ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

タイプ、種族値、専用アイテムの何れかが進化後ポケモンの劣化とならない進化前ポケモンについて、考察をまとめる。
また、進化前ポケモンではないが、劣化○○疑惑に度々晒されるアンノーンについてもここで取り扱う。

リザード

リザードンと異なり純炎ポケモンである。
純炎ポケモンとしては、キュウコン・ウインディ・ギャロップ・ブーバー・バクフーン・エンテイに種族値で負けているが、腹太鼓や剣の舞を覚えるという点で差別化できる。
(一応、怖い顔を覚えるという点でも差別化できる。原始の力でも差別化できるが、腹太鼓や剣の舞と両立できないし、50サポートで使い全能力値+1が出ても55眠るエンテイを潰せないため実用性は微妙。)
剣と地獄車の併用が可能であるが、攻撃種族値が高くないので速攻に強い55鈍い寝言残飯カビゴンや55鈍いミルタンクで流されてしまう。そのため、剣地獄車で大人しく行くよりも剣爆パンでワンチャンを狙う方が良いかもしれない。

差別化できる技の関係で、恐らくは55で炎エースとしての採用になるだろう。
55としては、55サンダーの雷を確実に耐える(55リザードンは急所率・命中率未考慮で79.49%の確率で1発)、バンギラスの岩雪崩で急所率・命中率未考慮で33.33%の確率で1発に留まる(55リザードンは確1)、身代わりが50パルシェンの冷凍ビームを確実に耐える(55リザードンの身代わりは確1)、といった点でリザードンに差別化できる。

ただし、特攻は80しかないので50パルシェンが55リザードの文字+撒きびしで出オチしない(確定で耐えられる)点には注意。50ハガネールは流石に出オチさせられるが、50ナッシーだと急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で51.28%の確率で1発なので、出オチさせられない可能性がある。
また、50カイリキーや50雷サンダーでも普通に殴り合えば55リザードに勝ててしまう点にも注意が必要で、起点作りには苦労する。この弱点については、カウンターで奇襲することでカバーできる可能性はある。55リザードであれば55バンギラスの岩雪崩で急所率・命中率未考慮で33.33%の確率でしか1発で倒れないので、これを返せる可能性がある。また、50カイリキーのクロスチョップも返して致命傷を負わせる(乱数次第では1発で倒す)こともできる。

既に3代目魔人島で研究されているため、詳しいことはそちらを参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

キャタピー・トランセル

キャタピーやトランセルはバタフリーとはタイプが異なるため、バタフリーでは耐えられない岩技・電気技・氷技を耐える可能性がある。
(ただし、50キャタピーの特殊耐久は50バタフリーの特殊耐久のほぼ半分であるため、耐性の差を活かせない)
キャタピーはトランセルよりも素早さが高く、トランセルはキャタピーよりも耐久が高い。

50ガラガラの岩雪崩で50バタフリー・50キャタピー確1、50トランセル急所率・命中率未考慮で48.72%の確率で1発。
50ゴローニャの岩雪崩で50バタフリー・50キャタピー確1、50トランセル急所率・命中率未考慮で2.56%の確率で1発。
55カイリキーの岩雪崩で50バタフリー確1、50キャタピー急所率・命中率未考慮で74.36%の確率で1発、50トランセル確2。
50カイリキーの岩雪崩で50バタフリー確1、50キャタピー・50トランセル確2。

50サンダースの雷で50バタフリー・50キャタピー確1、50トランセル急所率・命中率未考慮で51.28%の確率で1発。
50サンダーの10万Vで50バタフリー急所率未考慮で30.77%の確率で1発、50キャタピー急所率未考慮で25.64%の確率で1発、50トランセル確2。
50ゲンガーの10万Vで50黄金バタフリー・50黄金キャタピー確2、50黄金トランセル急所率未考慮で53.19%の確率で2発。
50ムウマの雷で50黄金バタフリー急所率・命中率未考慮で93.36%の確率で2発、50黄金キャタピー急所率・命中率未考慮で91.26%の確率で2発、50黄金トランセル急所率・命中率未考慮で8.02%の確率で2発。
50ムウマの電磁砲で50キャタピー急所率・命中率未考慮で91.12%の確率で2発、50バタフリー急所率・命中率未考慮で88.36%の確率で2発、50トランセル急所率・命中率未考慮で5.19%の確率で2発。
50ゲンガーの冷凍パンチで50キャタピー急所率・命中率未考慮で91.12%の確率で2発、50バタフリー急所率・命中率未考慮で88.36%の確率で2発、50トランセル急所率・命中率未考慮で5.19%の確率で2発。

50バタフリーが1発(2発)で倒れる攻撃を1発(2発)耐えることで、枚数差をつけられずに対面からの糸を吐くでサポートできるという差別化ができる。
(糸を吐くでサポートすることで、同タイプであるカイロスやクヌギダマとも差別化ができる)
勿論、差別化できるケースが非常に少なく、差別化の内容もガラガラ等が横にいないとほぼ役に立たないという非常に微妙なもの。差別化できないケースではバタフリーの方が圧倒的に優秀なのは言うまでもない。
特にキャタピーは耐久が低すぎてバタフリーとの差別化がほぼ不可能。対50岩雪崩カイリキーぐらいでしか差別化できない。

なお、トランセルに対するキャタピーの差別化は、素早さの差で実現できる。
トランセルが素早さ種族値30なのに対し、キャタピーの素早さ種族値は45ある。この間には、ゴローニャ・ガラガラ(素早さ種族値45)、サイドン・アリアドス(素早さ種族値40)、ヌオー(素早さ種族値35)、カビゴン・ハガネール(素早さ種族値30)がいる。残り1回の攻撃で倒れるという場面で、これらのポケモンに対し糸を吐くを残せるか否かという差がある。後ろにこれらのポケモンよりも遅いポケモンがいる場合は糸を吐くサポートが役に立つ。

ちなみに、実質的に素早さを下げるサポートぐらいしかできないので、素早さランクを下げる技を覚えるポケモンが競合になり得るが、糸を吐くの命中率は95%なので、怖い顔(命中率90%)や綿胞子(命中率85%)に命中率で差別化できる。
糸を吐くを覚えるポケモンとしては、バタフリー族の他にはスピアー族やアリアドス族がいるが、スピアー族やアリアドス族にはタイプの違いで差別化できている。
(キャタピーはアリアドスに素早さでも差別化できている)

50ガラガラの地震で50スピアー急所率未考慮で89.74%の確率で1発、50アリアドス・50キャタピー確2、50トランセル急所率未考慮で43.85%の確率で2発。
50サイドンの地震で50スピアー確2、50アリアドス急所率未考慮で90.53%の確率で2発、50キャタピー確3、50トランセル急所率未考慮で60.03%の確率で3発。

55ナッシーのサイキネで50アリアドス・50キャタピー確1、50スピアー急所率・追加効果発動率未考慮で79.49%の確率で1発、50トランセル急所率・追加効果発動率未考慮で41.03%の確率で1発。
50ゲンガーのサイキネで50黄金アリアドス確2、50黄金キャタピー急所率・追加効果発動率未考慮で86.39%の確率で2発、50スピアー急所率・追加効果発動率未考慮で78.24%の確率で2発、50トランセル急所率・追加効果発動率未考慮で8.02%の確率で2発。
50ポリゴン2のサイキネで50アリアドス確2、50キャタピー急所率・追加効果発動率未考慮で99.93%の確率で2発、50スピアー急所率・追加効果発動率未考慮で94.28%の確率で2発、50トランセル急所率・追加効果発動率未考慮で30.64%の確率で2発。

と思ったが凍える風で素早さが下がる確率は糸を吐くと同じ95%(命中率95%、追加効果発動率100%)であり、凍える風を属性的に無効化するポケモンもいないため、凍える風を覚えるポケモンも競合になり得る。
競合として一番やばそうなのはスイクン。
当然種族値は全て負けている。
「○○タイプで受ける技のダメージ割合が少ない」系の差別化点を探すためにLv50時の耐久((HP実数値)÷(9556.8÷防御実数値 +2))を見て見ると…
種族物理耐久特殊耐久
スイクン3.45813.4581
トランセル1.69271.2212
キャタピー1.33481.1054
出、出〜www耐久2倍差奴〜wwww

しかし冷静に考えてみよう。草タイプの攻撃はスイクン2倍でトランセル・キャタピー1/2倍のため4倍差がついており、流石に特殊耐久で4倍差はついていない。
というわけで、草タイプの攻撃で受けるダメージ割合でスイクンに差をつけることができる。
計算結果はこちら。

55ナッシーの奇跡の種ソラビで50スイクン急所率未考慮で48.72%の確率で1発、50キャタピー・50トランセル確2。
50ナッシーのめざ草で50スイクン確3、50キャタピー急所率未考慮で98.12%の確率で3発、50トランセル急所率未考慮で4.67%の確率で3発。
50フシギバナの葉っぱカッターで50スイクン急所率・命中率未考慮で10.94%の確率で3発、50キャタピー急所率・命中率未考慮で0.86%の確率で4発、50トランセル5〜6発。

こうしてトランセルとキャタピーはスイクンの猛攻から素粒子レベルの差別化点を守り切ったのであった…。

平和もつかの間、キャタピーに新たな脅威が襲い掛かることになる。
CH氏「キャタピーってキングドラと差別化できますかね・・?」
管理人「ダメそう…(」

当然種族値は全て負けている。
次に恒例の耐久値チェック。
種族物理耐久特殊耐久
キングドラ2.68322.6832
トランセル1.69271.2212
キャタピー1.33481.1054
出、出〜www耐久2倍差奴〜wwww(キャタピーだけ)
しかも今度は草技は4倍差というのもない!

しかし、良く見るとキングドラとキャタピーの物理耐久の差は2倍をほんの少し超える程度。これぐらいなら黄金の実で逆転できるかもしれない!
格闘技及び地面技に対しては耐性で2倍差をカバーすることができるので、際どいところを狙って計算してみた。

55カイリキーの黒帯クロスで50黄金キングドラ急所率・命中率未考慮で9.07%の確率で2発、50黄金キャタピー急所率・命中率未考慮で5.92%の確率で2発、50黄金トランセル確3(黄金が無くても確3)

50ガラガラの地震で50黄金キングドラ急所率未考慮で94.41%の確率で2発、50黄金キャタピー急所率未考慮で91.26%の確率で2発、50黄金トランセル急所率未考慮で13.81%の確率で2発

うーむ…どう思いますかこれ…?
私は「キャタピーは劣化キングドラ」判定です。黄金の実で逆転はできているものの誤差の範囲ですし、そもそもキャタピーは素早さでカイリキーやガラガラに先手を取れない(同レベルガラガラなら同速)というのもあるので。
体当たりと糸を吐くのPPでryなんて言う人は後述のコイキングの所を読んできてください。キャタピーも同じです。

ここまで書いたところで、CH氏がより深い考察をしてくださりました。
詳しくは当記事に寄せられたCH氏のコメント参照なのですが、51黄金キャタピーとすることで51黄金キングドラと30〜40%程度の確率の差を生み出せるケースがあるようです(対50めざ虫ガラ、撒きびし済みの対55遺伝子捨て身地震ケンタロス(滅びムウマが対面、控えキャタピーorキングドラ))。他にも20%程度の差であれば出せるケースがあるそうです。
ここまで差が出るなら差別化できていると言っても良いかもしれません。

というか、2019/08/29に再度考えてみたのですが、そもそも糸を吐くは凍える風と違ってダメージを与えない技なので、相手の眠るを阻止できるという優位性がありました。
例えば、自分の場にHP満タンの50キャタピー、自分の控えに麻痺していてHP満タンの55ガラガラ、相手の場に麻痺していてHP満タンの50スイクン(波乗りめざパドラゴン寝言眠る)がいる場合、キャタピーが糸を吐くでスイクンの素早さを下げて退場すれば、後ろにいる55ガラガラで50スイクンに先手を取ることが可能になり、逆転に成功します。糸を吐くのPPは最大64で、寝言+眠るのPPを上回るので、キャタピーが糸を吐くをし続けていればスイクン側はいずれキャタピーを攻撃技で倒さざるを得なくなります。糸を吐くはダメージも発生しないので、スイクンは眠って麻痺を回復することもできません。
しかし、キャタピーではなく凍える風キングドラの場合は、スイクンが凍える風のダメージを利用して眠って麻痺を回復してしまうため、後ろのガラガラで先手を取れなくなってしまい、ガラガラでスイクンに勝つことができなくなってしまいます。
「ガラガラとスイクンがお互いに麻痺しているなんて都合良すぎる」とか「めざパドラゴンスイクンwwwww」とか「スイクンがねむねご状態に入ればガラガラで勝てる可能性が出てくる」といった指摘は甘んじて受け入れますが、それでも糸を吐くが眠るを阻止できるという特徴を持つ以上、キャタピーはキングドラの完全な劣化であるとまでは言えないと思います。
いやまあ実戦の場では劣化キングドラなんですが(

コクーン

スピアーよりも防御種族値は高いが、HPが低いため物理耐久では劣る。
HPが低いため黄金の実で逆転できる可能性はあるが、実際には黄金の実考慮でも差はほぼ無く、差別化は事実上不可能。
例として、50ワニノコの岩雪崩で50黄金コクーンが急所率・命中率未考慮で4.6%の確率で2発、50黄金スピアーが急所率・命中率未考慮で3.75%の確率で2発。
(50ワニノコを例として挙げたのはダメージがちょうど良かったからであり、それ以上の意味はない)

ピカチュウ

電気玉によりライチュウと差別化可能。
もはやライチュウの進化前という感覚はなく、先行研究も多数あり、わざわざこの記事で取り上げるまでもないだろう。
先行研究の例としては、3代目魔人島の個別分析がある。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

ガチな話をすると、ピカチュウの実質な特攻が全種族中ナンバーワンで、波乗りや爆パンといった優秀なサブウエポンがあったり、補助技を引っ掛けられるアンコがあると言っても、サンダーやライコウやエレブーと比べて攻撃に耐える回数が1回以上減る場合が多く、攻撃技を打てる機会が少なくなるので、結局はサンダー・ライコウ・エレブーの方が崩しやすいという場合が多い。
55分身残飯ツボツボのようなぬるポケに対するキラーとしての性能はサンダーやライコウを上回るが、結局はいばみがサンダー+滅びムウマ(ゲンガー)という定番の組み合わせで良かったりするので、ガチ方面の差別化としては微妙。
一応、歌うという技もあるが、ピカチュウの耐久を考えると運ゲーにならざるを得ない。運ゲーするならいばみがサンダーで良いだろう。

ピカチュウを55に据えてカビゴンAとやりあおうとか考えると、上記のような点が問題となってしまい、サンダー・ライコウ・エレブーを使った方が結局は勝率を出せるということになりがち。

ピカチュウは55で頑張るより50で狭い範囲に刺した方が活きるかもしれない。50でもアンコがあればムウマ・ツボツボ・ブラッキー等のぬるポケを起点に決定力を出せる。
ピカチュウは50雷でも55ライコウ雷と55サンダー雷の中間ぐらいのダメージを出せるため、特殊流しとして頻出の50カビゴンに受け切られずに済む。
(50ライコウや50サンダーの場合は、50眠るカビゴンに対して昆布やいばみがといったギミックが必要となり、選出に制限が出たり、リスクを負うことになったりする)
50カビゴンの地震で確1、圧しでも確2(97〜114/141)のため、何回か流されてしまうが、泥仕合のような展開になるとピカチュウが決定力として機能し得る。

なお、ピカチュウはアンコ使いのため、黒まなバトンブラキとの相性は良い。
黒まなバトンブラキと組ませる場合は、サンダー・ライコウ・エレブーとの違いを明確に出せるだろう。

ニドリーナ

進化後とは異なり純毒ポケモンである。

純毒ポケモンのステータスとしては、マタドガスにHP種族値以外全て負けてしまっている上、耐久では物理・特殊両面で負けてしまっている。
技としては、冷凍ビームや甘えるといった差別化を図れる技を覚える。雷も覚えるので、雷冷凍ビーム甘えるというサポート型を採用できる。タイプ的に格闘ポケモンやヘラクロスに対して一時的にクッションになれるという利点がある。カウンターも覚えるのでそれを持たせても差別化になる。50カイリキーの地震あたりを返せば1発で倒せる。
ただし、特攻種族値が55しかないので、スイクンやレベル差をつけられた残飯サンダーはまず潰せないのには注意が必要。
甘えるは鈍いには強いが太鼓には弱いので、それが気になる場合は甘えるの代わりにリフでも良い。リフもマタドガスにはできない(ついでにアーボックにもできない)。

ニドキングに対しては、水技、氷技、草技に対するダメージ比率で優ることができる。

55シャワーズ雫ハイドロで50ニドクイン確1、50ニドリーナ確2。
50スイクン雫波で50ニドクイン確2、50ニドリーナ急所率未考慮で23.93%の確率で2発。

55フリーザー冷凍ビームで50黄金ニドクイン確2、50黄金ニドリーナ急所率未考慮で3.09%の確率で2発。
50パルシェン冷凍ビームで50ニドクイン確2、50ニドリーナ確3。

50ナッシーめざ草で50ニドクイン確4、50ニドリーナ5〜6発。
50フシギバナの葉っぱカッターで50ニドクイン5〜6発、50ニドリーナ7〜8発。

ニドリーノ

進化後とは異なり純毒ポケモンである。

純毒ポケモンのステータスとしては、アーボックに対してHP種族値が1勝ってるだけで実質劣化となっており、マタドガスにも素早さ種族値で5勝っている(ニドリーノが65、マタドガスが60)だけで技での差別化を考慮に入れるべきレベル。
技としては、冷凍ビームやリフレクターといった差別化を図れる技を覚える。雷も覚えるので、雷冷凍ビームリフレクターというサポート型を採用できる。
ただし、これはニドリーナでもできる型であり、ニドリーナの方が高耐久で特攻種族値は同じため、基本的にはニドリーナでやった方が良い型ではある。ニドリーナとの差別化に関しては素早さ種族値(ニドリーノが65、ニドリーナが56)で差をつけることが可能ではあるが、ニドリーナの素早さ種族値でも(50で使う場合)55ガラガラや50ナッシーといった重要所を抜けるため、ニドリーナの素早さ種族値で十分というのが痛い。一応、50ニドリーノと50ニドリーナの間には50マタドガスや50ピクシーや50ポリゴン2といったポケモンはいるのだが…「50爆破マタドガスに対して先手でリフ貼れるよ!」レベルの超ニッチ産業にならざるを得ない。

ニドキングに対しては、水技、氷技、草技に対するダメージ比率で優ることができる。
ダメージ比率に関してはニドキングよりもニドクインの方が少なく、ニドクインの方が一番の競合相手になるという話もあるが、ニドクインに対しても水技、氷技、草技に対するダメージ比率で優る。

55シャワーズ雫ハイドロで50ニドキング・50ニドクイン確1、50ニドリーノ確2。
50スターミー雫ハイドロで50ニドキング急所率・命中率未考慮で79.49%の確率で1発、50ニドクイン・50ニドリーノ確2。
50スイクン雫波で50黄金ニドキング・50黄金ニドクイン確2、50黄金ニドリーノ急所率未考慮で23.54%の確率で2発(50ニドリーナだと黄金無しで同程度の確率で2発)。

55フリーザー冷凍ビームで50黄金ニドキング・50黄金ニドクイン確2、50黄金ニドリーノ急所率未考慮で32.68%の確率で2発(50黄金ニドリーナだとほぼ確実に2耐え)。
50パルシェン冷凍ビームで50ニドキング・50ニドクイン確2、50ニドリーノ確3。

50ナッシーめざ草で50ニドキング急所率未考慮で36.28%の確率で3発、50ニドクイン確4、50ニドリーノ5〜6発。
50フシギバナの葉っぱカッターで50ニドキング確5、50ニドクイン5〜6発、50ニドリーノ7〜8発。

ニョロゾ

ニョロトノに対して素早さ種族値でだけ勝っている。
(ニョロトノの素早さ種族値は70、ニョロゾの素早さ種族値は90)
この素早さ種族値の差を活かした太鼓型が有力。

55ニョロトノで先手を取れず55ニョロゾで先手を取れるポケモンとしては、51以下の100族(50サンダー等)、53以下の95族(50ルージュラ等)、90族(ファイヤー・ピカチュウ等。55なら同速。)、85族(ムウマ・ヘラクロス・ニドキング等)、51以上の80族(フシギバナ、カイリュー等)、54以上の75族(55ドーブル等)、55の70族(55レアコイル、55ニョロボン等。ニョロトノでも同速。)、といったポケモンが挙がる。
攻撃種族値が65と決して高くないニョロゾとは言え、55で太鼓からリボン捨て身(メガトンキック)を打てば50サンダーを確1という水準になる(リボンが無いと急所率未考慮で64.1%の確率で1発)。55ニョロトノより55ニョロゾの方が辛い、という状況は十分考えられる。ちなみに、55カビゴンも55の太鼓黒帯地獄車で確1となる(黒帯がないと急所率・命中率未考慮で53.85%の確率で1発)。50ムウマも55の太鼓地震で確1となる。

もしかしたらカウンターで奇襲できるかもしれない。太鼓との両立はできないものの、太鼓型だと思って釘付けのつもりで殴ってきた相手を倒せる可能性がある。例えばヘラクロスのメガホーンを返すと1発で倒せる。

先行研究としては3代目魔人島が有力であるため、詳しいことはそちらを参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

パウワウ

ジュゴンとはタイプが異なるが、ステータス的にはカメックス、ゴルダック、アズマオウ、シャワーズ、オーダイル、マリルリ、ニョロトノ、オクタン、スイクンの劣化となってしまっている。
差別化するとしたらやはりジュゴンと同じようにアンコールを使いこなす必要があるだろう。
(神秘の守りでも差別化はできるが使いどころが難しそう)

ジュゴンに比べてステータスが低いのはやはり痛い。
例えば、3代目魔人島の耐久値(レベル50で種族値130のポケモンの属性無し威力120技を何発耐えるか)で言うと、50ジュゴンは物理耐久2.615(50カイリキーと同じ)・特殊耐久2.9055(50ライコウより僅かに低く50サンダーより僅かに高い)であるが、50パウワウは物理耐久1.8555(50サンダースより僅かに低い)・特殊耐久2.1116(50エアームドと同じ)まで下がる。
しっかりと流しをするというよりは有象無象の攻撃に耐えつつアンコールやその他補助技を駆使してサポート的な役割を果たす運用になることが多いため、耐久の低さは痛い。
また、ガラガラと同速であるためにガラガラに対面で勝てなくなるのも水ポケモンとして痛い。
特攻も低く、50パウワウの波乗りだと55ガラガラが確3になってしまう(50ジュゴンなら確2)。氷タイプが無くなるという差別化点も、攻撃面で見ると、ナッシーやサンダーに打ち込む冷凍ビームがタイプ一致にならなくなるというデメリットが強い。

氷タイプが無くなるという差別化点としては、格闘技や岩技や炎技(一応鋼技も)で受けるダメージ割合が少なくなるというものがある。有象無象の攻撃に耐えるという観点で見れば、弱点が少なくなるというのは差別化点として機能する。

55カイリキーのクロスチョップで50ジュゴン急所率・命中率未考慮で76.92%の確率で1発、50パウワウ確2。
50オコリザルのクロスチョップで50黄金ジュゴン確2、50黄金パウワウ急所率・命中率未考慮で18.08%の確率で2発。

55バンギラスの岩雪崩で50黄金ジュゴン確2、50黄金パウワウ急所率・命中率未考慮で15.65%の確率で2発。
50ゴローニャの岩雪崩で50ジュゴン確2、50パウワウ確3。

55ファイヤーの文字で50ジュゴン確2、50パウワウ確3。
50ファイヤーの文字で50ジュゴン確3、50パウワウ急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で0.42%の確率で3発。
50ハピナスの文字で50ジュゴン5〜6発、50パウワウ7〜8発。

シェルダー

パルシェンとはタイプが異なり、氷タイプが無くなる。
ただし種族値は大幅に落ちる。しかもサポートとして重要な撒きびしを覚えない。
大爆発は覚えるので他の純水ポケモンとの差別化には困らないが、攻撃種族値がゲンガーと同じ65にまで落ちるので1対1交換狙いは難しい。リフレクターは覚えるので、大爆発でリフレクターを残す立ち回りが主になるだろうか。一応嫌な音は覚えるので、それで1対1交換狙いしても良い。50シェルダーの嫌な音からの大爆発で55カビゴンを確1で倒せる。特攻種族値45で貧弱ではあるが、タイプ一致技の波乗りのなんだかんだで必要だろう。一応50シェルダーの波乗りでもバンギラスを急所率未考慮で4.36%の確率で3発で倒せる。雫持ちなら83.24%にまで上がる。
以上より、雫波リフ音大爆発のような型が基本になるだろうか。
種族値関係で言うと、素早さ種族値が70から40に落ちるのが痛い。ナッシーやカイリキーといった素早さ種族値55勢に抜かれてしまうし、ガラガラよりも遅いためガラガラにタイマンで勝てない水ポケモン勢になってしまう。

パルシェンとのタイプの違いにより、格闘技、岩技、炎技で受けるダメージ比率が下がるというメリットがある。
重要な差別化点として、炎エースの文字で出オチしない、黄金無しでもバンギラスの岩雪崩を2耐えする可能性がある、というものがある。

50オコリザルのクロスチョップで50パルシェン確2、50シェルダー急所率・命中率未考慮で6.31%の確率で2発。

55バンギラスの岩雪崩で50パルシェン確2、50シェルダー急所率・命中率未考慮で68.64%の確率で2発。
(黄金持ちの場合は50パルシェンと50シェルダーでほぼ2耐えの確率が同じになる。どちらも2発で倒れる確率が20%強になるので、黄金が余る場合はシェルダーにする理由が無い。ジュースだと50パルシェンは急所率・命中率未考慮で77.51%の確率で2発、50シェルダーは急所率・命中率未考慮で20.12%の確率で2発になるので、シェルダーを選ぶ理由が出てくる。)
50ゴローニャの岩雪崩で50黄金パルシェン確3、50黄金シェルダー確4。

55ファイヤーの木炭文字で50パルシェン確1、50シェルダー確2。
50エンテイの文字で50パルシェン確2、50シェルダー急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で54.24%の確率で2発。
50ハピナスの文字で50パルシェン確3、50シェルダー確4。

イワーク

ハガネールと比較すると、鋼タイプが岩タイプになっているという違いと、素早さ種族値で大幅に勝る(ハガネールは素早さ種族値30、イワークは素早さ種族値70)という違いがある。
物理耐久も十分に高く、55カビゴンの捨て身タックルで50イワークが急所率未考慮で4.52%の確率で4発となり、眠るがあれば受け切ることも可能。
ハガネールと異なり、メジャーな役割破壊の一つである文字に耐えられるという差別化点もある。

同タイプのゴローニャに対しては、素早さや嫌な音で差別化できる。
素早さに関しては、55ガラガラや50めざ草ナッシーに出オチしないのが大きい。
嫌な音に関してはエアームドや55鈍いミルタンク等に対抗する手段になるし、イワークの低い攻撃種族値を補う上でも重要な技となる。締め付けると組み合わせて使っても良い。この締め付ける自体もゴローニャとの差別化技となり、ゴローニャよりも高い強制交代力を持たせることができる。

3代目魔人島ではより細かい分析が行われているので、そちらも合わせて参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

ラッキー

ハピナスとはラッキーパンチの存在により差別化できている。
Wikiのハピナスの個別分析(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%cf%a5%d4%a5...)で少し触れているが、冷凍ビームのダメージが下がり55残飯無し素眠りサンダー(高確率5発)の突破が難しくなる等の影響がある、55ガラガラ等に先手を取れなくなる、耐久が少しだけ下がる、といった欠点がある代わりに、プレゼントの急所率を高められる。
PBSのプレゼントのダメージは調査済み(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%d7%a5%ec%a5...)であるが、ライコウ、バンギラス、オムスター、カイロスといったポケモンへのダメージが倒せるか倒せないかギリギリのラインである。特にライコウに関してはハピナス・ラッキーで流したいポケモンであるが、ぬるぬるしていると昆布で崩される危険があるため、ライコウに強くしたいのであればラッキーを採用するという手は十分に考えられる。

なお、物理攻撃力はハピナスと大差ないため、転がるや捨て身を軸に戦う場合も採用の余地があるかもしれない。
特に転がるは、丸5回目急所で55カビゴンすら確1で倒すことができるため、80ターンで決着を付けられない可能性があるという問題を回避できる。鈍いではなく丸くなるを採用しやすくなるので、鈍ってもカビゴン等に後手にならなくなるという利点もある。50ラッキーが1回丸くなれば、55カビゴンの捨て身タックルも156〜184/356のダメージに抑えることができ、毒でサポートするなり小さくなるを併用するなりすれば十分回復が追いつくようになる。

シードラ

キングドラとはタイプが異なり、ドラゴンタイプが無くなる。
ドラゴンは優秀なタイプなので基本的にはデメリットの方が大きいが、氷技やドラゴン技に強くなるというメリットがある。
キングドラと比べて特殊耐久が大きく劣るので上手く活かせるケースは少ないが、大きい所で言うと55身代わりが50パルシェンの冷凍ビームを確定で耐えるというメリットがある。

また、純水ポケモンとしては、ゴルダックに全ての種族値で勝てていないというのがあるため、技で差別化を図る必要がある。
差別化を図れる技としては、オクタン砲、竜の息吹、高速移動、煙幕といった技がある。

具体的な型としては、高速移動いばみが型や、オクタン砲・竜の息吹・煙幕を使用したサポート型が考えられる。

既に3代目魔人島で研究されているため、詳しいことはそちらを参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

ヒトデマン

スターミーとはタイプが異なり、エスパータイプが無くなる。

バンギラスの噛み砕くに耐える!と思いきや、50ヒトデマンの耐久は50ゼニガメに劣る程低く、55バンギラスの噛み砕くで確2だったりそもそも岩雪崩でも確2なので無理。

フォレトスに強いスピン役としては活躍の場がありそう。
50フォレトスのめざ虫に関しては、50スターミーだと確2の所、50ヒトデマンだと確3になる。若干不安定だし鈍いを積んでくる可能性も高いので、リフレクターが欲しい所。フォレトスへの打点となる波乗り、めざ虫のダメージを回復する再生も必要になるので、必然的に波リフスピン再生という型になる。
50ヒトデマンの波乗りで50フォレトスは急所率未考慮で99.25%の確率で3発のため、タイマンで殴り合っても勝てる。ちなみに、50スターミーの波だと確3なのでタイマンで殴り合っても勝てず、50スターミーがハイドロだと確2になるため殴り合いでは勝てるが命中不安がある分50ヒトデマンの方が確実。
競合として辛いのはむしろカメックスの方か。カメックスもリフスピンという型で使うことができる上、素早さ以外の種族値は全てカメックスの方が上。素早さの差も、ヒトデマンが種族値85でカメックスが種族値78という微妙なもの。
50で使用する場合、ヒトデマンであれば55ニョロボン・55ニョロトノを抜けるため、これらのポケモンに先手を取ってリフを貼れるという超ニッチ産業で採用の余地がある。また、カメックスは再生を覚えず、眠る薄荷・眠る奇跡でないとまともに回復できないため、薄荷・奇跡が余らない時にも採用の余地がある(むしろこちらの方が採用理由としては現実的か)。
なお、ドククラゲに関してはそもそもリフとスピンの両立ができないため、リフスピンを同時採用する時点で差別化できる。
ついでに、リフもスピンも覚える他のスピン要員について触れると、パルシェン・カブトプスは両立不可、クヌギダマやフォレトスはタイプ一致の波乗りなんて打てないので差別化に困ることは無い。

他には、50スターミーだと50ヘラクロスのメガホーンで確1だが50ヒトデマンだと確2という点でも差別化はできる。ただし、ヒトデマンだとヘラクロスと同速になるのが微妙ではある。対面から枚数差をつけられずに電磁波を入れられる、という形では差別化できるかもしれない(ただしこれはヤドランにもできる)。スターミーと差別化できるのであれば、無理にめざ虫フォレトス相手に頑張らなくても、電磁波スピンのような型で採用しても良い(電磁波スピンができるのはスターミーとヒトデマンだけ)。
珍しく光の壁を覚えるポケモンなのでそこで差別化する手もあるかもしれない。しかし、マリルリはともかく、ゴルダックは強力な競合であり、素早さですら同速、それ以外の種族値は全て負けているので注意。ゴルダックは電磁波やリフレクターやスピンができないので、そこで差別化することはできる。

ストライク

ハッサムの鋼タイプが飛行タイプになり、素早さではハッサムに勝っている。
種族値合計も500とリトルカップに出場できることがネタにされるほど高く、もはやハッサムとは別のポケモンと言える。
先行研究も多数ある。

素早さ種族値は105でサンダーすら超える。その素早さを活かした55剣アタッカーが主な型。
55恩返しこらきし剣黒帯という型にすれば、55カビゴンや55ミルタンクに読み次第でタイマンで勝てる(最大威力の黒帯起死回生で55カビゴンや55ミルタンクをちょうど1発、鈍いには剣で対抗でき、55カビゴンの鈍い捨て身にすら確定で耐えるので後出しの場合ですら読みで勝てる)、後出し5510万奇跡サンダーを高確率で倒せる(雷は確1だが10万は確定耐え、剣からの恩返しでめざ氷サンダーを急所率未考慮で85.08%(残飯有りだと28.86%)の確率で2発)、読み次第で爆破を堪えるで耐えられる、という剣使いとして稀有な性能となる。
対55サンダーに関しては、サンダーが10万(雷なら確1だが10万なら確定耐え)かつ残飯無し(55ストライクの剣からの恩返しで55めざ氷サンダーを急所率未考慮で85.08%(残飯有りだと28.86%)の確率で2発)の場合、後出し55サンダーに1回も流されずに倒すことができる。
他には、身代わりも有力な技の候補である。身代わりがあればフシギバナ等を対面から安全に起点にすることができるようになる。また、堪えると同じように爆破避けにもなる。

剣の舞や高速移動をバトンすることもでき、光の壁も覚えるので、50でサポート役として起用されることもある。
ハッサムと異なり、50ゲンガーの先手木炭炎パンで1発で倒されて剣バトンできない、なんてことがない(50ゲンガーの磁石雷も確定で耐える)。ただし、爆破で分離される(守るや堪えるがあれば対策可能)、50プテラの先手めざ岩で1発で倒されて剣バトンできない、といった問題はある。

奇襲要素としてはカウンターがある。55ストライクに対する50カイリキーの岩雪崩を確定で耐えてカウンターで1発で倒せる。
泥棒も奇襲要素であり、岩雪崩を打ってきたガラガラのホネを取れる可能性がある。

先行研究としては3代目魔人島が有力であるため、詳しいことはそちらを参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

コイキング

ギャラドスとはタイプが異なるが、ギャラドスとの差別化以前に完全に劣化キングドラ。

どんなポケモンにも40ダメージが入る竜の怒りが頼みの綱だが、それはキングドラでもできる。そしてキングドラには全ての種族値で負けている。
氷タイプ1/2、ドラゴンタイプ等倍という差はあるが、コイキングは特殊耐久が低すぎ、タイプ相性1/2+黄金でもキングドラよりも大きい割合のダメージを受け、差別化にならない。
(例として、50黄金コイキングは50ポリゴン2の冷凍ビームで確4、50キングドラだと急所率未考慮で0.05%の確率で4発となる)
単独のじたばたは当然差別化要素になり得ない。奇跡的に威力200が出せるとしても、キングドラの恩返しにダメージで及ばない。PPでも勝てない。

PP戦の性能ならもしかしたらキングドラに勝てるかもしれないと思って計算してみた。はねる+体当たり+じたばた(PP24)でPPの総数は144になる。
しかし、キングドラは体当たり(PP56)は覚えないものの、はねる(PP64)を覚える(竜の怒りとの両立も可能)。
じたばたも覚えるが、じたばたはPPが少ないので、それを他の技に置き換えることでコイキングにPPの総数で上回ることが可能である。はねるに加えて、睨み付ける(PP48)、高速移動(PP48)、泡(PP48)の中から2つ選べば、PPの総数は160になる。ロケットずつきも実質PP48(PP24、2ターン技のため実質×2)なのでそれでも良い。
コイキングはその貧弱な攻撃力により、相手が残飯を持っている場合に相手が残飯を持っている場合はHPを減らすことができない、つまり眠るによるPP稼ぎを防ぐことができ、無駄技としてカウントできるという特徴がある。しかし、キングドラははねる+睨み付ける+高速移動でそもそも竜の怒り以外の攻撃技を外すことができるので、貧弱な攻撃力を利用した実質無駄技化を考慮してもキングドラにPP戦の性能で勝つことができない。
ただし、50コイキングのじたばたに関しては威力200が出せれば50スターミーに41/166のダメージを入れられるため、状況に応じて無駄技にするか普通の攻撃技にするかを選べる技という見方がもしかしたらできるかもしれない(もちろんこじつけ以外の何物でもないが)。50キングドラの威力20じたばただと、50ブーバーのような物理耐久の低いポケモンに対して残飯回復を上回るダメージが出てしまう。

ここで一度冷静になって考えて欲しい。そもそもコイキングでPP戦を仕掛けることができるのかと。紙耐久で眠るも覚えないコイキングは、攻撃技や定数ダメージを使うポケモン相手にPP戦を仕掛けることができない。そして、仮に相手の方が先にPPが尽きたとしても、悪あがきで順当に殴られて終わりである。よってこれはメリットでも何でもなく、キングドラに対する差別化点として実質的に機能しない。

ちなみに、ギャラドスとは岩技のダメージ比率で差別化できる可能性がある。コイキングは物理耐久でギャラドスに2倍近い差をつけられているものの、HPが全然違うので黄金の実で差を広げることができる。
例えば、50ゴローニャの岩雪崩で50黄金ギャラドスは急所率・命中率未考慮で59.76%の確率で2発だが、50黄金コイキングは急所率・命中率未考慮で0.07%の確率で2発となる。
ただしコイキングはサポート技を覚えず、少なくとも単独では耐えたところですることがない。HPが40以下のゴローニャに対して1回岩雪崩を食らった前提で後出しした時に意味が出てくるぐらいだろうか。実質的には劣化ギャラドスと言ってしまって良いだろう。

なお、素早さ種族値80から竜の怒りを打てるので、本当にどうしようもないほど弱いポケモンにならタイマンで勝つことができる。
参考までに、コクーン、トランセル、50めざ虫アンノーン、55めざ格アンノーンぐらいにならタイマンで勝てる。

イーブイ

進化後のポケモンとはタイプが異なる。
ノーマルポケモンとして差別化するならバトンタッチがないと始まらない。
バトンタッチ要員としては、エイパムが競合相手となる。
エイパムと比較したステータスは、耐久が同程度、攻撃はエイパムの方が上だがエイパムは捨て身タックルを覚えないので実質的には同程度、素早さはエイパムの種族値が85に対しイーブイの種族値が55で大きく負けている。
エイパムのように高速移動や嫌な音、爆パン、カウンターといった技を覚えないが、イーブイは甘えるという強力な技を覚える(ただし甘えると捨て身タックルの両立は不可)。
エイパムや他のノーマルポケモンとの差別化を考えると、恩返し甘える分身バトンのような型になるだろうか。50イーブイの恩返しは50サンダーを急所率未考慮で68.86%の確率で4発(リボン持ちなら確4)で倒せる程のダメージは出るため、場合によってはコンボ封じ技に対する牽制になる。
素早さや耐久が高いポケモンでやるべきだとは思うが、身代わりバトン(甘える両立不可)も一応エイパムとの差別化点になる。これは捨て身タックルを併用できる。捨て身タックルなら50サンダーをリボン無しで確4にできる。

なお、捨て身タックルのダメージではブースターに及ばない(かの有名なベロリンガryハッサムryと種族値的には同じ関係)が、地面技や岩技、水技に対するダメージ比率で優っている。バトン要員として、弱点が少ないのは評価できる。
(ブースター以外の進化後に対してはノーマル技のダメージで差別化できる)

50ガラガラの地震で50ブースター確1、50イーブイ急所率未考慮で51.28%の確率で1発。
50サイドンの地震で50ブースター確1、50イーブイ確2。
50ゴローニャの地震で50ブースター急所率未考慮で79.49%の確率で1発、50イーブイ確2。
50ハガネールの地震で50黄金ブースター確2、50黄金イーブイ急所率未考慮で22.22%の確率で2発。

55バンギラスの岩雪崩で50ブースター急所率・命中率未考慮で94.87%の確率で1発、50イーブイ確2。
50ゴローニャの岩雪崩で50ブースター確2、50イーブイ急所率・命中率未考慮で0.46%の確率で2発。

55シャワーズの雫ハイドロで50ブースター確1、50イーブイ確2。
50スイクンの雫波で50ブースター確2、50イーブイ急所率未考慮で24.92%の確率で2発。

ブラッキーに対しては物理耐久でほぼ2倍の差をつけられているので、虫技のダメージ比率で差別化するのがほぼできない。
HPが低いので、黄金の実の密度が向上するのを利用すればほんの少しだけ差は出る。
と言っても、55カイロスのめざ虫で50黄金ブラッキー急所率未考慮で24.39%の確率で2発、50黄金イーブイ急所率未考慮で2.04%の確率で2発、という現実的にまず無さそうな場面でほんの少しだけ差が出るというもの。

シャワーズに対しては意外にも特殊耐久で2倍ほどの差はつけられていない。そのため、電気技や草技に対するダメージ比率で差をつけることができる。

55サンダー磁石雷で50シャワーズ急所率・命中率未考慮で48.72%の確率で1発、50イーブイ確2。
50ゲンガー雷で50シャワーズ急所率・命中率未考慮で90.53%の確率で2発、50イーブイ急所率・命中率未考慮で15.25%の確率で2発。

50モンジャラのめざ草で50黄金シャワーズ急所率未考慮で74.46%の確率で3発、50黄金イーブイ確4。
50フシギバナの葉っぱカッターで50黄金シャワーズ確4、50黄金イーブイ急所率・命中率未考慮で0.42%の確率で4発。

一応、ゴースト技を完全に無効化できるという点でブラッキーやシャワーズに差別化はできる。
しかし、ゴースト技1本なんてポケモンはほとんどおらず、いたとしてもミラー重視のシャドボゲンガー(ムウマ)や、攻撃技がナイトヘッド一本のヨルノズクぐらいのもの。
ダメージも正直大したことない(50ゲンガーのシャドボは50シャワーズ確5で50ブラッキー11〜12発、50のナイトヘッドは50シャワーズも50ブラッキーも4発耐える)ので、あまりありがたみもない。
ダメージそのものより、バトンする時にシャドボの特防ダウン追加効果を引かれることがなくなることの方がメリットとしては大きいかもしれない。

なお、進化後が軒並み特殊ポケモンであるため、プレゼントに耐性があることが差別化点になる。特に55で使用すれば50ハピナスに先手を取った上で冷凍ビームを身代わりが確定で耐えるようになり、50ハピナスを起点に身代わりバトンを決めるという他のポケモンには真似のできない動きができるようになる(ただし大文字や雷だと確定で壊される)。
プレゼントハピナスは2020年11月現在で使用者がいるそれなりにメジャーなポケモンであり、更に誤差の範囲ではなく明確に受けるダメージが違うので、これが一番の差別化点かもしれない。
そもそも、バトンタッチを使うことができ、かつ甘える(居座り鈍いや爆破の対策)を覚えることができ、かつプレゼント耐性があるポケモンは、イーブイの他にはドーブルしかいない。ドーブルとは物理耐久・特殊耐久の両面で差をつけており、恩返しのダメージでも差をつけている(ドーブルの捨て身タックルよりダメージが出る)ため、差別化には困らない。ただし、50イーブイの場合、甘えるを入れても50カビゴン自爆で確定、50ゴローニャ大爆発でも急所率未考慮で64.1%の確率で1発なのは残念。50ハガネールの大爆発であれば確定で耐えることができる。

ハクリュー

カイリューとは異なり飛行タイプがないし、そもそも50で使えるという時点で全く別のポケモン。

冷凍ビームや雷に代表される各種特殊技と、電磁波・リフレクター・光の壁といったサポート技を駆使することができる。
天候技受けは厳しいが、炎耐性・水耐性・電気耐性・草耐性を活かして役割を作り、サポート技でエースをサポートすることができる。

実はハピナスとの差別化が難しいという話がある。
特殊耐性に関してはハピナスに特殊耐久で2倍以上の差をつけられているため意味が無く、物理耐久や特攻はハピナスの方が上、攻撃はハクリューの方が圧倒的に高いがハクリューの物理攻撃技はメジャーポケモン潰しに使うには難しいダメージしか出ない。
ハクリューは格闘に弱点を持たないものの、50カイリキーのクロスで50ハクリュー確2であり、対面でやりあってもまるで勝ち目がない(というよりカイリキーをハクリュー流しとして出されてしまう)ので、ガチ方面で差別化になるかというとかなり怪しい。
一応地面にも麻痺が入る竜の息吹、神秘の守り、黒い霧、波乗りといったハピナスが覚えない技を覚えるのでそれで差別化するか、素早さ種族値で差別化するか(ハピナスの種族値が55なのに対しハクリューは70あり、特にナッシーやカイリキーに先手を取れるのが大きく、55やどみが梨との対面で先手で電磁波を入れたりできる)、というのが現実的な線になる。

3代目魔人島ではより細かい分析が行われているので、そちらも合わせて参照した方が良いだろう。
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

トゲピー

トゲチックとはタイプが異なる。
アンコールとオウム返しを併用できるという時点で、トゲチック以外のサポート型ノーマルポケモンとの差別化には困らない。タイプだけでなくプレゼントのダメージでも差別化できるので、トゲチックよりも強い可能性すら否定できないポケモン。

50トゲピーのサイキネで50ゲンガーを急所率・追加効果発動率未考慮で47.66%の確率で3発、シャドボで50ムウマ・50ゲンガーを急所率未考慮で99.37%の確率で4発で倒すことはできるので、若干精度が落ちるかもしれないがムウマ・ゲンガーに対する対面からの強制交代力は健在。また、トゲチックと異なり50ゲンガーの電磁砲2発に耐えるため、電気技を弱点としないという差別化点が重要な所で役立つ。

トゲチックとの差別化点としては、岩技・氷技・電気技に対するダメージ割合の低さというのも勿論あるのだが、純ノーマルプレゼントが打てるようになるというのが大きい。純ノーマルPBSプレゼントはナッシーを40%近い確率で1発で倒せるだけのダメージが出る。これが使えるというのは差別化点としては大きい。

ただし、プレゼントとオウム返しが両立不可のため、プレゼントシャドボアンコオウム返しのような型で使うことはできない。
しかし、相手からすれば、アンコされたムウマ・ゲンガーに対するオウム返し、一部の特殊ポケモンに対するプレゼントは喰らえば一発で致命傷になるため、ムウマ・ゲンガーや特殊ポケモンを入れている場合は物理ポケモンを出す等して様子見を強いられる。そこを電磁砲や甘える等でサポートできる。
(特に、電磁砲は地面以外の多くのポケモンに対して有効な補助技であり、アンコとの相性も良いため、トゲピーにとっては有力な技である)

また、耐久面としては、具体的には以下のような差別化ができる。

50ゴローニャの岩雪崩で50トゲチック確2、50トゲピー確3。

55サンダーの雷で50トゲチック確1、50トゲピー急所率・命中率未考慮で20.51%の確率で1発。
50サンダーの雷で50トゲチック急所率・命中率未考慮で76.92%の確率で1発、50トゲピー確2。
50ゲンガーの電磁砲で50トゲチック確2、50トゲピー確3。
50ハピナスの雷で50トゲチック急所率・命中率未考慮で59.37%の確率で2発、50トゲピー確3。
50ムウマの電磁砲で50黄金トゲチック確3、50黄金トゲピー確4。

50ハピナスの冷凍ビームで50トゲチック確3、50トゲピー急所率未考慮で0.01%未満の確率で3発。

なお、トゲピーはピクシーとの差別化が難しい。
タイプが同じである上に全ての種族値でピクシーに負けているので技で差別化するしかないが、その技も重要所が被ってしまっている。
差別化できる技としてはオウム返しがある(実際に持っていなくても所持を匂わせるだけで効果がある)ので、やはりトゲチック・トゲピーの独自性であるオウム返しを活かして差別化する必要がある。
神秘の守りもサポートとして差別化技になり得る。見破るも、ムウマ対策(見破る後の威力80プレゼントで50ムウマ確2)兼分身対策で差別化技になり得るかもしれない。
(他には、未来予知、岩砕き、つつくもあるが、トゲピーが覚える技やタイプやステータスを考えると、これらの技を有効活用するのは難しい)

実際には両立不可で使えないプレゼントシャドボアンコオウム返しトゲピーでやろうとしていたことは、プレゼントシャドボアンコ歌うorプレゼントシャドボアンコ電磁砲orプレゼントシャドボアンコ毒々のピクシーで似たようなことができる。
アンコオウム返しの特徴である50ムウマ・50ゲンガーへの対面圧力に関しては、ピクシーの高い攻撃種族値からのシャドボで似たようなことができる。
対面で黒い眼差しを後攻アンコされてもムウマ・ゲンガーが居座ることが有効になる条件としては、「アンコのターンが切れるまで粘れる(アンコ切れから滅びや道連れで1対1交換を狙える)」「交代すると交代先のポケモンがプレゼント等で1発で倒される危険がある(交代するなら読まれにくいタイミングを作る必要がある)」の2つの条件がある。トゲピーの場合は次のターンにオウム返しで黒い眼差しを返すことでタイミングを図って交代するという選択肢を潰すことができるので、対面直後若しくは黒い眼差しをアンコした次のターンでの交代を促し、交代際のプレゼントを当てやすく(交代のターンを読みやすく)できる。ピクシーの場合は、50ゲンガー・50ムウマがシャドボ確3(黄金でも確3)になるので、単純に居座れるターンを短くすることができ、結果として交代のターンを読みやすくできる。ピクシーがシャドボを打ち続ける場合、アンコが最短の2ターンで切れない限り、アンコ切れからの滅びや道連れもできない。
また、奇跡持ちで対面から状態異常を返せるのもオウム返しの特徴だが、それだけならオウム返しを持たせずに状態異常技を持たせれば良い。ピクシーは歌うや毒々や電磁砲をプレゼントと併用できるので、それを採用すれば良い。

汎用性は言うまでもなくピクシーの方が高い。
しかし、個々の場面を見ていくと、ピクシーよりもトゲピーの方が優れている場合もある。
ムウマ・ゲンガーへの対面圧力という面ではピクシーはトゲピーに一歩及ばない(ピクシーの場合は「対面直後に交代」「アンコされた次のターンに交代」「アンコされてシャドボを1発もらってから交代」「アンコされてシャドボを2発もらってから交代」の4タイミングがあるが、トゲピーは「対面直後に交代」「アンコされた次のターンに交代」の2タイミングしかない)。
対面から返せる状態異常についても、歌うや電磁砲は命中率に難があり、毒々は入れた時のアドバンテージに難がある。回復技無しサポート型ノーマルの耐久の低さを考えると、これらの問題は軽視できるものではない。例えば、50トゲピー・50ピクシー対50ワタッコの対面の場合、ワタッコは交代読みで眠り粉を打ってくる可能性がある(交代を眠り粉で牽制でき、仮に居座られてもプレゼント等で致命傷を負わない)。これに対しては、眠り粉を返してワタッコをこちらのポケモンで起点にできるようにするのが良い。歌うや電磁砲だと状態異常を入れられる可能性が低く、毒々だとアドバンテージにならない(この場面では速攻気味の展開になるはずなので)。
また、トゲピーはフォレトスとの対面で撒きびしを撒けるという特徴もある(パルシェンだとプレゼント警戒で撒かずに殴ってきたり交代したりする可能性が高い)。これはピクシーには一生真似できない。

なお、トゲピーは言うまでも無くステータスで劣る(合計種族値は245でドーブルにも及ばない)が、幸い防御的なステータスであるため、プレゼント使いには向いている。
特殊耐久はキングラーとほぼ同程度で、モンジャラ、パルシェン、デリバード、イワーク、ピカチュウには勝る。
例えば、50でも55バクフーンの木炭文字を高確率で耐えることができる(急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で20.51%の確率で1発)。

アンノーン

限りなく劣化スリーパー・劣化スイクン・劣化スターミーであるが、これらのポケモンをもってしてもアンノーンは完全に劣化と言い切ることができず、アンノーンには素粒子レベルの大きさの独自性がある。

スリーパーに対してはタイプが同じで能力値は全て劣っているが、アンノーンは性別を持たないため、メロメロ対策ができるという点で差別化できている。

スイクンに対しては、能力値で全て劣っている上、耐久で2倍以上の差をつけられているのでタイプの違いによる耐久面の差別化ができない。例えば、50フシギバナの葉っぱカッターで50スイクンは急所率・命中率未考慮で10.94%の確率で3発だが、50アンノーンは急所率・命中率未考慮で75.56%の確率で3発となる。ここまで耐久が離れているとHPの低さを活かした黄金の実の回復割合の差でもカバーしきれず、50フシギバナの葉っぱカッターで50黄金スイクンも50黄金アンノーンも確4、50ゲンガーの10万Vで50黄金スイクンは確3、50黄金アンノーンは急所率未考慮で0.99%の確率で2発となる。
スイクンには性別がないので、性別でも差別化できない。
しかし、めざパエスパーのダメージの差で差別化できている。例えば、50スイクンのめざパエスパーで50ニョロボン確4だが、50アンノーンだと確3になる。ちなみに、アンノーンのめざパエスパーはサンダーのめざパエスパーよりも高いダメージが出る。

スターミーに対しては、能力値で全て劣っている上、めざパエスパーのダメージでも勝つことができず(そもそもスターミーはサイキネを覚えるのでめざパエスパーが不要)、性別でも差別化できない。
一応、電気技や草技に対するダメージ割合の少なさで、スターミーに差別化することができる。例えば、50ゲンガーの10万Vで50スターミーは確2だが、50めざパエスパーアンノーンは急所率未考慮で12.34%の確率で2発に抑えることができる。
しかし、ゲンガーに対するタイマンの性能となると、素早さと特攻が高くサイキネを覚えるスターミーに軍配が上がる。50スターミーは先手のサイキネで50黄金ゲンガーを確2で倒せるためタイマンでは勝てるが、50アンノーンは後手のめざパエスパーで50黄金ゲンガーを急所率未考慮で15.19%の確率で2発のため、タイマンでは勝てない。
また、滅びの歌ターン稼ぎのように耐えること自体に意味があるような場面でも、スターミーは再生や光の壁で粘ることができるため、これもスターミーに軍配が上がる。
このように、アンノーンがスターミーに勝てるような場面と言うのは、実戦的な意味を考えると想像以上に少ない。55雷ライコウ相手に滅びの歌ターン稼ぎをしているような場面(50スターミーは先手の雷で確1、50めざパエスパーアンノーンは先手の雷で急所率・命中率未考慮で41.03%の確率で1発)で差別化できるとか、そのレベルの隙間を突いていくしかない。

以上より、「メロメロ対策する必要がある」「スイクンよりダメージが出るめざパエスパーが必要」「電気技や草技に耐える必要がある場面があり、サイキネ光の壁再生スターミーでは代用が効かない」の3条件を満たす場合に、アンノーンを使う意義が出てくる。
1つ目の条件だけでも3代目魔人島の個別分析(https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...)から行けるコーナーで「では、それを活かしてアンノーンを使おう!!!! 出来るわけねぇだろヴォケ 55フーディン サイコキネシス/爆裂パンチ/メロメロ/身代わり@食べ残し みたいなポケモンを使って来る人をガン読み出来ればチャンスはあるかも知れませんけどね。目覚めるパワー蟲とかにして。隙間とかいうレベルじゃないですね。分子レベルの隙間なんじゃないですか。」(原文ママ)と言われてしまっているので、この3つの条件を全て満たすのは恐ろしく難しい。
「50メロメロオコリザルに対して運ゲーになることなく勝てるポケモンが欲しい。その候補として50めざパエスパーアンノーンが挙げられる。50スターミーでも良いが、滅びで55雷ライコウを倒すパターンを組んでいる。」というような場面があれば、もしかしたらアンノーンに白羽の矢が立つかもしれない。
しかし、こんな無理矢理ひねり出したような例でしかアンノーンを使う理由が思い浮かばないので、実戦の場でははっきりと「劣化スリーパー」「劣化スイクン」「劣化スターミー」と言ってしまって良いだろう。

なお、アンノーンで頑張った経験は、スリーパーやスイクンやスターミーにも活かせるというのは言えるかもしれない。バトンで色々なものを繋いでアンノーンで全抜きというのは、スリーパー・スイクン・スターミーでやれば立派な戦術として確立できる可能性がある。

参考までに、素の弱さは相当なもの。
攻撃ランクを上げない物理めざパだったりすると、場合によっては50コイキングに普通に殴り負ける(先手を取られる、コイキングを3発の攻撃で倒せない、HPが160以下(竜の怒り4発圏内)で眠るも覚えない)。
身の丈にあったポケモン(序盤の草むらに出てくるようなポケモン)が相手の場合は、結局めざパエスパーが一番無難かもしれない。例えば、50アンノーンのめざパエスパーで50イワークを確3で倒せたりする。ドラフト最終周ではめざパエスパーで純エスパーアタッカーとして起用するのが有力かもしれない。

クヌギダマ

フォレトスとはタイプが異なり、鋼タイプが無くなる。
進化前でも、大爆発に加え、撒きびし、リフレクター、高速スピンといった重要なサポート技を覚える。
攻撃種族値は65でゲンガーと同じ。1対1交換は難しいため、大爆発でリフレクターを残すような型が有力そうである。

鋼タイプは強力なタイプであるため基本的にはデメリットになるが、格闘に強くなるというメリットはあり、格闘に強い貴重な撒き役として使える可能性はある。50鈍い眠るであれば50鈍い寝言カイリキーを受け切れる可能性が高い。格闘に強い撒き役ということでハリーセンが競合になるかもしれないが、ハリーセンは大爆発やリフレクターや高速スピンを使えないため、差別化は容易。
むしろ、フォレトス以外の競合という意味では、パルシェンが強力な競合になり得る。パルシェンは、大爆発や撒きびしだけでなく、リフレクターやスピンまでも覚える。後述するが、フォレトスよりも地面や炎に強いというメリットもパルシェンにほぼ食われる。格闘耐性を活かさないと差別化は困難を極める。
(一応、リフとスピンの両立ができるという点でも差別化できるが…)

フォレトスに対しては、地面に強くなるというメリットもある。このメリットに関してはパルシェンに食われる感もあるが、意外にも物理耐久で2倍までは差がついていないので、パルシェンともギリギリ差別化が可能。
鋼タイプが無くなることで炎が2倍弱点止まりになるというメリットもあるが、特殊耐久が低いのでどの道タイプ一致文字で確1であるし、役割破壊で持たされる不一致文字に関しては耐性が少ないクヌギダマにはそもそも打つ必要が無いので、対ハピナスぐらいでしか役に立たない。しかも、ハピナスの攻撃技が文字一本ならパルシェンの方が断然良い。
ただし、パルシェンの場合は、プレゼントで1発で倒れる危険がある。対面で撒いても1発で倒れる危険が少ないという意味では、フォレトスやパルシェンよりもクヌギダマの方が優れている。また、文字よりも雷の方が(恐らく)使用率が高いというのもあるので、パルシェンで対ハピナスをするのはあまりお勧めできない。

55カイリキーのクロスチョップで50パルシェン確2、50フォレトス確3、50クヌギダマ確4。
50カイリキーのクロスチョップで50パルシェン確2、50フォレトス急所率・命中率未考慮で18.56%の確率で3発、50クヌギダマ急所率・命中率未考慮で68.87%の確率で4発。

55ガラガラの地震で50フォレトス・50パルシェン確2、50クヌギダマ確3。
(地震以外の技を誘うぐらいのことはできるかもしれない。ちなみに50クヌギダマは55ガラガラの岩雪崩も1発確定で耐える。)
50ゴローニャの地震で50フォレトス・50パルシェン確4、50クヌギダマ急所率未考慮で0.01%未満の確率で4発。
(クヌギダマはギガドレインも覚える。1対1交換されても良いなら、ギガドレイン眠るで安定した流しになる。)

50ハピナスの文字で50フォレトス確1、50クヌギダマ急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で10.26%の確率で1発、50パルシェン確3。

マグマッグ

マグカルゴとはタイプが異なるが、ステータス的にはリザード、キュウコン、ガーディ、ウインディ、ギャロップ、ブーバー、ブースター、マグマラシ、バクフーン、エンテイの劣化となってしまっている。
それもそのはず、種族値合計は250しかない。最終進化系ではないポケモンの劣化(しかも複数)というのが底知れぬヤバさを醸し出している。その上、まともなサポート技を覚えないのがヤバさを加速させている。
差別化できる技は転がるぐらい。しかし、マグマッグは溶けると度忘れの併用(これ自体マグマッグとマグカルゴしかできない)で固めることができ、4倍弱点も持たないため、マグマッグならではの強さがある気はしてくる。

しかしやはりステータスの低さが足を引っ張る。
50マグマッグが3回溶けるを使っても50カビゴンの地震で急所率未考慮で98.56%の確率で4発になってしまい、不一致地震にも関わらず眠るで受け切れない。マグマッグが残飯持ちなら辛うじて素眠りで受けれるが、カビゴンよりも遅いのでそもそも3回積むこと自体が困難。
特殊方面に関しては、50ナッシーのサイキネで度忘れを3回積んだ50マグマッグ5〜6発なのでこれだけ見ると行けそうな気がしてくるが、実際には眠らせられたり宿り木を植えられたり特防ダウンが発動したりするので受け切れない。50パルシェンの波乗りなんかも当然アウト。55サンダーの雷は確4で受け切れそうな気がしてくるが、これも威張るを絡めてきたりするので受け切れない。
このように、溶けるや度忘れを積んできたところで、メジャーポケモンにとっては脅威ではないというのが実際の所である。相手がぬるポケばかりの時にもしかしたら刺さることがあるかも、という程度のものである。
なお、肝心の転がるのダメージはと言うと、5回目の転がるで50カビゴンに163〜192/266のダメージというもの。一応ダメージらしいダメージは出ているが、色々リスクを負った上で50カビゴンを1発で倒せないダメージというのは物足りない。当然鈍いやリフレクター等で対策される可能性もあり、頑張って転がるを決めたとしても、ぬるポケに受け切られて終わりなんじゃないか感はぬぐえない。
一応マグマッグは丸くなるを覚える。勿論鈍いも覚える。溶けるとかいうぬるいことやってたら本当にどこにも刺さらない気がするので、溶けるの代わりに丸くなるや鈍いの方が良いかもしれない。元々素早さはあってないようなもの(種族値20)なので、鈍いの方が良いかもしれない。

そもそもマグマッグはマグカルゴに物理耐久でほぼ2倍の差をつけられている。そのため、対物理方面でマグカルゴに差をつけることは不可能。差をつけるとしたら水技や草技で食らうダメージ割合の差でつけるしかない。
50ギャラドスの波乗りで度忘れ3積み50残飯マグカルゴを急所率未考慮で3.66%の確率で3発、度忘れ3積み50残飯マグマッグを5〜6発。
50フシギバナの葉っぱカッターで50マグカルゴに23〜28%のダメージ、50マグマッグに18〜21%のダメージ。

なお、以上の計算は50の前提だが、転がるによる決定力を期待する(期待せざるを得ない)ので55でやった方が良いかもしれない。

テッポウオ

素早さの差でオクタンに差をつけているが、ステータス的にはカメックス、ゴルダック、シードラ、アズマオウ、シャワーズ、オーダイル、ニョロトノ、スイクンの劣化。
肝心のオクタン砲もシードラと被ってしまっている。
嫌な音を覚えたりもするが、攻撃種族値65、素早さ種族値65、ピカチュウに匹敵する耐久の低さではアタッカーは務まらない。
オクタン砲とシードラにはできない黒い霧・ロックオン・超音波を使ってサポート・コンボ対策に徹するのが数少ない使い道だろうか。もはや何をサポートするのか、どのコンボを対策できるのかも良く分からないが。

なお、素早さ種族値45のオクタンとの間には、ナッシーやカイリキーを擁する素早さ種族値55ラインや、ガラガラを擁する素早さ45ラインといった重要ラインが存在し、素早さ種族値45だと素早さ種族値40のサイドンにレベル差をつけられると先手を取られてしまう。特に50で55ガラガラに先手を取れるというのは水ポケモンとして重要なので、オクタンとの差別化はそう難しくないように見える。しかしテッポウオならガラガラにタイマンで勝てるとは言ってない。ガラガラの地震でテッポウオはレベル差に関わらず確1。ちなみに55サイドンの地震でも50テッポウオは確1。50テッポウオの波乗りで55サイドン確1のため波乗りがあれば辛うじてタイマンでは勝てるが、水技がオクタン砲しかないと先手確1で倒せないのでタイマンでも負ける。素早さを補って余りある耐久の低さなので、実用面を考えるとオクタンとの差別化も難しい。

水ポケモンとしては珍しく泥棒も覚える。これだけだとニョロトノと差別化はできないが、オクタンとの差別化で役に立つ可能性がある。
前述の通りガラガラにタイマンで勝てないと書いたが、それは同レベルガラガラと同速になるオクタンも同じことである(50オクタンから55ガラガラへの波乗りで確2、55ガラガラから50オクタンへの地震で確2(79〜93%のダメージ))。
しかし、テッポウオの場合は、55ガラガラに対して先手で泥棒できるという利点がある。55ガラガラに対して先手の泥棒で太いホネを奪って、そのターンに地震を食らっても1発確定で耐える(74%〜87%のダメージ)。50オクタンでも1発地震を食らってから後手の泥棒で太いホネを奪うことができるが、撒きびしを撒かれているとその目論見は崩れ去る(1回撒きびしを踏むと急所率未考慮で41.03%の確率で1発、2回撒きびしを踏むと確1)。50テッポウオなら撒きびしを踏んでも先手泥棒で圧力はかけられるし、ダメージ比率で言ってもオクタンがホネ有り地震を食らうよりもテッポウオがホネ無し地震を食らう方が少しだけ少ないため、泥棒した後の地震に耐える確率が上がる(1回撒きびしを踏んでも確2、2回撒きびしを踏むと急所率未考慮で87.18%の確率で1発、3回撒きびしを踏むと確1)。

サナギラス

バンギラスとは異なり悪タイプが地面タイプになり、そもそも50で使えるという時点で全く別のポケモン。

同タイプのポケモンとしては、ゴローニャ、イワーク、サイドンといったポケモンがいる。
素早さ努力値が51とゴローニャ(素早さ努力値45)より少し高い点、嫌な音を覚える点、イワークほど攻撃努力値が低くない点、といったあたりが主な差別化点。
53まで振ることで、50ナッシー、55ガラガラ等に先手が取れるようになる。3代目魔人島では53地震岩雪崩めざ虫音型が他の岩地面ポケモンには一生真似のできない型として紹介されている。
(一応補足しておくと、53イワークだとめざ虫で50ナッシー確3、55イワークでも急所率未考慮で急所率未考慮で41.09%の確率で2発となるので、イワークにも真似できない)
https://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/...

以下、55地震岩雪崩めざ虫音奇跡サナギラスでできることの一覧である。競合相手は55バンギラス、55サイドン、55ゴローニャ、55イワーク、55ガラガラ、55ドンファンを想定する。
(上記記事とは異なりレベルが53ではなく持ち物も残飯ではないが、筆者がこの型でのガチ採用を検討したため、この型とした)
  • 草技未所持50ナッシーにタイマンで勝てる(サイドンやゴローニャやイワーク(やドンファン)には真似できない)
50ナッシーのサイキネで50サナギラス確3で眠り粉はカット可能、対して50サナギラスの先手のめざ虫で50ナッシー確2のため、50ナッシーに草技さえなければタイマンで勝てる。
攻撃種族値が高いサイドンのめざ虫でも50ナッシーは確2のため、50ナッシーに後手になるサイドン・ゴローニャには真似できない。イワークの場合は先手は取れるものの、前述の通り攻撃種族値が低すぎて真似できない。55ドンファンは奇跡を持てば真似できるものの、タイマン性能を上げるために黄金を持たせるのが半ばテンプレ化しているため、実質的には真似できないと考えて良いだろう。
  • 炎エースを後出しで1回流せる(ガラガラやドンファンやイワークには真似できない)
炎耐性があり、特殊耐久もイワークのように低すぎないので、55ファイヤーの木炭文字でも急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で33.42%の確率で3発となるため、どのような炎技も高確率で3回は耐える。
対して、攻撃種族値もイワークのように低すぎないので、55エンテイも地震で確2にできる。
そのため、炎エースを後出しで1回流すことができる。
(ただし、物理耐久・特殊耐久共に低いため、弱点を突くサブウエポンに脆弱な点がネック。例えば、55バクフーンの爆パンで急所率・命中率未考慮で92.11%の確率で2発となってしまい、55バンギラスと差別化できない。55木炭晴れ文字寝言ファイヤーのような弱点を突くサブウエポンを持たない炎エース限定のメリットになるかもしれない。)
  • 55ライコウにタイマンで勝てる(イワーク(やバンギラス)には真似できない)
55ライコウのめざ氷で55サナギラスは確3、対して対して55めざ虫サナギラスの音からの地震で55めざ氷ライコウは確1のため、タイマンで勝つことができる。音から地震と動くならリフにも対応できる。
55ライコウには50ガラガラがついてくるケースも多く、50ガラガラの方に脆弱になる心配はある。しかし、50ガラガラには先手が取れる上、撒きびしを2回踏んだ50ガラガラを地震で急所率未考慮で60.68%の確率で2発(50めざ飛ガラガラの場合は94.67%の確率)で倒せるため、50撒きパルと併用し、「ガラガラへ交代(撒きびし踏む)、サナギラス地震→パルシェンへ交代、ガラガラ何か→ガラガラから何かへ交代」と立ち回るだけで、次にガラガラが出てくる(もう一度撒きびし踏む)時にはタイマンで無傷で55サナギラスで勝てるようになる。
地面ポケモンなら勝てて当然だと思うかもしれないが、55イワークだとライコウのめざ氷で確2になるのでこれすら真似できない(ちなみに、55イワークの音からの地震でも55めざ氷ライコウが確2になるわけではなく、急所率未考慮で38.46%の確率で1発)。
55バンギラスに関しても、諸々の事情で地震が入らない場合があるので、その場合はお互いに3発(バンギラス岩雪崩対ライコウ雷)の関係になりタイマンが怪しくなる。55ライコウには先手を取られる上、55ライコウは寝言型であるケースも多いので、不利と言ってしまっても良いかもしれない。55リフライコウが相手だと地震単独でもタイマンが怪しくなる。地震音なら流石に55ライコウにタイマンで不利を取られる心配はないが、55バンギラスで地震と音が同時に入るケースは2019年9月現在だとかなりレアと言ってしまって良い。
なお、「50ナッシーにタイマンで勝てる」「炎エースを流せる」「55ライコウにタイマンで勝てる」の3点セットだけで、55バンギラスを地震無しで起用する場合には55サナギラスをガチ採用する意味が出てくる。
  • 50めざ氷サンダーにタイマンで勝てる(ドンファンやイワーク(やバンギラス)には真似できない)
50サンダーのめざ氷で55サナギラスは確3、対して55めざ虫サナギラスの音からの岩雪崩で50めざ氷サンダーは確1のため、タイマンで勝つことができる。音から岩雪崩と動くならリフにも対応できる。
そもそも50サンダーはめざパ無しドリ口で運用されることもあるため、その場合はほぼ出したい放題になる(50サンダードリ口で乱数7〜8発)。
55サンダーのめざ氷も55サナギラスは急所率未考慮で10.39%の確率で2発で高確率で2発耐えるが、55めざ虫サナギラスの岩雪崩で50めざ氷サンダーが急所率・命中率未考慮で23.08%の確率で1発となるため、こちらは高確率で負けてしまう。
なお、ドンファン・イワークは言わずもがな、バンギラスも実は対50サンダーはちょっと微妙。雷に耐性を持たないため、一貫性を持たれやすかったり、起点を作られるとめざパ無しドリ口サンダーにすら突破されたりする(当Wikiの個別パーティ解説にログ多数有)。ただし、サンダーとの単純な殴り合いでの強さではバンギラスの方が上。55サンダーにも有利を取れる。
  • 後出し50カイリキーに流されない(バンギラスやゴローニャには真似できない)
50カイリキーを音からの先手地震で確2で倒せる上、50カイリキーのクロスは確定で耐えるため、交代際に音を入れれば50カイリキーに流されなくなる。
ちなみに、55サイドンは50カイリキーに先手が取れないため50カイリキーに流されるかと思いきや、攻撃種族値が高すぎて50カイリキーを素の地震で高確率で2発で倒せる(55めざ虫サイドンの地震で50カイリキーを急所率未考慮で76.92%の確率で2発)ため、55サイドンに対する差別化点にはならない。55バンギラスに関してはめざ飛があれば50カイリキーに流されずに済むものの、技スペースを圧迫する上にステータスが下がることでミラーマッチで弱体化するため、通常は使われない。バンギラスには差別化できていると言って良いだろう。
  • 50ムウマを2回の行動で倒せる(イワーク(やゴローニャ)には真似できない)
55めざ虫サナギラスは2回動く(音→地震)だけで50ムウマを急所率未考慮で92.31%の確率で倒せる。
そのため、タイマンなら守るで一方的に滅ぼされる心配がないし、後出しでも2連守るが決まらなければ一方的に倒されない。眠る薄荷で粘られることもない。
攻撃種族値が高いサイドンやドンファンも鈍いからの地震でムウマを高確率で1発で倒せるが、ゴローニャ程度だと急所率未考慮で46.15%の確率で1発になってしまうため少し不安。と言っても、急所率も考慮すると50%近い確率で1発で、ゴローニャの場合は遺伝子採用も少なくなく、柔らかい砂で十分補える程度でもあるので、過度に気にするほどのものでもない。
  • 50冷凍パンチゲンガーになら1回後出ししても勝てる(イワークには真似できない)
50ゲンガーの冷凍パンチで55サナギラス確3、対して55めざ虫サナギラスの地震で50ゲンガーを急所率未考慮で94.87%の確率で1発のため、道連れを気にしなければ1回なら後出しできる。
55イワークだとお互いに確2になる上に先手を取れるわけでもないので、タイマンですら負ける。
55サナギラスも、ゲンガーが55だと実質的にお互いに確2(正確には55ゲンガーの冷凍パンチは55サナギラスを急所率未考慮で92.11%の確率で2発)の関係になるので、55ゲンガーにはタイマンですら勝てない。
補足すると、サイドン・ゴローニャ・ガラガラ・ドンファンといった他の競合は攻撃種族値が高いため、55ゲンガーも地震1発で倒せ、タイマンで勝てる。
  • 50カビ自爆に耐える(ガラガラ(やドンファン)には真似できない)
爆破耐性持ちのため、50カビの自爆にも確定で耐える。
弱点を突く攻撃技には弱いためバンギラス程の強さはないが、それでも岩地面らしく爆破で1対1交換を狙う動きに対して一定の牽制はできる。
なお、55ドンファンの場合も、めざ虫の場合は急所率未考慮で53.85%の確率、めざパ無しの場合は急所率未考慮で38.46%の確率で1発なので、乱数で耐えることはできる。これは50パルシェンよりも固い(50パルシェンは確1)。
  • 55捨て身鈍い残飯カビゴンにタイマンなら勝てる
鈍いを1回積んだ55カビゴンの捨て身で55めざ虫サナギラス確3、2回積むと確2になる。鈍い1回からの捨て身→鈍い2回からの捨て身は172〜203/193で高確率で耐える。
対して、55めざ虫サナギラスの地震は、防御ランク−1の55残飯カビゴンは(捨て身反動考慮で)確3、防御ランク−2の55残飯カビゴンは(捨て身反動考慮で)確2となる。
そのため、サナギラス側は、音から地震を連打、カビゴン側が2回目の鈍いを使って来たらもう一度音、と立ち回れば、高確率で55カビゴンとのタイマンに勝つことができる。
55捨て身鈍い残飯カビゴンにタイマンで勝つことができれば、55の地面ポケモンとしては最低限のスペックがあると言える。
  • 55リボン恩返し鈍いミルタンクにタイマンで勝てる(ガラガラ(やバンギラスやゴローニャ)には真似できない)
55ミルタンクの鈍いを2回積んでからのリボン恩返しで55めざ虫サナギラスを確3(鈍い1回だと急所率未考慮で17.24%の確率で3発)で3回積めば確2となる。対して、55めざ虫サナギラス側は55ミルタンクの防御ランクが−2になれば地震で急所率未考慮で94.48%の確率で2発になり押しきれるようになる。ミルタンク側が1回鈍いを積めば、55サナギラスはギリギリ先手を取れるようになる。
よって、「サナギラス音、ミルタンク鈍い→サナギラス音、ミルタンク鈍い→サナギラス地震、ミルタンク恩返し→サナギラス地震」若しくは「サナギラス音、ミルタンク鈍い→サナギラス音、ミルタンク鈍い→サナギラス地震、ミルタンク鈍い→サナギラス音、ミルタンク恩返し→サナギラス地震」で勝つことができる。命中不安のある音を3回入れなければならない分、ミルタンクに3回鈍いを積まれる立ち回りが最も厳しい。
55サイドンの場合は多くの場合は鈍いと電磁砲若しくは爆パンを併用するため、55ミルタンクとのタイマンは問題ない。
バンギラスの場合は噛み砕くの無いフルアタだと不安がある。先手で鈍いを積まれる上、1回鈍いを積まれると爆パンが命中しても66〜78/220のダメージしか通らなくなる。ゴローニャの場合も、55ミルタンクをタイマンで倒すことを想定していない型(例えば地震岩雪崩鈍い大爆発)である場合が考えられるため、ゴローニャに対しても微妙に差別化できている。

なお、追い打ちを覚えるという点も差別化点として挙げられる。
50地震黄金で55めざ氷残飯ライコウにタイマンで勝てる、50鈍い眠るで55ミルタンクを受けられる(ただし残飯持ちでないと若干危険)、といった他の追い打ちポケモンには一生真似できない利点があり、Wikiでもタンクライコウ(立派なガチパ)の対策の一つの手段として挙げたことがある。
https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%ca%ac%bf%c8%a5...

このページへのコメント

今更ですが、リザードの個別分析のリンク先を更新しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月03日(土) 15:17:33 返信

「マイナー・変態型奇襲まとめ」から記述を移植しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年04月30日(金) 02:45:08 返信

ストライクについて、55恩返しこらきし剣黒帯型を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月28日(土) 15:10:48 返信

冗長にはなりますが、この記事だけ「急所率・命中率・追加効果発動率未考慮」と書いてないのはどうかと思ったので、書きました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月09日(月) 22:15:54 返信

トゲピーについて、神秘の守りや特殊耐久に触れました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年10月17日(土) 01:10:00 返信

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