経済・経済学に関するメモ。

トーマス・ロバート・マルサス
人口は幾何級数的に増えるが、食料は算術級的にしか増えないため、やがて貧困や飢餓を招くと主張(ニューズウィーク日本版編集部編著 『経済超入門 ゼロからわかる経済学&世界経済の未来』 CCCメディアハウス、2017年、105頁)。
斎藤修
『人口論』の初版の小冊子をマルサスが書くことになった直接のきっかけは、父親との、論争ともいえるような会話であったといわれる(日本経済新聞社編著 『世界を変えた経済学の名著』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2013年、150頁)。
トマス・ロバート・マルサス
マルサスは、人口は幾何級数的に増加するが、食料は算術級数的にしか増加しないので食料不足は明らかであるとして、人口の抑制を主張した。これはあまりにも有名である。この主張は次のような命題につながるのである。すなわち、人口の抑制をしなかいのなら食糧不足で餓死に至ることがあるのも、人間自身の責任であるから、これらの人に生存権が与えられなくなるのは当然のことである。そうマルサスは考えた(橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、92頁)。
日本経済新聞社
だから戦争や貧困や飢饉は人口抑制のためによい、と言って非難を浴びた(佐藤雅彦・竹中平蔵 『経済ってそういうことだったのか会議』 日本経済新聞社〈日経ビジネス人文庫〉、2002年、388頁)。
橘木俊詔
人口の抑制策がないことの責任のすべてを、餓死に至るかもしれない貧困者の責任だけに押しつけるマルサスの思想に合点はいかないが、いずれにせよそういう人を救済する社会はできないのであるし、すべきではないとマルサスは考えたのである。極論すれば、貧困で苦しむ人が死亡することが社会全体における食料不足をなくすので、社会を救済することにつながる、と考えたのである。(中略)当然のことながら、このマルサスによる生存権と労働権の否定は、人道に反することにつながるので、批判を受けることになる(橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、93頁)。
ダン・アリエリー
幸い、産業革命による食料の飛躍的増産で、「マルサス」の予言は回避された(ニューズウィーク日本版編集部編著 『経済超入門 ゼロからわかる経済学&世界経済の未来』 CCCメディアハウス、2017年、105頁)。

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