ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

なんだかんだでよく使われるスイクンの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/S...

個別分析詳細

昔も今もこれからもスイクンのテンプレはこれだろう。
50スイクンなみのりれいとうビームねごとねむる何か1FFF63- 0-63-63-63

以下、テンプレスイクンの解説や持ち物、有力なアレンジ案について解説する。

テンプレスイクンの役割

弱点の少なさと耐久寄り準伝ステータスを活かして、以下のように豊富な役割を持つことができる。
バンギラス流し
バンギラスに先手を取れる上、波乗りで3発。
対して、バンギラスの岩雪崩を50スイクンは急所に入らない限りはほぼ確実に3発耐え、スイクンにとって最も辛い10万ボルトでも確3である。
(嫌な音からの岩雪崩や地震で確2だが、これは2枚受けで嫌な音を解除できれば問題ない。もう一体は攻撃を受けれれば良いのでカビゴン等で良い。)
バンギラス流しとしては最安定と言って差し支えないだろう。
50ガラガラ等地面流し
50ガラガラの地震は低確率2発(急所率未考慮で6.97%の確率で2発)。ほぼ確3と見て良いだろう。
スイクンは50ガラガラに先手を取った上で、波乗り確2、冷凍ビームでも高確率2発(急所率未考慮で73.44%の確率で2発)であり、寝言状態になったとしても実質スカ無しで対応することができるため、50ガラガラ流しとしては最安定の部類。
55サイドン等の他の地面ポケモンは50ガラガラよりも強力な地震を放てず、スイクンに対して有効なサブウエポンもないので、有象無象地面ポケモン流しとして見ても最安定の部類である。
なお、55めざ虫ガラガラの地震は確2、黄金の実を持てば低確率2発(急所率未考慮で20.58%の確率で2発)だが、リフレクターが無いので残念ながらスイクンへの交代際に舞われると勝てない。
炎エース流し
55ファイヤーの晴れ文字ですら高確率3発に抑える(急所率・追加効果考慮無しで74.35%の確率で3発)。
そのため炎エース流しも可能である。
しかし、55ファイヤーのめざ草や55バクフーンの雷パンチで確3、55エンテイのソーラービームに至っては乱数2発(急所率未考慮で34.39%の確率で2発)であり、先手も取られる。
更に、晴れ状態だと50スイクンの波乗りで55ファイヤーが高確率4発(急所率未考慮で85.74%の確率で4発)となり、冷凍ビームで凍結もしなくなる。
以上のことを考えると、炎エース流しとしては精度が低い。精度を上げたいなら、釘付けの一貫として使う、一貫性を切るために使う、といった形でサポート的な起用をするべき。
ただし、50晴れ文字ファイヤーに関しては、晴れ文字確4でサブウエポン搭載率も低く(仮にめざ草があったとしても確4)、晴れ状態での波乗りで低確率3発(実質確4)で倒せるので、文字の命中率やPPも考えるとこちらについてはかなり確度が高い。
なお、晴れ状態にされると凍結狙いができなくなるため、カビゴンやライコウ等をノーリスクで出され放題になってしまう。こちらについても注意。
50フルアタカイリキー流し
50カイリキーに先手を取れ、クロスチョップも低確率3発(急所率・命中率未考慮で22.43%の確率で3発)に抑える。
しかし、50スイクンの波乗りも50カイリキーは低確率3発(実質確4)なので、相手のカイリキーに寝言があると粘り合いからピントクロス急所や乱数運で事故負けしやすい。積まれる場合も後出しでは1回も流せないと見て良い(攻撃ランク+1のクロスは、急所率・命中率未考慮で26.23%の確率で2発)。
逆に言えば、寝言でも積み技持ちでもない、例えば50フルアタカイリキーであれば、流しとして通用するレベルである。
なお、55カイリキーに関しては、カイリキークロスで確3、スイクン波乗りで高確率4発(急所率未考慮で95.79%の確率で4発)なので、クロス急所も考えるとこちらを流すのは厳しいか。とは言え、55フルアタカイリキーが相手であればワンチャン流せることがあるし、釘付け要員としての採用なら非常に優秀な性能である。
ナッシー流し
先手の冷凍ビームで50ナッシーを乱数2発(急所率未考慮で、めざパ無しは9.47%の確率で、めざ草持ちは67%の確率で2発)で倒せる。
対して、50ナッシーの攻撃はめざ草でも確3、サイコキネシスなら確4となる。
眠り粉についても寝言で対応できるため、爆破されても良いのであればこれも流しとして通用するレベル。
ルージュラ流し
50ルージュラのサイコキネシスは高確率4発(実質確4)、対してスイクンの波乗りは乱数3発(急所率未考慮で72.78%の確率で2発)。
悪魔のキッスについても寝言で対応できる、50ルージュラが寝言で粘ってくることも滅多にないので、これも流しとして見て良いだろう。
ツボツボ流し
波乗りで50ツボツボ乱数2発(16.31%の確率で2発)、55ツボツボ確3。
普通にパーティを作ってると分身まるころツボツボに弱くなることがあるので、一応挙げておいた。
50積み技無し圧し自爆カビ流し、後出し50カビ潰し(寝言持ち、鈍い残飯持ち、鈍い眠る持ち除く)
実戦では積み技無しで主力技が圧しかかりの50自爆カビゴンが使われることがある。
(例:stoic氏のサンダータンクの50カビゴン)
50カビゴンの圧しかかりで50スイクン乱数4発(急所率未考慮で74.17%の確率で4発)であり寝言で粘れる水準であるため、自爆されても良いのであればスイクンを出すことができる。50カビゴンへの波乗りは乱数5発で、相手のカビゴンが眠るを持っていたらとても倒すことはできないが、冷凍ビームを打ち続ければその内凍結に期待できる。少なくとも素眠りに追い込むことができるだろう。
しかし長期戦になるため、寝言中の圧しかかり急所で倒れる危険はある。そもそもカビゴンの型も限定されるので、あくまでもそういう立ち回りもできる、という程度の話である。
なお、50カビがこれ以外の型であったとしても、寝言持ちや鈍い残飯持ちや鈍い眠る持ちでもない限り、50カビに流されるのは1回がせいぜいというところであり、捨て身地震鈍い爪のような攻撃的な50カビに起点にされ続けるような型ではない。
50スイクンは50カビを波で乱数5発で倒すことができ、50カビが後出しの場合は50スイクンを3〜4回の行動で仕留めなければ流すことができない。3回の行動で安定して仕留める手段としては鈍い捨て身捨て身(急所率未考慮で90.27%の確率で倒せる)があるが、反動で24〜27ダメージが入るため、この反動でほぼ確実に5発になる(波5発+鈍い捨て身反動で264〜312/266のダメージ)。よって、捨て身地震鈍い爪のような50カビだと50スイクンを1回しか流すことができない。
ちなみに、スイクンが雫を持っている場合は、雫波4発+冷凍ビーム1発+鈍い捨て身反動でも250〜309/266という高確率で倒すことができるようになり、50カビ+50ナシ相手に冷凍ビームが一貫しやすくなる。
対55ミルタンクタイマンワンチャン
仮に55ミルタンクとタイマンになってしまったとしても、約37%の確率で勝てる。
参考までに、以下はPBSToolsを使用し10000回計算した結果である。

テンプレスイクンの釘付け性能

波乗りのダメージがちょっとアレなので、冷凍ビームにより圧力を強化している。
弱点を突くことによる圧力
サンダーやフシギバナの弱点を突くことができる。
50サンダーは確3、55サンダーは高確率3発(急所率未考慮で83.53%の確率で3発)であり、交代読みで当てれば圧力になり得る。
なお、55サンダーの雷は確定で1発耐えるので、サンダー対スイクンのタイマンで雷が何度も外れてスイクンが勝ちそうになる場面を見かけることもある。
50フシギバナに関しては確3で倒せる(69〜82/186)。先手も取れるので、交代読みで冷凍ビームを打った場合は、2発中1発が急所に当たればフシギバナを倒すことができる。
なお、スイクンと50テンプレフシギバナ(眠り粉/宿り木の種/葉っぱカッター/光合成)のタイマンは半々ぐらいの勝率らしい。
凍結圧力
スイクンはカビゴンやライコウ、ミルタンクといったポケモンに受けられてしまうが、これらのポケモンに対しては交代際の冷凍ビームで凍結を狙うことができる。
スイクンは受け寄りのポケモンであるため、長期戦に持ち込んで冷凍ビームの試行回数を増やすこともできる。
なお、カビゴンやライコウは寝言所持率が高く、凍結警戒でさっさと眠られてしまうこともあるが、この場合は疑似的に毒々と同じような釘付け効果を発揮することになる。

テンプレスイクンの持ち物候補

テンプレスイクンは持ち物を選ばない所があり何を持たせても機能するので、基本的には余った持ち物を持たせれば良い。
強いて言えば、以下の持ち物はコストの割に効果が高く、お勧めである。
ピントレンズ
50テンプレフシギバナや55ガラガラ(壁ガラorスイクン後出し)や炎エース等、テンプレスイクンでは厳しい相手に対する勝率が増える。
50カビゴンを波乗りで強引に倒す時にもピント急所が機能することがある。
神秘の雫
50カイリキーや50ヘラクロスや50黄金ムウマを波3発で倒せる確率が上がる。急所率未考慮の場合、雫無しだと50カイリキーを1.4%、50ヘラクロスを0.41%、50黄金ムウマを1.4%の確率でしか3発で倒せないが、雫有りだと50カイリキーを83.18%、50ヘラクロスを79.45%、50黄金ムウマを83.18%の確率で3発で倒せるようになる。
50カイリキーを流しに行ったり50ヘラクロスとの対面の殴り合いを想定したり50黄金ムウマを流しに行ったりする時に使える。特に50黄金ムウマに関しては、これがないと守る・眠る・怪しい光が絡まないケースですら後出しすると一方的に滅ぼされる。
また、雫無し波乗りではバンギが確3だが、雫有り波乗りでは急所率未考慮で29.39%の確率で2発になる。音バンギに後出しで勝てる可能性も高まる。
特殊耐久が高いポケモンにも有効なケースがあり、例えば50カビゴンを倒す時には波4発+冷凍ビーム+鈍い捨て身反動で倒せる確率が増える(詳しくは前述)。55残飯無し素眠りライコウに関しても、急所率未考慮で0.26%で4発の所を85.74%の確率で4発にすることができ、急所待ちが可能になる。
光の粉
寝言でギリギリ誤魔化すことが多いため、光の粉により確度が増す。50カイリキーや炎エースを流しに行くような場面では特に有効。
爆破に対するワンチャン要素も出てくる。
薄荷の実
できることなら寝言状態にならない方が良いので。
持ち物のコストは若干高めだが、受け重視のパーティだと薄荷の実が余ることがあるのでその時に。
王者の印
発動率は11.7%であり、スイクン後出し時の55ガラガラに対してはピントレンズ以上にワンチャン率が高まる。
一方、先手を取られる場合や後出しされる場合には発動せず、冷凍ビーム使用時も発動しないため、ピントレンズよりも場面を選ぶ。
持ち物のコスト的にはピントレンズより低めなので、ピントレンズが余らない場合に持たせても良い。
黄金の実
前述の通り、55めざ虫ガラの地震を低確率2発に抑えられる。
剣の舞に対する対抗手段(アンコール持ちや道連れ持ちを剣の舞読みで出す等)があるなら持たせても良い。
焼けた木の実
ルージュラやパルシェンに対して出す場合に、凍結防止の焼けた木の実を持たせると確度が高まる。
スイクンミラー強化にも。
麻痺直しの実
ガラガラの横にいる痺れ粉ナッシーや電磁波ポリゴン2に麻痺を入れられたくない場合に持たせる。

テンプレスイクンアレンジ案

寝言→吠える、持ち物は薄荷の実(奇跡の実)
寝言が抜けるため、流しに回数制限がつく。
また、催眠対策も甘くなる。ルージュラ流しは不可能になり、フシギバナにも1〜2回目の冷凍ビームで運良く凍結を引かない限りはタイマンで勝つことができなくなるだろう。

その代わり、スイクンでバトン対策が可能になるという大きなメリットがあり、それ以外の一部の相手も対しても吠えるにより対策を強化することができる。
対カビゴンに関しては、吠えるで鈍いを解除しながら冷凍ビームの試行回数を稼ぐという立ち回りが可能になる。
対炎エースに関しては、寝言で強引に粘れなくなる代わりに、吠えるで晴れ状態が切れるまでの時間稼ぎが可能になる。精度を考えているならサポート的な起用になっているはずなので、時間稼ぎだけでも十分に役割をこなしていると見るべきだろう。
条件付きだが55遺伝子ケンタロス対策になるという話もある。先発ケンタロスに関しては、先発を読んでスイクンを先発で出せば、遺伝子を3/4以上の確率で解除できる(急所率・命中率未考慮で、遺伝子光線に56.41%の確率で耐える)。先発でないならリフや死に出し等でスイクンをサポートすれば遺伝子を解除できる。
その他、相手の3匹選出を見ることができる(爆破ファントム系の戦術に有効で爆破耐性で受けるということもできないスイクンにとっては重要)という利点もある。
寝言→毒々、持ち物は薄荷の実(奇跡の実)
(更に 冷凍ビーム→吠える でも良い)
流しに回数制限が出たり催眠対策が甘くなったりするのは前述の通り。

毒々を持たせることで、対カビゴン、対サンダー、対ライコウ等で圧力がかかりやすくなるメリットがある。
50スイクンに毒と眠る薄荷を持たせることで、50捨て身鈍い自爆カビと対面から1対1交換に追い込む、相手が自爆しなければそのまま勝つことすら可能になる。
(参考ログ:https://image01.seesaawiki.jp/p/d/pbs-thread/HZYT6...
非寝言のサンダーやライコウに対してもかなりの圧力になる。
スイクンを採用することのデメリットはカビゴンやサンダー等の起点になってしまうことなので、そのデメリットが軽減されるのは大きい。

なお、対ナッシーや対カイリュー等が甘くなるが、冷凍ビームを吠えるに変更してコンボ封じや毒昆布ができるようにしても良い。
冷凍ビーム→毒々、持ち物は神秘の雫
毒々で圧力をかけやすくなるのは前述の通り。
神秘の雫は55サンダーや55ガルーラの身代わり対策でも重要であり、素の波だと急所率未考慮で76.92%・64.1%の確率でしか身代わりを壊せないが、雫波だとどちらも確定で壊せるようになる。そのことにより、身代わりサンダーや身代わりガルーラとの対面でも雫波か毒々かの二択を迫ることができる。
(ちなみに55サンダーの雷で50スイクンは173〜204/206のダメージで確定耐え)

草になるのが最大の難点。
ナッシーは眠り粉を寝言で対策しつつ毒を入れてじわじわ弱らせ後続のカビゴン等で対処しやすくできるのでまだ良いが、フシギバナには完封されてしまう。
波に強い毒ポケモンに凍結圧力がかからなくなるのも密かな弱点。例えばベトベトンやドククラゲ等。

テンプレスイクンアレンジ注意点

波乗りの必要性
PBSスレ Lv.82にて、波乗りを抜く案が提示されたが、波乗りの必要性について以下のような言及があった。

861名無しさん、君に決めた!2018/10/20(土) 16:06:52.02ID:qQYWQZOU0
>>860
波なしはバンギ流せなくなるのが一番の問題(現にそのパーティはバンギミラーに弱い)
あと冷凍は55ガラ確3だから対面で負ける(波黄金なら剣使われない限り1回流せる。剣使われるならバナやムウマを読みで出す手はある)
細かいこと言うと↓の影響もあってなかなかリスク高いと思う。パルと違って冷凍が不一致だからな。
・低レベルカイリキーを寝言で誤魔化せない(カイリキー潰せずにクロス急所で事故る)
・音ネールを流せなくなる(音からの地震で乱数2発)
・鈍いめざ虫フォレに返り討ちにあう(4回鈍ってからのめざ虫で2発)
・残飯眠るエア潰せなくなる
・その他、ヘラ、太鼓ヌオー、55サイドン、パル、ルージュラ、ムウマゲンガー、ツボツボ相手に弱体化

このページへのコメント

麻痺直しの実のメリットを少し追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月12日(月) 09:38:49 返信

「冷凍ビーム→毒々、持ち物は神秘の雫」について、雫が55ガルーラの身代わりにも有効であることを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年10月31日(土) 17:54:19 返信

雫について、50黄金ムウマの計算を追加しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年07月11日(土) 23:23:15 返信

テンプレスイクンアレンジ案に毒寝言スイクンを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年05月10日(日) 21:13:15 返信

雫について、55残飯無し素眠りライコウを急所待ちできることを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月05日(日) 00:36:46 返信

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