ポケモン第二世代対戦シミュレータ「ジムリーダーの城」の対戦考察Wikiです。各所に散らばった考察をまとめ上げ、より考察を深めます。

概要

はまっちゃった人氏のHTC-v3A_カビブラ(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/HTC%2dv3A%5f%a5...)に対して、プチドラサマ杯開始以降のメタを考慮してWiki管理人が定期的に改良を加えているパーティである。
2021年のPoke CupにてThe Pirate 99氏がこのパーティをメインで使用し、準優勝という結果を収めている。
黒まなバトンブラキは時折対策が放置されることがあるため刺さることがある他、パーティ全体が速攻パーティに強いという特徴もある。有象無象のセミフル/フルアタ系統のポケモンを55鈍い寝言残飯カビゴンで止めることができるというのもあるので、一部の起点構築に対しても強いことが多い。セミフル/フルアタ系統のポケモンに遺伝子を持たされていたとしても、先発カビゴン、サンダーやスターミーのリフレクター、ブラッキーの甘える、ハガネールの吠えるといった方法で凌ぐことができる。
しかし、ぬるポケキラーがいないため、一部の耐久型の戦術に対しては弱点を抱える。
具体的には、「苦手な相手」の項に書いた戦術を苦手し、他には「寝言カビ+鈍い飛ばしエア+フシギバナ」のような相手や「ヘラ+地面」のような相手にも不利になりやすい。

全容

レベル種族技1技2技3技4持ち物個体値努力値
55カビゴンすてみタックルのろいねごとねむるたべのこしFFFF63-63-63-63-63
50ハガネールじしんのろいほえるだいばくはつおうごんのみFFFF63-63-63-55-63
50カイリキークロスチョップいわなだれねごとねむるピントレンズFFFF63-63-63-63-63
50スターミーハイドロポンプれいとうビームリフレクターじこさいせいしんぴのしずく1FFF63- 0-63-63-63
50サンダーかみなりドリルくちばしリフレクターねむるはっかのみFFFF63-63-63-63-63
50ブラッキーくろいまなざし(PU0回)あまえるおいうちバトンタッチきせきのみ1FFF63- 0-63-63-63

解説

カイリキー・三銃士・ヘラクロス対策枠としてサンダーを採用したパーティである。
Wikiカビ4(https://seesaawiki.jp/pbs-thread/d/Wiki%a5%ab%a5%d...)ではカイリキー・三銃士・ヘラクロス対策枠としてヘラクロスやスターミーを採用しているが、これらのポケモンだと例えば昆布サンダーを併用される場合に戦いにくくなる。
自然に入る状態異常技で釘付けできるスターミーはヘラクロスよりは対サンダーの釘付け性能は高いが、こちらは三銃士対策性能に若干難があり(眠り粉を対策できない、フシギバナのカッターやナッシーのめざ虫で突破される、等)、ヘラクロスには逆に対策される。

オリジナルのパーティではサンダーにドリ口を採用しているが、ドリ口だと地面の起点にされてしまうのが辛い。
2020/09/18時点で、プチドラサマ杯の直近5回使用率は、ガラガラが29.6%、ハガネールが26.2%(岩雪崩所持の型の採用率が少ないのは幸いではあるが)であり、フシギバナの使用率(26.9%)やナッシーの使用率(14.1%)とほぼ同じかそれよりも高い。
また、天敵であるサイドンについては使用率は8.2%に留まり、ゴローニャの使用率も2.0%であるが、これらのポケモンの使用率が0%であった回は5回中1回のみである。
メタ的にはとても軽視できるものではないので、ドリ口はめざ氷に変更している。
めざ氷に変更すると草に対する性能が落ちる(先手確2で倒せなくなる)が、カビゴンが55鈍い寝言残飯と比較的草に強い型であること、カイリキーが寝言モードに入ることで眠り粉対策できること、ナッシーに対してはブラッキーもいること、テンプレフシギバナはサンダーで受け切れる(横で誰かが寝ているなら雷麻痺を狙う立ち回りも可能である)ことを考え、めざ氷でも対草性能はギリギリ妥協できるラインであると判断した。

また、オリジナルのパーティではパルシェンに冷ビを採用しているが、地味に55ハガネールに苦戦するパーティであるため、メタを考えて波を採用している。
波だと、属性的な関係や凍結に期待できない関係で55サンダーや50カビに弱くなるため、鈍いリボンとしている。

パルシェンの枠については、2021/01/18に、最新のメタを踏まえて55木炭晴れ文字めざ格ファイヤー対策を強化するため、スターミーに変更した。
下記チューニングをデフォルトとした。
  • 「ハガネール」の「どくどく」「みずたまリボン」を「のろい」「おうごんのみ」に、「パルシェン」「まきびし」「なみのり」「のろい」「だいばくはつ」「ピンクのリボン」を「スターミー」「ハイドロポンプ」「れいとうビーム」「リフレクター」「じこさいせい」「しんぴのしずく」「1FFF」「63- 0-63-63-63」に変更
    • ファイヤー関連やバンギラス関連の穴が埋まり、対リザードン(特に55未満)や対カイリューも強化でき、サンダーがリフサポできるならサンダーにドリ口を持たせるチューニングを施しても地面相手にサイクルを回しやすくなる。エアームドに決定力を出しにくくなる問題はあるが、ハガネールの型変更である程度カバーしている。しかし、55文字カビには明確に弱くなる他、ハガネールに毒がなくなることでブラキミラー(PPが多い型のブラッキーや、ブラッキー+アンコの組み合わせが相手の時)に支障が出る可能性がある。また、55ガラガラを単独で流せるポケモンがいなくなる問題もある(一応、マリオTAに強いカビネールリフ☆の出し方はできる)。

また、パルシェンからスターミーへの置き換えにより、サンダーのドリ口採用のハードルが下がる(ヘラ+地面に弱くなりにくくなる)ため、サンダーの技はドリ口をデフォルトとした。

2021/05/29に、ハガネールの努力レベルを「63-63-63-63-63」から「63-63-63-55-63」に変更し、素早さを落とす変更を行った。
この変更により、ハガネールで鈍い飛ばしエアを流せるようになった。
「捨て身鈍いねむねごカビ+鈍い飛ばし眠るエア+フシギバナorめざ格や地震持ちのヘラクロス(カビゴンは55、またはカビゴン粉・エアームド残飯であること)」は穴となり得るが、ハガネールで鈍い飛ばしエアームドを流せるようにすることで、「ハガネール爆破→カビゴンorサンダーorカイリキーの中から2匹(1匹は隠してファントム)」で対抗するのが容易になった。
(ただ、素早さ調整は実はあまり関係ないかもしれない。相手からすると、鈍い飛ばしエアで抜けるか試すよりも先に飛ばしで選出を割る方が優先順位が高いため。それに対しては、ハガネールを積極的に出す(ただしフシギバナの眠り粉を読んでそのターンだけカビゴンかカイリキーを出す必要がある)、ハガネールがエアームドと対面したら必ず吠える、という立ち回りで対抗することになるので、この立ち回りで対抗するならハガネールの素早さ調整は関係ない。あくまでも相手が鈍い飛ばしエアで抜けるか試すのを優先する立ち回りミスを犯した時用か。)
この素早さ調整により50ハガネールや50カビゴンに先手を取られてしまうようになるが、これらのポケモンに対しては対策をハガネールに依存していない上、結局鈍いで素早さを落としたりもするので、デメリットは少ない。

2021/07/23に、ハガネールの努力レベルを「63-63-63-55-63」から「63-63-63-63-63」に変更することをチューニングの一つとして追加した。
ここを相手によって使い分けることで、このチューニングを行わなかった読みで鈍い飛ばしエアで抜けるのを優先で試すという立ち回りを誘発できる(ハガネールの努力レベルが下げられていない可能性があるなら、選出割りのついでに鈍い飛ばしエアで抜くのを試みる動機が生まれ、鈍いを使ったエアームドに対してハガネールを後出しして後攻吠えるをして選出割れを防げる可能性が出てくる)。
また、対50カビゴンで素早さを落としたことで、対50カビゴンの勝率が低下するデメリットが実戦で顕在化したため、相手によって使い分けた方が良い。

デメリットが顕在化した試合

苦手な相手

  • ヌオー関連(特に分身まるころヌオーは単独で刺さる)
  • 55雷リフ寝言ライコウ+撒き波リフ眠るパル+鈍い飛ばし眠る残飯エア
  • 55地震岩雪崩鈍い眠るサイドン・ゴローニャ+めざ水・めざ炎飛ばしエア+ねむねごドククラゲ
  • ノーマル耐性地面(特に地震岩雪崩音眠るハガネール)+フシギバナorめざ格や地震持ちのヘラクロス+52以上念力身代わりバトン日差し残飯エーフィ
  • 黒まなバトンブラキミラー(類似のパーティかつPPが多い型のブラッキーが相手の場合)

チューニングレシピ(括弧内はShowdownのGUI表記)

  • 「ハガネール(Steelix)」の「63-63-63-55-63(252-252-252-220-252)」を「63-63-63-63-63(252-252-252-252-252)」に変更
    • 50カビゴンに対して同速になり、対50カビゴン込みのパーティに対する勝率が向上する。しかし、ハガネールが鈍い飛ばしエアを後出しで流すことができなくなり、鈍い飛ばしエアに対してカビゴン+ハガネール+カイリキーの選出をすることが難しくなる。なお、このパーティは「捨て身鈍いねむねごカビ+鈍い飛ばし眠るエア+フシギバナorめざ格や地震持ちのヘラクロス(カビゴンは55、またはカビゴン粉・エアームド残飯であること)」に対して厳しい戦いを強いられるが、ハガネールの素早さを使い分けることで相手に対して最安定択を隠すことができる(詳しくは「解説」の2021/05/29〜2021/07/23を参照のこと)。
  • 「スターミー(Starmie)」の「れいとうビーム(Ice Beam)」「1FFF(15- 1-15-15-15-15)」を「めざめるパワー(Hidden Power)」「AEFF( 3-10-14-15-15-15)」に変更
    • ヌオーに対する穴が埋まる。しかし、対カイリューや対草で弱体化(55めざ格鈍い宿り木光合成メガニウムは完全に穴になり、フシギバナ+ゴローニャ・ハガネールも穴になり得る)し、凍結ワンチャンもできなくなり受け合いでの勝ち筋が減る。凍結ワンチャンは対ヌオーでもある程度有効なので、ヌオーが使われることが高確率で見込まれる場合以外は汎用性が落ちるこのチューニングを使うべきではない。なお、耐久が減少することで、50めざ虫カイリキーを受けきれなくなる(サンダーでも流せるが)、50ハガネール流しの精度が落ちる(流すことは可能だが)、55めざ虫ガラガラの地震で急所率未考慮で2.56%の確率で1発になってしまう、といった地味なデメリットもある。
  • 「スターミー(Starmie)」の「しんぴのしずく(Mystic Water)」を「まひなおしのみ(PRZ Cure Berry)」に変更
    • 圧しカビ+ガラガラに対して初手リフが安定するようになる。しかし、55ガラガラに対する火力が足りなくなる(55剣ガラと50撒き音パルを併用されるような場合に穴になる)、ブラッキーと同時選出しない場合の低レベル〜中レベルガラ流しの精度が落ちる、黄金ではない50ムウマを倒すのに手間取るようになる、といったデメリットがある。
  • 「サンダー(Zapdos)」の「ドリルくちばし(Drill Peck)」「FFFF(15-15-15-15-15-15)」「63-63-63-63-63(252-252-252-252-252-252)(251-252-252-252-252-252)」を「めざめるパワー(Hidden Power)」「BDFF(15-11-13-15-15-15)」「63- 0-63-63-63(252- 0-252-252-252-252)(251- 0-252-252-252-252)」に変更(加えて、「スターミー(Starmie)」の「れいとうビーム(Ice Beam)」を「サイコキネシス(Psychic)」にしても良い)
    • ヘラ+地面に対して強くなる(地面がヌオーや地震岩雪崩音眠るハガネールの場合は例外)。「55地震岩雪崩鈍い眠るサイドン・ゴローニャ+めざ水・めざ炎飛ばしエア+ねむねごドククラゲ」に対する穴も埋まり、「ノーマル耐性地面+フシギバナorめざ格や地震持ちのヘラクロス+52以上念力身代わりバトン日差し残飯エーフィ」に対する穴も部分的に埋まる。しかし、地面と併用されない場合の対草の性能が低下する。また、対カイリキーで命中不安のある雷しかなくなるので、若干精度が落ちる。なお、サンダーでも対カイリューを担えるようになるため、スターミーの冷ビをサイキネに変更しやすくなる。サイキネに変更した場合、フシギバナをスターミーから抜くことが容易になり(眠り粉を複数催眠制限で対策できれば撒かれていても対面で勝てるようになり)、間接的に55リザードン等の物理速攻エース対策が少し楽になるメリットがある(フシギバナの代わりにヘラクロスが使われる場合もほぼ同様)。対カイリキーの弱体化も防ぐことができる。しかし、凍結ワンチャンもできなくなり、受け合いでの勝ち筋が減るデメリットがある。また、重大視する必要はないが、55めざ格鈍い宿り木光合成メガニウムが完全に穴になり(ただし使用率は低い)、対ナッシーも弱体化する(とは言え55寝言カビ+50追い打ちブラキである程度の対策はできる)。対フシギバナは寝言持ち+スターミー冷凍ビームでも十分なので、フシギバナ(ナッシー非併用)+物理速攻エースが使われることが高確率で見込まれる場合以外は汎用性が落ちるこのチューニングを使うべきではない。

環境差異に関する注意事項(括弧内はShowdownのGUI表記)

  • GB・VC環境の場合、「ハガネール(Steelix)」の「63-63-63-55-63(252-252-252-220-252)」を「63-63-63-53-63(252-252-252-212-252)」にすること。
  • クリスタル技禁止の場合は使用不可(黒まなバトンブラキに多くの部分を頼っているパーティであるため)。
  • Pokemon Showdown!で対戦する場合、ブラッキーの黒い眼差しのポイントアップを0回にすることができない。

このページへのコメント

スターミーに麻痺直しを持たせるチューニングを追加しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年08月29日(日) 11:39:10 返信

ハガネールの素早さを最速にするチューニングを追加しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月23日(金) 22:55:26 返信

スターミーの冷凍ビームの汎用性が高いため、余程のことがなければ変更するべきではない、というのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年07月05日(月) 08:53:21 返信

「環境差異に関する注意事項」について、Pokemon Showdown!ではポイントアップの回数を調整できないというのを追記しました。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年06月14日(月) 22:37:49 返信

概要にて、The Pirate 99氏による実績を追記しました。
私の実績は消しました(The Pirate 99氏による実績に比べて見劣りするので)。

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Posted by  nanashi_a nanashi_a 2021年06月07日(月) 08:40:18 返信

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