ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

なんだかんだでよく使われるフシギバナの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/F...

個別分析詳細

テンプレフシギバナ

フシギバナは基本的に以下の型で使われる。
50フシギバナねむりこなやどりぎのタネはっぱカッター or めざめるパワーこうごうせい何か1FFF or BDFF or DDFF or AEFF63- 0-63-63-63 〜 63- 0-63-35-63 or 63-63-63-63-63 〜 63-63-63-35-63

フシギバナはその固さが特徴で、毒無効の再生系回復、4倍弱点無し、安定した種族値、宿り木の種(+眠り粉)、と隙が無い。
先手で確2の攻撃技か後手で1発に近い確2の攻撃技(後手の場合は宿り木+光合成を押し返せる程のダメージが必要)でないと安定して潰せないが、多くの場合は属性一致で弱点を突かない限りは確2の水準にも達せず、素早さ種族値80のフシギバナに先手が取れるポケモンも限られてくる。
例えば、50エアームドは50フシギバナに後手で、ドリ口も急所率未考慮で98.22%の確率で2発という水準。そのため、眠り粉+宿り木の種でフシギバナを倒せなくなるエアームドも決して珍しくない。
後出しフシギバナを倒すにしても、中確率乱数2発の攻撃技がないと倒せないことがある(命中率が100%でないならこれでも足りないぐらい)。
不一致で弱点を突く場合、55カイリキーめざ飛(急所率未考慮で41.55%の確率で2発)、バンギラス冷凍ビーム(急所率未考慮で41.55%の確率で2発)でようやくこの水準にたどり着く。
55ライコウのめざ氷だと確3(71〜84/186)。タイマンではタイミング良く急所が来る等運が良くない限り50フシギバナを潰すことはできず、攻撃技の一貫性も考えるとフシギバナが後出しだとしても潰せないことがある。

フシギバナは潰しにくさだけでなく、攻めも決して劣っていない。
主力技の葉っぱカッターは貧弱なダメージだが、宿り木の種+眠り粉でその欠点を補っている。
眠り粉に頼らずとも、50カイリキー程度の特殊耐久のポケモンであれば宿り木の種3回+葉っぱカッター急所1発+葉っぱカッター通常命中2発でダメージが足りるため、眠られたとしても安定して潰すことができる。個別分析のリンク先の記事でも記載されているが、王者の印を持たせれば、怯みを利用することで残飯・寝言無しの素眠り55カビゴンすら潰すことができる。
なお、確1〜確2の攻撃技も眠り粉・宿り木の種対策もないポケモンでフシギバナとタイマンをすると、どれだけ葉っぱカッターのダメージを抑えられるとしてもずっと眠るを使い続ける羽目になる(起きた直後に眠る以外の技を使うと、眠り粉で強制的に眠らされ、宿り木の種のダメージを回復する機会を失う)。フシギバナに攻撃することができず一方的にフシギバナの攻撃に耐える構図になるため、80ターン耐えられたとしてもフシギバナに判定負けする。55サンダーですら威張るや身代わり等を絡めないとタイマンでは負ける。ターン制限の判定負けを考慮しなくても、55寝言無し残飯カビゴンのようなポケモンは眠るのPPが尽きて負けてしまう。
仮に相手を倒せなかったとしても、役割が重複しているポケモンで流しにこられるなら、宿り木や眠り粉でサポートして間接的役割破壊のような形に持ち込める場合がある。
例えば、55鈍い寝言カビ+テンプレフシギバナ対55鈍い寝言カビ+ガラの場合、相手のカビに宿り木(+眠り粉)を入れることができる。宿り木を入れた状態であれば、こちらのカビを後出ししても鈍い合戦で勝てるようになるので、間接的役割破壊のような形になる。

フシギバナミラーを考えた場合、相手のフシギバナに後攻で眠り粉を入れ、安全に他のポケモンに交代できるようにした方が良い場合が多い。
後攻眠り粉の場合、次のターンは確実に1ぐうなので、無償降臨できるからである。
フシギバナの素早さ調整と関係が深いポケモンは以下の通りである。
14455フシギバナ、55カイリュー
14150ファイヤー、51サワムラー、52ムウマ、52ヘラクロス、52スイクン、52キングドラ、55カメックス、55オーダイル
13951ムウマ、51ヘラクロス、51スイクン、51キングドラ
13855ドーブル、55キングラー
13752ギャラドス
13650ムウマ、50ヘラクロス、50スイクン、50キングドラ
13551ギャラドス
13355ニョロボン、55レアコイル
13150フシギバナ
13055アズマオウ
12950カメックス、55ランターン
12750ニドクイン、55ブラッキー、55シャワーズ、55ハッサム、55サンドパン
12650ドーブル、52パルシェン、52エアームド、52ジュゴン、52イワーク
12554ブラッキー
12351パルシェン、51エアームド、51ジュゴン、51イワーク、53ブラッキー、55バンギラス
12255ポリゴン2、55ピクシー、55ラプラス
12150パルシェン、50エアームド、50ジュゴン、50イワーク
12052ブラッキー
11850スリーパー、50ランターン
〜ここから先はフシギバナじゃなくなる〜
11655カイリキー他
50テンプレフシギバナの場合、通常は素早さ努力レベル61(実数値130)、相手が素早さを下げてくる場合はなるべく素早さ努力レベル55(実数値127)で留め、最悪でも素早さ努力レベル49(実数値124)や素早さ努力レベル47(実数値123)や素早さ努力レベル45(実数値122)や素早さ努力レベル35(実数値117)で留めるべきだろう。
後述するが、葉っぱカッターを他の技(めざ虫やめざ氷等)に置き換える場合は、攻撃技変更によりフシギバナミラーが強化されること、及び素早さを1でも下げると55アズマオウ(ほぼ身代わり持ち)に弱くなることを考え、素早さ努力レベルは下げない方が良い。
また、素早さを下げた場合は相手のフシギバナに先に眠らされてしまう。バナバナ対面で1ぐうしてからの後出し、若しくは眠り粉受けのポケモンで眠り粉を受けてからの後出しとなるため、確度は低いものの、相手に先に起点を作られるので、サイクルを回せないパーティでの速度勝負となる場合は素早さを下げない方が良い場合も考えられる。
(速度勝負となる具体例としては、55リザードンミラーが挙げられる)
なお、変態気味であるが、テンプレフシギバナを55で使用する手もある。55で使用することで、55文字カイリキー流しが安定するようになり、50鈍い無しヘラクロス流しも可能になり、55文字バンギラス流しも若干怪しいながら狙えるようになる。
55テンプレフシギバナの場合、通常は素早さ努力レベル60(実数値142)、バランスやマイナーや対面痺れ粉が高リスクな相手(50ファイヤー)を切るにしても素早さ努力レベル51(実数値137)で留めないと悪影響がある。50フシギバナを意識する場合は、素早さ努力レベル39(実数値130)や素早さ努力レベル33(実数値127)に落とす必要がある。これ以上落とす場合、最悪でもバンギラス流しに支障が出ない素早さ個体値B・素早さ努力レベル35(実数値124)に留めるべきだろう。
(ちなみに、攻撃努力レベル0の場合、素早さ努力レベルは33までしか下げることができない。詳しくは努力値調整(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%c5%d8%ce%cf%c3...)参照。)
なお、素早さを下げることによりテンプレフシギバナ同士の完全タイマン(ターン制限での判定勝ち狙い)での悪影響が懸念されるが、お互いに50・光の粉という前提で検証した結果、6ターン以上残っているのであればHP満タンからの眠り粉の打ち合いに持ち込んでも問題が無いことを確認した。残り6〜8ターンから眠り粉打ち合いに持ち込むならむしろ素早さを下げた方が勝率が高い(誤差の範囲かもしれないが、残り9ターン以上の場合も、引き分け狙い後攻光合成がある分、素早さを下げた方が1%程度勝率が高い)。以下、PBSToolsで残りターン数を変えながら10000回試行した結果である。
https://image02.seesaawiki.jp/p/d/pbs-thread/fwkpe...

攻撃技のダメージはあまり重要ではないということで葉っぱカッターを他の技(めざ氷やめざ虫等)に置き換える動きもあるが、ガラガラやパルシェン、バンギラスといった重要所に起点にされずに済む点、またPPの関係で、葉っぱカッターで使われることが多い。
(急所率・命中率未考慮で、50フシギバナの葉っぱカッターで、50ガラガラが9.27%の確率で2発、55ガラガラが確3、50パルシェンが確2、バンギラスが確4)
ただし、めざ氷は対フシギバナ、対ナッシー、対サンダー(身代わり含む)、対エアームドといった重要所に打点を持つことができる上、対ガラガラでも葉っぱカッターと同程度に有効であり、対パルシェンや対バンギラスも先手眠り粉+宿り木の種+光合成で決して無抵抗ではないため、葉っぱカッターに負けず劣らずの汎用性がある(詳しいダメージ計算は後述)。めざ虫は若干ニッチだが、50ナッシーを確2で倒せる(対面有利を取れる)という大きな利点を得ることができ、対フシギバナも葉っぱカッターには有利を取ることもできる(詳しくは後述)。他には、めざ炎やめざ超が言及されることもある。
ちなみに、めざ虫フシギバナの合計PPは72であるため1ターン目からタイマンをした場合に80ターン制限まで持たせることができず、めざ虫のダメージもフシギバナを倒しきるには至らないため、テンプレフシギバナとのミラーでは立ち回りや持ち物を工夫する必要がある。
以下、テンプレフシギバナとのミラーで考慮するべき点である。
  • カッターのダメージは7〜9、対してめざ虫のダメージは27〜32と3倍以上になるため、PPを持たせることさえできればめざ虫フシギバナの方が判定勝ちしやすい。万が一相手のフシギバナが残飯を持っていたとしても、回復量は11のため、残飯回復を押し返す程のダメージが出る。カッターとめざ虫-残飯回復のダメージ量を比べても、めざ虫-残飯回復の方が上。
  • 足りない8ターンは眠り粉と交代を駆使することでHPを失うことなく稼ぐことができる。後手眠り粉が命中すれば次の相手のターンは必ずぐうなので、「相手フシギバナ何か、こちらフシギバナ眠り粉→こちら何かへ交代、相手フシギバナぐう→こちらフシギバナへ交代、相手フシギバナ何か」で2ターン稼げる。これを4回繰り返せば8ターン稼げる。
  • 仮に相手のフシギバナの素早さがいじられていて必ず先手になってしまう場合は、2〜4ぐうに賭けて交代する。万が一1ぐうで交代時にカッターされてしまったとしても、交代先のポケモンに回復技があれば、3〜4ぐうに賭けて「こちらフシギバナ眠り粉、相手フシギバナぐう→こちら何かへ交代、相手フシギバナぐう→こちら何か回復技、相手フシギバナぐう→こちらフシギバナへ交代、相手フシギバナ何か」と立ち回ることでHPを戻すことができる。なお、この場合は78ターン目前後に発生する眠り粉の打ち合いで必ず先手を取れるため、80ターン目経過時点でHPの割合で判定勝ちしやすくなる(と思われる)。
  • 交代でターン数を稼ぐテクニックは、爆破爆破等で8ターン以内に完全タイマンを仕掛けられてしまう場合に通用しない。耐性受けを用意する等して、完全タイマンを防ぐ必要がある。完全タイマンを防いで、こちらフシギバナ+何か、相手フシギバナ1匹としてしまえば勝ち確である(この状態になるまで最短でも2ターン必要で、足りない6ターンもカッターが全部急所かつ最大乱数だとしても耐えられるため、枚数差で判定勝ちできる)。
  • テンプレフシギバナ側は眠り粉を除いたPPが72であるため、ぐうによってPP節約できそうにも見えるが、最終ターン付近の眠り粉はHP割合の判定負けに繋がる可能性があり危険である上、テンプレフシギバナ側が不思議な木の実を持っている可能性もあるため、あてにできない。
  • めざ虫フシギバナ側が不思議な木の実を持っている場合は、2ターンで完全タイマンに持ち込まれたとしても問題無い。最終ターンのみ悪あがきになる可能性はあるものの、めざ虫フシギバナの悪あがきは19〜23のダメージを発生させる技で、反動4〜5を考慮してもカッターとの打ち合いで勝てるため、最終ターンのみ悪あがきになるぐらいであれば問題無い。

相手の他のポケモンが眠っていないという条件付きだが、眠り粉と葉っぱカッターがあれば55ガラガラを流すことができる。
50フシギバナは55ガラガラのいかなる攻撃にも1ターンなら耐えることができ(2ターンは無理)、先手眠り粉から葉っぱカッターで何もされずに55ガラガラを倒せる可能性があるため、55ガラガラに50フシギバナを後出しし次のターンに眠り粉、そのまま葉っぱカッターで何もされずに倒す、という流れで55ガラガラを流すことができる。
眠り粉で1〜4ぐうする確率はそれぞれ18.75%である。また、PBSToolsで10000回試行した結果、50フシギバナの葉っぱカッターで55ガラガラを倒せる確率は、1発以内0.00%・2発以内39.65%・3発以内91.20%・4発以内99.15%・5発以内99.94%・6発以内100.00%となった。1ぐうなら1発、2ぐうなら2発、3ぐうなら3発、4ぐうなら4発以内に倒せれば55ガラガラを後出しで流せるので、流せる確率は約43.13%である。
精度は悪く、55ガラガラを50フシギバナで流すのは最終手段な感があるが、交代読みめざ虫で1発で落ちる50ナッシーよりもある意味では機能するかもしれない。

55ガラガラ流しの精度を高めたいのであれば、葉っぱカッターをめざ草に変更する手がある。めざ草であれば55ガラガラを急所率未考慮で82.97%の確率で2発で倒せるため、前述の葉っぱカッターよりも2発で倒せる確率が高くなり、精度が上がる。他にも、50スターミーを確2で倒せるようになるので、後出しサイキネスターミーや麻痺が入ったサイキネスターミーとの対面で勝つ確率が上がる。
また、フシギバナは先手身代わりアタッカーが概して苦手であるが、めざ草なら55フーディンの身代わりを急所率未考慮で69.23%の確率、55ケンタロスの身代わりを急所率未考慮で61.54%の確率で壊せるようになるため、この弱点が部分的に改善される。
葉っぱカッターをめざ草に変更するデメリットとしては、耐久低下がある。対カイリキー、対サンダー、対カビゴン、対エアームド、対ヘラクロス等、様々な場面で精度が低下する。例えば、対55カイリキーについては、通常のフシギバナであれば文字で46%〜54%のダメージであるが、めざ草フシギバナだと49%〜57%のダメージになる。8連命中はギリギリ耐えるため致命的ではないものの、急所や火傷、撒きびし等で事故りやすくはなる。また、55サンダーのめざ氷のダメージも、通常のフシギバナであれば40%〜47%のダメージであるが、めざ草フシギバナだと43%〜51%のダメージになり、宿り木から光合成で粘る動きで事故りやすくなる。
また、めざ草の場合はフシギバナミラーで不利になるというのもデメリットとして挙げられる(PP的には前述のめざ虫と同じ、そしてめざ虫と異なり攻撃技のダメージで明確なアドバンテージを得られるわけでもない)。

持ち物は基本的に何でも機能する。
テンプレフシギバナミラー最強で乱数2発ラインの攻撃を耐える確率も高くなる食べ残し、2発ラインの攻撃を耐える確率が高くなるという意味で食べ残しの代用になる上にガラガラを流せる確率も高まる光の粉、催眠や麻痺や凍結といった各種状態異常を防げる奇跡の実が理想だが、これらの持ち物をフシギバナに持たせる必要性は決して高くなく、他のポケモンに回した方が良い場合も多い。
55カイリキーの大文字でのPP切れを防げる不思議な木の実、50カビゴンや55カイリキー等の高特殊耐久ポケモンを倒しやすくなる王者の印、先手を取る相手(先手身代わり系、寝言キングドラ等)にワンチャンが生まれる先制の爪、50カビゴンや50カイリキー等の圧し掛かり対策になる麻痺直しの実、スイクンやバンギラス等の冷凍ビーム連発対策になる焼けた木の実、55カイリキーの文字火傷や爆パン運ゲーの対策になる凍った木の実、王者の印と異なりスイクン等の素早さの高いポケモンにも機能するピント、光の粉の代用品になり得る気合のハチマキ、といった持ち物が有力候補になるだろう。
なお、不思議な木の実は葉っぱカッターをめざめるパワーに変更している場合にも有効な持ち物であり、前述のようにめざ虫フシギバナがミラー強化する上で使える。

50でカビゴン・ガラガラを初めとして色々なポケモンに圧力をかけられるということで、パルシェン・ナッシー・フシギバナで三銃士と呼ばれているが、2018年現在ではKPやランクが下降傾向で、パルシェンやナッシーに差をつけられ始めている。
55鈍い寝言カビ、55いばみがサンダー、ナッシーといった高圧力のポケモンに起点にされる点、及びお得意様のカイリキーに寝言持ちが増えている点がその背景にあると考えられる。
(カイリキーに関しては鈍い寝言で突破されるのも問題だが、単純に寝言を持たれるだけでもカイリキーの後ろにいるフシギバナ対策に眠り粉が入らなくなり、フシギバナの圧力が低下する)
眠り粉が圧力として機能しなくなりつつあるので、現在は眠り粉を別に技に変えての運用も見られるようになった。
また、ナッシーの爆破間接からフシギバナを出す動きも時々見られるが、この場合もフシギバナに眠り粉を持たせる意味は薄くなる(ナッシーに眠り粉があるため)。このような背景も、眠り粉を別の技に置き換える理由の一つになっている。

非テンプレフシギバナ(眠り粉置き換え)

2018年現在は、以下のように眠り粉を別の技に置き換えた型が言及されたり使われたりしている。
(この場合、素早さ調整は不要である)
鳴き声
55鈍い寝言カイリキーを対策できるようになり、カイリキー対策の精度が上がる。
55めざ飛カイリキーも1回は流せるようになる。
(「交代際のめざ飛を喰らいHPがほぼ半減→フシギバナ鳴き声、カイリキーめざ飛」とすれば形成を逆転できる。ただしこの次のターンでカイリキーがフシギバナ対策に交代するとフシギバナはHPを回復しきれなくなるため、次の流しが怪しくなる。)
また、鈍いカビゴンを初めとして、鈍いを積んでくるポケモン全般に強くなる。
仮にフシギバナで相手を倒せなかったとしても、鳴き声で攻撃力上昇を抑えつつ宿り木で眠りに追い込んでから他のポケモンに渡すことができる。
なお、先手のメガホーンで高確率で2発で倒してくるヘラクロスのような相手との対面でも強くなるし、先手の葉っぱカッターを急所に入らない限り耐える50奇跡パルが対面爆破で1対1交換を狙ってくる可能性もあるのでそのような動きにも強くなる(通常の大爆発は50フシギバナ確1だが攻撃ランク-1だと確定で耐える、それを更に読まれて50フシギバナ確2の冷凍ビームを打ってくる可能性もあるにはあるが)。

サンダーや炎エース等の特殊相手への釘付け手段が宿り木の種しかなくなるが、宿り木の種だけでもある程度の釘付けはできる。
サンダーに対しては交代際に宿り木を入れることで、昆布やいばみがといった長いターン居座る戦術に対する負担が軽減する。
また、宿り木を入れることで攻撃技に対してもある程度強くなる。例えば50カビゴンは55サンダーの雷で実質確4になるし、50スイクンは55バクフーンの雷パンチで確4になるし、50残飯カビゴンは55ファイヤー晴れ文字を高確率で2発耐えるようになる(急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で8.88%の確率で2発)。
サンダーに対しては雷一貫を切ることもできる(サンダーが交代読みで雷を打ってくる場合は、それを読んで居座ることで宿り木のダメージを蓄積できる)。
宿り木があまり役に立たず交代読み交代を狙った方が良いケースもあるが、上記のように役に立つケースは少なくない。
リフレクター
鈍い対策としては鳴き声に劣る。
例えば、リフレクターを貼ったとしても鈍いを積みきった55カイリキーのクロスチョップが急所に入ればほぼ確実にフシギバナは1発で倒れてしまう。
しかし、それ以外の物理ポケモンに対しては鳴き声よりも勝ることが多い。
例えば、55めざ飛カイリキーに対してはダメージ減少率に優れ、また次にカイリキー流しをするまでにリフレクターが残っている可能性もあるので、鳴き声よりも精度が高い対策になる。
音バンギとのタイマンでも、リフレクターがあれば勝率が向上する(詳しくは補足にて述べる)。
また、リフレクターなら、他のポケモン(例えばバンギラス)のカイリキー突破をサポートできる。「フシギバナ対カイリキー→カイリキーからフシギバナ対策へ交代、フシギバナリフレクター→フシギバナからバンギラスへ交代、フシギバナ対策何か」と持ち込めば、リフレクターが残った状態でバンギラス対カイリキーに持ち込める。

対特殊釘付けに関しては、鳴き声と同じようなことが言える。
光の壁
フシギバナ対策には多くの場合、炎やエスパー、サンダーといった特殊ポケモンが使われる。
そこでフシギバナで光の壁を貼れば、後続への負担を軽減することができる。
(例えば、光の壁サポートを受けた50カビゴンは55サンダーの雷が乱数5発になる。負担軽減としてはかなりの効果がある。)
フシギバナ自身も、バンギラスや55カイリキーの文字への対抗や、サンダー・ライコウのめざ氷での事故防止のために使える。特に文字バンギを後出しで流したい場合は、光の壁が必須になる。

なお、55捨て身鈍いカビゴンへの釘付け技が宿り木の種のみになるが、耐性受け若しくは55鈍いカビミラーに持ち込めるなら宿り木の種のみでも十分である。
耐性受けの場合、回復技の無いポケモンだと何度か受けているとカビゴンに削られ倒されてしまい、鈍い眠るエアームドであったとしても鈍い捨て身急所で倒されてしまうケースがある。
しかし、55カビゴンに宿り木を入れれば1ターンにつきHPを36回復することができるので、55カビゴンの攻撃を耐えきることが可能になる。
(参考までに、ノーマル1/2耐性のカビゴン受けの中で比較的防御が少ない50サイドンでも、55カビゴンの捨て身タックルで38〜45のダメージであり、宿り木でほぼ全快できる)
55鈍いカビミラーに関しては、相手の55カビゴンに交代際の宿り木を入れれば、後出しで55鈍いカビゴンを出して鈍いを積み合っても有利になる。こちらの55カビゴンを出す際に捨て身を食らっても鈍い合戦中に宿り木で回復することができ、相手が先に鈍ってきても鈍い合戦中に相手のHPがじわじわと減り相手が先に眠りに追い込まれる。仮にこちらの55カビゴンが先に眠ったとしても、鈍いの回数が同じなら宿り木が入った55カビゴンの捨て身タックルを3発耐え、眠りで粘れる。

対カイリキーについては、55めざ飛や55鈍い寝言への対抗力がテンプレフシギバナ以上に悪化する。
カイリキーを55で採用してくるということはフシギバナ突破を狙ってくる可能性が少なくないので、この型のフシギバナはあくまでも50カイリキー対策用と割り切り、55カイリキー対策としては別のポケモンを立てた方が良いかもしれない。
(例えばサンダータンクで採用して、50カイリキーに対しては50フシギバナで相手できるようにして55タンクを選出可能にする、55カイリキーに対しては55サンダーを出してエース相性で優位に立つ、という具合)
めざ氷
パルシェンやバンギラスへの打点を保ったまま、ナッシー・フシギバナ・サンダー・エアームドに対する打点を確保することができ、釘付けの性能や崩しの性能が向上する。
50ナッシーはめざ氷で確3で、50ナッシーへの交代際にめざ氷を入れればそのまま50ナッシーを倒すことができる。
50フシギバナは低確率3発だが、相手の宿り木が無効化される点や光合成のPPを考えると、相手のフシギバナの光合成のPPを切らして勝つことができる。
対サンダーに関しては55サンダーも確4で、身代わりも確定で壊せる。身代わりサンダーに対しても宿り木で圧力をかけられる可能性があるし、威張るやドリ口がなければサンダーの攻撃を宿り木+光合成で粘れるため、サンダーの型次第では対面で勝つことも可能。
対エアームドに関しては、50エアームドを宿り木を入れた状態で急所率未考慮で74.32%の確率で3発で倒すことができ、サポート止まりや判定狙いになることなく倒しきることができる。50眠るエアが相手だとしても宿り木を入れた状態で実質確4であり、急所待ちになる。
(ちなみに、対55ガラガラに関しては、葉っぱカッターを打ち続けた場合は、2発で倒せる確率は39.09%、3発で倒せる確率は91.60%となる。めざ氷だと、それぞれ8.30%、88.82%となる。一番良いのは、葉っぱカッター2発でどちらも急所に当たらなければめざ氷で止めを刺すパターンである。)

等倍相手だとめざ氷でも葉っぱカッターでもダメージに大差がなく、葉っぱカッターほどのPPも必要なくなるので、葉っぱカッターをギガドレインに変更する手もある。
ギガドレインには身代わりスターミーに弱くなるという欠点があるが、サイキネスターミーに強くなるという利点がある。
具体的に計算すると、50フシギバナのギガドレインで50スターミーを急所率未考慮で73.44%の確率で2発、HP吸収量は39〜46(中間値42)。50スターミーのサイキネは50フシギバナに103〜122/186のダメージで、HP吸収量が42だと急所率・追加効果発動率未考慮で37.02%の確率で2発となり、40%程度の確率で対面で勝てるようになる。
これが奇跡の種持ちだと、50フシギバナのギガドレインで50スターミー確2、HP吸収量は41〜49(中間値45)。50スターミーのサイキネについては、HP吸収量が45だと急所率・追加効果発動率未考慮で24.39%の確率で2発となり、70%程度の確率で対面で勝てるようになる。
その他、1対1交換されても良いという前提の元、冷凍ビームパルシェンを後出しから1回流すことができるようになる。
50フシギバナのギガドレインで50黄金パルシェン確2、HP吸収量は54〜64(中間値59)。50パルシェンの冷凍ビームは50フシギバナに98〜116/186のダメージで、HP吸収量が59だと確3となる。撒きびしを1回踏んでも急所率未考慮で15.71%の確率で2発のラインに留まる。
対50ガラガラに関しては、奇跡の種ギガドレインでも地震に2発耐えるようになる確率が低い(HP吸収量が中間値の48でも、急所率未考慮で86.85%の確率で2発)上、剣地震される可能性もあるため、対50パルシェンと同じように流すことはできない。

なお、ヘラクロスに強くなるめざ炎という選択肢もあるが、サンダーに弱くなる上、前述のめざ草と同じような耐久低下のデメリットがある。メリットとデメリットを比較すると、なかなか入ってくる技ではないだろう。

対カビゴンや対カイリキーに関しては、光の壁型と同じことが言える。

補足

50フシギバナ 対 55バンギラス

完全タイマン、バンギラスが眠る無し奇跡を前提とした場合の計算結果は以下の通りである。
  • バンギラスからフシギバナへの攻撃
文字     107〜126/186
冷凍ビーム   85〜100/186
岩雪崩     71〜 84/186
音岩雪崩   141〜166/186
音音岩雪崩  確1
光合成     -93/186
宿り木     -28/186
火傷      23/186
  • フシギバナからバンギラスへの攻撃
葉っぱカッター 61〜 72/226
宿り木     28/226
バンギラスが特殊技で攻撃する場合
フシギバナが先手で宿り木を入れれば、以降は宿り木+光合成で回復が追いつく。
そして、バンギラスのHPが削れた所で葉っぱカッターで止めを刺せばフシギバナの勝ちである。
急所や追加効果で負ける可能性はあるが、文字の場合は外れる可能性があり、冷凍ビームの場合は毎ターン光合成を打たなくても良い。
火傷は凍った木の実(奇跡の実)、凍結は焼けた木の実(奇跡の実)で防ぐことができる。バンギ側が爆パン運ゲーに持ち込んでくる可能性もあるが、凍った木の実の場合はそれも対策できる。
これ以外の持ち物だと、残飯や光の粉を持たせると安定性が増す。
技で言うと、光の壁があれば更に安定性が増す(文字で光合成のPPが切れることすらなくなる)。

なお、バンギラスはフシギバナを特殊技2発で倒すため、後出しによる流しは不可である。
(ただし、光の壁がある場合はこの限りではない)
バンギラスが音物理で攻撃する場合
葉っぱカッターでバンギラスが確4、対してバンギラス側は音岩雪崩岩雪崩若しくは音音岩雪崩で3ターンで倒せるため、普通の殴り合いではバンギラスが有利である。
葉っぱカッター2発+宿り木2回も確定で耐えられ、宿り木光合成でも回復が追いつかないため、宿り木や光合成を使ってもフシギバナは有利を取れない。

フシギバナが勝つには、葉っぱカッター急所に賭けるか、眠り粉2連命中+3〜4ぐうに賭けるしかない。

葉っぱカッター急所に関しては、「急所急所任意」「急所任意急所」「任意急所急所」「急所通常通常」「通常急所通常」「通常通常急所」の何れかのパターンなら勝てる(「任意」は「外れか通常か急所の何れか」を指し、確率は1である)。
これらの事象の生起確率は合計で約53.09%であり、バンギラスの音外れや岩雪崩外れもあるので、急所まで考慮するとフシギバナが有利であると言える。
(ただし、岩雪崩は命中率100%の地震で代用される可能性はある)
なお、ピント所持の場合は、これらの事象の生起確率の合計は約68.13%にまで上がる。

眠り粉2連命中+3〜4ぐうに関しては、生起確率が28.125%であり、前述の葉っぱカッター急所に比べると分の良い賭けとは言えない。

持ち物としては、前述のピントの他、光の粉でも勝率を上げられる。
また、リフレクターがあると勝率が上がる。
(リフ時の音音岩雪崩は108〜127/186で文字とほぼ同じダメージのため、「宿り木、音」→「リフ、音」→「カッター、岩雪崩」→「光合成、岩雪崩」→「光合成、岩雪崩」→「光合成、岩雪崩」→「カッター」で勝てる。「宿り木、音」→「リフ、音」→「カッター、音」→「カッター、岩雪崩」→「カッター」でも勝てる。)

なお、バンギラス側はフシギバナを倒すのに3ターンかかるため、後出しでも流せる場合がある。
例えば、葉っぱカッター2連急所(ピント無しで約5.64%、ピント有りで約10.01%)や眠り粉2連命中+4ぐう(約14.06%)のパターンで流しが成立する。
これに加えて、音外れのパターンや岩雪崩外れのパターンでも流せることがある。

このページへのコメント

めざ草について追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年09月24日(金) 23:07:10 返信

以下の記述を消しました。
(混乱自滅によるPP節約で十分なため)

他、以下のような利点もある。
[+]めざ氷フシギバナでの鳴海型ムウマ(毒々怪しい光滅びの歌痛み分け)とのPP戦に備える
Discord「金銀対戦プレイヤーの集い」サーバーより引用

chio - 2021/07/19 21:36
ああ、でも、めざ氷だと鳴海型ムウマのPPを切らす動きができないな。。
毒でも怪しい光でも痛み分けでもエースを後出ししたくないし、難しいなこれ。
めざ氷の場合も一応釣り合いはするのか。不思議な木の実は欲しいけど。
眠り粉+宿り木のタネ+めざ氷=64
毒+怪しい光+痛み分け=64
眠り粉は隣で既に誰か寝ている前提
(なのでVCオフでは不可)
[END]

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月24日(土) 21:41:37 返信

不思議な木の実を持たせて、めざ氷フシギバナでの鳴海型ムウマ(毒々怪しい光滅びの歌痛み分け)とのPP戦に備える、というのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月20日(火) 00:23:19 返信

テンプレフシギバナは55寝言無し残飯カビゴンを倒せるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月10日(土) 20:22:02 返信

素早さ調整について追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月19日(木) 22:30:07 返信数(3) 返信

サイクルを回せない場合は素早さ調整しない方が良いかもしれないというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月20日(金) 08:31:29

素早さを下げても、テンプレフシギバナ同士の完全タイマン(ターン制限での判定勝ち狙い)への悪影響が無いことをPBSToolsで確認したので、その結果を追記しました。
(ただし6ターン以上残っていることが前提)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月21日(土) 21:20:14

サイクルを回せない場合の具体例として55リザードンミラーを挙げました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月28日(日) 15:03:53

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