がある。
ただし、嫌な音による突破は交代に弱いのに注意。2枚での流しを突破できないのはもちろんだが、この内の1枚は単なる受けでも突破できなくなってしまう。例えば、55鈍い寝言カビゴン+50寝言スイクンの場合、単体で見ればどちらも音で潰せ、55カビゴンについてはタイマンなら勝つことができるが、2匹とも音がなければ潰せないため、相手から見れば「音が命中するまでは殴る、音が命中したら交代」で安定してしまう。そもそも、2枚での流しとまで行かずとも、一貫性を切られるだけでもきつい。例えばリフ爆破からバンギ対サンダー(裏はカイリキー)を突破する場合、音読みでサンダーに殴られてもアウトだし、カイリキーへの交代読みで音を当てたとしても、次のターンの地震を読まれてサンダーに交代されると状況がリセットされてしまう。
結局、交代されたら何も残らないというのがネックであり、嫌な音を入れるよりも攻撃技を増やしてダメージを蓄積させやすくする方が崩しやすい場合が多い。また、前述の55捨て身鈍い寝言残飯カビゴンにタイマンで勝てるという話は、サイクルでどうこうというよりも爆破爆破から完全タイマンに持ち込む方向で考えた方が良い。
地震or爆裂パンチor大文字→鈍い
対カビゴンを重く見て嫌な音を採用するなら、代わりに鈍いを持たせるという選択肢もある。
PBS環境であれば1回鈍っても50カビゴンに先手を取れ、鈍い1回からの岩雪崩で50カビゴンを約50%の確率で2発、50カビゴンからの地震は通常は急所率未考慮で83.24%の確率で3発になるところ、1回鈍いを積めば確5となる。50カビゴンの鈍い地震に対抗するという意味でも重要(鈍いを1回積んだ50カビゴンの地震を受けると急所率未考慮で46.75%の確率で2発になってしまう)。
しかし、爆パンの代わりに入れる場合は、55残飯鈍い寝言カビゴンを怯み期待でしか倒せなくなり、55鈍いミルタンクの突破の役にも立たないため、汎用性に欠ける面が出てくる。
嫌な音と同じように流しを突破する上でも有用な技で、鈍いからの岩雪崩で50スターミー・50フシギバナ・50へラクロス確2、50スイクン確3、鈍いからの地震で50スターミー・50フシギバナ・50カイリキー確2、50スイクン確3。
嫌な音と異なり交代にも強いというメリットはあるものの、50スターミー・50フシギバナにリフを貼られると突破が困難になり、50スイクンも寝言で強引に粘られると苦しい。50カイリキーも1回鈍うと先手を取られる上、鈍ってもクロスチョップで163〜192/226の大ダメージが入るため、これも壁サポ無しでは突破困難。50ヘラクロスに関しては1回鈍えばメガホーン確3になるので壁無しで突破可能になるが、それ以外の相手には嫌な音と同程度若しくはそれ以上に突破困難になり、ここでも汎用性に欠ける。嫌な音のように間接的役割破壊ができないのもデメリットとして挙げられる。
ただし、対スターミーに関しては、リフさえなければ、バンギラスを2発で倒す技(これがあると交代際に鈍いをしてもスターミーに勝てない)を持たされていたとしても、鈍いからの岩雪崩を当て逃げすることで倒せるケースがある。50スターミーには、鈍いを一回積んでからの岩雪崩で104〜123/166のダメージが入る。50スターミー側がバンギラスを二発で倒す技(ハイドロや雫波)を持つ場合はこれだけでは後出しスターミーを倒すことはできないが、スターミー側も再生で耐えることはできないので、バンギラスを攻撃するしかない。そこで、「スターミーへ交代、バンギラス鈍い→スターミー攻撃、バンギラス岩雪崩→スターミー流しへ交代、スターミー攻撃」という流れにすることで、スターミーにHPを回復する隙を与えないことができる。素の岩雪崩でもスターミーのHPを69〜82削れるので、スターミーは後出しでバンギラスを流せなくなる。バンギラス側が眠る奇跡(薄荷)で回復する、撒きびしや毒を併用する、といった条件が重なれば、より確実にスターミーを倒せる。ただし、バンギラスが逃げるのを読んでスターミーが自己再生する可能性があることには注意が必要である。
鈍いを入れるとしたら、パーティ内の他の面子を見て、地震か爆裂パンチか大文字のどれかを外す形になるだろう。
地震or爆裂パンチor大文字→眠る
バンギラスは弱点を突かれない限りは2発以上攻撃を耐えるため、眠るを使うことで対面での勝率や流しに出せる回数を増やすことができる。前述の鈍いと組み合わせれば眠る薄荷ではない50鈍い地震カビゴンを流しに行くこともできるようになる(鈍いの回数が同じ場合は、バンギラスの岩雪崩もカビゴンの地震も高確率3発)。
また、役割上爆破を受けることが多いので、爆破のダメージから復帰するのにも使える。
その他、毒や麻痺や火傷の回復にも使えるし、嫌な音所持の場合は強引に流しを突破した後の復帰、冷凍ビーム所持の場合は受けゲーを展開して凍結狙いをするのにも使える。
昨今のバンギラス対策は眠る無しを前提にしている感もあるので、場合によっては攻撃技一つを差し置いてでも採用する価値のある技である。
眠るバンギラスに関しては、地震→眠るとすることで、対ライコウ弱体化を眠る薄荷(奇跡)で最小限に抑えられて合理的とする意見もある。地震の代わりに眠るとした型のバンギラスについては大会での優勝実績もある(https://twitter.com/255gsc/status/1028305733471809...)。また、対サンダー等では強化を図ることができる。ただし、奇跡の場合は雷追加効果麻痺で剥がされる危険も高いので注意が必要。眠るを使う場合はできる限り薄荷を持たせた方が良いだろう。
なお、大昔(カビガラポリ以前)には岩雪崩・地震・嫌な音・眠る・食べ残しという型+壁サポが主流であったが、原始の力(後述)・爆パン・嫌な音・眠る・奇跡の実とすれば現代でも通用する可能性がある型である。鈍いカビゴンを安定して流し、バンギラス流しを強引に突破した後に眠るで復帰するという動きはフルアタバンギラスには真似できない。ついでに言うと、かつてバンギラスをオワコンに追い込んだとされるサイドンにも真似できない(サイドンは特殊突破の難しさが目立つ。特に対スイクン。)。
大文字→噛み砕く
フシギバナやヘラクロスを潰すことは難しくなってしまうが、スターミーをレベル問わず確2で倒せるようになる。フーディンも確2で倒すことができ、命中率の関係で岩雪崩よりも安定する(地震では55フーディンは急所率未考慮で34.12%の確率で2発となる)。
また、鈍いや音を持たないバンギラスの場合は55鈍い寝言残飯カビゴンが問題になり得るが、鈍いを積まれる等してカビゴンに物理攻撃のダメージが通らなくなったとしても、爆パン混乱+噛み砕く(特防ダウン)でのカビゴン突破に期待できるようになる(参考:https://replay.pokemonshowdown.com/gen2ou-13193161...)。
地震を併用しない場合は貴重な命中率100%技にもなる。詳しくは火炎放射の項にて後述するが、バンギミラー弱体化を防ぐことができるようになる。
岩雪崩→原始の力(地震or爆裂パンチor大文字→嫌な音時)
岩技として原始の力を採用してしまうと、55めざ氷残飯サンダーを急所率未考慮で37.02%の確率でしか2発で倒せなくなってしまう(岩雪崩なら確2)ため、通常は採用がためらわれる。しかし、嫌な音と併用することで残飯回復をする隙を与えずに済むため、84.62%の確率で1発(2ターン)で倒せるようになり、55めざ氷残飯サンダーの倒しにくさというのは気にならなくなる。
原始の力の難点の一つとしては55残飯カビを対面で怯み利用で押しにくくなるというのもあるが、嫌な音併用であればそもそも嫌な音+爆パンで良いため、その難点も気にならなくなる。
原始の力は追加効果に注目が集まりがちだが、バンギラスの場合は命中率100%でステータスが下がらない岩技という所に真価がある。具体的に言えば、岩技+爆パン以外の攻撃技を持たせない場合に、バンギミラー弱体化を防ぐことができる。奇跡バンギラス同士のミラーでは、相手のバンギラスは爆パン+任意の攻撃技で倒すことができるが、任意の攻撃技の命中率が100%ではない場合はその分バンギミラーが弱体化してしまう。しかし、ここでめざ岩を採用してしまうと、ステータス低下により爆パン乱数1発の確率が高まってしまい、別の意味でバンギミラーが弱体化してしまう。原始の力であれば、命中率100%と最高ステータスを両立させることができ、バンギミラー弱体化を防ぐことができる。
前述した通り、嫌な音による強引な突破は眠る奇跡回復と相性が良い。よって、原始の力・爆パン・嫌な音・眠る・奇跡の実という型が有力になる。
音からの原始の力でも50フシギバナや50ヘラクロスは確2で倒すことができる。しかし、50スイクンに関しては、残念ながら18.28%の確率でしか2発で倒せない。50スイクンに関しては、可能なら50地震鈍いカビゴン等の起点にしたり、音を利用して間接(バンギラスの音から50寝言カイリキーを後出しするとか)したりして崩したい。どうしてもバンギラスでスイクンを倒す必要があるなら、爆パンを絡める(50スイクンの防御ランクが−2の場合、爆パン+原始の力で192〜227/206と高い確率で倒すことができるようになる上、ここに混乱自滅も絡めば確定で倒せるようになる)、若しくは原始の力の追加効果に賭ける、といった強引な形になるだろう。予めサイクルを回してスイクンのHPを削っておいたり寝言モードに追い込んだりした上で、バンギラスだけ眠る奇跡で元気な状態にしておけば、突破率は高まる。
大文字→火炎放射(他に命中率100%技がない場合)
命中率100%技として、原始の力の代わりに火炎放射を採用する手もある。
詳しくは以下のツイートを参照(ダメージ計算は急所率・追加効果発動率未考慮)。
chio
@chio_poke2gen
これから流行るのは原始文字爆パン音奇跡みたいなハイブリッド型バンギなんだろうなという気がする。
昔流行ってた特殊バンギ対策も数年前からずっと流行ってる三銃士対策も両方必要だし、バンギミラーでも爆パン+命中100技+奇跡(凍った、黒帯でも可)の組み合わせが必要だし。
午前2:44 2020年7月12日Twitter Web App
chio
@chio_poke2gen
バンギ放射覚えるじゃん…命中100技これでいいかもな。
バンギに対して爆パン+放射で214〜250/226だから微妙にミラー弱くなるのが悩みどころだけど、爆パンのダメージ見て微妙に足りなかったら岩雪崩打つとかもできるから、ほとんど無視していいレベルかも。
ちなみに黒帯爆パン+放射なら確定。
午前8:57 2020年7月12日Twitter Web App
chio
@chio_poke2gen
音バンギの命中100技枠は原始が最有力だと思ってたけど、55フーディン確3(追加効果出ないと倒せない)というのを知って流石にポケモンとしてやばいと思った(
あと55残飯めざ氷サンダーに対して音から入らないといけないのが複数戦では厳しい。
(サンダーで音を受けたら交代とかされる)
午前8:58 2020年7月12日Twitter Web App
chio
@chio_poke2gen
肝心のヘラやバナに対する計算は以下の通り。
・対50ヘラ…64.76%の確率で2発(まぁ、文字でも外したりするし、それを考えたらいいんじゃね?というライン。)
・対50バナ…41.55%の確率で2発(後出しから宿り木すると半分近い確率で落ちる計算だし、55文字リキとかと比較すると、まぁ許容範囲)
午前9:08 2020年7月12日Twitter Web App

持ち物

以下はテンプレ型で採用されている持ち物である。
奇跡の実
役割上バンギラスは不意に状態異常を貰うことが多く、ナッシーの眠り粉、パルシェンの冷凍ビーム凍結、バンギラス・カビゴン・ミルタンクの爆パン混乱、炎エースの文字火傷、50カビゴンののしかかり麻痺、55カビゴン・55ミルタンクの電磁砲麻痺等を貰いやすい。
凍結や火傷は致命的で、爆パン混乱も対面での勝率にダイレクトに響く(特にミラーマッチの勝率に影響してくるのが痛い)。
カイリキー突破や地面ポケモン(ガラガラやゴローニャ等)との殴り合いを想定する場合は麻痺も致命傷。
しかし、昆布サンダーと比べれば徹底的に状態異常でマークされることは少ないので、2回3回と状態異常を入れられることは多くない。例外として、毒エアを文字バンギで起点にするような場合は状態異常を何度も狙われるが、サイクルの中から崩す戦いでは毒が入るのを遅らせられるだけでも効果はある(ガン受けされるなら奇跡では対策にならないが、そもそもガン受けされるようなパーティの作りにするのが悪いと考えるべき)。
以上のことから、バンギラスに奇跡の実を持たせることでベースの勝率を上げることができる。通常は奇跡の実で問題ないだろう。
状態異常が飛んでくる頻度は高くないものの、飛んでくる状態異常の種類は多く影響も大きいため、下位互換の実での代替は極力避けたい。仮に代替せざるを得ないなら、爆パンバンギ同士のミラーマッチの勝率に響かず、カビゴンやバクフーン等の様々なポケモンが放つ爆パン対策になり、炎ポケモンに対する火傷事故を防げる凍った木の実が最有力だろうか。
薄荷の実に関しては余らないケースが多い(他のポケモンを眠る薄荷と眠る奇跡で起用するために奇跡が余らなくなるケースが多い)上、ナッシーやハピナス等の催眠はバンギで受けてしまった方が良い場合もある(自然に起きるのに期待できるし、他のポケモンが眠らされなくなる)ため、奇跡の実の代替としては有力ではない。毒消しの実(対毒エア等でしか機能しない)や焼けた木の実(55フリーザーやルージュラの氷技は凍結以前にダメージが痛い、それ以外のポケモンは他に有効な技があるなら氷技は打ってこない)は効果が局所的であるため、奇跡の実の代替としては微妙。麻痺直しの実に関しては、麻痺サポ+カイリキーや麻痺サポ+ガラガラといった相手を考えると持たせたいが、それでもミラーマッチ対策+αの凍った木の実と比べると優先度が落ちるケースが多いと思われる。
ただし、眠るを採用するなら、毒々や圧しかかり・雷の麻痺で暴発しない薄荷の実をあえて採用するという手もある。しかし、爆パンバンギ同士のミラーマッチの勝率に響く、その他のポケモンの爆パンや凍結でも困るケースもある、といったデメリットはある。

以下は、テンプレ型で用いられている持ち物の代わりになり得る持ち物である。
タイプ強化アイテム
ギリギリの計算の相手がいるのであれば、タイプ強化アイテムも候補に挙がる。
例えば、黒帯を持たせれば、爆パンバンギラス同士のミラーマッチで奇跡バンギラスとほぼ五分(僅かに有利)にできる。55残飯カビゴンを爆パン命中→混乱自滅→爆パン命中で倒せる確率も高まる(黒帯無しだと287〜336/292+18のダメージ、黒帯有りだと311〜368/292+18のダメージ)。凍った木の実と同じように奇跡が回らない場合でもミラーマッチ強化ができるため、有力な選択肢となる。
また、めざ飛の項で挙げた鋭い嘴という選択肢もある。
ピントレンズ
嫌な音や鈍いを持たないバンギラスにとっては重要になり得る持ち物であり、特に55カビゴンでの精度を高めることができる。
鈍いを積んでくる55寝言カビゴンに対してワンチャン狙いで爆パンや岩雪崩を振り回さざるを得ないバンギラスは少なくないが、そのような場面での勝率を上げることができる。
混乱自滅や怯みで動けない間に岩雪崩を試行回数を増やせば、急所に期待することができる。急所は鈍いを貫通するため、55鈍い寝言カビゴンを突破できる確率が高まる。
他にも、55カビゴンの取り巻きとして採用されることがある50寝言カイリキーを地震等で倒せる確率が高まる、というメリットもある。
食べ残し
対55カビゴンの精度を上げる持ち物であり、眠る無し音バンギラスにとっては重要になり得る持ち物である。
55カビゴンの鈍い1回からの捨て身タックルで56〜66/226のダメージを受け、残飯が無いと急所率未考慮で99.94%の確率で4発となる。
それに対して、鈍い1回積んだ55カビゴンに対する岩雪崩は51〜60/292(残飯18)、爆裂パンチは90〜106/292(残飯55)と、55カビゴンに圧力をかける技としては今一つなダメージである。後出しからカビゴンに圧力をかけるには音を併用する必要があるが、防御ランク-1(鈍い1回音1回)の55カビゴンに対する岩雪崩も113〜133/292(残飯18)と、これも1回ぐらい当てただけでは大した圧力にならない。爆裂パンチなら200〜236/292(残飯18)まで行くが、こちらは外す可能性が高い。
というわけで、嫌な音を持って鈍いカビに後出ししても、2回ぐらいは鈍いからの捨て身タックルを打たれてしまうと考えた方が良い。1回後出ししただけでバンギラスのHPはほぼ半減してしまうので、カビゴンに出せる回数を増やしたいのであれば残飯があった方が良い。音や岩雪崩や爆パンを外して1回流すだけでも難しくなるリスクもあるので、そのリスクに備える意味でも残飯は欲しい。
なお、嫌な音の項で前述したが、岩雪崩・爆パン・眠る未所持の地震嫌な音で55捨て身鈍い寝言残飯カビゴンと対面で殴り合う場合、残飯が無いと音を1回外しただけで負けてしまう。このような殴り合いの想定がある場合も残飯は外せない。
また、55カビゴンの取り巻きとして採用されることがある対50サンダーに関しても、残飯無しの場合は雷で92.34%の確率で3発(急所考慮無し)のところ、残飯があればほぼ確4となる。リフを貼って強引にバンギラスを倒そうとする50サンダーもいるので、それを考えるとここでも残飯が重要な意味を持つ。
破壊の遺伝子
積み技を入れるよりも攻撃技を多く入れて広範囲を崩せるようにする運用が多いこと、また耐性受けすることが多く流しに若干の余裕があることを考えると、破壊の遺伝子も候補の一つとなり得る。
例えば、嫌な音や鈍いが無くとも55鈍い寝言カビゴンに対抗しすくなる、後出しカイリキー等に1回も流されずに突破できる可能性が高まる、といったメリットがある。後出しのバンギラス流しを強引に突破するという使い方をする場合は、壁や電磁波等でサポートしてバンギラスを居座りやすくすると突破を狙いやすくなる。
メリットはピントレンズと被り気味だが、ピントレンズは12.5%の急所を引き当てなければメリットを得られないため、メリットを得られる確率という意味では破壊の遺伝子に軍配が上がる(その分デメリットも大きいが)。また、ピントレンズは他のポケモン(例えばカイリキー)の方が有効活用できる場合も少なくないため、ピントレンズも余らずに破壊の遺伝子を採用するというケースも考えられる。
先制の爪
眠るを持っていないバンギラスであれば先制の爪を持っていてもデメリットはない。
対サンダーや対ライコウの勝率が高まり、スイクン等を強引に突破できる、といったメリットがある。
前述した持ち物と比べると有用性は低いかもしれないが、コストの低さを考えると選択肢には挙がる持ち物である。

このページへのコメント

地震→10万ボルトを追記しました。

0
Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年06月05日(土) 12:17:24 返信

眠るについて、サンダー等にも強くなる旨や、雷追加効果麻痺を考えるとできる限り薄荷を持たせた方が良い旨を追記しました。

0
Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年04月17日(土) 21:48:26 返信

噛み砕くについて追記しました。

0
Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年04月11日(日) 21:39:46 返信

鈍いについて、鈍い岩雪崩当て逃げでスターミーを倒せることを追記しました。
(Gen2OUで得た知見です)

0
Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年03月05日(金) 12:31:36 返信

嫌な音について、爆パンの混乱自滅ダメージを伸ばすことができるというのを追記しました。

0
Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月22日(日) 21:06:07 返信

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

Menu

メニュー

メニューバー

メンバーのみ編集できます