ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

みんな大好きパルシェンの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/P...

個別分析詳細

パルシェンは主に以下の型で使われる。
50パルシェンれいとうビーム or なみのり何か何かだいばくはつ何かFFFF or EFFF or EEFF or DEFF63-63-63-63-63

1対1交換性能の高さがパルシェンの主要な採用理由の一つであるため、これが抜けることはまずない。
また、パルシェンが持つ大きな利点の一つとして、冷凍ビームor波乗りでノーマル耐性を倒せることがあるので、このどちらかの技もまず採用することになる(両方採用することもある)。
他の技や持ち物に関しては、パーティに合わせてチョイスしていくことになる。

2018年夏〜秋頃までは冷凍ビームの価値が高いとされていたが、最近は流れが変わりつつある。
2018年8月のロビーカップ3では、255氏が冷凍ビームの代わりに波乗りを採用したパーティで優勝を果たした。
波乗りの方が多い傾向はその後も続いており、2020年1月〜2021年5月の大会を通して見ても冷凍ビーム(22%)より波乗り(23%)の方が僅かに使用率が高くなっている(出典:https://twitter.com/2000sinobu/status/140482906701...)。
理由としては、パルシェンミラーが意識されるようになったことや、(特に爆破主体のパーティで)バンギラス対策が意識されるようになったこと、2020年以降に一時的にフォレトスの使用率が上がったこと、といったことが挙げられるだろう。

撒きびしは時代問わず高確率で使用されるが、それでも必須というほどではない。
速攻気味の攻めるパーティでは撒きサポよりもリフ爆破サポの方が適している場合がある(例えば55捨て身太鼓カビパ)。

参考までに、一撃有り2000でも、パルシェンの撒きびしの優先度が下がっているという話をされることがある。
その象徴的なやりとりが2019/02/28のTwitter上でのゴールド氏とおかしょー氏のやりとりである。
(ただし、一撃有り2000は主にVCオフで適用されるルールであり、VCでは相手のHPが見えないためにナッシーのめざ草の有無を推測できない(奇跡の実冷凍ビームによる居座りが困難)という特徴があり、それは割り引く必要がある)

Twitterでのやりとりの引用

これからのパルシェンは、パーティ構築時点で想定される試合展開を読み、詰みやそれに近い展開に持ち込めるような技をチョイスしていくべきだろう。

必須技

大爆発
攻撃種族値が地味に高いので十分なダメージが出る。
例えば、50パルシェン大爆発→55サンダー雷で55残飯カビは高確率で倒せる(最低乱数を引くとHPが12残る、最高乱数だと最大HPから更に42大きいダメージになる→残飯なし、冷凍ビームの削りあり、リボン所持等の条件で確定)。
また、50カビゴンや50ブラッキーを低確率で倒せ、リボン有りの場合は高確率になる(詳しい計算は後述)。撒きびしを1回踏ませれば、50カビゴンは確定で、50ブラッキーは84.62%(急所率未考慮)の確率で倒せる。
パルシェンの場合は大爆発を軽減されにくいのが特徴で、冷凍ビームや波乗りでノーマル耐性を倒せる他、素早さも比較的高いため50甘えるブラッキーに先手で大爆発することもでき、1対1交換がやりやすい。この面で、役割が似ているフォレトスとは大きな差をつけることができている。
大爆発の用途としては、以下の3つが挙げられる。

・枚数差からの詰み
3対2から2対1、2対1から1対0(勝利)へ持ち込む力が優れている。
詳しくは下記の記事を参照のこと。
https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%c7%fa%c7%cb%a1...

・間接的役割破壊
スイクンのような水ポケモンやフリーザーのような氷ポケモンと組ませる場合に、水技や氷技に強いポケモンと1対1交換して間接的役割破壊することができる。
例えば、50パルシェン50スイクン対55ガラガラ+50カビゴンのような場合、50パルシェンで50カビゴンと1対1交換した後、50スイクン対55ガラガラに持ち込み勝つことができる。

・流し役割遂行
ガラガラには冷凍ビームよりも高いダメージを出すことができ、55めざ虫ガラガラを15.38%の確率(リボン有りなら71.79%)で、撒きびしを1回踏ませれば92.31%の確率で1発で倒すことができる(急所率未考慮)ため、緊急時にはこちらで流し役割を遂行することができる。
また、パルシェンに嫌な音や鈍いがある場合は55カビ流しとして使うこともできる。
冷凍ビーム
ガラガラへの流し役割遂行に使え、ナッシー、サンダー、フシギバナの釘付けにもなる優秀な攻撃技。
55サンダーは低確率2発だが、55ガラガラ、50ナッシー、50サンダー、50フシギバナは確2と十分なダメージが入る。
催眠さえカットできれば、めざ草非所持の50ナッシーに対面で勝つことができるようになる。
(ただし、これらのポケモンは大爆発でも倒すことができ、55ガラガラ・55サンダーもリボン大爆発なら後述の通り高確率で1発で倒せるため、それで良いという見方もある)

また、50エアームド、50ハガネール、50ゲンガーは確3、50ムウマも98%以上の確率で3発であり、大爆発を受けるノーマル耐性持ちを逃がすこともできる。
ただし大爆発との相性は波乗りほど良くは無く、特にバンギラスに受けられてしまうのは玉にキズ。
この辺は周りのポケモンでカバーするか波乗りを併用するかして解決したい。

凍結も地味に重要で、役割遂行や釘付けのつもりで打っていてもたまに凍ってくれることがあるのでベースの勝率が良くなる。
リフ併用でカビに何度も冷凍ビームを打つ等、場合によっては凍結を狙いに行く動きもできる。
色々と怪しい対エア(毒々)でも、冷凍ビーム凍結により勝ちを拾えるケースが少なくなく、対策の確度を高める手段の一つになる。
55遺伝子ケンタロス相手のタイマン勝率を高める上でも凍結は重要な意味を持つ。

単純に詰み防止技と捉えることもできなくはない。
スピンもこれで対策できることがある。スターミーよりも奇跡(焼けた木の実)併用の可能性が少ないドククラゲ等に対して特に有効。
スターミーは追い打ちや他のポケモンの役割破壊で対策できている、という場合は、冷凍ビームだけで広範囲にスピン対策ができる。
波乗り
バンギラスを3発で倒せるため、バンギラスに受け切られずに済む。
ただし、バンギラスの先手岩雪崩で50パルシェンは確2であり、交代読み波乗りを決めたとしても後出しで1回流されてしまうため、ある程度サイクル戦ができるようにする必要がある。
(なお、52パルならバンギラスに先手を取れるようになるが、それでも波乗り確3で岩雪崩確2のため対面で勝つことはできない)
50フォレトスも確3で倒せるようになる。波乗りが無いと、毒眠るでタイマンで負けてしまう(もしくは音からの大爆発で1対1交換するのが限度、冷凍ビームからの音大爆発で178〜210/181のダメージ)。
その他、イノムー、サイドン、ハガネール流しの確実性が増すというメリットや、炎ポケモンに対する釘付けがやりやすくなるというメリットもある。
地味にツボツボ対策になる(50ツボツボを急所率未考慮で16.31%の確率で2発、55ツボツボ確3)。実はサンダーミルタンクのWAだと、パルシェンに波乗りを持たせないと55分身まるころツボツボに弱くなりやすくなったりもする。

パルシェンミラーで強くなる点も重要。
50パルシェンは50パルシェンの波乗りで急所率未考慮で99.2%の確率で4発(黄金持ちなら確5)だが、冷凍ビーム1発+リボン大爆発で高確率で倒れ、冷凍ビーム2発+大爆発でほぼ確実で倒れる(冷凍ビーム1発+大爆発で137〜163/156、冷凍ビーム1発+リボン大爆発で148〜176/156、冷凍ビーム2発+大爆発で155〜185/156のダメージ)ため、結局は相手の大爆発で相打ちにはなる。
しかし相手の交代や大爆発を誘発できるため、パルシェン以外のポケモンに大爆発を当てやすくなったり、大爆発読みで他のポケモンで大爆発を受けることをしやすくなったりする。相手のパルシェンに流し役割がある場合は特に交代を誘いやすくなる。まず発生しないとは思うが、パルシェンとの最後の1匹同士のタイマンでも勝てるようになる。
リフレクターと併用する場合は、冷凍ビーム大爆発型の50パルシェンとの対面で1対1交換されるのを防ぐことすらできる。リフレクターを貼っている場合、冷凍ビーム4発+大爆発は132〜159/156とほぼ確実に耐え、冷凍ビーム4発+リボン大爆発ですら137〜165/156と高確率で耐えるため、冷凍ビーム5発+大爆発(150〜181/156)までする必要がある。よって、「冷凍ビーム、波→冷凍ビーム、リフ→冷凍ビーム、波→冷凍ビーム、波→冷凍ビーム、波」という立ち回りで1対1交換を防ぐことができる。同速運で先手が取れる場合は更に1発分の余裕が生まれ、非黄金パルへの後出しや黄金パルとの対面にも対応できるようになる。
50鈍い大爆発パルシェン相手ですら、読み次第では1対1交換を防いで一方的に倒すことができる。リフレクターを貼れば、鈍い2回からのリボン大爆発ですら急所率未考慮で2.56%の確率でしか1発で倒れない。鈍い3回からの大爆発だと79.49%の確率で1発だが、鈍いを3回積まれないと1対1交換されないのであれば、「波、鈍い→波、鈍い→波、鈍い→波」を基本の立ち回りとして、途中で大爆発を選択するならそのターンを読んでリフレクターを貼れば、1対1交換を防ぐことができる。

オプション技

嫌な音、鈍い
主にパルシェンで55カビゴンを流したい場合に使用する技。ざっくり言うと、確実性が高いのは鈍いだが、汎用性が高いのは嫌な音である。
嫌な音に関しては55ミルタンク流しでも使える他、(50に大爆発に耐えるポケモンがいないことを前提として)55カビゴンや55ミルタンクに当てれば誰に大爆発が当たっても1対1交換できる状況を作り出すことができ、詰みの展開に持ち込みやすくなる。バンギラスや50エアームドにも有効。
詳しい解説は下記の記事を参照。
http://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%ba%ab%c9%db%a5%...
リフレクター
55ガラガラや55遺伝子ケンタロスを意識する場合に使用する技。
特に黄金の実併用時の効果が高く、1回舞った後の55めざ虫ガラ地震を高確率で2発耐えるようになる。
(急所率未考慮で85.08%の確率で2発耐える。ちなみにきのみジュースだと81.13%。)
光の壁付き55ガラガラは50パルシェンの冷凍ビームで低確率3発(ほぼ確実に4発)のため、剣地震地震と動くガラガラに対し冷凍ビームを4発打ち込むことで光の壁付き55ガラガラにも対面で勝てるようになる。
黄金の実併用でなくてもリフを貼るだけで周りのポケモンでガラガラに対して対面有利を取りやすくなるので、単独使用でも十分に効果を発揮する。
対55遺伝子ケンタロスについては下記の個別記事を参照だが、リフは55遺伝子ケンタロスとのタイマンで最も重要な技で、リフがあるだけで30〜40%、冷凍ビーム+黄金の実があれば50%を少し超える程度の勝率になると思われる。
https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%b0%e4%c5%c1%bb...
また、後ろに55ライコウや55カイリキーがいるなら、事前にリフサポするだけで大きく有利になる。
カビゴンやタンクが相手にいる場合も貼っておいて損はない技で、カイリキーや55捨て身太鼓カビ等が動きやすくなる。
爆破対策としても使えることがある。特に波と併用した場合において、相手のパルシェンやハガネール、フォレトス等のポケモンによる1対1交換を困難にさせることができる。
凍える風
50パルシェンよりも素早さが高いポケモンに対して交代際に使い、足りないダメージを補う。特に、55バンギラス、55めざ氷サンダー、50黄金ムウマ、55ミルタンクに対して有効。
55バンギラスについては、26〜31/226のダメージが入る。ここから波乗り(91〜108/226)を打てば急所率・命中率未考慮で約55〜60%の確率で2発で倒せる(ちなみに雫波ならほぼ確定)。バンギラスの岩雪崩は確2(黄金なら急所率・命中率未考慮で22.09%の確率で2発)だが素早さが逆転しており怯みはないので、後出しのバンギラスをそのまま倒すことが可能となる。ただし、凍える風→嫌な音→リボン大爆発(171〜201/226)だと急所率・命中率未考慮で約10%の確率でしか倒せないので注意。
55めざ氷サンダーについては、57〜68/215のダメージが入る。残飯回復13を考慮しても、次のターンの先手大爆発(187〜220/215)で確定で倒せるようになる。
50黄金ムウマについては、33〜39/実質196のダメージが入り、ちょうど黄金+αぐらいのダメージが入る。ここから波乗り(54〜64/実質196)を打てばほぼ3発で倒せる。50ムウマの電磁砲は50パルシェンは確定で耐える。そのため、奇跡or麻痺直しを持って電磁砲による素早さ再逆転を防げば、電磁砲が2連命中しない限りは後出し50黄金ムウマを倒すことができる。先手を取っているので道連れも許さない。
(ただし、50ゲンガーの電磁砲は50パルシェンが48.72%の確率で1発となってしまうため注意)
55ミルタンクについては、33〜39/220のダメージが入り、ここからリボン大爆発(177〜208/220)を打てば命中率・急所率未考慮で約75%の確率で倒せるため、後出し55ミルタンクと1対1交換することが可能となる。なお、リボン無し大爆発(161〜190/220)だと命中率・急所率未考慮で約15〜20%の確率でしか倒せなくなる。

大爆発1発で倒しきれない場合に、凍える風による素早さダウンを残して退場するような動きも可能。
55ミルタンクにリボン無し大爆発をするような時に役に立つだろう(素早さを下げないまま大爆発してそれを耐えられると、次のターンに先手ミルク飲みをされてしまう)。
退場せずとも、凍える風単独でサポートになる場合もある。例えば、後出しムウマに対して凍える風を入れ、次のターンにガラガラに交代すれば、ガラガラがムウマに対して先手を取れるようになることで道連れされなくなり、ムウマをド起点にすることができるようになる。

なお、相手の行動を読み切る必要はあるが、撒きびしと組み合わせた場合はスピン対策になり得る。
(詳細は、スターミーの個別分析(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%b9%a5%bf%a1...)の高速スピンの項を参照のこと)
撒きびし
昆布や吠えない昆布(積み防止)に使えるのは言わずもがな。
相手のポケモンのHPを削ることで少ない攻撃回数で倒すことができるようになる効果もある。
(例えば、55遺伝子ケンタロスの破壊光線で55カビゴンは確2だが、撒きびしを踏ませると急所率・命中率未考慮で79.49%の確率で1発になる)
リボン無しの場合は、55めざ虫ガラガラ・50カビゴン・50ブラキを大爆発1発圏内に入れるためにも撒きびしが重要になる。
(ただし、同程度の物理耐久ラインの55めざ氷サンダーに対しては撒きびしが効かないので、対サンダーの勝ち筋を太くするためにできる限り冷凍ビームを併用したい)
「55残飯カビゴンのHPを大爆発で削る→後続の特殊ポケモンで止めを刺す」という勝ち筋を想定する場合も撒きびしが欲しい。撒きびしがないと、交代や後攻バトンを駆使されて残飯回復されて特殊ポケモンの攻撃技1発圏内から抜け出されて眠るで立て直される危険がある。
また、詳しくは下記記事を参照だが、ガラガラに対しては防御的な意味も持ち、流し役割を遂行する上では意外と重要な技。
http://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%ce%ae%a4%b7%a5%...
毒々
爆破に頼らない広範囲の釘付けが可能になる技で、特に55カビゴンの横で鈍い毒のような型で使うと効果的。
まず、55ミルタンクに対して有効。55ミルタンクは音爆破でない限り突破するのは困難だが、毒々を入れてからパルシェンで鈍いを積み合えば、(雷等のパルシェンに有効なサブ技を所持されていない場合は)1対1交換か交代に追い込める。交代されて普通の毒にされたとしても、攻撃ランク・防御ランクが同じなら普通の毒1回(ミルク飲みの直後でも食らう)+リボン大爆発で急所率未考慮で48.72%の確率で倒すことができる。毒が入っているなら55捨て身鈍いカビゴンでも鈍い合戦で有利を取れるようになるので、カビゴンで鈍いを積み合うでも良い。
また、後出しの特殊に対する釘付けにもなる。特に回復技無しの身代わり特殊に対して有効。爆破だと読みを外した場合のリスクが大きすぎるので、毒を持たせておくとリスクを抑えて釘付けするという選択肢が生まれる。
撒きびしと同じように、大爆発後の55カビゴン残飯復帰を防ぐ手段としても有効。
スピンスターミー対策にもなり得る。スターミーに毒を入れれば、撒きびしに対してスピンされ続けるということがなくなり、毒を回復するターンを読んでカビゴンやライコウを出して撒きびしを残すことができるようになる(相手は逃げるしかないのでスピンされない)。また、スターミーを毒昆布で倒すことができる可能性も出てくる。
(参考までに、撒きびし関連のメタが2000よりも熾烈なGen2OUでは、撒き波毒大爆発パルシェンが主流である)
ただし、スピンドククラゲ対策にならないという点は注意。スターミーを追い打ちや他のポケモンの役割破壊等で対策できている場合は、めざ電や冷凍ビームの方が良いだろう。
めざめるパワー電・めざめるパワー草
パルシェンミラー最強の技で、特に主力技が冷凍ビームの場合に考慮に入る。
50パルシェンを急所率未考慮で96.58%の確率で2発で倒すことができる(ちなみに55めざ虫ガラの地震と同じダメージ)。同速運で勝てれば、50波大爆発パルシェンですら対面で一方的に倒すことができる。
パルシェンを一方的に倒して枚数差をつける(その後大爆発で詰めることができる)、若しくはパルシェンを逃がして他のポケモンと1対1交換する、という動きをしやすくなるので、バンギラスや55サンダー等のパルシェンを起点にできるポケモンと組み合わせれば決定力として機能しやすくなる。
ただし、めざ電・めざ草はスターミー・スイクンを突破するようなダメージは出ない。
ただし、55キングラーや55シードラのような特殊耐久の低いマイナー水ポケモンには有効に機能する(共に確3)。
また、めざ電はスピンドククラゲ対策になり得るという重要な利点がある。50パルシェンのめざ電で50ドククラゲを急所率未考慮で85.5%の確率で4発のため、長期戦に持ち込めば急所待ちで倒せる。
その他、めざ電は50ギャラドスを急所率未考慮で96.58%で2発で倒せるという利点があり、めざ草は55ヌオーを確2で倒せるという利点もある。
しかし、ステータスの低下が大きなデメリットになる。
大爆発のダメージは、めざパ無しと後述のめざ霊と中間といった所。
耐久に関しては、めざ電ならめざ霊ほどの影響はないが、めざ草だとめざ霊よりも影響が大きい。
(ただし、めざ草だとしても50パルシェンリボン大爆発で急所率未考慮で43.59%の確率で1発で、急所率を考慮しても50%に達しない(同速運ゲーの確率を超えない)ため、ミラー性能に影響を及ぼすほどのステータス低下ではない)
参考までに、めざ草のダメージ計算の例を出すと、55ケンタロスの遺伝子光線で倒れる確率が急所率・命中率未考慮で12.82%から64.1%に上がる。ただし、黄金持ちの場合、55めざ虫ガラ地震を2発で倒れる確率が急所率未考慮で14.92%から9.27%に逆に下がる(黄金発動率が上がることに影響のため、55めざパ無しガラ地震だと0.07%から34.78%に急上昇する)。
パルシェンミラーを強化したいだけならステータス低下が少ないめざ電の方が望ましいが、ヌオー対策を強化したいならめざ草になる。ヌオーにはまるころという強力な型があるため、むしろパルシェンミラーよりもヌオー対策を考えてめざ草を持たせることがあるかもしれない。
身代わり
パルシェンの大爆発を読まれると大きくアドバンテージを失うため、慎重に大爆発を打ちたい場合がある。
例えば50カイリキーとの対面では、カイリキーが守る所持の場合は初手に大爆発をすると守られてしまいやすい。しかし初手に大爆発をせずに様子を見るとクロス急所で一方的に倒れてしまう。そこで、身代わりがあれば、カイリキーが守るを所持しているかどうか判別してから動けるようになる。仮にカイリキーが守るを所持していて守るを打ってきた場合、次の守るの成功率は半減するため、仮に次のターンに大爆発してそれが読まれたとしても約半分の確率でカイリキーと1対1交換できる。カイリキーが守るに固執するなら、身代わりを貼った状態で特殊技で殴ってカイリキーのHPを削りに行くこともできる。
また、嫌な音+リボンと組み合わせた場合は、50黒まな甘えるバトンブラキを後出しで流せる可能性が上がる。先手のリボン大爆発で50ブラキを高確率で倒せるため対面で釘付けすることはできるが、後出しの場合は「パルへ交代、ブラキ甘える→(ここで爆破しても倒せないので)パル音、ブラキ甘える→パル音、ブラキ甘える(パルの攻撃ランクが下がりきる)→パル音(ブラキの防御ランクが下がりきる)、ブラキ黒まな→パル大爆発」を成功させる必要が出てくる。つまり音を3回連続で命中させる必要が出てきてしまう。ここで身代わりがあれば、「パルへ交代、ブラキ甘える→パル身代わり、ブラキ甘える失敗→パル音、ブラキ黒まな→パル大爆発」と音を1回命中させれば良くなる。仮に音を外したりブラキが身代わり読み黒まなをしてきたりしたとしても身代わりは残せるため、「パルへ交代、ブラキ甘える→パル身代わり、ブラキ甘える失敗→パル音外れ、ブラキ黒まな→パル音、ブラキバトンでライコウへ→ライコウ10万で身代わり壊れる、パル大爆発」といった具合でパル出オチ勢との1対1交換を狙うことができるようになる。バトンではなく普通に交代する可能性もあるので読みは回避できないが、それでも命中不安がほぼ無くなるのは大きい。
その他、冷凍ビームと組み合わせた場合に奇跡(薄荷)が無くとも眠り粉サイキネサイキネと動くナッシーにタイマンで勝てるようになる、波と組み合わせた場合に冷凍ビームパルとのミラーで相手の大爆発を身代わりで防いで枚数差をつけられる可能性が出てくる(これを狙うなら51以上が望ましい)、といった利点がある。パルを51以上にするのであれば、50毒エアとのタイマンで有利になるというメリットも享受できる(身代わりはドリ口に確定で耐える)。
50パルの場合、HPが156と4nのため、身代わりを4回貼れないという問題はある。しかし、上記の用途からパルで身代わりを4回も貼るケースは稀と思われ、パルのHPを下げることで身代わり所持を疑われる可能性が高まるという問題もあるため、HPを下げる必要性は薄いだろう。
眠る
50ガラガラを意識する場合に薄荷(奇跡)併用で持たせる技であり、これがあれば50ガラガラに対してキラー的な性能を持つようになる。
50ガラガラの地震はほぼ確実に2発耐え、冷凍ビームで50ガラガラは2発で倒せる。大爆発なら確1で倒せる。
というわけで、眠る薄荷を持たせれば、50ガラガラを後出しで2〜3回流せるようになる。
実際にはここに撒きびしも絡むため、50ガラガラに突破されることはほぼ無くなる。
(なお、53ガラガラに対してはパルシェンのレベルを51〜52まで引き上げることで、55ガラガラに対してはパルシェンのレベルを53〜54まで引き上げることで、ガラガラ地震を高確率で2発耐えるようになり、同じようなことができるようになる)
50サイドン・50ゴローニャの岩雪崩も高確率で2発耐えるので、50ガラガラと同じようなことができる。
(50サイドンは50パル確2の雷を持たされている場合があり、50ゴローニャは大爆発を持っているので、微妙ではあるが)
また、50毒守る残飯エアにタイマンで勝てるようになるのも地味に重要。
(50パル対50毒守る残飯エアは、毒消しの実(奇跡の実)・眠る薄荷・雨乞い波乗り・殻で挟む冷凍ビーム(波乗り)のどれかがないとタイマンで勝てない)
他には、50ブラッキーの追い打ちを受けられるようになるという利点もある(乱数5発なので素眠りで受けられる)。
50ガラ+50追い打ちブラキを50パルで相手するとなると流石に厳しいが、他にもガラ流しを入れる、ガラブラキ同時選出に対してヘラクロスやカイリキーで睨みを効かせる、黒まなバトンで1体ずつ相手できるようにする、等の工夫で対応することができる。
エアームドもこれで受けられるようになる。毒々所持のエアに対しては奇跡(毒消し)や冷凍ビーム黄金をもってしても後出しでの流しは困難だが、眠るがあれば後出しでの流しも安定するようになる。
めざめるパワー霊
50黄金ムウマを意識する場合に有効になるサブウエポン。
50パルシェンの冷凍ビーム・波乗りで50黄金ムウマは確4になるが、めざ霊なら確3になる。
50ムウマの電磁砲は確定で1発耐えるため、電磁砲2連命中がなければ後出しムウマを一方的に倒したり1対1交換したりすることができる。
鈍いとの組み合わせが有力で、鈍い1回からのめざ霊で50黄金ムウマが確2、鈍い3回からのめざ霊なら確1となる。55カビ(控え50ムウマ)のような組み合わせを相手にした時に鈍いが一貫するようになるし、対面から眠るムウマに一方的に滅ぼされることも無くなる。
(ただし、50ゲンガーの電磁砲は50めざ霊パルシェンが急所率・命中率未考慮で64.1%の確率で1発となってしまうため注意)
しかしステータスの低下が痛い。特に痛いのは攻撃の低下である。例えば、通常はリボン大爆発で55めざ虫ガラガラ・55めざ氷サンダー・50カビ・50ブラキをそれぞれ71.79%・79.49%・84.62%・64.1%の確率で倒せるが、めざ霊だとそれぞれ66.67%・66.67%・79.49%・53.85%と倒せる確率が10%程度落ちる(急所率未考慮)。大爆発ぶっぱで1対1交換を狙う場面で勝率が10%落ちてしまうのは決して軽視できない。
また、耐久面でも影響はある。55ケンタロスの遺伝子光線で倒れる確率が急所率・命中率未考慮で12.82%から30.77%に上がり、交代からの大爆発で1対1交換できる確率が下がってしまう。また、55カビゴンの雷で1発で倒れる確率も急所率・命中率未考慮で2.56%から17.95%に上がってしまい、鈍いを積み合ってから雷で倒れるという最悪の展開に持ち込まれる確率が上がってしまう。前述の50ゲンガー電磁砲についても、1発で倒れる確率が急所率・命中率未考慮で48.72%から64.1%に上がってしまう。

持ち物

リボン
リボンがあれば、大爆発で55めざ虫ガラガラ・55めざ氷サンダー・50カビゴン・50ブラッキーを高確率で倒すことができるようになる。
(急所率未考慮で、それぞれ71.79%・79.49%・84.62%・64.1%の確率で倒せる)
音併用なのであれば、防御ランク−2の50エアームドを倒せる確率が急所率未考慮で2.56%から61.54%にまで上がる。
どれもパルシェン大爆発を当てる仮想敵としては重要所ばかりで効果が高い。
55めざ虫ガラガラを大爆発で流すという動きを取りやすくなるのは、パルシェンの流し役割を考えると特に重要。
55カビゴンに対しても239〜281/292(残飯18)のダメージを入れることができ、55サンダー10万ボルト(64〜76/292)で高確率で倒せるところまでHPを削ることができるようになる。
また、ヘラクロスをパルシェンで流さざるを得なくなる場合も少なくないが、ヘラクロスが55鈍いかつパルシェンが鈍い未所持の場合はリボンが無いとダメージが足りずに流せなくなる。50パルシェンは「パルシェン交代、ヘラクロスメガホーン→ヘラクロス鈍い、パルシェン何か→パルシェン何か、ヘラクロスメガホーン」で黄金持ちでも確定落ちするが、2回の「何か」が波乗り・冷凍ビーム+大爆発であったとしても、リボンが無いと179〜212/204で高確率で耐えられてしまう。リボンがあれば192〜227/204で高確率で倒せるようになる。ただし、50パルシェンは素のメガホーン3発でも確定落ちするため、ヘラクロス鈍い読みパルシェン波乗り・冷凍ビーム読みメガホーンを決められると大爆発できずに倒されてしまう。これについては、ヘラクロスが鈍いを積んでいなければリボン大爆発で確1のため、メガホーン読み大爆発を決めれば1対1交換できる。
奇跡の実(薄荷の実、麻痺直しの実、毒消しの実)
主に、ナッシーの眠り粉、エアの毒々、55カビゴンの電磁砲、50カビゴンののしかかりを回復するために使う。
めざ草非所持のナッシーに対しては、これで眠り粉をカットすれば対面で勝てるようになる。
エア(毒々所持)に対しては、奇跡か毒消しがないと後出しはおろかタイマンすら怪しい。パルでエアと一時的に戦いつつエア以外のポケモンと1対1交換を狙うようなパターンがあるのであれば、是非持たせたい持ち物である。というか、あったとしても後出しで流すのは眠る薄荷同速エアが限度で、それも確実なわけではない。詳しい計算結果は以下の記事にまとめたのでこちらを参照のこと。
https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%c6%c7%a5%a8%a5...
55カビゴンに対しては、電磁砲に気付かずに鈍いを積み合うと電磁砲→先手捨て身で一方的に倒されることがあるので、それを防ぐという意味で重要。
頻度的には50カビゴンからのしかかりで麻痺を貰うことの方が断然多い。
50カビゴンのしかかりで50パル乱数4発(急所率未考慮で31.84%の確率で4発)で、1回目ののしかかりで麻痺を貰ってもあと2回ぐらいは動けるので、カビゴンに冷凍ビーム→大爆発を当てて1対1交換を狙う、という動きに大きな支障は出ない。
しかし、連続痺れで不発弾に終わる、対カビ冷凍ビームの試行回数が減る、50カビゴンが太鼓持ちの場合に流しとして使えなくなる、「とりあえずカビの前で撒いてその後他の役割(波パルでのネール流し等)を遂行する」という動きを取り辛くなる、といった形で悪影響が出る。
受ける状態異常の種類はそこまで多くないので、奇跡が余らないなら薄荷の実、毒消しの実、麻痺直しの実で妥協しても良い。
なお、眠る持っている場合は、薄荷にすると回復タイミングをギリギリまで粘れるようになるが、電磁砲による素早さ逆転を即回復できなくなるというデメリットはある。
(眠るを採用している時点でカビと鈍いを積み合うことはないと思うので、そこまで大きいデメリットではないが)
黄金の実(きのみジュース)
前述しているが、55ガラガラの地震を2発耐えるために使用する。
これがあれば、大爆発することなく55ガラガラを後出しで1回流すことができるようになる。
また、55バンギラスの岩雪崩を高確率で2発耐えるようになる(急所率・命中率未考慮で22.09%の確率で2発)、55バンギラスの噛み砕くも2発耐える可能性が出る(急所率・追加効果発動率未考慮で31.03%の確率で2発)、55カビゴンの電磁砲→先手捨て身を50%よりは高い確率で耐えるようになる、リフ込みで55遺伝子ケンタロスの捨て身捨て身光線を耐える可能性が出てくる(175〜207/156+30)、等のメリットがある。
対毒々エアでも機能することがあり、冷凍ビーム(凍結狙い)と黄金を組み合わせることで対エアで最低限の性能を確保することができる。
なお、50パルシェンのめざ電・めざ草は55めざ虫ガラガラ地震と同じダメージを受けるため、これも2発耐えるようになる。2発耐えられれば、対面からでも撒きびしを撒いて大爆発するという動きができる(大爆発は確定で耐えられてしまうが、黄金等でHPを回復されなければ50%以上の確率で撒きびし1発圏内に持ち込むことができる)。
主力技に冷凍ビームのみ採用している場合は、50波乗りパルシェン(特にリフ併用)と1対1交換するために黄金の実の所持が重要になる。計算については波乗りの項にて前述した通りである。
神秘の雫
凍える風の項で説明した通り、バンギラスを凍える風→雫波×2でほぼ確定で倒せるようになるため、後出しバンギラスを安定して突破できるようになる。
50黄金ムウマに対しても、通常の波では確4となる所、雫波なら31.96%の確率で3発となるため、少しだけ強くなる(ただし、交代際に凍える風を当てられるのであれば雫の有無はほとんど関係ない)。
なお、55ガルーラの身代わりを波で急所率未考慮で89.74%の確率で壊せるようになる(雫が無いと43.59%の確率)ので、音大爆発で55身代わりガルーラを対策しようとしているような場合にも候補に挙がる。
溶けない氷
冷凍ビーム使用時、55ガルーラ身代わり対策をしたいなら雫の代わりにこちらを持たせる。

このページへのコメント

波乗りと冷凍ビームの使用頻度の違いについて、情報を最新化しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年06月16日(水) 23:14:29 返信

めざ電や冷ビがスピンドククラゲ対策になり得るというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月27日(土) 14:58:31 返信

毒々について、スピンスターミー対策になり得るというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月10日(水) 23:53:03 返信数(1) 返信

説明が怪しかったので書き直しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月17日(水) 01:21:21

「個別分析詳細」にて、Gen2OUでは圧倒的に冷凍ビームより波乗りの方が多いというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年02月09日(火) 22:43:51 返信

めざめるパワー草について、ダメージ計算をいくつか追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年01月03日(日) 16:23:18 返信

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