経済・経済学に関するメモ。

ポール・クルーグマン
Jカーブ効果とは、自国通貨が減価しても初期段階では貿易収支が悪化する現象のことである。輸入数量が自国通貨の減価に伴い減少しても、輸入価格上昇の影響から、自国通貨建ての輸入金額は初期段階では見かけ上増加する一方で、輸出も徐々に増加するものの、初期段階では貿易収支の悪化を打ち消すほどには十分に増加しないことから起こる(ポール・クルーグマン 『通貨政策の経済学-マサチューセッツ・アベニュー・モデル』 林康史・河野龍太郎訳、東洋経済新報社、1998年、13頁)。
ポール・クルーグマン
金利の低下は自国通貨の減価を招き、自国通貨の減価は経常赤字の縮小をもたらすことになる。だが、短期的には、自国通貨の減価は経常収支の赤字の縮小をもたらさない。それどころか、実際にはJカーブ効果によって経常赤字の拡大を招いてしまう。もし、投資家が経常赤字のファイナンスを続けなければ、通貨は際限なく減価する(ポール・クルーグマン 『通貨政策の経済学-マサチューセッツ・アベニュー・モデル』 林康史・河野龍太郎訳、東洋経済新報社、1998年、128頁)。

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