経済・経済学に関するメモ。

橘木俊詔
それはR・ルーカス(ノーベル経済学賞受賞)を代表とする「合理的期待形成派」と称される学説である。この学派の主張を結論から先に述べると、「政府の行うあらゆる政策の効果はは無効だけではなく、かえって状況を悪化させることすらある」というものである。(中略)合理的期待形成仮説の述べるところは、過去の情報に基づいて形成された将来予測、あるいは期待であっても、現在に発生しつつある新しい情報を逐次とり入れつつ、将来予測や期待を新しく形成するというものである(橘木俊詔 『朝日おとなの学びなおし 経済学 課題解明の経済学史』 朝日新聞出版、2012年、168頁)。
清水啓典
もちろん実際にはすべての人が同じ情報を共有することはないし、それに基づく期待の形成や、行動に関する決定も様々である。だが、情報が変われば期待が変わり、期待が変われば行動が変わる(日本経済新聞社編著 『マネーの経済学』 日本経済新聞社〈日経文庫〉、2004年、96頁)。

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