ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

みんな大好きカビゴンの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。
 

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/K...
 

個別分析詳細

以下では、2018年以降の対戦環境で重要な位置を占めると予想される型について、詳細を記載する。
 

55カビゴン(寝言型)

55まで振ることで55サンダーの雷が確4になり、汎用性のある特殊受けとして使用できる。
しかし、素眠りの場合は、昆布や天候、いばみが等の絡め手で突破されてしまう可能性が高い。
特殊ポケモンは催眠技や毒々を持っていることが多く、素眠りまで追い込まれることも珍しくない。
 
しかし寝言カビであれば、メジャーな絡め手で突破される可能性は低くなり、実戦で安心できる精度の対策に引きあがる。
以下の絡め手には有効ではないが、これらの絡め手は比較的容易に対応できる。
  • 悪夢
素眠りに追い込まれる前に倒したり、交代で悪夢状態を解除したりすることで対応可能。
  • 甘える
寝言で粘って急所待ちしたり、下がりきった攻撃力を交代で解除したりすることで対応可能。
  • 鈍い吠え
毒々甘えるブラキ、ライコウ(対スイクン・対サンダー)+ガラガラ(対ライコウ)、サンダー(対スイクン)+吠えるネール(対ライコウ・対サンダー)、ナッシー(対スイクン・対ライコウ)+サンダース(対サンダー)等で対応可能。自然に対策が入ることが多い。
 
催眠技については、眠るターンがランダムであるため、2ぐう以降に寝言を打つと「特殊ポケモン何か、カビゴン起きて寝言スカ→特殊ポケモン催眠」で再び眠らされるのが怖い。55残飯カビは4ぐうしても自然に起きられるケースが決して少なくない(宿り木を植えられていたとしても残飯で実質的にダメージを半分にできるのもポイント)ので、4ぐうしても起きられるのであれば2ぐう以降は眠るを選択し続けるのが無難。一回自発的に眠ってしまえば、眠るターンが2で固定されるため、寝言スカの心配をする必要が無くなる。
 
上記には書かなかったが、交代するまで効果が永続するストコンであるメロメロについては警戒が必要。
可能なら2枚受けとしたいが、カビゴンを♀(1FFF)で運用することでも対策は可能。
捨て身鈍いカビであれば、この運用による悪影響は、後出し50エアームドを鈍い捨て身で倒せる確率が減る(鈍い1回の捨て身で50エアームドは通常は急所率未考慮で39.08%の確率で3発だが♀カビだと確4)、毒が入った55ミルタンクや55残飯ポリ2を押しきれる確率が減る、55カビゴンミラーでの鈍い同回数からの捨て身打ち合いでお互いに3発目の捨て身を打つ場面で相手に先手を取られて負けた場合に後続の50サンダー雷で止めを刺せなくなる、50カイリキーが確2から急所率未考慮で68.38%の確率で2発になる、リフサポ付き55ガラガラを鈍い3回からの捨て身2発で倒せる確率が100%から急所率未考慮で65.55%に落ちる(後述するが、対50サポポケリフ→55剣ガラの勝率に影響)、といったあたりになり、悪影響は限定的である。
ただし、太鼓カビの場合はダメージ計算がシビアなため、♀カビ運用による影響が大きい。例えば、太鼓捨て身で鈍いを1回積んだ55カビゴンを通常は急所率未考慮で71.79%の確率で倒せるが、♀カビだと急所率未考慮で15.38%の確率でしか倒せなくなる。このことは、タイマン勝率に大きく影響してくる。
 
また、物理耐久もミルタンク並みにあるため、鈍い寝言ならニドキングに代表される攻撃範囲重視のセミフル・フルアタにも強くなる。
対バンギラスも、鈍いや嫌な音がないなら寝言で粘って鈍いを積みきって圧殺できるチャンスがある。
参考までに、1回鈍いを積めば、バンギの爆パンは90〜106/292のダメージとなり、乱数3発となる。
安定はしないがヘラクロスも流せるため、安定するヘラクロス流し(飛行等)を出さないという選択肢が出てくるのはポケ選読みを防ぐという意味で大きい。
 
ただし、寝言がある場合も、鈍い若しくはクソカビ型(圧し爆パン)でないと特殊ポケモンに十分な圧力がかからず、相手によっては十分な精度を確保できないことに注意が必要である。
例えば捨て身地震寝言の場合は、55ファイヤーに十分な圧力をかけることができない(捨て身は確3、地震は無効)。結果として、晴れ文字眠る薄荷のような型に突破されてしまう可能性が高まる。
 
寝言カビは攻撃範囲(鈍いの場合)もしくはカビミラー等の性能(鈍い無しの場合)が犠牲になっている。
そのため、その弱点を50でカバーする必要があるが、これらの弱点は比較的容易に埋めることができる。
(鈍い寝言型の具体例としてはキチカビ3やHTC-v3A_カビブラを参照のこと)
寝言カビではない場合は特殊受けとしての性能が中途半端になり、対策困難な特殊対策を50で行う必要が出てくるので、穴を埋めきることが困難になる。
特に昆布対策が困難で、寝言ではないカビの場合は、スピン、徹底的な非出汁釘付け(爆破・光の壁・麻痺撒き等)、ハピナスやサンダース+ガラガラの投入等、かなり念入りな対策が必要になる。天候対策もスターミーや寝言スイクンやハピナスを入れる必要がある(しかもこれらのポケモンはサブ技次第であっさり倒れる危険がある)。
 
鈍い寝言カビの場合は、カビミラーで強くなるのも魅力の一つ。
ただし、55捨て身鈍いカビ同士の単純なタイマンでは、同速運ゲーというのもあり寝言はあまり有効に機能しない。
55カビゴンは捨て身で確3だが、鈍い同回数から殴り合う前提だと
・お互いに0発捨て身をもらった状態で眠る→塩なのは自明
・お互いに1発捨て身をもらった状態で眠る→先手眠るだとお互いに1発捨て身をもらった状態に戻るかつ自分だけ寝言モードになるので塩。後手眠るだと捨て身1発分のマージンが出るが自分が寝言モードになるので本当に有利になってるかは微妙。捨て身を多く打たせることで急所を引かれる確率も高まる。
・お互いに2発捨て身をもらった状態で眠る→先手眠るするぐらいなら先手捨て身の方が良い(先手捨て身なら勝ち確)。後手を引いた時点で眠るしようが何しようが負ける。
といった流れになり、基本は寝言モードに入るぐらいなら捨て身で殴り合った方が良い。
どちらかというと、寝言は不利な状況からのワンチャンが出てくるという意味で効果を発揮する。例えば、相手の1回目の捨て身で急所が出てしまった、相手のカビゴンにカビゴンを後出しせざるを得なくなってしまった、相手のカビゴンが爆パン持ち、といった状況からでも勝ちを拾える可能性が高まる。
 
カビゴンを55まで引き上げると、50自爆カビが使えなくなるという大きなデメリットを抱えることになる。
カビゴンに55のレベルを与えるなら、寝言型で特殊対策を一任するぐらいのことをしないとコストに見合わないだろう。
 
鈍い寝言型
余程のことが無い限りは以下の型で運用する。
55カビゴンすてみタックル or おんがえしのろいねごとねむるたべのこしFFFF or 1FFF63-63-63-63-63

恩返しの採用理由についてはTwitterに書いた通りで、水ポケモンを入れずにファイヤー対策ができるのが大きい。
なお、Twitterには書いてないが、合計PPが80になるため、闇の世界の〜相手に後攻眠るで判定でドロー以上を狙えるようになるという地味なメリットもある。

Twitterに書いた内容(一部補足有り)


もしも残飯回せないなら、妥協案として以下の型の運用もあり得る。
55カビゴンおんがえしのろいねごとねむるみずたまリボンFFFF63-63-63-63-63
 
残飯無し捨て身は避けた方が良い。
捨て身反動により55ファイヤー晴れ文字が2発圏内になってしまうし、55ポリ2・50エア・毒が入った55タンク等を強引に押し切る立ち回りも捨て身反動の回復を挟むことにより困難になってしまう。
リボン無し恩返しは55カビを3発で倒せないケースが増えカビミラーでかなりの悪影響が出るため、これも避けたい。
(リボン有りなら捨て身反動1発受けた55残飯カビをほぼ確実に3発で倒せるが、リボンが無いと3発で倒せる確率が20%程度になる)
55ポリ2、50エア、毒が入った55タンク等を強引に押し切る時も、最低でもリボン恩返しレベルの火力は欲しい。
また、ノーマル技の火力不足は50ガラとの対面でも悪影響が出る。
(50ガラの地震は2発耐え、捨て身反動を1発受けても残飯なら確定耐え。捨て身ならほぼ確実に2発でガラを倒せ、リボン恩返しは51.02%の確率(急所非考慮)で2発、素の恩返しは確3となる。)
対50サポポケリフ→55剣ガラの勝率にも悪影響が出る。
(詳細は「Twitterに書いた内容(一部補足有り)」参照。リボン恩返しであれば、鈍いを3回積んでから55リフサポ付きガラを倒せる確率が急所率未考慮で88.49%にまで上がるので、デメリットが小さくなる。)
残飯を回せないなら、リボン恩返しで運用するのがベターである。
 
なお、残飯の場合は、撒きびしや50特殊から受けた特殊技のダメージ等、細かいダメージを鈍い合戦中に全快できるメリットもある。
リボン恩返しだとこのメリットを得ることができないため、それを考えても極力捨て身残飯で運用するべきである。
 
クソカビ型
以下のような型を指す。
55カビゴンのしかかりばくれつパンチねごとねむるピントレンズ等FFFF63-63-63-63-63
 
カビゴンからタンクやバンギを倒しに行くことができ、タンクや鈍い・音バンギに受けられて起点にされることがなくなるので、50への負担が減る。
麻痺サポートも可能で、50ガラや50いばみがサンダース等のアタッカーと組ませるなら有効に機能する。
 
しかし鈍いが無いことにより以下のようなデメリットがあり、特にカビミラーでの不利は致命的になり得る。
タンク流しやバンギ流しが不要になるわけでもなく、50への負担が減るかと言われると微妙な所。
  • カビミラーで勝てなくなる(相手の55カビはサイクルで倒すしかない。安定した55カビ流しが必要。)
  • コンボに弱くなる(壁貼りや積み技バトンをする相手に対して、鈍いで対抗することができなくなる)
  • 後出し55ガラに鈍いを積んで勝つことができなくなる(麻痺や混乱を引かないと勝てない)
  • 鈍い特殊に弱くなる(今時いないし、甘えるや鈍い吠えはどの道カビ単独で対策できないが)
 

55カビゴン(素眠り型)

2019年に入るか入らないかの時期に再び開拓が始まった型。
寝言を外すことによるデメリットは大きいが、メリットも決して小さくない。
寝言カビばかりが意識されノーマル耐性を出されるケースが多くなると相対的に地位が上がるというのもあるので、総合的に見て寝言カビに劣っているとは言い切れない。

寝言を外すことで、積み技とサブウエポンの併用が可能となる。
これにより、カビミラー弱体化を最小限に抑えつつ、55タンクや55ポリ2、55フルアタゲンガーといった流しが困難なポケモンにカビゴンが受けきられることを防ぐことができる。55カビゴンが55タンク・55ポリ2・55フルアタゲンガーといったポケモンに安定して流されてしまう場合、ライコウやサンダー等とWAにするか、50で必死に釘付けするかのどちらかを迫られ、残り5匹に大きな負担がかかる。
また、寝言カビはムウマやエアームド、ゴローニャといった50で使われるカビゴン対策に流されてしまうことが多く、それを残り5匹でカバーする必要もあったので、その意味でも負担は軽減する。

特殊対策に関しては、眠る薄荷とすることで55サンダーに代表される高火力特殊も一時的な流しが可能になる上、電磁砲や圧しかかりで麻痺を狙えるならある程度の受けゲーも可能になる。催眠に対しても、催眠持ちのポケモンに対面で出すことである程度対抗することができる(薄荷により催眠技2連命中を強いることができる)。
しかし、眠る薄荷は回数限定のため寝言に比べて高火力特殊の絡め手で崩されてしまいやすくなるのは確かで、催眠対策も弱体化する(サイクルの中では間違いなく眠りを入れられる)。それを50でカバーする必要が出てくるが、近年ではいばみがサンダース、ハガネール+寝言スイクン、寝言サンダースといった手段が採用されている。
高火力特殊に勝てる50を入れることで、55カビゴンを50自爆カビゴン対策として使えるようになるという副次的なメリットもある。50自爆カビゴン相手で一番怖いのは圧しかかり(捨て身タックル)やサブウエポンや爪を利用されて1匹を倒され、自爆でもう1匹倒されることだが、55鈍い眠る薄荷カビゴンであれば自爆以外の技で倒される可能性は低く、50自爆カビゴン対策として信頼できる。更に、自爆で1対1交換しなければ50カビゴンが55カビゴンの起点にされる(しかも55カビゴンはサブウエポン持ちなので受けるのも難しい)、自爆で1対1交換すれば高火力特殊対50高火力特殊対策になり50カビゴン側が不利になりやすい、とおいしい2択に持ち込める。

高火力特殊をガン受けすることを重視する場合は、眠る残飯で運用されることもある。
例えば、55サンダーの磁石雷は55カビゴンを急所率・命中率未考慮で43.68%の確率で3発で倒すため、素眠りに追い込まれると55サンダーを受け切れなくなる可能性がある。
しかし、55カビゴンが残飯持ちなら確4になるため、55サンダーを高確率で受け切れるようになる。

寝言が無い場合はセミフル・フルアタ物理にも弱くなるという問題もあるが、カビゴンAの場合は元々ノーマル耐性、スイクン・スターミー、リフ・甘える等の物理対策が入ることが多く、カビゴン自身も対面ならセミフル・フルアタ物理に勝てるケースが少なくないので、この問題は対特殊の問題に比べればそこまで大きくないだろう。

型としては以下のようなものが考えられる。
鈍い爆パン型
55カビゴンのしかかり or おんがえしばくれつパンチのろいねむるはっかのみ or きせきのみFFFF63-63-63-63-63
55カビゴンすてみタックルばくれつパンチのろいねむるたべのこしFFFF or 1FFF63-63-63-63-63

クソカビ型の寝言を鈍いに変更した型。
特殊対策や催眠対策が甘くなる代わりに、55カビゴンミラーに強くなる他、50鈍いカビゴンに対抗できるようになったり、55鈍いタンク・55鈍いポリ2との鈍い合戦もできるようになる。
鈍いカビの場合、主力技が圧しかかりだと55残飯眠るカビゴンを倒しきれなくなる問題があるが、爆パン併用であれば混乱を絡めるため、主力技は圧しかかりとしても良い。再生系に強くなる他、サポートにもなる。
爆パンを絡めない圧力にこだわるなら恩返しや捨て身でも良い。具体的に言うと、カビゴンミラー等で爆パン運ゲーしなくても良い場面が増える、50カビゴンや50カイリキー等の突破が容易になる、等のメリットがある。捨て身の場合は反動を回復するための残飯が欲しい。
また、対面で爆パンバンギや爆パンタンクと殴り合いたいのであれば、持ち物を奇跡としても良い。

55鈍い寝言カビゴンとのタイマンについては、圧し眠る薄荷としても捨て身残飯としても約53%の勝率となる。
(対面から同じ回数鈍いを積み合いタイマンをする想定。圧し眠る薄荷よりも捨て身残飯の方が僅かに勝率が高いが、誤差の範囲。)
以下、PBSToolsで10000回計算した結果である。

圧し眠る薄荷


捨て身残飯



対特殊に関しては、眠る薄荷としても圧しかかりでダメージと共に麻痺を与えれば受けきれるケースが増える他、中途半端な物理サブウエポンや寝言での粘り等に対して鈍いが機能することもある。
(ただし、55磁石雷サンダー等のガン受けが必要なら、眠る残飯の方が確実。)

眠る薄荷型のカビでありながら、55フルアタゲンガーに無抵抗なのが大きなデメリットとなる。50いばみがサンダース等を採用する等してカバーする必要がある。

なお、捨て身残飯型の場合、眠るの有無が対55カビゴンのタイマン勝率にほぼ寄与しないため、50ハピナス等の特殊受けを別途用意して眠るの代わりに地震や文字等を持たせてアタッカーとして運用する手も無くはない。
しかし、毒々+ターン稼ぎの有象無象に弱くなり、50波毒リフ再生奇跡スターミーにタイマンで勝てるかすら怪しくなる(恐らく不利を取られる)ため、汎用性を考えると推奨はできない。
太鼓捨て身型
55カビゴンすてみタックルじしん or だいもんじ or なみのり or みがわりはらだいこねむるはっかのみ( or きせきのみ or たべのこし)FFFF63-63-63-63-63

従来の55鈍い地震カビや55鈍い文字カビや55鈍い波カビは55鈍いタンク・55鈍いポリ2を倒せない上に55カビミラーにも弱かったため評価が高くなかったが、太鼓捨て身を使用することでこれらの欠点を改善することができる。リフサポでこれらの相手に勝てるケースを増やすこともでき、自身もタンク・ポリ2・カビゴン対策となる音リフ爆破パルとの相性が特に良い。
(ただし、2020年以降の傾向としては、55鈍い地震カビもよく使われ、結果を残すようにもなった。55鈍いタンク・55鈍いポリ2・55カビミラーの問題をファイヤー等とのWA化で解消できるようになったからである。太鼓の代わりに鈍いを持たせるメリットとしてはフルアタ系統の速攻に強くなるというものがある。例えば、爆パンアタバンギには対面で6割程度の確率で勝てるようになる(https://kinginkousatu.hatenablog.com/entry/2021/01...)。)
55鈍いタンクや55鈍いポリ2は後出しだと55太鼓捨て身カビを流すことができない。55鈍いリボン恩返しタンクについては、1回鈍いを積めば太鼓からの捨て身で急所率未考慮で58.97%の確率で1発で耐える可能性があり、耐えれば捨て身反動+鈍い1回からの先手リボン恩返しで55カビを倒せる。55カビ側が「55タンクへ交代、55カビ太鼓→55タンク鈍い、55カビ地震or文字or波→55タンク恩返し、55カビ眠る薄荷→55タンク恩返し、55カビ捨て身」と動くと55タンクは負けてしまうが、55タンクが地震や文字や波を食らった後にミルクのみでHPを回復すれば結局乱数勝負になる。ちなみに55タンクが鈍いを2回積むのは素早さが逆転するので不可。
(なお、後出しの55ミルタンクを倒すだけであれば、反動がある捨て身よりも圧しや恩返しの方が確実に倒せる。しかしこれは55カビゴンの残りHPが146(ノーダメージで太鼓)の場合の話であり、太鼓後の55カビゴンの残りHPがリボン恩返し分(79〜93)以上鈍いリボン恩返し分(118〜139)未満の場合は鈍いを積んだ55ミルタンクに対して乱数1発に賭けられる捨て身の方が突破率が高い。例えば撒きびしを撒かれているような状況では捨て身の方が望ましい。)
また、リフレクターが2ターン以上残っていれば、後出し55鈍いタンク・55鈍いポリ2と同じように対面55鈍いタンク・55鈍いポリ2に勝つことができるようになる。
対55鈍いカビについては、「55カビ鈍い、55カビ太鼓→55カビ捨て身」と動けば、急所率未考慮で71.79%の確率で1発になり、対面で勝つ確率の方が高い。相手に型バレされていて「55カビ捨て身、55カビ太鼓」と動かれた場合は次のターンに同速運勝負となる。また、太鼓側が太鼓したターンの直後に捨て身を打つと捨て身反動で1対1交換となってしまうため、それを防ぐためには次のターンに先手眠る薄荷でHPを回復してから、更に次のターンにも先手を取って捨て身を打つ必要がある(ここで先手を取れないと急所率未考慮で83.96%の確率で1対1交換)。急所率も考えると、型バレしている場合は太鼓カビ側が若干不利になる。
なお、リフレクターや麻痺によるサポートがある場合は、55太鼓カビ側が明らかに有利になる。
その他、太鼓が甘えるやコンボ対策になるという一面もあり、その点でも優秀である。地震カビでも50エアームドとのタイマンでPP戦になることなく勝てるようになるというのも重要なメリット。後出しエアームドの飛ばしで流される点には注意が必要だが、太鼓捨て身で138〜163/171のダメージが入るため、あらかじめ削っておくなり役割重複させるなりすれば倒せる。削りは捨て身1発で十分である(34〜41/171のダメージなので太鼓捨て身確1圏内に入る)。
地震カビでも50エアームドを突破できるからといって文字カビにするメリットがなくなるわけではなく、文字カビの場合はエアームドを流しにいけるようになる他、爆破で太鼓を止めようとする50フォレトスを確1、50ハガネールを確2(しかも先手)で倒せるようになる。
(なお、50フォレトス確1で、命中率に勝り、タンク等に対する火傷狙いもしやすい放射も候補になり得る。しかし、守る残飯エアを二発で倒したいなら文字にする必要がある。太鼓併用ならタンク等に火傷を入れる必要性も薄い。)
50雷ドリ口リフ眠る奇跡サンダーと組ませるような場合は、波を持たせる手もある。地震と攻撃範囲が似ている上に太鼓でダメージを強化もできないが、サンダー+カビゴンの組み合わせだと弱点になりやすい対55サイドンや対50ゴローニャを強化でき、汎用性を高めやすくなるというメリットがある。55サイドンは地震カビでも苦戦は免れない(単純な地震の殴り合いだとお互いに3発でサイドン有利、カビゴンの眠る薄荷を考慮しても、サイドンが眠る薄荷若しくは爆パン(55カビゴン地震対55サイドン爆パンの単純な殴り合いをPBSToolsで10000回試行した結果、サイドン側の勝率は57.34%))。50ゴローニャも、捨て身が一貫しなかったり大爆発のダメージが大きかったりサンダーを起点にされたりする分50パルシェン以上に厳しい相手になる。その55サイドンや50ゴローニャも波なら余裕で潰すことができ、55サイドンは確2(捨て身+波でも229〜270/231のダメージ、残飯(14)持ちだとしても半分以上の確率で倒せる)、50ゴローニャは急所率未考慮で58.97%の確率で1発で倒せる。ちなみに、サンダーのリフサポがあれば、50ゴローニャの地震は36〜43/292、大爆発すら119〜141/292で余裕で耐え、ゴローニャが鈍いを積めば素早さが逆転して先手で波を打てるようになる。50サンダーのリフサポがある場合は55サイドンや50ゴローニャを55カビゴンで起点にする動きすらできる。
55カビゴンの波は他のポケモンに対してもある程度通りが良く、50エアームドは急所率未考慮で98.17%の確率で4発(エアームドが残飯眠るでなければ急所待ちが可能)、55残飯ドンファン確3(ドンファンが後出し若しくはリフサポ付きタイマンなら55ドンファンに勝てる、55カビゴンが残飯持ちならタイマンでも勝てる)、50ムウマには37〜44/166のダメージ、55バンギラスも確4で、サイクルを回せばこれらのポケモンは太鼓を叩くまでもなく潰すことができる。
(以上で述べた「55カビゴンとのタイマン対策」「55ミルタンク突破」「甘える対策」というのは、50カイリキーが担うことが多い仕事である。特に地震カビの場合は、太鼓捨て身により「50エアームド突破」というメリットがつき、地震でバンギラス絡みでも決定力を出せるので、より50カイリキーらしいことができるようになる。これらのことを考えると、太鼓捨て身型は55カビゴンに50カイリキーを内包させるような型である、パーティの圧縮に繋がる可能性がある(50カイリキーを入れずに済むようになる可能性がある)、という見方ができるかもしれない。ただし後述の間接的役割破壊を考えると、結局50カイリキーも居た方が良いかもしれない。)
しかし、55サンダー等の高火力特殊相手には対面で太鼓を叩くことができず、寝言で粘ったり麻痺を入れたりもできないので、特殊にはかなり弱くなる。他に高火力特殊対策を入れることはほぼ必須である。
また、太鼓を使うターンを読まれて、カイリキーや爆破持ち、道連れ持ち等を出されると、HPを自ら減らしただけで交代することになってしまうため、立ち回りのリスクが増えるというデメリットがある。
ただし、カイリキーは(少なくとも50カイリキーに関しては)捨て身のダメージによる負担も大きいため相手にもリスクがある。
また、爆破や道連れに関しては1対1交換となるため、それを利用して間接的役割破壊することができる。例えば、50カビゴンを起点に55カビゴンで決定力を出す場合は50カビゴンの自爆を誘発することができ、55カビゴンに対して爆破・道連れ持ちを後出ししないと止まらない場合は、55カビゴンの上を取れる50ナッシーや50ムウマ等と1対1交換することができる。前者の場合は50ハピナス等が止まりにくくなり、後者の場合は50カイリキー等が止まりにくくなる。50カビゴンを起点にする場合は、圧し麻痺やHP(50カビゴンの攻撃や太鼓で減る)を1発で回復できる薄荷の方が残飯よりも動きやすい。催眠対策を考えてもやはり残飯より薄荷の方が動きやすい。
(ただし、地震を採用して怪しい光ムウマ対策として使用する場合は、薄荷は奇跡に変更する手がある。混乱自滅で94〜111/292のダメージが入るため、HPが35〜52以上減っている状態から太鼓を叩いてから混乱自滅や混乱自滅2連で倒れてしまう。混乱を一発回復できるという意味で奇跡の価値は高い。)
ちなみに、爆破に関しては、サブウエポンの代わりに身代わりを採用することで後出しによる流しを阻止できる。50ナッシーサイキネ・50パルシェン冷凍ビームでは身代わりを1発で壊せないため、後出し50ナッシー・50パルシェンに大爆発で1対1交換されずに一方的に倒すことができるようになる。また、対50カビについては、先手身代わりで対面の自爆による1対1交換を防ぐことができるようになる。更に、50カビゴンの主力技が圧し掛かりである場合は、身代わりを壊せる確率が急所率未考慮で2.56%となるため、対面から一方的に50カビゴンを倒すことができるようになる。「55カビ身代わり(55カビHP219)、50カビ鈍い→55カビ太鼓(55カビHP73)、50カビ圧し(55カビ身代わり確定で壊れる)→55カビ捨て身(50カビ確定で倒れる、55カビHP7)」でギリギリHPを残すことができる。
(ただし、撒きびしが撒いてあると1対1交換になってしまう。持ち物が残飯であれば、撒きびし分のダメージは回復できるため、枚数差をつけることは可能になる。)
更に、素早さが遅い上に自らHPを減らしてしまうため、人海戦術で対処されやすく、サポート無しで全抜きは難しい。「麻痺を複数匹にばら撒いて〜」や「高速バトンを繋いで〜」というのも2019年6月現在ではちょっと難しいので、太鼓捨て身カビで枚数差をつけてからの1対1交換×2で勝負を決めたり、1対1交換×2からのタイマン要員として太鼓捨て身カビを使ったり、1対1交換せざるを得ない状況を作って精度の高い間接的役割破壊を行う爆弾のような感覚で運用すると良いだろう。
主力技に捨て身を用いるメリットとして地味なものを挙げると、55太鼓光線リザードンに対面有利を取れるようになるというものがある。55リザードンの太鼓光線で55カビゴンは確1で落ちてしまう。55カビゴン側が鈍い所持なら「55リザードン太鼓、55カビゴン鈍い→55リザードン光線、55カビゴン主力技(圧しだとしても急所率未考慮で89.74%の確率で倒せる)」で勝てるが、鈍い未所持だと「55リザードン太鼓、55カビゴン主力技」の時点で55リザードンを倒さないと次のターンの光線で倒れてしまう。ここで、カビゴンの主力技が捨て身の場合、この時点で倒せる確率が急所率未考慮で58.97%であり、半分を超える確率で対面で勝てるようになる。
なお、眠るを持たせず残飯回復する型もあるが、一旦HPが減ると太鼓するのが難しくなる、毒や麻痺(麻痺サポ・高速バトンサポが無効になるという意味で重大)といった状態異常を回復できなくなる、といった理由でサイクル戦が困難になる。前述の対55鈍いカビとの対面で運が良くても勝てなくなる(良くて引き分け止まりになる)等、一部ケースでは対面での弊害もある。サポートからのエース降臨しかしないのであればそれでも良いが、汎用性を確保したいのであれば特定の戦術に特化するのではなく相手に応じて柔軟に運用を変えられるようにするべきなので、できる限り眠る薄荷型を用いるべきだろう。
太鼓恩返し型
55カビゴンおんがえしみがわりはらだいこねむるはっかのみ or たべのこしFFFF63-63-63-63-63
50圧しカビを起点に攻めることを重視するなら、捨て身の代わりに反動の無い恩返しを採用する手もある。
鈍いを1回積んだ50カビでも、55太鼓恩返しで急所率未考慮で82.05%の確率で1発で倒せる。
太鼓捨て身型の項で前述した通り、50圧し鈍いカビとの対面で50圧し鈍いカビを突破した場合、一方的に倒せるもののHPは7しか残せない。このHPでは後ろのポケモンの攻撃に耐えることは難しく、55カビで2タテ3タテを決めるには麻痺技や催眠技等によるサポートが必要になってしまうし、撒きびしも残飯無しでは耐えられない。
しかし、反動の無い恩返しであれば、残飯が無くともHPを73残すことができ、撒きびしのダメージや適当な特殊技程度であれば耐えることができるようになる。参考までに、50スターミーハイドロであれば確定で耐えられる。
更に、持ち物が残飯であれば、HPを109残せる。これだけHPを残せれば、55サンダー磁石雷ですら確定で耐えるようになる。
太鼓圧し型
55カビゴンのしかかりじしんはらだいこねむるたべのこし or はっかのみ or きせきのみFFFF63-63-63-63-63

2019年11月3日のシロガネリーグの優勝パーティで採用されていた型。
(当該のパーティでは持ち物は、高火力特殊のガン受けに向いている残飯が採用されていた)
長期戦向きの型であり、受け合いの膠着状態の中から、圧し麻痺→太鼓で突破口を作り出すことができる。
太鼓からの圧しは鈍いを1回積んだ55カビゴン・55ミルタンクを1発で倒す程の火力は出ないが、鈍いを積んでいない55カビゴン・55ミルタンクであればちょうど確1で倒せるため、サイクル戦の中で圧し麻痺を入れられれば、太鼓に必要なHPを残すだけで次のサイクルで突破することが可能となる。圧しと言っても対面で鈍いを積んだ55カビゴン・55ミルタンクを確2で落とす程度の火力はあり、かつリフ状態なら55カビゴンの捨て身2発や55ミルタンクの鈍いリボン恩返しは確定で2発耐えるため、リフ爆破サポを受ければ55カビゴンや55ミルタンクに対面で勝つことができるようになる。
また、圧し麻痺は単純に膠着状態の突破口になるだけでなく、ガン受けしやすくなるという効果もある。
なお、カビゴンミラーに比較的弱い型であるとはいえ、50カビゴンとのタイマンでは流石に勝つことができる。
相手の50カビゴンが捨て身鈍いだとした場合、「太鼓、鈍い→圧し、捨て身(確定耐え)→圧し」若しくは「太鼓、捨て身→圧し(確1)」のパターンで勝つことができる。
残飯を持たせる地味なメリットとして、後出しの55ガラガラに強くなるというものがある。HP満タンの状態から55カビゴンが太鼓を叩くと残りHPが146になる。残飯があればここから18回復し164になる。55めざ虫ガラの地震でHP164の55カビゴンを倒す確率は急所率未考慮で5.13%しかなく、太鼓圧しで55ガラガラは確1のため、太鼓読みで後出しする55ガラガラに対して高確率で勝つことができる。
鈍い電磁砲(雷)型
55カビゴンおんがえしでんじほう(or かみなり)のろいねむるはっかのみFFFF63-63-63-63-63

電磁砲を持つことで、麻痺で55タンクと55ポリ2を、ダメージでエアームドや50オムスターを突破可能とした型。55太鼓地獄車黒帯ニョロボンにも1ターン目に電磁砲が命中し麻痺+ダメージを与えることができれば、次のターンに恩返しを打って対面で勝つことができる。
ゲンガーやムウマを倒しきることは難しいが、ダメージと麻痺を入れることで後続での流しが容易になり、追い打ち・砂嵐・未来予知といった技で止めを刺すことも容易になる。
高火力特殊相手に自ら麻痺を入れに行くことも可能で、55サンダーや55ライコウに麻痺を入れれば眠るで受けきることが容易になる。
その他、電磁砲で麻痺を入れに行くことでカビゴン同士の鈍い合戦で有利になると言われていたこともある。
(しかしそれが言われていたのは眠る薄荷カビ登場前の2006〜2007年頃なので、眠る薄荷カビ同士の鈍い合戦でどう機能するかは不明。どの道、鈍い寝言カビや鈍いカウンターカビ、鈍い毒々カビには不利を取られるだろう。)

サイクルを回せるのであれば、雷の方が良い場合もある。
雷はPP・命中率・威力が高くダメージに期待できるため、守る残飯エアを高い確度で突破することができ、55オムスターや眠る未所持ゲンガー・ムウマといったポケモンを倒すことができる。
麻痺が入る確率が低いことには注意。55タンクや55ポリ2を突破するのにターン数を要するようになるし、55太鼓地獄車黒帯ニョロボンに対面で勝てる確率も減り、対高火力特殊の強化もできない。
鈍い放射型
55カビゴンすてみタックルかえんほうしゃのろいねむるたべのこしFFFF or 1FFF63-63-63-63-63

鈍い寝言・爆パン鈍い・捨て身太鼓以外の型を検討している時点でカビゴンミラーはカビゴン以外に任せる方針のはずなので、それであればこのような型も選択肢に入る。
かなりの長期戦を想定したパーティで有効になる可能性がある型である。

炎技としては文字もあり、文字には残飯持ちの50エアームドや50ハガネールを2発で倒しやすいというメリットがあるが、放射でも残飯無し50エアームドや50ハガネールを急所率・追加効果発動率未考慮で90%前後の確率で2発で倒せるだけのダメージが出る。
放射の場合は火傷を狙いやすいというメリットがある。捨て身鈍いであれば、火傷が入った55ミルタンクや55残飯ポリ2との鈍い合戦ではまず勝てるだろう。バンギラスは奇跡所持率が高いので微妙だが、サイドンであればセミフル残飯が多いので火傷で機能停止が狙える。
PPの多さも文字にはない利点の一つ。50ムウマは文字でも確4のため、ムウマが眠る所持だと文字を外したり他のポケモンで一時的に受けられたりすると素眠りに追い込めない可能性すらある。放射(急所率・追加効果発動率未考慮で12.39%の確率で4発)であれば長期戦の中で素眠りに追い込むことぐらいならできる。素眠りに追い込めれば、他のぬるめのポケモン(例えば50寝言ヌオー)の起点にすることも可能になり、ムウマを崩せる可能性が上がる。

50カビゴン

55サンダーの雷で確3となり、耐性もないため、特殊受けとしては中途半端さがある。
基本は自爆を持たせて爆弾として運用することになる。
爆弾としては最強で、単純に爆破のダメージが大きい(55カビゴンも90%以上の確率で1発)、弱点が少なく耐久も高いので爆破できずに出落ちするリスクがほとんどない、高いステータスと豊富な技で2タテのチャンスが大きいと、余程のことがなければ採用に至る。
技や持ち物の選択肢は多く、パーティに合わせて柔軟に型を決めていくことになる。
汎用性が高い技・持ち物に限って抜粋すると以下の通り。
 
食べ残し
55サンダーの雷が急所率・命中率未考慮で29.55%の確率で3発となり、雷外れ等で残飯回復が1回増えればほぼ確実に3発耐える(急所が無い前提)。
撒きびしのダメージも回復することができ、雷2発圏内に入れられるリスクも軽減できる。
特殊流しの性能を重視するなら最強の持ち物と言える。
 
光の粉
大抵は残飯は余らないので、これで妥協しても良い。
雷や文字等の命中不安のある技に対して特に効果が高い。
相手の爆破をこれで避けてこちらの爆破で2対1に持ち込む等のワンチャン性もある。
 
黄金の実
これも残飯が余らない場合の妥協候補。
黄金でも、55サンダーの雷で3発になる確率を急所率・命中率未考慮で38.16%まで減らすことができる。
また、50カビゴンを2発で倒すような天候技に対しては残飯以上の性能を持ち、例えば55バクフーンの木炭晴れ文字(持ち物無しで確2)は、残飯だと急所率・命中率未考慮で77.84%で2発なのに対し、黄金だとこれを30.9%にまで確率を落とすことができる。ここまで確率が落ちれば、55バクフーンの木炭晴れ文字に耐えるターンを1ターン増やすのに期待することができ、自爆のタイミングが読まれにくくなる(→守るで交わされにくくなる)。
 
リボン
50カビゴンの自爆は多くの場合はリボンで強化する必要がないほどのダメージが出るが、場合によってはリボンで強化する必要がある。
具体的には55鈍いヘラクロスを流す場合にリボン自爆が必要になる。「カビゴン交代、ヘラクロス鈍い」からヘラクロスは先手のメガホーンでカビゴン確2であるため、カビゴンは1回しか行動するチャンスがない。そのチャンスで自爆して1対1交換する必要があるが、リボン無し自爆だと急所率未考慮で12.82%の確率でしか倒せない。しかしリボン自爆だと急所率未考慮で69.23%の確率で倒せるようになるため、それなりに高い確度で対策ができるようになる。
(ただし、55ヘラクロスがそれを読んで2回目の鈍いを積んでくる可能性があることに注意。鈍いを2回積まれると50カビゴンリボン自爆も確定で耐えられてしまう。この立ち回りについて、詳しくはヘラクロスの個別分析(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%d8%a5%e9%a5...)を参照のこと。)
相手の鈍いに合わせて鈍いを積める場合は、55カビゴン(リボン無し自爆だと急所率未考慮で92.31%の確率で倒せる)や55ミルタンク(リボン無し自爆だと急所率未考慮で84.62%の確率で倒せる)が確1になるというメリットも一応ある。
圧しの場合は身代わりを壊せる確率が上がるという重要なメリットもあり、1つの技枠で麻痺撒きと身代わり対策の両立を図れるようになる。
通常の圧しでは、55フリーザーの身代わりは急所率未考慮で46.15%、55カビゴンの身代わりは急所率未考慮で2.56%、54ブラッキーの身代わりは急所率未考慮で2.56%の確率でしか壊せない。
しかし、リボン圧しになると、55フリーザーの身代わりは急所率未考慮で87.18%、55カビゴンの身代わりは急所率未考慮で51.28%、54ブラッキーの身代わりは急所率未考慮で46.15%の確率で壊せるようになる。身代わりを壊せる確率が50%前後というのは微妙だが、55カビゴンについては腹太鼓でHPが必要になる関係で身代わりの試行回数を稼ぎにくいため、リボン圧しでもないよりマシである。
なお、鈍い無し圧し自爆の場合、50鈍いカビゴンを対面から圧し→自爆で確実に倒すためにリボンが必要になる。1ターン目の圧しが同速運先手の場合は圧し+自爆のダメージが276〜325/266(残飯だと282)となり50残飯カビだとしても高確率で倒せるが、同速運後手の場合は254〜300/266(残飯だと282)で残飯持ちでないとしても乱数で耐えられてしまい、枚数差から1対1交換×2のような動きで詰められてしまう恐れがある。しかしリボン持ちなら、同速運先手なら50残飯カビも確定、同速運後手だとしても278〜328/266(残飯だと282)のダメージで50残飯カビもほぼ確実に倒せる。
 
焼けた木の実(奇跡の実)
パルやスイクンを流しに行ったり爆破せずに倒したりする想定があるなら有力な選択肢になる。
この想定では少なくとも2〜3回は冷凍ビームを打たれてしまう。
4〜5回以上冷凍ビームを打たれるケースも珍しくなく、結構な確率で凍るので、焼けた木の実があれば安心できる。
なお、もしも奇跡が余るなら奇跡を持たせるに越したことはない。
奇跡なら催眠対策や威張る対策等にもなる。
 
眠る薄荷の実
残飯が余らなければ眠る薄荷でも流しに出せる回数は増える。
状態異常にも強くなり、対面の催眠で眠らされたり毒で削られたりすることを防ぐことができる。
しかし技枠を圧迫するのが大きなデメリット。
メインウエポン(圧し・恩返し・捨て身)かサブウエポンか積み技のどれかを諦めざるを得なくなる。
 
圧し掛かり
ダメージと状態異常撒きの両方を狙えるメインウエポンの最有力候補。
爆破するまでの様子見で打つには最適な技で、残飯や眠る薄荷で耐久を伸ばした型だと適当にこれを打ってるだけで1匹倒せることもある。
ダメージは低いながらも、安定した耐久を持つ50サンダーを低確率3発(急所無しで16.37%)、少し脆い50サンダースが確3、脆い50ルージュラが確2というライン。
状態異常撒きも重要で、素早さ逆転で1発多く圧しを当てられるだけに留まらず、相手のエースに圧力をかけることができる。
例えば55サンダーミラーでは、下手に捨て身を打つよりも圧しを打った方が相手の55サンダーに圧力がかかる。
(55サンダー同士の殴り合いを考えると、麻痺を貰うのは致命的)
また、ノーマル1/2耐性でダメージが通らなかったとしても麻痺サポができるという利点もあり、例えばスターミー(控えバンギラス)に対して圧しが一貫するようになる。
 
恩返し(+リボン)
圧しは55カビゴン・53〜55ブラッキー(53〜55ヤドラン・55ラプラス)の身代わりに高確率(急所率未考慮で74.36%以上)〜確実に耐えられてしまい、55フリーザーの身代わりも急所率未考慮で46.15%の確率でしか壊せない。
そのことにより、太鼓や分身等の起点になってしまうという欠点がある。
鈍いで対策できる場合もあるが、対55太鼓カビとの対面(55カビ身代わり、50カビ鈍い→55カビ太鼓、50カビ圧し(身代わり壊れる)→55カビ捨て身or恩返しで50カビ倒れる)では対策にならないし、55フリーザーに対しても「55フリーザー身代わり、50カビ圧し→50カビ圧し(身代わり壊れる)、55フリーザー飛ばし」と動かれて麻痺のリスクを与えることもできずに飛ばされて残飯回復や撒きびしダメージを稼がれる展開になりやすい。53〜55ブラッキーはバトン併用のケースが多く、身代わりのついでに鈍いもバトンされるような場合も鈍いでは対策にならない。
しかし、これらの身代わりは恩返しなら高確率(急所率未考慮で84.62%以上)〜確実に割れるため、上記のようなケースでも対策になる。
また、鈍いが無い50カビゴンの場合、「50カビゴン鈍い、50カビゴンノーマル技で攻撃→50カビゴン自爆」と動いてダメージが足りずに倒しきれない場合が出てくるという問題がある。急所を考慮しない場合、ノーマル技が圧しの場合は合計ダメージが256〜300となる。50カビゴンの最大HPは266、残飯回復量は16(実質HP282)のため、残飯無しでも耐えられる可能性があり、残飯有りだと耐えられる可能性の方が高い。しかしノーマル技が恩返しの場合は合計ダメージが263〜310となり、残飯無しならほぼ確実に倒せ、残飯有りでも倒せる確率の方が高くなる。
そのため、麻痺があまり重要でないなら、恩返しも選択肢に入る。
なお、後述するが、太鼓と組み合わせる場合には圧しを超える有力候補になり得る。
威力を求めるだけなら捨て身タックルでも良いが、反動のない恩返しでないと対特殊で影響が出るケースがある。
例えば、鈍い持ち50カビゴンで55雨乞いハイドロスターミーにタイマンで勝ちたい場合、捨て身は不可で恩返しを採用する必要がある。
恩返しでも捨て身でも素で55スターミー確3で鈍いを積めば確2になる。
対して、捨て身反動がなければ55スターミー雨乞いハイドロで50カビゴンは急所率・命中率未考慮で4.21%の確率で2発で、高い確率で2発耐える。
よって、恩返しであれば、「スターミー雨乞い、カビゴン鈍い→スターミーハイドロ、カビゴン恩返し、スターミーハイドロ、カビゴン恩返し」で勝てる。
しかし、捨て身反動がある場合、55スターミー雨乞いハイドロで50カビゴンは急所率・命中率未考慮で捨て身反動が中間値の30で96.38%の確率で2発になってしまうため、上記のような勝ち方はできなくなってしまう。
(なお、50カビゴンが眠る薄荷でない場合は雨乞い無しハイドロでも同じようなことが言える。反動がなければ素のハイドロで急所率・命中率未考慮で1.84%の確率で3発だが、中間値の30の捨て身反動がある場合は急所率・命中率未考慮で99.1%の確率で3発。)
また、鈍いも寝言も無いの50カビゴンの場合、捨て身を採用すると50ハピナス突破が困難になる可能性がある。50カビゴン捨て身で50ハピナスに179〜211/361のダメージが入り、中央値は195となる。タマゴ産み回復は180のためタマゴ産み→捨て身を繰り返せば平均15ずつハピナスのHPを削れる計算になるが、捨て身反動が44〜52(中央値48)にもなる。50ハピナスの冷凍ビームでも28〜34(中央値31)のダメージが入るため、捨て身を4回試行したら眠る必要が出てきてしまい(5回目の試行で50ハピナス冷凍ビーム圏内に入ってしまう)、ハピナスのHPを削り切れない。急所が出れば倒すことができるが、下手なタイミングで急所が出ると捨て身反動も大きくなり1対1交換やそれに限りなく近い状況になりかねない。50カビゴン恩返しでも50ハピナスには153〜180/361のダメージが入り、恩返しとタマゴ産みのPPの差も考えると、50ハピナス突破には十分なダメージとなる。
ちなみに、50カビゴンの恩返しは55ミルタンクの恩返しとほぼ同じダメージが出るため、リボンの有無が50カビゴンの耐久ラインに影響する。急所率未考慮で、リボンがない場合は55めざ虫ガラガラ13.67%の確率で3発・55カイリキー53.55%の確率で3発・55めざ氷サンダー20.96%の確率で3発・50カビゴン47.35%の確率で3発だが、リボンがある場合は55めざ虫ガラガラ98.51%の確率で3発・55カイリキー100.00%の確率で3発・55めざ氷サンダー96.92%の確率で3発・50カビゴン100.00%の確率で3発となる。
 
捨て身タックル(+ピントレンズ)
恩返しの項で前述した身代わりは全て確定で壊せるようになり、鈍いを1回積んだ50カビゴンへの捨て身+自爆のダメージも272〜321になり残飯持ちだったとしても高確率で倒せるようになる。
しかし、それ以上に重要な点として、鈍い無しでも50寝言スイクンの突破を狙えるようになるというものがある。
50カビゴンの圧しで50スイクンは急所率未考慮で74.17%の確率で4発、恩返しでも確4であり、寝言で粘られて冷凍ビームで凍らされたり、眠るがない場合はダメージ自体で倒されたりする。しかし、捨て身なら急所率未考慮で98.27%の確率で3発になる。そのため、鈍いが無くともスイクンに受け切られるという心配は無くなる。
なお、捨て身タックルはピントレンズとのシナジーがあり、具体的には甘える持ち特殊を捨て身急所で強引に突破するチャンスが出てくる。
例えば、50ブラッキーに対して50カビゴン捨て身急所が発動すれば135〜159/201のダメージになる。交代際に50ブラッキーに捨て身を当てていれば確定で倒せるし、そうでなくても対面の捨て身や撒きびし等でちまちま削ればこれで倒せる場合が少なくない。
甘える対策としては太鼓よりも確度が低いし、攻撃ランクは下げられてしまうため2タテするには甘える持ち特殊突破後に一旦交代を強いられるが、太鼓はリスクが高く技枠も1つ食ってしまうので、ピントで対策した方が良い場合もある。
50カビゴンに鈍いを持たせない場合は鈍い持ち対策にもなり得る。特に素の物理火力がぬるい特殊ポケモンに対しては有効。
50リフスターミーに対しても、捨て身急所で高確率で突破でき(160〜189/166)、リフ再生で粘られるリスクが減る。
鈍い無しで50フシギバナを突破するチャンスも増える。50カビゴン捨て身急所で163〜192/186のダメージが入り、低確率ではあるが1発で倒すことができる。火傷・撒きびし・砂嵐といった定数ダメージ(23)を追加すれば確定で倒すことができ、フシギバナが減ったHPを回復せずに宿り木を打つターン等にタイミング良く捨て身急所が出ることでも倒すことができる。
(ただし、スターミーやフシギバナといった再生系のポケモンに対しては、圧しでも麻痺痺れ運で倒せる可能性はある)
また、50カビゴン流しを自爆無しで突破するチャンスも拡大する。確率としては後述の鈍い+先制の爪に劣るが、ピントレンズの場合は当て逃げでもチャンスが拡大するのが利点。
なお、残飯持ちの場合は、55残飯カビゴンに対しても急所待ちを狙える(急所率未考慮で99.99%以上の確率で4発)。
 
鈍い(+先制の爪)
相手の鈍いやリフに合わせて鈍いを使うのが主な使い方。
55鈍いタンク、55鈍いカビ等に対しても爆破で1対1交換を狙えるようになる。
また、爆破を使わない場合の突破力が高まり、2タテを狙えたり1対1交換する対象を選びやすくなるんも重要。例えば、50スイクンは圧しで乱数4発で寝言で粘られてしまうが、鈍いを1回積むと確3で倒すことが可能になる。他に50カビゴン流しがいなければ2タテを狙えるし、50カイリキー等の流しがいる場合もそのポケモンとの1対1交換を狙うことができるようになる。
なお、鈍いは先制の爪とのシナジーがあり、特に捨て身地震鈍い自爆爪という型が強力である。
例えば、爪発動で50ムウマを一方的に倒せるケースが増えたり(例えば「ムウマ黒まな、カビ鈍い→ムウマ滅び、カビ地震→カビ爪地震」で一方的に倒せる)、50パルシェンのリボン大爆発(普通に喰らえば急所率未考慮で84.62%の確率で倒れる)を爪鈍いで耐えたりできる。他にも、後述の通り55サンダーとのタイマンの勝率が高まったり、55カビゴン・バンギラス・カイリキー等を突破するチャンスも増えるというメリットがある。
爪は運次第ではあるが、眠る無しであれば持たせても特にデメリットはなく、23.4%の確率で試合の流れを決定付ける程大きい上記のメリットを得られるため、眠る無しで鈍いを持たせるのであればむしろ残飯よりもベースの勝率が向上するかもしれない。
 
圧し掛かり鈍い
圧しで麻痺を入れることで、先手で鈍いを打てるようになる。
特に、爆破ポケモンに対して先手鈍いで肉壁になって1対1交換を防ぐことにできるのは重要である。
また、圧しは55カビゴン・55ブラッキー(55ヤドラン・55ラプラス)の身代わりにほぼ確実に耐えられてしまい、55フリーザーの身代わりも急所率未考慮で46.15%の確率でしか壊せない。
そのことにより、太鼓や分身等の起点になってしまうという欠点がある。
そこで鈍いがあれば、1発で身代わりが壊せるようになり、この欠点を解消できる場合がある。
(解消できない場合もある。前述の恩返しの項参照。)
 
捨て身タックル鈍い
鈍い1回からの捨て身で55めざ氷サンダー確2、サンダーが残飯持ちでも急所率未考慮で97.37%の確率で2発で倒せる。
この二つの技さえあれば奇跡眠るサンダーや寝言サンダーにもタイマンで勝つことができるようになり、爆破爆破50カビという勝ち筋を作ることができる。
(雷3発中1発を外せばOK。磁石雷の場合、雷2発+鈍い捨て身反動1回を確定で耐えるが、雷2発+55サンダーが倒れるまで捨て身を打った時の反動で中確率の乱数で倒れ、引き分けになってしまう。)
粉やピントや爪を持たせれば対55サンダーの勝率を更に伸ばすことができる。
撒かれてる場合は残飯で勝率伸ばすことができる。
残飯無しカビが1回踏むと雷2発+鈍い1回からの捨て身反動で約20%の確率で倒れてしまうが、残飯があれば確実に耐える。
(黄金の実、木の実ジュースでも確定で耐える)
ちなみに、55リフみがサンダーの身代わりも1回鈍いを積むだけで確定で壊すことができる。55サンダーミラーで55リフみが残飯サンダーに不利を取られないようにする上でも、このことは地味に役に立つ。
55サンダー以外には50スイクンにも有効で、鈍い1回からの捨て身で急所率未考慮で90.27%の確率で2発で倒せる。
早く倒せるようになる分冷凍ビームを食らう回数も減るので、凍結対策になる。
なお、55サンダーの型が10万眠る薄荷の場合は「10万、鈍い→10万、捨て身(反動)→眠る薄荷、捨て身(反動)→10万」で269〜318/266のダメージで確定で倒れてしまい、タイマンで勝つことができない。
この型のサンダーに勝つためには、残飯(269〜318/314となり高確率で耐えるようになり、3回目の捨て身反動を考慮しても294〜338/314で半分弱の確率で耐え一方的に勝つことができる)若しくは眠る薄荷・奇跡を併用するか、捨て身をリボン恩返しに置き換える必要がある。前者の場合は持ち物競合や技スペースが厳しくなり、後者の場合は残飯サンダーに対するタイマンの勝率が落ちる(鈍い1回で非残飯55めざ氷サンダーを急所率未考慮で94.02%の確率で2発、残飯有りの場合は46.22%の確率で2発)。
捨て身鈍いは55ガラに対しても有効で、鈍いを1回積めば55ガラを捨て身で確2で倒すことができるようになる。
パルのリフ爆破から55ガラとのタイマンに持ち込めば、タイマンで有利を取ることも可能となる。
タイマン勝率は、PBSToolsのSample3にルーチンを入れて10000回試行して確認している。50カビが爪を持ち鈍い捨て身捨て身と立ち回り、更にカビ側が3ターンリフが残っている(パルがリフ爆破を決めた状態である)条件下において、55ガラ側が地震連打の場合はカビ側の勝率が82.51%・ガラ側の勝率が17.49%・引き分けの確率が0.00%となり、55ガラ側が剣地震地震と動く場合はカビ側の勝率が51.97%・ガラ側の勝率が8.95%・引き分けの確率が39.08%となる。
 
捨て身タックル鈍い眠る
50カビゴンは残飯無し素眠りでも50エアームドのドリ口で乱数5〜6発となる。
それを利用して、捨て身鈍い眠るとすることで、50鈍い持ち飛ばし無しエアームドや一体残し50鈍い飛ばしエアームドに対して80ターン粘り、判定に持ち込むことができる。カビゴンが後攻眠るができるため、他のポケモンが同条件なら引き分けになり、枚数差をつけていたりHP割合の合計で差をつけていたりするなら判定勝ちできる。
(主力技が捨て身でないと、エアームドが無駄技を連発した場合に自ら眠ることができなくなり80ターン持たなくなるので不可)
後述の文字を持たせなくてもエアームドに対して勝ち筋を作れるようになるのは軽視できない。文字は攻撃範囲が狭く、できることなら持たせたくない技だからである。
なお、鈍い無し飛ばし持ちエアに対しても、撒きびしを撒かれていないのであれば、素眠り状態のカビゴンをひたすら後出しすることで80ターン粘ることができる。ただしこの場合は80ターン目に交代で出したカビゴンをドリ口で削られてしまう可能性があるので、枚数差をつけた状態で粘る体制を作らないと判定負けしがちになる。
 
地震(+凍った木の実(奇跡の実))(+柔らかい砂)(+鈍い)
これがあればゲンガー対策として機能する。55ゲンガーも確2で、高い耐久も相まって55ゲンガー対策としては最も優秀な部類。
また、バンギは急所率未考慮で83.24%の確率で3発、50ムウマも急所率未考慮で99.95%の確率で3発であり、サイクル戦であればこれらのポケモンの突破も狙える。
(鈍いを1回積むと、バンギは急所率未考慮で46.75%の確率で2発となる。50ムウマは急所率未考慮で99.21%の確率で2発。対バンギでは爆パン対策する上で交代際の鈍いが重要になり、対50ムウマでは守る・眠る対策する上で交代際の鈍いが重要になる。ただし、50ムウマが黄金持ちだと、急所率未考慮で9.47%の確率で2発になってしまう。)
圧しで4発かかる55めざ氷ライコウも急所率未考慮で0.33%の確率で2発となり、寝言で粘られて雷で倒されるリスクが減る。

なお、地震は凍った木の実(奇跡の実)との相性が良い。
ゲンガー爆パンやバンギ爆パンを貰うケースが多いのでその回復に使える他、いばみが相手にも圧力かかる。
(特にいばみがサンダースに対して有効。後ろにゲンガー・ムウマがいても一貫性を保てる。)
火傷を治せるのも地味に意味がある。50ファイヤー等から火傷を貰うケースがないわけではないし、本当に貰ってしまうと一発で致命傷になりかねない。

柔らかい砂で地震のダメージを増す手もあり、重要所に効果を発揮する。
55めざ氷ライコウは急所率未考慮で64.69%の確率で2発になり、寝言で粘られなくなる。ライコウが残飯持ちでも9.93%の確率で2発になる。ライコウに磁石がないということは雷3発に乱数運で耐える可能性も出てくるので、55ライコウとのタイマンがより有利になる。
また、バンギと50ムウマは確3となる。鈍いを1回積むと、バンギは急所率未考慮で99.21%の確率で2発、50ムウマは確2、50黄金ムウマも急所率未考慮で48.65%の確率で2発となる。ムウマに一方的に滅ぼされる可能性が減るのは重要である。
圧し・恩返し・捨て身(・シャドボ)を持たない型の場合は、50スターミーの性能も重要になる。
(カビゴンで安定して50スターミーを逃がせるようにすることで、「50スターミー以外のポケモンと1対1交換→50スターミーに強いポケモンを出して優位に立つ」のパターンを作れる)
鈍いを1回積むと、通常の地震は67〜79/166のダメージ、砂地震は73〜86/166のダメージになる。砂地震をもってしても急所率未考慮で9.27%の確率で2発で決して効果が高いとは言えないが、再生(+電磁波)で粘り続けることは困難になり、砂持ちに気付かずに再生で強引に粘ろうとする50スターミーを事故らせやすくなる。
鈍い2回積めば通常の地震でも89〜105/166のダメージとなり確2となるのだが、スターミーの前で鈍いを2回も積んでしまうと特殊技をそれだけ多く受けることになってしまい、50スターミーと1対1交換せざるを得なくなる確率が高くなる。
(参考までに、50スターミーのハイドロで50カビゴンは急所率・命中率未考慮で98.05%の確率で4発、サイキネで急所率・追加効果発動率未考慮でほぼ50%の確率で5発。50スターミーを倒すまでに4発特殊技を食らう前提だと対面で勝つのがやっとになる。)
 
大文字
主に鋼を倒す技。50エアや50ネールを確2で倒せる。
50エアや50ネールがぬるいこともあり、これらのポケモンに対しては相性が逆転する。
特に、受け切られやすく厄介なライコウエアに対する勝ち筋を作りやすくなるのは重要。キチカビ3対策の要の一つになり得る。
地味に50パルも確3で倒すことができ、捨て身を打つよりもダメージが入る。
なお、メインウエポンを外した地震文字鈍い自爆という型もないわけではない。
この型であればノーマル耐性や鈍い・リフを対策することができるので、2タテ性能を犠牲にする代わりに1対1交換の性能を高めることができる。対ライコウエア性能も健在。
 
腹太鼓
甘える対策として有効な技。これがあれば甘えるブラキを逆にカモにできる。
しかし、自爆カビには特殊流しという重要な役割があるので、甘えるを打たれるケースでもない限りは気軽に打つことができず、素早さの関係で爆破できずに倒れるリスクも高いので、死に技になりやすい。
なお、麻痺や高速バトンで素早さが逆転してるなら、2タテや3タテを狙える決定力にもなり得る。
単独で突破するなら圧し、先制の爪や高速バトン等で先手で行動できるなら恩返しが望ましい。
(太鼓からの恩返しだと、50パル、55カビ、55タンクの重要なラインがちょうど確1になる)
また、後出し50エアームドを突破できるという利点もある。
圧しでも急所率未考慮で89.48%の確率で2発(82〜97/171)で、恩返しだと確2(98〜116/171)になる。
対して、太鼓を叩いた50カビゴンに対して、50エアームドのドリ口は確3(51〜61/133)となる。
よって、「50エアームドへ交代、50カビゴン太鼓→50エアームドドリ口、50カビゴン圧し・恩返し→50エアームドドリ口、50カビゴン圧し・恩返し」で突破できる。
仮に50エアームドが鈍っても、素早さが逆転するのでそのまま押し切れる。
エアが飛ばしを持っている場合はそれで流されてしまうが、その場合も自爆で1対1交換することぐらいならできる(エアームドが鈍いを1回使ったとしても確1)し、予めHPを削っていたり完全タイマンであったりするなら自爆せずとも倒せる。
カビゴンのHPが減っていて太鼓を叩くとドリ口2発圏内に入ってしまう場合も流されてしまうが、ドリ口1発圏内ではない(確実に耐えるならHP194以上)なら太鼓自爆で1対1交換することはできる。
なお、51で使用すれば、50カビに対して55太鼓カビのような立ち回りが可能になる(50カビ自爆を誘発し間接しやすくなる)。
 
地震腹太鼓(+先制の爪)
地震と太鼓を組み合わせればムウマ対策としてカビゴンを後出しすることが可能になる。
更に爪持ちだと、「カビ交代ムウマ黒まな→ムウマ滅びカビ太鼓→爪発動カビ地震」で黒まな滅び道連れムウマを1対1交換されることなく倒すチャンスがあり、2タテ3タテのチャンスが広がる。
対ムウマでなくても太鼓後の攻撃を先手で当てられるかどうかで相性関係が大きく変わるので、太鼓+爪で広くワンチャン性能を確保することができる。
なお、ツボツボやフォレトスも地震で確2、フォレトスめざ虫は太鼓後でも急所でもない限り確実に2発耐えるので、ぬるポケキラーの剣ガラに近い感覚で運用できる。
 
雷(+地震)
カビゴンに対エアの特殊技を持たせる場合は通常は前述の大文字になるが、地震併用の場合は雷の方が攻撃範囲が広がりやすい。
50カビゴンの雷で55プテラ確3、50パルシェンに110〜130/156のダメージが入る。
麻痺サポができるというのもポイントが高い。
55捨て身地震文字光線遺伝子ケンタロスと組み合わせるような場合には何かと便利だろう。
 
岩雪崩(+地震)
詳しくは下記ツイートの通り。
chio
@chio_pkmn2gen
返信先:
@chio_pkmn2genさん
50カビゴンの岩雪崩でも、55プテラ確3、55ファイヤー確2、50ツボツボ確4(55は62.92%の確率で4発)+怯み、55残飯めざ氷サンダー確4(鈍いからの岩雪崩は確3)。
地震や自爆と組み合わせることが前提なら攻撃範囲はそこそこまとも。
55捨て身地震文字光線遺伝子ケンタロスの穴を埋めるには良い。
午後0:07 2021年1月9日Twitter for Android
 
砂嵐
下記ツイートのようにサポートで活かせる可能性がある。
chio
@chio_pkmn2gen
撒きびし+砂嵐まで行けば、55ケンタロス遺伝子光線で55残飯カビゴン(247〜291/238)も55ミルタンク(183〜216/166)も確定で倒せる。
これをカビパルケンタロスというテンプレでできるのは大きい。
午後11:36 2020年9月18日Twitter Web App
chio
@chio_pkmn2gen
相手にもよるけど、カビゴンは素早さ遅いから、砂嵐してから1対1交換するハードルが意外と高いかもしれない。
特に対タンクだと爆破爆破でカビゴンが出オチするパターンが普通に想定できる。
午前0:13 2020年9月19日Twitter Web App
 
1FFFで♀カビ化(+リボン)
メロメロ対策を行いたい場合に選択肢に挙がる。
♀カビの捨て身でも♂カビの恩返しよりも高いダメージは出る。また、♀カビにリボンを持たせれば、ノーマル技に関しては♂カビとほぼ同じダメージになる。
♀カビ化の悪影響が出る所としては、捨て身鈍いでの対55めざ氷残飯サンダー(鈍いからの捨て身で急所率未考慮で28.86%の確率で2発になってしまう)、捨て身での対55眠る残飯カビへの急所待ち(捨て身で急所率未考慮で52.03%の確率で4発になってしまう)、(鈍い)自爆での対55カビゴン・対55ミルタンク(急所率未考慮でそれぞれ38.46%、33.33%の確率でしか倒せなくなる)、捨て身+鈍い自爆での対50エアームド(通常は合計170〜202/171のダメージになりほぼ確実に倒せるが、♀カビだと合計156〜184/171のダメージになり倒せない確率の方が高くなってしまう)、圧しで55めざ氷サンダーの身代わりを確実に壊せなくなる(♀圧しだと49〜58/53のダメージになる)、鈍い地震での対55バンギラス(鈍いからの地震で確3になってしまう)、鈍い地震での対50ムウマ(鈍いからの地震で急所率未考慮で37.87%の確率で2発になってしまう、ちなみに50黄金ムウマに関しては♀カビの方が♂カビよりも僅かに2発で倒せる確率が高い)、といった所が挙げられる。

このページへのコメント

50カビを♀にするデメリットについて、圧しで55めざ氷サンダーの身代わりを確実に壊せなくなるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年08月30日(月) 09:25:57 返信

55残飯寝言カビについて、対催眠技の立ち回り(自然に起きられるなら2ぐう以降は寝言ではなく眠るを選択)を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年08月15日(日) 17:38:20 返信

「太鼓捨て身型」の項に地震鈍いカビの最新の事情について追記しました。
(項目分けてちゃんと書けよって話ですが。。気が向いたら書きます。)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年04月17日(土) 22:03:14 返信

50カビゴンについて、雷や岩雪崩を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年01月09日(土) 14:10:06 返信

50カビを♀にするデメリットについて、55残飯眠るカビへの捨て身急所待ちの精度が落ちるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年12月08日(火) 08:57:01 返信

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