ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

なんだかんだでよく使われるカイリキーの個別分析を書いてみた。
と言っても既存のサイトで色々書かれているので、現在の対戦環境を踏まえた補足のみすることにした。

個別分析概要

まじんじまの個別分析で色々書かれているのでそちらを参照のこと。
http://majinjima.ma-jide.com/analysis/individual/K...

個別分析詳細

2018年現在の使用率は決して高くないものの、50カイリキーについてはサンダータンクやHTC-v3A_カビブラ、ロビーカップ3(1日目)で優勝した255氏のサンダーバンギWAで採用されている。特に、バンギラス流しを行える寝言型は2018年に復活し始めた型であり、バンギラスの注目度が高まるにつれて今後採用が増える可能性がある。
55カイリキーについてもカビゴンAやバンギラスAやミルタンクAに比較的強く、ライコウAやサンダーAに対しても弱すぎないので、エース5強が支配する環境では無視できる存在ではない。

ちなみに、持ち物に関してはジム城での一般的な傾向に基づいて解説しているが、相手によっては先手身代わりでクロスのPPを枯渇させる戦術が取られることもあるので、それが問題になるようなら不思議な木の実を持たせる手もある。

50

50でクロスチョップ一本だけでも、バンギラスを流すことができ、55カビゴンに対面で勝て、55鈍いミルタンクもリフサポや甘えるサポ付きで勝つことができる(鈍いを1回積んだミルタンクに先手を取られることが影響し、対面ではクロスチョップ2回打ってどちらかが急所に当たらないと勝つことができない)。対カビゴン、対ミルタンクについてはクロスチョップが急所技であることが大きい。これにより鈍いに対抗する技が必須ではなくなっている。
50でも55カビゴンにタイマンで有利というのは大きく、50で55カビゴンに対タイマンで有利を取れるポケモンと言うと、他には鈍いこらきしヘラクロス、爆パンガラガラ、鈍い爆パンサイドン(ゴローニャ)、分身まるころミルタンク、といったごく少数のポケモンしか当てはまらない。鈍いこらきしヘラクロスは読みゲー、爆パンガラガラは運ゲーになるため不安定で、サイドンやミルタンクは汎用性に難があるので、55カビゴンにタイマンで勝つ枠としてはカイリキーは最有力候補と言って良い。
55カビゴンにタイマンで勝てるポケモンを入れることで、対55カビゴンの立ち回りが楽になる。1対1交換を2回繰り返しても後ろにカイリキーがいれば有利を取れるため、相手の1対1交換を狙う動きに対してリスクを負って枚数差をつけようとする必要がなくなるし、不利なサイクルになりそうなのであればこちらから1対1交換を仕掛ける択も出てくる。例えば、50ムウマで55カビゴンを流している時に後出しで50ガラガラを出された際、55カビゴンにタイマンで勝てるポケモンがいない場合はこの50ガラガラを何度も流す必要が出てきて崩されやすくなってしまうが、いる場合は50ガラガラと1対1交換するという択が生まれ、不利なサイクルを回避することができる。

攻撃範囲的にも、格闘技はノーマル技・電気技・氷技・炎技・岩技・地面技・エスパー技・飛行技・追い打ちと相性が良く、どのようなパーティで組ませても決定力面でシナジーが生み出せる。
カビガラポリ、カビパルネール、カビブラガラ、55タンク50太鼓カビ(カビゴンエースで高い障壁となり、50特殊や黒まなバトンブラキといった対策が50太鼓カビに阻まれてしまう)等、カイリキーを入れるだけでカビゴンを中心とした強力な選出に刺すことができるのも大きい。
また、物理耐久・特殊耐久共にそこそこの水準で、属性的な弱点も少ないため、相手の型に左右されるということも少ない。
その上で、寝言型にすることで流し役割を持たせつつ催眠対策したり、セミフル・フルアタとすることで対面有利を作りやすくすることができる。

ただし、耐久や素早さやサブウエポンのダメージが中途半端で、ガラガラのような全抜きもスイクンのような徹底した受けゲーも難しいという欠点がある。寝言型であればある程度の受けゲーは可能なものの、確3程度の攻撃を寝言で強引に誤魔化す形になることが多いので、寝言型であったとしてもサイクル戦を続けると不利になることが多い。

50カイリキーは、対面構築で先を読んで行動できるのであれば唯一無二の強力なポケモンであるが、サイクル戦になってしまうと脆さが出てしまう。強さと脆さを併せ持つため、プレイヤーの50カイリキーに対する評価も割れがちである。
寝言型
50カイリキークロスチョップいわなだれ or のしかかり or のろいねごとねむるピントレンズ等FFFF63-63-63-63-63

50カイリキーは50カビゴンの圧しかかりで乱数3発(急所率未考慮で31.96%の確率で3発)、捨て身タックルも低確率2発(事実上の確3)に抑え、先手のクロスチョップで50カビゴンを確2で倒せる。
そのため、寝言を持てば、1対1交換覚悟で50カビゴンを流すことができる。
55バンギラスについても、地震は確3、文字は低確率3発(急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で16.37%の確率で3発)となる。バンギラスには後手になるものの、クロスチョップで確1となるため、これも寝言を持てば流しとして起用できる。
その他、50サンダースの雷が確3、クロスチョップで50サンダースは確2のため、雷の命中率を考えればこのあたりも流せるかもしれない(少なくとも対面ではかなり有利である)。
このように、そこそこの耐久と属性的な弱点の少なさ、クロスチョップの圧力を活かして、寝言運用することで、多少強引ながらも50カビゴンや55バンギラスといった重要所、また50サンダース等の雑多な相手に対して流し役割を持つことができる。

ただし、流し役割を安定させようと思えば、リフレクターや甘えるによるサポートは必要である。
50カビゴンについては、1回鈍われると圧しかかりで乱数2発(急所率未考慮で37.87%の確率で2発)、捨て身タックルが確2になる。対して、50カイリキーのクロスチョップは乱数2発(急所率・命中率未考慮で21.63%の確率で2発)となるため、カイリキーを後出しする際にカビゴンが鈍ってくると、カイリキーが負ける確率がかなり高くなる(恐らく半分近い確率でカイリキーが負ける)。
また、バンギラスについては、地震と同じダメージを与えつつ混乱の追加効果も与える爆パンがある。所持率は低いが50カイリキーを乱数2発(鋭い嘴持ちなら確2)で倒すめざ飛なんてものもある。前者は交代際に食らった時点でカイリキー側の勝率が半分以下になるし、後者はもはや為す術がない。
これらのことを考えると、リフレクターや甘えるでサポートしないと安定しないことがわかる。対55カビゴンや対55ミルタンクを考えてもリフレクターや甘えるはあるべきなので、カイリキーを投入するならリフ・甘えるは積極的に採用したい。
リフレクターを貼るならサンダーが特に相性が良い。特に対バンギラスで一貫を切ることができるのが大きく、サンダーに対して放たれる岩雪崩はカイリキーで耐性受けすることができ、カイリキーへの交代読みで放たれる地震・爆パン・文字(1/8定数ダメージを絡めると50カイリキー確3になるのでリフ対策で放たれる可能性がある)はサンダーにとってはあまり痛くない技である。その上、サンダーの雷でバンギを高確率3発(急所率未考慮で92.34%の確率で3発)であり、交代読みを誤った時のバンギ側の代償は相当なものである。

寝言は催眠対策、特にフシギバナ対策になるという面もある。
カイリキーはリフサポ・甘えるサポを受ければ寝言状態でもそこそこの精度で役割を遂行できるため、カイリキーが寝言状態になることでフシギバナの眠り粉を無効化し、後ろのポケモンへの負担を軽減することができる。
ドリ口サンダーあたりにとってはかなり嬉しい。HTC-v3A_カビブラで採用されている50寝言リキ+50ドリ口リフサンダーはお互いに負担を軽減し合う良い関係なのである。

サブウエポンはカイリキー受け、特に流しが困難な55サンダーに対して強い技をチョイスしたい。
HTC-v3A_カビブラでは岩雪崩、255氏のサンダーバンギWAでは圧しかかりが採用されている。

岩雪崩はサンダーの弱点をダイレクトに突けるのが嬉しい。55サンダーには71〜84/215(残飯回復13)のダメージを与え、残飯無しならほぼ確3となる。当然身代わりも割ることができる。
その他、高圧力のファイヤーを確2で倒せる。リフ薄荷ではない50ファイヤーになら対面でも半分以上の確率で勝てる(50ファイヤーの文字は急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で50カイリキーを37.87%の確率で2発で倒す)。
ゲンガーやムウマに対してもそれなりにダメージが通り、50ゲンガー・50ムウマ確4、55ゲンガー乱数4発(急所率・命中率未考慮で63.96%の確率で4発)。眠るがなければサイクルを回すことで倒すことができるし、撒きびし・追い打ちと組み合わせた時の追加の圧力としても機能する。
対カビゴンで寝言で岩雪崩が出てもスカにならない可能性がある(怯む可能性がある)というのも密かな利点である。

圧しかかりについては、圧しかかり自体のダメージでカイリキー受けを倒すことはできないが、ゲンガー・ムウマを除く広いポケモンへの圧力が増すという利点がある。
バンギバナ相手に麻痺を入れてより安定させる(フシギバナへの麻痺はあまり利点がないようにも見えるが、カイリキーに対して宿り木を打たれた時にそのターンの内に宿り木で吸い取られるのを防ぐことができる)、50寝言スイクン相手に追加効果麻痺で突破率を上げる(圧しかかりのダメージ自体も重要で、クロス急所+クロスでは倒せない可能性が高いが、ここに圧しかかりが絡むと確定で倒せる)、等の形でカイリキーの役割の確度を上げることができる。
55サンダーに対しても、交代際の麻痺のリスクを与えることで最低限の圧力を確保することはできる。

カイリキーを後出しする場合は、鈍いや甘えるをクロス急所で貫通する必要が生じることが多いので、持ち物はピントレンズを優先して採用したい。岩雪崩の場合は55サンダー突破率やゲンガー・ムウマ突破率にも影響する。
カイリキー流しを出された時のことを考える必要はあるが、ピントレンズはキルパ対策にもなり得る。相手が「50サンダース高速移動→50サンダースバトン→55ガラガラ剣→55ガラガラ地震」と立ち回り、相手の55ガラガラはめざ飛所持、こちらは対面でクロスを打ち続ける場合、1ターン目にクロス急所を出す(サンダースが確定で落ちる)か2〜3ターン目に通常急所か急所通常か急所急所を出す(ガラガラが確定で落ちる)ことで対策が成立する。その確率は26.4%+35.2704%で61.6704%となる。なお、55ガラガラが剣を打たずに地震を打った場合(これで急所が出るとカイリキーが確定で落ちる)や、55ガラガラがめざ虫やめざパ無しの場合(通常急所や急所通常を低確率で耐えられる)は、対策が成立する確率が若干落ちる。

なお、50寝言スイクン(特に雫持ち)で50カイリキーを流されてしまう点を重大視して、サブ技に鈍いを持たせる動きも城スレLv82では見られる。
バンギAは寝言スイクンでミラー対策をすることが多いため、その寝言スイクンに強い鈍い寝言カイリキーを採用することでミラーマッチに強くなる。
また、対バンギAだけでなく、キチカビ3のように寝言スイクンにバンギ対策を任せるカビゴンAに強くなる他、対50鈍いカビ強化(交代際の鈍いに対抗できる)、対55鈍いタンク強化(対面不利を取られなくなる)、鈍い無しヘラクロス突破、鳴き声無しフシギバナ突破も狙える。
サブ技は岩雪崩、最低でも圧しかかりや毒々でないと55サンダーに弱くなりすぎるが、55眠るライコウがいればこのデメリットも軽減できる。
(この55眠るライコウの型がミラーに強い昆布型なのであれば、キチカビ3のライコウ+αによるカイリキー釘付けにも対抗できる)
鈍いを持たせるのであれば、急所で強引に突破しなければならない場面が減るため、ピント以外の持ち物を持たせやすくなる。
例えば、凍った木の実を持たせれば、カビやバンギから放たれる爆パンを読んでカイリキーを出しやすくなる。
(参考までに、55カビの爆パン→捨て身は確定で耐える)
セミフル・フルアタ型
50カイリキークロスチョップいわなだれめざめるパワーじしんorのろいおうごんのみDDFF63-63-63-63-63

岩雪崩めざ虫地震の型はstoic氏のサンダータンクで採用されていた型で、対面圧力や相手のポケモンの交代時の圧力を重視した型である。

岩雪崩は寝言型で挙げた通りであり、サンダーやファイヤーを釘付けするためのものである。
黄金を持つことで、50ファイヤー文字2発で倒れる確率が11.83%にまで下がる(急所率・命中率・追加効果発動率未考慮)。55サンダーの雷や55ファイヤーの文字すら急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で64.5%の確率で2発となり、交代で出てきた55サンダー相手にはかなり善戦(HPを半分〜3/4程度削る)でき、対55ファイヤーに至っては対面ですら30%程度の勝率になる。

めざ虫はナッシーを釘付けするためのもので、50サイキネナッシー相手なら対面でも勝つことがある(この2匹は同速で、サイキネを2発食らうよりも先にめざ虫を2発食らわせれば勝ち)。
なお、残念ながら50スターミー突破は難しい(71〜84/166)。

地震は55ライコウや55バクフーンに対面有利を取るための技で、急所率未考慮で55めざ氷ライコウを79.95%の確率で2発、55バクフーンを96.58%の確率で2発で倒せる。相手の攻撃については黄金のおかげで2耐えしやすくなり、55ライコウ雷で15.45%の確率で2発、55バクフーン文字で12.29%の確率で2発となる。
ただし、55ライコウが残飯や磁石を持っていると、残念ながら雷外れが出ないとカイリキー側はまず勝てなくなる。残飯所持の場合は地震で2発で倒せる確率が9.93%まで落ち、磁石所持の場合も雷でカイリキーが2発で倒れる確率が92.57%になるためである(共に急所率・命中率未考慮)。
参考までに、PBSToolsを用いて10000回計算した所、55磁石雷ライコウに対するタイマン勝率は約40%となった。

対55磁石雷ライコウ

55バクフーンについても55ライコウよりはマシとは言え残飯や木炭の影響が無視できない。更に言うと、55エンテイにまず勝てないという問題がある。地震が確3になる上、カイリキー側は晴れ文字文字で確定で倒れるためである。エンテイが眠る薄荷だと更に絶望的になる。
なお、地震はゲンガーに対して強くなるという面もある(むしろ毒ポケモンに打つのが本来の使い方な気はするが)。
50黄金ゲンガーも55ゲンガーも地震で確2(めざ霊だと前者が急所率未考慮で13.61%の確率で2発で後者が急所率未考慮で8.48%の確率で2発)で、サイキネを持たれていない限りはカイリキーが2発で倒れることもない(更に言うと、50ゲンガーのサイキネなら50カイリキーが急所率・追加効果発動率未考慮で68.38%の確率で2発で、2発耐える可能性がある)ため、対面で有利を取ることができる。なお、55ゲンガー雷で50黄金カイリキーを高確率3発(急所率・命中率未考慮で96.18%の確率で3発)なので、雷の命中率を考えれば1回ぐらいは流せる可能性があるし、50ゲンガー雷に至っては確4なので1対1交換前提の流しとして十分に通用する(そもそも50ゲンガーは雷所持率も低い)。
50ムウマも確3で倒せ、眠る型でもない限りは1対1交換が狙える水準のダメージである。
その他、55ニドキング(急所率未考慮で88.3%の確率で2発)、50ベトベトン(確2)等、広く圧力がかかる技である。

55ライコウや55バクフーンにタイマンで勝つ必要が無く、毒ポケモンに圧力をかけられなくても良いなら、地震を鈍いにする手もある。
鈍いとすることで、後出しの50スイクン突破を狙えるようになるのが大きい。50カイリキーの鈍い1回からのクロスチョップで50スイクンを急所率・命中率未考慮で26.23%の確率で2発、50カイリキーの鈍い1回からのクロスチョップで50スイクン確2(鈍い1回からのクロス+鈍い2回からのクロスでも確定)、50スイクンの雫波で50黄金カイリキーは確4なので、単純な殴り合いなら高確率でカイリキーが勝てる。
50スイクン側は寝言で粘れるため、「カビゴン等からスイクンへ交代、カイリキー鈍い→スイクン波、カイリキークロス→スイクン波、カイリキー鈍い、スイクン波→カイリキークロス」のような立ち回りが良いだろう。
55リボン鈍い恩返しミルタンクとのタイマンに強くなるというのも見逃せない利点。
お互いに鈍いを積まずに殴り合った場合はカイリキー有利(タンクリボン恩返しでカイリキー確3、カイリキークロスでタンク確2)だが、「タンク鈍い、カイリキークロス→タンクリボン恩返し、カイリキークロス→タンクリボン恩返し」と立ち回られた場合、カイリキーはクロス急所を当てないと勝てなくなる(鈍いを1回積んだタンクリボン恩返しでカイリキー確2、カイリキークロスで鈍いを1回積んだタンク確3)。
しかし、この立ち回りに対して、カイリキーは鈍いで対抗できる。「タンク鈍い、カイリキー鈍い→タンク鈍い、カイリキークロス→タンクリボン恩返し、カイリキークロス→タンクリボン恩返し」となった場合、カイリキーはクロス急所以外にもリボン恩返し2耐えのパターンでも勝てるようになる(鈍いを2回積んだタンクリボン恩返しで鈍いを1回積んだカイリキーを急所率未考慮で56.34%の確率で2発、鈍いを1回積んだカイリキークロスで鈍いを2回積んだタンクを確3)。鈍いを積み合うターンが2ターンに増えた場合はカイリキーがリボン恩返し2発に耐える確率は更に高まる。参考までに、鈍いを3回積んだタンクリボン恩返しで鈍いを2回積んだカイリキーを急所率未考慮で12.29%の確率で2発、鈍いを2回積んだカイリキークロスで鈍いを3回積んだタンクを急所率・命中率未考慮で10.45%の確率で2発。
なお、タンク側が鈍いを積まずにいきなり殴ってきた場合は、リボン恩返し3発に耐えるようになる(鈍い0回のカイリキーへのリボン恩返し1発+鈍い1回のカイリキーへのリボン恩返し2発で179〜213、カイリキーの実質HPは226)ためこのパターンにも対応可能。「タンク鈍い、カイリキー鈍い→タンクリボン恩返し、カイリキー鈍い→…」の展開についても、カイリキーは高確率でリボン恩返し3発に耐える(鈍い1回のカイリキーへの鈍い1回リボン恩返し1発+鈍い2回のカイリキーへの鈍い1回リボン恩返し2発で195〜231、カイリキーの実質HPは226)。タンクが後で鈍いを積んだ場合は同じ鈍いの回数で殴り合うのと同じ展開になる。
まとめると、カイリキー側は鈍いを2回積んでからクロスを打つ(タンク側がいきなり殴ってきた場合は鈍いは1回で打ち止め、タンク側がリボン恩返し→鈍いと立ち回った場合は鈍い→クロス→鈍いと立ち回る)、という立ち回りでタンクにはかなりの有利が取れる(タンク側もミルク飲みでクロス外れ待ちとかはできるので、それを考慮するとカイリキー側の勝率は6〜7割ぐらい?)。
対スイクンと対ミルタンク以外で言うと、55カビゴンに交代で出す際に鈍いを積まれた場合に鈍いで対抗できる(クロス急所に当てなくても流せるようになる)というメリットもある。
55遺伝子ケンタロスとのタイマンも5割近い勝率になる。55遺伝子ケンタロスの破壊光線で50カイリキーは確1だが、50カイリキーが鈍いを1回積むと確定で耐えるようになる。また、混乱自滅+鈍いを1回積んだ50カイリキーのクロスで55ケンタロスは確定で倒せる(混乱自滅がない場合は急所率・命中率未考慮で76.92%の確率で1発)。そのため、「1ターン目で動いて破壊光線命中」「1ターン目混乱自滅でクロスが当たる前に捨て身2連」「1ターン目破壊光線外れでクロスが当たるor乱数運で倒れる前に捨て身2連」以外のケースでは50カイリキーが勝利できる。その確率は5割近くとなる。ちなみに、55遺伝子ケンタロスの捨て身で50カイリキーは急所率未考慮で87.18%の確率で1発であり、命中率を考慮しても破壊光線よりも倒せる確率は低い。
その他、鈍い岩雪崩は55めざ氷サンダーが急所率・命中率未考慮で99.74%の確率で2発、サンダーが残飯所持だとしても72.39%の確率で2発となる。このダメージなら眠る奇跡や寝言に対抗することも可能となり、麻痺サポや光の壁サポを受けているのであれば、カイリキーでの55サンダー突破も現実的になる。鈍い岩雪崩(や鈍いクロス)は50スターミーも確3となり、サイキネやリフレクターを所持しておらず麻痺ったスターミーであれば突破も見えてくる。
以上より、例えばガラガラを併用している場合は、地震よりも鈍いの方がメリットを感じやすいだろう。
ちなみに、地震が抜けるため対ゲンガー・対ムウマ弱体化が懸念されるが、鈍い岩雪崩でもそれなりの打点は出るため大きく弱体化することはない(鈍い1回からの岩雪崩で50ムウマを急所率・命中率未考慮で0.07%の確率で2発(実質確3)となるためムウマが守る・眠る・怪しい光を所持していなければ対面から1対1交換を狙える)。

持ち物は対面圧力を考え黄金が良いだろう。
バンギの地震がほぼ確3からほぼ確4になるのも大きく、回復技を持たない型のカイリキーにとっては非常に重要。
その他、55カビゴンの捨て身を2耐えするようになり1回流せるようになるという利点もよく聞くが、これについては交代際に鈍いを積まれるとクロス2回打って片方が急所に入らないと勝てなくなるので微妙な所。55カビゴンを意識するならむしろクロス急所に期待できるピントの方が良いと思われる。
ただし、前述したが、カビゴンの鈍いに鈍いで対抗できる鈍い持ちカイリキーであれば黄金の実のメリットは大きい。55ミルタンクとのタイマンでも大きな意味を持つので、鈍い持ちカイリキーであれば文句なしで黄金が最善と言えるだろう。

なお、通常はカイリキーに残飯が回ることがないため型として解説はしなかったが、もし残飯が回るのであれば、クロスチョップ以外のどれか一つの技と黄金を守る残飯に置き替える手もある。
守るを入れることにより、詰める場面でのパルシェン大爆発やカイリキー流しが甘い速攻パーティでのカビゴン自爆を交わしてアドを取りに行くことができるようになる。
50自爆カビゴン+50大爆発パルシェンは半ばテンプレ化しつつある位強く使用頻度も高いため、それに強くできるというのは大きなメリットである。
更に、岩雪崩鈍い守るとして53まで振れば、一回守るだけで55サンダーの雷で急所率・命中率未考慮で4.01%の確率で2発、対して1回余分に残飯を貪った55残飯めざ氷サンダーは53カイリキーの鈍いからの岩雪崩で急所率・命中率未考慮で99.93%の確率で2発となるため、爆破を守られるのを警戒されて55サンダーを後出しされたとしても読みで鈍いを積めばそのまま突破することが可能となる。
しかも取り巻きに51カビゴンや51パルシェンを用意すれば取り巻き同士の殴り合いでも有利になる(後述の55カイリキーにはないメリットである)ため、55サンダーを意識するなら53まで振るという選択肢も考慮に入るだろう。

55

カイリキーを55にすることで耐久が上がり、55カビゴンの捨て身タックルで低確率2発(めざパ無しなら急所率未考慮で0.33%の確率で2発)、バンギの地震で低確率3発〜確4となる。
更に、鈍いを1回積んだ55ミルタンクにも先手が取れるようになる(ただし、鈍いを1回積んだ55ミルタンクのリボン恩返しで55カイリキーを急所率未考慮で94.02%の確率で2発、クロスで鈍いを1回積んだ55ミルタンクを急所率・命中率未考慮で10.45%の確率で2発のため、後出しで流すには至らない)。
そのため、50カイリキーではリフサポ・甘えるサポがないと怪しかった役割をサポ無しでこなすことができるようになる。
そして、50カイリキーとは異なり受けを突破するだけのステータスもあり、エースとしての風格も十分にある。
めざ虫・めざ霊で50スターミー確2、50ナッシーには先手が取れ、50サンダーは岩雪崩で乱数2発(お互いにめざパ無しなら急所率・命中率未考慮で68.38%の確率で2発)で55残飯サンダーも確3(残飯回復を1回余分にされても確3)、50フシギバナも文字やめざ飛で乱数2発、クロスで50スイクン確3となる。更に、めざパでHPが下がっていないなら、55サンダーの雷で2発で倒れる確率が27.61%(急所率・命中率未考慮)にまで落ちる。
また、カイリキーのレベルが55になることで50エアームドのドリ口で確3になる。カイリキーの文字で50エアームドは確2のため、文字持ちであれば50エアームドにもタイマンで勝てるようになる。対50ナッシーに関しても、55まで振ることで先手が取れるようになる上、文字で確2(50黄金ナッシーでも急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で85.47%の確率で2発)になるため、催眠対策の奇跡(薄荷)があればタイマンで勝てるようになる(文字はめざ虫でも可だがめざ霊・めざ飛だと確3になりタイマンでは勝てなくなる)。
50サンダーのドリ口も、めざパ無しカイリキーなら急所率未考慮で0.33%の確率で2発になる。前述の通り50サンダーは岩雪崩で乱数2発のため、お互いに眠る薄荷・奇跡なのであれば、後出しの50サンダーとの単純な殴り合いは有利である(交代読み岩雪崩も必要なく、ダメージが入る攻撃技なら何でも良い)。50サンダーがリフを貼った場合はこの限りではないが、リフを貼られるまでは岩雪崩で殴りに行けるため、50サンダーのHPを早く削ったり急所貫通の試行回数を増やしたりできる。
このように、50カイリキーが散々苦しめられていた相手に対して、適切な技をぶつけることで突破することが可能になる。
55サンダーに対しては光の壁を貼るという最終手段もあり、光の壁型を採用するとエース5強全てに強いエースとなる。
また、鈍い寝言とする型もあり、これは格闘耐性無しで強引に圧力で誤魔化そうとする相手に対して良く刺さる。
更に、格闘耐性持ちの相手だとしても、サイキネを持たない50スターミーや鳴き声を持たない50フシギバナなら安定して潰すことができ、サンダーも強引に倒せることがある。
なお、素のクロスの火力も高くなり、撒きびしを踏んだ50カビゴンが急所率・命中率未考慮で51.28%の確率で1発になるのも魅力の一つ。撒きフォレトス等と組み合わせれば、50自爆カビゴンにかなりの圧力をかけられる。
セミフル・フルアタ型
55カイリキークロスチョップいわなだれだいもんじorめざめるパワーねむる or じしん or ヨガのポーズ or のろいはっかのみ等FFFForCDFF63-63-63-63-63
55カイリキークロスチョップいわなだれめざめるパワーねむる or だいもんじ or ヨガのポーズ or のろいはっかのみ等DDFForDEFF63-63-63-63-63

役割をこなしつつ、サブウエポンを適切にぶつけることでカイリキー受け突破を狙う型。
サブウエポンのダメージは既に挙げた通りだが、補足すると対50フシギバナの文字はダメージ自体で倒すというよりは光合成のPPを切らすためのものである。
(そのため、文字読みで他のポケモンに交代されると苦しく、更に不思議な木の実を持っているパターンは絶望的。)
地震は50フルアタカイリキーとほぼ同じ採用理由だが、55めざ氷残飯ライコウを確2で倒せるようになり、50フーディンすら倒せるようになる(地震で確2)。
ただし55エンテイは低確率2発(急所率未考慮で24.19%の確率で2発)で晴れ文字文字で確定で倒れるのは変わらないため、若干改善したとは言え依然として不利である。
また50ムウマも残念ながら高確率で地震を2発耐えられてしまう(急所率未考慮で9.27%の確率で2発)。

50スターミー突破を狙う場合はめざ虫かめざ霊を持たせることになる。50ナッシーに強くしたいならめざ虫、ゲンガー・ムウマに強くしたいならめざ霊を選択する。
カビガラポリ、カビパルサンダー、カビブラが流行っていた頃の55カイリキーと言えばクロス岩雪崩めざ霊が定番だったが、めざ霊はめざ虫にしても良いだろう。
めざ虫なら50ナッシーに1回も流されずに済む(クロス+先手めざ虫で確定で倒せる)。薄荷の実(奇跡の実)で催眠をカットできるならタイマンでも勝つことができるようになる。
めざ虫の場合はゲンガー・ムウマに弱くなるデメリットがあるが、これらのポケモンについてはめざ霊があっても無くても大差はない。
50ゲンガー・50ムウマは岩雪崩でも確3で倒すことができ、50ゲンガー・50ムウマはぬるいためサイクル戦にも持ち込みやすい。
めざ霊なら確2でより容易に倒せるが、対面で戦ったらどの道道連れで1対1交換されるので、実質的に大差はないだろう。
(確2であれば、「黒まな→滅び」と動いた相手をこのタイミングで倒せるので、読み次第では道連れされずに一方的に倒せるようにはなるが)
55ゲンガーについては、岩雪崩で4発で倒せる。55ゲンガー相手にサイクルを回すのは難しいが、相手が55なのであればエース択ゲーで対処することはできる。
また、めざ霊なら確2になるものの、55ゲンガーがサイキネ持ちだと高確率2発(急所率・追加効果発動率未考慮で55めざ霊カイリキーを84.22%の確率で2発)のため対面で勝てない。
なお、55カイリキーは55カビゴンの捨て身や55サンダーの雷で2発で倒れる可能性があるため、めざ霊にすることによるHPの低下は決して無視できない。
急所率・命中率未考慮の場合、55カビゴン捨て身で2発で倒れる確率は めざ虫:8.48% めざ霊:11.7% となり、55サンダー雷で2発で倒れる確率は めざ虫:27.61% めざ霊:56.36% となる。
このことを考えると、めざ霊にする理由が特になければめざ虫の方が良いだろう。

50フシギバナを安定して突破したい場合はめざ飛を持たせることになる。
めざ飛であればPPに余裕があるため、フシギバナ突破を現実的に狙えるようになる。
なお、めざ飛を採用した場合は、ステータス低下の影響がめざ霊以上に大きくなる。
急所率・命中率未考慮の場合、55カビゴン捨て身で2発で倒れる確率は44.12%となり、55サンダー雷で2発で倒れる確率は72.78%となる。
55カビゴンに強いという理由で採用されるポケモンなのに、55カビゴン捨て身で4割以上の確率で2発というのは重大かもしれない。
55カイリキーの場合も55残飯カビゴンに鈍いを積まれるとクロスを2発耐えられるのは変わりないため、実際はめざ虫やめざ霊と大差なかったりはするが、気になるなら残飯や黄金の実を持たせて補強したい。
(50フシギバナを自力で突破するのが難しくなっても良いのであれば、前述の文字を採用する。フシギバナ自力突破よりもエアームド・ナッシー対策強化や対55カビゴン確実性向上を優先すべき場合もある。)

4つ目の攻撃技としては、めざ虫・めざ霊の場合は文字が、めざ飛の場合は地震が相性が良いが、これらの技の価値は比較的低い。
カイリキーは素早さが遅いため、受けを突破しようとするとどうしてもHPを削られてしまう。
そうなると、2タテ・3タテができなくなったり、ひいては元々持っていた役割もこなせなくなるため、可能な限り眠る+薄荷を持たせておきたい。
その上で、壁サポや麻痺サポ等があると望ましい。
特に、55カビゴンをメタるために55カイリキーを採用する場合は、眠る薄荷でないと50リフ眠る薄荷サンダーにサイクルを回されたときに不利になりかねない。穴埋めではなく対55カビゴンメタで55カイリキーを採用する場合は、特に眠る奇跡(薄荷)の重要性が高い。

ただし、クロス岩雪崩めざ霊文字爪とした場合は、ベトベトン、マタドガス、ニドクイン、ニドキング、ドククラゲ、ハリーセン、グライガー(何れも流す側が50の場合)を出されない限りは全抜きエースとして期待できる。
対サンダー(55や50リフ眠る薄荷)や対スイクン(寝言)等では攻撃技のダメージが微妙に足りないと感じることがあるが、そこを爪で補うことができる。
カビゴンエース対策として55カイリキーを使う場合、50で止まってしまいサイクルを回されてしまうという問題があったが、この型であればその問題を解決することができる。
めざ霊だとHPが下がる関係でエース選出読み違い等で55サンダーを出された場合に厳しいので、めざ霊をめざ虫にする手もある。お化けで止まりやすくなるが、50お化けなら岩雪崩でも突破は可能。

眠るや4つ目の攻撃技の代わりに、ヨガポを採用するという手もある。
特に50スイクン突破が楽になるというのが大きい。素のクロスでは50スイクンが確3のため寝言で誤魔化されてしまいやすいが、ヨガポからのクロスであれば確2で倒せるようになる。
黄金ではない50ムウマも突破が楽になる。ヨガポからの岩雪崩で50ムウマ確2、残飯持ちだとしても急所率・命中率未考慮で90.53%(めざ虫持ちだと84.88%)の確率で2発になる。50残飯ムウマの場合は守る持ちの可能性も高く、守るで残飯回復を1回稼がれると2発になる確率が41.55%(めざ虫持ちだと31.03%)にまで落ちるが、カイリキーには守るを読んでヨガポを積むという選択肢もある。
(命中率も考えるとムウマ突破は際どいので、確度を高めるなら硬い石を持たせる手もある。50サンダーが岩雪崩で確2になる等の地味なメリットもある。)
加えて、ガラガラの剣と同じように、特定の組み合わせの相手に対して全抜きを狙いやすくなるという利点がある。カイリキーはカビゴンや50ナッシーといったポケモンに先手を取ることができるため、ヨガポを積むことで2タテ3タテを狙いやすくなる。カビゴンはヨガポからのクロスで確1となり自爆を防ぐことができ、50ナッシーはヨガポからのめざ虫で確1となりこれも大爆発を防ぐことができる。
また、55ガラガラがヨガポからのクロスで確2になる、55サンダーもヨガポからの岩雪崩で確2となる、等、他のポケモンに対しても効果がある。麻痺サポや壁サポ等を駆使すれば全抜きを狙える場面はより増える。
ヨガポの代わりに鈍いを採用する手もある。カビゴン・ガラガラ・ナッシー等に先手を取れなくなり全抜きが難しくなるデメリットはある。しかし、50カイリキーの鈍いと同じように55遺伝子ケンタロスとの対面に対応できるようになるというメリットがある(55カイリキーの場合は素のクロス+混乱自滅で188〜223/198のダメージが入るので鈍いが無くともある程度の勝率は確保できるが、鈍いがあれば低確率乱数を引いて倒しきれなくなるのを防いだり、クロス外れに対する保険ができたり(1ターン目混乱自滅後、相手は2連続で動かなければならなくなる)するため、5割に近い所まで勝率を上げることができる)。また、55鈍いカビゴンに対して後出しする場合、交代際に55カビゴンが鈍いを積むと、カビゴンが後手でカビゴン側確2・カイリキー側確3の関係になってしまいカイリキー側が不利になるが、55カイリキーが鈍いで対抗すると、カイリキーが鈍いを積むターンにカビゴンが捨て身を打ったとしてもカビゴンが後手でお互いに確2の関係にできるため、カイリキー側が有利な状況に戻すことができる。

フルアタやセミフルヨガポの場合は、眠るで一発回復できる薄荷の実や前述した爪だけでなく、急所率(≒突破率)を高めるピントが持ち物の有力候補になり、カビゴンの鈍いやブラッキーの甘える等を貫通できるのは爪にはない強みとなる。
(ちなみに、奇跡だと、対55雷サンダー相手で追加効果麻痺で暴発する恐れがある上、眠るターンを読まれて威張るされると終了する(素眠りにされる)ので威張る対策にもならない)
気合のハチマキも爪やピントに負けず劣らずの有力候補であり、対55遺伝子ケンタロス相手の勝率でピントはもちろん爪すら凌ぐ高い勝率(ほぼ5分)を叩き出すことができ(詳細は遺伝子牛性能まとめ(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%b0%e4%c5%c1%bb...)参照)、爪とは異なり55鈍い捨て身カビに後出しするような場面でも効果を発揮する。
タイマンの勝率を上げるなら黄金の実という選択肢もある。
めざ虫で急所率・命中率・追加効果発動率未考慮で、55サンダー雷で2発になる確率が27.61%→9.47%、55ライコウ磁石雷で2発になる確率が64.69%→19.59%、50スターミーサイキネで2発になる確率が99.74%→17.42%、55ファイヤー木炭文字で2発になる確率が93.62%→18.61%となる。
めざ霊の場合は、55サンダー雷で2発になる確率が56.36%→16.17%、55ライコウ磁石雷で2発になる確率が84.22%→20.18%、50スターミーサイキネで2発になる確率が100%→20.58%、55ゲンガーサイキネで2発になる確率が84.22%→20.18%、55ファイヤー木炭文字で2発になる確率が100.00%→12.10%となる。
(ちなみに、55サンダーの雷と55ファイヤーの文字は火力が同じ)
55サンダーに関しては残飯持ちでも岩雪崩で確3のため、55サンダーが眠る奇跡やねむねごではないなら雷を1回でも外せば55カイリキー側がかなり有利になる。55ライコウに対するクロスも実質的に確3のため、同じようなことが言える。
50スターミーや55ゲンガーに関してはめざパで弱点を突けば確2。55ファイヤーも岩雪崩で確2。相手の攻撃に2発耐えれば勝つことができる。
(ただし、相手が怪しい光や威張るを持っている場合、黄金を見てから怪しい光や威張るでストップさせつつ自滅ダメージ(23〜28)を狙う手があるため、これらの技でほぼ五分に持ち込まれることに注意)
その他、黄金の実には、55カイリキーを約3発で倒せる攻撃が4発になるというメリットもある。
(3発→4発なら眠る薄荷でも良いが、フルアタやセミフルヨガポだと眠るの技スペースが無い)
例えば、55ライコウ10万が55カイリキーだと確3であるが、55黄金カイリキーだと急所率未考慮で7.66%の確率で3発、55黄金めざ霊カイリキーだと急所率未考慮で25.49%の確率で3発になり、リフ残飯ライコウとのタイマン勝率に影響してくる(リフ状態の55残飯めざ氷ライコウに対して、地震なら確4で殴り勝つことができ、クロスでも急所の試行回数を増やして高確率で勝てる)。
黒帯という手もある。55めざ氷ライコウを急所率・命中率未考慮でクロス2発で倒せる確率が0.33%から64.69%に向上する(ただしめざ虫・めざ霊だと36.42%に落ちる)。55ライコウの磁石雷で55カイリキーが前述の通り高確率2発のため、雷3発中1発が外れる(2回の試行の間に外れる)パターンや、乱数運で雷2発に耐えるパターンでも高確率で勝てるようになる。
また、撒きびしを踏んだ50カビゴンを急所率・命中率未考慮で1発で倒せる確率が51.28%(かつ残飯有りなら10.26%)から100.00%(かつ残飯有りなら64.1%)に上昇し、撒きびしが無くとも急所率・命中率未考慮で1発で倒せる確率が出てくる(25.64%)というメリットもある。ただし、めざ虫・めざ霊の場合は、撒きびし有りで94.87%(かつ残飯有りなら56.41%)、撒きびし無しで15.38%に確率が落ちる。

2019年11月現在、55カイリキーにはテンプレと呼べるような型はないが、強いて挙げるなら、管理人がWikiライコウリキーバンギTA(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/Wiki%a5%e9%a5%a...)で試したクロス岩雪崩文字眠る薄荷(奇跡)型がメジャーと満遍なく戦え、使いやすいだろう。
ここで言うメジャーを具体的に挙げると、流しの面では55カビゴンやバンギラス、潰しの面では50ナッシー、サンダー、50フシギバナ、エアームド、ヘラクロス、ゲンガー・ムウマ、スイクン(眠る薄荷で粘ってクロス急所の試行回数を稼げる)が挙がる。
この攻撃範囲で倒せないのは、ナッシーやネイティオを除くエスパー、ベトベトン・マタドガス、ニドキング・ニドクイン、ドククラゲ・ハリーセン、55フシギバナ、グライガーといったポケモンが挙がる。エスパー以外は主にマイナー所であり、エスパーも50カビゴンを中心に対策を組み立てられる。最悪ブラキで狩ってしまえば良い。

なお、参考までに、PBSToolsで10000回試行してタイマン勝率を出した結果が以下である。

55岩雪崩眠る薄荷カイリキー 対 55雷めざ氷残飯サンダー(カイリキー側勝率50%弱)

アンコール型
55カイリキークロスチョップめざめるパワーアンコールねむるはっかのみDCFF63-63-63-63-63

攻守のバランスが取れた型。
岩雪崩はアンコールとの両立が不可のためめざ岩で代用せざるを得ないが、50カイリキー岩雪崩と55カイリキー岩雪崩の中間程度のダメージを出すことができ、命中率が100%という利点もある。

攻撃面に関しては、クロス+めざ岩にアンコールを絡めることで、50スイクン(波をアンコして眠れないようにする)、50鈍いヘラクロス(鈍い等をアンコして眠れないようにする)、50フシギバナ(隣で誰か寝かせた上で、宿り木等をアンコして光合成できないようにする)、50ゲンガー・50ムウマ(黒まなや滅びをアンコして道連れできないようにする)、といった55カイリキーに大ダメージを与えることができないポケモンの突破を狙えるようになる。
鈍いやヨガポと異なり、ヘラクロス等の鈍いにも対応できるようになるのがポイントで、攻撃範囲がかなり広くなる。

防御面に関しては、後出しカイリキーを強引に突破しようとする55鈍いカビゴン相手に事故らなくなるのが大きい(ただし、ステータス低下により55カビゴンの捨て身で急所率未考慮で24.85%の確率で2発で倒れるようになるという難点はあるので、周りのポケモンで鈍いを誘えるとなお良い)。対55ミルタンクでも、ミルタンクが1回鈍いを使えば素早さが逆転するため、これもハメることができる。
相手の55ガラガラや50カイリキーの一貫性を切れる(サブ技を打たせることができる)なら、それもアンコでハメて流しやすくすることができる。対50ナッシーについても、宿り木やめざ草を誘えるなら、それをアンコして相性関係を逆転させることができる。
その他、55カイリキーの鈍いに対抗できるため、55カイリキーとのミラーで若干強くなり、55カイリキー対策を若干手抜きすることができるようになる。

格闘耐性を持ち攻撃技で大ダメージを与えてくるポケモン、具体的に言えばスターミーやフーディンといったエスパーポケモンにほぼ何もできないのが弱点となる。対50ナッシーも、55カイリキー流しとしての役割に専念してくるのであれば、サイキネ以外の技をアンコする機会を作れなくなる。狩りポケを併用する、クソカビ等と併用してエスパーが出てきた時に周りから崩せるようにする、といった工夫が必要。
光の壁眠る型・鈍い眠る型
55カイリキークロスチョップいわなだれひかりのかべ or のろいねむるはっかのみFFFF63-63-63-63-63

光の壁を貼ることで55サンダーの雷が乱数4発になる(急所率・命中率未考慮で36.86%の確率で4発)。55サンダーの磁石雷ですらほぼ確4(急所率・命中率未考慮で99.97%の確率で4発)であり、素の磁石雷+光の壁磁石雷は確定で耐える(対面から光の壁を貼って眠る薄荷で復帰することができる)。更に言うと、素の磁石雷+光の壁磁石雷に撒きびしが追加されたとしても確定で耐える。
こうなるとリフを持たない後出し55サンダーでは流せなくなるし、対面ですらリフを貼られたり寝言で粘られたりしない限りは55カイリキーの方が勝率が高くなる。
当然55ライコウや55バクフーン等に対しても有効。55バクフーン晴れ文字ですら高確率3発になる。
光の壁は、55カイリキー自体が堅くなるだけでなく、50カビゴン等の取り巻きも堅くなるのも特徴となる。

光の壁を持たせることで、55サンダーや55ライコウとも戦えるようになり、エース5強に対して満遍なく戦えるようになる。
エース5強全てに強いというのは、2019年現在の対戦環境ではかなり強烈なインパクトがあるだろう。

半面、50スターミーや50ナッシー、50フシギバナ等であっさり止まるという弱点を持つ。
50で止まるとエース択ゲー以前の問題となるため、エースとして見るとこれはかなり頭の痛い問題である。
しかし、カイリキーはどのような型で使っても結局止まる所では止まり、50岩雪崩寝言カイリキーが決定力として機能している例もあるので、それを考えると工夫次第で乗り越えることができる程度の問題だろう。

なお、光の壁を鈍いにしても意外と近い性能になる。
55カイリキーを2発で落とす特殊攻撃を放つポケモン(例えば55磁石雷ライコウや55晴れ文字エンテイ)には弱くなるが、3発ラインの攻撃を放つ特殊ポケモンに対しては鈍いからのクロス・岩雪崩で2発で落とせるようにすることで眠る薄荷・奇跡や寝言に対抗できる。また、鈍いを採用することで、前述の通り55遺伝子ケンタロスとの対面での勝率が向上したり鈍いカビ流しが安定したりするメリットがある。鈍い眠る薄荷なのであれば、50鈍い無しめざ飛ヘラクロスとの対面で勝てるようになるというメリットも出てくる。
寝言型
55カイリキークロスチョップのろい or いわなだれねごとねむるたべのこしFFFF63-63-63-63-63

55で寝言残飯とすることで、耐久はかなり信頼のおけるものになる。
55カビゴンの捨て身は確3になる。更に鈍い持ちであれば相手の鈍いに対して合わせて鈍いを積むことができるため、55カビゴン流しとしてかなり信頼のおける水準となる。
また、50カイリキーだと乱数2発だった50サンダー雷は、55残飯にすることで確3になる。
50カイリキーで確2だったドリ口ですら確3になり、鈍いがあればダメージを軽減することもできる。
55サンダーの雷ですらほぼ確実に3発耐える(急所率・命中率未考慮で0.07%の確率で2発)ので、もしかしたら鈍い寝言でワンチャンあるかもしれない。
(なお、55ライコウ磁石雷は急所率・命中率未考慮で9.93%の確率で2発で、こちらも粘れる。55サンダー磁石雷は急所率・命中率未考慮で55.29%の確率で2発となるため、流石にこれは厳しい。)
50カイリキーがほぼ確実に3発だったバンギ地震は55にすることで確4になる。更に残飯持ちだと半分程度の確率で5発になる。

鈍い寝言に関しては、セミフル・フルアタと比べると耐性受けされた時の精度は低くなるが、キチカビ3のような強引な釘付けでカイリキー対策をしようとする相手への精度は高くなる。
セミフル・フルアタよりもキラー的な運用になるだろうか。

攻撃範囲を広げたい場合は、50カイリキーと同じように岩雪崩を持たせる手もある。
55寝言残飯らしい対サンダー・対ライコウの粘りと、ムウマ・ゲンガー・サンダー等に対する打点を両立することができるようになる。
できることは前述の光の壁型に近く、寝言状態の不便さ(自由に技を選べない不便さ)や取り巻きを強化できない不便さや55磁石雷サンダーに抵抗できない問題はあるものの、薄荷を食わない利点や催眠対策ができる利点や55ライコウに後出しせざるを得ない状況に比較的強いという利点(光の壁を持っていたとしても素の状態で雷を2発食らってしまい、光の壁を貼る隙がない)はある。
分身型
55カイリキーあてみなげのろいかげぶんしんねむるたべのこしFFFF63-63-63-63-63

寝言型はサイクル戦に向いているが、こちらはタイマンに向いている。
分身ミラーで強いという特徴もある。

55雷サンダーとの完全タイマンでは、PBSToolsで10000回計算した結果41.08%という勝率であり、カイリキー側が少し不利になる。
サンダーが威張る持ちの場合(鈍いを6回積まないと確2圏内に入らず、リスクが少ない)や55文字ファイヤーの場合(命中率が高い)はこれよりも勝率は下がると思われる。
しかし、序盤で雷を外し分身を何回か積むことができれば、高確率でカイリキーが勝つため、サンダーを後出しさせる、サンダーに麻痺を入れる、光の壁を貼る、等のサポートすることで勝率を大きく伸ばすことができる。
(参考までに、サンダーが勝つ58.92%の内、6ターン以内に勝つ確率は41.08%、それを過ぎて勝つ確率は17.12%)

PBSToolsの計算結果

このページへのコメント

個別分析詳細の最初の方に、持ち物は先手身代わりでクロスPP枯渇対策の不思議な木の実もあり得るというのを追記しました。
(海外だと身代わりが多くてPP切れが普通に起こる)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年01月26日(火) 12:23:24 返信

55フルアタカイリキーについて、持ち物候補に気合のハチマキを追加しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年12月11日(金) 22:00:54 返信

55カイリキーについて、分身型を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年10月23日(金) 22:40:10 返信数(1) 返信

ルーチンにミスがあったので、再計算しました。
また、序盤を凌げれば高確率でカイリキーが勝てるというのを数字で示しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年10月24日(土) 12:14:31

55クロス岩雪崩めざ霊文字爪カイリキーに触れました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年09月20日(日) 22:31:27 返信数(2) 返信

50でフルアタカイリキーを流せるポケモンを色々洗い出し漏れていたので追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年09月21日(月) 16:07:35

55爪カイリキーについて書いてある場所が探しにくかったので補足しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年12月08日(火) 21:22:47

55岩雪崩眠る薄荷カイリキー 対 55雷めざ氷残飯サンダーのタイマン勝率を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年09月18日(金) 08:52:16 返信数(1) 返信

ちなみに、55カイリキーは奇跡推しから薄荷推しにしました。
(奇跡だとしても、眠るターンを読まれて威張るされると素眠りにされて威張る対策にならなくなる)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年09月18日(金) 09:47:01

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