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修司 4/20(月) 21:54:37 No.20090420215437 削除
車を走らせて言われた住所に着くと、アパートは直ぐに見つかりました。
部屋の前に立ちチャイムを鳴らすと直ぐに迎え入れてくれましたが、私の前に立つ
彼女は益々美しくなったと感じさせます。
彼女の声は、あの時代に時間を戻させます。

「久しぶりね」

懐かしい声が私を出迎えてくれました。。
眼に少しだけ恨みっぽい色をたたえ笑顔で見つめる彼女に、今の心境からぐっと抱きしめたい衝動に駆られましたが出来ません。

「修司さん少しも変わりがないのね。私は老けたでしょう?」

「いや、ますます綺麗になったね。何時も驚かされる」

「お世辞でも嬉しいわ」

「さっちゃん(里美)からメール貰ったのに返信しなくて御免な。気にしていたんだけど・・・・」

「ううん、いいの。修司さん奥さんが居るんだもの。でも、
何時かは会えると思ってたぁ」

屈託のない彼女の笑顔が今の気持ちを癒してくれるようです。
恨み事の一つや二つ覚悟していたのですが、そんな素振りを微塵も見せません。
ほっとして他愛のない話をしていると確信に触れられてしまうのです。

「何かあったんでしょう?そうじゃなきゃ会いたいなんて思わないもの・・・何があったの?話してくれると嬉しいわ」

身体の関係を持っていた気安さからか、このところの出来事を話してしまいました。

「そんなに思われてるって幸せな奥さんね。羨ましいわ。
修司さんの話だけだから何とも言えないけど、きっとその通りかもね。
でも女が浮気するって勇気がいるわぁ。きっと何かあったんだと思う。奥さんだけ責めないで修司さんも反省する事なかった?
誰かと浮気してたとか」

言われれば心当たりは山程あります。
浮気はしていませんが、話を適当に聞いていて覚えていないし、愚痴は言っても相手の悩みを真剣に受け止めていなかったり。
何処かで妻を家政婦のように扱っていたんだと思うのです。何時から妻に女を感じて遣らなくなったのか。

「流されてしまう時だってあると思うの。怖がっていないで話し合わなければ。
それが思う通りの結果じゃなくても仕方がないんじゃないのかなぁ」

証拠がない等と考えていたのは、現実から逃げていたのかもしれません。
彼女の言う通り話さなければ何も進展がないのですから。
これから妻にぶつけても、きっと適当な言い逃れをすのでしょうが、その時はその時です。
その後二人で外で食事をして別れましたが、別れ際に私に言いました。

「私に逃げちゃだめよ。修司さん何時もそうなんだから。また会えるなら貴方が楽しい時がいいなぁ」

この言葉は彼女が精一杯の抵抗だったんだと思うのです。


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