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修司 6/27(土) 06:03:52 No.20090627060352 削除
私はベッドに寝そべり目を瞑って妻との話を思い起こしていましたが、やっぱり自分のベッドは落ち着きます。
ホテルは如何も熟睡出来ませんでした。何時の間にか寝入っしまったのですが、異様な感覚に目が覚めたのです。

「本当に愛してるのは貴方だけなのに」

寝てる私の身体に唇を這わせています。
パジャマのボタンが外されて、下も半分ずり下がっていました。
私は寝たふりを決め込むのでした。

「こんなに愛してるのに傷付けてごめんね。私、馬鹿だった。もう貴方しか見ないから許して」

唇はどんどん下へ降りて行き、私の物を指で触りながら舌を絡めて愛撫しています。
それは今までの、どの時よりも情熱的で巧みなのです。
脳裏に焼きついた男の物を咥える姿が過りました。

「誰にも渡さない。私だけのものよ。あぁぁぁ・・愛してる・・・愛してるのに」

「随分と上手くなったじゃないか。だいぶ仕込まれたようだな。
ちょっとしなかっただけで、そんなに疼くのか?」

寝ているはずの私の声に、一瞬妻の動きが止まりましたが、それでも直ぐに舌が絡みつきました。

「彼の事なんか関係ない。これくらいは前から出来たのよ。貴方が求めなかったからしなかっただけ」

「それにしても積極的だな」

「貴方に好きな女がいるって聞いて、胸が苦しくて。悔しいのよ。誰にも渡さないから覚えておいて。
誰にもわたさないから・・・・絶対放さない・・・・」

「勝手だな。お前は石川と共有で俺には何もさせないってか?」

「私も貴方だけよ。もう二度と馬鹿はしない。これからの私を見て欲しい。ねぇ、欲しいの・・・」

この年になると、情けなくも話をしてる間に私の息子は元気がなくなってしまっています。

「悪いが、その気になれない」

このところ女性の身体から遠のいていましたので一旦はその気になりかけたのですが、気持ちが急激に萎えてしまったのでした。
若い男と比べられたくないと、消極的になってしまったのかもしれません。

「・・・・分ったわ。その代り今日は一緒に寝てもいい?」

「今日だけな」

私の腕を枕にして、顔を胸に埋めています。

「こうしてると安らぐの。幸せな気分になれる」

その幸せを壊したのは妻自身なのです。

翌朝、目を覚まし居間に入ると朝食の準備をしていました。

「俺の事は構わなくていい。昨日、約束したじゃないか」

「食べてくれなくてもいいの。私の気持ちだから」

要らないと言いながらも、食欲をそそる匂いにテーブルに着いてしまうのでした。
それもそのはずで、好物ばかりが出てくるのですから。

「いやに豪勢な朝飯だな」

自然と手が伸びてしまいます。

「朝に栄養つけなきゃね。如何?美味しい?食べてくれて嬉しいわ」

傍から見れば幸せな夫婦。しかし、お互いに心の中は強い風が吹き、高い波が荒れ狂ってます。
何処の家庭も悩みを抱え苦悩する時があるのでしょうね。

会社も定時に終われ郊外の大型書店で本を立ち読みしてると携帯が鳴り出しました。
出ると石川からでした。直ぐに切って無視したのですが何度も掛け直してくるのです。

「何だ?何か用か?お前と話す気はないんだがな」

「そっちになくても俺にはあるんだ」

相変わらず大柄な野郎です。

「それなら早く言え」

「あんたが課長を会社に出さないのか?そんな事したって俺達を引き離せないよ。
無駄な努力はしない方がいい」

「なんで俺にくだらん話をするんだ。直接あいつに聞いてみろよ。あぁ、そうか。
掛けても出てくれないんだろう。
それで俺に電話か?お前こそ無駄な努力をしない方がいいんじゃないか。情けない男だな」

図星だったのでしょう。男から電話を切られてしまいました。
さっきまで楽しく眺めていた少しエロい雑誌も色褪せてしまうのでした。
本屋を出て車に乗ろうした時、また携帯が着信を知らせます。
男かと思い確認すると、今度は珍しく里美からでした。


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