ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

なんだかんだでよく使われるブラッキーの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/B...

個別分析詳細

ブラッキーには色々と型があるが、最もメジャーなのは追い打ち型だろう。
ブラッキーはどうしてもサポート色が強くなりがちだが、追い打ち型はブラッキー自身も最低限の攻撃ができ自ら役割を遂行できるので、パーティ内の他のポケモンに負担をかけにくく、3匹の選出枠にも収まりやすい。
毒甘える寝言や分身・身代わりバトン、といった型もあるが、これらの型はサポートに徹しすぎている感がある。どのポケモンを相手にするにしてもブラッキーともう一匹をセットで考える必要があるため、ブラッキーが担いきれない役割を他のポケモンで担う必要があるし、3匹の選出枠にも収めるのも難しくなる。
(この辺の話は「モジュール型の役割理論」のページを読むと理解が深まるだろう)
ただし、補足として、黒まなバトン(非追い打ち)に関しては、対策が不足しがち(爆破で分離というお手軽な対策が通用しないコンボ)であるため刺さりやすく、2019年のシロガネリーグの優勝パーティにも組み込まれていた有力な型である。

追い打ちを持つ場合、ブラッキーは基本的に以下のような型になる。
50ブラッキー何かあまえるおいうち何か何か1FFF63- 0-63-63-63

50ブラッキーは追い打ち一本だけで50ゲンガーを流すことができる。
50ゲンガーは追い打ちで確4、50ゲンガーの特殊技に関しては雷でようやく乱数4発なので、道連れ覚悟で流しとして通用する。
50ムウマに関しては眠る等を持った耐久型が採用されることがあるので、それを考えると本当に追い打ち一本だと一方的に滅ぼされる危険がある。
(一応、50ゲンガーでも耐久型は可能だが、基本的には弱点が少なく耐久に優れるムウマでやるべきなのでここでは考えない。ただし、黒まな滅び催眠術はムウマではできないので、ゲンガーで催眠術持ちの耐久型を採用される可能性はあるが…。)
大爆発以外の攻撃技がサイキネ一本であることが多い50ナッシーに対しても流しとして通用しそうだが、追い打ちでナッシー乱数4発なので、追い打ち一本で完全タイマンをやると眠らされて宿り木を植えられて削り倒されそうである。他に誰か寝てるポケモンがいれば特に問題はない。
ルージュラやパルシェンに関しては、それぞれ追い打ちで低確率4発(実質確5)、乱数5発となる。それに対して相手の冷凍ビームはそれぞれ確4、確5となり、先手も取られるので、普通に殴り合っては勝つことができない。ルージュラには悪魔のキッスもあるので尚更。ただしパルシェンに対しては大抵ガラガラ流し等の役割を持っており、ブラッキー相手にHPを削るわけにはいかないので、パルシェンが役割を持っているならブラッキーで間接的役割破壊のようなことができる。
スターミーやフーディンに関しては追い打ちを自己再生で受け切られてしまう。ダメージを与える手段がサイキネ一本のフーディンに関してはフーディン側も攻め手は無いが…。

追い打ちに関しては前述のようにエスパータイプ・ゴーストタイプや特殊耐久が極端に低いポケモンを狩る使い方がわかりやすいが、僅かにHPが残ったポケモンに対して先制追い打ちで疑似的に1対1交換を仕掛ける使い方もある。
例えば、50スターミーの雫ハイドロを1発食らった55ガラガラは急所率・命中率考慮で約65〜70%の確率で倒すことができ、50キングドラの雫ハイドロを1発食らった55ガラガラは急所率・命中率考慮で約50〜55%の確率で倒すことができる。よって、50追い打ちブラッキーがいれば、「55ガラガラに対して50スターミーや50キングドラを後出し→雫ハイドロを1発食らわせて倒れる→50ブラキ追い打ちで55ガラガラに止めを刺す」という立ち回りができる。
ここで55ガラガラに止めを刺せないと、枚数差から爆破や滅びの1対1交換を2回決められて勝負がついてしまったり、50ブラキ+ガラガラに先手を取れないポケモン(カビとか)のような組み合わせだと剣地震で50スターミーや50キングドラを倒した55ガラガラに3タテを決められてしまったりもする。それを防げるというのは55ガラガラ対策の上で大きな意味を持つ。

物理ポケモンへの釘付けになる甘えるはほぼ必須だろう。
ブラッキーはぬるいので、甘えるが無いと物理ポケモンの無償降臨をガンガン誘って使いにくくなる。
マルマイン、ゲンガー、パルシェン以外の50爆破ポケモンに先手を取れるため爆破対策としても優秀(しかもこの中でブラッキーを倒し得るダメージの爆破を打てるのはパルシェンのみ)。ただしカビゴンの腹太鼓で対策されることもあるので、カビゴン相手では過信できない。
ブラッキーが甘える持ち、かつ後ろに先手アンコールを決められるポケモンがいるなら、ブラッキーが55ガラガラ流しをこなすことができるようにもなる。ガラガラの剣に対してブラッキーの甘えるを合わせ続け、ガラガラに剣連打を強いて、剣読みバトン(交代)からアンコを決めることでガラガラを流すことができる。仮にガラガラが地震を打ち続けたとしても、「ブラッキーへ交代、ガラガラ地震→ブラッキー甘える、ガラガラ地震(確定で耐える)」からバトン(交代)でアンコ持ちのポケモンに渡せば流すことができる。バトン(交代)のターンに地震を打ってきても50カイリキー程度の物理耐久(確3)があるなら耐えられるし、剣を打ってくるならそのターンにアンコを決めればノーダメージで流せる。アンコ役が50フーディンの場合は甘える1回だけだと流せない(地震で確2)ため、2回以上甘えるを入れる必要がある。2回以上甘えるを入れる必要があるなら、ブラッキーに眠る+奇跡・薄荷が必要になる(素の地震+甘える1回からの地震+甘える2回からの地震で206〜243/201のダメージとなり、回復しないと耐えられない。一応、黄金(実質HP231)や残飯(実質HP225)でも乱数次第では耐えることができる。)。なお、アンコールは黒まなバトンと相性が良いので、この方法で55ガラガラを対策するのであれば黒まなバトンを是非検討したい。

対特殊に関しては55寝言カビゴンと組ませることが多いのであまり問題にならない。
(逆に言うと、55寝言カビゴンと組ませない場合は問題になる。ハピナス等を入れて特殊を後出しで安定して受けられるようにする必要があるだろう。幸い、ハピナスが苦手とする物理サブウエポンは甘えるで対応できる。)

残りの技枠については、オーソドックスに毒々眠るとする流派と、攻撃的な黒まなバトンとする流派が存在する。
メジャーなのは前者の方でキチカビシリーズの要にもなっているが、HTC-v3A_カビブラで採用されているのは後者の方であり、どちらの型にも長所短所が存在する。

毒々眠る型

50ブラッキーどくどくあまえるおいうちねむるはっかのみorきせきのみ1FFF63- 0-63-63-63

毒々を持つことにより、スターミーやフーディンといったポケモンに受け切られにくくなる。
毒々を受けたらいつかは交代しなければならないため、その交代時に追い打ちを当てることができる。
ただし、50ブラッキーで単純に追い打ちしているだけだと狩り切れないことがある。
50スターミーに対しては、交代時追い打ち+次に交代で出した時の毒で76〜90+20/166のダメージを与えることができ、50スターミーの残りHPは56〜70となる。(非交代時の)追い打ち+(普通の)毒だと50スターミーに40〜48+20/166のダメージとなり、先手の自己再生で粘られる可能性がある。スターミーが光の壁・電磁波・毒々といった補助技を打ってくると更に悪い計算になる。
そのため、50スターミーに流されるポケモンに56〜70程度のダメージを与える技を持たせる(参考までに、50ゴローニャの岩雪崩が51〜61、硬い石岩雪崩が56〜66、地震が68〜81→堅い石や地震を持たせるのが良い)、カビゴン等を入れて吠えない毒昆布をできるようにする、といった方法で確度を上げたい。
50フーディンに関しては50スターミーと同じ特防のため、追い打ちのダメージは同じである。HPは161で50スターミーより劣り、防御でも劣るので、50スターミーよりは良い計算になる。
ちなみに、55スターミーの身代わりは追い打ち1発で割ることができず、55フーディンの身代わりも最大乱数を引かないと割れない。そのため、身代わり持ちの55スターミーや55フーディンに対しては狩りどころか絶好にカモにされてしまう(3代目魔人島のツールでブラッキーが「まあいいでしょう」と言っているが何をどう考えても良くない)。その意味でも、この型のブラッキーによるスターミー・フーディン狩りは過信できない。

また、眠るを持つことにより、50パルシェンやサイキネ一本の50ナッシーに倒されることがなくなり、これらのポケモンを安定して狩ることができるようになる。
55ゲンガーに強くなるのも見逃せない。55ゲンガーの雷で50ブラッキーは確4、50ブラッキーの追い打ちで55ゲンガーは低確率4発(急所率未考慮で9.2%の確率で4発)のため、真正面から殴り合うとブラッキーの方が不利になってしまうが、50ブラッキーが眠る薄荷(奇跡)でHPを回復することができれば50ブラッキーの方が有利になる可能性が出てきて、55ゲンガー狩りを狙えるようになる。
ただし、55ゲンガーの爆パンは高確率3発(実質確3)のため、眠る薄荷をもってしてもこれで負けることはある。眠る、残飯、怪しい光、催眠術等を持っていると更に悪い計算になるため過信はできない(特に眠る持ちは絶望的)。

なお、毒々は釘付けする上でも役に立ち、サンダーやライコウ等の特殊ポケモンにも最低限の圧力をかけられるようになる他、剣ガラに毒を入れれば対面から甘えるを打ち続けるだけで剣ガラを逃がすことができるようになる。
また、眠る薄荷(奇跡)はカビゴンの攻撃技を流す時にも機能する。55カビゴンの捨て身タックルは確定で2発耐えるため、眠る薄荷(奇跡)があれば疑似的なカビゴン流しとして使えるようになる(甘えるで攻撃力が下がったカビゴンを処理できるポケモンを入れる必要はある)。

持ち物については薄荷の実か奇跡の実を持たせることになるが、50ブラッキーの場合はどちらが良いかは判断が難しい。
薄荷の実だと55ゲンガーの雷麻痺等で暴発することがないというメリットがあるが、奇跡の実だと50スターミーの電磁波・毒々を一発回復できたりパルシェンの冷凍ビーム凍結を回避できたりするメリットがある。
余った方を持たせるというスタンスでも良いだろう。

黒まなバトン型

 ※追い打ちではない型も合わせて紹介
50ブラッキーくろいまなざしあまえる or あやしいひかり or のしかかりおいうち or ねむるバトンタッチきせきのみ等1FFF63- 0-63-63-63

黒まなバトンは身代わりを貼られようが眠るで粘られようが問答無用で成功させることができる。
そのため、毒々眠る型ですら狩れないような55身代わりスターミーや眠るムウマも一ターンも居座られずに逃がすことができるので、そこを狩ることができる。
フーディンのアンコールも、黒い眼差しのPPを5にすることで対策可能である。
(ただし、55カビゴンにバトンしたとしても鈍いを6回積んでから倒すとかはできず、ブラッキーも以降は黒まなバトンができなくなる点には注意)

対カビや対バンギ等を考えると甘えるの方が安全であるが、コンボ封じ対策をしたいのであれば怪しい光や圧しかかりを持たせるという選択肢もある。
コンボ封じを1発で倒せるポケモン(例えば、コンボ封じが吠えるライコウならガラガラ)と併用するのであれば、何度も試行することで黒まなバトンで突破できる可能性がある。
怪しい光や圧しかかりを使う場合は、アンコール持ちもこれで突破できる可能性があるので、黒い眼差しのPPは試行回数を稼ぐために素直に8にした方が良いだろう。

そもそも黒まなバトン自体が強力で、バトン封じの技を使わせることで無償降臨を誘ったり、バトン封じのポケモンが物理ポケモンなら甘えるで更にぬるくしたり、後攻バトンで無償降臨を狙ったりすることができる。爆破で分離というお手軽な対策が通用しないため、対策が入ってないことも決して少なくはない。
黒まなバトンだけでも有力なため、追い打ちを眠るに変更し、持ち物として奇跡・薄荷を持たせるのも良い。
眠る+奇跡・薄荷でない場合は、黒まなバトンを2回決めようとしてブラキが過労死する可能性が高くなる。実際に、Wikiカビ2対サンダータンク(https://image02.seesaawiki.jp/p/d/pbs-thread/T4A2A...)でブラキが過労死するのを確認している。ブラキ同士のPP戦(先にPPが切れた方が先にバトンせざるを得なくなり、後出しじゃんけん的にバトンを決められてしまう)的にも、追い打ちよりも眠るの方が強くなる。
(なお、52以上でブラキを採用できる場合、眠るを月の光にするのが有力になる)

ただし、ブラッキー自体の役割はほとんど増えていないことに注意が必要。
黒い眼差し+バトンタッチを持たせることで追加される役割は眠るムウマ対策(1対1交換前提)ぐらいのものであり、55ゲンガー流しやナッシー催眠対策等を別途用意する必要がある。
黒まなバトンは後ろに流しとなるポケモンを入れる(例えばスターミーに対してはカビゴンを入れる)という前提があるため、選出が厳しくなることがある。例えば、55ゲンガー相手にブラッキー+ハガネールという選出をしてしまうと、50カイリキー+50晴れ文字ファイヤーを同時選出された時に困ることになりかねない。ブラッキー追い打ちを過信せずに、他の手段での崩しも用意しておきたい(参考までに、HTC-v3A_カビブラの場合は、50カイリキー+50晴れ文字ファイヤー同時選出パターンは50サンダーでの崩しで対応することができる)。

持ち物は何でも良いが、回せるのであれば奇跡の実を持たせるのが望ましい。ナッシーの眠り粉、バンギラスの爆パン、フーディンの冷凍パンチ等で状態異常で動きを止められなくなるのが大きい。食べ残しも対ナッシーや対ゲンガー等で耐久回数が変わってくるので価値が高い。
50スターミーや50キングドラの雫ハイドロと合わせて55ガラガラ対策を行うつもりなのであれば、黒い眼鏡も良い。50スターミー雫ハイドロ+50ブラキ追い打ちの場合は倒せる確率が約65〜70%から約75%前後になり、50キングドラ雫ハイドロ+50ブラキ追い打ちの場合は倒せる確率が約50〜55%から約60%前後になる。

このページへのコメント

黒まなバトン型について、怪しい光を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月11日(木) 18:21:55 返信数(1) 返信

圧しかかりも似たようなものなのでそれも追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年03月14日(日) 16:31:54

ブラッキーが甘える持ち、かつ後ろに先手アンコールを決められるポケモンがいるなら、ブラッキーが55ガラガラ流しをこなすことができるようにもなる、というのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2019年12月18日(水) 06:32:26 返信

黒まなバトン型について、追い打ちを眠るに変更した型を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2019年11月06日(水) 19:31:31 返信

解説中のパーティ名について「はま人寝言カビ」名義の箇所があったため、「HTC-v3A_カビブラ」に変更しました。
(メニューバー更新に伴う変更)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2019年11月01日(金) 06:10:11 返信

追い打ちについて、50スターミーや50キングドラの雫ハイドロと組み合わせて55ガラガラを対策する使い方を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2019年05月28日(火) 23:47:42 返信

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