経済・経済学に関するメモ。

大和総研
相反関係の事。2つの事柄がある場合、どとらかを高めようとすると、もう片方が低くなるという関係(大和総研 『最新版 入門の入門 経済のしくみ-見る・読む・わかる』 日本実業出版社・第4版、2002年、59頁)。
池田信夫
使える資源が限られている以上、何かを選べば、別の何かをあきらめないといけない。選択には「あちらを立てればこちらが立たず」というトレードオフの問題が常につきまとう(ニューズウィーク日本版編集部編著 『経済超入門 ゼロからわかる経済学&世界経済の未来』 CCCメディアハウス、2017年、28頁)。
弘兼憲史、高木勝
経済学の基本概念のひとつである希少性は、さまざまな経済現象を引き起こす。そのひとつがトレードオフだ。トレードオフとは、なにかを実現しよつするとなにかが犠牲になり、2つ同時に両立できない矛盾した関係(二律背反)をさす。(中略)なにが必要か、なにが無駄かを検証する経済学では、このようにトレードオフの関係を明らかにすることが重要になる。トレードオフをして選択しなかったことによる損失を「機会費用」とよぶ(弘兼憲史・高木勝 『知識ゼロからの経済学入門』 幻冬舎、2008年、42頁)。
岡崎哲二
フランクリンからの引用は「時間は貨幣だ」、すなわち、有名な格言「時は金なり」で始まる。(中略)経済学のいう機会費用の考え方を表現しているわけである(日本経済新聞社編著 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、120-121頁)。

日常生活での例

弘兼憲史、高木勝
トレードオフの関係は日常生活でもよく経験する(弘兼憲史・高木勝 『知識ゼロからの経済学入門』 幻冬舎、2008年、42頁)。
ロバート・H・フランク
製品設計は、消費者を満足させるための形状と、競争力を保つために価格を抑える必要性とのトレードオフで決まる(ロバート・H・フランク 『日常の疑問を経済学で考える』 月沢李歌子訳、日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、31頁)。
弘兼憲史、高木勝
「安い」と「よいもの」は本来、両立しない二律背反だ。しかし、用途を限定することで両者の関係を近づけることができる(弘兼憲史・高木勝 『知識ゼロからの経済学入門』 幻冬舎、2008年、42頁)。

政治・経済での例

伊藤元重
多くの経済問題には、こうしたトレードオフの関係が見られます。「失業率を低くしようとすると物価が上昇する」「福祉への公的支援の拡大しようとすれば国民の税負担の増える」「経済成長率を高めると環境破壊が進む」といったことがトレードオフの関係の例としてあります(伊藤元重 『はじめての経済学〈下〉』 日本経済新聞出版社〈日経文庫〉、2004年、14頁)。
田中秀臣
経済学者たちは大ざっぱに「効率性と公平性のトレードオフ」と表現している。「効率性や生産性を上昇(低下)させれば、公平性が低下(上昇)する」という力学である。実際の経済政策を評価するときは、この効率性と公平性のトレードオフを意識しなくてはいけない(田中秀臣 『不謹慎な経済学』 講談社〈講談社biz〉、2008年、24頁)。

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