経済・経済学に関するメモ。

アダム・スミス
経済学の父といわれるアダム・スミスも、警察や裁判所などの機能は国家がどうしても提供する必要があると言っている。資本主義はすべて自由放任とはいかず、最低限、いわゆる「夜警国家」を必要とすると言った(内田勝晴 『家康くんの経済学入門-おカネと貯蓄の神秘をさぐる』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2001年、33-34頁)。
宮崎哲弥
資本主義というシステムは、欲望の完全充足を先延ばしにする運動といえます(勝間和代・宮崎哲弥・飯田泰之 『日本経済復活 一番かんたんな方法』 光文社〈光文社新書〉、2010年、190頁)。
森永卓郎
権力の側にいる者が、その他の無知な大衆から搾取する、これが資本主義の本質です(森永卓郎 『「騙されない!」ための経済学 モリタク流・経済ニュースのウラ読み術』 PHP研究所〈PHPビジネス新書〉、2008年、16頁)。
濱野智史
資本主義は人間同士の対等な関係を「疎外」する。これが従来からの左翼の発想である(濱野智史 『前田敦子はキリストを超えた-〈宗教〉としてのAKB48』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2012年、86頁)。
濱野智史
資本主義とは、資本の自己増殖を絶えず実現するために、次々と共同体の内側から価値のあるものを「搾取」してきては、高くうりさばく運動である。それがかつては植民地貿易であり(遠くはなれた地から安く商品を仕入れて高く売る)、金融/情報資本主義においては、トレードにおける情報の非対称性だったり(情報を持たない者の裏をかいて高く売り抜ける)、絶えざるイノベーション(未来の価値を先取りして高く売り抜ける)であったりする。持てる者を「搾取」するという構図は、いまも決してなくなってはいない。それによって、人々が本来持っていたような温かい関係性をずたずたに奪われてしまう。これが「疎外」である(濱野智史 『前田敦子はキリストを超えた-〈宗教〉としてのAKB48』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2012年、106-107頁)。
濱野智史
お金というものが絡んだ瞬間、本当の(人と人との温かい)コミュニケーションは失われ、お金だけで判断されるドライな関係性しか産まなくなる。誰もが直感的に理解していることである(濱野智史 『前田敦子はキリストを超えた-〈宗教〉としてのAKB48』 筑摩書房〈ちくま新書〉、2012年、163頁)。

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