ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

概要

10年以上の間、金銀界で抽象論を中心に研究を続け、「対策コスト」「流しコスト」「モジュール」といった概念を提唱したはまっちゃった人氏によるパーティ。
このパーティの正式名称は「HTC-v3A_カビブラ(20180524更新版)」であり、はまっちゃった人氏がぽけふろ〜とのアップローダに残した一連の文章に書かれていたパーティである。
キチカビ3とは異なりSA構成を採用している。
決して広く知られているパーティではないが、汎用性を高めるためのギミックが複数存在し、その背景には氏の抽象論があると考えられるため、研究対象とすることで学びが得られる可能性が高いパーティである。

全容

レベル種族技1技2技3技4持ち物個体値努力値
55カビゴンすてみタックルのろいねごとねむるたべのこしFFFF63-63-63-63-63
50ハガネールじしんどくどくほえるだいばくはつみずたまリボンFFFF63-63-63-63-63
50カイリキークロスチョップいわなだれねごとねむるピントレンズFFFF63-63-63-63-63
50パルシェンまきびしれいとうビームリフレクターだいばくはつおうごんのみFFFF63-63-63-63-63
50サンダーかみなりドリルくちばしリフレクターねむるはっかのみFFFF63-63-63-63-63
50ブラッキーくろいまなざし(PU0回)あまえるおいうちバトンタッチきせきのみ1FFF63- 0-63-63-63

解説

本人による解説はこちらにある。
改良前のパーティの解説と、改良後のパーティ(当ページに掲載しているパーティ)の解説に分かれているので、両方掲載する。

http://www.q9con.net/pokemon/PartyBox/index.php?pa...
http://www.q9con.net/pokemon/PartyBox/index.php?pa...

以下は、Wiki管理人が執筆した解説である。
 

パーティの概要

SA構成を採用しており、柔軟な選出パターンで汎用性を出すタイプのパーティであることが考えられる。
上5体はサンダーエースで定番の組み合わせ、黒まなバトンブラキも豊富な組み合わせが考えられるポケモンであり、爆破爆破のファントム戦術も可能であるため、カビゴンを入れない選出も計算されていると考えられる。

パーティの個別分析

カビゴンとパルシェンは定番型なので個々では分析しない。
サンダーについては以下で説明している。
http://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%b5%a5%f3%a5%...
 
ハガネールのリボンは、50ファイヤー・55バクフーンのラインと、50カビ・55ケンタ・55ガラ・55サンダー・55ファイヤーのラインへの影響が大きい。
前者のラインについては、リボン爆破で50ファイヤー確1、55バクフーンもほぼ確実に1発となる。
後者のラインについては、撒きびしや毒で1/8のダメージを入れることで55ファイヤー以外はリボン爆破で確1、55ファイヤーも約80%の確率で1発となる。
特に55ガラや55ファイヤーはこのパーティがあまり得意としない相手なので、この調整は重要と言える。
 
カイリキーについては本人がぽけふろ〜とにアップした一連の文章に書かれているので、今回の型に該当する部分のみ引用する。

とにかくクロスチョップの性能が優秀で、クロスチョップを持つことで低コストで様々な役割を担うことができる。
まず、カビゴンに対する性能の高さが評価できる。主力技1本で鈍い寝言カビゴンを潰せるのはカイリキー(とオコリザル)ぐらいのもの
(中略)
また、バンギラス相手では最優秀レベルの流しであり、対55鈍いミルタンクでもクロスチョップ2回中1回が急所に当たれば対面で勝てる。リフサポや甘えるサポがあるならミルタンク流しとして通用するレベルである。
50にしてエース5強(筆者注:カビゴン・バンギラス・サンダー・ミルタンク・ライコウを指す)の内の2〜3匹と互角以上に渡り合えるというのは、それだけで評価できるポイントである。
攻撃範囲的にもクロスチョップは極めて優秀で、ノーマル技・電気技・氷技・炎技・岩技・地面技・エスパー技・飛行技・追い打ちと相性が良く、万能調味料である。少なくとも、エース5強で言えばどのエースとも相性が良く、カイリキーを入れれば確実に攻めのレパートリーが増える。
エース5強でクロスチョップを受けることを考えると、ライコウは確3なので寝言で誤魔化せないこともないが、急所事故死のリスクは常につきまとう。
サブウエポンの豊富さも特筆すべきポイントで、特に雪崩はサンダー・ファイヤー・ゲンガー・ムウマといった重要所に広く有効打が入る。55サンダー潰しは厳しいが、寝言ピントレンズで試行回数を稼いだり毒を盛ったりすれば十分圧力となる。ゲンガー・ムウマも回復技がないことが多く、寝言ピントレンズで試行回数を稼げるならその内潰すことができる。
(中略)
また、カイリキーそこそこ耐久が高く弱点も少ないポケモンであるため、寝言型にすることで流しの性能も高くなる。
50カビゴンに対してはあらゆる攻撃技を流すことができ、50カビゴンを起点にカイリキーで攻めていける場合は相手の50カビゴンは自爆せざるを得ない状況に追い込まれる。
また、威張る無し50サンダース程度の特殊であれば誤魔化すことが可能で、クロスチョップ急所は甘えるも貫通する。(サンダースが誤魔化せるということは、当然マルマインやパルシェン等に対しても出していける)
(中略)
なお、寝言はフシギバナに対する最大の嫌がらせになることも見逃せない。カイリキーが寝言モードに入ればフシギバナは他のポケモンを眠らせることができなくなるため、いばみがサンダーやファイヤー、鈍いカビゴン等を出し放題になり、フシギバナを起点に相手を崩すことができる。
止まる所で止まってしまうという問題はあり、その内の1匹がフシギバナであるという問題はあるものの、フシギバナは前述の通り寝言+フシギバナ潰しで対応できる。
(中略)
他のカイリキー流しについても同じように周りで崩す体制を整えれば良く、他のカイリキー流しについては対フシギバナ程の問題にはならないだろう。
 
ブラッキーについても書かれているので引用する。

追い打ち役として優秀で、黒まな滅び戦術に対しても黒まなで対抗することで50ゲンガー・ムウマとは少なくとも1対1交換することができる。
モジュール型の構築手法(筆者注:1つの役割を1体のポケモンで完結させる構築手法を指す)には若干反するが黒まなバトン+追い打ちの組み合わせも強力であり、寝言カビゴン等に黒まなバトンをされると困るスターミーやナッシー等を問答無用で狩ることができる。
アンコフーディンに通用しないという弱点はあるが、それも黒い眼差しのPPを減らすことで対処できる。
(中略)
黒まなバトン自体も非常に強力であり、コンボ封じ技は汎用性を重視したら普通には入らない技であるため、汎用性が重要視されればされるほど黒まなバトン対策は放置になりやすい。
(中略)
なお、バトンタッチは単独採用でも汎用的にサポートとして機能する技であるため、仮に黒まなバトンが対策されていたとしても十分に機能するだけの汎用性はある。
(交代に対して後出しできたり、後攻バトンで受けコスト(筆者注:交代で出した時に受けるダメージ)を肩代わりしたりすることができる)
勿論、甘えるによる対爆破や対カビの性能も優秀である(これもモジュール型の構築手法には反するが)。
この文章では触れられていないが、奇跡は爆パン対策やフーディン冷凍パンチ対策等で効果を発揮する。

パーティのシナジー

キチカビ3とHTC-v3A_カビブラをシナジー面で比較すると、以下の違いがある。
 
防御的なポケモンが多いのは共通である。
しかし、キチカビ3の場合は非常に堅いポケモン(寝言スイクン、眠るエアームド)とアタッカー(剣ガラ)を併用しているのに対し、HTC-v3A_カビブラは攻撃と防御のバランスが良いポケモンで固めているという違いがある。
ハガネール、パルシェン、ブラッキーは回復技無しだが、いずれのポケモンも耐久が高く、ハガネールとブラッキーは耐性受けもこなすため、これらも防御的な役割を担えるポケモンである。
以下のとおらば氏の文章にある通り、サイクルは1体のポケモンが倒れると崩壊するものであり、脆いポケモンがいればそこからサイクルは崩壊する。その意味で、脆いポケモンを入れないのは合理的である。
http://tooraba85700.blog.fc2.com/blog-entry-19.htm...
ただし、キチカビ3の剣ガラもムウマやフォレトス、ツボツボに限定して出すなら何回も出すことができる。剣ガラをそういった用途に限定するならキチカビ3もまた合理的である。
 
攻撃技の数は、キチカビ3もHTC-v3A_カビブラも10個(爆破は攻撃技カウント)であり、どちらも少ない攻撃技で崩しの手段を構築している。
しかし、相手の崩し方には大きな違いがある。
キチカビ3では、追い打ちブラキ・剣ガラ・スイクンを利用したカビ受け突破のギミックや、55ミルタンクや55ゲンガーに強く環境にも刺さりやすい55雷ライコウを取り入れることで決定力を確保している。
それに対しHTC-v3A_カビブラでは、カビ・リキ・サンダーを組み合わせて役割重複を困難にした上で+αの要素を加えることで、少ない攻撃技で効率的に決定力を確保している。
ハガネールとパルシェンの爆破は有力な+αの要素であり、間接的役割破壊を積極的に狙うことができる。パルシェンの撒きびしや冷凍ビーム凍結も見逃せない。
また、カビ受け・リキ受け・サンダー受けにはハガネールの地震やパルシェンの冷凍ビームに弱いポケモンが少なくなく、これ自体も+αの要素になる。
ブラッキーは強力にゴースト・エスパーを狩る型で、ゴーストやエスパーで役割重複させることを困難にしている。ブラッキーがいるからこそ、カビゴンやカイリキーの攻撃技を減らすことができるとも言える。
黒まなバトン自体も見逃せない決定力であり、カビ(太鼓以外)、梨、ミル等、環境上位のポケモンで黒まなバトン対策を持たせられないポケモンは少なくなく、刺さる所には刺さる決定力である。
 
その他、キチカビ3の場合は、55サンダーや55ミルタンク、55バンギラス等の強力なポケモンの対策を徹底的に行い、汎用性の高くないパーティに対する対策は甘めにしている。
それに対し、HTC-v3A_カビブラの場合は、対リキー(リフサンダー)や対ガラ(リフパル)、対コンボ(吠えるネール)も満遍なく対策を入れており、一通りの役割を揃えている。
 
あえて一言でまとめるなら、キチカビ3は環境を観察した上で緩急をつけた対策を行う生きたパーティ、HTC-v3A_カビブラは理論を突き詰めた合理的なパーティ、と言うことができるだろう。

仮想敵に対する選出

ここでは、仮想敵に対する選出をいくつか紹介する。
対キチカビ3
カビパルネールや黒まなバトンブラキで戦うことができる。
しかし、パルやネールに眠るがないため、対策の精度は高くない。
黒まなバトンブラキを出すならカビパルブラの選出が一番ローリスクだが、相手が甘えるブラキでバトン対策を行う場合は、相手のブラキをカビ捨て身急所で倒すしかない。
(もしパルに眠るがあれば、パルで追い打ちを受けて完封することができる)
対サンダータンク
サンダーに対してはカビを出したいが、カビから決定力を出そうとするとタンクを出された時に厳しくなる。
そこで、カビブラを同時選出する(残り一枠はサンダー)。
そうすることで、サンダーを出してきた場合は寝言カビで有利を取れ、タンクを出してきた場合は黒まなバトンで有利を取ることができる。
バトン対策はサンダーでしかできない、カビゴン流しはタンクでしかできない、この2匹の同時選出はできない、というWAの穴を突いた対策である。
このように、50を上手く利用して相性不利のエースを対策するのは、SA構成の十八番である。
対カビパルエア
キチカビ3がこれに弱いのではないかとPBSスレで言われていた。
このパーティの場合どう対応するのかと考えていたら、リキサンパルという選出が見えた。
(相手のカビゴンはリフサポからのカイリキーで対応)
吠えない昆布に対して吠えない昆布で応戦する形になるが、素早さの関係で上から致命傷を与えられるのはHTC-v3A_カビブラ側であるため、有利になりやすい。
50を3体選出することで相性不利を克服するのも、SA構成の十八番である。
なお、カイリキーのクロスでエアを強引に倒す線もあるが、PPの関係でこの線は太くないだろう。
対速攻
このパーティにはカビパルネールの定番の組み合わせが含まれる。ということで速攻全般には強くなっている。
また、リフサンダーや甘えるブラキは爆破対策として優秀で、寝言リキーも自爆カビ2タテを防ぐ能力が高いため、必要に応じてこれらのポケモンで速攻対策を行うこともできる。

対策

ポケモン同士の強力な連携により、わかりやすい弱点がない。
しかし、その中でも埋めきれていない弱点がいくつか存在する。
また、一つ一つの選出は決して強くはなく、その意味ではWAのような強さは無い。
環境に刺さりやすい(強いパーティの弱点を突きやすい)何かというのも、せいぜい黒まなバトンブラキだけである。
強いが怖くはない、個々の要素を丁寧に処理していけば必ず勝機が見える相手である。

1.55木炭晴れ文字ファイヤー等

詳しくは「マイナー・変態型奇襲まとめ(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/%a5%de%a5%a4%a5...)」のファイヤーの項を参照だが、55木炭晴れ文字リフファイヤーに対面で有利を取れるポケモンがいない。
そのため、55晴れ文字リフ木炭ファイヤー+太鼓自爆カビ+撒き鈍いリボン大爆発パルのような組み合わせで高精度のキラーにされてしまう。
なお、ファイヤーだけでなく、ハガネール(50文字でも確1で落とされる)やブラッキーを起点にする太鼓リザードンも十分辛い。

2.鈍いエア

鈍いエアは55カビと50ネールの両方を受けることができ、50ブラキも直接的に倒されることはないため、ガン受け狙いの軸にできる。
パルサンダーリキーがいるため完全にガン受けするのは難しいが、50鈍い眠るエア+55眠る薄荷バンギ+50飛ばし眠る奇跡サンダーのような組み合わせであればまず崩されることはないだろう。
ただし、50ドリ口鈍い眠るエアで55捨て身鈍い眠る残飯カビに80ターン経過後の判定で勝つためには一工夫が必要となる。具体的には、飛ばしか睨み付けるか残飯が必要となる。判定で勝てない場合は下手をすれば不利を付けられかねないので注意。

3.55めざ格鈍い宿り木光合成メガニウム

HTC-v3A_カビブラ側にこの型のメガニウムにタイマンで勝てるポケモンが1匹もいないため、1対1交換×2でタイマンに持ち込むという対策が有力になる。
爆破対策やムウマ・ゲンガー対策は施されているものの、黒まな滅び炎のパンチ道連れゲンガー、音リボン爆破パルシェン、地震太鼓自爆カビといったポケモンを2匹入れれば1対1交換を狙うことができる。
仮に2体残ってしまったとしても、組み合わせ次第では勝てることもある。

4.55セミフル眠るカイリキー

カイリキー対策としてリフサンダーが入っているが、サンダーへの交代読みで55カイリキーの岩雪崩を入れれば大きく有利になる。
キチカビ3と比較すればカイリキーに対する釘付けは甘く、しかもいずれも物理技(カビ捨て身、リキークロス、爆破)のため、リフサポが有効となる。
しかし、50リフ眠る薄荷サンダーに先手リフでサイクルを回される可能性を考慮しなければならないため、本当に刺したいなら眠る薄荷(奇跡)併用でサイクルを回せるようにするべき。
なお、55鈍い寝言残飯リキーでも対策にはなり得るが、50雷リフサンダーを倒せるかは運次第であり精度は低い。

5.黒まなバトンブラキミラー

HTC-v3A_カビブラには吠えるネールを中心としたバトン対策が施されているものの、黒まなバトンブラキミラーは若干弱い。
黒まな甘える毒バトンブラキや黒まなのPPを6以上にしたブラキならブラキ同士のミラーで勝てる(相手に先にバトンさせられる)し、ネールが出てきたら甘えるでぬるくして起点にすれば良い。
実際にはリキー・サンダー・パル対策も考えなければならないため決して甘くはないが、HTC-v3A_カビブラのブラキの黒まなのPPを6以上にするだけでも僅かにミラーで強くなるため、弱点として挙げた。

6.サイドン等

岩地面やハガネールはカビゴンとサンダーが受かるので、対策の要になり得る。
特にサイドンは決定力も出しやすく、HTC-v3A_カビブラ対策の有力候補である。
黒まなバトンブラキ、爆破間接、リキー、パル撒きびし等の対策は別途必要で、サンダーはリフを貼って後続への負担を軽減してくるため、サイドンを入れたからと言って有利になれるとは限らないが、対策の要とはなるだろう。
具体例を挙げると、50地震岩雪崩爆パン鈍い残飯サイドン+55飛ばし眠る奇跡サンダー+50へラクロスが一例として挙げられる。
この例では汎用性を考えてパル対策としてヘラを入れているが、これをスピン海月やリフサンダース等にすることでキラー度は高まる。
なお、50サイドンの場合、地震岩雪崩爆パン鈍い残飯よりも地震岩雪崩カウンター鈍い残飯の方がカビゴン以外のポケモンに対して強くなるが、爆パンが無いと55残飯眠るカビを倒しきれない可能性があり、確度が低くなる。素眠り状態のカビゴンに対して、地震通常×2+地震急所は確定で耐えられてしまい、地震地震岩雪崩怯み地震でも305〜361/328(292+残飯回復18×2)のダメージとなり乱数となってしまう。更に、カビゴンが16回きっちり眠る場合はカビゴンの方がPPでも有利になる(捨て身へのカウンターを利用すれば16回眠れる)。悪あがき合戦もカビゴンの方が有利である。
また、爆パン所持の場合は仮にカビゴンが別の型(例えばリフサポ爆破パル→太鼓地震カビ)であったとしても勝機があるので、型読み失敗のリスクを減らすという意味もある。
爆パン所持の場合は岩雪崩か地震を外す手もあるが、地震がないとハガネールやカイリキーの突破が困難になり、岩雪崩がないとサンダーの突破が困難になるため、決定力を出すことを考えると岩雪崩と地震は両方欲しい。

7.めざ飛音バンギ

バンギ流しに50カイリキーを採用しており、釘付けも完全ではない(音バンギならカビに後出しして起点にできる)ので、めざ飛音バンギが有力な対策になり得る。
ただし、このパーティの50カイリキーにはめざパによるステータス低下がないため、めざ飛2発や音めざ飛1発で倒せる確率が約半分程度になってしまう。
鋭い嘴を持たせればめざ飛確2、音めざ飛も97.44%(急所考慮無し)の確率で倒せるようになるので精度が高まる。
(このパーティは状態異常がほとんど飛んでこないので奇跡でなくても構わない。冷凍ビーム凍結は若干怖いが。)
なお、カイリキー流しを入れる必要はある他、サンダー・パルのリフサポ、リフサンダー特攻、黒まなバトンブラキ、ネール爆破間接、吠えない昆布への対策は別途考える必要があり、起点となるカビゴンを出させるようなポケモンを用意する必要もある(代表例はサンダー)。
例えば、めざ飛音バンギ+飛ばし眠る薄荷サンダー+冷凍ビーム文字リフハピであればこれらの条件をほぼほぼ満たすことができる。ここまでやれば盤石だろう。

8.上記以外

他にも対策はいくつか考えられるが、上記の対策程の有利は取りにくい。
例えば55ガラはリフ黄金パルさえなんとかすれば有利を取れる。しかしパルを追い打ちで狩ろうとすると、カイリキーや黒まなバトンブラキ、鈍いカビの対策が難しくなる。
(むしろ50ガラの方が有利を取りやすいか?50ガラにも50パルを出さざるを得ないのはHTC-v3A_カビブラの苦しい点の一つである。)
また、上記で挙げた鈍いエアのような対策を入れていたとしても、ブラキ黒まなバトン、パル+サンダーリキーによる崩し、甘えるサポからのリキー、カビ捨て身急所で突破、カビ1体残し、といった対抗手段があり、鈍いエアを入れていたとしても条件次第では有利にならない。
このように、弱点を突こうとしても周りのポケモンのファインプレーでカバーされてしまうことが多い。
 
しかし、汎用性が高いのは選出パターンの多さで弱点をカバーしているためであり、WAに比べれば個々の選出の強力さでは劣る。
例えば、50でクロスと岩雪崩しか持っていないリキーは多くのリキー受けで受けることができるし、55サンダーを対策できるパーティであれば50サンダーも対策できる。
ハガネール、パルシェン、ブラッキーも、不利な相手にはとことん不利なタイプのポケモンで、多くのマイナーポケモンにチャンスを与える代表的なポケモン達である。
サンダータンクのような脳筋らしさはなく、対策には色々なパターン、それこそマイナーポケモンを使うパターンも想定できる。
また、環境に刺さる要素というのも黒まなバトンブラキぐらいしかなく、他のポケモンは普通にパーティを構築していれば自然に対策が入るポケモンである。
その意味では、55ライコウ+エア、55寝言カビ+50寝言スイクン、カビブラガラといった環境に刺さりやすい要素を揃えたキチカビ3のような強さもない。
 
それぞれのポケモンに対する対策ポケモンを入れ、それらの対策ポケモンを同時選出できるようにしていれば、少なくとも選出読みには持ち込むことができる。
このパーティの弱点が少ないのは、強力なポケモンが多いからではなく豊富な選出パターンでカバーしているためなので、その選出さえ読んでしまえば多くの場合は互角以上に戦える。
ブラッキーをコンボ対策(吠える・吹き飛ばし・アンコール等)で真面目に対策するのではなく、太鼓カビ・プレゼント歌うハピ・カイリキーのようなポケモンを選出して圧力による釘付けで対策するようにすると、ブラッキー込みの選出パターンだけでなく他の選出パターンにも対応しやすくなる(参考ログの対Wikiカビ1.5参照)。

なお、ブラッキーは型読みに左右されやすいポケモンであり、こちらが黒まなバトン対策できていないのに吠える・吹き飛ばし所持だと思われてブラッキーを出してこない、相手が予想していないポケモンで黒まなバトン対策を行って相手が想定するパターンを崩す(こちらが太鼓自爆カビなのに相手が鈍い自爆カビと読み誤りブラッキーを後出ししたり甘えるしたりしてきて2タテに成功)、といった形で勝ちを拾える可能性もある。
そのため、ポケモン選出の段階で明らかに不利な場合は、相手の型読みの誤りに賭けるのも一つの手である。

参考ログ

特記がない限りはPBSToolsを使用した机上戦のログである。

対バンギラス、対55ライコウ

甘える黒まなバトンで相性関係をひっくり返して勝ち

チューニングレシピ

はまっちゃった人氏本人のチューニングレシピ

Wiki管理人のチューニングレシピ

  • 「カビゴン」の「すてみタックル」「ねごと」「たべのこし」を「おんがえし」「なみのり」「はっかのみ」に変更、「ハガネール」の「みずたまリボン」を「たべのこし」に変更、「パルシェン」の「まきびし」「おうごんのみ」を「いやなおと」「みずたまリボン」に変更、「サンダー」の「はっかのみ」を「きせきのみ」に変更、「ブラッキー」の「きせきのみ」を「こおったきのみ」に変更
55サイドンや50エアームド(非眠る残飯)に対する穴を埋めたい場合のチューニング。カビゴンから寝言が抜けることによるデメリットはいくつかあるが、致命的なものは無く総じてリスクは少ない。
カビゴンミラー弱体化は55カビゴンの鈍いまで外してない&取り巻きが総じて55カビゴンに強い(パルシェンも55カビゴンを後出しで流せる型に変更、パル爆破後の55ガラガラは撒きびしが無くともリフサポからの捨て身鈍いカビやカイリキーで対処可能)ため大きな問題は無く、対特殊弱体化は取り巻きでもある程度の特殊流しが可能なため大きな問題は無い。ただし55サンダーに対する薄さは出てくるので、カビゴンを薄荷型(残飯素眠り対策の絡め手がある場合に強い)としハガネールに残飯を回す(毒吠えるでめざ氷サンダーに対抗しやすくなる)変更も合わせて行っている。また、催眠が絡む特殊に対しては脆弱性が出てくる。大抵はカイリキーやサンダーで対処可能であるものの、カビリキブラキと出した場合の対梨は辛くなる(カイリキーが横で寝ていない状態で甘える黒まなバトンから鈍いカビに渡すという立ち回りが難しくなる)し、ルージュラは単独で辛い。
顕在化することは多くないかもしれないが、有象無象の速攻に弱くなるというリスクもある。大抵の場合はリフサンダー・リフパル・吠えるネール・寝言カイリキーでなんとかなるはずだが、セミフル・フルアタのマイナーポケモンを流すことを考えると55捨て身鈍い残飯カビゴンに寝言がないことは潜在的なリスクとなる(55捨て身鈍い残飯カビゴンに寝言があるか否かで突破できるかどうかが大きく左右されるセミフル・フルアタマイナーポケモンは少なくない、めざ格無し剣ハッサム・剣ドククラゲ・遺伝子プテラ・音ペルシアン・剣キングラー等)。
また、ブラッキーに奇跡が回らなくなるため、催眠持ちや冷パンフーディン等に対する黒まなバトン成功率が下がるというリスクもある。
カビゴンから残飯や捨て身タックルや寝言を抜くことで、50ガラにタイマンで勝てなくなったり、50カイリキー・50ナッシー・50黄金パル突破に多くのサイクルを費やす必要が出てきたり、カウンターカビ相手に明確に不利になったりするデメリットもある。
(なお、カビゴンの技を捨て身ではなく恩返しとした理由については、毒が入ったミルタンクに対して急所待ち若しくはミルクのみPP切れ狙いをするパターンがあるためである。詳しくは「※補足」で後述。)
  • 「サンダー」の「ドリルくちばし」「FFFF」「63-63-63-63-63」を「めざめるパワー」「BDFF」「63- 0-63-63-63」に変更
カイリキーやヘラクロス(基本的にサンダーを出さざるを得ない)と地面(ドリ口だとサンダーが起点にされる)を併用されるパターンに強くしたい場合のチューニング。
前述の波カビ化はサイドンやハガネールには有効であるが、ガラガラには有効ではない。こちらのチューニングはガラガラにも有効である。
ただし、55岩雪崩光の壁眠る薄荷カイリキーが明確な穴になってしまうというデメリットがある。
また、2020年4月現在では使用率は決して高くない(15%程度)ものの、対ナッシーや対フシギバナの弱体化も気になる。一応、役割重複させなければ鈍い寝言カビゴンで対応可能であり、ナッシーに対してはブラッキーで狩る、フシギバナに対しては眠るで受け切る(カイリキー等を眠り状態にできるなら雷麻痺も狙える)ことが可能であるため、勝率低下は危惧されるものの致命的な穴になるというほどではない。

※補足
55カビゴンから残飯を外すチューンを行う場合、カビゴンの主力技は捨て身ではなく恩返しの方が毒が入った55ミルタンクに対する急所待ちorミルクのみPP切れ狙いをしやすい。

毒が入った55ミルタンクが55カビゴンの恩返し(66〜78(平均72)/220)を2発貰ってから恩返し急所圏内から抜け出すためには、
 タンク何か、毒(HP193)、恩返し(HP121)
→タンク何か、毒(HP94)、恩返し(HP22)
→ミルクのみ(HP132)、毒(HP105)、恩返し(HP33)
→ミルクのみ(HP143)、毒(HP116)、恩返し(HP44)
→ミルクのみ(HP154)、毒(HP127)、恩返し(HP55)
→ミルクのみ(HP165)、毒(HP138)、恩返し(HP66)
→ミルクのみ(HP176)、毒(HP149)
といった具合でミルクのみ5回を要する。

参考までに、健康な55ミルタンクが55カビゴンの捨て身(77〜91(平均84)/220)を2発貰ってから捨て身急所圏内から抜け出すためには、
 タンク何か、捨て身(HP136)
→タンク何か、捨て身(HP52)
→ミルクのみ(HP162)、捨て身(HP78)
→ミルクのみ(HP188)
といった具合で2回で済むため、少なくとも健康な55ミルタンクを55残飯カビゴンの捨て身で急所待ちorミルクのみPP切れ狙いするよりは突破率が高い。

問題は、毒が入った55ミルタンクを55非残飯カビゴンの捨て身で急所待ちorミルクのみPP切れ狙いする場合と比べてどうか、という話である。
毒+捨て身平均ダメージで111であり、ミルクのみ回復量の110とほぼ釣り合うため、ミルタンクがミルクのみを連打すると反動ダメージ(19〜22、急所時38〜45)が徐々に加算されていくことになる。
(ちなみに捨て身急所+毒は確定で耐えられる)
ミルタンクのリボン恩返しでカビゴンに79〜93(平均86)/292のダメージが入るため、「ミルクのみ、捨て身」をおよそ6回繰り返すと、カビゴンは先手リボン恩返し2発で倒れるのを防ぐために眠らざるを得なくなる。薄荷消費済みならそれもできない。
このように、捨て身だとしても結局6回殴った所で殴るのを中断せざるを得ないので、それならHPが減らない恩返しの方が突破率は高いと考えて良いだろう。

このページへのコメント

PPの表記方法を変更しました。
(将来の自動化の都合で)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年11月26日(木) 22:56:32 返信

サンダーのドリ口をめざ氷にするというチューニングレシピを追加しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月19日(日) 20:41:15 返信

波カビ化のチューニングレシピについて、カビリキブラキ選出時の対梨が辛くなるというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月13日(月) 21:36:36 返信

下記の♀カビ化チューニングを削除しました。
(メロメロに関してはハガネールやブラッキーに一時的に交代する手もあるので、デメリットも考えるとこのチューニングを使うことが無さそうなので)

-「カビゴン」の「FFFF」を「1FFF」に変更(♀カビ化)
フーディンやサンダース等のメロメロに強くしたい場合のチューニング。この変更により捨て身タックルのダメージが53カビゴンより少し低いぐらいに落ちてしまうが、このパーティの場合は捨て身のダメージが求められる場面が少ないのでデメリットは限定的になる。具体的なデメリットとしては、後出し50エアームドを鈍い捨て身で倒せる確率が減る、毒が入った55ミルタンクや55残飯ポリ2を押しきれる確率が減る、55カビゴンミラーでの鈍い同回数からの捨て身打ち合いでお互いに3発目の捨て身を打つ場面で相手に先手を取られて負けた場合に後続の50サンダー雷で止めを刺せなくなる、といったものがある。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月12日(日) 19:19:15 返信

波カビ化のチューニングレシピについて、カビゴンの捨て身を恩返しに変更することとしました。
(毒が入ったポリ2やミルタンクに急所待ち(orミルクのみPP切れ狙い)をする立ち回りが想定されるため)

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月11日(土) 08:29:06 返信数(1) 返信

根拠となる計算を追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2020年04月11日(土) 21:17:26

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