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さつき 9/9(日) 08:20:55 No.20070909082055 削除
フラフラと倒れそうになった私の両肩を、
吉田さんは、いいえ、吉田は、すかさず抱えたのです。

「大丈夫?奥さん」
言葉とは裏腹に、その目は、
弱い獲物を捕まえた時のような獣の視線でした。

猫がねずみを捕らえて動けなくした後、
どうやってもてあそぼうかと考えて満足感に浸っているような
そんなゾクッとさせられる目つきが、私の目の前にありました。

吉田は私の首筋に顔を寄せ、
大きく息を吸い込みました。

「いい匂いだなあ・・・。若い女の匂いって、たまらないなあ」
そんなことを私の耳元でつぶやきます。

私は、ドキっとして我に返り、
「やめてください」と体を押しのけようとしました。
でも怖くて、その拒否する声は、弱々しいものとなってしまいました。
大きな声で毅然として、はねつけなければならないのに・・・。

吉田は、さらに力を込めて、私を逃さぬよう
がっしりと押さえました。
「なに言ってんの?奥さん。あんた、自分の置かれた立場が
わかってないだろ?」

「えっ?」
意味がわからず、吉田を見返します。

「俺がこの家のゴタゴタを世間にばらしたら、
あんたも、おやじさんも、ここにはもういられなくなるんだぜ。
おやじさんは、もちろん学校をクビになるだろうな。
週刊誌にでも『公務員の破廉恥な近親相姦!』なんて見出しで
書かれてみろ。
旦那の方だって会社にいられなくなるぞ。
いや、あんたの親、兄弟、親戚までも大恥をかくことになるんだぜ」

「!!・・・・・・」
私は息が詰まりそうでした。

「なあ、分かったか?
あんたは、もう俺には逆らえないんだよ!」

「!!・・・・・・・・・」

地獄にまっさかさまに落ちていく・・・。

そんな自分が見えました。
今、そうならないように、指一本でつかまっている。
そしてその指を捕まえているのは、
この吉田という卑劣な悪魔・・・。

何も考えられませんでした。

どこにも逃げ道が見つけられないと、
諦めるしかない自分しか見つかりませんでした。

私の体から力がスーっと抜けていくのでした。
激しい脱力感に襲われました。


吉田は、そんな私を見て、勝ち誇ったようにニンマリと笑ったのです。
「どうやら分かったようだな。あんたは、俺の言うとおりにするしかないんだよ」
そう言いながら、私の首筋に唇を当てながら、
また私の匂いをかぐのでした。

「いい匂いだな。若妻の女の匂い・・・。たまんねーよ」
そう言いながら私をソファーに押し倒すのでした。

私はどうすることも出来ず、ただ体を固くし、
胸の前で両手をクロスするしかありませんでした。

『犯される!
しかも、なんの抵抗も許されないままに・・・。
この悪魔の玩具にされる・・・。
助けて、お義父さん・・・』
心の中で叫んでいました。

吉田は私のクロスした両手をつかみ、広げ、
バンザイの格好をさせるよう押さえつけます。
そして私の耳元で言うのでした。

「諦めなって、奥さん。
どうにもならないんだから。

俺をいかに喜ばせてばらされないようにしてもらうか、
考えるしかないんだから。

さあ、この前の晩のようにいい声張り上げて、
俺を喜ばせてくれよ。
さあ、無駄な力は抜くんだ」

・・・私は、その言葉で、観念しました。
吉田の言うとおり、どうにも出来ないのです。
私には選択肢が残されていないのです。

体がグターっとして、完全に体から力が抜けてしまいました。

ただ一時も早く、この時が過ぎ去ってくれることを願うしか
私には道が残されていなかったのです。

涙がほほを伝わって落ちるのでした。



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