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さつき 8/16(木) 16:30:02 No.20070816163002 削除
私は食事が取れなくなり、しばらく実家に近い病院に入院することになりました。

主人だけが面会に来る日が続きました。
私は心の中で優しい義母を許さなければならないと分かっていたのですが、
生前の娘の笑顔が頭から離れず、どうにもできない状態でした。
2週間が過ぎ、いくらか落ち着きを取り戻した私は、
主人に義母の様子を聞いてみました。

主人が話すには、義母は急激に弱ってしまい、やはり入院しているとのことでした。
そしてその衰弱振りは激しく、あまり長くはないだろうと
医者に言われたと。

私は、涙があふれて仕方がありませんでした。
あんなに優しくしてくれた義母の不注意を、いつまでも許せず、
責め立て、そこまで追い込んだ自分を悔やみました。

『私のほうこそ謝りに行かなければ』
一日でも早く、元気になって看病したい。
そう思いました。

その思いも虚しく、私が退院が決まった日に義母は他界しました。

私はもう気が狂いそうでした。
後悔の残る悲しみ。
自分が追い込んでしまったという罪悪感。

私が駆けつけると、安らかな顔をした母の隣に呆然と座る
小さくなった義父がいました。

私は義父と、横たわる義母に向かい、
「ごめんなさい」と繰り返しながら、泣き崩れました。

「これ、あいつからの手紙…」
義父が私に手渡した封筒には、幸せな生活を壊してしまって申し訳ない。
取り返しの付かない事をしてしまい、私を許して欲しいとは言わないが、
どうか息子との仲は何とかうまくやっていって欲しいと書かれていました。
そしてあつかましいけど、主人(義父)は、一人では何もできない人なので、
面倒を見てもらえないだろうかと書かれていました。

私はそれを読みながら、涙が止まりませんでした。

それから主人、義父と話し合い、また一緒に住むことになったのでした。



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