ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

はじめに

第二世代対戦の戦術の変遷(一見さん向け)(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%c2%e8%c6%f3%c0...)や決定力・受け・速攻の3すくみ(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%b7%e8%c4%ea%ce...)ではメタの変遷を単純化して書いています。
しかし、実際のメタの変遷はもう少し複雑です。
また、次のメタが予想できるからと言ってすぐにその通りに変遷するということもありません。

当記事では、メタの変遷を複雑にする現象を、「先取り」「揺り戻し」の二つの概念により簡単に説明します。

メタの先取り

これは、直近のメタに強いメタを先取りする動きです。

例えば、役割理論が広まった2002年頃から、次のメタである決定力重視(ある程度受けを固めつつ、相手を崩すことを最重要視)のパーティの研究が行われており、「全壊し」と呼ばれる受け切れないパターンがいくつも考察されていました。
しかし、実際に次のメタとして日の目を見るのは2005年上半期頃のひのえ氏のカビガラポリまで待つ必要がありました。
それまでは、汎用性に問題があり広まりきらなかったと考えられます。
(例えば、鈍い吠えガルーラ+追い打ちヘルガーはダブルゴーストや吠えるハガネール等を入れる、55波カビは眠る残飯エアームド等を入れる、といった方法を用いれば、当時の環境でも対策可能)

また、マリオTAが実績を残しいよいよ速攻重視の傾向が強まった2013年頃からは、次のメタとして55カビゴンを中心とした受け重視(サイクル戦重視)のパーティの研究が始まりました。
代表例として挙げられるのはキチカビシリーズです。
キチカビシリーズが考察されていた当時は、程なくして流行り始めた対ミルタンクに問題がある(2014年頃のキチカビ1)、初めからメタパのつもりで組んでいた(2017年頃のキチカビ3)、といった背景があり、トップメタとまでは言えない状態でした。
実際にトップメタとしてカビゴンAが日の目を見るのは、2020年7月頃まで待つ必要がありました。代表例は第28回プチドラサマ杯(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%d7%a5%c1%a5...)です。
恐らく、影坊主氏がファイヤーカビゴンWAで3連続優勝(2020/05/23の第21回プチドラサマ杯〜2020/06/06の第23回プチドラサマ杯)を果たしたことがターニングポイントになったと思われます。

メタの揺り戻し

これは、昔のメタに戻そうとする動きです。

例えば、2013年のマリオTAについては、50パルシェン+50ハガネールに弱いという問題点が後に発見されました。
有効とされたパルシェンやハガネールの型も2007年の朽氏がカビパルサンダーで使用していた時と同じ型であり、これはマリオTAの汎用性不足を突いた揺り戻しの動きであると捉えることができます。
速攻重視(対面重視)のパーティが汎用性を獲得するにはstoic氏のサンダータンク(2015〜2017年)まで待つ必要があり、サンダータンクにより速攻重視の傾向が固まったと捉えることができます。

また、現行のメタの汎用性不足を突くという意味では、マイナーポケモンや趣味の色が強いパーティでワンチャンを狙う動きもメタの揺り戻しであると捉えることができます。
例えば、マリオTAについて、55サンドパンや55残飯ソーナンスがワンチャン系統の対策として挙げられていました。
大会で実際に優勝することもあり、直近では、2020/07/18の第29回プチドラサマ杯(蟹金槌氏が地面QAで優勝)、2020/08/01の第31回プチドラサマ杯(マシュマロン氏がメロみがフーで優勝、メロみがフー自体はマイナーとは言い難いが♀カビや♂メロ等でメタを貼られると簡単に対策されるため、簡単に対策されるという意味ではマイナーに近い)が例として挙げられるでしょう。

まとめ

高い汎用性を獲得し簡単に対策できないパーティが生まれるまでは、上記の通りメタは不安定な動きをします。

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